JP4506276B2 - 自己消弧形半導体素子の駆動回路 - Google Patents

自己消弧形半導体素子の駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4506276B2
JP4506276B2 JP2004145835A JP2004145835A JP4506276B2 JP 4506276 B2 JP4506276 B2 JP 4506276B2 JP 2004145835 A JP2004145835 A JP 2004145835A JP 2004145835 A JP2004145835 A JP 2004145835A JP 4506276 B2 JP4506276 B2 JP 4506276B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
voltage
igbt
turned
drive circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004145835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005328668A (ja
Inventor
拡 田久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2004145835A priority Critical patent/JP4506276B2/ja
Publication of JP2005328668A publication Critical patent/JP2005328668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4506276B2 publication Critical patent/JP4506276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、IGBTやMOSFET等の自己消弧形半導体素子のスイッチングにより電力変換を行う電力変換装置において、スイッチング時のサージ電圧を抑制するようにした自己消弧形半導体素子の駆動回路に関するものである。
交流電動機駆動装置(いわゆるインバータ)や無停電電源装置(UPS)等は、自己消弧形の電力用半導体素子(パワー半導体素子)をスイッチングすることにより電力変換を行っている。
図7は、この種の電力変換装置の回路構成を示すブロック図である。電力変換装置の主回路において、直流電源12の両端には、還流ダイオード2が逆並列接続された自己消弧形半導体素子としてのIGBT1が2個直列に接続されて一相分の上下アームが構成され、これらの上下アームが三相分並列に接続されている。そして、各相の上下アームの内部接続点が交流出力端子となり、負荷としての三相交流電動機10に接続されている。なお、11AはIGBT1の駆動回路であり、図示例では便宜上、一相分上下アームのIGBTの駆動回路のみを示してある。
上記構成において、駆動回路11Aが各相上下アームのIGBT1を交互にスイッチングすることにより直流電力を交流電力に変換し、この交流電力が電動機10に供給される。また、IGBT1がオフした際には、還流ダイオード2を介して負荷電流を環流させる動作を行うことも知られている。
ここで、IGBT1のスイッチング方法としては、制御部14において、出力電圧指令14aと基準三角波14bとの大小関係を比較演算部14cにより比較してスイッチングパターンを決定するPWM制御が一般的に行われており、上記スイッチングパターンはパルス分配部13において三相の各上下アーム分に分配され、更に駆動回路11Aを介して上下アームのIGBT1を交互にスイッチングさせるようになっている。
図8に、図7における上アーム側IGBT及び下アーム側IGBTのスイッチングパターン(ゲート電圧)の例を示す。図示するように、上下アームのIGBTは交互にオン・オフを繰り返しているが、IGBTにはスイッチングの遅れ時間(ターンオフ時間)が存在するため、直列接続された上下アームのIGBT同士が同時にオンして直流電源12を短絡させることがないように、通常では短絡防止期間として上下アームのIGBTを共にオフさせるデッドタイムが設けられている。
さて、上述した従来の電力変換装置では、IGBTや還流ダイオード等のパワー半導体素子がスイッチングする時に生じるサージ電圧が過大となり、そのサージ電圧により、スイッチングした素子、或いはその素子と逆並列に接続されている素子が劣化または破壊してしまう場合がある。
図9A,図9Bは、IGBTのターンオフ時にサージ電圧が発生する様子を示すもので、図9Aは電力変換装置の一相分の回路図、図9Bは図9Aの各部の電圧、電流の波形図である。
IGBTのターンオフ、または還流ダイオードが逆回復する際には、非常に高いdi/dt(電流変化率)が発生する。この電流変化率は、図9Aに示す如く、直流電源12とIGBT1との間の配線における浮遊インダクタンス15(インダクタンス値をLとする)により、図9Bのサージ電圧(L×di/dt)として現れる。
このため、高速にスイッチングするほど、すなわちdi/dtが大きいほど、また、配線長が長い(配線のインダクタンス値Lが大きい)ほどサージ電圧は高くなるため、主回路構造が大型化する大電流素子では、特にこのサージ電圧対策が重要になる。
ここで、図10は、IGBT1の一般的な駆動回路11Aの構成を示している。この駆動回路11Aは、順バイアス用駆動電源5及び逆バイアス用駆動電源6に直列に半導体スイッチからなるスイッチ7a,7b及び抵抗9a,9bを接続し、図11に示す如く、IGBT1をオンさせる時はスイッチ7aを、オフさせる時はスイッチ7bをそれぞれオンさせることにより、IGBT1のゲートに順バイアスまたは逆バイアスを印加してIGBT1をオン・オフさせる。
スイッチ7a,7bのオン・オフのタイミングは、図7の制御部14からパルス分配部13を介して送出されたオン・オフ指令信号に従い、タイミング制御回路8によって決定される。
また、スイッチ7a,7bとIGBT1のゲートとの間に接続された抵抗9a,9bの抵抗値を適宜選定することで、IGBT1のゲート充放電速度、ひいてはIGBT1のスイッチング速度を調整可能としている。
すなわち、抵抗9a,9bの値を大きくするほどIGBT1のゲート充放電速度が遅くなってIGBT1のスイッチング速度を遅くすることができ、スイッチング時のdi/dtが小さくなるため、サージ電圧を抑制することができる。
しかし、上記の方法によってサージ電圧を抑制する場合には、全体的にスイッチング動作における損失やスイッチング時間遅れが増大するという問題がある。
一方、この種のサージ電圧を抑制するために、例えば後述の特許文献1には、図12に示す如く、IGBT1のコレクタ・ゲート間に電圧クランプ素子としてのツェナーダイオード3を図示の方向に接続しておき、その降伏電圧VをIGBT1のコレクタ・エミッタ間の耐圧以下に設定しておくことにより、スイッチング時のサージ電圧をIGBT1の耐圧以下に抑制する、いわゆるダイナミック・クランプ回路が開示されている。
図12の動作について説明すると、サージ電圧がツェナーダイオード3の降伏電圧Vに達すると、点線のように降伏電流がツェナーダイオード3を介してIGBT1のゲートに流れ込んでゲート入力容量16が充電されるため、IGBT1のゲート電圧が上昇し、サージ電圧が発生している期間、すなわちツェナーダイオード3が降伏している期間は、ゲート電圧がIGBTのしきい値電圧Vth以上に保たれる。
その結果、IGBT1のゲートの放電速度が抑制されるため、di/dtはサージ電圧がほぼツェナーダイオードの降伏電圧Vになるような値に制限されることになり、ターンオフを緩やかにすることができる。
しかし、このようなダイナミック・クランプ回路においても、スイッチング動作を行うアームに対向するアームのオフ側IGBTに逆並列接続された還流ダイオードが逆回復する際に発生するサージ電圧に対しては効果がない。
つまり、前述した図8のように、オフ側IGBTのゲート電圧は、オフ状態を維持するために通常マイナス・バイアスが印加されているため、還流ダイオード2の逆回復時に発生したサージ電圧がツェナーダイオードの降伏電圧Vに達した場合、ツェナー降伏電流はオフ側IGBTのゲート入力容量16を充電する方向には流れずに、逆バイアス用駆動電源6側にバイパスして流れてしまうためである。
図13A,13Bは上記のスイッチング動作波形を示しており、図13AはIGBT1のターンオフ時、図13Bは還流ダイオード2の逆回復時の動作波形図である。
図13Aに示すIGBT1のターンオフ動作では、電流遮断時のIGBT1のゲート電圧VGEはほぼしきい値電圧Vth付近であり、サージ電圧の発生に伴ってツェナーダイオード3からゲート入力容量16の充電電流が流れ込むため、IGBT1のゲート電圧VGEは上昇し、コレクタ・エミッタ間電圧VCEがツェナー降伏電圧Vと等しくなる点でバランスして遮断動作が行われる。
これに対し、図13Bに示す還流ダイオード2の逆回復時は、サージ電圧が発生しても、IGBT1のゲート電圧VGEはしきい値電圧Vthまで上昇することはない。これは、前述したようにツェナー降伏電流がほとんど全て逆バイアス用駆動電源6側に流れてしまうためである。よって、図13Bに示す如く過大なサージ電圧(VCE)がIGBT1に印加されることになる。
従って、図12に示した従来技術では、還流ダイオード2の逆回復時にサージ電圧を抑制できないため、このサージ電圧により素子の破壊や劣化を招く恐れがある。
一方、還流ダイオードの逆回復特性であるサージ電圧は、対向アーム側のIGBTのターンオン速度(ターンオンの電流変化率di/dt)に依存する。すなわち、対向アーム側のIGBTのターンオン速度が速いと還流ダイオードの逆回復速度も速くなり、逆回復時のサージ電圧が生じやすい。言い換えれば、対向アーム側のIGBTのターンオンが緩慢であれば、逆回復時のサージ電圧を抑制することができる。
この特性を利用して、下記の特許文献2には、IGBTのゲート電圧を段階的に上昇させてターンオン速度を調整する技術が開示されている。しかし、この場合でも、ゲート電圧の立ち上がりが緩慢なためにターンオン時のスイッチング損失が増大したり、スイッチング時間が遅延する等の問題を生じる。
なお、下記の特許文献3にも、IGBTのスイッチング時間の遅延防止や、di/dt,dv/dtの抑制によるサージ電圧及びスイッチングノイズの低減を目的とした自己消弧形半導体素子の駆動回路が開示されている。
しかしながら、この従来技術では、IGBTの主エミッタ端子・補助エミッタ端子間に接続された電流変化率検出用インダクタンスや電流検出用抵抗の電圧降下によりワンショット回路を動作させてIGBTのスイッチング時間を短縮するものであり、所望のスイッチング時間を得るためには前記インダクタンスや抵抗の値に厳密な精度が要求され、また、部品数が多く回路構成も複雑になるという問題がある。
特開2001−231247号公報(段落[0004],[0005]、図5等) 特開平2−179262号公報(第3頁右下欄〜第4頁右上欄(作用)の項、第4頁右下欄第9行〜第5頁左下欄第12行、第2図等) 特開平10−32976号公報(段落[0023]〜[0028]、図1,図2等)
以上詳述したように、図10、図12、特許文献1〜3等に記載された従来技術では、スイッチング損失の低減やスイッチング時間の短縮が不十分であると共に、還流ダイオードの逆回復時におけるサージ電圧抑制効果にも改善の余地がある。また、回路構成に関しても一層の簡略化が求められている。
そこで本発明は、上記の種々の課題を解決するためになされたものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、ダイオードが逆並列接続された自己消弧形半導体素子を直列に接続して上下アームを構成し、これらの上下アームの前記半導体素子をオン・オフ指令信号により交互にオン・オフして電力変換を行う電力変換装置における前記半導体素子の駆動回路であって、前記半導体素子の制御端子に順バイアス電圧及び逆バイアス電圧を印加する手段と、前記半導体素子のターンオフ時に前記制御端子に所定電圧を印加して予備充電を行う予備充電手段と、これらの各手段の動作タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備えた駆動回路において、
上下アームの半導体素子の入力端子と制御端子との間に、半導体素子のスイッチング時のサージ電圧を半導体素子の耐圧以下に抑制するための電圧クランプ素子をそれぞれ接続すると共に、
前記タイミング制御手段は、
一方のアームの半導体素子をターンオフさせた後に、少なくとも他方のアームの半導体素子がターンオンする期間、一方のアームの半導体素子の制御端子に対して、前記オン・オフ指令信号に基づく半導体スイッチの動作により、前記順バイアス電圧及び逆バイアス電圧を印加する手段から分圧抵抗を介してこの半導体素子をターンオンさせる極性であってターンオンのしきい値よりも低い値の電圧を前記予備充電手段により出力させるものである。
なお、前記タイミング制御手段は、請求項2に記載するように、一方のアームの半導体素子のターンオフ以後、予備充電手段を継続的に動作させるか、或いは、請求項3に記載するように、一方のアームの半導体素子がターンオフしてから一定期間経過後に予備充電手段を動作させることが望ましい。
本発明によれば、半導体素子をターンオフさせた後に、ある一定期間は順バイアス状態を維持することにより、半導体素子のターンオフ時のみならず、対向アーム側の還流ダイオードが逆回復した際に生じるサージ電圧をも抑制し、素子の破壊や劣化を防止すると共に信頼性を向上させることができる。また、特許文献3の従来技術に比べて回路構成も比較的簡単で済み、低コストにて実現可能である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の第1実施形態を示す回路図であり、図10,図12と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
図1において、11は本実施形態に係る駆動回路である。この駆動回路11は、コレクタ・ベース間にツェナーダイオード3が接続されたIGBT1の順バイアス用駆動電源5及び逆バイアス用駆動電源6の直列回路と、スイッチ7a、抵抗9a,9b及びスイッチ7bの直列回路と、スイッチ7c、抵抗9c,9d及びスイッチ7dの直列回路とを備え、これらの直列回路が並列に接続されている。ここで、スイッチ7a〜7dは半導体スイッチにより構成されている。なお、抵抗9a,9bの相互接続点と抵抗9c,9dの相互接続点は、一括してIGBT1のゲートに接続され、IGBT1のエミッタは駆動電源5,6の相互接続点に接続されている。
また、図示されていないが、図7の制御部14及びパルス分配部13を介したオン・オフ指令信号がタイミング制御回路8に入力され、このタイミング制御回路8の出力信号により前記スイッチ7a〜7dがオン・オフ制御されるようになっている。
上記構成において、タイミング制御回路8の出力によってスイッチ7a,7bを交互にオン・オフさせることにより、IGBT1のゲートを制御してIGBT1をオン・オフさせる。ここで、抵抗9a,9bはゲート抵抗であり、IGBT1のターンオン時にはスイッチ7a及び抵抗9aを、ターンオフ時にはスイッチ7b及び抵抗9bを通じて駆動電源5,6を印加し、ゲートの充放電が行われる。
また、抵抗9c,9dは駆動電源5,6の分圧用抵抗であり、IGBT1のターンオフ後にある一定期間スイッチ7c,7dをオンさせることにより、ゲート電圧VGEを抵抗9c,9dによって分圧される所定電圧値に保持するように動作する。
ここで、駆動電源5,6、スイッチ7c,7d及び抵抗9c,9dは、本発明における予備充電手段を構成している。
図2は、オン・オフ指令信号及び上記スイッチ7a〜7dの動作を示すタイミングチャートである。IGBT1をスイッチングする際には、図示するように、前記オン・オフ指令信号に従いスイッチ7a,7bを交互にオン・オフさせてIGBT1のゲートに順バイアスまたは逆バイアスを印加する。
ここで、本実施形態では、一方のIGBT1がオンからオフに切り替わるタイミングにおいて、タイミング制御回路8の制御動作により、スイッチ7a,7bをある一定期間Δtだけ、具体的には対向アーム側IGBTのターンオンが完了するまでの期間だけオフさせ、かつ、スイッチ7c,7dをオン状態で保持する。これにより、図1に示すIGBT1のゲートには、駆動電源5,6の電圧和を分圧抵抗9c,9dによって分圧した電圧値が印加されて予備充電が行われる。
この分圧された電圧値は、0[V]より高く、かつIGBT1のしきい値電圧(ターンオンするゲート電圧値)Vthよりも低く、望ましくはしきい値Vthよりも1[V]程度の範囲内で低くなるように分圧抵抗9c,9dの抵抗値を設定しておく。例えば、IGBT1のしきい値電圧Vthが6[V]の場合には、分圧抵抗9c,9dによる電圧が5[V]になるように設定する。
この間、IGBT1のゲート・コレクタ間に接続されているツェナーダイオード3は、IGBT1がターンオフした際に生じるサージ電圧を降伏電圧Vにクランプする動作を行う。
一方、還流ダイオード2が逆回復する際に生じるサージ電圧については、このサージ電圧がツェナーダイオード3の降伏電圧Vに達するとIGBT1のコレクタ側からゲート入力容量16を充電する方向でツェナー降伏電流が流れ込む。ここで、前述のようにゲート電圧はほぼしきい値電圧Vthの近傍まで充電されているため、IGBT1は容易にオン状態へ移行し、ツェナーダイオード3の降伏電圧Vによってサージ電圧をクランプすることができる。
対向アーム側の還流ダイオード2の逆回復動作が完了、すなわちIGBT1がターンオンした後に、既にターンオフしたアーム側のIGBT1の駆動回路では、スイッチ7c,7dをオフし、逆バイアス印加用のスイッチ7bをオンさせて連続的に逆バイアスを印加する。これにより、IGBT1のオフ状態を安定的に保持することができる。
図3は、上述の動作を表したIGBT1のゲート電圧のタイミングチャートである。また、図4AはIGBT1のターンオフ時、図4Bは還流ダイオード2の逆回復時のIGBT1の動作波形図である。なお、図3及び後述の図6における点線の波形は、サージ電圧クランプ時のゲート電圧VGEの増加を示している。
これらの図から、サージ電圧が発生してツェナーダイオードの降伏電圧Vを超えると降伏電流が流れてIGBT1によるサージ電圧のクランプ動作が行われ、IGBT1のゲート電圧VGEがしきい値Vth近傍から上昇することがわかる。これにより、ゲートの放電速度が抑制され、サージ電圧がほぼ降伏電圧V付近になるようなdi/dtに制限しつつターンオフを緩慢に行わせることができる。
なお、図5は、上下アームのIGBT1のゲート電圧、上アームのIGBT1のコレクタ電流、下アームの還流ダイオード2の電流及び電圧の関係を示すタイミングチャートである。
次に、図6は本発明の第2実施形態における上下アームのIGBT1のゲート電圧波形を表したものである。第1実施形態では、図3に示したように、IGBT1がオフした以後の一定期間にわたってスイッチ7c,7dをオンさせることにより、しきい値Vthより若干低いゲート電圧VGEを保持しているが、デッドタイムが長い場合等においては、外来ノイズ等の影響でIGBT1が誤ってオンしてしまう場合がある。
すなわち、ゲート電圧VGEがほぼターンオン可能なレベルに保持されているため、ノイズに弱くなるおそれがある。
そこで、第2実施形態では、図6に示すように、IGBT1がオフした直後はスイッチ7c,7dをオンさせず、IGBT1がオフしてから一定時間Δt’だけ経過した後の、対向アームのIGBT1がターンオンするタイミングでのみスイッチ7c,7dをオンさせることにより、ゲート電圧VGEをしきい値Vth付近まで保持するようにし、これによって外来ノイズによる不安定な動作を防止するようにした。
この場合のスイッチ7a〜7dの制御動作は、駆動回路11内のタイミング制御回路8により容易に設定できることは明らかである。
本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。 第1実施形態におけるオン・オフ指令信号及び各スイッチの動作を示すタイミングチャートである。 第1実施形態におけるIGBTのゲート電圧を示す波形図である。 第1実施形態におけるIGBTのターンオフ時の動作波形図である。 第1実施形態における還流ダイオードの逆回復時のIGBTの動作波形図である。 第1実施形態の動作を示す波形図である。 本発明の第2実施形態におけるIGBTのゲート電圧を示す波形図である。 電力変換装置の回路構成を示すブロック図である。 図7における上アーム側IGBT及び下アーム側IGBTのスイッチングパターンを示す図である。 図7においてIGBTがターンオフした際にサージ電圧が発生する様子を説明するための回路図である。 図9Aにおける各部の電圧、電流の波形図である。 IGBTの一般的な駆動回路の構成図である。 図10の動作説明図である。 特許文献1に記載された従来技術の説明図である。 IGBTのターンオフ時の動作波形図である。 還流ダイオードの逆回復時のIGBTの動作波形図である。
符号の説明
1:IGBT
2:還流ダイオード
3:ツェナーダイオード
5,6:駆動電源
7a,7b,7c,7d:スイッチ
8:タイミング制御回路
9a,9b,9c,9d:抵抗
10:三相交流電動機
11,11A:駆動回路
12:直流電源
13:パルス分配部
14:制御部
14a:出力電圧指令
14b:基準三角波
14c:比較演算部
15:浮遊インダクタンス
16:ゲート入力容量

Claims (3)

  1. ダイオードが逆並列接続された自己消弧形半導体素子を直列に接続して上下アームを構成し、これらの上下アームの前記半導体素子をオン・オフ指令信号により交互にオン・オフして電力変換を行う電力変換装置における前記半導体素子の駆動回路であって、前記半導体素子の制御端子に順バイアス電圧及び逆バイアス電圧を印加する手段と、前記半導体素子のターンオフ時に前記制御端子に所定電圧を印加して予備充電を行う予備充電手段と、これらの各手段の動作タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備えた駆動回路において、
    上下アームの半導体素子の入力端子と制御端子との間に、半導体素子のスイッチング時のサージ電圧を半導体素子の耐圧以下に抑制するための電圧クランプ素子をそれぞれ接続すると共に、
    前記タイミング制御手段は、
    一方のアームの半導体素子をターンオフさせた後に、少なくとも他方のアームの半導体素子がターンオンする期間、一方のアームの半導体素子の制御端子に対して、前記オン・オフ指令信号に基づく半導体スイッチの動作により、前記順バイアス電圧及び逆バイアス電圧を印加する手段から分圧抵抗を介してこの半導体素子をターンオンさせる極性であってターンオンのしきい値よりも低い値の電圧を前記予備充電手段により出力させることを特徴とする自己消弧形半導体素子の駆動回路。
  2. 請求項1に記載した自己消弧形半導体素子の駆動回路において、
    前記タイミング制御手段は、一方のアームの半導体素子のターンオフ以後、前記予備充電手段を継続的に動作させることを特徴とする自己消弧形半導体素子の駆動回路。
  3. 請求項1に記載した自己消弧形半導体素子の駆動回路において、
    前記タイミング制御手段は、一方のアームの半導体素子がターンオフしてから一定期間経過後に前記予備充電手段を動作させることを特徴とする自己消弧形半導体素子の駆動回路。
JP2004145835A 2004-05-17 2004-05-17 自己消弧形半導体素子の駆動回路 Expired - Fee Related JP4506276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004145835A JP4506276B2 (ja) 2004-05-17 2004-05-17 自己消弧形半導体素子の駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004145835A JP4506276B2 (ja) 2004-05-17 2004-05-17 自己消弧形半導体素子の駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005328668A JP2005328668A (ja) 2005-11-24
JP4506276B2 true JP4506276B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=35474560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004145835A Expired - Fee Related JP4506276B2 (ja) 2004-05-17 2004-05-17 自己消弧形半導体素子の駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4506276B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5196794B2 (ja) 2007-01-29 2013-05-15 三菱電機株式会社 半導体装置
JP4372812B2 (ja) * 2007-07-23 2009-11-25 トヨタ自動車株式会社 半導体スイッチング素子の駆動制御装置
CN102292914B (zh) * 2009-08-27 2015-04-01 富士电机株式会社 半导体驱动装置
JP5970194B2 (ja) 2012-02-03 2016-08-17 株式会社 日立パワーデバイス 半導体スイッチング素子の駆動回路並びにそれを用いた電力変換回路
JP2014027789A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Hitachi Ltd 電力変換器
JP6362996B2 (ja) 2014-10-24 2018-07-25 株式会社日立製作所 半導体駆動装置ならびにそれを用いた電力変換装置
JP6536807B2 (ja) * 2015-07-31 2019-07-03 日産自動車株式会社 半導体保護装置と半導体保護方法
JP6168253B1 (ja) * 2017-05-01 2017-07-26 富士電機株式会社 駆動装置およびスイッチ装置
JP7356340B2 (ja) * 2019-12-25 2023-10-04 株式会社タムラ製作所 ゲート駆動回路
DE102021203855A1 (de) 2021-04-19 2022-10-20 Zf Friedrichshafen Ag Ansteuerverfahren für Leistungshalbleiter eines Inverters, Schaltungsanordnung, sowie Elektroantrieb

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02103927U (ja) * 1989-02-04 1990-08-17
JPH10209832A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Fuji Electric Co Ltd 半導体スイッチ回路
JP2001217697A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Hitachi Ltd 半導体素子の駆動装置及びその制御方法
JP2003218675A (ja) * 2002-01-22 2003-07-31 Hitachi Ltd 半導体素子の駆動装置ならびにそれを用いた電力変換装置
JP2004229057A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp ゲートドライブ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02103927U (ja) * 1989-02-04 1990-08-17
JPH10209832A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Fuji Electric Co Ltd 半導体スイッチ回路
JP2001217697A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Hitachi Ltd 半導体素子の駆動装置及びその制御方法
JP2003218675A (ja) * 2002-01-22 2003-07-31 Hitachi Ltd 半導体素子の駆動装置ならびにそれを用いた電力変換装置
JP2004229057A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp ゲートドライブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005328668A (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6735900B2 (ja) 半導体装置、および、電力変換システム
JP3339311B2 (ja) 自己消弧形半導体素子の駆動回路
JP4432215B2 (ja) 半導体スイッチング素子のゲート駆動回路
US9543749B2 (en) Driver for switching element and control system for rotary machine using the same
JP6617571B2 (ja) 半導体スイッチング素子のゲート駆動回路
JP4770304B2 (ja) 半導体素子のゲート駆動回路
JP2003052178A (ja) 3レベルインバータ装置
JP3447949B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路、電力変換装置
JP3577807B2 (ja) 自己消弧形半導体素子の駆動回路
WO2015111154A1 (ja) スイッチング回路、インバータ回路、及びモータ制御装置
JP4506276B2 (ja) 自己消弧形半導体素子の駆動回路
JP4204534B2 (ja) 電力変換装置
JP4321491B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子の駆動装置
JP4816198B2 (ja) 貫通電流制御装置を備えたインバータ
JP5298557B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動装置
JP6033737B2 (ja) インバータ制御装置
JP6758486B2 (ja) 半導体素子の駆動装置および電力変換装置
JP3568024B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路
JP2007104739A (ja) 電力用半導体モジュールの駆動回路
JP6025145B2 (ja) インバータ制御装置
Li et al. Optimal algorithm design based on a digitalized active voltage gate driver for IGBT turn-on transition
JPH10209832A (ja) 半導体スイッチ回路
JP3199610B2 (ja) スナバ回路及びそれを用いた電力変換装置
WO2024100706A1 (ja) 電力用半導体素子の駆動回路および電力変換装置
WO2023062745A1 (ja) 電力用半導体素子の駆動回路、電力用半導体モジュール、および電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070315

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091112

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4506276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees