JP2001317376A - ガスタービンエンジンの補機駆動ユニット - Google Patents

ガスタービンエンジンの補機駆動ユニット

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JP2001317376A
JP2001317376A JP2000134300A JP2000134300A JP2001317376A JP 2001317376 A JP2001317376 A JP 2001317376A JP 2000134300 A JP2000134300 A JP 2000134300A JP 2000134300 A JP2000134300 A JP 2000134300A JP 2001317376 A JP2001317376 A JP 2001317376A
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Akira Doiguchi
晃 土井口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補機としてのオイルポンプを備えたガスター
ビンエンジンの補機駆動ユニットにおいて、オイルフィ
ルターやオイルクーラーのような潤滑装置を合理的に配
置して油路の簡素化およびエンジン全体の小型化を図
る。 【解決手段】 エンジンケーシング11に支持したギヤ
ボックス12に、エンジンEに潤滑用のオイルを供給す
るオイルポンプと、オイルを濾過するオイルフィルター
82と、空気または燃料との間で熱交換を行ってオイル
を冷却するオイルクーラー83とを設ける。ギヤボック
ス12にオイルポンプ、オイルフィルター82およびオ
イルクーラー83を纏めて配置したことにより、それら
を接続する油路の長さを最小限に抑え、またギヤボック
ス12の外部に取り回す配管を減少させてエンジンE全
体の小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンのエンジンケーシングにギヤボックスを取り付け、
ギヤボックスに支持した補機駆動軸で補機を駆動する補
機駆動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニッ
トとして、例えば特開昭60−192838号公報に記
載されたものが公知である。このガスタービンエンジン
はエンジンケーシングの外壁面に取り付けられた2個の
ギヤボックスを備えており、それぞれのギヤボックスは
エンジンケーシングの内部に設けた遊星歯車機構のリン
グギヤから駆動力を伝達されて複数の補機を駆動するよ
うになっている。
【0003】ところでエンジンの被潤滑部を潤滑して温
度上昇したオイルは、スカベンジポンプでオイルタンク
に戻された後にフィードポンプで加圧され、オイルフィ
ルターおよびオイルクーラーを通過して再びエンジンに
供給される。従来のガスタービンエンジンは、オイルフ
ィルターやオイルクーラーのような潤滑装置が、オイル
ポンプが設けられた補機駆動ユニットと別体に配置され
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オイル
フィルターやオイルクーラーのような潤滑装置が補機駆
動ユニットと別体に配置されていると、補機駆動ユニッ
トに設けたオイルポンプと潤滑装置とを接続する油路が
複雑になり、配管の取り回しが面倒になるだけでなくエ
ンジン全体が大型化するという問題があった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、補機としてのオイルポンプを備えたガスタービンの
補機駆動ユニットにおいて、オイルフィルターやオイル
クーラーのような潤滑装置を合理的に配置して油路の簡
素化およびエンジン全体の小型化を図ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンケー
シングに取り付けたギヤボックスに少なくともオイルポ
ンプを含む補機類を支持し、これら補機類をギヤボック
スに支持した補機駆動軸で駆動するガスタービンエンジ
ンの補機駆動ユニットにおいて、ギヤボックスに少なく
ともオイルフィルターおよびオイルクーラーを含む潤滑
装置を支持したことを特徴とするガスタービンエンジン
の補機駆動ユニットが提案される。
【0007】上記構成によれば、少なくともオイルポン
プを含む補機類を支持するギヤボックスに、少なくとも
オイルフィルターおよびオイルクーラーを含む潤滑装置
を支持したので、オイルポンプ、オイルフィルターおよ
びオイルクーラーをギヤボックスに纏めて配置して油路
の長さを最小限に抑え、またギヤボックスの外部に取り
回す配管を減少させてエンジン全体の小型化を図ること
ができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記補機類は燃料を供給する
燃料ポンプを含み、前記オイルクーラーは前記燃料とオ
イルとの間で熱交換を行うことを特徴とするガスタービ
ンエンジンの補機駆動ユニットが提案される。
【0009】上記構成によれば、オイルクーラーは燃料
とオイルとの間で熱交換を行うので、オイルを効果的に
冷却することができるだけでなく、燃料を予熱してエン
ジンの出力向上に寄与することができる。しかもギヤボ
ックスに燃料ポンプとオイルクーラーとが設けられてい
るので、燃料をオイルクーラーに供給する燃料通路の長
さを最小限に抑えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの
正面図(図3の1−1線矢視図)、図2はガスタービン
エンジンの補機駆動ユニットの後面図(図3の2−2線
矢視図)、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の
要部拡大図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図1
の6方向矢視図、図7は図6の7−7線断面図、図8は
エンジンの潤滑系の回路図である。
【0012】図1〜図5に示すように、航空機用のガス
タービンエンジンEは概略円筒状のエンジンケーシング
11を備えており、そのエンジンケーシング11の下部
外壁面に補機駆動ユニットAが取り付けられる。補機駆
動ユニットAはエンジンケーシング11の外壁面に沿う
ように円弧状に湾曲したギヤボックス12を備えてお
り、ギヤボックス12の上面に形成した割り面12aが
エンジンケーシング11の下面に突設した取付フランジ
13の割り面13aに4本のボルト14,14,15,
15で固定される。エンジンケーシング11の取付フラ
ンジ13の割り面13aおよびギヤボックス12の割り
面12aはガスタービンエンジンEの回転軸(コンプレ
ッサ軸あるいはタービン軸)の軸線に対して平行な平面
から構成されており、その前部において取付フランジ1
3の板状の取付部13bを下向きに貫通するボルト1
4,14をギヤボックス12の割り面12aに螺合し、
その後部においてギヤボックス12の板状の取付部12
bを上向きに貫通するボルト15,15を取付フランジ
13の割り面13aに螺合することにより、補機駆動ユ
ニットAがエンジンケーシング11に固定される。この
とき、ギヤボックス12の割り面12aおよび取付フラ
ンジ13の割り面13a間に位置決め用のノックピン2
3…が装着される。
【0013】ガスタービンエンジンEの軸線上に配置さ
れた回転軸であるコンプレッサ軸(図示せず)により駆
動されるラジアルドライブ軸16は、その半径方向外端
が後方に偏倚することにより前記軸線から後下方に斜め
に延びている。ギヤボックス12の割り面12aの中央
にギヤハウジング17がボルト18…で固定されてお
り、駆動ベベルギヤ19が割り面12aの中央に設けた
ボールベアリング20とギヤハウジング17に設けたロ
ーラベアリング21とによって回転自在に支持される。
そしてラジアルドライブ軸16の下端が駆動ベベルギヤ
19にスプライン結合22される。
【0014】ギヤボックス12をエンジンケーシング1
1の取付フランジ13に結合するには、図5においてギ
ヤボックス12をラジアルドライブ軸16と平行な矢印
a方向に斜めに上昇させ、駆動ベベルギヤ19をラジア
ルドライブ軸16の下端にスプライン結合22する。そ
して最後にギヤボックス12を真上に向けて矢印b方向
に移動させ、ノックピン23…をギヤボックス12の割
り面12aおよび取付フランジ13の割り面13aに係
合させる。このとき、ラジアルドライブ軸16が矢印
c,c′方向に僅かにこじられるが、上端を支持された
ラジアルドライブ軸16の下端は矢印c,c′方向に若
干撓むことができるため、組付けに支障はない。
【0015】以上のように、ギヤボックス12の割り面
12aおよび取付フランジ13の割り面13aをコンプ
レッサ軸の軸線と平行に配置したので、エンジンケーシ
ング11の下面とギヤボックス12の前部上面との距離
H(図5参照)を短縮し、ギヤボックス12をエンジン
ケーシング11にできるだけ接近させてガスタービンエ
ンジンE全体をコンパクト化することができる。その理
由は、従来のようにギヤボックス12の割り面12aお
よび取付フランジ13の割り面13aを前傾したラジア
ルドライブ軸16に直交するように形成すると、両割り
面12a,13aの後部の高さ(ボルト15,15の位
置)を無闇に高くできないことから、両割り面12a,
13aの前部の高さ(ボルト14,14の位置)が必然
的に低くなり、そのために取付フランジ13が厚くなっ
て前記距離Hが増加してしまうからである。
【0016】ギヤボックス12には第1補機駆動軸3
1、第2補機駆動軸32、第3補機駆動軸33および第
4補機駆動軸34が、その長手方向を前後方向に(コン
プレッサ軸の軸線と平行に)に向け、かつ左右方向(エ
ンジンケーシング11の円周方向)に所定距離だけ離間
してエンジンケーシング11の下部外壁面に沿うように
配置される。
【0017】ギヤボックス12にボールベアリング35
およびローラベアリング36で支持された第1補機駆動
軸31は被動ベベルギヤ37および第1スパーギヤ38
を備えており、被動ベベルギヤ37はラジアルドライブ
軸16に結合された駆動ベベルギヤ19に噛合する。ま
たギヤボックス12に一対のローラベアリング39,4
0で支持された第2補機駆動軸32は第2スパーギヤ4
1を備えており、この第2スパーギヤ41は第1補機駆
動軸31の第1スパーギヤ38に噛合する。またギヤボ
ックス12に一対のローラベアリング42,43で支持
された第3補機駆動軸33は、前記第1補機駆動軸31
の第1スパーギヤ38に噛合する第3スパーギヤ44を
備えるとともに、ギヤボックス12に一対のローラベア
リング45,46で支持された第4補機駆動軸34は、
前記第3補機駆動軸33の第3スパーギヤ44に噛合す
る第4スパーギヤ47を備える。
【0018】従って、コンプレッサ軸の駆動力はラジア
ルドライブ軸16の駆動ベベルギヤ19→第1補機駆動
軸31の被動ベベルギヤ37→第1補機駆動軸31の第
1スパーギヤ38→第2補機駆動軸32の第2スパーギ
ヤ41の経路で伝達され、第1補機駆動軸31および第
2補機駆動軸32を駆動する。また第1補機駆動軸31
の駆動力は、その第1スパーギヤ38→第3補機駆動軸
33の第3スパーギヤ44→第4補機駆動軸34の第4
スパーギヤ47の経路で伝達され、第3補機駆動軸33
および第4補機駆動軸34を駆動する。
【0019】ギヤボックス12の前面には補機としての
スタータモータ51および油圧ポンプ52が取り付けら
れ、ギヤボックス12の後面には補機としての燃料ポン
プ53およびオイルポンプ54が取り付けられる。スタ
ータモータ51は第1補機駆動軸31により駆動され、
油圧ポンプ52は第4補機駆動軸34により駆動され
る。また燃料ポンプ53は第3補機駆動軸33により駆
動され、オイルポンプ54は第2補機駆動軸32により
駆動される。
【0020】スタータモータ51はガスタービンエンジ
ンEの始動時に第1補機駆動軸31およびラジアルドラ
イブ軸16を介してエンジンEのコンプレッサ軸を駆動
するためのもので、そのモータ軸55は第1補機駆動軸
31の前端にスプライン結合される。尚、ガスタービン
エンジンEの始動後は、スタータモータ51はガスター
ビンエンジンEにより駆動されてジェネレータとして機
能する。
【0021】油圧ポンプ52は機体の各種油圧装置を作
動させる油圧を発生させるもので、ギヤボックス12の
前面にアダプタ56を介して取り付けられ、そのポンプ
軸57は第4補機駆動軸34の前端にスプライン結合さ
れる。
【0022】第4補機駆動軸34には、エアーを含むオ
イルからオイルだけを分離するオイル分離器58が設け
られる。中空に形成された第4補機駆動軸34にはエア
ー入口開口34a…およびエアー出口開口34bが形成
されており、放射状に配置された多数のベーン59a…
を備えたロータ59がエアー入口開口34a…の周囲を
囲むように取り付けられる。エアーを含むオイルがロー
タ59のベーン59a…に接触すると、オイルが遠心力
が半径方向外側にはね飛ばされ、エアーだけがエアー入
口開口34a…、第4補機駆動軸34の内部空間、エア
ー出口開口34bおよびエアー排出管60を経てギヤボ
ックス12の外部に排出される。
【0023】燃料ポンプ53はガスタービンエンジンE
に燃料を供給するためのもので、そのポンプ軸61は第
3補機駆動軸33の後端にスプライン結合される。
【0024】燃料ポンプ53の前部、すなわちギヤボッ
クス12との結合部の近傍に、ステータおよびロータを
有するジェネレータ62が設けられる。ステータは燃料
ポンプ53のケーシング63の内面に固定されており、
コア64およびその外周に巻回されたコイル65から構
成され、またロータは第3補機駆動軸33の外周に固定
された複数のマグネット66…から構成される。
【0025】オイルポンプ54はガスタービンエンジン
Eおよびギヤボックス12の各部を潤滑するオイルを供
給するためのもので、何れも外接型ギヤポンプから構成
されるギヤボックススカベンジポンプ67と、エンジン
スカベンジポンプ68と、フィードポンプ69とを備え
ている。ギヤボックススカベンジポンプ67およびエン
ジンスカベンジポンプ68は共通の駆動ポンプ軸70お
よび被動ポンプ軸71を備え、またフイードポンプ69
は専用の駆動ポンプ軸72および被動ポンプ軸73を備
えており、前者の駆動ポンプ軸70の前端を第2補機駆
動軸32の後端にスプライン結合し、かつ前者の駆動ポ
ンプ軸70の後端を後者の駆動ポンプ軸72の前端にス
プライン結合することにより、第2補機駆動軸32で3
セットのポンプ67,68,69を駆動するようになっ
ている。
【0026】第4スパーギヤ47のギヤ歯に対向する2
個の速度センサ74,74がギヤボックス12に支持さ
れており、それら速度センサ74,74はコネクタ7
5,75を介して制御装置に接続される。
【0027】尚、図1における符号12cはスタータモ
ータ51が取り付けられるギヤボックス12の座面であ
り、符号56aは油圧ポンプ52が取り付けられるアダ
プタ56の座面である。また図2における符号12dは
燃料ポンプ53が取り付けられるギヤボックス12の座
面であり、符号12eはオイルポンプ54が取り付けら
れるギヤボックス12の座面である。
【0028】次に、図8に基づいてガスタービンエンジ
ンEの潤滑系を説明する。
【0029】オイルタンク81に貯留されたオイルはオ
イルポンプ54のフィードポンプ69で加圧され、オイ
ルフィルター82およびオイルクーラー83を通過して
ガスタービンエンジンEの被潤滑部に供給される。ガス
タービンエンジンEの被潤滑部の潤滑を終えたオイル
は、オイルポンプ54のエンジンスカベンジポンプ68
でオイルタンク81に戻される。オイルフィルター82
にはそれをバイパスするバイパスバルブ84が設けら
れ、オイルクーラー83にはそれをバイパスするバイパ
スバルブ85が設けられる。フィードポンプ69に並列
に接続されたリリーフバルブ86は、フィードポンプ6
9の下流側の油圧が設定値を上回ると開弁し、ガスター
ビンエンジンの被潤滑部に供給されるオイルの圧力を一
定値に保持する。オイルクーラー83の下流側には、オ
イルの圧力を検出する油圧センサ87とオイルの温度を
検出する油温センサ88とが設けられる。
【0030】図1、図2、図6および図7から明らかな
ように、オイルポンプ54が設けられた補機駆動ユニッ
トAの左側部にはオイルフィルター82およびオイルク
ーラー83が近接して配置される。ギヤボックス12に
形成された座面12f,12gにはオイルクーラー83
が取り付けられており、オイルフィルター82を出たオ
イルはギヤボックス12に形成した油路P1および座面
12fを経てオイルクーラー83に供給され、そこで冷
却媒体と熱交換して冷却されたオイルは、座面12g、
ギヤボックス12に形成した油路P2および図示せぬ継
ぎ手が結合される座面12hを経てガスタービンエンジ
ンEに供給される。尚、図6に示す2つの座面12i,
12jには、前記油圧センサ87および油温センサ88
が取り付けられる。
【0031】以上のように、オイルポンプ54が設けら
れたギヤボックス12に潤滑装置としてのオイルフィル
ター82およびオイルクーラー83を設けたので、オイ
ルポンプ54をオイルフィルター82およびオイルクー
ラー83に接続する油路をギヤボックス12の内部に形
成することが可能となり、ギヤボックス12の外部に配
管する場合に比べて油路の構成が簡素化されるだけでな
く、ガスタービンエンジン全体の小型化に寄与すること
ができる。
【0032】オイルクーラー83において高温のオイル
との間で熱交換する冷却媒体としては空気あるいは燃料
を用いることが可能であるが、本実施例では燃料が冷却
媒体として採用される。ギヤボックス12には燃料ポン
プ53が設けられているため、この燃料ポンプ53から
オイルクーラー83に燃料を導く通路の長さを最小限に
抑えることができ、しかも高温のオイルとの熱交換で燃
料を予熱してガスタービンエンジンEの出力向上に寄与
することができる。
【0033】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0034】例えば、補機は実施例のスタータモータ5
1、油圧ポンプ52、燃料ポンプ53およびオイルポン
プ54に限定されず、補機駆動軸の本数も実施例の4本
に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、少なくともオイルポンプを含む補機類を支持
するギヤボックスに、少なくともオイルフィルターおよ
びオイルクーラーを含む潤滑装置を支持したので、オイ
ルポンプ、オイルフィルターおよびオイルクーラーをギ
ヤボックスに纏めて配置して油路の長さを最小限に抑
え、またギヤボックスの外部に取り回す配管を減少させ
てエンジン全体の小型化を図ることができる。
【0036】また請求項2に記載された発明によれば、
オイルクーラーは燃料とオイルとの間で熱交換を行うの
で、オイルを効果的に冷却することができるだけでな
く、燃料を予熱してエンジンの出力向上に寄与すること
ができる。しかもギヤボックスに燃料ポンプとオイルク
ーラーとが設けられているので、燃料をオイルクーラー
に供給する燃料通路の長さを最小限に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの正
面図(図3の1−1線矢視図)
【図2】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの後
面図(図3の2−2線矢視図)
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図1の6方向矢視図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】エンジンの潤滑系の回路図
【符号の説明】
11 エンジンケーシング 12 ギヤボックス 31 第1補機駆動軸(補機駆動軸) 32 第2補機駆動軸(補機駆動軸) 33 第3補機駆動軸(補機駆動軸) 34 第4補機駆動軸(補機駆動軸) 51 スタータモータ(補機類) 52 油圧ポンプ(補機類) 53 燃料ポンプ (補機類) 54 オイルポンプ(補機類) 82 オイルフィルター 83 オイルクーラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンケーシング(11)に取り付け
    たギヤボックス(12)に少なくともオイルポンプ(5
    4)を含む補機類(51〜54)を支持し、これら補機
    類(51〜54)をギヤボックス(12)に支持した補
    機駆動軸(31〜34)で駆動するガスタービンエンジ
    ンの補機駆動ユニットにおいて、 ギヤボックス(12)に少なくともオイルフィルター
    (82)およびオイルクーラー(83)を含む潤滑装置
    を支持したことを特徴とするガスタービンエンジンの補
    機駆動ユニット。
  2. 【請求項2】 前記補機類(51〜54)は燃料を供給
    する燃料ポンプ(53)を含み、前記オイルクーラー
    (83)は前記燃料とオイルとの間で熱交換を行うこと
    を特徴とする、請求項1に記載のガスタービンエンジン
    の補機駆動ユニット。
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