JP2003265459A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2003265459A JP2002071280A JP2002071280A JP2003265459A JP 2003265459 A JP2003265459 A JP 2003265459A JP 2002071280 A JP2002071280 A JP 2002071280A JP 2002071280 A JP2002071280 A JP 2002071280A JP 2003265459 A JP2003265459 A JP 2003265459A
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影対象部位やヘリカルピッチなどに応じ
て、よりきめ細かく撮影条件を最適化すること。 【解決手段】 ヘリカルスキャン方式を採用し、同時に
複数スライス分の投影データを収集するマルチスキャン
対応のX線CT装置において、被検体の撮影部位に応じ
て、X線検出器の内の所望のX線検出素子に対応するデ
ータ収集手段の出力を選択する選択手段と、この選択手
段によって選択されたデータ収集手段の出力に基づき、
X線管の管電流を制御する管電流制御手段とを具備し
た。これにより、撮影対象部位やヘリカルピッチなどに
応じて、よりきめ細かく撮影条件を最適化することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にヘリカルス
キャンと呼ばれる被検体から螺旋状に投影データを収集
するスキャン方式を採用し、さらに、同時に複数スライ
ス分の投影データを収集するマルチスキャン対応のX線
コンピュータ断層撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線コンピュータ断層撮影装置(以下、
X線CT装置と称する。)は、被検体を間にして対向配
置したX線管とX線検出器とにより、被検体の周囲から
照射したX線の被検体を透過したX線量を投影データと
して計測し、このデータをコンピュータを用いて画像再
構成することによって、被検体の断層像を得るものであ
る。このX線CT装置は、それが発明されて以来めざま
しい進歩を遂げ、近年では、被検体を体軸方向へ移動さ
せながらX線管を一方向へ連続回転することによって、
被検体に対して螺旋状にX線を照射することにより、螺
旋状に投影データを収集するヘリカルスキャンや、複数
列のX線検出器を備えることによって、同時に複数スラ
イスの断層撮影を実行するマルチスライス型のX線CT
装置が実用化されている。このようなX線CT装置の進
歩は、画質改善、撮影時間および画像再構成時間の短
縮、X線被曝量の低減等に対する飽くなき挑戦の賜物と
言っても過言ではなく、そのための種々の提案がされて
いる。第3世代と称される公知のX線CT装置は、被検
体を間にして、X線管と多チャンネルのX線検出器とを
対向配置し、これらを、被検体の周りに360°に亘っ
て回転させながら、X線管からX線ビームを被検体へ照
射し、被検体を透過したX線をX線検出器で検出してい
る。このときのX線強度は一定(すなわち、X線管の管
電圧、管電流が一定)としている。なお、X線管の焦点
から放射されるX線は、扇形のX線ビームにコリメート
される。また、X線ビームの広がり幅は、スライス厚な
どに応じて決定される。
【0003】この被検体に対する或る角度においてX線
検出器で検出された投影データの集合をビュー(view)
と称し、X線管とX線検出器とを被検体の周りに回転さ
せながら、複数のビュー方向で透過X線量の測定を行う
ことをスキャン(scan)と称している。そして、スキャ
ンによって得られた複数ビューの投影データを、高速演
算装置などを用いて再構成処理をすることにより、被検
体の断層像が得られる。ところで、被検体がひとの場
合、胸部から腰部にかけてその横断面は、図5に示すよ
うに、ほぼ楕円形と見做される。従って、X線を被検体
Pに対して角度位置θ1(楕円の長軸方向)から照射し
たときと、角度位置θ2(楕円の短軸方向)から照射し
たときとでは、X線透過量が異なることになる。殊に、
骨盤部などでは、被検体Pの平面側と側面側とでは、X
線透過量が大きく異なる。
