JP2005524686A - 繊維トリートメントブレンド - Google Patents

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Abstract

様々な損傷をもった毛髪に対して、従来技術のコンディショナーよりも均一に耐久的に付着する、有機変性シリコーン類のブレンドを含む毛髪トリートメント組成物を提示する。これは、規定の親水性範囲内の有機変性シリコーン類を用いることによって達成される。

Description

本発明は、毛髪を処理する局所適用組成物に関する。当該局所適用組成物は、規定の物理化学特性を有する官能化シリコーンブレンドを含むが、それは、極性及び非極性両方の繊維性基材に対して、特に基材が、永続的な染色、漂白及び永続的なウエーブの処理中に生じるような化学処理によって、既に損傷を受けた毛髪である場合に、以前から既知のシリコーンベースコンディショナーよりも優れたコンディショニング効力を示す。
酸化的染色、又は永続的な着色として既知であるものは、毛髪に不可逆性の物理化学的な変化をもたらす。典型的には、このプロセスの間に2つの成分が共に混合されて、その後毛髪に適用される。これらの成分は普通、過酸化水素のような酸化剤、並びに酸化的染料前駆体及びカップラーのような染色材料(高pHに、通常は約10に緩衝されている)を含む。毛髪と接触させた後、この混合物を、必要とされる色変化が生じるのに好適な期間保持すると、その後毛髪は、不可逆性の化学変化によって、着色されていない毛髪よりも親水性になる。理論に束縛されることは意図しないが、この毛髪の親水性の変化は、特に、毛髪内のケラチン−ケラチンシスチンアミノ酸類が酸化して、より親水性のシステイン酸アミノ酸残基を生成し、元々の疎水性のF層が加水分解により除去されることによるものである。この着色プロセスは普通、所望の毛髪の色及び色強度を維持するために、また新しく成長した毛髪が古い毛髪と同一の色を有するように、消費者によって定期的に繰返される。結果として毛髪は、初めて着色されている頭皮付近の相対的に疎水性の表面から、多数回の着色処理に供された毛髪の先端で次第により極性の高くなった基材まで、その極性が変化する。毛髪の酸化染色の議論は、チャールズ・ズビアク(Charles Zviak)、マーセル・デッカー(Marcel Dekker)の「ヘアケアサイエンス(The Science of Hair Care)」(ニューヨーク、1986年)に見出すことができる。
このような不可逆性の物理化学的な変化はまた、荒さの増加、明るさの消失及び乾燥として現れ、毛髪を取り扱い難いものにする。着色プロセス中のコンディショナーの使用が既知である。コンディショニング材料を着色剤製品に添加すること、あるいはそれを着色剤キットに個別のコンディショナーとして供給することもできるので、着色時又は着色剤をすすいだ後に毛髪に適用することができる。欧州特許第0 275 707号に記載されるように、この目的のためにアミノシリコーンを使用することが既知である。しかし、連続的な酸化的着色の後に得られた毛髪のように、より極性の高い毛髪の場合、アミノシリコーンの付着は顕著に低下し、特に過酷な着色環境内で送給された場合には、酸化的着色されていない毛髪の場合と同一レベルの効果を与えることができない。理論に束縛されることは意図しないが、その理由は、極性の高い、化学的に損傷した毛髪と、相対的に非極性のアミノシリコーンとの間には、表面エネルギーの不適応性があり、それがあまり十分でない接着を引き起こすからであり得る。
多かれ少なかれ損傷した毛髪間の付着均一性を改善することは、毛根に過付着することなく、最も必要とされる部分に顕著なコンディショニング効果をもたらすために、より極性の高い/損傷した先端に十分付着できるようにするという重要な改良分野を示す。さらにこの技術的な難題は、様々な消費者全体にわたる、さらに大きな問題をも提示する。例えば、個々人に見出される損傷レベルは様々であるので、シリコーンが同じような許容可能な付着をもたらす場合もあるが、そうでない場合は否定的な知覚影響を伴って過付着することもある(例えば、1回目の着色者と頻繁な着色者、茶色い毛髪と漂白された金髪など)。ゆえに、毛髪の種類及び損傷レベル全てにわたって均一に付着するシリコーン活性物質が切望されている。
着色直後に毛髪の感触を改善することが、着色剤コンディショナーに望まれる唯一の特性ではない。着色プロセスの後、人の毛髪は、周囲環境と接触することによって、及び頭皮から分泌される皮脂によって汚れる。毛髪のこの汚れは、汚れた感触及び魅力のない外観を生じ、定期的に頻繁にシャンプーする必要がある。シャンプーは過剰の汚れ及び皮脂を取り除くことによって毛髪を洗浄するが、毛髪をぬれた、もつれた、一般に取り扱い難い状態にすることがある。毛髪がいったん乾くと、毛髪の天然油分、他の天然又は付着コンディショニング成分、及び保湿成分が除去されるため、毛髪は、乾燥し、荒れて、光沢のない、又は縮れた状態になることが多い。毛髪はまた、乾燥時に静電気が増えた状態になる可能性があるが、これが櫛通りを悪くする場合があり、一般的に「まとまりのない髪(fly-away hair)」と呼ばれる状態を起こす。このような状態は、以前に酸化的着色された毛髪では悪化する傾向にある。
これらのシャンプー後の問題を緩和するために、様々な手法が開発された。これらの手法は、リーブオン製品又はリンスオフ製品のようにシャンプー後に適用するヘアコンディショナーから、単一製品で毛髪の洗浄とコンディショニングの両方を行おうとするヘアコンディショニングシャンプーにまで及んでいる。ヘアコンディショナーは、典型的には、シャンプーの後に続く別の工程で適用される。ヘアコンディショナーは、使用される製品の種類によってリンスオフ又はリーブオンのいずれかであることができる。ポリジメチルシロキサン類(PDMS)は、毛髪の感触を改善するために、シャンプー及びコンディショナー用途の両方においてコンディショニング材料として使用されることが多い。しかし、酸化的着色後に得られた、より親水性の毛髪においては、PDMS付着が大いに低減され、非酸化的着色毛髪の場合と同じ効果をもたらすことはできないことが既知である。
毛髪を洗浄する度毎に適用しなくてもよいコンディショナーを創造することは極めて有益であるが、これは上述の技術で定義された組成物を包含する先行技術の組成物では現在も不可能である。これは特に、永続的に着色された毛髪に特有の、親水性の酸化損傷した毛髪の場合であるが、その毛髪は、さらにその後の日常的なシャンプープロセス中での損傷に対して非常に傷つきやすい。耐久性のある付着コンディショナーであれば、毛髪を絶え間なく保護できる。そのため、着色プロセスの間に付着したコンディショニング活性物質が、着色後の毎日の洗浄サイクル中も毛髪に留まり、耐久性のコンディショニング効果をもたらすことが極めて望ましい。
最後に、改良されたコンディショニング効果を得るために、十分なシリコーン流体が各フィラメントに付着し、消費者の要求を確実に満たすこと、すなわち初期、及び後のシャンプー後の長い期間の両方であっても、シリコーン流体の完全な付着がこの目的のために十分行われることもまた重要である。
上記で議論した一部の消費者の要求を要約すると、本発明者らが直面するジレンマは、1つの極端な場合は損傷していないヴァージン毛髪であり、他の極端な場合は多数回の酸化的染料処理に曝された毛髪という、様々な損傷状態の毛髪に対して均一にそして耐久的に付着するコンディショナーを製造することであった。
上記で議論した一部の問題を解決するための試みが、先行技術においてなされた。より詳細には、極めて疎水性のPDMSベースのシリコーン類をもはや用いず、上記で議論したアミン類、(特に)四級アンモニウム部分のような官能基を含む官能化シリコーン類を用いるようになった。米国特許第6,136,304号では、例えば、毛髪から非常に容易にすすがれてしまうコンディショナー化合物に関連する問題を議論している。ヴァージン毛髪及び損傷毛髪の両方にコンディショナーを適用することもまた議論されている。しかし、これらの目的を達成するために提案されているエトキシル化四級アンモニウム官能化シリコーン類、例えばゴールドシュミット・ケミカル・コーポレーション(Goldschmidt Chemical Corporation)(ヴァージニア州ホープウェル(Hopewell))によって製造されるアビルクワット(ABILQUAT)3272(以下の表1参照)及びアビルクワット(ABIL-QUAT)3270(両方ともクオタニウム−80というCTFA表記をもつ)は、非常に親水性であるので、後続のシャンプーの間に素早く洗い流されてしまう。換言すれば、それらは消費者の要求を満たす程十分な耐久性を達成できない。極性の点ではこれらのシリコーン類はPDMS型の材料とは対極にあるが、それらは同様に耐久性がないので不適切である。
当該技術分野において既知のさらなる手法は、シリコーン類のブレンドを使用することである。米国特許第6,171,515号は、例えば、アミン−、ポリオール−官能化シリコーン及びエポキシ−、グリコールシロキサンのブレンドを教示する。エポキシ官能化シロキサンは、本目的にとっては親水性が強すぎ、他のより耐久性の高いシリコーンを、付着した基材から引き寄せて、ほぼ界面活性剤のように作用することによって、耐久性全体を損なうことがある。
上記の議論を考慮して、本発明は、官能化シリコーンコンディショニング剤を含み、現代の人々において生じる、1つの極端な場合は非損傷ヴァージン毛髪から、他の極端な場合は多数回の酸化的染料処理に曝された毛髪まで、あらゆる種類の毛髪に均一に付着する毛髪トリートメント組成物を理想的に提供する。
さらに本発明は、官能化シリコーンコンディショニング剤を含み、着色されていない頭皮毛髪と酸化的着色剤によって以前に着色された毛髪との両方を包含する毛髪ストランドの全長にわたって、均一に付着するへアトリートメント組成物を理想的に提供する。
さらに本発明は、消費者に対するコンディショニング効果がなくなる程素早く洗い流されることのない、酸化染色された毛髪に使用される耐久性のシリコーンコンディショニング剤を含む毛髪トリートメント組成物を理想的に提供する。
本発明の前述及びその他の特徴、態様、並びに利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかになるであろう。
本発明の第1の態様によれば、毛髪トリートメント組成物は、100の親水性指数(HI)値を有する親水性官能化シリコーンと、15mN/m以下の界面張力(IFT)及び95未満のHIを有する疎水性官能化シリコーンとのブレンドを含むように提供され、ここで前記親水性シリコーンと前記疎水性シリコーンとが互いに不混和性であり、毛髪に耐久的に付着する。
本発明による官能化シリコーンポリマーは、いかなる損傷状態の毛髪であっても均一に、耐久的に付着できる。
本明細書で使用する時、「官能化」シリコーンという用語は、少なくとも1つのメチル基が、好ましくは水素でない異なる基によって置換されたポリジメチルシロキサン類(PDMS)を含む。「官能性シリコーン」という用語は、「官能化シリコーン」と同義である。
親水性及び疎水性官能性シリコーン成分は、互いに不混和性であり − 例えば、他の成分を含まない清浄なビーカー内で50:50の比で混合した場合、2つの官能性シリコーン成分は混合エネルギーを取り除いた後では、互いに均一に混合又はブレンドし続けることはできず、室温及び常圧条件下で3週間静置した後、区別可能な目に見える2つの相を作る。
「界面張力」及び「親水性指数」という用語は、以下で定義されるように理解されるべきである。
本明細書で使用する時、官能化シリコーン付着に関連して使用される場合に「均一」という用語は、損傷していない毛髪とは対照的に損傷した毛髪に対する相対的な付着のことを指す。「均一に付着」及び「均一付着」という語句は、それに応じて解釈される。
本明細書で使用する時、官能化シリコーン付着に関連して使用される場合に「耐久性」という用語は、12回の洗浄及びすすぎサイクルの後に測定可能な量のシリコーンが毛髪に残ることを意味する。「耐久的に付着」及び「耐久性付着」という語句は、それに応じて解釈される。
用語HLB値はこの技術分野において働く当業者には既知である − 例えばロンプ・ケミ・レキシコン(Rompp Chemie Lexikon)、シーム出版社(Thieme Verlag)、シュツットガルト(Stuttgart)(第9版、1995年)の「HLB値(HLB-Wert)」を参照のこと。
すべての引用文献は、その全体を本明細書に参考として組み込む。
本明細書に示される百分率は全て、特に指定しない限り総組成物に対する重量による。本明細書に示される割合は全て、特に指定しない限り重量比である。
本明細書に示される分子量は全て、特に指定しない限り重量平均分子量とする。
実際に測定した値の特定の例を提示する場合を除いて、本明細書で言及する数値は、「約」という言葉が付与されていると考えるべきである。
上記技術問題を如何にして解決するかを検討する際に、本発明者らは、分子特性だけに焦点をあてることから離れ、シリコーン類の物理的特性を変えることが有する効果について考慮することから始めた。これは、シリコーン液滴が主に流体として、毛髪のストランドと相互作用する傾向があり、個々の分子としてではないということを認めたからである。多くのパラメータを調査し、目的に適合させた。
本発明者らは、親水性官能化シリコーンの規定された親水性範囲内、及びその親水性官能化シリコーンとは不混和性の疎水性官能化シリコーンの規定された親水性範囲内において、毛髪に対するシリコーン付着の均一性及びシリコーン付着の耐久性に関して有益な技術効果を達成できることを見出した。理論に束縛されることは意図しないが、親水性官能性シリコーン成分は、ブレンドの水性界面に優先的に移動し、界面張力を減少させ、それによってより極性の高い化学的に損傷した毛髪への付着を改善すると考えられている。これが、耐久性を向上させるための疎水性成分のより均一な被膜をもたらすと考えられている。意外にも、これらの効果は、官能化シリコーン類の化学特性に拘わらず、すなわち関与する官能基に拘わらず、親水性及び疎水性成分が非混和性で、規定された親水性範囲にあるような官能化シリコーンブレンドの全てに適合することがわかった。
親水性は、以下で定義するように、ペンダントドロップ型方法(pendant drop-type method)を用いて、従来から確立されている界面張力(IFT)によって、これまで測定されてきた。本発明者らもまた、可能である限りこのような方法を用いた。しかし、本発明者らの調査の過程で、1mN/m(1ダイン/cm)未満の界面張力を有する官能化シリコーン類に関しては、ペンダントドロップ方法はあまり正確ではないことが明らかになった。これは、表面エネルギーの差異が非常に小さいので、「ドロップ」を周囲媒体と区別するのが困難になるためである。ワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)からのウェットソフト(Wetsoft)CTWのような極めて親水性のシリコーン類は、非常に親水性が高いので、ペンダントドロップ法を用いるIFT測定を行うのが極めて困難である。残念ながら、本発明者らにとって重要な親水性シリコーン類は、1mN/m未満のIFT範囲に含まれる。結果として本発明者らは、親水性官能化シリコーン類用の代替方法 − これもまた以下で定義される、いわゆる親水性指数(HI)を適用せざるを得なかった。
疎水性の官能性シリコーン成分は、15mN/m以下の界面張力及び95以下の親水性指数、好ましくは12mN/m以下の界面張力及び93以下の親水性指数、より好ましくは8mN/m以下の界面張力及び90以下の親水性指数を有する。
本発明の親水性官能化シリコーン成分は、100の親水性指数を有する。
本発明者らはまた、100の親水性指数を有する特定の親水性官能化シリコーン類が、本発明のブレンドの親水性成分として有用であり得ることを明らかにした。しかし、100に非常に近い範囲にある親水性指数方法の精度は、有用な材料と、親水性過ぎて本発明の効果を提供できない材料とを分離するのに不十分である。100の親水性指数を有する親水性官能化シリコーン類のうち、本発明のブレンドの一部として有用な材料は、本明細書に記載される耐久性指数方法に基づいて同定することができる。
本発明の官能化シリコーンブレンドは、以下のシリコーン耐久性指数方法プロトコルによって測定される場合の、耐久性指数が少なくとも0.01、好ましくは少なくとも0.1、より好ましくは少なくとも0.5、最も好ましくは少なくとも1.0であることが好ましい。
完全を期して、1mN/m(1ダイン/cm)のIFTは、約85のHIに対応する。わかりやすくするために、IFT値が低くなればなるほど、対応するHI値が高くなり、逆もまた同様である。
本発明者らはまた、疎水性官能化シリコーンの所与の親水性レベル内で、流体粘度が絶対的な付着レベル、耐久性レベル、及び付着シリコーンの触感に影響することを確証した。有利なことには、本発明の実施形態によれば、疎水性官能化シリコーンは、400〜150,000mPa・sの範囲の粘度を有する。より有利なことには、粘度は4000〜25,000mPa・sの範囲中にある。
所与の親水性範囲内において、疎水性官能化シリコーンの付着及び耐久性は、400mPa・sを超えることがわかっている安定粘度(plateau viscosity)まで増大する粘度と共に、増大する。理論に束縛されることは意図しないが、この安定粘度において、シリコーンは、すすぎプロセスの期間中の収縮、「ロールアップ(roll-up)」及び後続除去に対して十分な耐性があり、付着を改善すると考えられている。
本発明者らはまた、4000mPa・sを超えれば、付着した疎水性官能化シリコーンの触感が改善されることを確証した。理論に束縛されるものではないが、本発明者らはこれが、400〜4000mPa・sの間の流体に比べて、付着構造体のより滑らかなモルホロジーの形成によるものであると考える。
親水性官能化シリコーンの粘度は、50〜150,000mPa・s、好ましくは400〜125,000mPa・s、より好ましくは600〜100,000mPa・sの範囲であることができる。
本発明のさらに有益な実施形態によれば、親水性官能化シリコーンと疎水性官能化シリコーンとのブレンドは、繊維トリートメント組成物の0.1〜20重量%、好ましくは0.50〜10重量%の範囲の量で存在する。
本発明のさらに有益な実施形態によれば、官能化シリコーンブレンドの1〜90重量%、好ましくは3〜50重量%が、親水性官能化シリコーンからなる。さらに官能化シリコーンブレンドの10〜99重量%、好ましくは50〜97重量%は、疎水性官能化シリコーンからなるのが有利である場合がある。
本発明の繊維トリートメント組成物内に含まれるシリコーンブレンドは、100の親水性指数(HI)値を有する1より多い親水性官能化シリコーンと、15mN/m以下の界面張力(IFT)及び95未満のHIを有する1より多い疎水性官能化シリコーンとのブレンドを含むことができるが、ただしいずれの場合にも親水性官能化シリコーン類は疎水性官能化シリコーン類と不混和性である。さらにシリコーンブレンドはまた、他の官能性及び非官能性シリコーン成分を含んでもよいが、それは定義されたような、親水性でも疎水性でもない。
官能性シリコーンの親水性及び疎水性成分は、配合物内でブレンドされるか、又は配合物内に含まれる前にプレミックスとして予備ブレンドされてもよい。官能性シリコーンの親水性及び疎水性成分は、水中油中油型多成分エマルションを作り出す配合物内に含まれる前にプレミックスとして予備ブレンドされるのが好ましいが、ここで、油という用語は、本発明の親水性及び疎水性官能化シリコーン成分を含むように理解される。
本発明による組成物に導入されてもよい親水性及び疎水性官能化シリコーン類には、次のように、極性官能性置換基が以下で使用する一価の有機基A1、A2、A3及びA4内又はその有機基上に導入された、ペンダント又はグラフト型の有機変性シリコーン類が含まれる:
Figure 2005524686
これらの極性官能性置換基が、以下で使用する二価の有機基A1、A2、A3及びA4内又はその有機基上に導入された、ブロックコポリマー型の有機変性シリコーン類もまた含まれる。
Figure 2005524686
式中、Meはメチルであり、mは1以上であり、nは約50〜2000であり、pは約0〜50であり、qは約0〜50であり、rは約0〜50であり、sは約0〜50であり、ここで、p+q+r+sは1以上であり、B1はH、OH、アルキル又はアルコキシ基である。
ペンダント又はブロックコポリマー型の上記有機変性シリコーン類はまた、当業者にはシルセスキオキサン又はT基として既知である、MeSiO3/2、及び当業者にはQ基として既知である、SiO4/2を包含するシリコーン分枝基を組み込むことができる。
有機基A1、A2、A3及びA4は、0〜50のヘテロ原子、特にO、N、S、Pと共に、3〜150の炭素原子、を含む直鎖、分枝、又は単若しくは多環式脂肪族、単又は多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族若しくはヘテロオレフィン性部分であって、電子求引性、電子中性、又は電子供与性基から選択される1つ以上の極性置換基を組み込み、−1.0〜+1.5のハメットシグマパラ値を有することができ、以下で定義されるような、例えば基α1、α2、α3、及びα4:Sα1、SCN、SO2α1、SO3α1、SSα11、SOα1、SO2Nα1α2、SNα1α2、S(Nα1)α2、S(O)(Nα1)α2、Sα1(Nα2)、SONα1α2を包含するS結合基;Oα1、OOα1、OCN、ONα1α2を包含するO結合基;Nα1α2、Nα1α2α3+、NC、Nα1Oα2、Nα1Sα2、NCO、NCS、NO2、N=Nα1、N=NOα1、Nα1CN、N=C=Nα1、Nα1Nα2α3、Nα1Nα2Nα3α4、Nα1N=Nα2を包含するN結合基;COX、CON3、CONα1α2、CONα1COα2、C(=Nα1)Nα1α2、CHO、CHS、CN、NC及びXを含むその他種々雑多な基を含む非イオン性、双極性、陽イオン性又は陰イオン性であることができる。
α1、α2、α3、及びα4は、0〜50のヘテロ原子、特にO、N、S、Pと共に、3〜150の炭素原子、を含む、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族、又はへテロオレフィン性部分であってもよい。
XはF、Cl、Br又はIである。
ここで、Hは水素、Oは酸素、Nは窒素、Cは炭素、Sはイオウ、Clは塩素、Brは臭素、Iはヨウ素、Fはフッ素である。
ハメットシグマパラ(Hammett sigma para)値は、「ハメット方程式(Hammett Gleichung)」(ロンプ・ケミ・レキシコン(Rompp Chemie Lexikon)、ゲオルク・シーム出版社(Georg Thieme Verlag)、シュツットガルト(Stuttgart)(ニューヨーク、第9版、1995年))に議論されている。
親水性官能化シリコーンの場合、好ましい極性官能化置換基としては、ポリオキシアルキレン(ポリエーテル)、一級アミン及び二級アミン、アミド、四級アンモニウム、カルボキシル、スルホネート、サルフェート、炭水化物、ホスフェート、及びヒドロキシルが挙げられるが、これらに限定されない。より好ましくは、本発明の極性官能性置換基としては、ポリオキシアルキレン、一級アミン及び二級アミン、アミド及びカルボキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
親水性官能化シリコーン内に含まれるのに好ましい極性官能性置換基は、極性官能性置換基を含有する少なくとも1つの酸素種を含有し、1つ以上の極性官能性置換基の合計のうち酸素含量(%酸素)(PDMS主鎖の酸素を包含しない)が、官能化シリコーンの1重量%〜17重量%、好ましくは2重量%〜15重量%、より好ましくは3重量%〜13重量%となるようにする。さらに、本発明の親水性官能性シリコーン成分は、官能化シリコーンの45重量%〜95重量%、好ましくは50重量%〜90重量%、より好ましくは55重量%〜85重量%のシリコーンの含量(%シリコーン)を有さなければならない。シリコーンの含量又は計算されたパーセントシリコーン(%シリコーン)は、PDMS主鎖(シリコーン、酸素、及び存在するならばメチル基からなる)の平均分子量を、ポリマー全体の平均分子量で割ったものとして定義される。同様に全体の酸素含量(%酸素)は、各酸素原子の分子量にシリコーンに存在する酸素の平均数を掛け、それをポリマー全体の平均分子量で割ったものとして定義される。
より好ましい親水性官能化シリコーンポリマーは、ポリオキシアルキレン置換基を含む。ポリオキシアルキレンの含量(%ポリエーテル)は、5%〜55%、好ましくは10%〜50%、より好ましくは15%〜45%であるべきである。好ましくは%シリコーン及び%ポリエーテルの合計は、100%とはならず、アミン及びアミドのような他の構成要素が残りを形成する。シリコーンの含量は上記で定義されるが、ポリエーテルの含量(%ポリエーテル)は、各ポリエーテルペンダント又はブロックの分子量にペンダント又はブロックの平均数を掛け、それをポリマー全体の平均分子量で割ったものとして定義される。ペンダント又はブロックポリエーテルがエチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)ユニットの両方を含む場合、この%ポリエーテルは、%EOと%POとの合計を含む。ペンダント又はブロックポリエーテルが、EOのみ又はPOユニットのみで構成されている場合、この%ポリエーテルはそれぞれ%EO又は%POに等しい。
さらにより好ましくは、親水性官能化シリコーンは次の式(1):
Figure 2005524686
に従い、式中、Meはメチルであり;R1はメチル又はR2若しくはR3であり;R2は−(CH2a−NH−[(CH2a−NH]b−Hであり;R3は−(CH2a−(OC24m−(OC36n−OZであり;ここで、xは約50〜1500であり、yは約1〜20であり、zは約1〜20であり;aは約2〜5、好ましくは2〜4であり;bは0〜3、好ましくは1であり;mは約1〜30であり;nは約1〜30であり、ZはH、1〜4の炭素を有するアルキル、又はアセチル基であるが、ただしyが0の場合、R1はR2基であり、zが0の場合、R1はR3基である。
平均式(1)の、アミノ基及びポリオキシアルキレン基を含むペンダント有機変性シリコーン類は、既知の重合反応(例えば、平衡又は縮合重合)を包含する工程、及びシリコーン主鎖に有機置換基を導入する既知の方法(例えば、ヒドロシリル化(hydrosililation))を介して、当業者に既知の方法によって調製できる。
次は、本発明に従う親水性官能化シリコーンの代表的な非限定的構造である。
(材料A)
Figure 2005524686
(材料B)
Figure 2005524686
(材料C)
Figure 2005524686
(材料D)
Figure 2005524686
本発明に従う疎水性官能化シリコーンで使用するのに好ましい極性官能化置換基としては、ポリオキシアルキレン(ポリエーテル)、一級アミン及び二級アミン、アミド、四級アンモニウム、カルボキシル、スルホネート、サルフェート、炭水化物、ホスフェート及びヒドロキシルが挙げられるが、これらに限定されない。より好ましくは本発明の極性官能性置換基としては、ポリオキシアルキレン、一級及び二級アミン、アミド及びカルボキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の好適な疎水性官能化シリコーン類としては、例えば、ワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)からのADM1100及びADM1600、ダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)からのDC2−8211、DC8822、DC8822A、DC8803、DC2−8040、DC2−8813、DC2−8630及びDC8566、信越(Shin-Etsu Corporation)からのKF−862、KF−861、KF−862S、KF−8005、KF−8004、KF−867S、KF−873、及びX−52−2328、並びにGEバイエル・シリコーンズ(GE Bayer Silicones)からのTSF4702、TSF4703、TSF4704、TSF4705、TSF4707、TSF4708、TSF4709、F42−B3115、SF1708、SF1923、SF1921、SF1925、OF TP AC3309、OF7747、OF−NH TP AI3631、OF−NH TP AI3683のような商品名の下で市販されている、アミン官能性をもつ有機変性シリコーン類が挙げられるが、これらに限定されない。
好ましい疎水性官能化シリコーン類としては、4,000mPa・sを超える粘度を有し、アミン官能性を有する有機変性シリコーン類が挙げられる。これらとしては、ワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)から商品名ADM1100、ダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)からDC8803、及びバイエルシリコーンズ(GE Bayer Silicones)からTSF4707として市販されている流体が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の毛髪トリートメント組成物は、毛髪漂白成分及び/又は毛髪染色成分をさらに含んでいてもよい。
本発明のさらなる態様によれば、
(a)酸化的漂白組成物
(b)染料組成物
を含む毛髪トリートメントキットが提供され、以上で定義された毛髪トリートメント組成物が、成分(a)内及び/若しくは成分(b)内に含まれる、並びに/又は別個の成分として与えられる。
本発明の毛髪トリートメント組成物は、組成物を適用する際にシリコーン油の分配を促進するために、組成物中にシリコーン油用の希釈液、分散剤、又はキャリアとして作用する化粧品的に許容可能なビヒクルを含んでいてもよい。ビヒクルは、水性エマルション、水、液体又は固体皮膚軟化剤、溶媒、保湿剤、噴射剤、増粘剤及び粉末であってもよい。
有利なことに、本発明の毛髪トリートメント組成物は、水性有機溶媒を含んでいてもよいが、主要成分として水を用いるエマルションの形態であってもよい。エマルションは、水中油中油型(水中シリコーン中シリコーン型)エマルションであるのが好ましい。
本発明のエマルショントリートメント組成物の水性連続相はさらに、エマルションの形成を促進するための乳化剤を含んでいてもよい。本エマルショントリートメント組成物の水性連続相において使用する乳化剤には、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子界面活性剤、水溶性シリコーン含有界面活性剤、約10より大きいHLBを有する非イオン性界面活性剤、又はシリコーン液滴の周りに安定化液晶を形成できる界面活性剤系が挙げられ得る。非イオン性界面活性剤は、好ましくは少なくとも12のHLBを有し、より好ましくは少なくとも約15のHLB値を有する。これらの分類に属する界面活性剤は、マカッチャンの乳化剤及び洗剤(McCutcheon's Emulsifiers and Detergents)((北米及び国際版)、MCパブリッシング(MC Publishing Co.)、ニュージャージー州グレンロック(Glen Rock)、235〜246ページ(1993年))に例示されている。
水相のための乳化剤は、水相をゲル化させない。しかし、乳化剤は、シリコーン液滴の周りにラメラ液晶の安定化層を形成できる。バリア被膜は、エマルション液滴間の合体を防止する。この場合、界面活性剤系は単一の界面活性剤又は界面活性剤のブレンドであることができる。場合によっては、特定の界面活性剤は、単独では液晶構造を形成できないが、第2界面活性剤が存在すると液晶の形成に関与できる場合がある。このような界面活性剤系は、シリコーンの周りにラメラ液晶の層を形成し、シリコーンと水性相との間のバリアを提供する。この種のエマルションは、シリコーンと水の境界面での界面活性剤の疎水性及び親水性成分の配向を利用する従来のエマルション類とは異なるものである。シリコーンの周りに形成されているラメラ液晶の層は、マルタ十字の存在を直交偏光板を通して光学顕微鏡検査することによって、又は凍結割断電子顕微鏡検査することによって検出することができる。
シリコーン液滴周りの液体結晶構造の形成に関与することのできる界面活性剤の代表的な部類には、特定の陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、四級アンモニウム界面活性剤、及び脂質界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されない。
水性連続相中で液体結晶を形成するのに好ましい界面活性剤は、非イオン性の種類のものであり、C16〜22の脂肪族アルコール類、及び1〜30個のエチレンオキシド基を有するC16〜22の脂肪族アルコールエトキシレート類が挙げられる。具体的な例としては、セテアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、オレイルアルコール、10〜30個のエチレンオキシド基を有するセテアレスエトキシレート類、10〜30個のエチレンオキシド基を有するセテスエトキシレート類、10〜30個のエトキシレートを有するステアレスエトキシレート類、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好ましくはC16〜22の脂肪族アルコール類を、C16〜22の脂肪族アルコールエトキシレート類と、10:1〜0.5:1、より好ましくは6:1〜1:1、最も好ましくは5:1〜1.5:1の比で組み合わせて使用する。
水性連続相は、理想的に、シリコーンを安定化するのに十分な量の乳化剤を含まなければならない。一実施形態では、水性連続相は、水性連続相の重量を基準にして、約0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%の量の乳化剤を含む。
本願による組成物に関して、毛髪着色組成物、とりわけ毛髪が特に厳しい環境下に供されるような酸化的毛髪着色剤において特定の有用性を見出した。
本明細書に用いるのに好ましい毛髪着色剤は、酸化的毛髪着色剤である。本発明による着色組成物における各酸化的毛髪着色剤の濃度は、約0.0001重量%〜約5重量%であってもよい。
いずれの酸化的毛髪着色剤も本明細書の組成物に使用できる。典型的には、酸化的毛髪着色剤は、染料形成中間体(又は前駆体)と集合的に称される少なくとも2つの成分を含む。染料形成中間体は、着色分子を形成するのに好適な酸化剤の存在下で反応することができる。
酸化的毛髪着色剤に使用される染料形成中間体としては、芳香族ジアミン類、アミノフェノール類、種々の複素環類、フェノール類、ナフトール類、及びこれらの種々の誘導体が挙げられる。これらの染料形成中間体は広く、第一中間体及び第二中間体に分類できる。酸化染料前駆体としても既知の第一中間体は、酸化によって活性化される化学的化合物であり、その後お互いに反応して及び/又はカップラーと反応して、着色染料複合体を形成できる。色変性剤又はカップラーとしても既知の第二中間体は、活性化前駆体/第一中間体の存在下で色を形成できる一般的に無色の分子であり、他の中間体と共に使用され特定の色効果を生成するか又は色を安定化する。
本明細書の組成物及び方法に使用するのに好適な第一中間体としては:芳香族ジアミン類、多価フェノール類、アミノフェノール類及びこれらの芳香族化合物の誘導体(例えば、アミンのN−置換誘導体、及びフェノールのエーテル類)が挙げられる。このような第一中間体は、酸化前は一般的に無色の分子である。
いかなる特定の理論にも束縛されることは意図しないないが、色がこれらの第一中間体及び第二カップラー化合物から生成されるプロセスは、第一中間体が(酸化によって)活性化され、カップラーと結合して二量体の抱合体有色種を生成できるが、これが次に他の「活性化」第一中間体と結合して三量体である抱合体有色分子を生成できるという、連続的な段階を一般的に含むと考えられている。
一般的な用語において、酸化染料第一中間体としては、酸化されて分子構造に拡張された電子共役系を有するオリゴマー又はポリマーを形成する物質が挙げられる。新しい電子構造のため、結果として生じるオリゴマー及びポリマーは電子スペクトルが可視範囲に移動して色が現れる。例えば、有色ポリマーを形成できる酸化第一中間体としては、単一の官能基を有し、酸化によって一連の抱合体イミン類及びキノイド二量体、三量体などを形成し、色は緑から黒の範囲である、アニリンなどの物質が挙げられる。2官能基を有するp−フェニレンジアミンなどの化合物は、酸化重合によって、拡張された共役電子系を有する高分子量の有色物質を産出できる。当該技術分野において既知の酸化染料を本発明による組成物に使用することができる。本明細書の使用に好適な第一中間体及び第二カップラーの代表的な一覧表が、サガリン(Sagarin)の「化粧品の科学及び技術(Cosmetic Science and Technology)」(インターサイエンス(Interscience)、特別版、第2巻、308〜310ページ)に見られる。
第一中間体は、単独で使用することも他の第一中間体と組み合わせて使用することもでき、1つ以上の中間体を1つ以上のカップラーと組み合わせて使用することもできる。第一中間体及びカップラーの選択は、所望の着色の色、色調及び強度によって決定される。本明細書で単体で又は組み合わせて使用できる、灰色がかった金色から黒までの多様な色調を有する染料を提供する、19個の好ましい第一中間体及びカップラーが存在するが;これらは:ピロガロール、レゾルシノール、p−トルエンジアミン、p−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、4−アミノ−2−ニトロフェノール、ニトロ−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、m−アミノフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、1−ナフトール、N,Nビス(2−ヒドロキシエチル)p−フェニレンジアミン、レゾルシノール、ジアミノピラゾール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2−メチルレゾルシノール及び2,4−ジアミノアニソールである。これらは、分子形態又は過酸化物適合性塩の形態で使用できる。
本発明の毛髪着色組成物は、酸化毛髪着色剤に加えて又はその代わりに非酸化及び他の染料物質を含有していてもよい。本発明による毛髪着色組成物及び方法に使用するのに好適な任意の非酸化及びその他の染料としては、半永久的染料、一時的染料及びその他の染料が挙げられる。本明細書中に定義されるような非酸化染料としては、いわゆる「直接作用(direct action)染料」、金属染料、金属キレート染料、繊維反応染料、並びに他の合成染料及び天然染料が挙げられる。種々のタイプの非酸化染料は、以下に詳述される:「人毛の化学的挙動及び物理的挙動(Chemical and Physical Behaviour of Human Hair)」第3編、クラレンス・ロビンス(Clarence Robbins)著(250〜259ページ);「化粧品の化学及び製造(The Chemistry and Manufacture of Cosmetics)」、第4巻、第2編、Maison G.De Navarre、45章、G.S.カス(Kass)著(841〜920ページ);「化粧品:科学及び技術(cosmetics:Science and Technology)」第2編、第2巻、バルサム・サガリン(Balsam Sagarin)、23章、F.E.ウォール(Wall)(279〜343ページ);「ヘアケアの科学(The Science of Hair Care)」、C.ズバイク(Zviak)編、7章(235〜261ページ)、及び「毛髪染色(Hair Dye)」、J.C.ジョンソン(Johnson)、ノイズデータ(Noyes Data Corp.)、米国パークリッジ(1973年)、(3〜91ページ及び113〜139ページ)。
本明細書の毛髪着色組成物は、好ましくは少なくとも1つの酸化剤を含んでいてもよいが、それは無機酸化剤又は有機酸化剤であってよい。酸化剤は、好ましくは組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.01重量%〜約6重量%、より好ましくは約1重量%〜約4重量%の濃度で着色組成物中に存在する。
本明細書の使用に好ましい酸化剤は、無機過酸素酸化剤である。無機過酸素酸化剤は、本組成物に使用するのに安全かつ有効でなければならない。好ましくは、本明細書の使用に好適な無機過酸素酸化剤は、液状又は使用される予定の形態にある場合に、本発明による組成物に可溶性である。好ましくは、本明細書の使用に好適な無機過酸素酸化剤は水溶性である。本明細書で定義される水溶性酸化剤とは、25℃で脱イオン水1000mlに対して約10g程度の溶解度を有する試剤を意味する(「化学」(Chemistry)C.E.モルティマー(Mortimer)、第5版、277ページ)。
本明細書で有用な無機過酸素酸化剤は、一般的に水溶液中で過酸化物を発生可能な無機過酸素物質である。無機過酸素酸化剤は当該技術分野において周知であり、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、例えば過ヨウ素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウム、及び過酸化ナトリウム、並びに無機過水和塩の酸化化合物、例えば過ホウ酸類、過炭酸類、過リン酸類、過ケイ酸類、過硫酸類などのアルカリ金属塩が挙げられる。これらの無機過水和塩は、一水塩、四水塩などとして組み込まれてもよい。必要に応じて、2つ以上のかかる無機過酸素酸化剤の混合物を使用することができる。アルカリ金属臭素酸塩及びヨウ素酸塩物は本明細書の使用に好適であるが、臭素酸塩が好ましい。本発明による組成物の使用に極めて好ましいのは、過酸化水素である。
本明細書の組成物は無機過酸素酸化剤(類)の代わりに又はそれに加えて、1つ以上のあらかじめ形成された有機過オキソ酸酸化剤を含んでもよい。
本発明による着色組成物に使用するのに好適な有機過オキソ酸酸化剤は、次の一般式を有する:
R−C(O)OOH
式中、Rは、1〜14個の炭素原子を有する飽和又は不飽和、置換又は非置換、直鎖又は分枝鎖のアルキル基、アリール基、又はアルカリール基から選択される。
有機過オキソ酸酸化剤は、本明細書の組成物にて使用されるのに安全かつ有効でなければならない。好ましくは、本明細書の使用に好適なあらかじめ形成された有機過オキソ酸酸化剤は、液状及び使用する予定の形態にある場合に、本発明に従って使用される組成物に可溶性である。好ましくは、本明細書の使用に好適な有機過オキソ酸酸化剤は水溶性となる。本明細書で定義されるような水溶性のあらかじめ形成された有機過オキソ酸酸化剤とは、25℃で脱イオン水1000mlに対して約10g程度の量の溶解度を有する試剤を意味する(「化学」(Chemistry)C.E.モルティマー(C.E.Mortimer)、第5版、277ページ)。
本明細書の組成物は、無機過酸素酸化剤類及び任意のあらかじめ形成された過オキソ酸酸化剤(類)用の遷移金属含有触媒を任意に含有してもよい。本明細書に用いるのに好適な触媒は、国際公開第98/27945号に開示されている。
本明細書の組成物は、任意の成分として重金属イオン封鎖剤を含有してもよい。重金属イオン封鎖剤は、本明細書において重金属イオンを封鎖する(キレート化する又は除去する)作用を行う成分を意味する。これらの成分はまたカルシウム及びマグネシウムキレート能力を有する場合もあるが、好ましくは鉄、マンガン及び銅などの重金属イオンと結合する選択性を表す。そのような金属封鎖剤は、本明細書に記載されているような毛髪着色組成物において、毛髪着色製品の優れた保存安定性の提供と同様に、制御された酸化作用の送給に有用なものである。
重金属イオン封鎖剤は、組成物の約0.005重量%〜約20重量%、好ましくは約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%の濃度で存在してもよい。
好適な金属イオン封鎖剤については、国際公開第98/27945号に開示されている。
使用のために、本発明の実施形態に従うトリートメント組成物は、約3〜11、好ましくは4〜10.5のpHで与えられてもよい。
(試験方法)
(親水性指数方法):
親水性指数は、ハンナ・インスツルメンツ(Hanna Instruments)(英国、ベッドフォードシャイン(Bedfordshire))からのLP2000濁度計で比濁法によって測定された。
100mlのビーカーを、ヘキサン、次いでエタノールであらかじめすすぐなどして完全に洗浄し、次いで乾燥させる:
1.0.3500グラム(+/−0.0015g)の官能化シリコーンをビーカーに直接計量する。
2.次いで24.6500グラム(+/−0.0500g)のエタノール(エチルアルコール、99.7%vol/vol最小、AR等級、EEC番号200−578−6)を、ビーカーに直接計量する。
3.次いで、シリコーンがビーカーの底から完全に取り除かれることで、適切に混合されていることを注意深く確認しながら、ビーカーの内容物を高剪断混合器(IKAウェイク(IKA Werke GmbH & Co.KG)(ドイツ、スタウフェン(Staufen))からのIKAラボテック−ウルトラ−タラックスT8(IKA Labortechnik-Ultra-Turrax T8))によって1分間完全に混合する。
4.ピペットを用いて10mlの得られた液体を、清浄なキュベット(留意:キュベットは、ヘキサンで2回完全にすすぎ、次いでエタノールで2回すすぎ、次いで読み取りの前に乾燥させる)に直ちに分配し、次いでそのキュベットを濁度計に充填する。
5.約30秒後、濁度の読み取り値を記録し、その後直ぐに確認のために第2の読み取りを行う。
6.工程1〜5を3回繰返し、濁度値を平均して官能化シリコーンの平均濁度読み取り値を得る。
官能化シリコーンの親水性指数を次のように計算する:
親水性指数=100−((平均濁度)/400)×100
(界面張力測定プロトコル)
有機変性シリコーン類のシリコーン/水界面張力を、F.K.ハンセン(F.K.Hansen)、G.ロッズラン(G.Rodsrun)の「ペンダントドロップによる界面張力、コンピューター画像分析を用いる高速標準装置(Surface tension by pendant drop.A fast standard instrument using computer image analysis)」(コロイド及び界面科学誌(Colloid and Interface Science)、第141巻、1991年1月1日発行、1〜9ページ)に教示されるような、クラス(Kruss)DSA−10装置におけるペンダントドロップ形状分析によって測定した。この方法の正確さは、参照流体(通常は水)と試験流体との間の密度差による。本官能化シリコーン類の多くが水の密度に近い密度を有するならば、十分な密度差を確実にするために、より密度の高い相としてD2O(1.1g/cm3の密度を有する)でH2Oを置き換える。有機変性シリコーン類の各々の密度は、アポロ・サイエンティフィック(Apollo Scientific Limited)からの計算用精密密度計DMA55装置(Calculating Precision Density Meter DMA 55 instrument)を用いて測定された。
(官能化シリコーン流体の粘度−測定プロトコル)
AR500回転レオメーター(TAインスツルメンツ(TA Instruments Ltd.))(イギリス、サレイ(Surrey)レザーヘッド(Leatherhead)KT22 7UQ)を用いて、本明細書に使用される官能化シリコーン流体の粘度を測定する。測定は、30℃にて、49μm(ミクロン)のギャップをもつ4cm2℃スチールコーン測定システムを用いて行い、2分間にわたって、0.5〜590Paの剪断応力をプログラムして適用することによって行う。これらのデータを使用して、物質の剪断速度対剪断応力曲線を創出する。次いでこの流動曲線を、物質に粘度を与えるためにモデル化できる。これらの結果を次の広く受け入れられたニュートンモデルに適合させた:
粘度、μ=σ/γ
(式中、σは剪断応力であり;γは剪断速度である)
(製品内のシリコーン粒径の評価方法)
顕微鏡(ニコンエクリプス(Nikon Eclipse)E800)を利用して、最終製品のシリコーン粒径を測定する。典型的には、最終製品の写真を100倍〜400倍の範囲の倍率で撮影する(JVCカラービデオカメラKY−F50)。取り込み画像を用いて、目盛りをあらかじめ較正した100μmグラティキュール(グラティキュール(Graticules Ltd)、イギリス、ケント、トンブリッジウェルズ(Tonbridge Wells))を用いて重ね合わせ(画像ソフトウェア−ルシア(Lucia)Gヴァージョン4.51(ビルド028)、ラボラトリイメイジング(Laboratory Imaging))、サンプル内の平均シリコーン粒子と比較して、粒径を見積もる。
(シリコーン耐久性方法)
(毛髪基材調製方法)
耐久性は、極性の高い、化学的に損傷した毛髪基材に関してのみ評価される。毛髪は、ヒューゴ・ロイヤー・インターナショナル(Hugo Royer International Limited)(イギリス、バークシア、サンドハースト、レイクサイドビジネスパーク(Lakeside Business Park)10、GU47 9DN)によって供給されるが、それは混色の東欧系ミッドブラウンの人毛である。使用する前に毛髪を、バッチあたり少なくとも200毛髪ストランドに基づいて評価するが、キューティクル損傷が少なく(<20%)、不揃い(misalignment)が少ない(<5%)ものとする。毛髪ストランド上の損傷は、1点の損傷として数えられ、次いで合計をパーセントとして計算する。この毛髪を4インチ(10cm)で2gの丸く束ねたヘアピース(毛髪の長さ及び重量は束ねた部分より下方の毛髪に対応する)にする。
ヘアピースは、次の2成分漂白配合物を用いて化学的に損傷される:
Figure 2005524686
Figure 2005524686
(1):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)セチルアルコールとして入手可能。
(2):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)ステアリルアルコールとして入手可能。
(3):クローダ(Croda)(イギリス、ノースハンバーサイド)からヴォルポ(Volpo)CS25として入手可能。
(4):ニパ−ハードウィック(Nipa-Hardwicke)(デラウェア州ウィルミントン)からフェノキシエタノールとして入手可能。
(5):ヘルターマン(Haltermann)(イギリス、カンブリア)から安息香酸ナトリウムEP/USPとして入手可能。
(6):BASF(イギリス チェシア、チェアドル(Cheadle))からエディータ(Edeta)Bパウダーとして入手可能。
(7):BASF(イギリス チェシア、チェアドル(Cheadle))からトリロン(Trilon)C液として入手可能。
(8):ソルティア(Solutia)(サウスウェールズ、ニューポート)からデクエスト(Dequest)2010として入手可能。
(9):アルブライト&ウィルソン(Albright & Wilson)(イギリス、ウエストミッドランド)からリン酸750Fとして入手可能。
(10):アルドリッチ(Aldrich)からスズ酸ナトリウムとして入手可能。
(11):エリス&エヴァード(Ellis & Everard)(イギリス、ウォルソル)から過酸化水素35%171/4として入手可能。
(12):ヘイズ(Hays)(イギリス、ロンドン、グリニッジ)から50%酢酸として入手可能。
(13):ブラザートン・スペシャリティ・プロダクツ(Brotherton Speciality Products)(イギリス、ウエストヨークシャー)からアンモニウム溶液BP等級として入手可能。
このような製品は、次のプロトコルを用いて製造される。
(過酸化物ベース)
第一段階はエマルションベースを製造することである:これは、容器に脱イオン水を添加し、攪拌を開始し、次いで82℃まで加熱することによって調製される。次いでEDTA四ナトリウム及び安息香酸ナトリウムを添加して溶解させ、続いてセテアレス25、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加する。添加プロセスの間は80℃を超える温度に維持し、最後にフェノキシエタノールを添加し、次いで混合物を30分間均一化する。生成物を高剪断混合し続けながら、50℃未満に冷却することによって、エマルション構造を得る。次いでエマルションベースを60分間で増粘させる。
キレート剤を、混合しながら脱イオン水に添加して、キレート剤プレミックスを形成させる。次いでこれを攪拌しながらあらかじめ製造されたエマルションベースに添加する。過酸化物混合水を添加し、続いて過酸化水素をエマルションベース/キレート剤プレミックスに添加し、均一になるまで攪拌して、完全な過酸化物ベースを作る。
(染料用のキャリアベース)
容器に水を添加し、攪拌を開始して、続いて酢酸を添加し、次いでエマルションベース(以上に記載された過酸化物ベース用のエマルションベースの調製を参照のこと)を添加することによって、染料用のキャリアベースを調製する。完全に混合したら、水酸化アンモニウムをその混合物に添加し、生成物が均一になるまで攪拌を続ける。
等量にて過酸化物ベースと染料用キャリアベースとを、完全に混合し、漂白系を生成させる。次いで、乾燥した未処理のヘアピースそれぞれに、この漂白系4gを適用し、指で毛髪全体に行き渡らせ、均一に完全に覆うようにする。次いでヘアピースを食品包装用フィルムでラップし、30℃で30分間維持し、その後製品を、(流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて)2分間指で掻きながらすすぐ。最終的にヘアピースを、熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて、3分間乾燥させる。次いで漂白されたヘアピースを、流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて洗浄する。最初にヘアピースをシャワー部の下で30秒間ぬらす。次いで毛髪を水流から取り除き、0.2gのシャンプー(パンテーン・プロ−V・クラリファイング・シャンプー(Pantene Pro-V Clarifying Shampoo)をヘアピースそれぞれに滴下し、次いで手で30秒間泡立て、その後シャワーで60秒間すすぐ。毛髪を再びシャワーから取り除き、さらに0.2gのシャンプーを適用し、30秒間泡立てて、その後最後にシャワーで60秒間すすぐ。次いでヘアピースを、熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて、3分間乾燥させる。2回のシャンプー適用及び1回の乾燥工程を含むこの洗浄プロトコルを、1回の洗浄サイクルとして定義する。次いでこの洗浄方法を、別の完全な洗浄サイクルとして再び繰返す。
次いで乾燥ヘアピースを上記で概要された方法に従って再び漂白し、続いて2回の完全な洗浄サイクルによって再び洗浄する。以下、この毛髪を「損傷」毛髪と定義し、親水性毛髪基材として使用する。
(毛髪トリートメント)
耐久性の調査の下で官能化シリコーンブレンドは、次の方法を用いて評価用に調製される。官能化シリコーンポリマーブレンドは、疎水性及び親水性成分を、攪拌下で均一になるまで予備混合することによって調製される。シリコーンブレンドを送給するために36重量%の「エマルションベース」を含むマトリックスを使用するが、このエマルションベースは、損傷基材の調製に使用するために上述されたものであり、主に水による希釈によって得られ、任意に過酸化水素及び水酸化アンモニウムを含む。マトリックス内に、調査中の1.75%のシリコーン/添加物を、従来の技術を用いて完全に分散させる。100ppmを超える初期付着をもたらすのに十分な時間、十分な量の製品を4つの化学的に損傷したヘアピースに適用する。次いで毛髪を、(流速6±1L分-1、温度37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて)指で掻きながらすすいでマトリックスを取り除く。ヘアピースを熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて、3分間乾燥させる。
ヘアピースを乾燥させる時、それらを2つの群に分け、その両方が同数の損傷ヘアピースを含むようにする。第1の群を用いて初期付着を測定する。第2セットを洗浄してシリコーン耐久性を評価する。ヘアピースを、流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて洗浄する。最初にヘアピースをシャワー部の下で30秒間ぬらす。次いで毛髪を水流から取り除き、0.2gのシャンプー(「パンテーン・クラシック・クリーン・シャンプー(Pantene Classic Clean Shampoo)」をヘアピースそれぞれに適用し、次いで手で30秒間泡立て、その後シャワーで60秒間すすぐ。次いでヘアピースにさらに0.2gのシャンプーを適用し、30秒間泡立てて、その後最後に60秒間シャワーですすぐ。次いでヘアピースを、熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて、3分間乾燥させる。2回のシャンプー適用及び1回の乾燥工程を含むこのプロトコルを1回の完全な洗浄サイクルとして定義する。次いでこの洗浄プロトコルを、(全部で12回の洗浄サイクルを行うために)完全なサイクルとして新たに11回繰返す。次いで耐久性能を評価するために、これらのヘアピースをシリコーン付着に関して測定する。
(シリコーン付着測定)
波長分散型X線蛍光スペクトロメーター(フィリップス・エレクトロニクス(Phillips Electronics)PW2404シーケンス「4000W」X線スペクトロメーターシステム)を利用して、毛髪におけるシリコーン付着レベルを測定する。スペクトロメーターは、ロジウム管を備え、高感度のシリコーン検出を促進するためにInSb結晶を含む。
固有X線光子をシリコーン原子の内殻電子の放出によって生成させ、続いて高エネルギー状態から空の内殻に電子を遷移させる。ポリジメチルシロキサン(PDMS)内のシリコーンのX線蛍光は、毛髪上に付着したPDMSの量に正比例する。XRF技術を活用するために重要な要素は、一貫性のある様式でスペクトロメーターにサンプルを提示する能力である。曝露サンプル面積(16mmの直径)にわたって連続で、平坦な整列した毛髪表面を提示するオーダーメイドのサンプルホルダーにヘアピースを配置する。サンプルを、32kVの管電圧及び125mAの電流を用いて、ヘリウム雰囲気にて、60秒の照射/捕捉時間で分析する。
分析信号におけるドリフトを定期的にモニターし、評価する。用いられる好ましい手法は、ドリフトを評価する度に調製する必要のない既知の標準を使用するものである。オースモン(Ausmon)サンプルは、シリコーン測定を包含する多くのアプリケーション用に適切なモニターサンプルである。シリコーン用のオースモン(Ausmon)サンプルを用いたドリフト較正を、サンプルを分析する日の最初に毎回行う。計算されたドリフトは、分析のセット内で3%未満である。
ppm単位の毛髪上のシリコーン量は、次の式(1)を用いて計算できる。
2=(I−b1)/m1 (1)
式中、m1及びb1は、毛髪に付着したシリコーン量の関数としてXRF信号の測定から構築された較正曲線に基づいて計算され、続いて選択したシリコーンの原子吸光を用いて分析する。
上述のようにして得られたXRFシリコーン付着データをシリコーン耐久性の基準に変換するために、シリコーン耐久性指数値を得ることが必要である。シリコーン耐久性指数値を得るために次の式を用いる:
Figure 2005524686
Dep(初期)は、シリコーン付着後、洗浄サイクルを伴わない毛髪で得られたXRF付着値であり、Dep(12サイクル)は、シリコーン付着及び続けて12回の洗浄サイクル後の毛髪で得られたXRF付着値である。
次の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態についてさらに詳しく説明し、実証するものである。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形が可能であるため、これらの実施例は例示を目的とするだけであって、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
(実施例1〜2 − 着色剤組成物)
Figure 2005524686
Figure 2005524686
(1):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)セチルアルコールとして入手可能。
(2):サーファケム(Surfachem)(イギリス、リーズ)からのサーファック(Surfac)ステアリルアルコールとして入手可能。
(3):クローダ(Croda)(ノースハンバーサイド)(イギリス)からヴォルポ(Volpo)CS25として入手可能。
(4):ニパ−ハルドウィック(Nipa-Hardwicke)(デラウェア州ウィルミントン)からフェノキシエタノールとして入手可能。
(5):ヘルターマン(Haltermann)(イギリス、カンブリア)から安息香酸ナトリウムEP/USPとして入手可能。
(6):BASF(イギリス チェシア、チェアドル(Cheadle))からエディータ(Edeta)Bパウダーとして入手可能。
(7):BASF(イギリス チェシア、チェアドル(Cheadle))からトリロン(Trilon)C液として入手可能。
(8):ソルティア(Solutia)(サウスウェールズ、ニューポート)からデクエスト(Dequest)2010として入手可能。
(9):アルブライト&ウィルソン(Albright & Wilson)(イギリス、ウエストミッドランド)からリン酸750Fとして入手可能。
(10):アルドリッチ(Aldrich)からスズ酸ナトリウムとして入手可能。
(11):エリス&エヴァード(Ellis & Everard)(イギリス、ウォルソル)から過酸化水素35%171/4として入手可能。
(12):ヘイズ(Hays)(イギリス、ロンドン、グリニッジ)から50%酢酸として入手可能。
(13):ブラザートン・スペシャリティ・プロダクツ(Brotherton Speciality Products)(イギリス、ウエストヨークシャー)からアンモニウム溶液BP等級として入手可能。
(代表的な着色剤のアプリケーションの製造)
(過酸化物ベース)
エマルションベースは、脱イオン水を容器に加え、82℃に加熱しながら攪拌を開始することで調製される。次に防腐剤(EDTA四ナトリウム、安息香酸ナトリウム)を添加し、溶解させる。これに続いて、温度を80℃超に維持しながら、セテアレス25、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加する。次いでフェノキシトールを添加する。次いで混合物を、再循環ラインによって完全に熱ブレンドし、均一化する。生成物を50℃未満に冷却し、冷却しながら剪断することによって、エマルション構造を得る。生成物を60分間放置して増粘化させる。
容器にて、水にキレート剤を添加し、混合することによって、キレート剤プレミックスを調製する。次いでこの溶液をエマルションベースに添加する。前記混合物に水を添加し、続いて攪拌しながら過酸化水素を添加することによって、最終的な過酸化物ベースを製造する。
2つの官能化シリコーン類を攪拌下で予備混合し、次いで過酸化物ベースに添加し、所望の粒径が得られるまで攪拌する。
(染料ベースのキャリア系)
キャリアベースは、水を容器に加え、攪拌を開始し、続いて酢酸を添加することによって調製される。次いでエマルションベース(上述のエマルションベースに調製を参照のこと)を添加する。完全に均一化されたら、水酸化アンモニウムを混合物に添加する。
毛髪に適用するために、過酸化物ベース及び染料ベースを1:1の比で混合して、乾燥した毛髪に適用する。
(実施例3〜4 − 着色剤コンディショナー後)
Figure 2005524686
(14):アルドリッチ(Aldrich)からの無水クエン酸細粒として入手可能。
(組成物の調製)
攪拌しながら、容器に脱イオン水及びエマルションベース(上述のエマルションベースの調製を参照のこと)を添加することによって、コンディショナー組成物を調製する。均一化した時に、エマルションのpHが5〜6になるまでクエン酸を混合物に添加する。
2つの官能化シリコーン流体を攪拌しながら予備混合することによって、官能化シリコーンのプレミックスを調製する。次いで官能化シリコーンプレミックスを、主要ミックスに添加し、所望の粒径が得られるまで攪拌する。
ヘアピースを熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて、3分間乾燥させる。
ヘアピースを乾燥させる時、それらを2つの群に分け、その両方が同数の損傷ヘアピースを含むようにする。第1の群を用いて初期付着を測定する。第2セットを洗浄してシリコーン耐久性を評価する。ヘアピースを、流速を6±1L分-1、温度を37±2℃に設定したシャワー部を備えたシンクにて洗浄する。最初にヘアピースをシャワー部の下で30秒間ぬらす。次いで毛髪を水流から取り除き、0.2gのシャンプー(「パンテーン・クラシック・クリーン・シャンプー(Pantene Classic Clean Shampoo)」をヘアピースそれぞれに適用し、次いで手で30秒間泡立て、その後シャワーで60秒間すすぐ。次いでヘアピースにさらに0.2gのシャンプーを適用し、30秒間泡立てて、その後最後に60秒間シャワーですすぐ。次いでヘアピースを、熱風ドライヤ(ベイビーリス・ライトウェイト・プロフェッショナル・モデル(Babyliss Lightweight Professional model)1015(1400W))を用いて、3分間乾燥させる。2回のシャンプー適用及び1回の乾燥工程を含むこのプロトコルを、1回の完全な洗浄サイクルとして定義する。次いでこの洗浄プロトコルを、(全部で12回の洗浄サイクルを行うために)完全なサイクルとして新たに11回繰返す。次いで耐久性能を評価するために、これらのヘアピースをシリコーン付着に関して測定する。
(シリコーン付着測定)
波長分散型X線蛍光スペクトロメーター(フィリップス・エレクトロニクス(Phillips Electronics)PW2404シーケンス「4000W」X線スペクトロメーターシステム)を利用して、毛髪におけるシリコーン付着レベルを測定する。スペクトロメーターは、ロジウム管を備え、高感度のシリコーン検出を促進するためにInSb結晶を含む。
固有X線光子をシリコーン原子の内殻電子の放出によって生成させ、続いて高エネルギー状態から空の内殻に電子を遷移させる。ポリジメチルシロキサン(PDMS)内のシリコーンのX線蛍光は、毛髪上に付着したPDMSの量に正比例する。XRF技術を活用するために重要な要素は、一貫性のある様式でスペクトロメーターにサンプルを提示する能力である。曝露サンプル面積(16mmの直径)にわたって連続で、平坦な整列した毛髪表面を提示するオーダーメイドのサンプルホルダーにヘアピースを配置する。サンプルを、32kVの管電圧及び125mAの電流を用いて、ヘリウム雰囲気にて、60秒の照射/捕捉時間で分析する。
分析信号におけるドリフトを定期的にモニターし、評価する。用いられる好ましい手法は、ドリフトを評価する度に調製する必要のない既知の標準を使用するものである。オースモン(Ausmon)サンプルは、シリコーン測定を包含する多くのアプリケーション用に適切なモニターサンプルである。シリコーン用のオースモン(Ausmon)サンプルを用いたドリフト較正を、サンプルを分析する日の最初に毎回行う。計算されたドリフトは、分析のセット内で3%未満である。
ppm単位の毛髪上のシリコーン量は、次の式(1)を用いて計算できる。
2=(I−b1)/m1 (1)
式中、m1及びb1は、毛髪に付着したシリコーン量の関数としてXRF信号の測定から構築された較正曲線に基づいて計算され、続いて選択したシリコーンの原子吸光を用いて分析する。
上述のようにして得られたXRFシリコーン付着データをシリコーン耐久性の基準に変換するために、シリコーン耐久性指数値を得ることが必要である。シリコーン耐久性指数値を得るために次の式を用いる:
Figure 2005524686
Dep(初期)は、シリコーン付着後、洗浄サイクルを伴わない毛髪で得られたXRF付着値であり、Dep(12サイクル)は、シリコーン付着及び続けて12回の洗浄サイクル後の毛髪で得られたXRF付着値である。

Claims (23)

  1. 100の親水性指数(HI)値を有する親水性官能化シリコーンと、15mN/m以下の界面張力(IFT)及び95未満のHIを有する疎水性官能化シリコーンとのブレンドを含む毛髪トリートメント組成物であって、ここでこの親水性シリコーンとこの疎水性シリコーンとが互いに不混和性であり、これらの官能化シリコーンポリマー類の少なくとも1つが毛髪に耐久的に付着する、毛髪トリートメント組成物。
  2. 前記疎水性官能化シリコーンが、12mN/m以下のIFT及び93以下のHIを有する、請求項1に記載の毛髪トリートメント組成物。
  3. 前記疎水性官能化シリコーンの粘度が、50〜150,000mPa・sの範囲、好ましくは400〜125,000mPa・sの範囲中にある、請求項1又は2に記載の毛髪トリートメント組成物。
  4. 前記疎水性官能化シリコーンの粘度が、4000〜100,000mPa・sの範囲中にある、請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  5. 親水性官能化シリコーンと疎水性官能化シリコーンとの前記ブレンドが、0.1〜20重量%、好ましくは0.50〜10重量%の範囲の量で存在する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  6. 前記官能化シリコーンブレンドの1〜90重量%、好ましくは3〜50重量%が、親水性官能化シリコーンからなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  7. 前記官能化シリコーンブレンドの10〜99重量%、好ましくは50〜97重量%が、疎水性官能化シリコーンからなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  8. 水中シリコーン中シリコーン型エマルションの形態である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  9. 水性連続相に基づいて0.1〜15重量%の乳化剤をさらに含む、請求項10に記載の毛髪トリートメント組成物。
  10. 前記乳化剤が、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子界面活性剤、水溶性シリコーン含有界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の1つ以上を含む、請求項9に記載の毛髪トリートメント組成物。
  11. 前記界面活性剤が、C16〜C22の脂肪族アルコール類、及び/又は1〜30のエチレンオキシド基、好ましくは10〜30のエチレンオキシド基を有する脂肪族アルコールエトキシレート類を含む、請求項10に記載の毛髪トリートメント組成物。
  12. 前記界面活性剤が、10:1〜0.5:1、より好ましくは6:1〜1:1の比にて、C1622の脂肪族アルコール類とC1622の脂肪族アルコールエトキシレート類との混合物を含む、請求項11に記載の毛髪トリートメント組成物。
  13. 前記親水性官能化シリコーン及び前記疎水性官能化シリコーンの両方が、次の式:
    Figure 2005524686
    に従うペンダント又はグラフト型の有機変性シリコーン類、又は次の式:
    Figure 2005524686
    に従うブロックコポリマー型の有機変性シリコーン類であり、式中、Meはメチルであり、mは1以上であり、nは約50〜2000であり、pは約0〜50であり、qは約0〜50であり、rは約0〜50であり、sは約0〜50であり、ここで、p+q+r+sは1以上であり、B1はH、OH、アルキル又はアルコキシ基であり、ならびに有機基A1、A2、A3及びA4は、0〜50のヘテロ原子と共に3〜150の炭素原子を含む、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族又はへテロオレフィン性部分であって、電子求引性、電子中性、又は電子供与性基から選択される1つ以上の極性置換基を組み込み、−1.0〜+1.5のハメットシグマパラ値を有する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  14. 前記極性置換基が、以下で定義される基α1、α2、α3、及びα4;Sα1、SCN、SO2α1、SO3α1、SSα11、SOα1、SO2Nα1α2、SNα1α2、S(Nα1)α2、S(O)(Nα1)α2、Sα1(Nα2)、SONα1α2を包含するS結合基;Oα1、OOα1、OCN、ONα1α2を包含するO結合基;Nα1α2、Nα1α2α3+、NC、Nα1Oα2、Nα1Sα2、NCO、NCS、NO2、N=Nα1、N=NOα1、Nα1CN、N=C=Nα1、Nα1Nα2α3、Nα1Nα2Nα3α4、Nα1N=Nα2を包含するN結合基;COX、CON3、CONα1α2、CONα1COα2、C(=Nα1)Nα1α2、CHO、CHS、CN、NC、及びXを含み、ここで、α1、α2、α3、及びα4が、0〜50のヘテロ原子、特に、O、N、S、Pと共に、3〜150の炭素原子を含む、直鎖、分枝、又は単環式若しくは多環式脂肪族、単不飽和若しくは多不飽和アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロ脂肪族、又はへテロオレフィン性部分であり、
    XがF、Cl、Br又はIであり、
    ここで、Hは水素、Oは酸素、Nは窒素、Cは炭素、Sはイオウ、Clは塩素、Brは臭素、Iはヨウ素、Fはフッ素である、請求項13に記載の毛髪トリートメント組成物。
  15. 前記親水性官能化シリコーンの場合、前記1つ以上の極性置換基が酸素を含み、それで前記1つ以上の極性置換基の合計の酸素含量が、前記官能化シリコーンの1重量%〜17重量%であり、このシリコーンの含量が、前記官能化シリコーンの45重量%〜95重量%である、請求項13又は14に記載の毛髪トリートメント組成物。
  16. 前記親水性官能化シリコーンが、ポリオキシアルキレン置換基を含む、請求項13又は14に記載の毛髪トリートメント組成物。
  17. 前記親水性官能化シリコーンが、次の式:
    Figure 2005524686
    に従い、式中、Meはメチルであり;R1はメチル又はR2若しくはR3であり;R2は−(CH2a−NH−[(CH2a−NH]b−Hであり;R3は−(CH2a−(OC24m−(OC36n−OZであり;ここで、xは約50〜1500であり、yは約1〜20であり、zは約1〜20であり;aは約2〜5、好ましくは2〜4であり;bは0〜3、好ましくは1であり;mは約1〜30であり;nは約1〜30であり、ZはH、1〜4の炭素を有するアルキル基、又はアセチル基であるが、ただしyが0の場合、R1はR2基であり、zが0の場合、R1はR3基である、請求項16に記載の毛髪トリートメント組成物。
  18. 前記ポリオキシアルキレンの含量が5〜42%であり、前記シリコーンの含量が67〜95%である、請求項16又は17に記載の毛髪トリートメント組成物。
  19. 以下の材料A〜D:
    (材料A)
    Figure 2005524686
    (材料B)
    Figure 2005524686
    (材料C)
    Figure 2005524686
    (材料D)
    Figure 2005524686
    及びこれらの材料の混合物から選択される親水性官能化シリコーンを含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物
  20. 前記疎水性官能化シリコーンの場合、前記極性置換基が、ポリオキシアルキレン、一級アミン及び二級アミン、アミド、四級アンモニウム、カルボキシル、スルホネート、サルフェート、炭水化物、ホスフェート、及びヒドロキシル、並びにこれらの混合物から選択される、請求項13又は14に記載の毛髪トリートメント組成物。
  21. 前記極性置換基がアミン置換基を含む、請求項20に記載の毛髪トリートメント組成物。
  22. 毛髪漂白成分及び/又は毛髪染色成分をさらに含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載の毛髪トリートメント組成物。
  23. (a)酸化的漂白組成物と、
    (b)染料組成物と
    を含む毛髪トリートメントキットであって、請求項22に記載の毛髪トリートメント組成物が、成分(a)内及び/若しくは成分(b)内に含まれる、並びに/又は別個の成分として与えられる毛髪トリートメントキット。
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