JPH11152054A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JPH11152054A
JPH11152054A JP32289697A JP32289697A JPH11152054A JP H11152054 A JPH11152054 A JP H11152054A JP 32289697 A JP32289697 A JP 32289697A JP 32289697 A JP32289697 A JP 32289697A JP H11152054 A JPH11152054 A JP H11152054A
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steering
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Yoji Yamauchi
洋司 山内
Tadayuki Suzuki
忠幸 鈴木
Takashi Yamamoto
貴史 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵伝達系の伝達比を可変可能な伝達比可変
手段を備えた車両用操舵装置において、操舵装置に備え
られた操舵補助力を発生するパワーステアリング装置の
異常状態を速やかに検出して手動操舵に切り換える。 【解決手段】 車速センサ32からの入力信号に基づい
て伝達比設定回路40で設定された伝達比と舵角センサ
26の出力とに基づいて目標転舵角演算回路42で目標
転舵角を設定し、異常検出回路46で目標転舵角と出力
角センサ28で検出した実転舵角との偏差が所定値以上
の場合に、操舵補助力を発生するパワーステアリング装
置に異常が発生しているとして、駆動回路38にギヤ比
可変ユニット14に制御信号が出力されないようにして
伝達比可変制御を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングハン
ドルの操舵量に対する転舵輪の転舵量の伝達比を可変す
ることができる車両用操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングハンドル操舵角の転
舵輪に対する伝達比を車速に応じて可変する装置として
特開昭62−238166号公報等に開示されたステア
リング装置がある。このステアリング装置には、車速セ
ンサの故障を検出した時に伝達比の可変制御を行なうこ
とは困難であるため、その制御を中止して伝達比を予め
定めた設定値に固定させるとともに、設定値への移行を
車速センサが異常となった速度域によって異なるタイミ
ングで行なう制御手段を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在のステア
リング装置においては操舵力を軽減する目的で、操舵補
助力を発生するパワーステアリング装置が備えられてい
る。このパワーステアリング装置が失陥等した場合に
は、伝達比可変手段における転舵輪側の操舵負荷が増大
するため、伝達比可変手段における伝達比を変更する機
構がステアリング操作に追従することが困難となること
があった。
【0004】この発明の課題は、操舵補助力を発生する
パワーステアリング装置に異常が生じていることを速や
かに検出して、伝達比可変手段による制御を中止して手
動操舵に切り換える車両用操舵装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】ステアリングハンドルと
転舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に伝達比を可変す
る伝達比可変手段を備えるとともに、ステアリングハン
ドルの操舵力を軽減するための操舵力補助手段を備えた
車両用操舵装置において、ステアリングハンドルの操舵
量を検出する操舵量検出手段と、操舵量と走行状態に基
づいて目標転舵量を演算する目標転舵量演算手段と、転
舵輪の転舵量を検出する転舵量検出手段と、転舵量と目
標転舵量との偏差に基づいて操舵力補助手段の異常状態
を判定する異常状態判定手段と、異常状態判定手段の判
定結果に基づいて伝達比可変手段の作動を中止する作動
中止手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】この車両用操舵装置によれば、車速等の走
行状態に基づいて求められた伝達比とステアリングハン
ドルの操舵量から目標転舵量を求め、この目標転舵量と
実際の転舵量とを比較する。その比較の結果、偏差が大
きい場合には操舵力補助手段に異常が発生しているもの
として、速やかに伝達比可変手段の作動を中止して手動
操舵に切り換えることで操舵違和感を防止することがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に基づいて、この発明の実施
の形態にかかる車両用操舵装置の説明を行なう。図1
は、車両用操舵装置2の構成図である。10はステアリ
ングハンドルであり、このステアリングハンドル10は
上部ステアリングシャフト12aの上端に取り付けられ
ている。また、この上部ステアリングシャフト12aの
下端には伝達比可変手段としてのギヤ比可変ユニット1
4の入力側に接続されており、下部ステアリングシャフ
ト12bの上端がギヤ比可変ユニット14の出力側に接
続されている。
【0008】また、下部ステアリングシャフト12bの
下端には、操舵力補助手段としてのパワーステアリング
装置34を介してピニオン(図示せず)が設けられ、こ
のピニオンがステアリングギヤボックス16内において
ラックバー18に噛合されている。
【0009】パワーステアリング装置34は、運転者に
よるステアリングハンドル10の操作力に応じた補助力
(アシスト力)を発生するものである。更に、ラックバ
ー18の両端には、それぞれタイロッド20の一端が接
続されるとともに、各タイロッド20の他端にはナック
ルアーム22を介して転舵輪24が接続されている。
【0010】上部ステアリングシャフト12aには、ス
テアリングハンドル10の操舵角θHを検出する操舵量
検出手段としての舵角センサ26が設けられ、下部ステ
アリングシャフト12bには、転舵輪24の転舵角(ピ
ニオン角)θPを検出する転舵量検出手段としての出力
角センサ28が設けられている。この舵角センサ26に
より検出されたステアリングハンドル10の操舵角θH
及び出力角センサ28により検出された転舵輪24の転
舵角θPは、ECU(電子制御装置)30に入力され
る。更に、ECU30には、走行状態に相当する車速V
を検出する車速センサ32から出力される車速信号が入
力される。
【0011】ECU30は、可変ギヤ比ユニット14に
内蔵されたギヤ比可変アクチュエータとしてのモータ
(図示せず)を制御するための制御信号を駆動回路38
を介して出力する。
【0012】図2は、上述の車両用操舵装置2のブロッ
ク線図である。ECU30では、車速センサ32から入
力された車速信号に基づいて伝達比設定回路40が車速
に応じた伝達比Gを設定し、設定された伝達比Gと舵角
センサ26から入力されたステアリングハンドル10の
操舵角θHに基づいて目標転舵角演算回路42が目標転
舵角θMを演算する。
【0013】更に、目標転舵角演算回路42で求められ
た目標転舵角θMと出力角センサ28の検出した実際の
転舵角θPとを比較し、両角度の偏差が所定値以上の場
合にパワーステアリング装置34に異常が発生している
ものと判断して、駆動回路38に対してギヤ比可変ユニ
ット14に対する制御信号の出力を禁止する信号を出力
する異常状態判定手段としての異常検出回路46を備え
る。
【0014】駆動回路38は作動中止手段を兼ね、異常
検出回路46からの信号に基づいてギヤ比可変ユニット
14に対する制御信号の出力を禁止することで、ギヤ比
可変ユニット14のギヤ比可変アクチュエータの駆動が
停止されて伝達比可変制御を中止する。
【0015】次に、図3のフローチャートに基づいて、
この発明の制御を説明する。この制御はイグニッション
スイッチがオンされてからオフされるまでの間、所定の
時間間隔で実行されるものである。
【0016】まず、S100で、制御中止制御が行われ
ているか否かを表す制御中止フラグFの初期化を行い、
次のS102に進む。S102では、車速センサ32に
より検出された車速V、舵角センサ26により検出され
た操舵角θH及び出力角センサ28により検出された転
舵角θPが読み込まれる。
【0017】S104では、車速Vに基づいて予め設定
されたマップ等から伝達比Gを求め、S106におい
て、操舵角θHと伝達比Gから目標転舵量としての目標
転舵角θMが演算される。
【0018】S108で、制御中止フラグFがセットさ
れていないかどうかを判定する。初回であれば、S10
0で制御中止フラグFは初期化されているため肯定判定
されてS110に進む。
【0019】S110では、目標転舵角θMと転舵角θ
Pとの偏差の絶対値がしきい値Ethより大きいか否かを
判定する。しきい値Ethより大きい場合とは、ステアリ
ングハンドル10の操作に基づく目標転舵角θMに対し
て転舵角θP、即ち、転舵輪24の転舵が追従していな
い状態である。これはパワーステアリング装置34に失
陥等が生じてアシスト力(操舵補助力)が発生していな
いため、ギヤ比可変ユニット14におけるギヤ比可変ア
クチュエータの駆動負荷が増大して目標転舵角θMに転
舵角θPを追従させることが困難となった状態である。
【0020】そして、S110で偏差の絶対値がしきい
値Eth以上と判定されると、S112でタイマの時間t
をカウントアップし、S114においてタイマの時間t
が所定時間Tth以上継続しているか否かを判定し、継続
していると判定された場合には次のS118へ進む。
【0021】S118が実行されるのは、目標転舵角θ
Mと転舵角θPの偏差が所定値以上となっている状態が
所定時間以上継続している状態であり、この場合は、パ
ワーステアリング装置34に異常が発生しているとして
駆動回路38に、ギヤ比可変ユニット14のギヤ比可変
アクチュエータに対して作動信号を出力しないように制
御中止信号が出力される。
【0022】そして、S120で制御中止フラグFにフ
ラグ(1)をセットすることで、以降はS108におい
て否定判定されため、異常判定を行なうことなく伝達比
可変制御の中止状態を維持する。
【0023】上記の制御の中で、S110で目標転舵角
θMと転舵角θPの偏差が所定値未満の場合には、タイ
マの時間tをリセットして次のS122に進む。また、
S114において、所定時間以上継続していない場合に
も、S122に進み、S106で求められた目標転舵角
θMが得られるように、伝達比可変制御が行われる。
【0024】上述の実施形態においては、目標転舵角θ
Mと転舵角θPの偏差からパワーステアリング装置の異
常状態を速やかに検出し、ギヤ比可変ユニット14の作
動を停止させて速やかに手動操舵に切り換えることがで
きる。
【0025】なお、上述の実施形態では転舵角を検出し
ているが、これに限らず、ギヤ比可変ユニットのギヤ比
可変アクチュエータの作動状態を検出し、これによって
目標とする伝達比が得られているか否かで異常状態を検
出しても良い。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、パワーステアリング
装置等の操舵伝達系に異常が生じた状態を目標転舵量と
実転舵量の偏差から判定することで、新たな異常検出手
段を備えることなく速やかに異常状態を検出し、伝達比
可変手段による制御を中止して手動操舵に切り換えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る車両用操舵装置の構
成図である。
【図2】この発明の実施形態に係る伝達比可変装置のブ
ロック構成図である。
【図3】この発明の実施形態に係る制御のフローチャー
トである。
【符号の説明】
2…車両用操舵装置 10…ステアリングハンドル 14…ギヤ可変比ユニット 24…転舵輪 26…舵角センサ 28…出力角センサ 30…ECU 32…車速センサ 38…駆動回路 40…伝達比設定回路 42…目標転舵角演算回路 44…異常検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルと転舵輪とを連結
    する操舵伝達系の途中に伝達比を可変する伝達比可変手
    段を備えるとともに、ステアリングハンドルの操舵力を
    軽減するための操舵力補助手段を備えた車両用操舵装置
    において、 ステアリングハンドルの操舵量を検出する操舵量検出手
    段と、該操舵量と走行状態に基づいて目標転舵量を演算
    する目標転舵量演算手段と、転舵輪の転舵量を検出する
    転舵量検出手段と、該転舵量と前記目標転舵量との偏差
    に基づいて操舵力補助手段の異常状態を判定する異常状
    態判定手段と、 該異常状態判定手段の判定結果に基づいて伝達比可変手
    段の作動を中止する作動中止手段と、を備えることを特
    徴とする車両用操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015911A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 車両の操舵装置
US7195098B2 (en) 2003-07-23 2007-03-27 Denso Corporation Variable transmission ratio steering apparatus
CN115973263A (zh) * 2022-12-20 2023-04-18 吉林大学 一种冗余式双电机转向机构及其控制方法

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