【0004】図6は、被検体に対するX線管の角度位置
と透過X線量の関係を示したものであり、横軸を被検体
Pに対するX線の照射角度(すなわち、X線管の角度位
置)、縦軸を透過X線量としている。よって、図6から
明らかなように、楕円の長軸方向θ1では透過X線量は
少なく、楕円の短軸方向θ2では透過X線量が多くなる
ので、楕円形と見做される被検体Pの全周についてみれ
ば、透過X線量は周期的に変化する。従って、被検体P
の周りを一定のX線強度でスキャンした場合、透過X線
量の多い部分でのS/N比は高いが、透過X線量の少な
い部分のS/N比は低くなり、画像全体としてのS/N
比は低下することになる。そこで、画像全体としてのS
/N比を高くするためには、S/N比の低い部分のS/
N比が高くなるように、全体的に透過X線量を増加しな
ければならない。しかし、このようにすると、元々S/
N比の高い部分には過剰なX線が照射されることにな
り、被検体として被曝量の増大を招くという問題に繋が
るものであった。このような問題を解決するために、X
線管の角度位置に応じて、X線管の管電圧あるいは管電
流を制御するようにして、被検体Pの一断層面での透過
X線量が一定になるようにスキャンすることが提案され
ていた。この提案は、一断面の断層像を得るいわゆるシ
ングルスキャンの場合には効果的ではあるが、近年のよ
うに、ヘリカルスキャン(螺旋状スキャン)によつて、
被検体Pの体軸方向に沿って、連続的に多数の断層撮影
を実施する場合には、被曝量を低減するという目的に対
しては、満足できなくなってきた。その理由は、被検体
Pは、胸部、腹部、腰部、脚部などの部位によって組織
構成が異なるとともに、体軸方向に不均一な厚みを有し
ており、このような被検体Pに対してヘリカルスキャン
は、被検体Pの体軸方向に沿って撮影範囲が広範囲に及
ぶので、透過X線量の多い部分と少ない部分とが混在す
ることとなるためである。
【0005】そこで、ヘリカルスキャンを行う型のX線
CT装置において、被検体周りの角度方向および体軸方
向の位置毎の透過X線量をほぼ一定にする技術を、先に
本出願人が提案し、この技術は例えば特許第27689
32号公報に記載されている。この特許第276893
2号公報に記載されているX線CT装置は、ヘリカルス
キャン(螺旋状スキャン)による断層撮影に先立って、
X線管を被検体に対して所定角度位置に固定した状態
で、X線を照射しながら被検体の体軸方向に水平に相対
的に移動し、X線検出器で透過X線量を検出するいわゆ
るスキャノ撮影を、角度の異なる2方向(例えば平面方
向と側面方向)について実施するものである。そして、
第1のスキャノ撮影時の被検体の透過X線量と、第2の
スキャノ撮影時の被検体の透過X線量とに基づいて、ヘ
リカルスキャン時の適正なX線発生量のパターンを演算
して求めておき、ヘリカルスキャンを実施する際に、被
検体に対するX線管の角度と体軸方向の位置に応じて、
X線管から発生するX線量が事前に求めたパターンに等
しくなるようにX線管の管電流を制御するものである。
しかしながら、このX線CT装置は、ヘリカルスキャン
時の適正なX線発生量のパターンを求めるために、スキ
ャノ撮影を2度実施する必要があり、それだけ被検体の
被曝量が増すという問題があった。また、スキャノ撮影
により求めたパターンに基づいて、X線管の管電流を制
御する場合、スキャノ撮影後に被検体が動いてしまう
と、その意味をなさなくなるという根本的な課題をかか
えていた。
【0006】このような課題を解決する手段として、ヘ
リカルスキャンにおいて、1回転または数回転前に収集
した投影データに基づいて、今回の回転中のX線出力を
動的に変える提案がなされるようになった。しかし、ヘ
リカルスキャンでは、X線管の回転と共に被検体を載せ
た天板が体軸方向へ移動しているので、1回転前に投影
データを収集した被検体の部位は、今回の回転で投影デ
ータを収集しようとしている被検体の部位から外れてお
り、特に骨が複雑に入り組んでいる胸部などでは、X線
出力を適正にすることが困難であった。このような問題
に対して本出願人は、それまで多チャンネルのX線検出
素子が1列に構成されていたX線検出器を、同時に複数
スライス分の投影データが収集できるように、X線検出
素子を複数列としたいわゆるマルチスライス対応のX線
