JP4504262B2 - 強制空冷エンジン - Google Patents

強制空冷エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP4504262B2
JP4504262B2 JP2005182919A JP2005182919A JP4504262B2 JP 4504262 B2 JP4504262 B2 JP 4504262B2 JP 2005182919 A JP2005182919 A JP 2005182919A JP 2005182919 A JP2005182919 A JP 2005182919A JP 4504262 B2 JP4504262 B2 JP 4504262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starter
fan
fastening member
cooling
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005182919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007002720A (ja
Inventor
義彦 久保
和久 小川
浩史 小山
明久 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005182919A priority Critical patent/JP4504262B2/ja
Priority to MYPI20062718A priority patent/MY143612A/en
Priority to PCT/JP2006/312566 priority patent/WO2006137508A1/en
Priority to TW095121596A priority patent/TWI360606B/zh
Priority to CN2006800224345A priority patent/CN101203665B/zh
Priority to US11/913,146 priority patent/US7779792B2/en
Priority to CA2609248A priority patent/CA2609248C/en
Priority to PE2006000708A priority patent/PE20070255A1/es
Priority to ARP060102689A priority patent/AR054498A1/es
Publication of JP2007002720A publication Critical patent/JP2007002720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4504262B2 publication Critical patent/JP4504262B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、冷却ファンから送風した冷却風をファンカバーでシリンダブロック側に案内する強制空冷エンジンに関する。
汎用型の強制空冷エンジンは、通常、エンジンの動力で回転する冷却ファンを備え、この冷却ファンをファンカバーで覆い、このファンカバーで冷却風をシリンダブロックまで案内するように構成されている。
この強制空冷エンジンによれば、冷却ファンを回転した際に、ファンカバーに形成した外気導入孔から外気を取り入れる。取り入れた外気は、冷却ファンにより冷却風として送り出される。
この冷却風をファンカバーでシリンダブロックに導き、導いた冷却風でシリンダブロックを冷却する(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭58−19293号公報
ところで、通常、ファンカバーは鋼製のものや樹脂製のものが用いられる。樹脂製のファンカバーを用いた場合、ファンカバーをエンジン本体に取り付けるために、エンジン本体にスタッドを立設し、スタッドの先端部にファンカバーの天井部を取り付ける。
このように、樹脂製のファンカバーを取り付ける部材としてスタッドを用いることで、樹脂製のファンカバーをスタッドで補強する。
しかし、樹脂製のファンカバーを取り付ける部材としてスタッドを用いた場合、エンジン本体に立設したスタッドは、冷却風の流路内に配置される。
このように、スタッドを冷却風の流路内に配置すると、冷却ファンから送り出された冷却風がスタッドに当たって風切音が発生する虞がある。
さらに、スタッドを冷却風の流路内に配置すると、スタッドが冷却風の流れを妨げる虞がある。
本発明は、風切音の発生を防ぎ、かつ冷却風を一層好適に案内することができる強制空冷エンジンを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジン本体の側部に、冷却風を送風する冷却ファンを設けるとともに、この冷却ファンを覆うファンカバーを複数の締結部材で取り付け、このファンカバーに冷却風を案内する案内流路を設け、この案内流路でエンジン本体のシリンダブロック側に冷却風を案内する強制空冷エンジンにおいて、前記ファンカバーを、前記側部に対して略直交する周壁と、この周壁の頂部を塞ぐ天井部とで構成し、前記複数本の締結部材のうち、第1締結部材を用いて前記案内流路の近傍でかつ周壁の基部側を前記側部に取り付け、前記複数本の締結部材のうち、残りの第2締結部材を前記側部に立設することでファンカバー内を通して天井部まで延ばし、延ばした第2締結部材の端部に天井部を取り付け、前記天井部の外側にリコイルスタータを配置し、前記第1締結部材の軸線上の近傍で、かつ前記天井部に、前記スタータカバーを取り付けるスタータ締結部材を設け、前記リコイルスタータを覆うスタータカバーを、前記第2締結部材に前記天井部とともに共締めするとともに、前記スタータ締結部材に直接締結したことを特徴とする。
ここで、ファンカバーの一部を構成する周壁の基部は、エンジン本体の側部に接触あるいは近接している。そこで、案内流路の近傍を側部に取り付ける際に、第1締結部材で周壁の基部側をエンジン本体の側部に取り付けた。
よって、案内流路内において、第1締結部材をエンジン本体の側部から天井部まで延ばす必要がないので、案内流路内の冷却風を第1締結部材に当たらないようにできる。
これにより、案内流路内を冷却風が流れる際に、冷却風が第1締結部材に当たって風切音が発生することを防ぐとともに、第1締結部材で冷却風の流れを妨げないようにすることができる。
一方、案内流路から離れた部位において、第2締結部材をエンジン本体の側部に立設し、第2締結部材を、ファンカバー内を通してファンカバーの天井部まで延ばした。そして、延ばした第2締結部材の端部に天井部を取り付けた。
このように、第2締結部材をエンジン本体に立設して、第2締結部材の先端部に天井部を取り付けることで、第2締結部材をファンカバーの補強部材として兼用することができる。
前記天井部の外側にリコイルスタータを配置し、このリコイルスタータを覆うスタータカバーを前記第2締結部材に前記天井部とともに共締めした。
第2締結部材に天井部とともにスタータカバーを共締めすることで、スタータカバーを取り付けるための締結手段を省くことができる。
これにより、部品点数の削減を図ることができ、さらに組付工程の簡素化を図ることができる。
前記第1締結部材の軸線上の近傍で、かつ前記天井部に、前記スタータカバーを取り付けるスタータ締結部材を設けた。
第1締結部材の近傍にスタータ締結部材を設けたので、スタータ締結部材近傍の部位を第1締結部材で好適に保持することができる。
これにより、冷却風による風圧がファンカバー内に作用した際に、スタータ締結部材の変位を良好に抑えることができる。
すなわち、前記リコイルスタータを覆うスタータカバーを、前記第2締結部材に前記天井部とともに共締めするとともに、前記スタータ締結部材に直接締結した。
請求項は、前記第1締結部材および前記スタータ締結部材間に補強リブを設けたことを特徴とする。
第1締結部材およびスタータ締結部材間の部位に補強リブを設けることで、第1締結部材およびスタータ締結部材間の部位を補強リブで補強する。
これにより、冷却風による風圧がファンカバー内に作用した際に、スタータ締結部材の変位をより一層良好に抑えることができる。
本発明に係る強制空冷エンジンでは、冷却風が第1締結部材に当たって風切音が発生することを防ぐとともに、第1締結部材で冷却風の流れを妨げないようにすることで、冷却風の流れを第1締結部材で妨げずに冷却風を一層好適に案内することができるという利点がある。
また、本発明に係る強制空冷エンジンでは、第2締結部材をファンカバーの補強部材として兼用することで、ファンカバーの剛性を確保することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る強制空冷エンジンを示す正面図、図2は本発明に係る強制空冷エンジンを示す分解斜視図である。
強制空冷エンジン10は、エンジン本体12のクランク軸(図示せず)に冷却ファン14を同軸上に設け、冷却ファン14をファンカバー16で覆い、ファンカバー16に開口部17を形成し、ファンカバー16の外側で、かつ開口部17に臨ませてリコイルスタータ18を設け、リコイルスタータ18をクランク軸に同軸上に連結するとともに、スタータカバー20で覆ったものである。
さらに、強制空冷エンジン10は、エンジン本体12の上部にガイドカバー21をボルト止めするとともに、燃料タンク22、エアクリーナ23およびマフラー24を備える。
エンジン本体12は、クランク軸やシリンダ(図示せず)などを収納するケーシング25を備えるとともに、ケーシング25にボルト止めするシリンダヘッド28を備える。
ケーシング25は、クランク軸を収納するクランクケース31と、クランクケース31の左端部に設けられたシリンダブロック32とを有する。
シリンダブロック32にシリンダが内蔵されている。
クランクケース31の側部31a側に冷却ファン14を配置するとともに、冷却ファン14をクランク軸に同軸上に連結する。
冷却ファン14は、外周に沿って複数のブレード15…が設けられ、クランク軸と一体に回転することで外気を吸い込み、吸い込んだ外気を外周側から外側に向けて冷却風として送風するものである。
冷却ファン14の端部側にリコイルスタータ18を同軸上に配置するとともに、リコイルスタータ18をクランク軸に連結する。
リコイルスタータ18は、クランク軸にプーリ34を連結し、プーリ34に始動用ロープ35を巻き付け、始動用ロープ35の先端部にグリップ36を取り付けたものである。
なお、図2においては、構成の理解を容易にするためにグリップ36を始動用ロープ35から切り離してスタータカバー20側に残した状態を示す。
クランクケース31の側部31aのうち、冷却ファン14の周囲に、第1〜第3の固定ボス38…を時計回り方向に等間隔に3個設け、第1〜第3の固定ボス38…に第1〜第3のねじ孔38a…を各々形成する。
なお、第1〜第3の固定ボス38…は同じ部材である。
また、クランクケース31の側部31aのうち、クランクケース31の下端部31bで、かつ第1、第3の固定ボス38,38の間の部位に第4固定ボス39を設け、この第4固定ボス39にねじ孔39aを形成する。
第1〜第3の固定ボス38…に、それぞれスタッド(第2締結部材)41…を介してファンカバー16の所定部位(肉厚部55…)を取り付けるとともに、第4固定ボス39にファンボルト(第1締結部材)42を介してファンカバー16の所定部位(突出部49)を取り付ける。
なお、肉厚部55…および突出部49については後述する。
ファンカバー16は、ケーシング25に沿って周壁44を形成し、周壁44の頂部に天井部45を形成し、天井部45の略中央に開口部17を形成し、開口部17の左側を案内流路47とし、開口部17の周囲に第1〜第3の取付孔48…を時計回り方向に等間隔に形成し、周壁44から外側に向けて突出部49を突出し、突出部49に第4取付孔51を形成し、開口部17の周囲で、かつ第1、第3の取付孔48,48間にスタータボルト(スタータ締結部材)52を突出させたものである。
ここで、第1〜第3の取付孔48…およびスタータボルト52は、開口部17の周囲に各々等間隔に設けられている。
スタータボルト52の下方に突出部49が設けられている。具体的には、スタータボルト52の軸線(スタータ締結部材の軸線)53の近傍で、かつ周壁44の外周基部(基部)44a側に突出部49が設けられている。なお、外周基部44aは図3に図示する。
突出部49は、周壁44のうち、案内流路47の近傍で、かつ外周基部44a側の部位から外側に向けて突出したものである。
これにより、突出部49の第4取付孔51を、案内流路47の近傍で、かつ案内流路47を避けて設けることができる。
第1〜第3の取付孔48…の周囲に肉厚部55…を各々形成し、スタータボルト52の周囲に第4肉厚部56を形成する。第4肉厚部56から突出部49まで補強リブ58が延長されている。
補強リブ58については図4で詳しく説明する。
ファンカバー16の天井部45にスタータカバー20が取り付けられる。
スタータカバー20は、ファンカバー16の開口部17より一回り大きな周壁61を備え、周壁61の頂部に円盤状のカバー部62を備える。
スタータカバー20内にリコイルスタータ18を収納し、リコイルスタータ18の非回転支持部(図示せず)をカバー部62に取り付ける。
周壁61は、基部に鍔状の折曲片63を備え、折曲片63に第1〜第4の取付片64…(第3取付片64は図1参照)を時計回り方向に等間隔に備え、第1〜第4の取付片64…に第1〜第4の取付孔64a…(第3取付孔64aは図示せず)を各々備える。
第1〜第3の取付孔64a…は、ファンカバー16の第1〜第3の取付孔48…に対してそれぞれ同軸上に配置されている。
第4取付孔64aは、ファンカバー16のスタータボルト52に対して同軸上に配置されている。
さらに、周壁61は、複数の第1外気導入孔61a…を備えるとともに、グリップ保持部65を備える。
また、カバー部62に、複数の第2外気導入孔62a…を備える。
第1、第2の外気導入孔61a…,62a…は、外気をスタータカバー20内に導入する孔である。グリップ保持部65は、リコイルスタータ18のグリップ36を握りやすいように立ち上げた状態に保持するものである。
スタッド41…は、ロッド部67を所定長さに形成し、ロッド部67の基端部41a近傍にフランジ68を形成し、基端部41aに基端ねじ部69を形成し、ロッド部67の先端部(端部)41b近傍に頭部(六角部)71を形成し、先端部41bに先端ねじ部72を形成したものである。
図3は図1の3−3線断面図である。
第1固定ボス38のねじ孔38aに、スタッド41の基端ねじ部69をねじ結合して、クランクケース31の側部31aに略直交させてスタッド41を立設する。
なお、第2〜第3の固定ボス38,38に取り付けるスタッド41,41も、第1固定ボス38に取り付けるスタッド41と同様である。よって、第1固定ボス38に取り付けるスタッド41について詳しく説明し、このスタッド41の説明を、第2〜第3の固定ボス38,38に取り付けるスタッド41,41の説明に代える。
スタッド41の先端ねじ部72に、ファンカバー16の第1取付孔48を嵌め込む。先端ねじ部72が第1取付孔48から突出し、六角部71に第1肉厚部55が載る。この状態で、スタッド41のロッド部67がファンカバー16内に配置される。
スタッド41の六角部71に第1肉厚部55を載せるとともに、突出部49の第4取付孔51を、第4固定ボス39のねじ孔39aに合わせる。
第1取付孔48から突出した先端ねじ部72に、スタータカバー20の第1取付孔64a(図2参照)を嵌め込んで、先端ねじ部72を第1取付孔64aから突出させ、第1肉厚部55に第1取付片64を載せる。
同時に、スタータボルト52に、スタータカバー20の第4取付孔64a(図2参照)を嵌め込んで、スタータボルト52を第4取付孔64から突出させ、第4肉厚部56に第4取付片64を載せる。
スタータボルト52は、ファンカバー16の天井部45から外側に突出したボルトである。
第1取付孔64aから突出した先端ねじ部72にナット74をねじ結合する。第1肉厚部55および第1取付片64がスタッド41の先端部41bに取り付けられる。
これにより、第1肉厚部55および第1取付片64がスタッド41および第1固定ボス38を介してクランクケース31の側部31aに取り付けられる。
このように、ファンカバー16の第1肉厚部55およびスタータカバー20の第1取付片64を、スタッド41の先端部41bに共締めすることで、スタータカバー20を取り付けるための締結手段を省くことができる。
これにより、部品点数の削減を図ることができ、さらに組付工程の簡素化を図ることができる。
第1肉厚部55および第1取付片64と同様に、図2に示す第2肉厚部55および第2取付片64がスタッド41(図1参照)および第2固定ボス38を介してクランクケース31の側部31aに取り付けられる。
さらに、第3肉厚部55および第3取付片64(図1参照)がスタッド41および第3固定ボス38を介してクランクケース31の側部31aに取り付けられる。
また、第4取付孔64aから突出したスタータボルト52にナット74をねじ結合する。第4取付片64が第4肉厚部56に取り付けられる。
さらに、ファンカバー16の第4取付孔51からファンボルト42を差し込む。第4取付孔51から突出したねじ部42aを、第4固定ボス39のねじ孔39aにねじ結合する。突出部49が第4固定ボス39を介してクランクケース31の側部31aに取り付けられる。
これにより、3本のスタッド41およびファンボルト42で、クランクケース31の側部31aにファンカバー16を取り付ける。
さらに、3本のスタッド41およびスタータボルト52で、ファンカバー16にスタータカバー20を取り付ける。
この状態において、ファンボルト42は、案内流路47を回避して配置される。
すなわち、ファンボルト42は、ファンカバー16の周壁44うち、案内流路47近傍で、かつ周壁44の外周基部44a側の突出部(部位)49を、クランクケース31の側部31aに第4固定ボス39を介して取り付けるボルトである。
ここで、ファンカバー16の一部を構成する周壁44の外側基部44aは、クランクケース31の側部31aに接触あるいは近接している。
そこで、ファンカバー16のうち、案内流路47の近傍を側部31aに取り付ける際に、周壁44の外周基部44a側を取り付けることにした。
具体的には、案内流路47の近傍に位置する周壁44の外周基部44a側を、ファンボルト42を用いて側部31aに取り付ける。
よって、ファンボルト42を、案内流路47内においてクランクケース31の側部31aから天井部45まで延ばす必要がない。
これにより、案内流路47内を冷却風が流れる際に、冷却風がファンボルト42に当たって風切音が発生することを防ぐとともに、ファンボルト42で冷却風の流れを妨げないようにできる。
加えて、ファンボルト42を用いて、周壁44の外周基部44a側を、クランクケース31の側部31aに取り付けることで、ファンボルト42を案内流路47の外側に配置することができる。
これにより、ファンボルト42による風切音の発生をより一層好適に防ぐことができ、冷却風をより一層好適に流すことができる。
ところで、前述したように、ファンボルト42の軸線(第1締結部材の軸線)54の近傍で、かつ天井部45にスタータボルト52が設けられる。よって、スタータボルト52近傍の部位をファンボルト42で好適に保持することができる。
これにより、冷却風による風圧がファンカバー16内に作用した際に、スタータボルト52の変位を良好に抑えることができる。
一方、スタッド41のロッド部67を、第1固定ボス38からファンカバー16内を経て天井部45まで延ばし、先端部41bに天井部45を取り付けることができる。
このように、スタッド41を第1固定ボス38に立設して、スタッド41の先端部41bに天井部45を取り付けることで、スタッド41をファンカバー16の補強部材として兼用することができる。
これにより、ファンカバー16の剛性を確保することができる。
図2に戻って、クランクケース31の側部31aにファンカバー16およびスタータカバー20を取り付けた状態で、強制空冷エンジン10を駆動する。
強制空冷エンジン10の駆動でクランク軸が回転し、クランク軸の回転が冷却ファン14に伝わる。
冷却ファン14が矢印Aの如く回転することにより、冷却ファン14に吸込力が発生する。発生した吸込力でスタータカバー20の第1、第2の外気導入孔61a…,62a…から外気がスタータカバー20内に導入される。
スタータカバー20内に導入された外気が、冷却ファン14に導かれ、冷却ファン14の外周側から外側に向けて冷却風として送り出される。
送り出された冷却風は、ファンカバー16の案内流路47に案内されてシリンダブロック32側に矢印Bの如く導かれる。この冷却風でシリンダブロック32を冷却する。
図4は本発明に係る強制空冷エンジンのファンカバーを示す斜視図である。
ファンボルト42の軸線54の近傍で、かつ天井部45にスタータボルト52が設けられる。スタータボルト52は、一例として、天井部45にインサート成形される。
スタータボルト52の周囲に第4肉厚部56を設ける。第4肉厚部56は、天井部45から外側に隆起した部位である。
第4肉厚部56および突出部49間に、一対の補強リブ58,58が一定の間隔をおいて設けられている。一対の補強リブ58,58は、第4肉厚部56から突出部49に向けて天井部45および周壁44に沿わせて延びた補強部材である。
よって、突出部49および第4肉厚部56間の部位を一対の補強リブ58,58で補強することができ、第4肉厚部56の変位を抑えることができる。
このように、第4肉厚部56および突出部49間に補強リブ58,58を設けることで、図3に示すスタッド41を補強部材として用いた場合と同様の剛性を確保することができる。
これにより、ファンカバー16内に冷却風による風圧が作用した際に、スタータボルト52の変位をより一層良好に抑えることができる。
図5(a),(b)は本発明に係る強制空冷エンジンの冷却風の流れを説明する図であり、(a)は比較例、(b)は実施の形態を示す実施例である。
(a)において、冷却ファン100が回転することにより、冷却ファン100の外周側から外側に向けて冷却風が送り出される。送り出された冷却風は、ファンカバー101の案内流路102に案内されてシリンダブロック(図示せず)側に矢印Cの如く導かれる。
ここで、クランクケース103の側部に固定ボス104を設け、この固定ボス104にスタッド105の基端ねじ部をねじ結合する。スタッド105の先端ねじ部105aを、ファンカバー101の天井部106から外側に突出する。
突出した先端ねじ部105aにスタータカバー107の取付孔107aを嵌め込む。取付孔107aから突出した先端ねじ部105aにナット108をねじ結合することで、天井部106を先端ねじ部105aに取り付ける。
このため、スタッド105が案内流路102内に配置される。
よって、案内流路102内を冷却風が矢印Cの如く流れる際に、冷却風がスタッド105に当たって風切音が発生し、さらに、スタッド106で冷却風の流れを妨げる虞がある。
(b)において、冷却ファン14が回転することにより、冷却ファン14の外周側から外側に向けて冷却風が送り出される。送り出された冷却風は、ファンカバー16の案内流路47に案内されてシリンダブロック32(図2参照)側に矢印Bの如く導かれる。
ここで、ファンカバー16の突出部49を周壁44の外側基部44aに設け、突出部49をファンボルト42で第4固定ボス39に取り付けた。よって、ファンボルト42を、案内流路47を回避して取り付けることができる。
これにより、案内流路47内を冷却風が矢印Bの如く流れる際に、冷却風がファンボルト42に当たって風切音が発生することを防ぐとともに、ファンボルト42で冷却風の流れを妨げないようにできる。
ところで、ファンボルト42の軸線54の近傍で、かつ天井部45にスタータボルト52が設けられる。よって、スタータボルト52近傍の部位をファンボルト42で好適に保持することができる。
加えて、第4肉厚部56および突出部49間に補強リブ58,58を設けることで、ファンカバー16の剛性を確保することができる。
これにより、ファンカバー16内に冷却風による風圧が作用した際に、スタータボルト52の変位をより一層良好に抑えることができる。
なお、前記実施の形態では、3本のスタッド41およびファンボルト42で、クランクケース31の側部31aにファンカバー16を取り付けた例について説明したが、スタッド41やファンボルト42の本数はこれに限定するものではない。
また、前記実施の形態では、3本のスタッド41およびスタータボルト52で、ファンカバー16にスタータカバー20を取り付けた例について説明したが、スタッド41やスタータボルト52の本数はこれに限定するものではない。
本発明は、冷却ファンから送風した冷却風をファンカバーでシリンダブロック側に案内する強制空冷エンジンへの適用に好適である。
本発明に係る強制空冷エンジンを示す正面図である。 本発明に係る強制空冷エンジンを示す分解斜視図である。 図1の3−3線断面図である。 本発明に係る強制空冷エンジンのファンカバーを示す斜視図である。 本発明に係る強制空冷エンジンの冷却風の流れを説明する図である。
符号の説明
10…強制空冷エンジン、12…エンジン本体、14…冷却ファン、16…ファンカバー、18…リコイルスタータ、20…スタータカバー、31…クランクケース、31a…側部、32…シリンダブロック、41…スタッド(第2締結部材)、41b…先端部(端部)、42…ファンボルト(第1締結部材)、44…周壁、44a…外周基部(基部)、45…天井部、47…案内流路、52…スタータボルト(スタータ締結部材)、53…スタータボルトの軸線(スタータ締結部材の軸線)、54…ファンボルトの軸線(第1締結部材の軸線)、58…補強リブ。

Claims (2)

  1. エンジン本体の側部に、冷却風を送風する冷却ファンを設けるとともに、この冷却ファンを覆うファンカバーを複数の締結部材で取り付け、このファンカバーに冷却風を案内する案内流路を設け、この案内流路でエンジン本体のシリンダブロック側に冷却風を案内する強制空冷エンジンにおいて、
    前記ファンカバーを、前記側部に対して略直交する周壁と、この周壁の頂部を塞ぐ天井部とで構成し、
    前記複数本の締結部材のうち、第1締結部材を用いて前記案内流路の近傍でかつ周壁の基部側を前記側部に取り付け、
    前記複数本の締結部材のうち、残りの第2締結部材を前記側部に立設することでファンカバー内を通して天井部まで延ばし、延ばした第2締結部材の端部に天井部を取り付け
    前記天井部の外側にリコイルスタータを配置し、
    前記第1締結部材の軸線上の近傍で、かつ前記天井部に、前記スタータカバーを取り付けるスタータ締結部材を設け、
    前記リコイルスタータを覆うスタータカバーを、前記第2締結部材に前記天井部とともに共締めするとともに、前記スタータ締結部材に直接締結したことを特徴とする強制空冷エンジン。
  2. 前記第1締結部材および前記スタータ締結部材間に補強リブを設けたことを特徴とする請求項記載の強制空冷エンジン。
JP2005182919A 2005-06-23 2005-06-23 強制空冷エンジン Expired - Fee Related JP4504262B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005182919A JP4504262B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 強制空冷エンジン
MYPI20062718A MY143612A (en) 2005-06-23 2006-06-12 Air-cooled engine
TW095121596A TWI360606B (en) 2005-06-23 2006-06-16 Air-cooled engine
CN2006800224345A CN101203665B (zh) 2005-06-23 2006-06-16 空冷式发动机
PCT/JP2006/312566 WO2006137508A1 (en) 2005-06-23 2006-06-16 Air-cooled engine
US11/913,146 US7779792B2 (en) 2005-06-23 2006-06-16 Air-cooled engine
CA2609248A CA2609248C (en) 2005-06-23 2006-06-16 Air-cooled engine
PE2006000708A PE20070255A1 (es) 2005-06-23 2006-06-22 Motor refrigerado por aire
ARP060102689A AR054498A1 (es) 2005-06-23 2006-06-22 Motor refrigerado por aire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005182919A JP4504262B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 強制空冷エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007002720A JP2007002720A (ja) 2007-01-11
JP4504262B2 true JP4504262B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=37688571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005182919A Expired - Fee Related JP4504262B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 強制空冷エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4504262B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109681342A (zh) * 2019-02-15 2019-04-26 重庆华世丹动力科技股份有限公司 输入式全包发动机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57153722U (ja) * 1981-03-23 1982-09-27
JPS61183430U (ja) * 1985-05-07 1986-11-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57153722U (ja) * 1981-03-23 1982-09-27
JPS61183430U (ja) * 1985-05-07 1986-11-15

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007002720A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5146912B2 (ja) チェーンソー
TWI360606B (en) Air-cooled engine
US20080202447A1 (en) Engine-Driven Generator
KR100348872B1 (ko) 엔진 작업기
US7520061B2 (en) Manually guided trimmer
JP6687433B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP4504262B2 (ja) 強制空冷エンジン
JP2017166400A (ja) エンジン駆動作業機
JP6345198B2 (ja) 背負式送風装置
JP4359266B2 (ja) リコイルスタータ付き空冷エンジン
JP2006009809A (ja) エンジン作業機
JP2009197770A (ja) 作業機
JP5286977B2 (ja) ブロワ装置
JP3839357B2 (ja) 刈払機
JP5305132B2 (ja) チェーンソー
JP6687432B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP5187508B2 (ja) チェーンソー
JP4504265B2 (ja) 強制空冷エンジン
JP4489673B2 (ja) 強制空冷エンジン
JP6203622B2 (ja) 携帯用作業機
JP4466998B2 (ja) 強制空冷エンジンにおける燃料タンク支持構造
JPH048247Y2 (ja)
JP2006046270A (ja) エンジン
JP5576341B2 (ja) エンジン駆動式送風機
JP2539703Y2 (ja) 2サイクルエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4504262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees