JP4509245B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールペン、万年筆、フェルトペン、ラインマーカ、シャープペンシル等の筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボールペンやラインマーカ等の筆記具では、筆記具の本体部やキャップにクリップが設けられたものが多い。クリップは、樹脂の射出成形によってキャップ等と一体的に成形される場合もあるが、クリップはキャップ等に比べてより弾性に富むことが大事であることから、キャップ等とクリップを別々に成形し、後工程によって両者を結合する場合も多い。この場合では、キャップ等を樹脂の射出成形によって成形し、また別途プレス加工等によってクリップを成形し、その後、両者を結合させる。
【0003】
以下、従来技術の代表的な筆記具をクリップ部分の構造を中心に説明する。図9は、従来技術における筆記具の分解斜視図である。図10(a)は、従来技術のクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【0004】
図9に示す筆記具100は、ペン先等が設けられた本体部101と、キャップ102によって構成されている。そしてクリップ103は、キャップ102に取り付けられている。すなわちキャップ102は、キャップの本体部分とクリップ103によって構成されている。
順次説明すると、キャップ102の本体部分は、図9の様にキャップ本体105に蓋部材106が取り付けられたものである。
ここで従来技術で使用されていたキャップ本体105は、全体形状が円筒形をしている。すなわち従来技術で採用するキャップ本体105は、どの部分も均等の太さである。
【0005】
キャップ本体105の内部は、二重筒状になっている。キャップ本体105の外側の筒109と、内側の筒107は、接続部108によって繋がれており、内側の筒107は、外側の筒109内に同心状に保持されている。そして外側の筒109と内側の筒107の間には長手方向に延びる溝110が形成されている。溝110の形状は、後記する本発明の実施例と同一の形状であり、図4に示すように開口側が広く、内部は平行となっている。
内側の筒107の頂面には、穴114が設けられている。
【0006】
蓋部材106は、前記したキャップ本体105と同一の太さを持つ蓋であって、下面に突起112が設けられている。
【0007】
クリップ103は、鋼材をプレス加工して作られたものであり、クリップ本体113と係合片115が一体に設けられたものである。
すなわちクリップ本体113は、幅の狭い板状であり、先端部分が内側に小さく三角形に折り返されている。当該折り返し部116は、クリップ本体113をポケット等の他部材に差し込んで係合させたとき、クリップ103が容易にポケット等から離脱することを防ぐ趣旨で設けられたものである。
一方、クリップ本体113の他端側は「コ」の字状に折り返されている。そしてクリップ本体113の他端は、直角に二回折り返され、クリップ本体113と平行になっており、その先端部によって係合片115が構成されている。従来技術においては、クリップ103の係合片115は、両側面が鋸歯形状となっている。そしてその最先端部は、図9、図10(a)の様にテーパ形状となっている。
【0008】
クリップ103は、係合片115が、前記したキャップ本体105の溝110に挿入され、さらにキャップ本体105の頂面に蓋部材106が装着される。そしてクリップ103は、前記した係合片115が溝110と係合し、さらにクリップ103は、キャップ本体105と蓋部材106の間に挟まれて固定される。
【0009】
ここで、従来技術の筆記具100におけるクリップ103の係合片115と溝110との関係は、図10(b)の様である。
すなわち従来技術の筆記具100では、係合片115の鋸歯状をした突端部分117が溝の側壁に嵌入する。そして係合片115の先端部分では、溝110の側壁との間に隙間120ができる。
従来技術の筆記具100では、係合片115の先端部分にテーパ部121があり、前記した様に係合片115の先端は溝110の側壁と非接触状態である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の筆記具100のクリップ部分の構造は、普遍的に採用されてきた構成であるが、クリップ103が横方向にガタつき易いという欠点がある。
すなわち従来技術の筆記具100は、クリップ103の先端側(折り返し部116)側を左右に揺すると、クリップ103の全体がぐらつき、安定感に欠ける。
この理由は、従来技術の筆記具100では、鋸歯状をした突端部分117が溝110の側壁に嵌入し、実質上、当該部位だけが溝110と接した構造となっているためである。
そのため従来技術の筆記具100では、クリップ103の折り返し部116側を左右に揺すると、鋸歯状をした突端部分117が支点となって全体がテコの様に運動し、安定感が欠ける結果となる。
【0011】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、ぐらぐらすることなく、安定感に富むクリップの取付け構造を開発し、クリップがしっかりと固定された筆記具を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、キャップにクリップが設けられた筆記具であって、前記クリップはキャップから露出して他部材と係合するクリップ本体と、キャップにクリップ自体を固定するための係合片を有し、キャップには溝が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具において、クリップの係合片は、その中間部分に前記溝との係合部位の幅よりも広い幅の嵌入部を有し、さらに係合片の先端部には前記溝との係合部位と略同一形状及び略同一幅の保持部が設けられ、クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方係合片の保持部は溝を前記嵌入部よりも弱く押圧するか溝と接し、キャップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されており、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられていることを特徴とする筆記具である。
【0013】
本発明の筆記具では、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されている。そのためクリップの根元部分は、より広い面積をもってキャップ本体の頂面と蓋部材の間で挟まれる。またクリップの根元部分は、保持部によっても固定される。したがってクリップは強固に固定され、より安定性が高い。
また、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられているので、キャップ本体から蓋部材が離脱することを防止できる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、キャップにクリップが設けられた筆記具であって、前記クリップはキャップから露出して他部材と係合するクリップ本体と、キャップにクリップ自体を固定するための係合片を有し、キャップには溝が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具において、前記溝は平行部を有し、クリップの係合片は、その中間部分に前記溝の平行部の幅よりも広い幅の嵌入部を有し、さらに係合片の先端部には平行部が設けられており、クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方係合片の前記平行部は溝の平行部を前記嵌入部よりも弱く押圧するか接しており、キャップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されており、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられていることを特徴とする筆記具である。
【0015】
請求項2に記載の筆記具は、請求項1と同様の作用効果を奏する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、キャップにクリップが設けられた筆記具であって、前記クリップはキャップから露出して他部材と係合するクリップ本体と、キャップにクリップ自体を固定するための係合片を有し、キャップには溝が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具において、クリップの係合片の中間部分には前記溝との係合部位の幅よりも広い幅の嵌入部が設けられ、係合片の前記嵌入部が溝を押圧し、係合片の先端部分は両側面が溝と接しており、キャップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されており、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられていることを特徴とする筆記具である。
【0017】
請求項3に記載の筆記具は、請求項1,2と同様の作用効果を奏する。
【0018】
さらに請求項4に記載の筆記具は、クリップは、キャップに設けられ、キャップはクリップの取付け部位が他の大部分よりも太いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具である。
【0019】
本発明の筆記具では、クリップは、キャップに設けられ、キャップはクリップの取付け部位が他の大部分よりも太い。そのため本発明の筆記具では、クリップ本体の根元がしっかりと保持され、より安定性が高い。
【0020】
さらに請求項5に記載の筆記具は、嵌入部の形状は楔形であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記具である。
【0021】
本発明の筆記具では、嵌入部の形状は楔形であるため、クリップが抜けにくい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下さらに、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態における筆記具の分解斜視図である。図2は、図1の筆記具で採用するクリップを示し、(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図、(d)はその平面図である。図3は、図1の筆記具で採用するキャップ本体と蓋部材の正面図である。図4は、図1のA−A断面図であり、溝の形状を示す。図5(a)は、図1の筆記具のクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。図6(a)は、本発明の第二の実施形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。図7(a)は、本発明の第三の実施形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。図8(a)は、本発明の第四の実施形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【0023】
図1において、1は、本実施形態の筆記具を示す。本実施例の筆記具1は、前記した従来技術の筆記具100と多くの点で共通するものであるが、係合片31の形状と、キャップ本体5の頂部の形状および蓋部材6の形状が従来技術のそれと異なる。
順次説明すると、本実施形態の筆記具1は、ペン先等が設けられた筆記具の本体部2と、キャップ3によって構成され、キャップ3にクリップ4が設けられている。すなわちキャップ3は、キャップの本体部分とクリップ4によって構成され、さらにキャップ3の本体部分は、筒状のキャップ本体5に蓋部材6が取り付けられて成る。
【0024】
キャップ本体5の形状は、従来のものと異なり、先端部分が拡径されている。すなわちキャップ本体5は、その大部分が円筒形をしているが、先端の部分だけが10%〜30%程度拡径され、当該部分だけが太い。一方、蓋部材6は、キャップ本体5の先端部に合わせて直径が大きい。また蓋部材6には、従来技術と同様に下面に突起25が設けられている。
キャップ本体5の内部構造は、従来のものと同様であり、二重筒状になっている。そして外側の筒9と、内側の筒7は、接続部8によって繋がれており、内側の筒7は、外側の筒9内に同心状に保持されている。そして外側の筒9と内側の筒7の間には溝10が形成されている。溝10は、キャップ本体5の頂面に開口し、キャップ本体5の長手方向に沿って延びる。
溝10の形状は、図4の通りであり、両側が側壁12によって囲まれている。そして溝10の幅は、開放側が広く、内部はやや狭い。そして溝10の両側の側壁12は、開放端の近傍部と奥の部位が平行である。そして開放側の平行部15と奥側の平行部16の間は、テーパ状の側壁11によって繋がれている。
【0025】
またキャップ本体5の頂面であって、溝10の開口部と連続する部位には、浅い溝20が形成されている。当該溝20は、その幅がクリップ4の折り返し部21の幅に等しく、この溝20は、クリップ4の保持部として機能する。
【0026】
内側の筒7の頂面には、従来技術と同様に穴22が設けられているが、本実施例に特有の構成として、当該穴22の内面に突起または突条23が設けられている。この突起等は、蓋部材6の突起25を押圧して蓋部材6の離脱を防止するために設けられたものである。
【0027】
クリップ4は、鋼材をプレス加工して作られたものであり、クリップ本体30と係合片31が一体となったものである。クリップ本体30の形状は、従来技術と全く同一であり、幅の狭い板状であってその先端部分に三角形の折り返し部32が設けられている。
またクリップ本体30の他端側は「コ」の字状に折り返されている。ここで、クリップ本体30に対して直角に折り返された折り返し部21の幅は、前記した様にキャップ本体5の頂面に設けられた保持部(溝)20の幅に等しい。
そしてクリップ本体30の他端は、さらに直角に折り返されてクリップ本体30と平行になっており、その先端部によって係合片31が構成されている。
【0028】
係合片31の形状は、図1,2,5の通りであり、根元部分は、クリップ本体30と同一の幅であり、先端側の部分は根元部分に比べて細い。根元部分と先端側との境界部分は、直角に切り立っている。
そして先端側の部分は、その両端部が、鋸歯、あるいは波の様な形状をしている。すなわち係合片31には、中間部の両端の二箇所に突出部(嵌入部)35,36が設けられている。突出部35,36の外幅は、いずれもその近辺の幅よりも広い。また突出部35,36の幅は、前記した溝10の奥側の平行部16の幅よりも広い。
【0029】
突出部35,36は、いずれもその根元側(図面上側)が広がり方向のテーパ形状となっている。従って突出部35,36自体の形状は先端側が鋭角であり根元側が鈍角であって、楔形をしている。
そして係合片31の先端側、言い換えると、先端の突出部36のさらに先は、平行となっている。当該平行部37の幅は、実質的に溝10の平行部16の幅と同一である。
【0030】
本実施形態においても、クリップ4は、係合片31がキャップ本体5の溝10に挿入され、さらにキャップ本体5の頂面に蓋部材6が装着される。そしてクリップ4は、前記した係合片31が溝10と係合し、さらにクリップ4は、キャップ本体5と蓋部材6の間に挟まれて固定される。
ここで本実施形態の筆記具1における、クリップ4の係合片31と溝10との関係は、図5(b)の様である。
すなわち本実施形態の筆記具1についても、係合片31の突出部35,36は、溝10の平行部16の幅よりも広いので、突出部35,36は溝10の側壁12を強く押圧し、側壁12に食い込んで嵌入する。
一方、係合片31の先端部分は、溝10の係合部位と同一形状たる平行であり、且つ幅についても溝10のそれに等しい。従って係合片31の先端部分は、溝10の側壁12を突出部35,36よりも弱い力で押圧するか、溝10の側壁12と接し、或いは側壁12と近接した位置関係にある。すなわち実質的に、係合片31の先端部分は、溝10の側壁12と接した位置関係にある。
なお、本実施形態の筆記具1では、係合片31の根元部分と先端側の境界部分が、直角に切り立っているのに対し、キャップ本体側の溝10では、当該部位がテーパとなっているので、係合片31の直角に切り立った部位が、溝10のテーパ状の側壁11にも食い込む。
【0031】
係合片31の折り返し部21に目を移すと、本実施形態では、キャップ本体5の先端部分が10%〜30%程度拡径されており、係合片31はその拡径部分によって挟まれている。そのため本実施形態では、係合片31の折り返し部21は、従来技術に比べて広い面積で挟まれている。さらに係合片31の折り返し部21は、キャップ本体5に設けられた溝20と係合している。そのため本実施形態では、クリップ4の折り返し部21は、強固に保持されている。
【0032】
本実施形態の筆記具1について、クリップ4を動かしてみた場合を想定すると、前記した様に係合片31の根元たる折り返し部21が大きな面積で挟まれているので、折り返し部21は強固に固定され、動き難く、係合片31側にモーメントを伝えにくい。
またクリップ4をテコに見立てたとき、最も大きな力を発現する係合片31の先端部には平行部37が設けられており、係合片31の先端部は実質的に溝10の側壁12と接している。そのためクリップ4を左右に動かしても、当該左右の力は折り返し部21及び先端の平行部37によって負担される。従って本実施例の筆記具1は、クリップ4がしっかりしていてぐらぐらしない。
【0033】
以上説明した実施形態では、クリップ4の係合片31は、先端部分に平行部37があり、二つの突出部35,36の根元側がいずれも広がり方向のテーパ形状となってた例を示した。しかしながら、本発明は、この構成にこだわるものではなく、突出部35,36の根元側に設けられたテーパ部を水平に置き換えてもよい。
なお本実施形態で採用する係合片31は、突出部36の先端側に平行部37が設けられており、突出部36が鈍角的になりがちであるため、従来技術に比べて突出部36の楔効果が劣る懸念がある。しかしながら本実施形態の筆記具1では、クリップ4の折り返し部21が大径の蓋部材6によって抜け防止方向に押さえられている。すなわち本実施形態の筆記具1では、大きな面積をもって抜け防止方向に押さえられているので、クリップ4は、抜き方向の力に十分に抗することができる。
【0034】
図6は、根元側に設けられた突出部35のさらに根元側を平行にした例を示すものである。また図7は、突出部35と突出部36の間に平行部を配した例を示すものである。さらに図8は、すべてのテーパ部を平行部に置き換えた例を示すものである。
【0035】
また上記した例では、いずれも突出部(嵌入部)を二箇所に設けたが、突出部の個数は任意であり、一か所だけに突出部を設けてもよく、逆に3以上の突出部を設けてもよい。
【0036】
さらに上記した実施形態では、いずれも係合片31の先端部に平行部を設けたが、係合片の先端に突出部を設け、係合片の先端を強く壁に押しつける構成としても、同様の効果が発揮される。
【0037】
【発明の効果】
請求項1〜3に記載の筆記具は、クリップが係合片を持ち、係合片の中間部分が溝を強く押圧してクリップの離脱が防止される。そして本発明の筆記具では、係合片の先端部に溝との係合部位と略同一形状及び略同一幅の保持部が設けられているので、保持部は、溝を嵌入部よりも弱く押圧するか溝と接し、或いは溝と近接する。そのため本発明の筆記具では、クリップ本体のガタつきが少なく、クリップがしっかりしていて安定感がある。
【0038】
また請求項4に記載の筆記具では、クリップはより広い面積でキャップ本体の頂面と蓋部材の間で挟まれる。したがってクリップは強固に固定され、より安定性が高い効果がある。
【0039】
さらに請求項5に記載の筆記具は、嵌入部の形状は楔形であるため、クリップが抜け難いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態における筆記具の分解斜視図である。
【図2】 図1の筆記具で採用するクリップを示し、(a)はその正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図、(d)はその平面図である。
【図3】 図1の筆記具で採用するキャップ本体と蓋部材の正面図である。
【図4】 図1のA−A断面図であり、溝の形状を示す。
【図5】 (a)は、図1の筆記具のクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【図6】 (a)は、本発明の第二の実施形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【図7】 (a)は、本発明の第三の実施形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【図8】 (a)は、本発明の第四の実施形態における筆記具で採用するクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【図9】 従来技術における筆記具の分解斜視図である。
【図10】 (a)は、従来技術のクリップの係合片の拡大図であり、(b)は、同係合片がキャップの溝に挿入された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 筆記具
5 キャップ本体
6 蓋部材
10 溝
12 側壁
16 平行部
20 溝(保持部)
25 突起
30 クリップ本体
31 係合片
35,36 突出部(嵌入部)
37 平行部
Claims (5)
- キャップにクリップが設けられた筆記具であって、前記クリップはキャップから露出して他部材と係合するクリップ本体と、キャップにクリップ自体を固定するための係合片を有し、キャップには溝が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具において、クリップの係合片は、その中間部分に前記溝との係合部位の幅よりも広い幅の嵌入部を有し、さらに係合片の先端部には前記溝との係合部位と略同一形状及び略同一幅の保持部が設けられ、クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方係合片の保持部は溝を前記嵌入部よりも弱く押圧するか溝と接し、キャップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されており、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられていることを特徴とする筆記具。
- キャップにクリップが設けられた筆記具であって、前記クリップはキャップから露出して他部材と係合するクリップ本体と、キャップにクリップ自体を固定するための係合片を有し、キャップには溝が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具において、前記溝は平行部を有し、クリップの係合片は、その中間部分に前記溝の平行部の幅よりも広い幅の嵌入部を有し、さらに係合片の先端部には平行部が設けられており、クリップは係合片の嵌入部が溝を押圧し、一方係合片の前記平行部は溝の平行部を前記嵌入部よりも弱く押圧するか接しており、キャップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されており、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられていることを特徴とする筆記具。
- キャップにクリップが設けられた筆記具であって、前記クリップはキャップから露出して他部材と係合するクリップ本体と、キャップにクリップ自体を固定するための係合片を有し、キャップには溝が設けられ、当該溝にクリップの係合片が挿入されてクリップが固定された筆記具において、クリップの係合片の中間部分には前記溝との係合部位の幅よりも広い幅の嵌入部が設けられ、係合片の前記嵌入部が溝を押圧し、係合片の先端部分は両側面が溝と接しており、キャップはキャップ本体と蓋部材により構成され、クリップは、キャップ本体の頂面と蓋部材の間に挿入され、キャップ本体の頂面或いは蓋部材にはクリップの一部を保持する保持部が形成されており、キャップの蓋部材の下面には突起が設けてあり、キャップ本体は外側の筒と内側の筒の二重筒状になっており、内側の筒の頂面には穴が設けられており、穴の内側には蓋部材の突起を押圧する突起または突条が設けられていることを特徴とする筆記具。
- クリップは、キャップに設けられ、キャップはクリップの取付け部位が他の大部分よりも太いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具。
- 嵌入部の形状は楔形であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記具。
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