JP4364778B2 - 繊維処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は繊維処理剤組成物に関する。
衣料などの繊維製品の風合いを改善する等の目的から種々の油剤を含有する繊維処理剤が知られている。例えば、特許文献1には長鎖脂肪酸又はその塩や多価アルコールの脂肪酸エステルを含有する柔軟仕上剤が開示されている。特許文献2にはソルビタンエステルを含有する柔軟剤組成物が開示されている。特許文献3にはペンタエリスリトールの脂肪酸エステルを含有する柔軟剤組成物が開示されている。特許文献4には単糖又は二糖の脂肪酸エステルを含有する柔軟剤組成物が開示されている。
特開平5−195432号公報 米国特許第5726144号明細書 米国特許第5854201号明細書 特開2003−247168号公報
上記特許文献に開示されている組成物においては、柔軟基剤を繊維に十分に吸着させることができず、未だ満足できる風合い改善効果が得られていない。
従って本発明の課題は、繊維製品などの対象表面への油剤の吸着性を向上させ、繊維に優れた柔軟性能を付与することができる繊維処理剤組成物を提供することにある。
本発明は、下記(a)成分の油剤を、(b)成分の高分子化合物で乳化させて得られる繊維処理剤組成物を提供する。
(a):分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)、及び一般式(1)
Figure 0004364778
(式中、R1は分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基、X及びYはそれぞれ独立に、水素原子又はペンタエリスリトールの一つの水酸基を除いた残基を示す。)
で表される化合物(a3)から選ばれる少なくとも1種の油剤
(b):ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(b1)(但し(b2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜24の炭化水素基を有する構成単位(b2)を、(b1)/(b2)=100/30〜1000/1のモル比で含有する高分子化合物
本発明の繊維処理剤組成物は、繊維製品などの対象表面への油剤の吸着性を向上させ、繊維に良好な柔軟性を付与することができる。
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)、及び一般式(1)で表される化合物(a3)から選ばれる少なくとも1種の油剤である。
飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)としては、柔軟効果及び風合い改善の観点から、炭素数12〜24の脂肪酸塩が好ましく、炭素数14〜20の脂肪酸塩が更に好ましい。具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物が挙げられ、特にパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から選ばれる1種以上が好ましい。また、パーム油や牛脂から誘導されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカノールアミン塩等が挙げられ、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩が好ましい。
分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)を構成する脂肪酸としては、炭素数10〜24の脂肪酸が好ましく、炭素数10〜20の脂肪酸が更に好ましく、炭素数10〜18の脂肪酸が特に好ましく、炭素数12〜18の脂肪酸が最も好ましい。ソルビタンはソルビトールの分子内脱水で得られるもので、具体的には1,4−ソルビタン、3,6−ソルビタン、1,5−ソルビタン及び2分子脱水物である1,4,3,6−ソルビド又はこれらの混合物が挙げられる。ソルビタンエステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステル、及びテトラエステル以上のエステル、あるいはこれらの混合物のいずれでも良い。
一般式(1)で表される化合物(a3)において、R1で示される分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基としては、炭素数10〜36のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜24のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましく、炭素数10〜18のアルキル基が特に好ましい。X及びYはそれぞれ独立に、水素原子又はペンタエリスリトールの一つの水酸基を除いた残基を示すが、X,Yが共に水素原子であるか、又はX,Yのいずれか一方がペンタエリスリトールの一つの水酸基を除いた残基であり、残りが水素原子であるものが好ましい。
一般式(1)で表される化合物において、X,Yが共に水素原子である化合物は、式(1−1)
1−OH (1−1)
(式中、R1は前記の意味を示す。)
で表されるアルコール、及びグリシドール又はエピハロヒドリンなどのエポキシ化合物と、Fe、BF3などの触媒を用いて容易に製造することができる。またこの場合において、式(1−1)で表されるアルコールと上記エポキシ化合物は反応モル比などの製造条件によっては、アルコールかエポキシ化合物が2モル以上付加した多付加体を形成する。本発明においては、このような多付加体が多量に存在すると本発明の効果を減ずる場合があるため、注意が必要である。本発明においては、一般式(1)で表される化合物に対する上記多付加体のモル比が1.50以下が好ましく、0.67以下が更に好ましい。
一方、一般式(1)で表される化合物において、X,Yのいずれか一方がペンタエリスリトールの一つの水酸基を除いた残基であり、残りが水素原子である化合物の場合には、一般式(1−2)
Figure 0004364778
(式中、R1は前記の意味を示す。)
で表されるグリシジルエーテルとペンタエリスリトールの反応により得ることができる。いずれの場合においても2モル以上付加した多付加体を形成する。本発明においてはこのような多付加体が多量に存在すると本発明の効果を減ずる場合があるため、蒸留などの工程によって、多付加体を除去したものを用いるのが好ましい。
[(b)成分]
本発明の(b)成分の高分子化合物において、構成単位(b1)中の、ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる官能基は、高分子化合物に水溶性を与える効果、及び繊維製品に吸着する効果の両者を併せ持つ基であり、構成単位(b2)中の炭素数8〜24の炭化水素基は(a)成分の油剤の液滴に吸着し、油剤を水溶液に安定化させる効果を有するもので、何れも本発明において重要な働きを有する。また、(b1)と(b2)のモル比は、(b)成分が下記(i)の化合物の場合、(b1−1)/(b2−1)のモル比は、100/30〜150/1が好ましく、100/20〜100/1がより好ましく、100/15〜100/3が特に好ましい。一方、(b)成分が下記(ii)の化合物の場合、(b1−2)/(b2−2)のモル比は、1000/100〜1000/1が好ましく、1000/80〜750/1がより好ましく、1000/50〜1000/4が特に好ましい。このような比率に調整することで、油剤を安定に乳化させ、しかも大過剰の水に希釈しても乳化が壊れず、且つ繊維製品などの対象表面への吸着を促進する効果を得ることが可能になる。
