JP4504121B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の操舵装置に関し、特に、ステア・バイ・ワイヤ(SBW)技術を用いた車両の操舵装置に関するものである。
SBW技術を用いた車両の操舵装置においては、運転者が操作するハンドルなどの操作子とタイヤを実際に転舵する転舵機構が機械的に接続されていない。そのため、操作子による転舵機構の制御は、操作量検知装置やタイヤ角検知装置などの各センサからの検出値に基づいた制御装置による制御量の演算とその演算結果に基づく転舵機構に備えられたタイヤを転舵する操舵モータの制御にすべて依存している。このような操舵装置において転舵モータの制御に携わるセンサ類の故障診断などは制御装置で故障診断可能である。しかし、制御装置の異常に関しては通常制御を行う制御装置とは別に新たな制御装置を設けて相互監視などを行うのが通常であった。したがって、操舵装置の信頼性は2つの制御装置の健全性にすべて依存しており、制御装置の異常時には操舵機能が失われてしまう可能性があった。
しかしながら、2つの制御装置での相互監視を行う場合において、例えば通常制御を行う主制御装置と監視を行う副制御装置の間において正確な相互監視を行うためには副制御装置が主制御装置と同等の制御演算を行う必要がある。そのため、2つの制御装置での演算結果を相互比較するなど監視のための副制御装置であっても、主制御装置と同等の演算能力のあるものが必要であった。
また、相互監視の手法として主制御装置と副制御装置の間で信号のやりとりを行い、その信号異常で故障検知を行う手法もある。しかし、その故障検知が制御装置内部の異常と必ずしも一致しない場合があり、機能から考えた十分信頼性のある故障検知とはいえないのが実情であった。さらには、制御装置の異常によらず、開発段階では想定できないような事象が生じた場合もある可能性があり、仮に故障部位が特定できないような異常の場合でも運転者に対して故障を知らせる装置があれば操舵装置の異常な状況に対しても十分有効な安全策を講じることができる。
特開平10−217999号公報
本発明の課題は、制御装置の異常だけでなく、開発段階では想定できないような故障が生じた場合、仮に故障部位が特定できない場合でも運転者に対して故障を知らせることができ、操舵装置が故障した状況に対して十分有効な安全策を講じることができるようにすることにある。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、十分信頼性のある故障検知を行うことができる車両の操舵装置を提供することにある。
本発明に係る車両の操舵装置は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
本発明の車両の操舵装置は、運転者が操作を行う操作子と、前記操作子とは機械的に分離されており、タイヤの角度を変更する転舵機構と、前記操作子の操作に応じて、前記転舵機構の制御を行う制御装置と、前記操作子の操作量を検知する操作量検知手段と、車両の運動状態量を検知する運動状態量検知手段と、前記操作量と前記運動状態量に基づいて故障を判定する故障判定手段と、を備え、前記故障判定手段は、前記操作量と前記運動状態量とを座標軸とする空間に設定される複数の領域において、前記操作量検知手段により検知される操作量と、前記運動状態量検知手段により検知される運動状態量とを座標成分とする座標点が、前記複数の領域の一つから他の領域へ移動する場合に、移動前の領域と移動後の領域との組み合わせに基づき前記故障を判定することで特徴づけられる。
本発明によれば、たとえ制御装置が何らかの原因で異常をきたし制御装置自身での操舵装置のシステム停止ができずに異常な制御指示を行ったとしても、第3者演算装置である故障判定手段が、操舵角と車両の運動状態量を監視して故障診断を行うため、制御演算の内容に関わらず車両の操舵装置に異常が発生したとき故障判定を行い安全処置を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る車両の操舵装置の模式的な装置構成を示した図である。操舵装置は、ステア・バイ・ワイヤ(SBW)方式のものである。
操舵装置10は、SBW方式であり、ハンドル(操作子)11と前輪(前側タイヤ)12との間には機械的な連結構造は設けられていない。ハンドル11において運転者が操作した回転角すなわち操舵角(操作量)は、電子的な制御システムに基づいて前輪12でその舵角を発生させるように構成されている。ハンドル11は、タイヤ角を決定し指示するための目標タイヤ角入力部としての機能を有する。こうして、運転者がハンドル11を回転すると、その回転角すなわち操舵角によって目標タイヤ角が入力される。
操舵装置10において、ハンドル11の操舵軸13には、操舵角検出部(操作量検知部)14と、操舵反力発生モータ15が付設される。
運転者は目標タイヤ角を入力するためにハンドル11を操作する。操舵角検出部14により操作されたハンドル11の操舵角(θ)を検出し、検出された操舵角を基に後述するようにタイヤ角を決定する。具体的な構成として、操舵角検出部14は、ロータリエンコーダ等を用いて操舵軸13の回転量を計測しハンドル11の操舵角を検出する。
操舵反力発生モータ15は、操舵軸13およびハンドル11を介して運転者に反力を与えるためのものである。ハンドル11は、前述の通り機械的な構造として前輪12に連結されていないので、ハンドル操作時に運転者の操舵フィーリングとして反力を与えることが必要となる。
操舵角検出部14から出力される検出信号は、操舵角に係る信号SG1(以下「操舵角信号SG1」という)として制御装置(ECU)16に入力される。また操舵反力発生モータ15を駆動させる駆動信号は制御装置16から与えられる。操舵反力発生モータ15が発生する操舵反力は、制御装置16から供給される駆動信号の大きさに応じて決まる。
操舵装置10における他の検出系としては、車速センサ17と、タイヤ角検出部18が設けられている。
車速センサ17は車両の走行速度に係る信号Vを制御装置16に供給する。タイヤ角検出部18は、実際の車両のタイヤ角に係る信号SG2(以下「実タイヤ角信号SG2」という)を制御装置16に供給する。
前輪12を転舵させる駆動装置として転舵機構19と舵角発生部20が設けられている。舵角発生部20はモータによって構成される。舵角発生部20は、制御装置16から出力される操舵駆動信号に基づいて前輪12を転舵する。
上記において、制御装置16は、操舵角信号SG1、車速信号V等を入力し、これらの入力信号に基づいて目標タイヤ角に係る信号を生成し、舵角発生部20を駆動して前輪12を転舵する。また制御装置16は、タイヤ角検出部18によって検出される車両の実際のタイヤ角が目標タイヤ角に一致するようにフィードバック制御を行い、目標タイヤ角とタイヤ角検出部によって検出される実際のタイヤ角に基づいて操舵反力発生モータ15を介してハンドル11に操舵反力を与える。
図2は、前述の制御装置16のブロック構成図である。制御装置16は、目標タイヤ角設定部21と、制御部22と、操舵反力設定部23と減算部24と故障判定部25を備えている。また、故障判定部25には、故障表示部26が接続されている。
目標タイヤ角設定部21は車速センサ17から出力される車速信号Vと操舵角検出部14から出力される操舵角信号SG1に基づいて目標タイヤ角信号SG11を生成する。目標タイヤ角信号SG11は、操舵装置10による操舵駆動量を決める信号である。目標タイヤ角信号SG11は、減算部24、および制御部22を経由して舵角発生部20のモータ20aの側に送られる。目標タイヤ角信号SG11は、制御部22によって舵角発生部20のモータ駆動電流に変換され、そのモータ20aに舵角動作を行わせる。
減算部24では、目標タイヤ角設定部21から出力される目標タイヤ角信号SG11からタイヤ角検出部18から出力される実タイヤ角信号SG2を減算して差信号SG12が得られる。制御部22には、減算部24で得られた差信号SG12が与えられる。また当該差信号SG12は操舵反力設定部23にも与えられる。操舵反力設定部23は、差信号SG12に基づいて操舵反力発生モータ15を駆動する駆動信号SG13を出力する。故障判定部25は、操舵装置10の故障と判定したときは1を、故障と判定しないときはゼロを信号として故障表示部26に出力する。
図3は、故障判定部25を示すブロック構成図である。故障判定部25は、入力部30、出力部31、CPU32、記憶部33を備えている。記憶部33内の記憶領域34に、図4で示すようなタイヤ角検出部から出力されるタイヤ角(ストローク)と操舵角を座標軸とする空間35内での以下に述べる直線L10,L11,L12,L13,14それぞれの傾きと切片の値を記憶している。図4で示す空間35は、横軸が舵角、縦軸がタイヤ角(ストローク)を示し、直線L10が操舵角に対応するタイヤ角の理想的な関係を示すグラフである。車両の操舵角とタイヤ角の座標が直線L11以下、直線L12以上の範囲内では、正常と判断し、操舵角とタイヤ角の座標が直線L11以上直線L13以下の範囲(第1の故障領域)に連続して第1の所定時間(例えば250ms)以上存在するときには異常(故障)と判定し、直線L13以上の範囲(第2の故障領域)に連続して第2の所定時間(例えば10ms)以上存在するときは故障と判定する。また、操舵角とタイヤ角の座標が直線L12以下直線L14以上の範囲(第1の故障領域)に連続して第1の所定時間(例えば250ms)以上存在するときには異常(故障)と判定し、直線L14以下の範囲(第2の故障領域)に連続して第2の所定時間(例えば10ms)以上存在するときは故障と判定する。この空間によって、操舵角とタイヤ角の関係により正常、以上を判定する。故障判定部25は、操舵角検出部14から出力される操舵角に係る信号とタイヤ角検出部18から出力されるタイヤ角に係る信号を入力し、各信号が上記の関係から正常であることを判断し、正常値信号、例えばゼロを故障表示部26に出力し、空間35に基づいて故障と判定されたときは、故障と判断し、故障信号、例えば1を故障表示部26に出力する。ここでの第1の所定時間と第2の所定時間は、予め記憶部33の記憶領域36に記憶させてある。
さらに、空間35について説明する。実際の操舵角とラックストローク(タイヤ角)との関係は図5のようである。図5において横軸は操舵角、縦軸は、タイヤ角(ラックストローク)を示す。また、曲線C10は、実際の車両での操舵角とタイヤ角の座標の変化を示す。例えば、制御装置16に異常が発生して操舵角とタイヤ角の関係が図4の空間で矢印37で示す軌道を描く場合、まずは操舵角とタイヤ角の座標が図4の直線L11以上直線L13以下の領域に入る。この領域は本来の操舵角とタイヤ角(ラックストローク)の関係からは生じ得ない領域ではあるが、過渡的な状態(たとえば操舵装置による操舵遅れなど)によって一時的に通過する可能性のある領域である。しかしながら、この領域で連続長時間存在し続けるのは本来ありえないところであるので、その設定した第1の所定時間(250ms)を超えて存在した場合は故障判断として安全処置を講じる。
また、もっと大きな挙動を生じるような異常が発生した場合は、この領域を超えて直線L13以上あるいは直線L14以下の領域に入る。この領域は連続・過渡にかかわらず本来舵角とラックストローク(タイヤ角)の関係が存在しない領域であり、存在した場合操舵装置として車両に大きな挙動異常を生じさせてしまう可能性のある領域でもある。そこでこの領域に入る場合は非常に短い時間の第2の所定時間で故障判定を行うものとする。これらの故障判定は、それぞれの領域に存在する時間で判断する。
故障表示部26は、操舵装置10が故障かどうかを表示する装置であり、例えば、故障判定部25からの入力信号に基づいて点滅する発光ダイオードなどを設けたものである。その発光ダイオードは、故障判定部25からの信号がゼロのときには、点灯しない状態を保ち、故障判定部25からの入力が1のとき、点灯するようにすれば良い。それにより、発光ダイオードが点灯したとき、操舵装置が故障と判断することができる。
次に本実施形態の故障判定部での処理を図6のフローチャートを用いて説明する。入力された操舵角θと空間での直線L10の傾きkの積を計算しl1とする(ステップS11)。入力されたタイヤ角lとl1の差の絶対値を計算し、その値が所定の値A(例えば5°)より小さいか判断する(ステップS12)。その値が小さいときは、カウンタL,Hをゼロにしてリターンする(ステップS13)。その値が小さくないとき、所定値B(例えば35°)より大きいかどうか判断する(ステップS14)。大きいとき、カウンタHに1を加算する(ステップS15)。大きくないときカウンタLに1を加算する(ステップS16)。次に、カウンタHが第2の所定時間T2よりか大きいかどうか判断する(ステップS17)。大きいとき、異常信号を出力する(ステップS18)。そして、故障表示部の発光ダイオードが点灯する。大きくないとき第1の所定時間T1より大きいかどうか判断する(ステップST19)。大きいとき、異常信号を出力する。大きくないときリターンする。
これにより、操舵装置10が故障したとき、故障を運転者に知らせることができ、安全に容易に対処を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る操舵装置を説明する。第2の実施形態では、図7で示すように図1で示した操舵装置10において、車両の運動状態量としてヨーレートを用い車両の運動状態量検知装置としてのヨーレートセンサ41からの信号を制御装置42に入力し、ヨーレートと操舵角に基づいて故障判定を行う方法を用いる装置である。第1実施形態と同様の構成要件は同一の符号を付し説明を省略する。また、制御装置42は、制御装置16を、次に述べるように一部変更したものである。
図8で示すように制御装置42は、目標タイヤ角設定部21と、制御部22と、操舵反力設定部23と減算部24と故障判定部43を備えている。また、故障判定部43には、故障表示部26が接続されている。
上記において、第1実施形態と同様の構成要素は同一の符号を付し説明を省略する。
また、ヨーレートセンサ41は、車両のヨーレートを検出し、その信号を故障検知部43に出力する。
図9は、故障判定部を示すブロック構成図である。故障判定部43は、入力部44、出力部45、CPU46、記憶部47を備えている。記憶部47内の記憶領域48に、図10で示すようなヨーレートセンサから出力されるヨーレートと操舵角を座標軸とする空間49を記憶している。
空間49を説明する。図11は車両の操舵角とヨーレートの関係を示す図である。横軸は操舵角、縦軸はヨーレートを示す。図11の直線L20は、通常の操舵において、一般的に成り立つ操舵角とヨーレートの関係である。通常の車両の操舵を行っているとき、操舵角とヨーレートを座標成分とする座標からなる点は直線20上をトレースする。しかし、スキッド(横滑り)などによって車両の挙動が乱れるような場合、特にアクティブ制御などがあるときは、操舵角とヨーレートを座標とする点は図11の矢印21で示すように反時計回りに移動して変化する。また、矢印L22とL23は、カウンタステアのときの操舵角とヨーレートを座標とする点の移動方向を示す。このような、操舵角とヨーレートの関係は、ヨーレートの発生が必ず操舵角によって発生することによっており、仮に他の外因でヨーレートが発生してもそれが永続的に続かない限り図11のL20の関係に戻る。しかしながら、操舵装置に異常が発生した場合は、矢印L24,L25で示すような操舵角とヨーレートを座標とする点の移動を生じる。従って、本発明では、操舵角とヨーレートを座標とする点がL24,L25で示すような移動をするようになったとき、操舵装置の故障と判定するようにしている。
そこで、故障判定部に図10で示す空間49を設定する。この空間49では、横軸に操舵角をとり、縦軸にヨーレートをとる。そして、このマップ49では、クリア領域Sと領域1,2,3,4と領域A,B,C,Dの9種の領域に分割している。この空間49において検出される操舵角とヨーレートを座標成分とする座標の点が各領域を反時計回りに移動するときは正常な状態と判定する。そこで故障判定論理を、図12で示す操舵角とヨーレートの関係によって定める。図12において、欄R10は移動前の操舵角とヨーレートを座標とする点が存在する領域を示し、欄R11は、移動後の操舵角とヨーレートを座標とする点が存在する領域を示す。また、欄中、丸印は、正常判定を示し、250ms禁止と10ms禁止という記載は、故障判定を示す。例えば、移動前に操舵角とヨーレートを座標とする点が領域2に存在し、移動後の操舵角とヨーレートを座標とする点が存在する領域が領域1のときには、正常と判定する。また、移動前に領域1に存在し、移動後に領域4のときには故障と判定する。これによれば、基本的にヨーレートの符号反転を伴う反時計回りの領域移動とそのときの移動する領域によって故障判定を行う。この故障判定論理表は故障判定部43の記憶部47の記憶領域49に記憶している。
故障判定部43は、操舵角検出部から出力される操舵角に係る信号とヨーレートセンサから出力されるヨーレートに係る信号を入力し、記憶部47に記憶された空間49と故障判定論理表に基づいて各信号が上記の関係から正常であることを判断したとき、正常値信号、例えばゼロを故障表示部26に出力し、故障と判定されたときは、故障と判断し、故障信号、例えば1を故障表示部26に出力する。
次に故障判定部での処理について図13と図14のフローチャートにより説明する。まず、操舵角とヨーレートに係る信号を入力し、入力値に基づいて操舵角とヨーレートを座標軸とする空間での領域を決定する(ステップS21)。その領域がクリア領域かどうか判断する(ステップS22)。
もし、その領域がクリア領域ならば、fにゼロを代入し、カウンタをゼロとする(ステップS23)。クリア領域ではないとき、その領域が2あるいはBかどうか判断する(ステップS24)。もし領域が2あるいはBであるならば、前回の領域がCあるいは3かどうか判断する(ステップS25)。前回の操舵角とヨーレートを座標とする点の存在した領域がCあるいは3ではないならば、f=1かどうか判断する(ステップS26)。f=1ではないならば、ステップS23を実行する。f=1ならば、ステップS28を実行する。ステップS25で前回の操舵角とヨーレートを座標とする点の存在した領域がCあるいは3であるならば、fに1を代入し、カウンタに1を加算する(ステップS27)。次に領域が2かどうか判断する(ステップS28)。もし、領域が2であるならば、カウンタが所定の値T4より大きいかどうか判断する(ステップS29)。カウンタがT4より大きくないならば、リターンする。カウンタがT4より大きいならば、故障信号1を出力する(ステップ30)。もし、ステップ28で領域が2ではないならば、カウンタが所定値T3より大きいかどうか判断する(ステップS31)。もしT3より大きいならば、ステップS30で故障信号1を出力する。もし、カウンタが所定値T3より大きくなければ、リターンする。ステップS24で領域が2あるいはBではないならば、領域4かDか判断する(図14のステップS32)。領域が4あるいはDであるならば、前回の操舵角とヨーレートを座標とする点の存在した領域がAあるいは1かどうか判断する(ステップS33)。前回の操舵角とヨーレートを座標とする点の存在した領域がAあるいは1ではないならば、f=1かどうか判断する(ステップS34)。f=1ではないならば、カウンタをゼロにし、fにゼロを代入し、リターンする。f=1ならば、ステップS37を実行する。ステップS33で前回の操舵角とヨーレートを座標とする点の存在した領域がAあるいは1であるならば、fに1を代入し、カウンタに1を加算する(ステップS36)。次に領域が4かどうか判断する(ステップS37)。もし、領域が4ならば、カウンタが所定の値T4より大きいかどうか判断する(ステップS38)。カウンタがT4より大きくないならば、リターンする。カウンタがT4より大きければ、故障信号1を出力して(ステップS40)、リターンする。また、ステップS37で領域が4ではないならば、カウンタが所定値T3より大きいかどうか判断する(ステップS39)。もし、カウンタが所定値T3より大きくないならばリターンする。また、カウンタが所定値T3より大きいならば、故障信号1を出力して(ステップS40)、リターンする。
このように、操舵角とヨーレートに基づいて故障を判定し、操舵装置の故障を確実に運転者に知らせることができ、安全に容易に故障時の対処を取ることができる。
本発明は、操舵装置が故障したかどうかを判定し、運転者に知らせることができる車両の操舵装置として利用される。
本発明の第1の実施形態に係る車両の操舵装置の模式的な装置構成を示す図である。 制御装置のブロック構成図である。 故障判定部を示すブロック構成図である。 故障判定に用いる操舵角とタイヤ角(ストローク)を座標軸とする空間を示す図である。 実際の車両の操舵角とタイヤ角との関係を示すグラフである。 本実施形態の作用を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る車両の操舵装置の模式的な装置構成を示す図である。 制御装置のブロック構成図である。 故障判定部を示すブロック構成図である。 故障判定に用いる舵角とヨーレートを座標軸とする空間を示す図である。 車両の操舵角とヨーレートの関係を示す図である。 操舵角とヨーレートから故障を判定するときの故障判定論理を示す表である。 本実施形態の作用を説明するフローチャートである。 本実施形態の作用を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 操舵装置
11 ハンドル
12 前輪
13 操舵軸
14 操舵角検出部
15 操舵反力発生モータ
16 制御装置
17 車速センサ
18 タイヤ角検出部
19 転舵機構
20 舵角発生部
21 目標タイヤ角設定部
22 制御部
23 操舵反力設定部
24 減算部
25 故障判定部
26 故障表示部

Claims (1)

  1. 運転者が操作を行う操作子と、
    前記操作子とは機械的に分離されており、タイヤの角度を変更する転舵機構と、
    前記操作子の操作に応じて、前記転舵機構の制御を行う制御装置と、
    前記操作子の操作量を検知する操作量検知手段と、
    車両の運動状態量を検知する運動状態量検知手段と、
    前記操作量と前記運動状態量に基づいて故障を判定する故障判定手段と、を備え、
    前記故障判定手段は、
    前記操作量と前記運動状態量とを座標軸とする空間に設定される複数の領域において、前記操作量検知手段により検知される操作量と、前記運動状態量検知手段により検知される運動状態量とを座標成分とする座標点が、前記複数の領域の一つから他の領域へ移動する場合に移動前の領域と移動後の領域との組み合わせに基づき前記故障を判定することを特徴とする車両の操舵装置。
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