JP4504899B2 - 揺動内接噛合型の減速機、及びギヤドモータ - Google Patents

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Description

本発明は、冷却媒体導通孔を有する揺動内接噛合型の減速機、及びギヤドモータに関する。
従来、図4に示すようなギヤドモータが知られている(特許文献1参照)。
このギヤドモータGMは、モータ1の回転を動力源として、このモータの動力を減速機20で減速し、出力軸48を介して、図示せぬ相手機械へと動力を伝達するものである。
この種のギヤドモータは、モータ部分及び減速機部分のそれぞれが、取り付ける相手機械に応じて、様々な種類の負荷容量、減速比、回転速度幅に対応するものが用意されている。
特に、高負荷なものや、高回転の状況下で使用されるギヤドモータにあっては、動作時の発熱が相当なものとなり、冷却する必要が生じる。これは、冷却せずに使用し続けると、モータのコイル部分が熱により焼き切れてしまったり、減速機のギヤの噛合部分が上手く潤滑されずに、焼付きを起したり、かじりが生じるためである。
図4のような従来のギヤドモータにあっては、モータにモータの回転と共に回転するファン3を設け、このファン3により起こされる風によってモータ1及び減速機20を冷却(いわゆる空冷)していた。
特開平10−285869号公報
しかしながら、例えば、建設機械に用いる減速装置などでは、運転時において、常にファン3の部分に冷えた空気が供給されているとは限らず、効率的な冷却ができない場合もある。又、ファンへの冷却風の供給を考慮すれば、自ずとギヤドモータの設置方法(場所)が制限されることにもなる。
本発明は、これらの問題を解消するべくなされたものであって、揺動内接噛合型の減速機及びこの減速機を用いたギヤドモータにおける熱発生部分を、効率良く冷却することのできる減速機、及びギヤドモータを提供するものである。
本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車と僅少の歯数差の外歯歯車を有し、前記内歯歯車と外歯歯車との相対回転成分を出力する揺動内接噛合型の減速機であって、前記内歯歯車及び外歯歯車の収容されるケーシングが当該減速機と連結されるモータのモータケーシングに対して相対回転不能とされ、前記内歯歯車の内歯のラジアル方向外側、且つ、前記ケーシングの内部に、冷却媒体の通路となる冷却媒体導通孔が形成されており、且つ、前記冷却媒体導通孔は、前記モータケーシングに形成されるモータ用冷却媒体導通孔とつながり、更に、該冷却媒体導通孔の内面を構成する全ての面が互いに相対回転しない構成とすることにより、上記課題を解決するものである。
これにより、揺動内接噛合型の減速機において最も発熱の大きい部分、即ち、内歯歯車と外歯歯車との噛合部分の周辺を効率的に冷却することができる。なお、揺動内接歯合型の減速機は、一段で大きな減速比を得ることが可能である。一方、その分、大トルクを内歯歯車(ケーシングと一体化されている場合にはケーシング)で受ける必要がある。即ち、ケーシングを厚く丈夫に構成する必要があり、従来のようなファンによる空冷の場合は冷却効率が悪い。本発明では、このケーシングの厚みを逆手にとってこの厚みを有効利用し、ここに冷却媒体の通り道を設けることで、例えば建設機械において使用される場合でも効率的に冷却できる。そして、冷却媒体導通孔がモータのモータ側冷却媒体導通孔とつながる構成とすることで、減速機の始動時においては、減速機に備わる潤滑油がある一定の温度にまで上昇する間においては、モータの発熱を利用したオイルヒータとして機能し、それ以上の温度となると、オイルクーラーとして機能するため、非常に有用な配置構成である。
又、本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車と僅少の歯数差の外歯歯車を有し、前記内歯歯車と外歯歯車との相対回転成分を出力する揺動内接噛合型の減速機及び動力源となるモータを連結したギヤドモータであって、前記内歯歯車及び外歯歯車の収容されるケーシングが前記モータのモータケーシングに対して相対回転不能とされ、前記内歯歯車の内歯のラジアル方向外側、且つ、前記ケーシングの内部に、冷却媒体の通路となる冷却媒体導通孔が形成されており、且つ、前記冷却媒体導通孔は、前記モータケーシング部分に形成されるモータ用冷却媒体導通孔とつながり、更に、該冷却媒体導通孔の内面を構成する全ての面が互いに相対回転しない構成とすることで、同様に上記課題を解決するものである。
これにより、揺動内接噛合型の減速機及び動力源としてモータを用いたギヤドモータにおいて、発熱の大きい部分、即ち、モータのコイル周辺部分と、減速機における内歯歯車と外歯歯車との噛合部分の周辺部分を効率的に冷却することができる。又、このような構成とすれば、ギヤドモータGMの始動時においては、減速機に備わる潤滑油がある一定の温度にまで上昇する間においては、モータの発熱を利用したオイルヒータとして機能し、それ以上の温度となると、オイルクーラーとして機能するため、非常に有用な配置構成である。
低回転から超高回転まで回転数に関わらず発熱部分を効率良く冷却でき、清音で、且つ、設置自由度の高い揺内接噛合型の減速機、及びギヤドモータを提供することができる。
以下、添付図面を用いて本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る減速機に動力源としてモータを連結したギヤドモータの断面図であり、図2は、図1における矢示A−A線に沿う断面図である。
図1に示すギヤドモータGM100は、動力源となるモータ101と、揺動内接噛合型の減速機120とがボルト103等により連結された構成とされている。又、このギヤドモータGM100には連結パイプ166A、166B、166Cを介して、タンク160、ポンプ162、冷却器164等の冷却機構Cと連結されているが、この点についての詳細は後述する。
モータ101は本実施形態に係るギヤドモータGM100の動力源となる部分であり、いわゆるラジアルギャップ型のモータである。モータ101は、その略中心部分にモータ軸114を有しており、該モータ軸114は、軸受118を介してエンドカバー104に、軸受119を介してフロントカバー128に回転可能に支持されている。エンドカバー104はボルト106を介してモータケーシング(以下単に「ケーシング」と言う。)102と固定されている。一方、フロントカバー128はボルト103を介してケーシング102に固定されている。
モータ軸114の軸方向略中央部分には、永久磁石で構成されるロータ110が固定されており、該モータ軸114と一体的に回転可能とされている。このロータ110の径方向(ラジアル方向)外側には、僅かな隙間を介して電機子コイル116を有するステータ112が対向している。このステータ112はケーシング102に固定されている。
なお、図1において、モータ101の上部側に図示する符号170は電源へとつながる電源コードであり、エンドカバー104の奥側部分には図示はしないがモータの回転を止めるブレーキ機構が備わっている。
又、ケーシング102には、冷却媒体導通孔108が設けられているが、この点についての詳細は後述する。
前述したモータ軸114の一部は、軸受119を介して揺動内接噛合型減速機120の内部にも臨んでいる。モータ軸114の先端には、ピニオン115が直切り形成されている。このピニオン115は振り分けギヤ132と噛合している。この振り分けギヤ132は、図1においては1つしか図示されていないが、約120°位相を異ならせて合計3つ存在する。それぞれの振り分けギヤ132には振り分け軸134が一体的に形成されており、振り分けギヤ132の回転と共に振り分け軸134が回転可能に構成されている。この振り分け軸134は円錐ころ軸受172及び円錐ころ軸受174によって回転可能に支持されている。振り分け軸134には偏心体135が設けられ、該偏心体135の周りに複数設置される偏心体軸受138を介して、外歯歯車140を揺動回転可能なように構成されている。外歯歯車140には、キャリアピン孔139が設けられ、該キャリアピン孔139に、キャリアピン145が遊嵌されている。外歯歯車140は、ケーシング122に固定支持されている復数の内歯136と噛合している。本実施形態においては、ケーシング122が内歯歯車本体を兼ねた構成とされているが、これに限定されるものではない。
外歯歯車140の歯の数と、内歯136の数とは僅少の差(主として1乃至6の歯数差)を有して構成されている。即ち、外歯歯車と内歯歯車には僅少の歯数差が存在している。
なお、本実施形態におけるギヤドモータGM100では、外歯歯車140は2枚で構成されているが、伝達容量、負荷等に応じて1枚の構成であってもよいし、又3枚以上で構成されていてもよい。
キャリアピン145は、第1キャリア142と一体的に形成されている。なお、この第1キャリアは、円錐ころ軸受172を介して前記説明した振り分け軸134を回転可能に支持している。他方、この第1キャリア142は、軸受154によって、出力軸カバー128(継カバー)に回転可能に支持されている。
一方、外歯歯車140の、反第1キャリア142側には、第2キャリア146が備わっており、この第2キャリア146は、キャリアボルト144によって、第1キャリア142と連結されている。なお、この第2キャリア146は円錐ころ軸受174を介して前述した振り分け軸134を回転可能に支持している。
更に、この第2キャリア146は出力軸148と一体的に形成されている。
ここまでに説明してきた揺動内接噛合型減速機120の各部材は、ケーシング122及びこのケーシング122にボルト126を介して固定される出力軸カバー124の中に備わっている。このケーシング122には、冷却媒体の通路となる冷却媒体導通孔123が設けられているが、この点についての詳細は後述する。
なお、前述したモータ101のフロントカバー128は、モータ101と揺動内接噛合型減速機120とを連結する継カバーとしても機能している。又、出力軸148は自動調芯ころ軸受152を介してケーシング122及び出力軸カバー124に回転可能に支持されている。更に、出力軸148の先端にはボルト153を介して平歯車150が設置固定されている。
なお、符号156はオイルシールであり、符号158は潤滑油注入口である。
続いて、揺動内接噛合型減速機120のケーシング122に備わる冷却媒体導通孔123及びモータ101のケーシング102に備わる冷却媒体導通孔(モータ用冷却媒体導通孔)108及び冷却機構Cについて説明する。モータ101のケーシング102の内部におけるステータ112の相当部分には、そのケーシング102の厚みの略中央付近に、冷却媒体導通孔108が一周にわたって周設されている。この冷却媒体導通孔108の反減速機側には、冷却媒体の入口となる媒体入口102INが備わっており、一方、最も減速機側には、冷却媒体の出口となる媒体出口102EXが備わっている。この入口102INと出口102EXは、本実施形態においては180°位相が異なって設置されているが、必ずしもこれに限定する趣旨のものではなく、位相が90°であってもよいし、同位相に設置されていてもよい。
又、揺動内接噛合型減速機120のケーシング122の内部にも、該ケーシング122の厚みの略中央部分に冷却媒体導通孔123が一周にわたって周設されている。この位置は、揺動内接噛合型減速機120において、最も発熱量が高くなる位置、即ち、内歯136と、外歯歯車140との噛合位置のラジアル方向外側に設置されている。
更に、この冷却媒体導通孔123における、最もモータ側には、冷却媒体の入口となる媒体入口122INが設けられ、一方、最も出力軸148側には、冷却媒体の出口となる媒体出口122EXが設けられている。又、前述したモータ101のモータケーシング102に備わる媒体出口102EXと、減速機120におけるケーシング122の媒体入口122INとは連結パイプ166Bで連結されている。なお、この連結パイプの具体的構成は特に限定されるものではなく、自由に折り曲げることのできるフレキシブルなパイプのようなものも含まれる。
一方、ギヤドモータGM100とは別体として、冷却媒体を一定量保持しておくタンク160、及び冷却媒体を駆動するポンプ162、及び冷却媒体を冷却する冷却機164などの冷却機構Cが設けられている。これらのタンク160、ポンプ162、冷却機164はそれぞれ別構成として設置されていても良く、全て一体的に構成されていてもよい。
冷却機164と、モータのケーシング102における媒体入口102INとの間は連結パイプ166Aで連結されている。一方、減速機120のケーシング122における媒体出口122EXとタンク160とは連結パイプ166Cで連結されている。この構成によりタンク160に備わる冷却媒体が、ポンプ162に駆動された後冷却機164で冷却され、連結パイプ166Aを介してモータ101のケーシング102に備わる冷却媒体導通孔108へと伝達され、更に、連結パイプ166Bを介して、減速機120のケーシング122に備わる冷却媒体導通孔123へと伝達される。最後に、連結パイプ166Cを介して再びタンク160へと媒体が戻されることが可能となる。
なお、この冷却機構Cに用いられる冷却媒体は種々のものが考えられ、例えば水(水冷)であってもよいし、油(油冷)であってもよい。媒体として機能し得るものであるならば、特に限定されるものではない。
続いて、モータ101のケーシング102に形成された冷却媒体導通孔108、及び、減速機120のケーシング122に形成された冷却媒体導通孔123の形成方法について説明する。
モータ101のケーシング102及び、減速機120のケーシング122は、共にアルミニウム鋳造により形成されたものである。但し、アルミニウムであることが本発明の必須の構成要素ではない。これらのケーシング102、122を鋳造により形成する場合には、塩(NaCl)を原料とした塩中子(溶媒に溶ける中子)を用いて鋳造する。この塩中子を、希望とする冷却媒体導通孔108、123の形に形成しておき、この塩中子を鋳型に固定した上で溶けたアルミニウムを流し込み形成する。そうすると、塩中子の部分にはアルミニウムが流れ込まないため、その部分が冷却媒体導通孔108、123として形成される。鋳造直後においては、当然に冷却媒体導通孔108、123に相当する部分には、使用した塩中子が存在しているが、この塩中子の部分に溶媒としての水を流すだけで簡単に塩を除去することができる。この点、従来は中子として塩ではなく砂が一般的に用いられていたが、この場合は水を流したとしても容易に除去することができず(溶媒である水に溶けない)、この点において本発明における塩中子の利用は大変有用なものである。又、塩中子の原材料は97.2%以上の単なる塩(NaCl)であるため、人が口に入れても安全であり、高温となる鋳造時において有害なあるいは悪臭等も発生しない。更に作業環境に対しても優しく、ガス等の発生により鋳造物に巣が発生するような悪影響も無い。この塩中子の作成は、粒度を調整した塩を用いて、金型に塩原料を入れて加圧することによって形成される。即ち、どのような形であっても塩中子にて対応することが十分に可能である。
続いてギヤドモータGM100の作用について説明する。
モータ101に通電がなされると、電機子コイル116に電気が流れ、ステータ112に磁力が発生する。このステータに発生した磁力と、モータ軸114に固定されるロータ110(の永久磁石)との作用によって、ロータ110は回転を始め、それに伴いモータ軸114も回転する。このとき、電気が流れる電機子コイル116及び該電機子コイル116を備えるステータ112は発熱して高温となる。このモータ軸114の回転は、ピニオン115を介して揺動内接噛合型減速機120における振り分けギヤ132へと伝わり、振り分け軸134を回転させる。この振り分け軸134の回転は、振り分け軸134に一体的に形成される偏心体135を偏心回転させ、更に偏心体軸受138を介して外歯歯車140を揺動回転させる。このとき、外歯歯車140は、ケーシング122に備わる内歯136と噛合しているため回転を規制され、ほとんど揺動のみを行なうことになる。又、内歯136の数と、外歯歯車140の外歯の数とは、僅少な歯数差を有しているため、外歯歯車140が1回揺動回転する度に外歯歯車140は同時にその歯数差分だけ公転することになる。この公転成分(即ち外歯歯車と内歯歯車との相対回転成分)がキャリアピン145を介して第1及び第2キャリア142、146へと伝達される。更に、第2キャリア146と出力軸148とは一体として形成されているため、この第2キャリア146の回転がそのまま出力軸148の回転として出力される。
なお、内歯136と外歯歯車140の噛合部分においては、高速且つ高圧で金属同士が噛合及び摺動するため、発熱が避けられない。しかしながら、本実施形態における揺動内接噛合型減速機120においては、そのケーシング122の厚みの略中央部分であって、前記内歯136のラジアル方向外側に、冷却媒体の通り道となる冷却媒体導通孔123が形成されているため、この部分の発熱を効果的に冷却することが可能となっている。
一方、冷却機構Cからの媒体は、まず最初にモータ101を冷却した後減速機120へと運ばれているが、これはその性質上、減速機120に比べてモータ101が早期に発熱し始め、又その発熱量が大きい上に、その構造上発熱によってより不具合が発生し易いためであり、効率的に冷却する目的からのものである。更に、このような構成とすれば、ギヤドモータGM100の始動時においては、減速機120に備わる潤滑油(図示しない)がある一定の温度にまで上昇する間においては、モータ101の発熱を利用したオイルヒータとして機能し、それ以上の温度となると、オイルクーラーとして機能するため、非常に有用な配置構成である。但し、減速機120側に冷媒を通した後モータ101を経てリザーバに戻すという構成を排除するものではない。
続いて図3を用いて本発明における他の実施形態の一例について説明する。
但し、前述したギヤドモータGM100と同一又は類似する部分については数字下2桁が同一の符号を付するに止め、その構成及び作用において重複した説明は省略する。
図3は、本発明の他の実施形態の一例であるギヤドモータGM200の断面図である。
GM200においては、モータ201のケーシング202と、減速機220のケーシング222とが単一の部材として一体形成されている点が特徴となる点である。又、これらのケーシング202、222はモータ部分から減速機部分にかけて、一体的に冷却媒体導通孔208、223が形成されており、ギヤドモータGM100で示したモータ部分の冷却媒体導通孔と減速機部分の冷却媒体導通孔をつなぐような連結パイプは存在していない。このような複雑な構成であっても、塩中子を利用した鋳造形成によって問題なく一体形成することが可能である。更に、塩中子により形成した冷却媒体導通孔は、その性質上ケーシング208、222に継目を必要としないため、冷却媒体が漏れる心配をする必要も無い。
又、図示はしていないが、ギヤドモータGM100においても、ギヤドモータGM200においても、冷却媒体導通孔内に、例えばらせん状に、冷却媒体の流れを導く「通路壁」のような部分を形成し、より効率よく冷却媒体を流すことも可能である。
なお、前述した実施状態は、すべて振り分けタイプの揺動内接噛合型の減速機として説明しているが、これに限定されるものではない。
本発明は、揺動内接噛合型の減速機及びギヤドモータのみならず、揺動内接噛合型の増速機においても利用することができる。
本発明に係るギヤドモータの断面図 図1における矢示A−A線に沿う断面図 本発明に係る他の実施形態の一例を示すギヤドモータの断面図 従来例として示したギヤドモータの側面一部断面図
符号の説明
GM100…ギヤドモータ
101…モータ
102…ケーシング(モータケーシング)
108…冷却媒体導通孔(モータ)
110…ロータ
112…ステータ
114…モータ軸
115…ピニオン
116…電気子コイル
120…揺動内接噛合型減速機
122…ケーシング(減速機ケーシング)
123…冷却媒体導通孔(減速機)
124…出力軸カバー
128…フロントカバー(継カバー)
132…振り分けギヤ
134…振り分け軸
135…偏心体
136…内歯
138…偏心体用軸受
140…外歯歯車
142…第1キャリア
144…キャリアボルト
145…キャリアピン
146…第2キャリア
148…出力軸
150…平歯車

Claims (5)

  1. 内歯歯車と、該内歯歯車と僅少の歯数差の外歯歯車を有し、前記内歯歯車と外歯歯車との相対回転成分を出力する揺動内接噛合型の減速機であって、
    前記内歯歯車及び外歯歯車の収容されるケーシングが当該減速機と連結されるモータのモータケーシングに対して相対回転不能とされ、
    前記内歯歯車の内歯のラジアル方向外側、且つ、前記ケーシングの内部に、冷却媒体の通路となる冷却媒体導通孔が形成されており、且つ、
    前記冷却媒体導通孔は、前記モータケーシング部分に形成されるモータ用冷却媒体導通孔とつながり、更に、
    該冷却媒体導通孔の内面を構成する全ての面が互いに相対回転しない
    ことを特徴とする揺動内接噛合型の減速機。
  2. 請求項1において、
    前記冷却媒体は、前記モータ用冷却媒体導通孔へ伝達され、次に前記冷却媒体導通孔に伝達される
    ことを特徴とする揺動内接噛合型の減速機。
  3. 内歯歯車と、該内歯歯車と僅少の歯数差の外歯歯車を有し、前記内歯歯車と外歯歯車との相対回転成分を出力する揺動内接噛合型の減速機及び動力源となるモータを連結したギヤドモータであって、
    前記内歯歯車及び外歯歯車の収容されるケーシングが前記モータのモータケーシングに対して相対回転不能とされ、
    前記内歯歯車の内歯のラジアル方向外側、且つ、前記ケーシングの内部に、冷却媒体の通路となる冷却媒体導通孔が形成されており、且つ、
    前記冷却媒体導通孔は、前記モータケーシング部分に形成されるモータ用冷却媒体導通孔とつながり、更に、
    該冷却媒体導通孔の内面を構成する全ての面が互いに相対回転しない
    ことを特徴とするギヤドモータ。
  4. 請求項3において、
    前記冷却媒体導通孔と前記モータ用冷却媒体導通孔とが連結パイプにより連結される
    ことを特徴とするギヤドモータ。
  5. 請求項3又は4において、
    前記冷却媒体は、前記モータ用冷却媒体導通孔へ伝達され、次に前記冷却媒体導通孔に伝達される
    ことを特徴とするギヤドモータ。
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