JP4509756B2 - 繊維処理剤組成物 - Google Patents
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Description
本発明の(a)成分はジメチルポリシロキサンであり、25℃における粘度が2〜100万mm2/sのものが好ましく、500〜100万mm2/sのものが更に好ましく、1000〜100万mm2/sのものが特に好ましい。また、分子量は1000〜100万が好ましく、3000〜100万が更に好ましく、5000〜100万が特に好ましい。
本発明の(b)成分は、HLBが0を越え5以下であるポリエーテル変性シリコーンであり、ポリエーテル変性シリコーンのHLBは、0を越え4以下が好ましく、0を越え3以下が更に好ましい。
尚、本発明において、ポリエーテル変性シリコーンのHLBの値は、次のようにして測定された曇数Aから、下記式で求められる値である。
<曇数Aの測定法>
曇数Aは公知の方法[界面活性剤便覧、324頁〜325頁(産業図書(株) 昭和35年7月5日発行)]に準じて、以下のようにして測定される。
一般式(1)において、R1は水素原子または1価の炭化水素基を示すが、水素原子またはメチル基が好ましい。R2は炭素数1〜20の2価炭化水素基を示すが、炭素数3〜6の2価炭化水素基、特にアルキレン基が好ましい。a,bはそれぞれ、平均で0以上の数であり、a+b≧3であるが、a,bそれぞれ0〜60の数が好ましく、0〜35の数が更に好ましい。mは平均で0以上の数であり、平均で1〜500の数が好ましい。nは平均で0以上の数であり、平均で1〜100の数が好ましい。
本発明の組成物は、水中油型乳化物であることが好ましく、(a)成分及び(b)成分以外に、乳化物の安定性を向上させる目的で乳化剤((c)成分)を含有することが好ましい。
[式中、R3aは炭素数8〜32、好ましくは10〜28、より好ましくは10〜24、特に好ましくは10〜18のアルキル基又はアルケニル基、R3bは炭素数2又は3のアルキレン基である。R3cは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Jは−O−、−COO−、−CON<又は−N<から選ばれる連結基であり、Jが−O−又は−COO−の場合にはeは1であり、Jが−CON<又は−N<の場合にはeは2である。dは数平均で1〜150、好ましくは2〜80、特に好ましくは4〜50の値である。ここで、複数個のR3b及びR3cは同一でも異なっていても良い。]
一般式(2)において、R3aは炭素数10〜18のアルキル基が最も好ましく、R3bはエチレン基が最も好ましく、R3cは水素原子が最も好ましい。また、Jは−O−又は−COO−、特に−O−が好ましい。
[式中、R3a及びdは前記の意味を示す。]
高分子化合物(c2)において、構成単位(c2−1)中の、ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる官能基は、高分子化合物に水溶性を与える効果、及び繊維製品に吸着する効果の両者を併せ持つ基であり、構成単位(c2−2)中の炭素数8〜22の炭化水素基は、(a)成分及び(b)成分の液滴に吸着し、(a)成分及び(b)成分を水溶液に安定化させる効果を有するものである。また、(c2−1)と(c2−2)のモル比は、高分子化合物(c2)が下記(i)の高分子化合物の場合、(c2−1−1)/(c2−2−1)のモル比は、100/30〜150/1が好ましく、100/20〜100/1がより好ましく、100/15〜100/3が特に好ましい。一方、高分子化合物(c2)が下記(ii)の多糖誘導体の場合、(c2−1−2)/(c2−2−2)のモル比は、1000/100〜1000/1が好ましく、1000/80〜750/1がより好ましく、1000/50〜1000/4が特に好ましい。このような比率に調整することで、(a)成分及び(b)成分を安定に乳化させ、しかも大過剰の水に希釈しても乳化が壊れず、且つ繊維製品などの対象表面への吸着を促進する効果を得ることが可能になる。
[式中、R6aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R6bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、gは1〜300の数を示し、g個のR6bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R6cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]。
(i)の高分子化合物は、重合可能な不飽和化合物をラジカル重合などの通常の方法で合成した合成高分子化合物である。
CH2=C(CH3)COO(C2H4O)i−R5d
CH2=CHCOOC2H4N+(CH3)2(R5d)・X-
CH2=C(CH3)COOC2H4N+(CH3)2(R5d)・X-
CH2=CHCONHC3H6N+(CH3)2(R5d)・X-
CH2=C(CH3)CONHC3H6N+(CH3)2(R5d)・X-
CH2=CHCOOR5d
CH2=C(CH3)COOR5d
(上記一連の式中、R5d、i及びX-は前記の意味を示す。)
また、単量体(c2−1−1’)と酢酸ビニルを共重合させた後、ケン価して得られるビニルアルコール単位のOHに、式(6)
