JP4503865B2 - トランスミッションのギア抜け防止機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスミッションにおいて、変速操作力の増加を抑制しつつギア抜けを防止できるようにした、ギア抜け防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られているコンスタントメッシュギア式トランスミッションの変速機構の構造の概要は、以下のとおりである。即ち、回転軸に固定されたハブの軸方向両側に、変速用の遊転ギアが該遊転軸に対し相対回転自在に嵌合して配設され、両側の遊転ギアには互いに速度の異なる回転が伝達されるようにしている。前記ハブの外周には雄スプラインが形成され、該雄スプラインには、雌スプラインが設けられたクラッチスライダが軸方向摺動自在にスプライン嵌合している。各遊転ギアには、ハブ側に面する側面にボス部が設けられており、該ボス部の外周に雄スプラインが形成される。クラッチスライダにはフォークが連結され、フォークはフォークシャフトに固定される。オペレータがシフトレバーを操作して該フォークを軸方向に移動させるとクラッチスライダが軸方向に摺動して、クラッチスライダの雌スプラインを、ハブの雄スプラインといずれか一方の遊転ギアの雄スプラインとに同時に嵌合させて遊転ギアと回転軸とを連結し、変速された回転を回転軸に得るように構成されている。フォークシャフト、又は該フォークシャフトに連動連結する部分には、クラッチスライダの位置保持のためのデテント機構が設けられるのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の変速機構においては、遊転ギアの雄スプラインとスプライン嵌合していたクラッチスライダが、時として該遊転ギアから自然に抜けてしまう現象(いわゆるギア抜け)が生じることがある。このようなギア抜けは、オペレータの意思の如何にかかわらずトランスミッションの変速比が偶発的に変更されることを意味するので、これを未然に回避するための技術が従来から要請されていた。
【0004】
この技術の一つに、前記デテント機構のバネを強くして保持力を増大させ、クラッチスライダが遊転ギアから抜けようとするのに対し前記デテント機構の保持力にて対抗させることが考えられる。この方法はギア抜けの阻止という観点からは有効と考えられるが、変速操作の際デテント機構を乗り越えさせるために必要な操作力をも増大してしまい、シフトレバーの操作が重くなるという欠点を免れ得ないものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、回転軸上に第一ハブ及び第二ハブを固定し、該第一ハブ及び第二ハブはいずれもその外周に雄スプラインを形成し、前記第一ハブに対応して第一クラッチスライダを設け、前記第二ハブに対応して第二クラッチスライダを設け、該二つのクラッチスライダはいずれも、対応するハブの雄スプラインに軸方向摺動自在にスプライン嵌合するように構成し、前記第一ハブの軸方向一側に一速用の遊転ギアを隣設し、他側に三速用の遊転ギアを隣設し、該二つの遊転ギアはいずれも、前記回転軸に回転自在に嵌合されるとともに、前記第一クラッチスライダの雌スプラインに係合し得る雄スプラインを設け、前記第二ハブの軸方向一側に二速用の遊転ギアを隣設し、他側に四速用の遊転ギアを隣設し、該二つの遊転ギアはいずれも、前記回転軸に回転自在に嵌合されるとともに、前記第二クラッチスライダの雌スプラインに係合し得る雄スプラインを設け、前記第一クラッチスライダと第二クラッチスライダを同時に軸方向に摺動させることにより、a)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギアを回転軸に連結し、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギア・四速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結しない、「一速」状態、b)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギア・三速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結せず、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギアを回転軸に連結する、「二速」状態、c)第一クラッチスライダは三速用の遊転ギアを回転軸に連結し、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギア・四速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結しない、「三速」状態、d)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギア・三速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結せず、第二クラッチスライダは四速用の遊転ギアを回転軸に連結する、「四速」状態、が順に現出されるように構成して四速度段を得る、コンスタントメッシュギア式のトランスミッションにおいて、前記第一ハブの雄スプライン、前記第二ハブの雄スプライン、前記二速用の遊転ギアの雄スプライン、前記三速用の遊転ギアの雄スプライン、のそれぞれにテーパ部を形成して、これらテーパ部に前記二つのクラッチスライダの雌スプラインの端部を当接させて該クラッチスライダの抜けを防止するように構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1はトランスミッションの側面断面展開図、図2は同じく正面断面図、図3は速度段切換のための操作系の構成を示した側面断面図である。
【0009】
図1にトラクタに係るトランスミッションの側面断面展開図が図示され、このトランスミッションを介して、トラクタ前部に配置された図示せぬエンジンの動力を、トラクタ後部に配置されるリアPTO軸や駆動車軸(図略)に伝達させるように構成している。図1において矢視Fで示される方向がトラクタ前方側である。
【0010】
図1に示すように、トランスミッションは前後割りの筒状のハウジング1・2を有しており、鉛直平面状の接合面にて両ハウジング1・2を接合して、内部の空間に本トランスミッションを構成する軸や歯車列を配置している。前側ハウジング1の中途部には支壁部1aを形成するとともに、該前側ハウジング1の後端面には軸受壁3を取り付け、この間に後述する第一走行変速軸8や第二走行変速軸9や前部走行出力軸10を回転自在に軸受支持している。
【0011】
図1に示す前部PTO伝動軸13はその前端を前記エンジンのフライホイールに連結されており、該前部PTO伝動軸13の後端がハウジング1の支壁部1a近傍まで延出されている。前部PTO伝動軸13に同心させて後部PTO伝動軸14が配置され、その前端が前記前部PTO伝動軸の後端にカップリング95を介して相対回転不能に連結される。後部PTO伝動軸14は後方に延出され、図示せぬPTO伝動系を介して前述のリアPTO軸に連動連結される。前記前部PTO伝動軸13には走行入力軸7が相対回転自在に外嵌されており、該走行入力軸7は、図示せぬメインクラッチを介し、前記エンジンのフライホイールに連結されている。該走行入力軸7の動力は、本トランスミッションにより変速された上でプロペラ軸11に伝達され、図示せぬデフ機構を介して前記駆動車軸を駆動させるよう構成している。
【0012】
走行入力軸7の後部7aは前記支壁部1aに突入させ、ベアリングを介して前記支壁部1aに支持される。該突入部分の外周面には入力ギア22や後述するクラッチギア22aが形設されるとともに、その軸端面には支持孔を開孔している。該走行入力軸7の後方に第二走行変速軸9が軸線を一致させて配設され、前記支持孔の内周面に第二走行変速軸9の前端部外周面がニードルベアリングを介して相対回転自在に支持される。
【0013】
図1に示すように第一走行変速軸8が第二走行変速軸9(後部PTO伝動軸14)に対し平行に配設され、該第一走行変速軸8の前端部にはギア23を固定し、該ギア23は前記走行入力軸7の入力ギア22に常時噛合させている。第一走行変速軸8の後半部上には第一駆動ギア24と第二駆動ギア25をそれぞれ遊嵌設置するとともに、第一駆動ギア24又は第二駆動ギア25のいずれかを第一走行変速軸8に係合させるための、シンクロナイザ付きの第一クラッチ装置41を設置してある。この第一クラッチ装置41は、その第一変速スリーブ(シンクロナイザスリーブ)42を第一変速フォーク42aの前後動に伴って前後摺動させて、第一駆動ギア24を第一走行変速軸8に係合させる「前進」位置、第二駆動ギア25を第一走行変速軸8に係合させる「後進」位置、また、いずれも係合させない「中立」位置のいずれかに切換可能に構成している。図2に示すように、前側ハウジング1の支壁部1aと軸受壁3との間には第一変速フォーク軸58が前後方向に架設されて軸方向摺動自在とされており、図示は省略するが、前記第一変速フォーク42aのボス部はこの第一変速フォーク軸58に固定されている。第一変速フォーク軸58は適宜のリンク機構を介して図略の変速レバーに連係されており、該変速レバーを操作することにより第一変速フォーク軸58が前後摺動し、第一変速フォーク42aが前後移動して上述の切換が行われる。図2の符号80は、第一変速フォーク軸58の操作位置を保持するためのデテント機構である。
【0014】
前記第二走行変速軸9の前部上には一速用駆動ギア26が固定され、該一速用駆動ギア26の前側に隣接させてクラッチハブ20が第二走行変速軸9上に固定される。該クラッチハブ20の前方位置にある走行入力軸7においては、その後端面にボス部を形成してクラッチハブ20の前側側面まで延出させ、該ボス部の外周面にクラッチギア22aが形設されている。その上で、前記クラッチハブ20上に第二変速スリーブ44を配設して、第二クラッチ装置43を構成している。この第二クラッチ装置43は、第二変速スリーブ44がクラッチハブ20のみに噛合してクラッチギア22aに噛合せず、走行入力軸7と第二走行変速軸9とを分離した「分離」位置と、第二変速スリーブ44がクラッチハブ20とクラッチギア22aの双方に噛合して、走行入力軸7と第二走行変速軸9とを直接的に連結した「係合」位置と、に切換自在に構成している。
【0015】
第二変速スリーブ44の外周面には環状溝が形成され、該環状溝に第二変速フォーク44aが係合される。前側ハウジング1の支壁部1aと軸受壁3との間には第二変速フォーク軸59が前記第一変速フォーク軸58と平行に架設されて軸方向摺動自在とされ、図示は省略するが、前記第二変速フォーク44aのボス部はこの第二変速フォーク軸59に固定されている。第二変速フォーク軸59は適宜のリンク機構を介して図略の前記変速レバーに連係されており、該変速レバーを操作することにより第二変速フォーク軸59が前後摺動し、第二変速フォーク44aが前後移動して上述の切換が行われる。図2の符号81は、第二変速フォーク軸59の操作位置を保持するためのデテント機構である。
【0016】
この構成において第二クラッチ装置43を「分離」位置とした場合、走行入力軸7の動力は第二走行変速軸9へ直接的には伝達されない。該走行入力軸7の動力は、減速ギア列22・23を介して第一走行変速軸8に一旦伝達された上で、前記第一クラッチ装置41により該第一走行変速軸8を二つの駆動ギア24・25のうちいずれかにクラッチ係合させた場合に、該第一走行変速軸8の動力が二速用駆動ギア28・四速用駆動ギア29のいずれかを経由して第二走行変速軸9に伝達される。一方、第二クラッチ装置43を「係合」位置とした場合、走行入力軸7と第二走行変速軸9とが直結され、該走行入力軸7の動力は第二走行変速軸9に直接的に伝達される。
【0017】
ここで、前記第二クラッチ装置43を「係合」位置にできるのは、前記の第一クラッチ装置41が「中立」位置にある場合のみとなるように、適宜の牽制機構にて規制してある。これにより、第二クラッチ装置43が「係合」位置にあって第二走行変速軸9が走行入力軸7により直接的に駆動される場合には、第一走行変速軸8からの動力が走行入力軸7に伝達されないことが確保され、二重動力伝達状態となることがない。また、第一クラッチ装置41を「前進」位置、又は「後進」位置にできるのは、第二クラッチ装置43が「中立」位置にある場合のみとなるように、適宜の牽制機構にて規制してある。これにより、第一クラッチ装置が「前進」位置又は「後進」位置にあって第一走行変速軸8の動力が第二走行変速軸9へ伝達されているときは、走行入力軸7と第二走行変速軸9とが直接的に連結されないことが確保され、二重動力伝達状態は回避される。
【0018】
次に、四速度段の切換のための構成を説明する。図4は「一速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図、図5は「二速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図、図6は「三速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図、図7は「四速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図である。
【0019】
