JP4364778B2 - 繊維処理剤組成物 - Google Patents
繊維処理剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4364778B2 JP4364778B2 JP2004352283A JP2004352283A JP4364778B2 JP 4364778 B2 JP4364778 B2 JP 4364778B2 JP 2004352283 A JP2004352283 A JP 2004352283A JP 2004352283 A JP2004352283 A JP 2004352283A JP 4364778 B2 JP4364778 B2 JP 4364778B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- component
- carbon atoms
- hydrogen atom
- represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
(a):分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)、及び一般式(1)
で表される化合物(a3)から選ばれる少なくとも1種の油剤
(b):ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(b1)(但し(b2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜24の炭化水素基を有する構成単位(b2)を、(b1)/(b2)=100/30〜1000/1のモル比で含有する高分子化合物
本発明の(a)成分は、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)、及び一般式(1)で表される化合物(a3)から選ばれる少なくとも1種の油剤である。
R1−OH (1−1)
(式中、R1は前記の意味を示す。)
で表されるアルコール、及びグリシドール又はエピハロヒドリンなどのエポキシ化合物と、Fe、BF3などの触媒を用いて容易に製造することができる。またこの場合において、式(1−1)で表されるアルコールと上記エポキシ化合物は反応モル比などの製造条件によっては、アルコールかエポキシ化合物が2モル以上付加した多付加体を形成する。本発明においては、このような多付加体が多量に存在すると本発明の効果を減ずる場合があるため、注意が必要である。本発明においては、一般式(1)で表される化合物に対する上記多付加体のモル比が1.50以下が好ましく、0.67以下が更に好ましい。
で表されるグリシジルエーテルとペンタエリスリトールの反応により得ることができる。いずれの場合においても2モル以上付加した多付加体を形成する。本発明においてはこのような多付加体が多量に存在すると本発明の効果を減ずる場合があるため、蒸留などの工程によって、多付加体を除去したものを用いるのが好ましい。
本発明の(b)成分の高分子化合物において、構成単位(b1)中の、ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる官能基は、高分子化合物に水溶性を与える効果、及び繊維製品に吸着する効果の両者を併せ持つ基であり、構成単位(b2)中の炭素数8〜24の炭化水素基は(a)成分の油剤の液滴に吸着し、油剤を水溶液に安定化させる効果を有するもので、何れも本発明において重要な働きを有する。また、(b1)と(b2)のモル比は、(b)成分が下記(i)の化合物の場合、(b1−1)/(b2−1)のモル比は、100/30〜150/1が好ましく、100/20〜100/1がより好ましく、100/15〜100/3が特に好ましい。一方、(b)成分が下記(ii)の化合物の場合、(b1−2)/(b2−2)のモル比は、1000/100〜1000/1が好ましく、1000/80〜750/1がより好ましく、1000/50〜1000/4が特に好ましい。このような比率に調整することで、油剤を安定に乳化させ、しかも大過剰の水に希釈しても乳化が壊れず、且つ繊維製品などの対象表面への吸着を促進する効果を得ることが可能になる。
(i)一般式(2)で表されるモノマー単位(b1−1)及び一般式(3)で表されるモノマー単位(b2−1)を含有し、(b1−1)/(b2−1)がモル比で100/30〜150/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(b1−1)と(b2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物
(ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(b1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(4)で表される基で置換されている単糖単位(b2−2)を有し、(b1−2)/(b2−2)がモル比で1000/100〜1000/1である多糖誘導体。
[式中、R4aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R4bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、bは1〜300の数を示し、b個のR4bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R4cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
<(i)の高分子化合物>
(i)の高分子化合物は、重合可能な不飽和化合物をラジカル重合などの通常の方法で合成した合成高分子化合物である。
CH2=C(CH3)COO(C2H4O)d−R3d
CH2=CHCOOC2H4N+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=C(CH3)COOC2H4N+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=CHCONHC3H6N+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=C(CH3)CONHC3H6N+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=CHCOOR3d
CH2=C(CH3)COOR3d
(上記一連の式中、R3d、d及びX-は前記の意味を示す。)