で表されるグリシジルエーテル化合物を反応させて、モノマー単位(c2−2−1)を得ることも可能であり、単量体(c2−1−1’)とオキシエチレン基の平均付加モル数1〜300、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のポリオキシエチレンビニルエーテルを共重合させた後、式(7)
で表される化合物を反応させて、モノマー単位(c2−2−1)を得ることも可能である。さらに単量体(c2−1−1’)と、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン及び/又はN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミンを共重合させた後、式R5d−Cl(R5dは前記の意味を示す)で表される化合物などのアルキル化剤を用いて4級化反応を行いモノマー単位(c2−2−1)を得ることも可能である。
(ii)の多糖誘導体において、単糖単位(c2−1−2)を構成する単糖単位としては、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、キシロース等を挙げることができ、グルコースが最も好ましい。また、高分子化合物に水溶性を付与する目的からヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはヒドロキシエチル化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはカルボキシメチル化、もしくはカチオン化された単糖単位が好適である。
G−(OR6b)g−E−R6c (8)
(式中、Gは、ヒドロキシ基と反応してエーテル結合もしくはエステル結合を形成する基を示し、R6b、g,E及びR6cは前記の意味を示す。)
で表される化合物を上記(c2−1−2)/(c2−2−2)のモル比の範囲内に入るように反応させることで得られる。
また、多糖類がカルボキシアルキル化糖である場合には
R6c−O−(C2H4O)g−H
R6c−OCOCH2O−(C2H4O)g−H
(式中、g及びR6cは前記の意味を示す。)
などを利用することも可能である。
多糖類がヒドロキシアルキル化物の場合には、ヒドロキシアルキル基の導入率(単糖単位中のヒドロキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.5、より好ましくは0.01〜3.0であり、多糖類がカルボキシアルキル化物の場合はカルボキシアルキル基の導入率(単糖単位中のカルボキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5であり、多糖類がカチオン化物の場合にはカチオン基の導入率は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5である。
一般式(9)で表される化合物において、R9aは好ましくは炭素数14〜18のアルキル基、又はアルケニル基が好適であり、hは1の数が好ましい。陽イオン界面活性剤としては、R9cがR9a−[W−R9b]h−である化合物(d2)、及びR9cがメチル基またはヒドロキシエチル基である化合物(d1)の混合物が好ましく、(d2)/(d1)の質量比が、100/1〜100/10、好ましくは100/2〜100/6の混合物が(a)成分及び(b)成分の吸着性を促進させる目的から好適である。R9dはメチル基またはヒドロキシエチル基が好ましく、R9eは水素原子、又はメチル基が好適である。T-はハロゲンイオン(好ましくはクロルイオン)、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていてもよいベンゼンスルホン酸イオンが好適である。
本発明の繊維処理剤組成物中の、(a)成分と(b)成分の質量比は、(a)成分/(b)成分=1/100〜300/1が好ましく、1/50〜150/1が更に好ましく、1/20〜100/1が特に好ましく、1/10〜30/1が最も好ましい。
本発明の組成物はO/W型の乳化形態が対象表面への(a)成分及び(b)成分の吸着を促進できる点で好ましい。また高分子化合物(c2)を外殻として(a)成分及び(b)成分を内包するカプセル状の粒子が分散したO/W型乳化組成物がより好適である。これは高分子化合物(c2)中の炭化水素基が(a)成分及び(b)成分と相互作用し効率よく乳化するためであると考えられる。
常温にて(c)成分、必要に応じて(d)成分、(e)成分、適量の水を混合し、次に昇温後80℃にて攪拌し、(c)成分を水に分散させた後、室温まで冷却する(この溶液を(F)とする)。次に、必要に応じて(d)成分、(e)成分を添加し、攪拌混合する。その後、ホモミキサーで攪拌しながら、(a)成分及び(b)成分をゆっくり滴下する。(a)成分及び(b)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。またその場合には、溶液(F)も(a)成分及び(b)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後、さらホモミキサーで攪拌した後、残りの水を添加し、攪拌する。また必要に応じてpH調整をして、本発明の水中油型乳化物を得る。
常温にて、(a)成分、(b)成分及び(c)成分、必要に応じて(d)成分、(e)成分を混合し、次に昇温後70℃にて攪拌し、(c)成分を(a)成分及び(b)成分に分散させる。(a)成分及び(b)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して攪拌することが望ましい。攪拌後、50℃まで冷却し、必要に応じて(d)成分、(e)成分を添加し、攪拌混合した後、ホモミキサーまたはプロペラで攪拌しながら、水をゆっくり滴下する。この場合も、(a)成分及び(b)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して水をゆっくり滴下することが望ましい。滴下後さらに攪拌した後、常温まで冷却し、必要に応じてpH調整をして、本発明の水中油型乳化物を得る。
(c)成分、(e)成分、必要に応じて(d)成分を、必要量の15%相当量の水に添加し、次に昇温後80℃にて攪拌した後、25℃まで冷却する(この溶液を(G)とする)。次に、必要に応じて(d)成分を攪拌しながら添加し、攪拌放置する。その後、(a)成分及び(b)成分をゆっくり添加する。(a)成分及び(b)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。また、その場合には溶液(G)も(a)成分及び(b)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後さらに攪拌した後、配合物の温度を60℃、若しくは(a)成分及び(b)成分の融点、若しくは流動点以上に上昇させ、さらに攪拌し、混合物を得る。そのままの温度か必要に応じて40℃程度まで冷却し、上記の方法で得られた混合物に残りの水をゆっくり添加し、攪拌する。また、必要に応じてpHを調整した後、ゆっくり常温まで配合物の温度を下げて、本発明の水中油型乳化物を得る。この製造方法において(a)成分及び(b)成分の一部を(c)成分と一緒に添加してもよい。また、(G)の溶液を20〜75℃、好ましくは30〜60℃に調整し、水を20〜90℃、好ましくは30〜70℃で混合することが好適である。(d)成分は溶液(G)に予め添加していてもよく、(e)成分に予め溶解していてもよく、さらに溶液(G)と水を混合した後に添加しても差し支えない。
・(a)成分
(a−1):信越化学工業(株)製 KF−96A(5000mm2/s)
(a−2):信越化学工業(株)製 KF−96A(20万mm2/s)
(a−3):東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SH−200(10000mm2/s)
(a−4):東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SH−200(100万mm2/s)
・(b)成分
(b−1):日本ユニカー(株)製 FZ−2203(HLB:1、5000mm2/s)
(b−2):日本ユニカー(株)製 FZ−2207(HLB:3、2500mm2/s)
(b−3):日本ユニカー(株)製 FZ−2110(HLB:1、170mm2/s)
(b−4):日本ユニカー(株)製 FZ−2109(HLB:1、1200mm2/s)
(b−5):日本ユニカー(株)製 FZ−5609(HLB:4、3000mm2/s)
・(b’)成分
(b’−1):信越化学工業(株)製 KF−6013(HLB:10、400mm2/s)
(b’−2):日本ユニカー(株)製 FZ−2222(HLB:7、25000mm2/s)
●(c)成分
(c−1):ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物(平均EO付加モル数20モル)
(c−2):ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリレート及びジメチルアミノプロピルメタクリレートのラウリルクロライドによる4級アンモニウム塩の共重合体(スタイリーゼW−20、アイエスピー・ジャパン(株)製)
(c−3):合成例1で製造した高分子化合物
(c−4):合成例2で製造した多糖誘導体
(c−5):合成例3で製造した多糖誘導体
(c−6):合成例4で製造した多糖誘導体
・(d)成分
(d−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−ステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(d−2):N−ステアロイルアミノプロピル−N−2−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
・(e)成分
(e−1):グリセリン
合成例1:高分子化合物(c−3)の合成例
N,N−ジメチルアクリルアミド94.2g,ALE−900(日本油脂(株)製 ラウロキシポリエチレングリコール(EO=18)モノアクリレート)51.7g、エタノール200gを混合した。この溶液中に窒素ガスを吹き込み(20ml/min,1時間)、系内を脱気した後、60℃に昇温した。その後V−65(和光純薬工業(株)製、重合開始剤)エタノール溶液(3%)82.8gを60℃に保ちながら滴下した。滴下終了後60℃で12時間熟成を行った。反応終了後、得られた反応終了物をジイソプロピルエーテル2kg中に滴下した。得られた白色固体を濾別し、更にジイソプロピルエーテルで洗浄した(500g×2回)。減圧乾燥の後、式(10)で表される高分子化合物(c−3)を115g得た。得られた(c−3)のラウロキシポリエチレングリコールモノアクリレートの導入率[m2/(m1+m2)]をNMRより測定した結果、0.054であった。また、重量平均分子量は65000であった。
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(NATROZOL250G,ハーキュレス社製)160g、含水80%イソプロピルアルコール1280g、48%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に次式(11)
重量平均分子量50万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP4400H,ユニオンカーバイド社製)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g、48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に前記式(11)で表される化合物12.78gを加え80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(c−5))73gを得た。
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に前記式(11)で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(c−6))72.0gを得た。
表1に示す各成分を用い、下記に示す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(c)成分、水及び必要により(d)成分、(e)成分を混合し、80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却する。次に、ホモミキサー(TOKUSHUKIKA T.K.ROBOMIX)を用い回転数8000rpmで攪拌しながら、(a)成分及び(b)成分を滴下する。滴下終了後15分攪拌し、pHを調整して、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
表1に示す各成分を用い、下記に示す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(a)成分、(b)成分及び(c)成分、さらに必要により(d)成分、(e)成分を混合し、65℃で1時間攪拌した後、50℃まで冷却する。次に、攪拌しながら水を滴下する。滴下終了後1時間攪拌し、pHを調整した後、室温まで冷却し水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
表1に示す各成分を用い、下記に示す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(c)成分、(a)成分の1/5(質量比)及び(e)成分を表1の組成にするのに必要な水の15%(25℃)に添加し、25℃にて1時間攪拌した後、更に20分攪拌し、残りの(a)成分及び(b)成分を添加する。次に、25℃で1時間攪拌した後、配合物の温度を60℃に上昇させ、1時間攪拌し、組成物を得る。上記の方法で得られた組成物を30分かけて40℃まで冷却した後、残りの水を上記組成物に添加し、30分攪拌し、pHを調整した後、1時間掛けて、25℃にまで配合物の温度を下げて、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。尚、攪拌速度は全ての工程で400rpmである。
表1に示す各成分を用い、下記に示す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(c)成分、水及び(e)成分を混合し、80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却する。次に、ホモミキサー(TOKUSHUKIKA T.K.ROBOMIX)を用い回転数8000rpmで攪拌しながら、(a)成分及び(b’)成分を滴下する。滴下終了後15分攪拌し、pHを調整して、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
表1に示す各成分を用い、下記に示す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(a)成分又は(b)成分、及び(c)成分、さらに(e)成分を混合し、65℃で1時間攪拌した後、50℃まで冷却する。次に、攪拌しながら水を滴下する。滴下終了後1時間攪拌し、pHを調整した後、室温まで冷却し水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
(1)柔軟処理タオルAの調整方法
市販の木綿タオル(白色、34cm×86cm、68g/1枚、綿100%)24枚を市販の衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0677質量%、水道水30L(水温20℃)使用、水温20℃、10分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水(水温20℃)を注水した。5分間攪拌後、濯ぎ水を排出し、3分間脱水した。次に30Lの水道水(水温20℃)を注水し、5分間攪拌後、濯ぎ水を排出し、3分間脱水した。このサイクルを5回繰り返した後、室温で風乾した。この風乾した木綿タオルの質量を測定した。次にこの木綿タオルを衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0677質量%、風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水(水温20℃)使用、水温20℃、5分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水道水(水温20℃)を注水した。5分間攪拌後、濯ぎ液を排水し、3分間脱水した。次に風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水道水(水温20℃)を注水した。次に風乾した木綿タオルの質量の1.34質量%に相当する表1に示す繊維処理剤組成物を添加し3分間攪拌した。その後、水を排出し、3分間脱水し自然乾燥した。
市販の木綿タオル(白色、34cm×86cm、68g/1枚、綿100%)24枚を市販の衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0677質量%、水道水30L(水温20℃)使用、水温20℃、10分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水(水温20℃)を注水した。5分間攪拌後、濯ぎ水を排出し、3分間脱水した。次に30Lの水道水(水温20℃)を注水し、5分間攪拌後、濯ぎ水を排出し、3分間脱水した。このサイクルを5回繰り返した後、室温で風乾した。この風乾した木綿タオルの質量を測定した。次にこの木綿タオルを衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0677質量%、風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水(水温20℃)使用、水温20℃、5分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水道水(水温20℃)を注水した。5分間攪拌後、濯ぎ液を排水し、3分間脱水した。次に風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水道水(水温20℃)を注水した。次に風乾した木綿タオルの質量の0.47質量%に相当するジ硬化牛脂ジメチルアンモニウムクロライド15%を含む繊維処理剤組成物を添加し3分間攪拌した。その後、水を排出し、3分間脱水し自然乾燥した。
上記処理した木綿タオルを八つ折りにし、両手で軽く握りしめた時の風合いを10人のパネラー(30代男性10人)により、下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が0.5以上を◎、0以上0.5未満を○、0未満を×として判定した。
−1:処理タオルAに比べて、処理タオルBが柔らかい
0:処理タオルAと、処理タオルBの柔らかさは同等であった
+1:処理タオルAのほうが、処理タオルBよりも柔らかい
Claims (3)
- 下記(a)成分を1〜50質量%、(b)成分を0.1〜30質量%、及び(c2)成分を0.1〜10質量%含有し、(a)成分と(b)成分との質量比が(a)成分/(b)成分=1/10〜30/1である水中油型乳化物を含む繊維製品処理剤組成物。
(a)25℃における粘度が5000〜100万mm 2 /sであるジメチルポリシロキサン
(b)HLBが0を越え3以下であるポリエーテル変性シリコーン
(c2)ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(c2−1)(但し(c2−2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜22の炭化水素基を有する構成単位(c2−2)を、(c2−1)/(c2−2)=100/30〜1000/1のモル比で含有する高分子化合物 - 前記(c2)成分が、下記(i)の高分子化合物から選ばれる1種以上である請求項1記載の繊維製品処理剤組成物。
(i)一般式(3)で表されるモノマー単位(c2−1−1)及び一般式(4)で表されるモノマー単位(c2−2−1)を含有し、(c2−1−1)/(c2−2−1)がモル比で100/20〜100/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(c2−1−1)と(c2−2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物
- 前記(c2)成分が、下記(ii)の多糖誘導体から選ばれる1種以上である請求項1記載の繊維製品処理剤組成物。
(ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(c2−1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(5)で表される基で置換されている単糖単位(c2−2−2)を有し、(c2−1−2)/(c2−2−2)がモル比で1000/100〜1000/1である多糖誘導体
−R 6a −(OR 6b ) g −E−R 6c (5)
[式中、R 6a はヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R 6b はヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、gは1〜300の数を示し、g個のR 6b は同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R 6c はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
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