本発明の(b)成分としては、下記(i)又は(ii)から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物が挙げられる。
(i)一般式(2)で表されるモノマー単位(b1−1)及び一般式(3)で表されるモノマー単位(b2−1)を含有し、(b1−1)/(b2−1)がモル比で100/30〜150/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(b1−1)と(b2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物
Figure 0004364778
[式中;R2a及びR3aはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R2b及びR3bはそれぞれ独立に、水素原子又は−COOM1(M1は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子)から選ばれる基であり、R2c及びR3cはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又はヒドロキシ基から選ばれる基であり、R3dは炭素数8〜24の炭化水素基であり、Aは−COOM2、−OH、−CON(R2d)(R2e)、−COO−R2f−N+(R2g)(R2h)(R2i)・X-、−COO−R2f−N(R2g)(R2h)、−CON(R2d)−R2f−N+(R2g)(R2h)(R2i)・X-、−CON(R2d)−R2f−N(R2g)(R2h)、もしくは環内にアミノ基又はアミド基を少なくとも1つ有する5又は6員環構造の複素環基である。ここで、M2は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子、R2d、R2e、R2g、R2h及びR2iはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、R2fは炭素数1〜5のアルキレン基、X-は有機又は無機の陰イオン基を示す。Bは−O−、−COO−、−OCO−又は−CONR3e−(R3eは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基)から選ばれる基であり、Dはエーテル基、エステル基、陽イオン基又はアミド基から選ばれる基を介してR3dと結合し、B及びR3dを連結する炭素数2〜6の2価の炭化水素基、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜300のポリオキシアルキレン基及びグリセリル基の平均付加モル数1〜10のポリグリセリル基から選ばれる少なくとも1種の基である。aは0又は1の数を示す。]
(ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(b1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(4)で表される基で置換されている単糖単位(b2−2)を有し、(b1−2)/(b2−2)がモル比で1000/100〜1000/1である多糖誘導体。
−R4a−(OR4b)b−E−R4c (4)
[式中、R4aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R4bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、bは1〜300の数を示し、b個のR4bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R4cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
<(i)の高分子化合物>
(i)の高分子化合物は、重合可能な不飽和化合物をラジカル重合などの通常の方法で合成した合成高分子化合物である。
一般式(2)においてR2a、R2bは水素原子が好ましく、R2cは水素原子又はメチル基が好ましい。R2d、R2e、R2g、R2h、R2iは水素原子、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましく、特にR2e、R2g、R2h、R2iはメチル基が最も好ましく、R2dは水素原子又はメチル基が最も好ましい。R2fはエチレン基又はプロピレン基が好ましい。また、複素環基としては、ピロリドン基、ピリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基、イミダゾール基、カプロラクタム基等が挙げられ、ピロリドン基が好ましい。X-としては、クロルイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン等が挙げられ、クロルイオン又はエチル硫酸エステルイオンが好ましい。
一般式(3)においてR3a、R3bは水素原子が好ましく、R3cは水素原子又はメチル基が好ましい。R3dは好ましくは炭素数8〜20、更に好ましくは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、アルキル基が特に好ましい。Bは−COO−又は−CONR3e−が好ましく、R3eは水素原子が好ましい。DはB及びR3dを連結する基であり、B及びR3dを含めた好ましい具体的構造の例として、−B−[CH2CH(OH)CH2O]c−(C24O)d−(C36O)e−R3d、−B−Cn2n−N+(CH3)2(R3d)・X-、−B−Cn2n−COO−R3d、−B−Cn2n−CONH−R3dを挙げることができる。ここで、cは0〜10の数、好ましくは0〜5の数である。dは0〜300の数、好ましくは0〜100の数、より好ましくは0〜75の数、特に好ましくは0〜50の数であり、eは0〜300の数、特に好ましくは0〜100の数である。cが0の場合はd+eは1〜300、好ましくは1〜100、特に好ましくは1〜50の数であり、cが1〜10、好ましくは1〜5、より好ましくは1又は2、特に好ましくは1の場合は、d+eは0〜300の数である。nは2〜6の数、好ましくは2又は3の数である。X-は前記と同様の陰イオン基である。
本発明の(i)の高分子化合物では、一般式(3)においてaが1の構成単位が本発明の効果を得る目的から好ましく、高分子化合物の主鎖と油剤と親和性のある疎水基R3dの間にスペーサーを設けることで乳化粒子の安定性が向上するものと推定される。本発明では、一般式(3)において、Dが−(C24O)d−で、dが5〜40であるモノマー単位が最も好ましい。
上記モノマー単位を有する(i)の高分子化合物は、モノマー単位(b1−1)に由来する単量体(b1−1’)、及びモノマー単位(b2−1)に由来する単量体(b2−1’)をラジカル重合などの公知の方法で共重合して得ることができる。また、モノマー単位(b2−1)は、C(R3a)((R3b)=C(R3c)(Z1)で示される単量体(b2−1”)を、モノマー単位(b1−1)に由来する単量体(b1−1’)と予め共重合した高分子化合物に、R3d−Z2を反応させて得ることもできる。なおここで、Z1及びZ2は反応して−B−(D)a−R3dを形成する反応基である。
モノマー単位(b1−1)に由来する単量体(b1−1’)の具体例としては、(メタ)アクリル酸(又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)、(無水)マレイン酸(又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)、α−ヒドロキシアクリル酸(又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)、(メタ)アクリル酸ジアルキル(炭素数1〜3)アミド、(メタ)アクリル酸ジアルカノール(炭素数2〜3)アミド、(メタ)アクリル酸モノアルカノール(炭素数2〜3)アミド、酢酸ビニル(酢酸ビニルは重合後ケン価してビニルアルコール骨格に変換する)、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルカノール(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アンモニウム塩(塩としてはクロル塩、メチル硫酸エステル塩、エチル硫酸エステル塩が好適)、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルカノール(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アンモニウム塩(塩としてはクロル塩、メチル硫酸エステル塩、エチル硫酸エステル塩が好適)、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、3−ビニルピペリジン、N−ビニルイミダゾ−ル、N−ビニル−2−カプロラクタム等を挙げることができる。
モノマー単位(b2−1)に由来する単量体(b2−1’)としては以下の化合物を挙げることができる。
CH2=CHCOO(C24O)d−R3d
CH2=C(CH3)COO(C24O)d−R3d
CH2=CHCOOC24+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=C(CH3)COOC24+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=CHCONHC36+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=C(CH3)CONHC36+(CH3)2(R3d)・X-
CH2=CHCOOR3d
CH2=C(CH3)COOR3d
(上記一連の式中、R3d、d及びX-は前記の意味を示す。)
また、単量体(b1−1’)と酢酸ビニルを共重合させた後、ケン価して得られるビニルアルコール単位のOHに、式(5)
Figure 0004364778
(式中、R3d及びdは前記の意味を示す。)
で表されるグリシジルエーテル化合物を反応させて、モノマー単位(b2−1)を得ることも可能であり、単量体(b1−1’)とオキシエチレン基の平均付加モル数1〜300、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のポリオキシエチレンビニルエーテルを共重合させた後、式(6)
Figure 0004364778
(式中、R3dは前記の意味を示す。)
で表される化合物を反応させて、モノマー単位(b2−1)を得ることも可能である。さらに単量体(b1−1’)と、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン及び/又はN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミンを共重合させた後、式R3d−Cl(R3dは前記の意味を示す)で表される化合物などのアルキル化剤を用いて4級化反応を行いモノマー単位(b2−1)を得ることも可能である。
(i)の高分子化合物は、モノマー単位(b1−1)及び(b2−1)を分子中に合計で、好ましくは50〜100モル%、より好ましくは55〜100モル%、特に好ましくは60〜100モル%含有する高分子化合物であり、単量体(b1−1’)及び単量体(b2−1’)あるいは単量体(b2−1”)と共重合可能な他の単量体を共重合させることも可能である。共重合可能な他の単量体としては、エチレン、プロピレン、N−ブチレン、イソブチレン、N−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、N−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの化合物を挙げることができる。
(i)の高分子化合物はいかなる重合法によって得てもよいが、ラジカル重合法が特に好ましく、塊状、溶液、又は乳化系にてこれを行うことができる。ラジカル重合は加熱によりこれを開始してもよいが、開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(N,N−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、などのアゾ系開始剤、過酸化水素及び、過酸化ベンゾイル、t−ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、過安息香酸などの有機過酸化物、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化水素−Fe3+などのレドックス開始剤、など既存のラジカル開始剤を用いてもよいし、光増感剤の存在/又は非存在下での光照射や、放射線照射により重合を開始させてもよい。
(i)の高分子化合物の重量平均分子量は、好ましくは2000〜20万、より好ましくは3000〜15万、特に好ましくは4000〜12万である。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリエチレングリコールを標準として求めることができる。
<(ii)の高分子化合物>
(ii)の高分子化合物において、単糖単位(b1−2)を構成する単糖単位としては、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、キシロース等を挙げることができ、グルコースが最も好ましい。また、高分子化合物に水溶性を付与する目的からヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはヒドロキシエチル化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはカルボキシメチル化、もしくはカチオン化された単糖単位が好適である。
(ii)の高分子化合物において、単糖単位(b2−2)を構成する単糖単位としては、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、キシロースを挙げることができ、グルコースが最も好ましい。また、高分子化合物に水溶性を付与する目的からヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはヒドロキシエチル化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはカルボキシメチル化、もしくはカチオン化された単糖単位が好適である。
単糖単位(b2−2)は、単糖単位(b1−2)のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、前記一般式(4)で表される基で置換されたものである。
一般式(4)において、R4aは、好ましくはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数2又は3のアルキレン基を示し、R4bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基、より好ましくはエチレン基を示し、bは好ましくは8〜120、より好ましくは10〜60であり、b個のR4bは同一でも異なってもよい。Eはエーテル結合(−O−)又はエステル結合(−COO−又は−OCO−)を示すが、エーテル結合が好ましい。R4cは、好ましくは炭素数8〜20、より好ましくは炭素数8〜18、特に好ましくは10〜18、最も好ましくは12〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基で、直鎖アルキル基が更に好ましい。具体的には、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基、ヘキシルデシル基、オクチルデシル基等が好ましい。
本発明において(ii)の高分子化合物は(b1−2)/(b2−2)がモル比で1000/100〜1000/1、好ましくは1000/80〜750/1、特に好ましくは1000/50〜1000/4の多糖誘導体である。このような多糖誘導体は、多糖類又は、これら多糖類のヒドロキシアルキル化物、カルボキシアルキル化物又はカチオン化物のヒドロキシ基に、式(7)
G−(OR4b)b−E−R4c (7)
(式中、Gは、ヒドロキシ基と反応してエーテル結合もしくはエステル結合を形成する基を示し、R4b、b,E及びR4cは前記の意味を示す。)
で表される化合物を上記(b1−2)/(b2−2)のモル比の範囲内に入るように反応させることで得られる。
(ii)の高分子化合物に用いられる多糖類としては、セルロース、グァーガム、スターチ、ブルラン、デキストラン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖:これらにメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、構成単糖残基中に単独で又は複数の組合せで置換することができ、これら多糖誘導体の例としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルグァーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグァーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグァーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグァーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグァーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグァーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられる。これら多糖類のうち、セルロース、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましい。また、上記多糖誘導体の置換基は、ヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基に更に置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を形成することで、構成単糖残基当たり3.0を超える置換度も可能であり、その構成単糖残基当たりの置換度は0.1〜10.0、特に0.5〜5.0が好ましい。また、これら多糖類の重量平均分子量は、1万〜1000万、更に10万〜500万、特に10万〜75万の範囲が好ましい。
式(7)で表される化合物としては、以下の化合物が好ましい。
Figure 0004364778
(式中、b,R4c及びnは前記の意味を示す。)
また、多糖類がカルボキシアルキル化糖である場合には
4c−O−(C24O)b−H
4c−OCOCH2O−(C24O)b−H
(式中、b及びR4cは前記の意味を示す。)
などを利用することも可能である。
本発明では、式(7)で表される化合物として、式(7−1)で表される化合物が最も好ましい。
Figure 0004364778
(式中、b及びR4cは前記の意味を示す。)
多糖類がヒドロキシアルキル化物の場合には、ヒドロキシアルキル基の導入率(単糖単位中のヒドロキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.5、より好ましくは0.01〜3.0であり、多糖類がカルボキシアルキル化物の場合はカルボキシアルキル基の導入率(単糖単位中のカルボキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5であり、多糖類がカチオン化物の場合にはカチオン基の導入率は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5である。
本発明の(ii)の高分子化合物としてはヒドロキシエチル基の導入率0.01〜3.5のヒドロキシエチルセルロースに、前記式(7−1)で表される化合物を、上記(b1−2)/(b2−2)のモル比の範囲内に入る比率で反応させた化合物が最も好ましい。
なお、本発明の(ii)の高分子化合物は、国際公開第00/73351号パンフレットに記載の方法で製造することができる。
[その他成分]
本発明の水中油型乳化物は、(a)成分及び(b)成分を必須成分とするが、更に水((c)成分)を含有することが好ましい。水として、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。また、塩素などで滅菌した滅菌水を用いることも可能である。
また、乳化物の安定性を向上させる目的、及び油剤の対象表面への吸着を促進させる目的から(d)成分として界面活性剤を用いることができる。用いることができる界面活性剤としては非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤を挙げることができ、乳化物の安定性の点から非イオン界面活性剤(d1)が好適であり、対象表面への吸着促進の観点から陽イオン界面活性剤(d2)を併用することが好適である。
非イオン界面活性剤(d1)としては一般式(8)で表される化合物が乳化物の安定性の点から好適である。
8a−J−[(R8b−O)f−R8c]g (8)
[式中、R8aは炭素数8〜32、好ましくは10〜28、より好ましくは10〜24、特に好ましくは10〜18のアルキル基又はアルケニル基、R8bは炭素数2又は3のアルキレン基である。R8cは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、Jは−O−、−COO−、−CON<又は−N<から選ばれる連結基であり、Jが−O−又は−COO−の場合にはgは1であり、Jが−CON<又は−N<の場合にはgは2である。fは数平均で1〜150、好ましくは2〜80、特に好ましくは4〜50の値である。ここで、複数個のR8b及びR8cは同一でも異なっていても良い。]