また、単量体(b1−1’)と酢酸ビニルを共重合させた後、ケン価して得られるビニルアルコール単位のOHに、式(5)
で表されるグリシジルエーテル化合物を反応させて、モノマー単位(b2−1)を得ることも可能であり、単量体(b1−1’)とオキシエチレン基の平均付加モル数1〜300、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のポリオキシエチレンビニルエーテルを共重合させた後、式(6)
で表される化合物を反応させて、モノマー単位(b2−1)を得ることも可能である。さらに単量体(b1−1’)と、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン及び/又はN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミンを共重合させた後、式R3d−Cl(R3dは前記の意味を示す)で表される化合物などのアルキル化剤を用いて4級化反応を行いモノマー単位(b2−1)を得ることも可能である。
(ii)の高分子化合物において、単糖単位(b1−2)を構成する単糖単位としては、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、キシロース等を挙げることができ、グルコースが最も好ましい。また、高分子化合物に水溶性を付与する目的からヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはヒドロキシエチル化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはカルボキシメチル化、もしくはカチオン化された単糖単位が好適である。
G−(OR4b)b−E−R4c (7)
(式中、Gは、ヒドロキシ基と反応してエーテル結合もしくはエステル結合を形成する基を示し、R4b、b,E及びR4cは前記の意味を示す。)
で表される化合物を上記(b1−2)/(b2−2)のモル比の範囲内に入るように反応させることで得られる。
また、多糖類がカルボキシアルキル化糖である場合には
R4c−O−(C2H4O)b−H
R4c−OCOCH2O−(C2H4O)b−H
(式中、b及びR4cは前記の意味を示す。)
などを利用することも可能である。
多糖類がヒドロキシアルキル化物の場合には、ヒドロキシアルキル基の導入率(単糖単位中のヒドロキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.5、より好ましくは0.01〜3.0であり、多糖類がカルボキシアルキル化物の場合はカルボキシアルキル基の導入率(単糖単位中のカルボキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5であり、多糖類がカチオン化物の場合にはカチオン基の導入率は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5である。
本発明の水中油型乳化物は、(a)成分及び(b)成分を必須成分とするが、更に水((c)成分)を含有することが好ましい。水として、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。また、塩素などで滅菌した滅菌水を用いることも可能である。
[式中、R8aは炭素数8〜32、好ましくは10〜28、より好ましくは10〜24、特に好ましくは10〜18のアルキル基又はアルケニル基、R8bは炭素数2又は3のアルキレン基である。R8cは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Jは−O−、−COO−、−CON<又は−N<から選ばれる連結基であり、Jが−O−又は−COO−の場合にはgは1であり、Jが−CON<又は−N<の場合にはgは2である。fは数平均で1〜150、好ましくは2〜80、特に好ましくは4〜50の値である。ここで、複数個のR8b及びR8cは同一でも異なっていても良い。]
一般式(8)において、R8aは炭素数10〜18のアルキル基が最も好ましく、R8bはエチレン基が最も好ましく、R8cは水素原子が最も好ましい。また、Jは−O−又は−COO−、特に−O−が好ましい。
[式中、R9a及びfは前記の意味を示す。]
陽イオン界面活性剤(d2)としては一般式(10)で表される化合物が対象表面への油剤の吸着促進の点から好適である。
一般式(10)で表される化合物において、R10aは好ましくは炭素数14〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、hは1の数が好ましい。陽イオン界面活性剤(d2)としては、R10cがR10a−[W−R10b]h−である化合物(d2−2)、及びR10cがメチル基またはヒドロキシエチル基である化合物(d2−1)の混合物が好ましく、(d2−2)/(d2−1)の質量比が、100/1〜100/10、好ましくは100/2〜100/6の混合物が油剤の吸着性を促進させる目的から好適である。R10dはメチル基またはヒドロキシエチル基が好ましく、R10eは水素原子、又はメチル基が好適である。T-はハロゲンイオン(好ましくはクロルイオン)、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていてもよいベンゼンスルホン酸イオンが好適である。
本発明の繊維処理剤組成物中の、(a)成分と(b)成分の質量比は、(a)成分/(b)成分=100/30〜300/1が好ましく、100/20〜100/1が更に好ましく、100/10〜80/1が特に好ましい。
本発明の組成物はO/W型の乳化形態が対象表面への(a)成分の吸着を促進できる点で好ましい。又(b)成分を外殻として(a)成分を内包するカプセル状の粒子が分散したO/W型乳化組成物がより好適である。これは(b)成分中炭化水素基が(a)成分と相互作用し効率よく乳化するためであると考えられる。
常温にて(b)成分、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分、適量の(c)成分を混合し、次に昇温後80℃にて攪拌し、(b)成分を(c)成分に分散させた後、室温まで冷却する(この溶液を(F)とする)。次に、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分を添加し、攪拌混合する。その後、ホモミキサーで攪拌しながら、(a)成分をゆっくり滴下する。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。またその場合には、溶液(F)も(a)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後、さらホモミキサーで攪拌した後、残りの(c)成分を添加し、攪拌する。また必要に応じてpH調整をして、水中油型乳化物を得る。