検出器を用いて、画像再構成用の投影データを収集する
ためのX線検出素子列と、X線管のX線出力を調整する
ためのデータを収集するX線検出素子列とを使い分ける
ようにし、さらに、画像再構成用の投影データを収集す
るために選択されるX線検出素子列よりも、ヘリカルス
キャンのための螺旋軌道上で先行する他のX線検出素子
列(これは、画像再構成のために選択されなかったX線
検出素子列である)の出力に基づいて、X線管のX線出
力を動的に調整することを提案し、その内容は、特開2
000−262512号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この提案により、スラ
イス方向における画像再構成用の投影データ収集位置
と、X線出力を動的に調整するための基礎データ収集位
置とのずれがなくなり、低被曝化およびX線出力の適正
化に寄与している。しかし、これを更に進めて、撮影対
象部位やヘリカルピッチなどに応じて、よりきめ細かく
撮影条件を最適化したいとの要望が強くなった。本発明
は、このような要望に応えるためになされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、被検体へX線を照射する
X線管と、このX線管から照射され、前記被検体を透過
したX線を検出する、列状に配列された多チャンネルの
X線検出素子を複数列備えるX線検出手段と、このX線
検出手段および前記X線管を前記被検体に対して相対的
に螺旋状の軌道を描くように移動させる駆動手段と、前
記X線検出手段の出力を増幅しデジタル信号に変換する
データ収集手段と、このデータ収集手段で収集した投影
データに基づき断層画像を再構成する画像再構成手段と
を備えるX線CT装置において、前記被検体の撮影部位
に応じて、前記X線検出手段の内の所望のX線検出素子
に対応する前記データ収集手段の出力を選択する選択手
段と、この選択手段によって選択された前記データ収集
手段の出力に基づき、前記X線管の管電流を制御する管
電流制御手段とを具備することを特徴とする。これによ
り、スライス方向における画像再構成用の投影データ収
集位置と、X線出力を動的に調整するための基礎データ
収集位置とのずれがなくなり、低被曝化およびX線出力
の適正化に寄与するとともに、撮影対象部位やヘリカル
ピッチなどに応じて、よりきめ細かく撮影条件を最適化
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るX線CT装置
の一実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明に係るX線CT装置の一
実施の形態の概略構成を示した系統図である。図1に示
されているように、本発明に係るX線CT装置は、架台
1に、被検体Pへ向けてX線を照射するX線管2と、被
検体Pを間にしてX線管2と対向配置され、被検体Pを
透過したX線量を検出するX線検出器4が設けられてお
り、これらは、架台1とともに回転するように構成され
ている。なお、X線管2には、高電圧発生部5によって
管電圧、管電流が与えられる。また、架台1は、回転駆
動部6によって回転駆動される。さらに、X線検出器4
は、図2に平面図として概要を示すように、例えば80
0チャンネルのX線検出素子が、X線管2から照射され
るX線ビームの広がりに合わせて一列に配列されたもの
が、スライス方向(すなわち、被検体Pの体軸方向)に
並列に複数列配列された、マルチスライス対応のX線検
出器4として構成されている。そして、対向して配置さ
れているX線管2とX線検出器4との間の空間に、寝台
天板7に載せられた被検体Pを位置させるとともに、寝
台天板7を被検体Pの体軸方向に水平に移動させる寝台
駆動部8が設けられている。なお、回転駆動部6によっ
て回転駆動される架台1の回転速度(すなわち、X線管
2とX線検出器4の回転速度)は、通常一定なので、寝
台駆動部8によって被検体P(すなわち、寝台天板7)
を体軸方向へ移動させる速度によって、架台1(すなわ
ち、X線管2とX線検出器4)が1回転する間に被検体
Pが移動する距離(これをヘリカルピッチと称する)が
決まり、被検体Pの移動速度が遅いほどヘリカルピッチ
は小さくなる。
【0010】また、X線検出器4で検出した被検体のX
線透過データを収集するデータ収集部9と、このデータ
収集部9で収集した透過データを基に画像を再構成する
画像再構成部10と、再構成された画像を表示する表示
部11などが備えられている。さらに、データ収集部9
から得られる透過データのうち、所望のX線検出器4の
列および/またはチャンネルに対応する透過データを選
択する検出器選択部13が設けられており、この検出器
選択部13で選択された透過データは、適宜重み付けな
どがされて高電圧発生部5へフィードバックされる。そ
して、これらX線CT装置を構成する各ユニットを、有
機的に制御する中枢的な機能を果たすコンピユータやメ
モリ等を有するシステム制御部15と、システム制御部
15に対して操作者が、各種設定値や指示事項などを入
力するための操作部16も設けられている。なお、マル
チスライス対応のX線検出器4は、図2に示すように、
チャンネル方向にC1〜Cnで示すn個(例えば、n=
800)と、スライス方向にS1〜Smで示すm列(例
えば、m=32)のX線検出素子がマトリクス状に配列
されている。そして操作者が、操作部16を介してスラ
イス厚やスライス数を指定することによって、システム
制御部15はその指定内容に応じて、X線検出器4の中
からスライス方向の少なくとも1列のX線検出素子列を
選択する。従って、選択されたX線検出器4のX線検出
素子列によって検出され、データ収集部9によって収集
されたX線透過データに基づき、画像再構成部10にお
いて、画像が再構成される。
【0011】例えば、スライス厚が1mmで、スライス
数が4と指定されたとすると、図2にパターンAとして
示すように、X線検出器4の中からスライス方向に中央
の4列のX線検出素子列が選択され、各列のX線検出素
子によって検出され、データ収集部9によって収集され
たX線透過データに基づき、画像再構成部10におい
て、1mm厚で隣接する4スライスの画像が再構成され
る。また、スライス厚が2mmで、スライス数が4と指
定されたときは、図2にパターンBとして示すように、
X線検出器4の中からスライス方向に中央の8列のX線
検出素子列が選択され、隣接する各2列分のX線検出素
子によって収集されたX線透過データを、1スライス分
のX線透過データとして、画像再構成部10において、
2mm厚で隣接する4スライスの画像が再構成される。
そこで、本発明では、複数チャンネル、複数列のX線検
出素子がマトリクス状に配列されているマルチスライス
対応のX線検出器4について、被検体Pの撮影部位やヘ
リカルピッチに応じて所望のX線検出素子を指定し、そ
の指定したX線検出素子の出力を抽出し、抽出した出力
を高電圧発生部5へフィードバックすることによって、
最適な撮影条件となるように、X線管2の管電流を制御
しようとするものである。この選択するX線検出素子列
としては、画像再構成用のX線透過データの収集に供さ
れるものではなく、X線検出器4に設けられている空き
のX線検出素子列を利用するのがよい。なお、今後の説
明において、個々のX線検出素子を特定する必要のある
場合は、スライス方向の列番号S1〜Smとチャンネル
方向のチャンネル番号C1〜Cnとを組合せて、例えば
2列目で3チャンネル目のX線検出素子は、4(S2C
3)のように表示するものとする。
【0012】図3は、X線検出器4に対する被検体Pの
移動方向の関係を示した説明図である。X線検出器4は
静止しており、被検体Pが矢印で示すように、図の右側
から左側へ向けて移動している状況下で、X線が照射さ
れるものとする。この図3には、X線検出器4として便
宜的に5列のX線検出素子列S1〜S5だけを示してい
る。従って、被検体Pに対しては、X線検出素子列S1
が最も先行することとなり、このX線検出素子列S1で
得られたX線透過データを基にして、後続するX線検出
素子列S2〜S5に対するX線条件の設定として、X線
管2の管電流を調整すれば、被検体Pの体軸方向のどの
スライス位置についても、良好な画像再構成のためのX
線透過データを収集することができる。なお、被検体P
が図3に示した矢印と逆方向に移動する場合には、X線
検出素子列S5が最も先行することとなり、このX線検
出素子列S5で得られたX線透過データを基にして、後
続するX線検出素子列S4〜S1に対するX線条件を設
定すれば良いことは言うまでもない。このように、マル
