JP4376690B2 - 衣料用処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は衣料用処理剤組成物に関する。
種々の機能性材料を繊維に吸着させるための衣料用処理剤が知られている。例えば、特許文献1にはセラミド等の物質を含有する繊維処理剤が開示されている。特許文献2にはセリシンを含有する柔軟剤組成物が開示されている。特許文献3にはアスコルビン酸誘導体を含有する機能化繊維材料が開示されている。一方、多糖類をアルキルポリオキシアルキレン基や陽イオン基で変成した化合物はすでに知られている。特許文献4にはアルキルグリセリルエーテル基を有する多糖類が開示されている。特許文献5、特許文献6及び特許文献7にはアルキルポリオキシアルキレン基や陽イオン基若しくはスルホアルキル基で変成した化合物が増粘剤として有効であることが開示されている。特許文献8には(A)炭素数10〜43のアルキル基等、(B)カルボキシメチル基、及び(C)炭素数1〜6のアルキレンアンモニウム基が置換した多糖誘導体が衣料用糊剤として有効であることが記載されている。さらに、特許文献9にはトイレタリー製品に有効な増粘剤が開示されている。
特開2001−146680号公報 特開2001−192970号公報 特開2002−61073号公報 特開平9−110901号公報 特開平10−292001号公報 特開平10−330401号公報 特開平11−106401号公報 特開2000−178303号公報 国際公開第00/73351号パンフレット
種々の機能性材料を繊維に吸着させるための衣料用処理剤が知られているが(特許文献1〜3記載)、未だ十分な吸着量を得ることができず、満足できる効果を得ることができない。一方、多糖類をアルキルポリオキシアルキレン基や陽イオン基で変成した化合物はすでに知られている(特許文献4〜9)が、これらは化粧品用途や、増粘剤もしくは分散剤として用いる技術であり、機能性材料の衣料への吸着を促進させる点について何ら示唆するものではない。
本発明の課題は、機能性材料の衣料への吸着性を促進させる衣料用処理剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)疎水性化合物、及び(b)多糖類のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(b1)
−R1−(OA)a−B−R2 (b1)
[式中、R1はヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Aは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、aは平均値で1〜300の数を示し、a個のAは同一でも異なっていてもよい。Bは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R2はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、あるいはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基を示す。]
で表される基(以下基(b1)という)で置換されている多糖誘導体(基(b1)中のヒドロキシ基の水素原子は更に基(b1)で置換されていてもよい)を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比((a)成分/(b)成分)が9を越え、150以下である、衣料用処理剤組成物を提供する。
本発明の衣料用処理剤組成物は、衣料へ機能性材料を有効に吸着させることができ、衣料の風合いを改善したり、衣料の付加価値を高めることができる。
[(a)成分]
本発明の(a)成分は疎水性化合物であれば良いが、好ましい疎水性化合物としては、20℃での水100gに溶解しうる溶質の最大質量が1%以下、融点が70℃以下であり、20℃での飽和蒸気圧が1.45kPa(11mmHg)以下の化合物である。また、2種以上の化合物を混合して前述の物性を実現しても良い。本発明の(a)成分の20℃での水100gに溶解しうる溶質の質量は、0.5%以下が更に好ましく、0.1%以下が特に好ましい。また融点(液体状態を保っている温度)は60℃以下が更に好ましく、50℃以下が特に好ましい。20℃での飽和蒸気圧は0.67kPa(5mmHg)以下が更に好ましく、0.13kPa(1mmHg)以下が特に好ましい。
(a)成分の具体的に好ましい化合物としては、風合い改善や付加価値を高めるために配合される高級アルコール類、ステロール類、フッ素系油剤、油性成分等が挙げられる。具体的には、
(i)炭素数10〜18、好ましくは12〜18、より好ましくは14〜18の飽和又は不飽和の脂肪アルコール;具体的にはデシルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノールアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、フェニルエチルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、バチルアルコール、2−ヘキシルデカノールを挙げることができ、繊維処理剤として用いる場合にはオレイルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールが好適である。
(ii)ステロール類としては、例えばコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、プロビタミンD3、カンベステロール、ステグマスタノール、ステグマステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ−シチステロール、ステグマステノール、サルガステロール、アペナステロール、エルゴスタノール、シトステロール、コルビステロール、コンドリラステロール、ポリフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスボンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒドロエルゴステロール、ブラシカステロール、24−メチレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロール、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コレスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒドロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリエン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノール、エルゴステロール、7−デヒドロコレステロール、24−デヒドロコレスタジオン−3β−オール、エキレニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジオール、アンドロスト−4−エン−3β、17β−ジオール、デヒドロエビアンドロステロン、アルケニルコハク酸コレステリル(特開平5−294989号公報)等が挙げられる。これらのうち、特にコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、アルケニルコハク酸コレステリルが好ましい。
(iii)フッ素系油剤としては、パーフルオロアルカン、パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等が挙げられ、常温で液体のパーフルオロ有機化合物が好ましい。具体的には、例えばパーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
油性成分としては、以下の(iv)〜(xi)等が挙げられる。
(iv)炭化水素類;例えば固体状又は液体状パラフィン、ワセリン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライト、モンタンロウ、スクアラン、スクアレン等の炭化水素類
(v)植物性、又は動物性油脂又はそれらの水素化物;オリーブ油、アボガド油、月見草油、ホホバ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ハッカ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、豚脂、魚油、馬脂、卵黄油、カルナウバロウ、ラノリンを挙げることができる。また、これらの油脂をさらにラネーニッケルなどの触媒を用いて部分水素化あるいは完全水素化した半硬化油、あるいは完全硬化油などをもちいることができ、繊維処理剤に用いる場合にはオリ−ブ油、ひまわり油が好適である。
(vi)分子量300〜3000の脂肪酸エステル類(但し(v)を除く);具体的には炭素数10〜18の脂肪酸と炭素数1〜6の1〜6価のアルコールとのエステル化合物が好適である。アルコールの具体的好ましい例としてはエタノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノールから選ばれる1価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオールなどの2価アルコール、グリセリン(グリセリンの場合はモノ又はジエステルとする)、ペンタエリスリトール、グルコース、ソルビトール、ソルビタンなどの3価以上のアルコールを挙げることができる。本発明では特にイソプロピルラウレート、イソプロピルミリステート、ペンタエリスリトールモノステアレートが好適である。
(vii)炭素数10〜18、好ましくは12〜18、より好ましくは14〜18の飽和又は不飽和の脂肪酸;具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸を挙げることができ、繊維処理剤として用いる場合にはオレイン酸又はパルミトレイン酸が好適である。
(viii)ローズマリー、ルイボス、ローヤルゼリー、ハマメリス、リグナン等の天然精油、
(ix)ビタミンE、油溶性ビタミンC、ビタミンA、ビオチン、パンテノール等のビタミン及びその誘導体
(x)セラミドまたは擬似セラミド類;具体的には下記13種類の化合物を挙げることができる。
セラミド1:C17H31COOC29H58CONHCH(CH2OH)CH(OH)C15H29
セラミド2:C23H47CONHCH(CH2OH)CH(OH)C15H29
セラミド3:C23H47CONHCH(CH2OH)CH(OH)CH(OH)C14H29
セラミド4:C24H49CH(OH)CONHCH(CH2OH)CH(OH)C15H29
セラミド5:C22H45CH(OH)CONHCH(CH2OH)CH(OH)C15H29
セラミド6:C22H45CH(OH)CONHCH(CH2OH)CH(OH)CH(OH)C14H29
セラミド7:HOC2H4OCH2NHCO(CH2)6CH(CH3)C3H6CH(CH3)(CH2)6CONHCH2OC2H4OH
セラミド8:HOC2H4OCH2NHCO(CH2)18CONHCH2OC2H4OH
セラミド9:CH3OC3H6NHCO(CH2)6CH(CH3)C3H6CH(CH3)(CH2)6CONHC3H6OCH3
セラミド10:CH3OC3H6NHCO(CH2)18CONHC3H6OCH3
セラミド11:CH3OC3H6NHCO(CH2)8CONHC3H6OCH3
セラミド12:CH3(CH2)11OC3H6NHCO(CH2)8CONHC3H6O(CH2)11CH3
セラミド13:CH3CH2CH2CH2CH(C2H5)CH2NHCO(CH2)8CONHCH2CH(C2H5)CH2CH2CH2CH3
(xi)油溶性紫外線吸収剤
また上記物質で40℃において流動性のないものは、流動パラフィン、流動イソパラフィン、低粘度シリコーン油、低級アルコール、低級脂肪酸、低分子量エステル化合物と混合して用いることができる。
本発明の(a)成分の中では、(i)、(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(ix)、(x)が好ましく、(iv)、(v)、(vii)、(ix)、(x)が特に好ましい。
[(b)成分]
本発明の(b)成分は多糖類のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、基(b1)で置換されている多糖誘導体である。尚、基(b1)中のヒドロキシ基の水素原子は更に基(b1)で置換されていてもよい。
多糖類としては、セルロース、グァーガム、デンプン、ブルラン、デキストラン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖:これらにメチル基、エチル基等のアルキル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基、カルボキメチル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、構成単糖残基中に単独で又は複数の組合せで置換することができ、これら多糖の誘導体の例としては、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)セルロース、アルキル(炭素数1〜3)セルロース、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)デンプン、アルキル(炭素数1〜3)デンプン、カルボキシメチル化デンプン、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)グァーガム、アルキル(炭素数1〜3)グァーガム等が挙げられる。本発明の多糖類としては、セルロース、デンプン、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)セルロース、アルキル(炭素数1〜3)セルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましい。また、多糖の誘導体において、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はカルボキシメチル基の置換度は、構成単糖残基当たり0.01〜3.5が好ましく、0.1〜3が更に好ましく、1〜3が特に好ましく、1.5〜2.8が最も好ましい。また、上記多糖の誘導体の置換基は、ヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基に更に置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を形成することで、構成単糖残基当たり3.0を超える置換度も可能であり、その構成単糖残基当たりの置換度は0.1〜10.0、特に0.5〜5.0が好ましい。また、これら多糖類の重量平均分子量は、好ましくは1万〜1000万、更に好ましくは5万〜500万、特に好ましくは10万〜200万、最も好ましくは10万〜100万である。
基(b1)において、R1は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシトリメチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基であり、特に2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシトリメチレン基が好ましい。Aとしては、ヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数2又は3のアルキレン基が好ましく、具体的にはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基等が挙げられ、エチレン基、プロピレン基が好ましい。aで表される(−OA−)の平均付加モル数は、(a)成分の吸着性の点から8〜120が好ましく、10〜60が更に好ましく、10〜20が特に好ましい。また、a個のAは同一でも異なってもよい。Bはエーテル基(−O−)又はカルボキシル基(−COO−)、又はオキシカルボニル基(−OCO−)であるが、エーテル基が好ましい。R2は、好ましくはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数5〜25、更に6〜20のアルキル基であるか、又は2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基であるが、安定性の点から、アルキル基、特に直鎖アルキル基が好ましい。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ヘキシルデシル基、オクチルドデシル基等が好ましい。
本発明の(b)成分における、基(b1)による置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0が好ましく、0.0005〜0.5が更に好ましく、0.001〜0.1が特に好ましく、0.001〜0.05が最も好ましい。
本発明の(b)成分は、多糖類のヒドロキシ基の水素原子が基(b1)に加え、更に以下に示す基(b2)、(b3)及び(b4)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、基(b1)〜(b4)中のヒドロキシ基の水素原子は、更に基(b1)〜(b4)で置換されていてもよい。
基(b2):ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