常温にて(b)成分、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分、(a)成分を混合し、次に昇温後70℃にて攪拌し、(b)成分を(a)成分に分散させる。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して攪拌することが望ましい。攪拌後、50℃まで冷却し、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分を添加し、攪拌混合した後、ホモミキサーまたはプロペラで攪拌しながら、(c)成分をゆっくり滴下する。この場合も、(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して(c)成分をゆっくり滴下することが望ましい。滴下後さらに攪拌した後、常温まで冷却し、必要に応じてpH調整をして、水中油型乳化物を得る。
常温にて(b)成分、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分を、必要量の15%相当量の(c)成分に添加し、次に昇温後80℃にて攪拌した後、25℃まで冷却する(この溶液を(G)とする)。次に、必要に応じて(d1)成分及び(d2)成分を攪拌しながら添加し、攪拌放置する。その後、(a)成分をゆっくり添加する。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。また、その場合には溶液(G)も(a)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後さらに攪拌した後、配合物の温度を60℃、若しくは(a)成分の融点、若しくは流動点以上に上昇させ、さらに攪拌し、混合物を得る。そのままの温度か必要に応じて40℃程度まで冷却し、上記の方法で得られた混合物に残りの(c)成分をゆっくり添加し、攪拌する。また、必要に応じてpHを調整した後、ゆっくり常温まで配合物の温度を下げて、本発明の水中油型乳化物を得る。この製造方法において(a)成分の一部を(b)成分と一緒に添加してもよい。また、(G)の溶液を20〜75℃、好ましくは30〜60℃に調整し、(c)の水を20〜90℃、好ましくは30〜70℃で混合することが好適である。(d1)成分及び(d2)成分は溶液(G)に予め添加していてもよく、(e)成分に予め溶解していてもよく、さらに溶液(G)と(c)成分を混合した後に添加しても差し支えない。
・(a)成分
(a−1):オレイン酸Ca
(a−2):花王(株)製 レオドールAO−10(炭素数18の脂肪酸とソルビタンとのエステル)
(a−3):花王(株)製 ペネトールGE−IS(一般式(1)において、R1=イソステアリル基、X=Y=Hの化合物)
(a−4):合成例1で製造したペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル
・(b)成分
(b−1):ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリレート及びジメチルアミノプロピルメタクリレートのラウリルクロライドによる4級アンモニウム塩の共重合体(スタイリーゼW−20、アイエスピー・ジャパン(株)製、(b1−1)/(b2−1)=90/10(モル比))
(b−2):ハーキュレス社 HERCULES PLUS 330 CS(重量平均分子量 20万、セチル置換度6.6/糖1000ユニット当たり)
(b−3):ハーキュレス社 HERCULES POLYSURF 67(重量平均分子量 100万、セチル置換度6.0/糖1000ユニット当たり)
(b−4):合成例2で製造した多糖誘導体
(b−5):合成例3で製造した多糖誘導体
(b−6):合成例4で製造した多糖誘導体
・比較の化合物
(b’−1):ポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒(株)製、アクアリックDL-384、重量平均分子量:8000)
(b’−2):ラウリルアルコールにエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均12モル付加させた非イオン性界面活性剤
・(c)成分:水
・(d)成分
(d1−1):ポリオキシエチレン(EO=21)ラウリルエーテル
(d2−2−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−ステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(d2−1−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−2−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
・(e)成分
(e−1):グリセリン
合成例1:ペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル
(1)イソステアリルグリシジルエーテル
イソステアリルアルコール306g、ヘキサン200g、エピクロルヒドリン230g、臭化テトラn−ブチルアンモニウム(TBAB)18.2gを4つ口フラスコに仕込み50℃まで昇温した。ついで、そのフラスコに48%NaOH376gを激しく攪拌しながら反応溶液が45〜55℃になるようにゆっくり滴下した(約2時間)。滴下終了後、反応液を激しく攪拌しながら50℃で2時間熟成を行った。
ペンタエリスリトール82g、ジメチルスルホキシド200g及び水酸化ナトリウム1gとを500mlフラスコに入れ、105℃に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及びジメチルスルホキシドを約20g留出させ、反応系中の水分を除去した。これに(1)で得られたイソステアリルグリシジルエーテル39gを1時間かけてフラスコ内に滴下後、105℃にて4時間攪拌しながら反応させた。
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(NATROZOL250G,ハーキュレス社製)160g、含水80%イソプロピルアルコール1280g、48%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に次式(12)
重量平均分子量50万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP4400H,ユニオンカーバイド社製)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g、48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に前記式(12)で表される化合物12.78gを加え80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(b−5))73gを得た。
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に前記式(12)で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(b−6))72.0gを得た。
表1に示す(a)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(b)成分、(c)成分及び(d)成分、(e)成分を混合し、80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却する。次に、ホモミキサー(TOKUSHUKIKA T.K.ROBOMIX)を用い回転数8000rpmで攪拌しながら、(a)成分を滴下する。滴下終了後15分攪拌し、pHを調整して、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
表1に示す(a)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(a)成分、(b)成分、さらに(d)成分、(e)成分を混合し、65℃で1時間攪拌した後、50℃まで冷却する。次に、攪拌しながら(c)成分を滴下する。滴下終了後1時間攪拌し、pHを調整した後、室温まで冷却し水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
表1に示す(a)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(b)成分、(a)成分の1/5(質量比)及び(e)成分を表1の組成にするのに必要な(c)成分の15%(25℃)に添加し、25℃にて1時間攪拌した後、必要により(d)成分を添加し、更に20分攪拌した後、残りの(a)成分を添加する。次に、25℃で1時間攪拌した後、配合物の温度を60℃に上昇させ、1時間攪拌し、組成物を得る。上記の方法で得られた組成物を30分かけて40℃まで冷却した後、残りの(c)成分(40℃)を上記組成物に添加し、30分攪拌する。pHを調整した後、1時間掛けて、25℃にまで配合物の温度を下げて、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。尚、攪拌速度は全ての工程で400rpmである。
表1に示す(a)成分、(b’)成分、(c)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(b’)成分、(c)成分及び(d)成分、(e)成分を混合し、80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却する。次に、ホモミキサー(TOKUSHUKIKA T.K.ROBOMIX)を用い回転数8000rpmで攪拌しながら、(a)成分を滴下する。滴下終了後15分攪拌し、pHを調整して、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
表1に示す(a)成分、(b’)成分、(c)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
表1の(a)成分、(b’)成分、さらに(d)成分、(e)成分を混合し、65℃で1時間攪拌した後、50℃まで冷却する。次に、攪拌しながら(c)成分を滴下する。滴下終了後1時間攪拌し、pHを調整した後、室温まで冷却し水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
20℃,4度硬水2250ml中に各組成物を2g添加し、1分間攪拌する(ミニ洗濯機使用)。その後、木綿メリヤス約16g×8枚(トータルで約150g)を加え5分間処理する。処理終了後脱水(3分)を行い一晩乾燥(風乾)させる。乾燥後、処理布から1gづつ切り取りヘキサン5mLおよび内部標準を添加した後、バス式ソニケーターにて15分処理を行う。抽出液(ヘキサン)を用いキャピラリーGCにて定量を行う。
条件:100℃→10℃/min→340℃→340℃保持36min
Claims (2)
- 下記(a)成分の油剤を、(b)成分の高分子化合物で乳化させて得られる水中油型乳化物である繊維処理剤組成物であって、更に水(以下(c)成分)及び陽イオン界面活性剤(d2)を含有し、繊維処理剤組成物中の(a)成分の含有量が3.0〜45質量%であり、(b)成分の含有量が0.05〜8.0質量%であり、(a)成分/(b)成分の質量比が100/30〜80/1であり、[(a)成分+(b)成分]/(d2)成分の質量比が1/1〜60/1である繊維処理剤組成物。
(a):分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)、及び一般式(1)
で表される化合物(a3)から選ばれる少なくとも1種の油剤
(b):ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(b1)(但し(b2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜24の炭化水素基を有する構成単位(b2)を、(b1)/(b2)=100/30〜1000/1のモル比で含有する高分子化合物 - (b)成分が、下記(i)又は(ii)から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物である請求項1記載の繊維処理剤組成物。
(i)一般式(2)で表されるモノマー単位(b1−1)及び一般式(3)で表されるモノマー単位(b2−1)を含有し、(b1−1)/(b2−1)がモル比で100/30〜150/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(b1−1)と(b2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物
(ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(b1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(4)で表される基で置換されている単糖単位(b2−2)を有し、(b1−2)/(b2−2)がモル比で1000/100〜1000/1である多糖誘導体。
−R4a−(OR4b)b−E−R4c (4)
[式中、R4aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R4bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、bは1〜300の数を示し、b個のR4bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R4cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004352283A JP4364778B2 (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 繊維処理剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004352283A JP4364778B2 (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 繊維処理剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006161198A JP2006161198A (ja) | 2006-06-22 |
JP4364778B2 true JP4364778B2 (ja) | 2009-11-18 |
Family
ID=36663535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004352283A Expired - Fee Related JP4364778B2 (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 繊維処理剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4364778B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4980043B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2012-07-18 | 花王株式会社 | 繊維製品の処理方法 |
-
2004
- 2004-12-06 JP JP2004352283A patent/JP4364778B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006161198A (ja) | 2006-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4644027B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
ES2306340T3 (es) | Composicion de tratamiento de fibras. | |
JP2017145546A (ja) | 繊維製品の洗濯方法および繊維製品用処理キット | |
DE10112318A1 (de) | Konditioniermittel | |
JP4980043B2 (ja) | 繊維製品の処理方法 | |
JP4842002B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JP4566828B2 (ja) | 柔軟剤組成物 | |
JP4364778B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JPS58149382A (ja) | 織物軟化剤組成物 | |
KR20010012135A (ko) | 직물 유연제 조성물에서의 선택된 폴리디오가노실록산의 용도 | |
JP5154029B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP4813200B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JP4602229B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JP4509756B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JP4712664B2 (ja) | 繊維処理剤組成物及びその製造法 | |
ES2379961T3 (es) | Composición para el tratamiento de fibras | |
JP4712666B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JPS61194274A (ja) | 繊維用柔軟剤組成物 | |
JP4339203B2 (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
JP2007239119A (ja) | しわ除去剤組成物 | |
JP4376690B2 (ja) | 衣料用処理剤組成物 | |
JP4509641B2 (ja) | 繊維製品処理剤 | |
JP4672385B2 (ja) | 繊維処理剤 | |
KR20190018406A (ko) | 세정제 조성물 | |
JP2005314559A (ja) | 香料粒子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090730 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090819 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4364778 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |