JP4508012B2 - 車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 - Google Patents
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Description
図3に示すマップは、本実施形態の車両の制動制御装置11が搭載される車両における理想制動力配分(図3では破線で示す。)と電子制御装置19(CPU40)の制御に基づき実行される実際の制動力配分(図3では実線で示す。)の一例を示すものである。ここで、理想制動力配分とは、全車輪FR,FL,RR,RLに各ホイールシリンダ18a〜18dが制動力を付与した場合に、全車輪FR,FL,RR,RLを同時にロックさせる前輪FR,FL及び後輪RR,RLへの制動力配分のことである。上述したように、制動制御装置11が搭載される車両は、その重心が比較的高い位置にある。そのため、本実施形態の理想制動力配分を示す理想制動力配分曲線Lは、前輪FR,FLの制動力の増加に伴い後輪RR,RLの制動力が増加する第1曲線部分L1と、第1曲線部分L1に続いて前輪FR,FLの制動力の増加に伴い後輪RR,RLの制動力が減少する第2曲線部分L2とを含む曲線になる。
そして次に、CPU40は、車両の車体減速度DVS,DVS1を演算して、その演算した車両の車体減速度DVS,DVS1をRAM42に記録する(ステップS12)。具体的には、CPU40は、ステップS10にて検出した各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度VWのうち最も大きな速度値のものを、車両の車体速度(推定車体速度)と設定し、その車体速度を微分することにより、車両の車体減速度DVS,DVS1を検出する。したがって、この点で、本実施形態では、各車輪速度センサSE1〜SE4及びCPU40により、各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度VWのうち少なくとも一つの車輪(例えば右前輪FR)の車輪速度VWに基づき車両の車体減速度DVS,DVS1を検出する減速度検出手段が構成されている。
さて、車両が走行している状態で搭乗者がブレーキペダル20を踏込むと、各車輪FR,FL,RR,RLに制動力が働く。ブレーキペダル20が踏込まれた直後においては、後輪RR,RLのスリップ率SLR<前輪FR,FLのスリップ率SLFであるため、各車輪FR,FL,RR,RLに対する制動力配分制御(第1制御)は行われない。ところが、車両の車体減速度DVSが上昇すると、後輪RR,RLのスリップ率SLR>前輪FR,FLのスリップ率SLFとなり、結果として、後輪RR,RLのスリップ率SLRと前輪FR,FLのスリップ率SLFとの差(SLR−SLF)がスリップ率閾値KS以上となる。
(1)各ホイールシリンダ(制動手段)18a〜18dによる制動力が各車輪FR,FL,RR,RLに付与され、ステップS13の判定結果が肯定判定となった場合には、後輪RR,RLの制動力の上昇を抑制すべく第1制御が開始される。そして、第1制御が実行された状態でステップS15の判定結果が肯定判定となった場合には、後輪RR,RLの制動力を減少させるべく第2制御が行われる。そのため、前輪FR,FLよりも後輪RR,RLのほうがロックしやすい状態(後輪RR,RLのスリップ率SLR>前輪FR,FLのスリップ率SLF)になることを、回避することができる。したがって、本実施形態の車両のように、重心が比較的高い位置にある車両の場合にも、その車両の特性に応じた好適な制動力配分制御を行うことにより、その車両における走行の安定性を良好に図ることができる。
・実施形態において、車両の車体減速度DVSが減速度閾値KG以上の車体減速度DVS1となった場合には、その車両の車体減速度DVS1に対応してホイールシリンダ18c,18d内のブレーキ液圧の減圧量P1が増加するのであれば、この減圧量P1を、比例的に増加させてもよいし、二次関数的に増加させてもよい。また、その二次関数に沿って減圧量P1を段階的に増加させてもよい。これらは電磁弁25〜32の制御方式を変更することで対応できる。
(前輪FR,FLのスリップ率SLF)=((前輪FR,FLの車輪速度VW)―(車両の車体速度)/(車両の車体速度))…(3)
・実施形態において、第1液圧回路15には右前輪FR用のホイールシリンダ18aと左前輪FL用のホイールシリンダ18bとが接続されると共に、第2液圧回路16には右後輪RR用のホイールシリンダ18cと左後輪RL用のホイールシリンダ18dとが接続されるような回路構成としてもよい。
Claims (2)
- 車両の前輪(FL,FR)及び後輪(RL,RR)を同時にロック状態とする理想制動力配分が、前輪(FL,FR)の制動力の増加に伴い後輪(RL,RR)の制動力が増加する第1曲線部分(L1)と、該第1曲線部分(L1)に続いて前記前輪(FL,FR)の制動力の増加に伴い前記後輪(RL,RR)の制動力が減少する第2曲線部分(L2)とを含む理想制動力配分曲線(L)で示される車両の制動制御装置(11)において、
前記車両の各車輪(FL,FR,RL,RR)に制動力を付与する制動手段(18a,18b,18c,18d)と、
前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)を検出する減速度検出手段(40,SE1,SE2,SE3,SE4)と、
前記制動手段(18a,18b,18c,18d)が前記各車輪(FL,FR,RL,RR)に制動力を付与した場合に、前記後輪(RL,RR)が前記前輪(FL,FR)よりもロックしやすい状態であるか否かを判定する第1判定手段(40)と、
前記減速度検出手段(40,SE1,SE2,SE3,SE4)により検出された前記車体減速度(DVS,DVS1)が予め設定された減速度閾値(KG)以上であるか否かを判定する第2判定手段(40)と、
前記第1判定手段(40)による判定結果が肯定判定となった場合に、前記制動手段(18a,18b,18c,18d)により前記前輪(FL,FR)に付与される制動力を増加させつつ前記後輪(RL,RR)に付与される制動力の増加を抑制する第1制御を開始し、該第1制御が実行されている状態で前記第2判定手段(40)による判定結果が肯定判定となった場合に、前記制動手段(18a,18b,18c,18d)により前記前輪(FL,FR)に付与される制動力を一定に維持したまま、前記後輪(RL,RR)に付与される制動力を所定の減少量減少させる第2制御を行う制御手段(40)とを備え、
前記制動手段(18a,18b,18c,18d)が各車輪(FL,FR,RL,RR)に付与する制動力を検出する制動力検出手段(40,PS1,PS2)と、前記制御手段(40)による前記第2制御の実行時における前記後輪(RL,RR)の制動力の前記所定の減少量を前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)に対応付けた状態で記憶する記憶手段(41)とをさらに備え、
前記減速度閾値(KG)は、前記制御手段(40)による前記第1制御の実行時に前記制動力検出手段(40,PS1,PS2)により検出された前記後輪(RL,RR)の制動力が、同じく前記制動力検出手段(40,PS1,PS2)により検出された前記前輪(FL,FR)の制動力に基づき前記理想制動力配分曲線(L)の第2曲線部分(L2)から得られる理想の後輪の制動力と等しくなる場合の車両の車体減速度(DVS,DVS1)に設定され、
前記制御手段(40)は、前記第2判定手段(40)による判定結果が肯定判定となった場合に、前記減速度検出手段(40,SE1,SE2,SE3,SE4)が検出した前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)に対応する前記減少量を前記記憶手段(41)から読み出し、該記憶手段(41)から読み出した減少量の値に基づき前記制動手段(18a,18b,18c,18d)を制御し、前記所定の減少量と前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)との対応は、前記車両の車体減速度が大きい程、前記所定の減少量が多くなるように設定される車両の制動制御装置。 - 車両の前輪(FL,FR)及び後輪(RL,RR)を同時にロック状態とする理想制動力配分が、前輪(FL,FR)の制動力の増加に伴い後輪(RL,RR)の制動力が増加する第1曲線部分(L1)と、該第1曲線部分(L1)に続いて前記前輪(FL,FR)の制動力の増加に伴い前記後輪(RL,RR)の制動力が減少する第2曲線部分(L2)とを含む理想制動力配分曲線(L)で示される車両の制動制御方法において、
前記車両の各車輪(FL,FR,RL,RR)への制動力の増加に伴い後輪(RL,RR)が前輪(FL,FR)よりもロックしやすい状態となった場合に、前記前輪(FL,FR)に付与される制動力を増加させつつ前記後輪(RL,RR)に付与される制動力の増加を抑制する第1制御を開始し、該第1制御が実行されている状態で前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)が予め設定された減速度閾値(KG)以上となった場合には、前記前輪(FL,FR)に付与される制動力を一定に維持したまま、前記後輪(RL,RR)に付与される制動力を所定の減少量低下させる第2制御を行うようにし、
前記減速度閾値(KG)は、前記第1制御の実行時に検出された前記後輪(RL,RR)の制動力が、検出された前記前輪(FL,FR)の制動力に基づき前記理想制動力配分曲線(L)の第2曲線部分(L2)から得られる理想の後輪の制動力と等しくなる場合の車両の車体減速度(DVS,DVS1)に設定され、
前記第1制御が実行されている状態で前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)が予め設定された減速度閾値(KG)以上となった場合に、前記所定の減少量と前記車両の車体減速度(DVS,DVS1)との対応は、前記車両の車体減速度が大きい程、前記所定の減少量が多くなるように設定される車両の制動制御方法。
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