基(b2)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら基(b2)は、その全てあるいは一部がNa,K,Ca,Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオン等との塩となっていてもよい。これら基(b2)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい、
基(b3):ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基又はその塩
基(b3)としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これら基(b3)は、その全てあるいは一部がNa,K,Ca,Mg等の1族又は2族元素、アミン、アンモニウム等の有機カチオン等との塩となっていてもよい。これら基(b3)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0、更に0〜0.8、特に0〜0.5の範囲が好ましい。
基(b4):一般式(I)
Figure 0004376690
〔式中、R3はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、R4、R5及びR6は同一又は異なって、ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、X-はヒドロキシイオン、ハロゲンイオン又は有機酸イオンを示す。〕
で表されるカチオン性基
基(b4)におけるR3としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン等が好ましい。
基(b4)におけるR4、R5及びR6としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
基(b4)におけるX-で表されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が、有機酸イオンとしては、CH3COO-、CH3CH2COO-、CH3(CH22COO-等が挙げられる。X-としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
これら基(b4)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5、特に0〜0.3の範囲が好ましい。
本発明の(b)成分は、例えば多糖類を、一般式(II)
7−(OA)a−B−R2 (II)
〔式中、R7は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基、又はカルボキシ基若しくは炭素数2〜6のカルボキシアルキル基若しくはそれらの誘導体を示し、a,A,B及びR2は前記と同じ意味を示す。〕
で表される構造を有するポリオキシアルキレン化剤(b1−1)と反応させることにより、又は更に以下の(b2−1)、(b3−1)及び(b4−1)から選ばれる1以上の化合物と反応させることにより、製造することができる。
(b2−1):ビニルスルホン酸、ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のハロアルカンスルホン酸、炭素数2〜6のエポキシ基を有するスルホン酸及びそれらの塩から選ばれるスルホン化剤
(b3−1):ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数2〜6のハロゲン化カルボン酸及びその塩から選ばれるカルボキシ化剤
(b4−1):一般式(III)
Figure 0004376690
〔式中、R8は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、又はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基を示し、R4、R5、R6及びX-は前記と同じ意味を示す。〕
で表される構造を有するカチオン化剤
すなわち、本発明の(b)成分は、一般式(II)で表される構造を有するポリオキシアルキレン化剤との反応以外に、任意に多糖類のヒドロキシ基の水素原子を全てポリオキシアルキレン化〔基(b1)の導入〕することにより、又は当該水素原子を部分的にポリオキシアルキレン化〔基(b1)の導入〕し、必要に応じてスルホン化〔基(b2)の導入〕、カルボキシ化〔基(b3)の導入〕及びカチオン化〔基(b4)の導入〕することにより得られる。これらポリオキシアルキレン化反応、スルホン化反応、カルボキシ化反応及びカチオン化反応はどの順序で行ってもよく、また2〜4の反応を同時に行うこともできるが、ポリオキシアルキレン化反応、カチオン化反応、カルボキシ化反応、スルホン化反応の順で反応を行うのが好ましい。
なお、本発明の(b)成分は、国際公開第00/73351号パンフレットに記載の方法等で製造することができる。
(b)成分の重量平均分子量は、好ましくは1万〜1000万、より好ましくは5万〜500万、特に好ましくは10万〜200万、最も好ましくは10万〜100万である。なお、重量平均分子量はパルスアンペロメトリック検出器付き高性能陰イオン交換クロマトグラフィー(HPAEC)やキャピラリー電気泳動法により求めることができる。
[衣料用処理剤組成物]
本発明の衣料用処理剤組成物は、(a)成分及び(b)成分を水に溶解又は分散させた形態が好ましい。本発明の組成物中の(a)成分と(b)成分の質量比((a)成分/(b)成分)は、油剤の吸着性の観点から、9を越え、150以下であり、9を越え、100以下が好ましく、15〜90が更に好ましく、30〜80が特に好ましい。また、本発明の組成物中の(a)成分の含有量は、好ましくは0.1〜60質量%、より好ましく 5〜40質量%である。また、(b)成分の含有量は、好ましくは0.01〜7質量%、より好ましくは、0.2〜5質量%である。また、水の含有量は好ましくは35〜99質量%、より好ましくは50〜85質量%である。
本発明の組成物のpHは貯蔵安定性の点から、好ましくは2.0〜9.0、より好ましくは2.0〜8.0、特に好ましくは3.0〜7.5であり、このようなpHに調整する方法としては通常の硫酸、塩酸、リン酸、クエン酸、コハク酸等の酸と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤を用いることができる。
本発明の組成物は、(a)成分を分散、可溶化、又は乳化させる目的、及び貯蔵安定性の点から本発明の効果を損なわない程度に界面活性剤(以下(c)成分という)を併用することができる。
本発明に用いることができる界面活性剤としては、アルキル基の炭素数8〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数8〜36のアルキル硫酸エステル塩、オキシエチレン基の平均付加モル数が1〜4、アルキル基の炭素数8〜36のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数12〜22のアルキル基を有するアルキルエーテルカルボン酸塩、炭素数12〜22のアルキル基を有するアルキルエーテルリン酸塩から選ばれる陰イオン界面活性剤;オキシアルキレン基の平均付加モル数が4〜20、アルキル基の炭素数が8〜18のポリオキシエチレン(及び/又はポリオキシプロピレン)アルキルエーテル、アルキル基の炭素数が8〜16、平均縮合度が1〜5のアルキルポリグルコシド、炭素数10〜16の脂肪酸ソルビタンエステルから選ばれる非イオン界面活性剤;エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数が12〜22のアルキル基を1つ又は2つ有する4級アンモニウム型陽イオン界面活性剤、又はアミン塩型界面活性剤;炭素数10〜18のアルキル基を有するスルホベタイン型又はカルボベタイン型両性界面活性剤を挙げることができる。これら界面活性剤の中では貯蔵安定性の点から陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が好ましく、特に一般式(c1)又は一般式(c2)で表される陽イオン界面活性剤、及び一般式(c3)で表される非イオン界面活性剤から選ばれる化合物が好適である。
Figure 0004376690
[式中、R22及びR24はそれぞれ独立に、炭素数10〜22、好ましくは14〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、K及びLはそれぞれ独立に、−COO−、−CONR28−、−OCO−又は−NR28CO−である。ここでR28は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくは水素原子を示す。また、R23及びR25はそれぞれ独立に、炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基であり、R26は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、もしくはR22−K−R23−である。R27は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。m及びnはそれぞれ独立に、0又は1の数、好ましくは1の数である。Z-は、無機又は有機の陰イオンであり、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオンである。]
29−M−[(R30O)p−H]q (c3)
[式中、R29は、炭素数10〜18、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R30は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。また、pは2〜60、好ましくは5〜40、特に好ましくは20〜40の数である。Mは−O−又は−CON−であり、Mが−O−の場合はqは1であり、Mが−CON−の場合はqは2である。]
本発明の組成物中の(c)成分の含有量は、好ましくは0.01〜50質量%、より好ましくは0.1〜15質量%、特に好ましくは0.5〜10質量%であり、特に(c)成分が陽イオン界面活性剤を含む場合、本発明の組成物中の陽イオン界面活性剤の含有量は、15質量%未満が好ましく、5質量%以下が更に好ましい。
本発明の組成物には貯蔵安定性を改善する目的、(a)成分を組成物中に安定に溶解、分散もしくは可溶化させる目的、本発明の(a)成分の被対象物への吸着性を更に上げる目的から、水溶性の有機溶剤(以下(d)成分という)を用いることが好ましい。具体的に好ましい有機溶剤としてはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオールが好適であり、特にグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオールが好ましい。このような有機溶剤は本発明の組成物中に好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは1〜20質量%、特に好ましくは5〜20質量%である。
本発明の組成物には、貯蔵安定性の点から、炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物、及びこれらのアルキレンオキシド付加物(以下(e)成分という)を組成物中0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%配合することが好ましい。エステル化合物としては、トリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルが好ましい。また、これら化合物にアルキレンオキシドを付加させる場合にはエチレンオキシドが好適であり、平均付加モル数は10〜200、好ましくは20〜150である。
本発明の(f)成分は水であり、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。また、塩素などで滅菌した滅菌水を用いることも可能である。
本発明の組成物はO/W型の乳化形態が対象表面への(a)成分の吸着を促進できる点で好ましい。又(b)成分を外殻として(a)成分を内包するカプセル状の粒子が分散したO/W型乳化組成物がより好適である。これは(b)成分中のヒドロキシル基が被処理対象物と相互作用する為であるか、(b)成分中のアルキル基が(a)成分と相互作用し効率良く乳化する為であると考えられる。そして、この乳化物を効率的に繊維上に吸着させ、(a)成分を繊維に付与出来る剤として、(b)成分の構造を有する多糖誘導体が好適である。
本発明の組成物の製造方法としては、特に限定されないが、上記カプセル状粒子を形成させる目的から、下記製造方法で製造することが好ましい。
常温にて(b)成分、必要に応じて(c)成分、(d)成分を、必要量の15%相当量の(f)成分に添加し、次に昇温後80℃にて攪拌した後、25℃まで冷却する(この溶液を(G)とする)。次に、必要に応じて(e)成分を攪拌しながら添加し、攪拌放置した。その後、(a)成分をゆっくり添加した。(a)成分が常温で固体、若しくは流動しない状態の場合には融点、若しくは流動点以上に加温して添加することが望ましい。また、その場合には溶液(G)も(a)成分の融点、又は流動点以上の温度に加温することが望ましい。添加後さらに攪拌した後、配合物の温度を60℃、若しくは(a)成分の融点、若しくは流動点以上に上昇させ、さらに攪拌し、組成物を得る。そのままの温度か必要に応じて40℃程度まで冷却し、上記の方法で得られた組成物に残りの(f)成分をゆっくり添加し、攪拌する。また、必要に応じてpHを調整した後、ゆっくり常温まで配合物の温度を下げて、本発明のO/W型乳化組成物を得る。上記製造方法において(a)成分の一部を(b)成分と一緒に添加してもよい。
本発明では(G)の溶液を20〜75℃、好ましくは30〜60℃に調整し、(f)の水を20〜90℃、好ましくは30〜70℃で混合することが好適である。(f)の添加速度は(G)の溶液1リットル当り、0.001〜0.1リットル/分程度の割合が好ましい。(c)成分及び(e)成分は(G)に予め添加していてもよく、(d)に予め溶解していてもよく、さらには(G)と(f)を混合した後に添加しても差し支えない。
本発明では、このような製造法を採用することで(b)成分を外殻とし、(a)成分を内包するカプセル状の粒子が分離したO/W型乳化組成物を得ることができる。このようなO/W型乳化組成物は、繊維に対して高い吸着性を有し、効率よく(a)成分を繊維に付与することが可能となる。
本発明の組成物には、更に通常繊維処理剤に配合される香料(特に好ましくは特開平8−11387号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)あるいは色素等の成分を配合しても差し支えない。
本発明の組成物は、例えば、対象衣料を洗浄後、濯ぎ時に本発明の組成物を添加し、脱水/乾燥を行う方法、対象衣料を本発明の組成物に浸漬させた後、脱水/乾燥を行う方法、本発明の組成物を噴霧装置を具備する容器に充填し、対象衣料に直接噴霧した後、乾燥するか又はアイロンがけをする方法、本発明の組成物を不織布等の可撓性吸収体に担持させた物品を対象衣料と共に回転式加熱乾燥装置に入れて加熱処理を行う方法等により、衣料に処理することができる。衣料への処理量は、(a)成分が衣料に対して、0.0005〜10質量%、好ましくは0.005〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%、特に好ましくは0.05〜2質量%、最も好ましくは0.1〜1質量%となる量である。
実施例に用いる配合成分を以下にまとめて示す。
<配合成分>
・(a)成分
(a−1):スクアラン
(a−2):流動イソパラフィン
(a−3):コレステリルヘミアルケニルコハク酸エステル
(a−4):コレステロール
(a−5):ステアリルアルコール
(a−6):ひまわり油
(a−7):ワセリン
(a−8):上記セラミド4
(a−9):オレイン酸
(a−1)〜(a−9)はいずれも、20℃での水100gに溶解しうる溶質の最大質量が1%以下、融点が70℃以下であり、20℃での飽和蒸気圧が1.45kPa(11mmHg)以下の化合物である。
・(b)成分
(b−1):下記合成例1で製造したポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体
(b−2):下記合成例2で製造したポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体
・(c)成分
(c2−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−ステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
・(d)成分
(d−1):エタノール
(d−2):グリセリン
・(e)成分
(e−1):硬化ひまし油にエチレンオキシドを40モル付加させた化合物
・(f)成分:イオン交換水
合成例1:(b−1)の合成
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(NATROZOL 250G,ハーキュレス社製)160g、含水80%イソプロピルアルコール1280g、48%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下、室温で30分攪拌した。この溶液に、次式(b1−1−1)
Figure 0004376690
で表される化合物31.8gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール700gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(b−1)152gを得た。得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基(b1)の置換度は0.014であった。
合成例2:(b−2)の合成
重量平均分子量50万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP−4400H,ユニオンカーバイド社製)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g、48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下、室温で30分攪拌した。この溶液に、上記式(b1−1−1)で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(b−2)73gを得た。得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基(b1)の置換度は0.004であった。
実施例1
表1に示す(a)〜(f)成分を用い、下記方法で表1に示す組成の衣料用処理剤組成物を調製した。得られた組成物を下記方法で衣料に処理し、その吸着量を測定した。結果を表1に示す。
<衣料用処理剤組成物の調製法>
表1記載の組成物の出来あがり質量が80gになるように衣料用処理剤組成物を調製した。100mLの市販のガラス製ビーカーに、必要量の1/5相当量の(a)成分、(b)成分、及び必要に応じて(c)成分、(d)成分を添加した。次に、必要量の15/100(25℃)相当量の(f)成分を攪拌しながら添加し、更に25℃にて1時間攪拌した。次に必要に応じて(e)成分を添加し、更に20分攪拌した後、残りの(a)成分を添加した。次に、25℃で1時間攪拌した後、ウォーターバスにて配合物の温度を60℃に上昇し、更に1時間攪拌した。上記の方法で得られた組成物を、40℃のウォーターバスに漬け、攪拌しながら40℃まで冷却した後、残りの(f)成分(40℃)を攪拌しながら添加し、更に30分攪拌した。必要により塩酸、或いは苛性ソーダでpHを調整した後、25℃のウォーターバスに漬けて、攪拌しながら25℃まで冷却し本発明の処理剤組成物を得た。尚、1枚の長さが1.5cmの羽根が3枚有するタービン型の攪拌羽根を用い、回転数は全ての工程で400rpmとした。以上の方法で得られた本発明品1〜10は公知の方法により、乳化の型を調べた結果、全てO/W型乳化物であった。また、光学顕微鏡によりカプセル状粒子が分散した形態であることが観察できた。
<吸着量測定方法>
木綿金巾#2003(谷頭商店製)を2槽式洗濯機(東芝(株)製2槽式洗濯機VH−360S1)で市販洗剤を用いて洗浄し(花王(株)製アタック、洗剤濃度0.0667質量%、水道水使用、水温20℃、10分洗浄後、15分流水すすぎした後、5分間脱水)、自然乾燥させた。このものを25cm×25cmに裁断し、試験布を得る。この試験布10枚を全自動洗濯機(松下電器(株)製NA−F50K1)で市販洗剤を用いて再度洗濯する(花王(株)製アタック、洗剤濃度0.0667質量%、水道水使用、水量30L、水温20℃、洗浄10分、ためすすぎ2回、脱水40秒)。最後のためすすぎの段階で、各処理剤組成物を30mL添加し、5分攪拌後脱水し、その後各試験布を広げ、平干しにして室内で自然乾燥させる。乾燥後、処理布から1gづつ切り取りヘキサン5mL(本発明品4の場合はイソプロピルアルコール(IPA)5ml)および内部標準を添加した後、バス式ソニケーターにて15分処理を行う。抽出液(ヘキサンまたはIPA)を用いキャピラリーGCにて定量を行う。
カラム:DB−1HT 15m
条件: 100℃→10℃/min→340℃→340℃保持36min
Figure 0004376690
*:20℃におけるpH、1/10規定硫酸水溶液及び1/10規定水酸化ナトリウム水溶液を用いて調整した。

Claims (1)

  1. (a)20℃でのイオン交換水100gに溶解しうる溶質の最大質量が1%以下、融点が70℃以下であり、20℃での飽和蒸気圧が1.45kPa(11mmHg)以下の疎水性化合物であって、下記(i)、(ii)、(iv)〜(vii)及び(x)から選ばれる1種以上の疎水性化合物
    )炭素数10〜18の飽和又は不飽和の脂肪アルコール
    (ii)ステロール類
    (iv)炭化水素類
    (v)植物性、又は動物性油脂又はそれらの水素化物
    (vi)分子量300〜3000の脂肪酸エステル類(但し(v)を除く)
    (vii)炭素数10〜18の飽和又は不飽和の脂肪酸
    (x)セラミドまたは擬似セラミド類
    及び(b)多糖類のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(b1)
    −R1−(OA)a−B−R2 (b1)
    [式中、R1はヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Aは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、aは平均値で1〜300の数を示し、a個のAは同一でも異なっていてもよい。Bは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R2はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、あるいはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基を示す。]
    で表される基(以下基(b1)という)で置換されている多糖誘導体(基(b1)中のヒドロキシ基の水素原子は更に基(b1)で置換されていてもよい)、及び水を含有し、(a)成分の含有量が0.1〜60質量%であり、(b)成分の含有量が0.01〜7質量%であり、且つ(a)成分と(b)成分の質量比((a)成分/(b)成分)が15〜90である、衣料用処理剤組成物。
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