JP2005523359A - シリコーン類 - Google Patents

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Abstract

第1の態様では、本発明は置換基を有する有機変性シリコーン類に関するが、その置換基は酸素を含み、置換基の酸素含量は官能化シリコーンの1重量%〜10重量%であり、シリコーン主鎖の含量は67重量%〜95重量%である。さらなる態様において、本発明は、様々なレベルの損傷を持った種々の繊維、特に毛髪に付着するこのような有機変性シリコーンを含む局所適用組成物に関する。さらなる態様において、本発明は、局所適用組成物を含む毛髪トリートメントキットに関する。

Description

第1の態様では、本発明は規定の構造を有する官能化シリコーン類に関する。さらなる態様では、本発明はこのような官能化シリコーン類を含む局所適用組成物に関するが、このような組成物は、極性及び非極性両方の基材に対して、特に基材が、永続的な染色中、脱色中及びパーマ中に生じるような化学処理によって以前に損傷を受けた毛髪である場合に、以前から既知のシリコーン系コンディショナーよりも優れたコンディショニング効果を示す。さらなる態様では、本発明は、本発明による局所適用組成物を含む毛髪トリートメントキットに関する。
酸化的染色、又は永続的な着色として既知であるものは、毛髪に不可逆性の物理化学的変化をもたらす。典型的には、このプロセスの間に2つの成分が共に混合されて、その後毛髪に適用される。これらの成分は普通、過酸化水素のような酸化剤、並びに酸化的染料前駆体及びカップラーのような染色材料(高pHに、典型的には約10に緩衝されている)を含む。毛髪と接触させた後、この混合物を、必要とされる色変化が生じるのに好適な期間保持すると、その後毛髪は、不可逆性の化学変化によって、着色されていない毛髪よりも親水性になる。理論に束縛されることは意図しないが、この毛髪の親水性の変化は、特に、毛髪内のケラチン−ケラチンシスチンアミノ酸類が酸化して、より親水性のシステイン酸アミノ酸残基を生成し、元々の疎水性のF層が加水分解により除去されることによるものである。この着色プロセスは普通、所望の毛髪の色合い及び彩度を維持するために、また新しく成長した毛髪が古い毛髪と同一の色合いを有するように、消費者によって定期的に繰返される。結果として毛髪は、初めて着色されている頭皮付近の相対的に疎水性の表面から、多数回の着色処理に供されているであろう毛髪の先端で次第により極性の高くなった基材まで、その極性が変化する。毛髪の酸化染色の議論は、「ヘアケアサイエンス(The Science of Hair Care)」(チャールズ・ズビアク(Charles Zviak)、マーセル・デッカー(Marcel Dekker)、ニューヨーク、1986年)に見出すことができる。
このような不可逆性の物理化学的な変化はまた、より扱いにくい毛髪につながる粗さ、脆性及び乾燥の増大として現れ得る。着色プロセス中のコンディショナーの使用が既知である。コンディショニング材料を着色剤製品に添加すること、又はそれを着色剤キットに個別のコンディショナーとして供給することもできるので、着色時若しくは着色剤をすすいだ後に毛髪に適用することができる。欧州特許第0 275 707号に記載されるように、この目的のためにアミノシリコーンを使用することが既知である。しかし、連続的な酸化的着色の後に得られた毛髪のように、より極性の高い毛髪の場合、アミノシリコーンの付着は顕著に低下し、特に過酷な着色環境内で送給された場合には、非酸化的に着色された毛髪の場合と同一レベルの効果をもたらすことができない。理論に束縛されることは意図しないが、その理由は、極性の高い、化学的に損傷した毛髪と、相対的に非極性のアミノシリコーンとの間には、表面エネルギーの不適応性があり、それがあまり十分でない接着を引き起こす可能性があるからである。
多かれ少なかれ損傷した毛髪間の付着均一性を改善することは、毛根に過付着することなく、最も必要とされる部分に顕著なコンディショニング効果をもたらすために、より極性の高い/損傷した先端に十分付着できるようにするという重要な改良分野を提示する。さらにこの技術的な難題は、様々な消費者全体にわたる、さらに大きな問題をも提示する。例えば個々人に見出される損傷レベルは様々であるので、シリコーンの同じような許容可能な付着をもたらす場合もあるが、そうでない場合は否定的な知覚影響を伴って過付着することもあり得る(例えば、一回目の着色者と頻繁な着色者、茶色い毛髪と漂白された金髪など)。ゆえに、毛髪の種類及び損傷レベル全てにわたって均一に付着するシリコーン活性物質が切望されている。
着色直後に毛髪の感触を改善することが、着色剤コンディショナーに望まれる唯一の特性ではない。着色プロセスの後、人の毛髪は、周囲環境と接触することによって、及び頭皮から分泌される皮脂によって汚れる。毛髪のこの汚れは、汚れた感触及び魅力のない外観を生じ、定期的に頻繁にシャンプーする必要がある。シャンプーは過剰の汚れ及び皮脂を取り除くことによって毛髪を洗浄するが、毛髪をぬれた、もつれた、一般に取り扱い難い状態にすることがある。毛髪がいったん乾くと、毛髪の天然油分、他の天然又は付着コンディショニング成分、及び保湿成分が除去されるため、毛髪は、乾燥し、荒れて、光沢のない、又は縮れた状態になることが多い。毛髪はまた、乾燥時に静電気が増えた状態になる可能性があるが、これが櫛通りを悪くする場合があり、一般的に「まとまりのない髪(fly-away hair)」と呼ばれる状態を引き起こす。このような状態は、以前に酸化的に着色された毛髪では悪化する傾向にある。
これらのシャンプー後の問題を緩和するために、様々な手法が開発された。これらの手法は、リーブオン製品又はリンスオフ製品のようにシャンプー後に適用するヘアコンディショナーから、単一製品で毛髪の洗浄とコンディショニングの両方を行おうとするヘアコンディショニングシャンプーにまで及んでいる。ヘアコンディショナーは、典型的には、シャンプーの後に続く別の工程で適用される。ヘアコンディショナーは、使用される製品の種類によってリンスオフ又はリーブオンのいずれかであることができる。ポリジメチルシロキサン類(PDMS)は、毛髪の感触を改善するために、シャンプー及びコンディショナー用途の両方においてコンディショニング材料として使用されることが多い。しかし、酸化的着色後に得られた、より親水性の毛髪においては、PDMS付着が大いに低減され、非酸化的に着色された毛髪の場合と同じ効果をもたらすことはできないことが既知である。
毛髪を洗浄する度に適用しなくてもよいコンディショナーを開発することは極めて有益であるが、これは上述の技術で定義された組成物を包含する先行技術の組成物では現在も不可能である。これは特に、永続的に着色された毛髪に特有の、親水性の酸化的に損傷した毛髪の場合であるが、その毛髪は、さらにその後の日常的なシャンプープロセス中での損傷に対して非常に傷つきやすい。耐久性のある付着コンディショナーであれば、毛髪を絶え間なく保護できる。そのため、着色プロセスの間に付着したコンディショニング活性物質が、着色後の毎日の洗浄サイクル中も毛髪に留まり、耐久性のコンディショニング効果をもたらすことが極めて望ましい。
最後に、改良されたコンディショニング効果を得るために、十分なシリコーン流体が各フィラメントに付着し、消費者の要求を確実に満たすこと、すなわち初期及び後に続くシャンプー後の長い期間の両方であっても、シリコーン流体の完全な付着がこの目的のために十分行われることもまた重要である。
上記で議論した一部の消費者の要求を要約すると、本発明者らが直面するジレンマは、1つの極端な場合は損傷していないヴァージン毛髪であり、他の極端な場合は多数回の酸化的染料処理に曝された毛髪という、様々な損傷状態の毛髪に対して均一に及び耐久的に付着するコンディショナーを製造することであった。