チスライス対応のX線検出器4を備えているヘリカルス
キャン方式のX線CT装置において、画像再構成用のデ
ータを収集するX線検出素子列よりも先行する空きのX
線検出素子列を使用することによって、X線出力の適正
化を図ることができる。
【0013】そこで本発明では、これをさらに進めて、
マルチスライス対応のX線検出器4のうち、例えば、図
2に斜線を施して示したような最前列のX線検出素子列
について、左周辺側のX線検出素子4(S1C3)と、
略中央部のX線検出素子4(S1Cj)、および右周辺
側のX線検出素子4(S1Cn−2)を、被検体Pの注
目部位に応じて選択できるように予め設定しておく。ま
た、中央部のX線検出素子列について、左周辺側のX線
検出素子4(SiC3)、略中央部のX線検出素子4
(SiCj)、右周辺側のX線検出素子4(SiCn−
2)を、さらに、最後列のX線検出素子列について、左
周辺側のX線検出素子4(SmC3)、略中央部のX線
検出素子4(SmCj)、右周辺側のX線検出素子4
(SmCn−2)なども、被検体Pの注目部位に応じて
選択できるように予め設定しておく。なおこれらのX線
検出素子は、予め設定しておくばかりではなく、必要に
応じて都度選択するようにしてもよい。すなわち、被検
体Pの例えば肺部を診断する場合には、被検体Pの周辺
部での撮影条件を最適化するのがよく、そのため、例え
ば、左周辺側のX線検出素子4(S1C3)と右周辺側
のX線検出素子4(S1Cn−2)の出力によって管電
流を決定するように、この出力を高電圧発生部5へフィ
ードバックする。また、心臓を診断する場合には、被検
体Pの中央部での撮影条件を最適化するのがよく、その
ため、例えば、略中央部のX線検出素子4(S1Cj)
の出力によって管電流を決定するように、この出力を高
電圧発生部5へフィードバックする。さらに、肝臓を診
断する場合には、被検体Pの腹部全体での撮影条件を最
適化するのがよく、そのため、例えば、左周辺側のX線
検出素子4(S1C3)と、略中央部のX線検出素子4
(S1Cj)、および右周辺側のX線検出素子4(S1
Cn−2)の出力によって、またはX線検出素子列S1
全体の出力によって管電流を決定するように、この出力
を高電圧発生部5へフィードバックするものである。
【0014】なお、診断部位に応じて周辺側あるいは中
央部などのX線検出素子を選択することに代えて、チャ
ンネル方向の例えば上記3種のX線検出素子、あるいは
X線検出素子列全体の出力に対して、診断部位に応じて
適宜重み付けをして高電圧発生部5へフィードバックす
るようにしてもよい。さらに、ここでは、最前列のX線
検出素子列を使用するものとして説明したが、中央部あ
るいは最後列のX線検出素子列を使用しても同様であ
る。さらに、被検体の体軸方向においては、図4に示す
ように、胸部Chでは、構造的な診断情報の収集が重要
視され、腹部Abでは、組織的な診断情報の収集が重要
視される。また、下腹部Laや腰部Waなどでも、同様
に重視される診断情報があり、それに応じた情報収集が
必要とされることになる。よって、これらのスキャン範
囲やスキャン時のヘリカルピッチに応じても、木目細か
く最適な撮影条件を設定することが有効である。そのた
め、上記の管電流を決定するために選択するX線検出素
子4(S1C3)、4(S1Cj)、4(S1Cn−
2)、または、X線検出素子4(SiC3)、4(Si
Cj)、4(SiCn−2)、さらに、X線検出素子4
(SmC3)、4(SmCj)、4(SmCn−2)な
どの出力に対して、胸部Ch、腹部Ab、下腹部La、
腰部Waなどのスキャン範囲に応じて、あるいは、ヘリ
カルピッチの大小に応じて、スライス方向(X線検出素
子の列方向)に適宜重み付けをした上で、高電圧発生部
5へフィードバックするものとする。なお、図4は、ス
キャンの位置決めのために取得されたスキャノ画面の一
例を示したものである。
【0015】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、種々の形態で実施されることが可能なこ
とは言うまでもない。最適な撮影条件とするための、管
電流を決定するために選択するX線検出素子は、例えば
1列jチャンネル目のX線検出素子4(S1Cj)のよ
うに、特定の1素子に限らず、その素子の片側または両
側に位置する複数の素子を、ひとつのグループとして捉
えるようにしてもよい。さらに選択するX線検出素子
は、空きのX線検出素子列の中から選択することに限る
ものではなく、画像再構成用のX線透過データの収集に
供されるX線検出素子列を使用するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ヘリカルスキャン方式を採用し、同時に複数スラ
イス分の投影データを収集するマルチスキャン対応のX
線CT装置において、スライス方向における画像再構成
用の投影データ収集位置と、X線出力を動的に調整する
ための基礎データ収集位置とのずれがなくなり、低被曝
化およびX線出力の適正化に寄与するとともに、撮影対
象部位やヘリカルピッチなどに応じて、よりきめ細かく
撮影条件を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線CT装置の一実施の形態の概
略構成を示した系統図である。
【図2】マルチスライス対応のX線検出器における素子
配列の一例を説明するために示した平面図である。
【図3】X線検出器に対する被検体の移動方向の関係を
示した説明図である。
【図4】スキャノ画面の一例を示して説明した、スキャ
ン範囲の説明図である。
【図5】被検体の横断面を模式的に示した説明図であ
る。
【図6】被検体に対するX線管の照射角度と透過X線量
の関係を説明するために示した特性図である。
【符号の説明】
1 架台 2 X線管 4 X線検出器 5 高電圧発生部 6 回転駆動部 7 寝台天板 8 寝台駆動部 9 データ収集部 10 画像再構成部 11 表示部 13 検出器選択部 15 システム制御部 16 操作部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体へX線を照射するX線管と、この
    X線管から照射され、前記被検体を透過したX線を検出
    する、列状に配列された多チャンネルのX線検出素子を
    複数列備えるX線検出手段と、このX線検出手段および
    前記X線管を前記被検体に対して相対的に螺旋状の軌道
    を描くように移動させる駆動手段と、前記X線検出手段
    の出力を増幅しデジタル信号に変換するデータ収集手段
    と、このデータ収集手段で収集した投影データに基づき
    断層画像を再構成する画像再構成手段とを備えるX線C
    T装置において、 前記被検体の撮影部位に応じて、前記X線検出手段の内
    の所望のX線検出素子に対応する前記データ収集手段の
    出力を選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された前記データ収集手段の
    出力に基づき、前記X線管の管電流を制御する管電流制
    御手段とを具備することを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記X線検出手段の列
    方向またはャンネル方向に、1または複数のX線検出素
    子を選択することを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段によって選択されたチャン
    ネル方向の前記データ収集手段の複数の出力に、前記被
    検体の撮影部位に応じて重みをつけることを特徴とする
    請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段によって選択された列方向
    の前記データ収集手段の複数の出力に、前記被検体の体
    軸方向に沿う撮影範囲に応じて重みをつけることを特徴
    とする請求項2に記載のX線CT装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段によって選択された列方向
    の前記データ収集手段の複数の出力に、前記駆動手段に
    よる移動速度に基づく螺旋のピッチに応じて重みをつけ
    ることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
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