一般式(8)において、R8aは炭素数10〜18のアルキル基が最も好ましく、R8bはエチレン基が最も好ましく、R8cは水素原子が最も好ましい。また、Jは−O−又は−COO−、特に−O−が好ましい。
非イオン界面活性剤(d1)としては特に一般式(9)で表される化合物が最も好ましい。
9a−O−(C24O)f−H (9)
[式中、R9a及びfは前記の意味を示す。]
陽イオン界面活性剤(d2)としては一般式(10)で表される化合物が対象表面への油剤の吸着促進の点から好適である。
Figure 0004364778
[式中;R10aは炭素数11〜24の炭化水素基、Wは−COO−又は−CONH−から選ばれる基であり、R10bは炭素数2又は3のアルキレン基である。hは0又は1の数である。R10cは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2又は3のヒドロキシアルキル基、もしくはR10a−[W−R10b]h−である。R10dは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2又は3のヒドロキシアルキル基であり、R10eは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2又は3のヒドロキシアルキル基、もしくは水素原子である。T-は、有機又は無機の陰イオンである。]
一般式(10)で表される化合物において、R10aは好ましくは炭素数14〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、hは1の数が好ましい。陽イオン界面活性剤(d2)としては、R10cがR10a−[W−R10b]h−である化合物(d2−2)、及びR10cがメチル基またはヒドロキシエチル基である化合物(d2−1)の混合物が好ましく、(d2−2)/(d2−1)の質量比が、100/1〜100/10、好ましくは100/2〜100/6の混合物が油剤の吸着性を促進させる目的から好適である。R10dはメチル基またはヒドロキシエチル基が好ましく、R10eは水素原子、又はメチル基が好適である。T-はハロゲンイオン(好ましくはクロルイオン)、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていてもよいベンゼンスルホン酸イオンが好適である。
本発明では、組成物のレオロジーを制御する目的、及び乳化物の安定性の点から水溶性溶剤(e)を併用することが好ましい。具体的に好ましい水溶性溶剤の例としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオールが好適であり、特にグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオールが好ましい。
本発明では、繊維処理剤に用いられる通常の添加剤、例えば香料、防腐剤、染料、顔料、粘度調節剤、無機塩、ハイドロトロープ剤などの成分を必要に応じて用いることができる。
[繊維処理剤組成物]
本発明の繊維処理剤組成物中の、(a)成分と(b)成分の質量比は、(a)成分/(b)成分=100/30〜300/1が好ましく、100/20〜100/1が更に好ましく、100/10〜80/1が特に好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物中の(a)成分の含有量は、0.1〜50質量%が好ましく、1.0〜50質量%がより好ましく、3.0〜45質量%が特に好ましい。(b)成分の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜8.0質量%がより好ましく、0.1〜5.0質量%が特に好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物中の(c)成分である水の含有量は、40〜95質量%が好ましく、50〜90質量%がより好ましく、60〜90質量%が特に好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物の使用方法は、対象の繊維衣料に対して処理する量としては、(a)成分の油剤が衣料に対して、0.05〜5.0質量%となる量が好ましく、0.07〜4.0質量%となる量が更に好ましく、0.1〜3.0質量%となる量が特に好ましい。具体的には、本発明の繊維処理剤組成物を、繊維製品を含む洗濯水や濯ぎ水に上記の質量%の範囲になるように添加、処理することで、効率的に(a)成分を繊維に吸着させることができる。また、処理する繊維製品と水の質量比率(浴比=水の質量/繊維製品の質量)が5〜30、好ましくは8〜20の条件下で、上記記載の質量%になるように、本発明の繊維処理剤組成物を添加することが好ましい。
任意成分ではあるが本発明の繊維処理剤組成物中には、その安定性を向上させる目的から(d1)成分を用いることが好ましいが、多量配合は逆に本発明の効果を損なうおそれがあるため、注意を要する。本発明の組成物中の(d1)成分の含有量は、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましく、1〜10質量%が特に好ましい。また、[(a)成分+(b)成分]/(d1)成分(質量比)は、1/1〜50/1が好ましく、3/1〜30/1がより好ましく、7/1〜20/1が特に好ましい。(d2)成分は(a)成分の対象表面への吸着を向上させる目的から併用することが好ましいが、(d1)成分と同様多量配合は本発明の効果を損なうおそれがある。本発明の繊維処理剤組成物中の(d2)成分の含有量は、0〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、2〜10質量%が特に好ましい。また、[(a)成分+(b)成分]/(d2)成分(質量比)は、1/5〜80/1が好ましく、1/1〜60/1がより好ましく、5/1〜40/1が特に好ましい。本発明の繊維処理剤組成物中の(e)成分の含有量は、貯蔵安定性の点から0.5〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、4〜15質量%が特に好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物は20℃におけるpHを2〜8、好ましくは4〜7.5に調整することが安定性の点から好適である。pH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸と、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物の20℃における粘度は、取り扱いやすさ、および乳化物の安定性の観点から、2〜300mPa・sが好ましく、5〜200mPa・sがより好ましく、10〜150mPa・sが特に好ましい。このような粘度調整には(e)成分や通常の粘度調整剤等を用いて行う。
[繊維処理剤組成物の製造法]
本発明の組成物はO/W型の乳化形態が対象表面への(a)成分の吸着を促進できる点で好ましい。又(b)成分を外殻として(a)成分を内包するカプセル状の粒子が分散したO/W型乳化組成物がより好適である。これは(b)成分中炭化水素基が(a)成分と相互作用し効率よく乳化するためであると考えられる。
本発明の組成物の製造方法としては、特に限定されないが、下記(1)〜(3)の方法が挙げられる。
(1)順相乳化法
常温にて(b)成分、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分、適量の(c)成分を混合し、次に昇温後80℃にて攪拌し、(b)成分を(c)成分に分散させた後、室温まで冷却する(この溶液を(F)とする)。次に、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分を添加し、攪拌混合する。その後、ホモミキサーで攪拌しながら、(a)成分をゆっくり滴下する。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。またその場合には、溶液(F)も(a)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後、さらホモミキサーで攪拌した後、残りの(c)成分を添加し、攪拌する。また必要に応じてpH調整をして、水中油型乳化物を得る。
(2)転相乳化法
常温にて(b)成分、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分、(a)成分を混合し、次に昇温後70℃にて攪拌し、(b)成分を(a)成分に分散させる。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して攪拌することが望ましい。攪拌後、50℃まで冷却し、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分を添加し、攪拌混合した後、ホモミキサーまたはプロペラで攪拌しながら、(c)成分をゆっくり滴下する。この場合も、(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して(c)成分をゆっくり滴下することが望ましい。滴下後さらに攪拌した後、常温まで冷却し、必要に応じてpH調整をして、水中油型乳化物を得る。
(3)ゲル乳化法
常温にて(b)成分、必要に応じて(d1)成分、(d2)成分、(e)成分を、必要量の15%相当量の(c)成分に添加し、次に昇温後80℃にて攪拌した後、25℃まで冷却する(この溶液を(G)とする)。次に、必要に応じて(d1)成分及び(d2)成分を攪拌しながら添加し、攪拌放置する。その後、(a)成分をゆっくり添加する。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。また、その場合には溶液(G)も(a)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後さらに攪拌した後、配合物の温度を60℃、若しくは(a)成分の融点、若しくは流動点以上に上昇させ、さらに攪拌し、混合物を得る。そのままの温度か必要に応じて40℃程度まで冷却し、上記の方法で得られた混合物に残りの(c)成分をゆっくり添加し、攪拌する。また、必要に応じてpHを調整した後、ゆっくり常温まで配合物の温度を下げて、本発明の水中油型乳化物を得る。この製造方法において(a)成分の一部を(b)成分と一緒に添加してもよい。また、(G)の溶液を20〜75℃、好ましくは30〜60℃に調整し、(c)の水を20〜90℃、好ましくは30〜70℃で混合することが好適である。(d1)成分及び(d2)成分は溶液(G)に予め添加していてもよく、(e)成分に予め溶解していてもよく、さらに溶液(G)と(c)成分を混合した後に添加しても差し支えない。
上記のような方法によると、(b)成分を外殻とし(a)成分を内包した粒径0.1〜50μmのカプセル状粒子を含む水中油型乳化物が得られる。
本発明では、(a)成分を内包した水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を提供することができ、本発明によれば希釈により乳化が壊れず、かつ対象表面に(a)成分を効率的に吸着させることができる。
実施例に用いる配合成分を以下にまとめて示す。また、例中の「%」は、特記しない限り「質量%」である。
<配合成分>
・(a)成分
(a−1):オレイン酸Ca
(a−2):花王(株)製 レオドールAO−10(炭素数18の脂肪酸とソルビタンとのエステル)
(a−3):花王(株)製 ペネトールGE−IS(一般式(1)において、R1=イソステアリル基、X=Y=Hの化合物)
(a−4):合成例1で製造したペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル
・(b)成分
(b−1):ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリレート及びジメチルアミノプロピルメタクリレートのラウリルクロライドによる4級アンモニウム塩の共重合体(スタイリーゼW−20、アイエスピー・ジャパン(株)製、(b1−1)/(b2−1)=90/10(モル比))
(b−2):ハーキュレス社 HERCULES PLUS 330 CS(重量平均分子量 20万、セチル置換度6.6/糖1000ユニット当たり)
(b−3):ハーキュレス社 HERCULES POLYSURF 67(重量平均分子量 100万、セチル置換度6.0/糖1000ユニット当たり)
(b−4):合成例2で製造した多糖誘導体
(b−5):合成例3で製造した多糖誘導体
(b−6):合成例4で製造した多糖誘導体
・比較の化合物
(b’−1):ポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒(株)製、アクアリックDL-384、重量平均分子量:8000)
(b’−2):ラウリルアルコールにエチレンオキサイドをアルコール1モル当たり平均12モル付加させた非イオン性界面活性剤
・(c)成分:水
・(d)成分
(d1−1):ポリオキシエチレン(EO=21)ラウリルエーテル
(d2−2−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−ステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(d2−1−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−2−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
・(e)成分
(e−1):グリセリン
合成例1:ペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル
(1)イソステアリルグリシジルエーテル
イソステアリルアルコール306g、ヘキサン200g、エピクロルヒドリン230g、臭化テトラn−ブチルアンモニウム(TBAB)18.2gを4つ口フラスコに仕込み50℃まで昇温した。ついで、そのフラスコに48%NaOH376gを激しく攪拌しながら反応溶液が45〜55℃になるようにゆっくり滴下した(約2時間)。滴下終了後、反応液を激しく攪拌しながら50℃で2時間熟成を行った。
その後、反応混合物にイオン交換水600gを加えて析出した食塩を完全に溶解させ、さらに反応混合物を分液ロートを用いて水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水を用いて水層が中性になるまで洗浄した。有機層よりヘキサンを減圧下で留去して黄色の粗イソステアリルグリシジルエーテル(反応率92%)を得た。
さらに、粗イソステアリルグリシジルエーテルを、減圧蒸留(蒸留条件:留出温度160〜175℃、真空度1.8mmHg、バス温度185〜196℃)を行い、未反応のイソステアリルアルコールを除去して目的とする無色のイソステアリルグリシジルエーテル262g(単離収率75%)を得た。
(2)ペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル
ペンタエリスリトール82g、ジメチルスルホキシド200g及び水酸化ナトリウム1gとを500mlフラスコに入れ、105℃に加熱して溶解させ、乾燥窒素ガスを吹き込んで水及びジメチルスルホキシドを約20g留出させ、反応系中の水分を除去した。これに(1)で得られたイソステアリルグリシジルエーテル39gを1時間かけてフラスコ内に滴下後、105℃にて4時間攪拌しながら反応させた。
反応終了後、反応混合物に酢酸1.5gを加えて、触媒を中和したのち、ジメチルスルホキシドを減圧下、80℃にて完全に蒸留除去し、その残留物に99%エタノールを加えて析出した未反応ペンタエリスリトールを濾別した。得られた濾液を減圧下でエタノールを留去後、残さに水500ml及び酢酸エチル500mlを加えて酢酸エチル抽出を行い、酢酸エチル可溶性画分より溶媒を留去してペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテルの粗精製物63gを得た。
この粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用いて分離精製を行うと、アセトン:ヘキサン=2:1の溶出溶媒にて、目的とする式(11)で表されるペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル(モノエーテル体)が溶出し、その溶出画分を集めて溶媒を留去して、目的とする式(11)で表されるペンタエリスリトールイソステアリルグリセリルエーテル16g(収率30%)を得た。
Figure 0004364778
合成例2:多糖誘導体(b−4)の合成例
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(NATROZOL250G,ハーキュレス社製)160g、含水80%イソプロピルアルコール1280g、48%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に次式(12)
Figure 0004364778
で表される化合物31.8gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール700gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(b−4))152gを得た。
得られた多糖誘導体(b−4)はポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度が0.014であり、構成単位(b1)と(b2)の比率が、(b1)/(b2)=1000/14の化合物である。
合成例3:多糖誘導体(b−5)の合成例
重量平均分子量50万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP4400H,ユニオンカーバイド社製)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g、48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に前記式(12)で表される化合物12.78gを加え80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(b−5))73gを得た。
得られた多糖誘導体(b−5)はポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度が0.004であり、構成単位(b1)と(b2)の比率が、(b1)/(b2)=1000/4の化合物である。
合成例4:多糖誘導体(b−6)の合成例
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に前記式(12)で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(b−6))72.0gを得た。
得られた多糖誘導体(b−6)はポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度が0.004であり、構成単位(b1)と(b2)の比率が、(b1)/(b2)=1000/4の化合物である。
実施例1〜2
表1に示す(a)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
<繊維処理剤組成物の調製方法>
表1の(b)成分、(c)成分及び(d)成分、(e)成分を混合し、80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却する。次に、ホモミキサー(TOKUSHUKIKA T.K.ROBOMIX)を用い回転数8000rpmで攪拌しながら、(a)成分を滴下する。滴下終了後15分攪拌し、pHを調整して、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
実施例3〜4
表1に示す(a)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
<繊維処理剤組成物の調製方法>
表1の(a)成分、(b)成分、さらに(d)成分、(e)成分を混合し、65℃で1時間攪拌した後、50℃まで冷却する。次に、攪拌しながら(c)成分を滴下する。滴下終了後1時間攪拌し、pHを調整した後、室温まで冷却し水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
実施例5〜6
表1に示す(a)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
<繊維処理剤組成物の調製方法>
表1の(b)成分、(a)成分の1/5(質量比)及び(e)成分を表1の組成にするのに必要な(c)成分の15%(25℃)に添加し、25℃にて1時間攪拌した後、必要により(d)成分を添加し、更に20分攪拌した後、残りの(a)成分を添加する。次に、25℃で1時間攪拌した後、配合物の温度を60℃に上昇させ、1時間攪拌し、組成物を得る。上記の方法で得られた組成物を30分かけて40℃まで冷却した後、残りの(c)成分(40℃)を上記組成物に添加し、30分攪拌する。pHを調整した後、1時間掛けて、25℃にまで配合物の温度を下げて、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。尚、攪拌速度は全ての工程で400rpmである。
比較例1
表1に示す(a)成分、(b’)成分、(c)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
<繊維処理剤組成物の調製方法>
表1の(b’)成分、(c)成分及び(d)成分、(e)成分を混合し、80℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却する。次に、ホモミキサー(TOKUSHUKIKA T.K.ROBOMIX)を用い回転数8000rpmで攪拌しながら、(a)成分を滴下する。滴下終了後15分攪拌し、pHを調整して、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
比較例2
表1に示す(a)成分、(b’)成分、(c)〜(e)成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。
<繊維処理剤組成物の調製方法>
表1の(a)成分、(b’)成分、さらに(d)成分、(e)成分を混合し、65℃で1時間攪拌した後、50℃まで冷却する。次に、攪拌しながら(c)成分を滴下する。滴下終了後1時間攪拌し、pHを調整した後、室温まで冷却し水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。
実施例1〜6及び比較例1〜2で得られた組成物を下記方法で衣料に処理し、その吸着量を測定した。結果を表1に示す。
<吸着量測定方法>
20℃,4度硬水2250ml中に各組成物を2g添加し、1分間攪拌する(ミニ洗濯機使用)。その後、木綿メリヤス約16g×8枚(トータルで約150g)を加え5分間処理する。処理終了後脱水(3分)を行い一晩乾燥(風乾)させる。乾燥後、処理布から1gづつ切り取りヘキサン5mLおよび内部標準を添加した後、バス式ソニケーターにて15分処理を行う。抽出液(ヘキサン)を用いキャピラリーGCにて定量を行う。
カラム:DB−1HT 15m
条件:100℃→10℃/min→340℃→340℃保持36min
Figure 0004364778
*:20℃におけるpH、1/10規定硫酸水溶液及び1/10規定水酸化ナトリウム水溶液を用いて調整した。

Claims (2)

  1. 下記(a)成分の油剤を、(b)成分の高分子化合物で乳化させて得られる水中油型乳化物である繊維処理剤組成物であって、更に水(以下(c)成分)及び陽イオン界面活性剤(d2)を含有し、繊維処理剤組成物中の(a)成分の含有量が3.0〜45質量%であり、(b)成分の含有量が0.05〜8.0質量%であり、(a)成分/(b)成分の質量比が100/30〜80/1であり、[(a)成分+(b)成分]/(d2)成分の質量比が1/1〜60/1である繊維処理剤組成物
    (a):分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸塩(a1)、分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪酸とソルビタンとのエステル(a2)、及び一般式(1)
    Figure 0004364778
    (式中、R1は分岐していてもよい炭素数10〜36の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基、X及びYはそれぞれ独立に、水素原子又はペンタエリスリトールの一つの水酸基を除いた残基を示す。)
    で表される化合物(a3)から選ばれる少なくとも1種の油剤
    (b):ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(b1)(但し(b2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜24の炭化水素基を有する構成単位(b2)を、(b1)/(b2)=100/30〜1000/1のモル比で含有する高分子化合物
  2. (b)成分が、下記(i)又は(ii)から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物である請求項1記載の繊維処理剤組成物。
    (i)一般式(2)で表されるモノマー単位(b1−1)及び一般式(3)で表されるモノマー単位(b2−1)を含有し、(b1−1)/(b2−1)がモル比で100/30〜150/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(b1−1)と(b2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物
    Figure 0004364778
    [式中;R2a及びR3aはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R2b及びR3bはそれぞれ独立に、水素原子又は−COOM1(M1は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子)から選ばれる基であり、R2c及びR3cはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又はヒドロキシ基から選ばれる基であり、R3dは炭素数8〜24の炭化水素基であり、Aは−COOM2、−OH、−CON(R2d)(R2e)、−COO−R2f−N+(R2g)(R2h)(R2i)・X-、−COO−R2f−N(R2g)(R2h)、−CON(R2d)−R2f−N+(R2g)(R2h)(R2i)・X-、−CON(R2d)−R2f−N(R2g)(R2h)、もしくは環内にアミノ基又はアミド基を少なくとも1つ有する5又は6員環構造の複素環基である。ここで、M2は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子、R2d、R2e、R2g、R2h及びR2iはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、R2fは炭素数1〜5のアルキレン基、X-は有機又は無機の陰イオン基を示す。Bは−O−、−COO−、−OCO−又は−CONR3e−(R3eは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基)から選ばれる基であり、Dはエーテル基、エステル基、陽イオン基又はアミド基から選ばれる基を介してR3dと結合し、B及びR3dを連結する炭素数2〜6の2価の炭化水素基、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜300のポリオキシアルキレン基及びグリセリル基の平均付加モル数1〜10のポリグリセリル基から選ばれる少なくとも1種の基である。aは0又は1の数を示す。]
    (ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(b1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(4)で表される基で置換されている単糖単位(b2−2)を有し、(b1−2)/(b2−2)がモル比で1000/100〜1000/1である多糖誘導体。
    −R4a−(OR4b)b−E−R4c (4)
    [式中、R4aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R4bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、bは1〜300の数を示し、b個のR4bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R4cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
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