上記で議論した一部の問題を解決するための試みが、先行技術においてなされてきた。より詳細には、極めて疎水性のPDMSベースのシリコーン類はもはや用いず、上記で議論したアミン類、(特に)第四級アンモニウム部分のような官能基を含む官能化シリコーン類を用いるようになった。米国特許第6,136,304号では、例えば、毛髪から非常に容易にすすがれてしまうコンディショナー化合物に関連する問題を議論している。ヴァージン毛髪及び損傷毛髪の両方にコンディショナーを適用することもまた議論されている。しかし、これらの目的を達成するために提案されているエトキシル化第四級アンモニウム官能化シリコーン類、例えばゴールドシュミット・ケミカル・コーポレーション(Goldschmidt Chemical Corporation)(ヴァージニア州ホープウェル(Hopewell))によって製造されるアビルクワット(ABILQUAT)3272(以下の表1参照)及びアビルクワット(ABIL-QUAT)3270(両方ともクオタニウム−80というCTFA表記を持つ)は、非常に親水性であるので、後続のシャンプーの間に素早く洗い流されてしまう。換言すれば、それらは消費者の要求を満たす程十分な耐久性を達成できない。極性の点ではこれらのシリコーン類はPDMS型の材料とは対極にあるが、それらは同様に耐久性がないので不適切である。
上記の議論を考慮して、本発明は、今日の人々に生じる、極端な場合には非損傷ヴァージン毛髪から、他方の極端な場合には多数回の酸化的染料処理に曝された毛髪まで、あらゆる種類の毛髪に均一に付着できる官能化シリコーン類を理想的に提供する。
さらに本発明は、着色されていない頭皮毛髪と酸化的着色剤によって以前に着色された毛髪との両方を包含する毛髪ストランドの全長にわたって、均一に付着する官能化シリコーンを理想的に提供する。
さらに本発明は、消費者に対するコンディショニング効果がなくなる程、素早く洗い流されることのない、酸化染色された毛髪に使用される耐久性のシリコーンコンディショニング剤を理想的に提供する。
さらに本発明は、本発明による官能化シリコーン類を含む繊維トリートメント組成物を理想的に提供する。
本発明の前述及びその他の特徴、態様、並びに利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかになるであろう。
本発明の第1の態様によれば、400〜150,000mPaの範囲の粘度を有し、−1.0〜+1.5のハメットシグマパラ値を有する電子求引性、電子中性、又は電子供与性基から選択される1つ以上の極性置換基を組み込む、ペンダント又はグラフト型の官能化シリコーン類が提供され、その際1つ以上の前記極性置換基は酸素を含み、1つ以上の前記極性置換基の合計の酸素含量は、前記官能化シリコーンの1重量%〜10重量%であり、前記シリコーンの含量は前記官能化シリコーンの67重量%〜95重量%である。
本明細書で使用する時、「繊維」という用語は、天然又は合成物質のストランドを含む。天然物質の非限定例は、羊毛、産毛(velus hair)を含む人の毛髪、及び動物の毛衣のようなタンパク質性(protinaceous)物質を含むアミノ酸系物質;綿;セルロース及び絹である。合成物質の非限定例は、ポリエステル、ナイロン及びレーヨンである。
本明細書で使用する時、「官能化」シリコーンという用語は、少なくとも1つのメチル基が、好ましくは水素でない別の基によって置換されたポリジメチルシロキサン類(PDMS)を含む。「官能性シリコーン」という用語は、「官能化シリコーン」と同義である。
本明細書で使用する時、官能化シリコーン付着に関して使用される場合、「均一」という用語は、損傷していない毛髪とは対照的に損傷した毛髪への相対的な付着のことを指すが、以下のプロトコルを用いて測定される場合に、付着均一性値が少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%であること意味する。「均一に付着」及び「均一付着」という語句は、それに応じて解釈される。
本明細書で使用する時、官能化シリコーン付着に関連して使用される「耐久性」という用語は、以下のシリコーン耐久性指数方法プロトコルによって測定される場合に、耐久性指数が、少なくとも約0.20であること、好ましくは0.50より大きい、より好ましくは0.75より大きい、最も好ましくは1.0より大きいことを意味する。「耐久的に付着」及び「耐久性付着」という語句は、それに応じて解釈される。
ハメットシグマパラ(Hammett sigma para)値は、「ハメット方程式(Hammett Gleichung)」(ロンプ・ケミ・レキシコン(Rompp Chemie Lexikon)、ゲオルク・シーム出版社(Georg Thieme Verlag)、シュツットガルト(Stuttgart)、ニューヨーク、第9版、1995年)に議論されている。
特許請求される官能化シリコーン構造が、繊維性基材に均一に及び耐久的に付着できるようにする。理論に束縛されることは意図しないが、これは、十分な耐久性と均一な付着とを両方同時に達成するために必要とされる極性特性を付与するような、上記で規定した割合の酸素及びシリコーンによるものであると考えられる。
用語HLB値は、この技術分野において働く当業者には既知である−例えば、「HLB値(HLB-Wert)」(ロンプ・ケミ・レキシコン(Rompp Chemie Lexikon)、シーム出版社(Thieme Verlag)、シュツットガルト(Stuttgart)、第9版、1995年)を参照のこと。
すべての引用文献は、その全体を本明細書に参考として組み込む。
本明細書に示される百分率は全て、特に指定しない限り総組成物に対する重量による。本明細書に示される割合は全て、特に指定しない限り重量比である。
本明細書に示される分子量は全て、特に指定しない限り重量平均分子量とする。
実際に測定した値の特定の例を提示する場合を除いて、本明細書で言及する数値は、「約」という言葉が付与されていると考えるべきである。
本発明によれば、1つ以上の極性置換基は酸素を含み、1つ以上の極性置換基の合計の酸素含量(%酸素)(PDMS主鎖の酸素を含まない)は、官能化シリコーンの1重量%〜10重量%、好ましくは2重量%〜9重量%、より好ましくは3重量%〜8重量%であり、シリコーンの含量は、官能化シリコーンの67重量%〜95重量%、好ましくは70重量%〜90重量%、より好ましくは75重量%〜85重量%である。シリコーンの含量又は計算されたパーセントシリコーン(%シリコーン)は、PDMS主鎖(シリコーン、酸素、及び直接結合したメチル基からなる)の平均分子量を、ポリマー全体の平均分子量で割ったものとして定義される。同様に全体の酸素含量(%酸素)は、各酸素原子の分子量に官能化シリコーンに存在する酸素原子の平均数(PDMS主鎖の酸素は含まない)を掛け、次いでポリマー全体の平均分子量で割ったものとして定義される。
本発明者らはまた、シリコーン流体粘度が、付着シリコーン類の、絶対的な付着レベル、耐久性レベル及び触感に影響することを確証した。有利なことには、本発明の実施形態によれば、シリコーンは、50〜150,000mPaの範囲の粘度を有する。より有利なことには、粘度は400〜100,000mPaの範囲中にある。さらにより有利なことには、粘度は4000〜25,000mPaの範囲にある。
50mPa未満では、官能化シリコーンの耐久性が低すぎて許容できない。
官能化シリコーンの付着及び耐久性は、400mPaを超えることがわかった安定粘度(plateau viscosity)まで、粘度が増加するにつれて増大する。理論に束縛されることは意図しないが、この安定粘度において、シリコーンは、すすぎプロセスの期間中の収縮、「ロールアップ(roll-up)」及び後続除去に対して十分な耐性があり、付着を改善すると考えられている。
本発明者らはまた、4000mPaを超えれば、付着した官能性シリコーンの触感が改善されることを確証した。理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、これは、400〜4000mPaの流体に対して、付着構造体のより滑らかなモルホロジーの形成によるものであると考える。
有利なことに、本発明による官能化シリコーンは、次のような、ペンダント又はグラフト型の有機変性シリコーンであり、ここで、極性官能性置換基は、以下で使用される一価の有機基A1、A2、A3及びA4内に又はこれらの有機基上に組み込まれる:
Figure 2005523359
ブロックコポリマー型の有機変性シリコーン類も含まれるが、ここでこれら極性官能性置換基は、以下で使用される二価の有機基A1、A2、A3及びA4内に又はこれらの有機基上に組み込まれる:
Figure 2005523359
式中、Meはメチル基であり、mは1以上であり、nは約50〜2000であり、pは約0〜50であり、qは約0〜50であり、rは約0〜50であり、sは約0〜50であり、ここで、p+q+r+sは1以上であり、B1はH、OH、アルキル又はアルコキシ基であり、有機基A1、A2、A3及びA4は、0〜50個のヘテロ原子と共に、3〜150個の炭素原子を含む、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族又はヘテロオレフィン性部分である。
より有利なことには、極性置換基は、例えば、以下に定義する基α1、α2、α3、及びα4;Sα1、SCN、SO2α1、SO3α1、SSα11、SOα1、SO2Nα1α2、SNα1α2、S(Nα1)α2、S(O)(Nα1)α2、Sα1(Nα2)、SONα1α2を包含するS結合基;Oα1、OOα1、OCN、ONα1α2を包含するO結合基;Nα1α2、Nα1α2α3+、NC、Nα1Oα2、Nα1Sα2、NCO、NCS、NO2、N=Nα1、N=NOα1、Nα1CN、N=C=Nα1、Nα1Nα2α3、Nα1Nα2Nα3α4、Nα1N=Nα2を包含するN結合基;COX、CON3、CONα1α2、CONα1COα2、C(=Nα1)Nα1α2、CHO、CHS、CN、NC、及びXを含む他の雑多な基を含む非イオン性、双極性、陽イオン性又は陰イオン性であることができ:
α1、α2、α3、及びα4は、0〜50のヘテロ原子、特にO、N、S、Pと共に、3〜150の炭素原子を含む、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族、又はヘテロオレフィン性部分であってもよい。
XはF、Cl、Br又はIである。
Hは水素、Oは酸素、Nは窒素、Cは炭素、Sはイオウ、Clは塩素、Brは臭素、Iはヨウ素、Fはフッ素である。
本発明によれば、ペンダント又はブロックコポリマー型の上記有機変性シリコーン類はまた、当業者にはシルセスキオキサン又はT基として既知であるMeSiO3/2、及び当業者にはQ基として既知であるSiO4/2を包含するシリコーン分枝基を組み込んでいてもよい。
記載したように本発明に用いるのに好ましい極性官能性置換基としては、ポリオキシアルキレン(ポリエーテル)、第一級アミン及び第二級アミン、アミド、第四級アンモニウム、カルボキシル、スルホネート、サルフェート、炭水化物、ホスフェート、及びヒドロキシルが挙げられるが、これらに限定されない。より好ましくは、本発明の極性官能性置換基としては、ポリオキシアルキレン、第一級アミン及び第二級アミン、アミド及びカルボキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の実施形態による組成物に使用され得る極めて好ましい分類の官能化シリコーン類は、ポリオキシアルキレン極性の官能性置換基を含有するものである。
ポリオキシアルキレンの含量(%ポリエーテル)は、5%〜42%、好ましくは10%〜40%、より好ましくは15%〜35%であるべきである。好ましくは%シリコーン及び%ポリエーテルの合計は、100%とはならず、アミン及びアミドのような他の構成要素が残りを形成する。シリコーンの含量は上記で定義されるが、ポリエーテルの含量(%ポリエーテル)は、各ポリエーテルペンダント又はブロックの分子量にペンダント又はブロックの平均数を掛け、それをポリマー全体の平均分子量で割ったものとして定義される。ペンダント又はブロックポリエーテルがエチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)ユニットの両方を含む場合、この%ポリエーテルは、%EOと%POとの合計を含む。ペンダント又はブロックポリエーテルが、EOのみ又はPOユニットのみで構成されている場合、この%ポリエーテルはそれぞれ%EO又は%POに等しい。
ポリオキシアルキレン極性の官能性置換基を有する上記で定義された官能化シリコーン類は、繊維性基材に均一に及び耐久的に付着できる。理論に束縛されることは意図しないが、上記で規定した割合のポリエーテル及びシリコーンが官能化シリコーンに極性特性を付与し、十分な耐久性と均一な付着との両方を同時に達成する。
さらにより好ましくは本発明の官能化シリコーン類は、平均式(1)のアミノ及びポリオキシアルキレン基を含むペンダント型のものである:
Figure 2005523359
式中、Meはメチルであり;R1はメチル又はR2若しくはR3であり;R2は−(CH2a−NH−[(CH2a−NH]b−Hであり;R3は−(CH2a−(OC24m−(OC36n−OZであり;ここで、xは約50〜1500であり、yは約1〜20であり、zは約1〜20であり;aは約2〜5、好ましくは2〜4であり;bは0〜3、好ましくは1であり;mは約1〜30であり;nは約1〜30であり、ZはH、1〜4個の炭素を有するアルキル基、又はアセチル基であるが、ただしyが0の場合、R1はR2基であり、zが0の場合、R1はR3基である。
次の代表的な構造は、本発明に従って調製されてもよい:
(有機変性シリコーンの例A)
Figure 2005523359
例Aにおいて、分子量=18738;%酸素=5.21%(31個の酸素原子による);及び
Figure 2005523359
*他の側鎖、並びにポリエーテル側鎖の−(CH23−及び−OH部分。
(有機変性シリコーンの例B)
Figure 2005523359
式中、Meはメチルである。
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様に規定されるような官能化シリコーンを含む繊維トリートメント組成物が提供される。本発明の第2の態様による繊維トリートメント組成物は、従来の繊維トリートメント組成物では不可能であったが、本発明の第1の態様による官能化シリコーン類を耐久的に及び均一な様式で繊維性基材上に付着させることができる。
本発明による繊維トリートメント組成物は、0.1〜20重量%、好ましくは0.50〜15重量%、より好ましくは0.50〜10重量%、さらにより好ましくは0.50〜7.5重量%の官能化シリコーンを含んでいてもよい。
本発明の第1の態様の他の有利な変更は、以下で議論され、添付の特許請求の範囲に規定される。
本発明の第3の態様によれば、
(a)酸化的漂白組成物と
(b)染料組成物と
本発明の第2の態様で定義された組成物と
を含む毛髪トリートメントキットであって、本発明の第2の態様で定義された前記組成物が、成分(a)内及び/若しくは成分(b)内に含まれ、並びに/又は別の成分として提供される、毛髪トリートメントキットが提供される。
本発明による官能化シリコーンと比較するために、多数の市販シリコーンのNMR分析の結果を、測定された親水性指数及び性能データと共に以下の表1に示す。
Figure 2005523359
**親水性指数測定を介して測定できない。
1ワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)
2GE−バイエル・シリコーンズ(GE-Bayer Silicones)
3ゴールドシュミット(Goldschmidt)
4ローディア(Rhodia)
5ダウ・コーニング(Dow Corning)
6信越(Shin-Etsu)
上記平均式(1)の、アミノ基及びポリオキシアルキレン基を含むペンダント有機変性シリコーン類は、既知の重合反応(例えば、平衡又は縮合重合)を包含する工程、及びシリコーン主鎖に有機置換基を導入する既知の方法(例えば、ヒドロシリル化(hydrosililation))を介して、当業者に既知の方法によって調製できる。
本発明による繊維トリートメント組成物は、組成物を適用する際にシリコーン油の分配を促進するため、組成物中にシリコーン油用の希釈剤、分散剤、又はキャリアとして作用する化粧品的に許容可能なビヒクルを含んでいてもよい。ビヒクルは、水性エマルション、水、液体又は固体皮膚軟化剤、溶媒、保湿剤、噴射剤、増粘剤及び粉末であってもよい。
有利なことに、本発明による繊維トリートメント組成物は、水性有機溶媒を含んでいてもよいが、主要成分として水を用いるエマルションの形態であってもよい。エマルションは、油中水型エマルション、水中油型エマルション、水中油中水型多重エマルション、又は油中水中油型多重エマルションであってもよいが、好ましくは水中油型エマルション(水中シリコーン型エマルション)であってもよい。このような場合、官能化シリコーンの粒径は、好ましくは500nmを超える、より好ましくは1μmを超える、さらにより好ましくは2μmを超える。
本発明のエマルショントリートメント組成物の水性連続相はさらに、エマルションの形成を促進するための乳化剤を含んでいてもよい。本エマルショントリートメント組成物の水性連続相において使用する乳化剤には、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子界面活性剤、水溶性シリコーン含有界面活性剤、約10より大きいHLBを有する非イオン性界面活性剤、又はシリコーン液滴の周りに安定化液晶を形成できる界面活性剤系が挙げられ得る。非イオン性界面活性剤は、好ましくは少なくとも12のHLBを有し、より好ましくは少なくとも約15のHLB値を有する。これらの分類に属する界面活性剤は、マカッチャンの乳化剤及び洗剤(McCutcheon's Emulsifiers and Detergents)(北米及び国際版、MCパブリッシング(MC Publishing Co.)、ニュージャージー州グレンロック(Glen Rock)、235〜246ページ(1993年))に例示されている。
水相のための乳化剤は、水相をゲル化させない。しかし、乳化剤は、シリコーン液滴の周りにラメラ液晶の安定化層を形成できる。バリア被膜は、エマルション液滴間の合体を防止する。この場合、界面活性剤系は単一の界面活性剤又は界面活性剤のブレンドであり得る。場合によっては、特定の界面活性剤は、単独では液晶構造を形成できないが、第2界面活性剤が存在すると液晶の形成に関与できる場合がある。このような界面活性剤系は、シリコーンの周りにラメラ液晶の層を形成し、シリコーンと水性相との間のバリアを提供する。この種のエマルションは、シリコーンと水の境界面での界面活性剤の疎水性及び親水性成分の配向を利用する従来のエマルション類とは異なるものである。シリコーンの周りに形成されているラメラ液晶の層は、マルタ十字の存在を直交偏光板を通して光学顕微鏡検査することによって、又は凍結割断電子顕微鏡検査することによって検出することができる。
シリコーン液滴周りの液体結晶構造の形成に関与することのできる界面活性剤の代表的な部類には、特定の陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、第四級アンモニウム界面活性剤、及び脂質界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されない。
水性連続相中で液体結晶を形成するのに好ましい界面活性剤は、非イオン性の種類のものであり、C1622の脂肪族アルコール類、及び1〜30個のエチレンオキシド基を有するC1622の脂肪族アルコールエトキシレート類が挙げられる。具体的な例としては、セテアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、オレイルアルコール、10〜30個のエチレンオキシド基を有するセテアレスエトキシレート類、10〜30個のエチレンオキシド基を有するセテスエトキシレート類、10〜30個のエトキシレートを有するステアレスエトキシレート類、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好ましくはC1622の脂肪族アルコール類を、C1622の脂肪族アルコールエトキシレート類と、10:1〜0.5:1、より好ましくは6:1〜1:1、最も好ましくは5:1〜1.5:1の比で組み合わせて使用する。
水性の連続相は、理想的に、シリコーンを安定化するのに十分な量の乳化剤を含まなければならない。一実施形態では、水性の連続相は、水性連続相の重量を基準にして、約0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%の量の乳化剤を含む。
本願による組成物に関して、毛髪着色組成物、とりわけ毛髪が特に厳しい環境下に供されるような酸化的毛髪着色剤において特定の有用性を見出した。
本明細書に用いるのに好ましい毛髪着色剤は、酸化的毛髪着色剤である。本発明による着色組成物における各酸化的毛髪着色剤の濃度は、約0.0001重量%〜約5重量%であってもよい。
いずれの酸化的毛髪着色剤も本明細書の組成物に使用できる。典型的には、酸化的毛髪着色剤は、染料形成中間体(又は前駆体)と集合的に称される少なくとも2つの成分を含む。染料形成中間体は、着色分子を形成するのに好適な酸化剤の存在下で反応することができる。
酸化的毛髪着色剤に使用される染料形成中間体としては、芳香族ジアミン類、アミノフェノール類、種々の複素環類、フェノール類、ナフトール類、及びこれらの種々の誘導体が挙げられる。これらの染料形成中間体は広く、第一中間体及び第二中間体に分類できる。酸化的染料前駆体としても既知の第一中間体は、酸化によって活性化される化学的化合物であり、その後お互いに反応して及び/又はカップラーと反応して、着色染料複合体を形成できる。色変性剤又はカップラーとしても既知の第二中間体は、活性化前駆体/第一中間体の存在下で色を形成できる一般的に無色の分子であり、他の中間体と共に使用され特定の色効果を生成するか又は色を安定化させる。
本明細書の組成物及び方法に使用するのに好適な第一中間体としては:芳香族ジアミン類、多価フェノール類、アミノフェノール類及びこれらの芳香族化合物の誘導体(例えば、アミンのN−置換誘導体、及びフェノールのエーテル類)が挙げられる。このような第一中間体は、酸化前は一般的に無色の分子である。
いかなる特定の理論にも束縛されることは意図しないが、色がこれらの第一中間体及び第二カップラー化合物から生成されるプロセスは、第一中間体が(酸化によって)活性化され、カップラーと結合して二量体の抱合体有色種を生成し、これが次に他の「活性化」第一中間体と結合して三量体である抱合体有色分子を生成するという、連続的な段階を一般的に含むと考えられている。
一般的な用語において、酸化的染料第一中間体としては、酸化されて分子構造に拡張された電子共役系を有するオリゴマー又はポリマーを形成する物質が挙げられる。新しい電子構造のため、結果として生じるオリゴマー及びポリマーは電子スペクトルが可視範囲に移動して色が現れる。例えば、有色ポリマーを形成できる酸化的第一中間体としては、単一の官能基を有し、酸化によって一連の抱合体イミン類及びキノイド二量体、三量体などを形成し、色は緑から黒の範囲である、アニリンなどの物質が挙げられる。2官能基を有するp−フェニレンジアミンなどの化合物は、酸化的重合によって、拡張された共役電子系を有する高分子量の有色物質を産出できる。当該技術分野において既知の酸化的染料を本発明による組成物に使用することができる。本明細書の使用に好適な第一中間体及び第二カップラーの代表的な一覧表が、サガリン(Sagarin)の「化粧品の科学及び技術(Cosmetic Science and Technology)」(インターサイエンス(Interscience)、特別版、第2巻、308〜310ページ)に見られる。
第一中間体は、単独で使用することも他の第一中間体と組み合わせて使用することもでき、1つ以上の中間体を1つ以上のカップラーと組み合わせて使用することもできる。第一中間体及びカップラーの選択は、所望の着色の色合い、明度及び彩度によって決定される。本明細書で単体で又は組み合わせて使用できる、灰色がかった金色から黒までの多様な明度を有する染料を提供する、19個の好ましい第一中間体及びカップラーが存在するが;これらは:ピロガロール、レゾルシノール、p−トルエンジアミン、p−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、4−アミノ−2−ニトロフェノール、ニトロ−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、m−アミノフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、1−ナフトール、N,Nビス(2−ヒドロキシエチル)p−フェニレンジアミン、レゾルシノール、ジアミノピラゾール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2−メチルレゾルシノール及び2,4−ジアミノアニソールである。これらは、分子形態又は過酸化物適合性塩の形態で使用できる。
本発明の毛髪着色組成物は、酸化的毛髪着色剤に加えて又はその代わりに非酸化的及び他の染料物質を含有していてもよい。本発明による毛髪着色組成物及び方法に使用するのに好適な任意の非酸化的及びその他の染料としては、半永続的染料、一時的染料及びその他の染料が挙げられる。本明細書中に定義されるような非酸化的染料としては、いわゆる「直接作用(direct action)染料」、金属染料、金属キレート染料、繊維反応染料、並びに他の合成染料及び天然染料が挙げられる。種々のタイプの非酸化的染料は、以下に詳述される:「人毛の化学的挙動及び物理的挙動(Chemical and Physical Behaviour of Human Hair)」第3編、クラレンス・ロビンス(Clarence Robbins)著(250〜259ページ);「化粧品の化学及び製造(The Chemistry and Manufacture of Cosmetics)」、第4巻、第2編、Maison G.De Navarre、45章、G.S.カス(Kass)著(841〜920ページ);「化粧品:科学及び技術(cosmetics:Science and Technology)」第2編、第2巻、バルサム・サガリン(Balsam Sagarin)、23章、F.E.ウォール(Wall)(279〜343ページ);「ヘアケアの科学(The Science of Hair Care)」、C.ズビアク(Zviak)編、7章(235〜261ページ)、並びに「毛髪染色(Hair Dye)」、J.C.ジョンソン(Johnson)、ノイズデータ(Noyes Data Corp.)、米国パークリッジ(1973年)、(3〜91ページ及び113〜139ページ)。
本明細書の毛髪着色組成物は、好ましくは少なくとも1つの酸化剤を含んでいてもよいが、それは無機酸化剤又は有機酸化剤であってよい。酸化剤は、好ましくは組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.01重量%〜約6重量%、より好ましくは約1重量%〜約4重量%の濃度で着色組成物中に存在する。
本明細書の使用に好ましい酸化剤は、無機過酸素酸化剤である。無機過酸素酸化剤は、本組成物に使用するのに安全かつ有効でなければならない。好ましくは、本明細書の使用に好適な無機過酸素酸化剤は、液状又は使用される予定の形態にある場合に、本発明による組成物に可溶性である。好ましくは、本明細書の使用に好適な無機過酸素酸化剤は水溶性である。本明細書で定義される水溶性酸化剤とは、25℃で脱イオン水1000mlに対して約10g程度の溶解度を有する薬剤を意味する(「化学」(Chemistry)C.E.モルティマー(Mortimer)、第5版、277ページ)。
本明細書で有用な無機過酸素酸化剤は、一般的に水溶液中で過酸化物を発生可能な無機過酸素物質である。無機過酸素酸化剤は当該技術分野において周知であり、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、例えば過ヨウ素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウム、及び過酸化ナトリウム、並びに無機過水和塩の酸化化合物、例えば過ホウ酸類、過炭酸類、過リン酸類、過ケイ酸類、過硫酸類などのアルカリ金属塩が挙げられる。これらの無機過水和塩は、一水塩、四水塩などとして組み込まれてもよい。必要に応じて、2つ以上のかかる無機過酸素酸化剤の混合物を使用することができる。アルカリ金属臭素酸塩及びヨウ素酸塩物は本明細書の使用に好適であるが、臭素酸塩が好ましい。本発明による組成物の使用に極めて好ましいのは、過酸化水素である。
本明細書の組成物は無機過酸素酸化剤(類)の代わりに又はそれに加えて、1つ以上のあらかじめ形成された有機過オキソ酸酸化剤を含んでもよい。
本発明による着色組成物に使用するのに好適な有機過オキソ酸酸化剤は次の式を有する:
R−C(O)OOH
式中、Rは、1〜14個の炭素原子を有する飽和又は不飽和、置換又は非置換、直鎖又は分枝鎖のアルキル基、アリール基、又はアルカリール基から選択される。
有機過オキソ酸酸化剤は、本明細書の組成物にて使用されるのに安全かつ有効でなければならない。好ましくは、本明細書の使用に好適なあらかじめ形成された有機過オキソ酸酸化剤は、液状及び使用する予定の形態にある場合に、本発明に従って使用される組成物に可溶性である。好ましくは、本明細書の使用に好適な有機過オキソ酸酸化剤は水溶性となる。本明細書で定義されるような水溶性のあらかじめ形成された有機過オキソ酸酸化剤とは、25℃で脱イオン水1000mlに対して約10g程度の溶解度を有する薬剤を意味する(「化学」(Chemistry)C.E.モルティマー(Mortimer)、第5版、277ページ)。
本明細書の組成物は、無機過酸素酸化剤類及び任意のあらかじめ形成された過オキソ酸酸化剤(類)用の遷移金属含有触媒を任意に含有してもよい。本明細書に用いるのに好適な触媒は、国際公開第98/27945号に開示されている。
本明細書の組成物は、任意の成分として重金属イオン封鎖剤を含有してもよい。重金属イオン封鎖剤は、本明細書において重金属イオンを封鎖する(キレート化する又は除去する)作用を行う成分を意味する。これらの成分はまた、カルシウム及びマグネシウムキレート能力を有する場合もあるが、好ましくは鉄、マンガン及び銅などの重金属イオンと結合する選択性を表す。そのような金属封鎖剤は、本明細書に記載されているような毛髪着色組成物において、毛髪着色製品の優れた保存安定性の提供と同様に、制御された酸化作用の送給に有用なものである。
重金属イオン封鎖剤は、組成物の約0.005重量%〜約20重量%、好ましくは約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%の濃度で存在してもよい。
好適な金属イオン封鎖剤については、国際公開第98/27945号に開示されている。
使用のために、本発明の実施形態によるトリートメント組成物は、約3〜11、好ましくは4〜10.5のpHで与えられてもよい。
本組成物は、毛髪のような繊維のトリートメントに用途を見出すだけでなく、ヒトの皮膚、つめのような他の基材、並びに角、ひづめ及び羽毛のような種々の動物の身体の一部に適用してもよい。
(試験方法)
(官能化シリコーン流体の粘度−測定プロトコル)
AR500回転レオメーター(TAインスツルメンツ(TA Instruments Ltd.))(イギリス、サレイ(Surrey)レザーヘッド(Leatherhead)KT22 7UQ)を用いて、本明細書に使用される官能化シリコーン流体の粘度を測定する。測定は、30℃にて、49μm(ミクロン)のギャップを持つ4cm2度スチールコーン測定システムを用いて行い、2分間にわたって、0.5〜590Paの剪断応力をプログラムして適用することによって行う。これらのデータを使用して、物質の剪断速度対剪断応力曲線を創出する。次いでこの流動曲線を、物質に粘度を与えるためにモデル化できる。これらの結果を次の広く受け入れられたニュートン流体モデルに適合させた:
粘度、μ=σ/γ
(式中、σは剪断応力であり;γは剪断速度である)
(製品内のシリコーン粒径の評価方法)
顕微鏡(ニコンエクリプス(Nikon Eclipse)E800)を利用して、最終製品のシリコーン粒径を測定する。典型的には、最終製品の写真を100倍〜400倍の範囲の倍率で撮影する(JVCカラービデオカメラKY−F50)。取り込み画像を用いて、目盛りをあらかじめ較正した100μmグラティキュール(グラティキュール(Graticules Ltd)、イギリス、ケント、トンブリッジウェルズ(Tonbridge Wells))を用いて重ね合わせ(画像ソフトウェア−ルシア(Lucia)Gヴァージョン4.51(ビルド028)、ラボラトリイメイジング(Laboratory Imaging))、サンプル内の平均シリコーン粒子と比較して、粒径を見積もる。
(官能性シリコーン付着及び付着均一性の測定方法)
(毛髪基材調製方法)
異なる極性を持った2つの異なる毛髪基材をシリコーン付着の測定に用い、それによって2つの基材に対する付着均一性の値も計算する。毛髪は、ヒューゴ・ロイヤー・インターナショナル(Hugo Royer International Limited)(イギリス、バークシャー、サンドハースト、レイクサイドビジネスパーク(Lakeside Business Park)10、GU479DN)によって供給されるが、それは混色の東欧系ミッドブラウンの人毛である。使用する前に毛髪を、バッチあたり少なくとも200毛髪ストランドに基づいて評価するが、キューティクル損傷が少なく(<20%)、不揃い(misalignment)が少ない(<5%)ものとする。毛髪ストランド上の損傷は、1点の損傷として数えられ、次いで合計をパーセントとして計算する。この毛髪を4インチ(10cm)で2gの丸く束ねたヘアピース(毛髪の長さ及び重量は束ねた部分より下方の毛髪に対応する)にする。次いで、2つの異なる極性を持つ毛髪基材を得るために、この毛髪を2つの異なるプロトコルの1つにより予備処理する。
(ヴァージン毛髪調製)
次のプロトコルを用いて流速6±1L分-1、温度37±2℃に設定されたシャワー部を備えたシンクにて、ヘアピースを洗浄する。ヘアピースを最初に30秒間シャワー部の下で濡らす。次いで毛髪を水流から取り除き、0.2gのシャンプー(パンテーン・クラシック・クリーン・シャンプー(Pantene Classic Clean Shampoo))をヘアピースそれぞれに適下し、次いで手で30秒間泡立て、その後シャワーで60秒間すすぐ。毛髪を再びシャワーから取り除き、さらに0.2gのシャンプーを適用し、30秒間泡立てて、その後最後にシャワーで60秒間すすぐ。次いでヘアピースを30℃に設定された温度制御棚にて乾燥させる。2回のシャンプー適用及び1回の乾燥工程を含むこの洗浄プロトコルを、1回の洗浄サイクルとして定義する。次いで、この洗浄サイクルが完了した後、毛髪は以下で「ヴァージン」毛髪として定義され、以下で疎水性毛髪基材として使用される。
(化学的に損傷した毛髪の調製)
ヘアピースを、次の2成分漂白配合物を用いて化学的に損傷させる:
Figure 2005523359
Figure 2005523359
(1):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)セチルアルコールとして入手可能。
(2):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)ステアリルアルコールとして入手可能。
(3):クローダ(Croda)(イギリス、ノースハンバーサイド)からヴォルポ(Volpo)CS25として入手可能。
(4):ニパ−ハードウィック(Nipa-Hardwicke)(デラウェア州ウィルミントン)からフェノキシエタノールとして入手可能。
(5):ハルターマン(Haltermann)(イギリス、カンブリア)から安息香酸ナトリウムEP/USPとして入手可能。
(6):BASF(イギリス、チェシア、チェアドル(Cheadle))からエディータ(Edeta)Bパウダーとして入手可能。
(7):BASF(イギリス、チェシア、チェアドル(Cheadle))からトリロン(Trilon)C液として入手可能。
(8):ソルティア(Solutia)(サウスウェールズ、ニューポート)からデクエスト(Dequest)2010として入手可能。
(9):アルブライト&ウィルソン(Albright & Wilson)(イギリス、ウエストミッドランド)からリン酸750Fとして入手可能。
(10):アルドリッチ(Aldrich)からスズ酸ナトリウムとして入手可能。
(11):エリス&エヴァード(Ellis & Everard)(イギリス、ウォルソル)から過酸化水素35%171/4として入手可能。
(12):ヘイズ(Hays)(イギリス、ロンドン、グリニッジ)から50%酢酸として入手可能。
(13):ブラザートン・スペシャリティ・プロダクツ(Brotherton Speciality Products)(イギリス、ウエストヨークシャー)からアンモニウム溶液BP等級として入手可能。
これらの製品は、次のプロトコルを用いて製造される:
(過酸化物ベース)
第一段階はエマルションベースを製造することである。これは、容器に脱イオン水を添加し、攪拌を開始して、次いで82℃まで加熱することによって調製される。次いでEDTA四ナトリウム及び安息香酸ナトリウムを添加して溶解し、続いてセテアレス25、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加する。添加プロセスの間は80℃を超える温度に維持し、最後にフェノキシエタノールを添加し、次いで混合物を30分間均一化する。生成物を高剪断混合し続けながら、50℃未満に冷却することによって、エマルション構造を得る。次いでエマルションベースを60分間で増粘させる。
キレート剤を、混合しながら脱イオン水に添加して、キレート剤プレミックスを形成する。次いでこれを攪拌しながらあらかじめ製造されたエマルションベースに添加する。過酸化物混合水を添加し、続いて過酸化水素をエマルションベース/キレート剤プレミックスに添加し、均一になるまで攪拌して、完全な過酸化物ベースを作る。
(染料用のキャリアベース)
容器に水を添加し、攪拌を開始して、続いて酢酸を添加し、次いでエマルションベース(以上に記載された過酸化物ベース用のエマルションベースの調製を参照のこと)を添加することによって、染料用のキャリアベースを調製する。完全に混合したら、水酸化アンモニウムをその混合物に添加し、生成物が均一になるまで攪拌を続ける。
この漂白系を使用するために、等量にて2成分、過酸化物ベースと染料用キャリアベースとを、完全に混合する。次いで、乾燥した未処理のヘアピースそれぞれに、この漂白系4gを適用し、指を使って毛髪全体に行き渡らせ、均一に完全に覆うようにする。次いでヘアピースを食品包装用フィルムでラップし、30℃のオーブンにて30分間維持し、その後製品を、(流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて)2分間指で掻きながらすすぐ。最終的にヘアピースを熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて3分間乾燥させる。次いで漂白されたヘアピースを、流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて洗浄する。最初にヘアピースをシャワー部の下で30秒間ぬらす。次いで毛髪を水流から取り除き、0.2gのシャンプー(パンテーン・クラリファイング・シャンプー(Pantene Clarifying Shampoo)をヘアピースそれぞれに滴下し、次いで手で30秒間泡立て、その後シャワーで60秒間すすぐ。毛髪を再びシャワーから取り除き、さらに0.2gのシャンプーを適用し、30秒間泡立てて、その後最後にシャワーで60秒間すすぐ。次いでヘアピースを熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて3分間乾燥させる。2回のシャンプー適用及び1回の乾燥工程を含むこの洗浄プロトコルを、1回の洗浄サイクルとして定義する。次いでこの洗浄方法を、別の完全な洗浄サイクルとして再び繰返す。次いで乾燥ヘアピースを上記で概要された方法に従って再び漂白し、続いて2回の完全な洗浄サイクルによって再び洗浄する。以下、この毛髪を「損傷」毛髪と定義し、親水性毛髪基材として使用する。
(毛髪トリートメント)
付着及び付着均一性のため調査中の官能化シリコーンを、次の方法を用いて評価するために調製する。損傷毛髪基材の調製で使用するための、以上で記載された28.8gの過酸化物ベースを100mlのガラスビーカーに計量し;次いで1.2gのシリコーンを25mmの磁性攪拌子(magnetic flea)と共に容器に添加して、磁性攪拌器(IKA RCTベーシック)の上に配置し、1000rpmの攪拌速度で30分間保持する。次いでこの生成物を磁性攪拌器から取り除き、次いで損傷した毛髪基材の調製に、以上で記載された30gの染料用キャリアベースを添加し、プラスチック製スパチュラを用いて手動で攪拌し均一になるまで完全に混合する。次いで調査中のシリコーンを含有する漂白系16gを、2つのヴァージンヘアピース及び2つの損傷ヘアピース(それぞれのヘアピースは4gである)に同時に適用し、同一クランプに共に保持して、指を使って毛髪全体に行き渡らせ、均一に完全に覆うようにする。次いで毛髪を食品包装用フィルムでラップし、30℃のオーブンにて30分間維持し、その後製品を、(流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて)2分間指で掻きながらすすぐ。ヘアピースを熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて3分間乾燥させる。
(付着測定)
波長分散型X線蛍光スペクトロメーター(フィリップス・エレクトロニクス(Phillips Electronics)PW2404シーケンス「4000W」X線スペクトロメーターシステム)を利用して、毛髪におけるシリコーン付着レベルを測定する。スペクトロメーターは、ロジウム管を備え、高感度のシリコーン検出を促進するためにInSb結晶を含む。
固有X線光子をシリコーン原子の内殻電子の放出によって生成させ、続いて高エネルギー状態から空の内殻に電子を遷移させる。ポリジメチルシロキサン(PDMS)内のシリコーンのX線蛍光は、毛髪上に付着したPDMSの量に正比例する。付着均一性値(以下)の計算時に、さらに多くの官能化シリコーンに関して生じ得るこのような関係からの偏位を除く。XRF技術を活用するために重要な要素は、一貫性のある様式でスペクトロメーターにサンプルを提示する能力である。曝露サンプル面積(16mmの直径)にわたって連続で、平坦な整列した毛髪表面を提示するオーダーメイドのサンプルホルダーにヘアピースを配置する。サンプルを、32kVの管電圧及び125mAの電流を用いて、ヘリウム雰囲気にて、60秒の照射/捕捉時間で分析する。
分析信号におけるドリフトを定期的にモニターし、評価する。用いられる好ましい手法は、ドリフトを評価する度に調製する必要のない既知の標準を使用するものである。オースモン(Ausmon)サンプルは、シリコーン測定を包含する多くのアプリケーション用に適切なモニターサンプルである。シリコーン用のオースモン(Ausmon)サンプルを用いたドリフト較正を、サンプルを分析する日の最初に毎回行う。計算されたドリフトは、1組の分析間で3%未満である。
ppm単位の毛髪上のシリコーン量は、次の式(1)を用いて計算できる。
2=(I−b1)/m1(1)
式中、m1及びb1は、毛髪に付着したシリコーン量の関数としてXRF信号の測定から構築された較正曲線に基づいて計算され、続いて選択したシリコーンの原子吸光を用いて分析する。
以上で記載したように得られたXRFシリコーン付着データを、様々なレベルの化学的損傷を有するように調製された毛髪基材上での付着均一性の基準に変換するために、付着均一性値を得る必要がある。付着均一性値を得るために次の方程式を用いる:
Figure 2005523359
式中、Dep(1)は、「損傷」毛髪(以上で記載された調製)上で得られたXRF付着値であり、Dep(2)は「ヴァージン」毛髪(以上で記載された調製)上で得られたXRF付着値である。
(シリコーン耐久性指数方法)
(毛髪基材調製)
耐久性は、極性の、化学的に損傷した基材に関してのみ評価される。毛髪は、ヒューゴ・ロイヤー・インターナショナル(Hugo Royer International Limited)(イギリス、バークシャー、サンドハースト、レイクサイドビジネスパーク(Lakeside Business Park)10、GU47 9DN)によって供給されるが、それは混色の東欧系ミッドブラウンの人毛である。使用する前に毛髪を、バッチあたり少なくとも200毛髪ストランドに基づいて評価し、キューティクル損傷が少なく(<20%)、不揃い(misalignment)が少ない(<5%)ものとする。毛髪ストランド上の損傷は、1点の損傷として数えられ、次いで合計をパーセントとして計算する。この毛髪を10cm(4インチ)で2gの丸く束ねたヘアピース(毛髪の長さ及び重量は束ねた部分より下方の毛髪に対応する)にする。損傷した極性毛髪基材を得るために次のプロトコルを使用する。
次の手順において、使用される過酸化物ベース、キレート剤プレミックス及び染料用キャリアベースは、「官能性シリコーン付着及び付着均一性測定方法」に関して上記の通りである。さらに「過酸化物ベース」及び「染料用キャリアベース」の調製方法も同一である。
(毛髪トリートメント)
シリコーンは、溶媒マトリックスを介して毛髪に付着する。プロパン−2−オル(アルドリッチ・ケミカルズ(Aldrich Chemicals)、製品番号15,479−2から得られる)を、本明細書の官能性シリコーン流体の送給における溶媒として使用する。シリコーン流体を、磁性攪拌器を用いて0.20%の濃度で2−プロパノールに溶解させる。毛束を食品包装用フィルム上に平らに置き、得られた2−プロパノール/シリコーン溶液にシリンジを用いて、毛髪1gあたり1gのシリコーン溶液(片側半分)の用量で適用する。次いで溶液を手で30秒間毛髪にもみ込む。処理されたヘアピースを周囲雰囲気で自然に乾燥させる。ヘアピースを乾燥させる時、それらを2つの群に分け、その両方が同数の損傷ヘアピースを含むようにする。第1のものを用いて2−プロパノール付着後の初期付着を測定する。第2セットを洗浄してシリコーン耐久性を評価する。ヘアピースを、流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて洗浄する。最初にヘアピースをシャワー部の下で30秒間ぬらす。次いで毛髪を水流から取り除き、0.2gのシャンプー(「パンテーン・クラシック・クリーン・シャンプー(Pantene Classic Clean Shampoo)」)をヘアピースそれぞれに適用し、次いで手で30秒間泡立て、その後シャワーで60秒間すすぐ。次いでヘアピースにさらに0.2gのシャンプーを適用し、30秒間泡立てて、その後最後に60秒間シャワーですすぐ。次いでヘアピースを熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて3分間乾燥させる。2回のシャンプー適用及び1回の乾燥工程を含むこのプロトコルを1回の完全な洗浄サイクルとして定義する。次いでこの洗浄プロトコルを、(全部で12回の洗浄サイクルを行うために)完全なサイクルとして新たに11回繰返す。次いで耐久性能を評価するために、これらのヘアピースをシリコーン付着に関して測定する。
(付着測定)
付着測定は、「官能性シリコーン付着及び付着均一性測定方法」に関して上述した通り、XRF値を用いる。
上述のようにして得られたXRFシリコーン付着データをシリコーン耐久性の基準に変換するために、シリコーン耐久性指数値を得ることが必要である。シリコーン耐久性指数を得るために、次の方程式を用いる:
Figure 2005523359
式中、Dep(初期)は、洗浄サイクルを伴わないシリコーン付着後の毛髪上で得られたXRF付着値であり、Dep(12サイクル)は、シリコーン付着及び後続の12回の洗浄サイクル後の毛髪上で得られたXRF付着値である。
次の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態についてさらに詳しく説明し、実証するものである。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形が可能であるため、これらの実施例は例示を目的とするだけであって、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
(実施例1〜3−着色剤組成物)
Figure 2005523359
Figure 2005523359
(1):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)セチルアルコールとして入手可能。
(2):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)ステアリルアルコールとして入手可能。
(3):クローダ(Croda)(イギリス、ノースハンバーサイド)からヴォルポ(Volpo)CS25として入手可能。
(4):ニパ−ハードウィック(Nipa-Hardwicke)(デラウェア州ウィルミントン)からフェノキシエタノールとして入手可能。
(5):ハルターマン(Haltermann)(イギリス、カンブリア)から安息香酸ナトリウムEP/USPとして入手可能。
(6):BASF(イギリス、チェシア、チェアドル(Cheadle))からエディータ(Edeta)Bパウダーとして入手可能。
(7):BASF(イギリス、チェシア、チェアドル(Cheadle))からトリロン(Trilon)C液として入手可能。
(8):ソルティア(Solutia)(サウスウェールズ、ニューポート)からデクエスト(Dequest)2010として入手可能。
(9):アルブライト&ウィルソン(Albright & Wilson)(イギリス、ウエストミッドランド)からリン酸750Fとして入手可能。
(10):アルドリッチ(Aldrich)からスズ酸ナトリウムとして入手可能。
(11):エリス&エヴァード(Ellis & Everard)(イギリス、ウォルソル)から過酸化水素35%171/4として入手可能。
(12):ヘイズ(Hays)(イギリス、ロンドン、グリニッジ)から50%酢酸として入手可能。
(13):ブラザートン・スペシャリティ・プロダクツ(Brotherton Speciality Products)(イギリス、ウエストヨークシャー)からアンモニウム溶液BP等級として入手可能。
(代表的な着色剤のアプリケーションの製造)
(過酸化物ベース)
エマルションベースは、脱イオン水を容器に加え、82℃に加熱しながら攪拌を開始することで調製される。次に防腐剤(EDTA四ナトリウム、安息香酸ナトリウム)を添加し、溶解させる。これに続いて、温度を80℃超に維持しながら、セテアレス25、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加する。次いでフェノキシトールを添加する。次いで混合物を、再循環ラインによって完全に熱ブレンドし、均一化する。生成物を50℃未満に冷却し、冷却しながら剪断することによって、エマルション構造を得る。生成物を60分間放置して増粘化させる。
容器にて、水にキレート剤を添加し、混合することによって、キレート剤プレミックスを調製する。次いでこの溶液をエマルションベースに添加する。前記混合物に水を添加し、続いて攪拌しながら過酸化水素を添加することによって、最終的な過酸化物ベースを製造する。
次いで、この過酸化物ベースにシリコーンを添加して攪拌することができる。
(染料ベースのキャリア系)
キャリアベースは、水を容器に加え、攪拌を開始し、続いて酢酸を添加することによって調製される。次いでエマルションベース(上述のエマルションベースの調製を参照のこと)を添加する。完全に均一化されたら、水酸化アンモニウムを混合物に添加する。
(実施例4〜5−着色剤後コンディショナー)
Figure 2005523359
(14):アルドリッチ(Aldrich)から無水クエン酸細粒として入手可能。
(組成物の調製)
攪拌しながら、容器に脱イオン水及びエマルションベース(上述のエマルションベースの調製を参照のこと)を添加することによって、コンディショナー組成物を調製する。均一化した時に、エマルションのpHが5〜6になるまでクエン酸を混合物に添加する。
次いで単一流体をエマルションに添加して攪拌することができる。

Claims (22)

  1. 50〜150,000mPaの範囲の粘度を有し、−1.0〜+1.5のハメットシグマパラ値を有する電子求引性、電子中性、又は電子供与性基から選択される1つ以上の極性置換基を組み込んだペンダント又はグラフト型の官能化シリコーンであって、前記1つ以上の極性置換基が酸素を含み、前記1つ以上の極性置換基の合計の酸素含量が、前記官能化シリコーンの重量の1重量%〜10重量%であり、前記シリコーンの含量が前記官能化シリコーンの重量の67重量%〜95重量%である官能化シリコーン。
  2. 400〜100,000mPa、好ましくは4000〜25,000mPaの範囲の粘度を有する、請求項1に記載の官能化シリコーン。
  3. 次の式:
    Figure 2005523359
    又は次の式:
    Figure 2005523359
    に従うブロックコポリマー型を有し、式中、Meはメチル基であり、mは1以上であり、nは約50〜2000であり、pは約0〜50であり、qは約0〜50であり、rは約0〜50であり、sは約0〜50であり、ここで、p+q+r+sは1以上であり、B1はH、OH、アルキル又はアルコキシ基であり、有機基A1、A2、A3及びA4は、0〜50個のヘテロ原子と共に、3〜150個の炭素原子を含み、前記1つ以上の極性置換基を組み込んだ、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族又はヘテロオレフィン性部分である、請求項1又は2に記載の官能化シリコーン。
  4. 前記極性置換基が、以下で定義される基α1、α2、α3及びα4;Sα1、SCN、SO2α1、SO3α1、SSα11、SOα1、SO2Nα1α2、SNα1α2、S(Nα1)α2、S(O)(Nα1)α2、Sα1(Nα2)、SONα1α2を包含するS結合基;Oα1、OOα1、OCN、ONα1α2を包含するO結合基;Nα1α2、Nα1α2α3+、NC、Nα1Oα2、Nα1Sα2、NCO、NCS、NO2、N=Nα1、N=NOα1、Nα1CN、N=C=Nα1、Nα1Nα2α3、Nα1Nα2Nα3α4、Nα1N=Nα2を包含するN結合基;COX、CON3、CONα1α2、CONα1COα2、C(=Nα1)Nα1α2、CHO、CHS、CN、NC、及びXを含み、ここで、α1、α2、α3、及びα4は、0〜50個のヘテロ原子、特にO、N、S、Pと共に、3〜150個の炭素原子を含む、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族又はへテロオレフィン性部分であり、
    XがF、Cl、Br又はIであり、
    ここで、Hは水素、Oは酸素、Nは窒素、Cは炭素、Sはイオウ、Clは塩素、Brは臭素、Iはヨウ素、Fはフッ素である、請求項3に記載の官能化シリコーン。
  5. MeSiO3/2又はSiO4/2基を含むシリコーン分枝基を組み込む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の官能化シリコーン。
  6. ポリオキシアルキレン極性置換基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の官能化シリコーン。
  7. 前記ポリオキシアルキレンの含量が5〜42%であり、前記シリコーンの含量が67〜95%である、請求項6に記載の官能化シリコーン。
  8. 次の式:
    Figure 2005523359
    を有し、式中、Meはメチルであり;R1はメチル又はR2若しくはR3であり;R2は−(CH2a−NH−[(CH2a−NH]b−Hであり;R3は−(CH2a−(OC24m−(OC36n−OZであり;ここで、xは約50〜1500であり、yは約1〜20であり、zは約1〜20であり;aは約2〜5、好ましくは2〜4であり;bは0〜3、好ましくは1であり;mは約1〜30であり;nは約1〜30であり、ZはH、1〜4個の炭素を有するアルキル基、又はアセチル基であるが、ただしyが0の場合、R1はR2基であり、zが0の場合、R1はR3基である、請求項6又は7に記載の官能化シリコーン。
  9. 次の式:
    Figure 2005523359
    を有する、官能化シリコーン。
  10. 次の式:
    Figure 2005523359
    を有する、官能化シリコーン。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の官能化シリコーンを含む、繊維トリートメント組成物。
  12. 前記官能化シリコーンが、処理される繊維に均一に及び耐久的に付着する、請求項11に記載の繊維トリートメント組成物。
  13. 前記官能化シリコーンが、0.1〜20重量%、好ましくは0.50〜10重量%の範囲の量で存在する、請求項11又は12に記載の繊維トリートメント組成物。
  14. 水中油型エマルションの形態である、請求項11〜13のいずれか1項に記載の繊維トリートメント組成物。
  15. 前記水性連続相内に分散した前記シリコーン液滴が、500nmを超える、好ましくは1μmを超える粒径を有する、請求項14に記載の繊維トリートメント組成物。
  16. 前記水性連続相を基準にして、0.1〜15重量%の乳化剤をさらに含む、請求項14又は15に記載の繊維トリートメント組成物。
  17. 前記乳化剤が、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子界面活性剤、水溶性シリコーン含有界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の1つ以上を含む、請求項16に記載の繊維トリートメント組成物。
  18. 前記界面活性剤が、C16〜C22の脂肪族アルコール類、及び/又は1〜30個のエチレンオキシド基、好ましくは10〜30個のエチレンオキシド基を有する脂肪族アルコールエトキシレート類を含む、請求項17に記載の繊維トリートメント組成物。
  19. 前記界面活性剤が、10:1〜0.5:1、より好ましくは6:1〜1:1の比にて、C1622の脂肪族アルコール類とC1622の脂肪族アルコールエトキシレート類との混合物を含む、請求項18に記載の繊維トリートメント組成物。
  20. 前記繊維が毛髪である、請求項11〜19のいずれか1項に記載の繊維トリートメント組成物。
  21. 毛髪漂白組成物又は毛髪染色組成物をさらに含む、請求項20に記載の毛髪トリートメント組成物。
  22. (a)酸化的漂白組成物と、
    (b)染料組成物と、
    請求項19に記載の毛髪トリートメント組成物とを含む毛髪トリートメントキットであって、前記毛髪トリートメント組成物が、成分(a)内及び/若しくは成分(b)内に含まれ、並びに/又は別個の成分として与えられる、前記毛髪トリートメントキット。
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