第二走行変速軸9上には前方から後方にかけて順に、一速用駆動ギア26、三速用駆動ギア27、二速用駆動ギア28及び四速用駆動ギア29を固定している。第二走行変速軸9に平行させて前部走行出力軸10を回転自在に支持し、前記四つの駆動ギア26・27・28・29に対応させて、該前部走行出力軸10上には前方から後方にかけて順に、一速用遊転ギア31、三速用遊転ギア32、二速用遊転ギア33及び四速用遊転ギア34を遊嵌させている。一速用遊転ギア31は一速用駆動ギア26に、三速用遊転ギア32は三速用駆動ギア27に、二速用遊転ギア33は二速用駆動ギア28に、四速用遊転ギア34は四速用駆動ギア29に、それぞれ常時噛合させている。符号30は前輪駆動取出のための出力ギアである。一速用遊転ギア31と三速用遊転ギア32とに前後を挟まれた位置には第一ハブたるスプラインハブ35を設け、二速用遊転ギア33と四速用遊転ギア34とに前後を挟まれた位置には第二ハブたるスプラインハブ36を設けている。それぞれのスプラインハブ35・36は、前側及び後側に配置される遊転ギアの双方に隣接させて配置される。
【0020】
前記四速用駆動ギア29は、走行出力軸10上の四速用遊転ギア34に前述のとおり噛合すると同時に、第一走行変速軸8上の第一駆動ギア24にも噛み合っており、両ギア24・29にて正転減速歯車列を形成している。従って、第一クラッチ装置41が「前進」位置にあって第一駆動ギア24を第一走行変速軸8に係合する場合には、走行入力軸7からギア22・23を介して第一走行変速軸8に伝達された回転が、第一駆動ギア24から四速用駆動ギア29を介して第二走行変速軸9に伝達され、第二走行変速軸9は機体前進方向に回転される。前記正転減速歯車列24・29の作用により、該第二走行変速軸9の回転速度は、第二クラッチ装置43を「係合」位置において走行入力軸7と第二走行変速軸9を直結させた場合の該第二走行変速軸9の回転速度より低くなる。三速用遊転ギア32にはアイドルギア37が連設されてあり、該アイドルギア37は第一走行変速軸8上の第二駆動ギア25に常時噛合して、逆転歯車列を構成している。第一クラッチ装置41が第二駆動ギア25を第一走行変速軸8に係合する場合には、第一走行変速軸8からの動力は、第二駆動ギア25→アイドルギア37→三速用遊転ギア32→三速用駆動ギア27と経由して回転方向が反転され、その上で第二走行変速軸9に伝達される。従ってこの場合は、走行入力軸7から入力された動力が、第二走行変速軸9を機体後進方向に回転させることになる。
【0021】
図1の要部拡大図である図4に示すように、走行出力軸10上に固定される前記スプラインハブ35の外周面には雄スプライン111が形成される。また、走行出力軸10上に遊嵌される一速用遊転ギア31及び三速用遊転ギア32においては、それぞれスプラインハブ35側を向く側面にボス部が形成され、スプラインハブ35に向けて延設される該ボス部の外周面に、それぞれ雄スプライン113・114が刻設されている。スプラインハブ35上には第一クラッチスライダたる前部第三変速スリーブ47が設置され、該前部第三変速スリーブ47の内周面には雌スプライン112が形成され、該雌スプライン112は、該スプラインハブ35の雄スプライン111に対して相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合するとともに、前記遊転ギアの雄スプライン113・114に対し係脱自在とされている。前部第三変速スリーブ47の外周には環状溝が形成され、該環状溝に前部第三変速フォーク47aが係止されている。
【0022】
同様に、走行出力軸10上に固定される前記スプラインハブ36の外周面には雄スプライン115が形成される。また、走行出力軸10上に遊嵌される二速用遊転ギア33及び四速用遊転ギア34においては、それぞれスプラインハブ36側を向く側面にボス部が形成され、スプラインハブ36に向けて延設される該ボス部の外周面に、それぞれ雄スプライン113・114が刻設されている。スプラインハブ36上には第二クラッチスライダたる後部第三変速スリーブ48が設置される。該後部第三変速スリーブ48の内周面には雌スプライン116が形成され、該雌スプライン116は、該スプラインハブ36の雄スプライン115に対して相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合するとともに、前記遊転ギアの雄スプライン117・118に対し係脱自在とされている。後部第三変速スリーブ48の外周には環状溝が形成され、該環状溝に前部第三変速フォーク48aが係止されている。
【0023】
前部第三変速フォーク47aのボス部、及び、後部第三変速フォーク48aのボス部には、図3に示すように、共通の第三変速フォーク軸60が挿通され固定されている。該第三変速フォーク軸60の上方には支軸53が配置され、該支軸53にはアーム54のボス部が固設されて、該アーム54の先端が前記第三変速フォーク軸60に係止されている。前記支軸53にはシフトレバー52の基端が固設されて、その先端を運転部に突出させている。該シフトレバー52は図3に示すように「一速」、「二速」、「三速」、「四速」の計四つの操作位置を有しており、この構成において、シフトレバー52をオペレータが手で傾動操作することにより支軸53が回転され、回動するアーム54の先端が第三変速フォーク軸60を軸方向に前後摺動させる。該第三変速フォーク軸60に固定される前部第三変速フォーク47aと後部第三変速フォーク48aは一体的に軸方向に移動し、前部第三変速スリーブ47と後部第三変速スリーブ48は、前後間隔を常に等しく保持しながら同時に前後摺動する。第三変速フォーク軸60の一端を支持する前記軸受壁3の内部にはデテント機構65・65が配設される。第三変速フォーク軸60の端部には前記四つの操作位置に対応して四つの溝60aが並んで形設され、前記デテント機構65・65は該溝60aに係合して、該第三変速フォーク軸60の操作位置を保持させるようにしている。
【0024】
以上により、走行出力軸10上において、前部第三変速スリーブ47の雌スプライン112、その両側の遊転ギアの雄スプライン113・114、後部第三変速スリーブ48の雌スプライン115、その両側の遊転ギアの雄スプライン117・118により、第三クラッチ装置45・46が構成される。そして前述のシフトレバー52の変速操作により、前部・後部の両第三変速スリーブ47・48が同時に摺動して、以下の如きの、「一速」状態、「二速」状態、「三速」状態、及び「四速」状態の四つの状態に切り換えられる。
【0025】
図4に示される「一速」状態では、前部第三変速スリーブ47の雌スプライン112は、スプラインハブ35の雄スプライン111と一速用遊転ギア31の雄スプライン113の双方に噛合し、後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116は二速用遊転ギア33の雄スプライン117にのみ噛合した状態となる。これにより、四つの遊転ギアのうち一速用遊転ギア31のみが走行出力軸10に係合され、第二走行変速軸9の回転は一速用ギア列26・31を介して走行出力軸10に伝動される。図5に示される「二速」状態では、前部第三変速スリーブ47の雌スプライン112は、スプラインハブ35の雄スプライン111にのみ噛合し、後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116は二速用遊転ギア33の雄スプライン117とスプラインハブ36の雄スプライン115の双方に噛合した状態となる。これにより、四つの遊転ギアのうち二速用遊転ギア33のみが走行出力軸10に係合され、第二走行変速軸9の回転は二速用ギア列28・33を介して走行出力軸10に伝動される。図6に示される「三速」状態では、前部第三変速スリーブ47の雌スプライン112は、スプラインハブ35の雄スプライン111と三速用遊転ギア32の雄スプライン114の双方に噛合し、後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116はスプラインハブ36の雄スプライン115にのみ噛合した状態となる。これにより、四つの遊転ギアのうち一速用遊転ギア31のみが走行出力軸10に係合され、第二走行変速軸9の回転は三速用ギア列27・32を介して走行出力軸10に伝動される。図7に示される「四速」状態では、前部第三変速スリーブ47が三速用遊転ギア32の雄スプライン114のみに噛合し、後部第三変速スリーブ48は、スプラインハブ36の雄スプライン115と四速用遊転ギア34の雄スプライン118の双方に噛合した状態となる。これにより、四つの遊転ギアのうち四速用遊転ギア34のみが走行出力軸10に係合され、第二走行変速軸9の回転は四速用ギア列29・34を介して走行出力軸10に伝動される。
【0026】
図1に示すように、前記走行出力軸10の後方には前記プロペラ軸11が同心して配置され、両軸10・11はカップリング96を介して相対回転不能に連結される。従って、変速して走行出力軸10に得られた回転は、前記プロペラ軸11を介して後方の駆動車軸に伝達され、車両を駆動する。
【0027】
ここで、本発明のギア抜け防止機構について詳細に説明する。図8はギア抜け防止機構の構成を説明した図である。
【0028】
図8には、前記トランスミッションが「二速」状態にあるときの前記第三クラッチ装置後部側46の様子が示される。後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116は、その軸方向一側(前側)の略半部において二速用遊転ギア33の雄スプライン117に噛合し、他側(後側)の略半部においてスプラインハブ36の雄スプライン115に噛合している。ここで第二走行変速軸9からの動力が伝達されるのは二速用遊転ギア33であり、該二速用遊転ギア33の雄スプライン117がクラッチスライダの雌スプライン116を押動し、該雌スプライン116がスプラインハブ36の雄スプライン115を押動することで、該二速用遊転ギア33の動力がスプラインハブ36を介し走行出力軸10に伝達される。
【0029】
以上のように、後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116は、軸方向一側の略半分の領域において雄スプライン117に噛合し、残りの略半分の領域において雄スプライン115に対して噛合している。このように雌スプライン116の各雄スプライン117・115に対する噛合領域が軸方向にズレており、雄スプライン117の回転力をいわば斜めの方向に伝達させて雄スプライン115に伝達させるような構成であるため、後部第三変速スリーブ48が軸方向に逃げ易く、前記ギア抜けを生じる原因となると考えられる。
【0030】
本発明では、このようなギア抜けを回避すべく、雄スプライン115・117の一つ一つの歯部にテーパ部115a・117aが形成されて、該歯部が軸方向端部に向かうに従って細くなるようにしてある。このようにすることで、前記第三クラッチ装置45・46が「二速」状態にあるときは、後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116の歯部は、その軸方向の一端において雄スプライン115のテーパ部115aに接触し、かつ、軸方向他端において雄スプライン117のテーパ部117aに接触した状態となる。
ここで、二速用遊転ギア33の駆動力が伝達される前記雄スプライン117は雌スプライン116を押動し、駆動車軸からの負荷が伝達される雄スプライン115は雌スプライン116の押動に抗しようとする。結局は、雄スプライン115・117の両テーパ部115a・117aが雌スプライン116歯部の対角線を互いに押さえ込むようにしながら、三者が一体的に回転する。この押さえ込みの作用が後部第三変速スリーブ48の軸方向の移動に抗し、これによりギア抜けが回避されるのである。言い換えれば、前記「二速」状態にある後部第三変速スリーブ48が前記スプラインハブ36との係合を解除する方向(図8における紙面左方向)にギア抜けするには、該後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116が前記テーパ部117aを乗り越えなければならない。逆に、後部第三変速スリーブ48が前記二速用遊転ギア33の雄スプライン117との係合を解除する方向(図8における紙面右方向)にギア抜けするには、該後部第三変速スリーブ48の雌スプライン116が前記テーパ部115aを乗り越えなければならない。このテーパ部117a・115aを乗り越えるためには相当の力が必要とされるので、後部第三変速スリーブ48は容易にはギア抜けしないことになる。
【0031】
一方、前記シフトレバー52の切り換えは、通例は動力上流側でクラッチが切られた状態で行われるので、前記テーパ部115a・117aを乗り越えさせながらの後部第三変速スリーブ48の軸方向摺動操作は、弱い力でも十分スムーズに行うことができる。従って、シフトレバーの切換操作に必要な操作力は従来の構成のそれに比べて殆ど変わらないものとすることができ、この点で本発明のギア抜け防止機構は、前述のデテント機構65のバネ力を強くしてギア抜けに抗する方法よりも優れている。
【0032】
前記雄スプライン117に形成されるテーパ部117aは、スプラインハブ36の前側の側面に近づくにつれて細くなるように形成される。また、前記雄スプライン115に形成されるテーパ部115aは、スプラインハブ36の前側の側面に近づくにつれて細くなるように、また、スプラインハブ36の後側の側面に近づくにつれて細くなるように形成される。スプラインハブ36の雄スプライン115の後側にもテーパ部115aを形成したことにより、後部第三変速スリーブ48が図7に示す「四速」状態にある場合に、四速用遊転ギア34の雄スプライン118から後部第三変速スリーブ48が容易にギア抜けしないことになる。なお、この「四速」状態のときは、後部第三変速スリーブ48が雄スプライン115から抜ける方向にギア抜けしようとしても、二速用遊転ギア34の側面に後部第三変速スリーブ48が当接してそれ以上移動できないので、かかる方向にギア抜けすることはあり得ない。従って、前記雄スプライン118にはテーパ部は不要であり、本実施例では形成していない。
【0033】
なお、図示は省略するが、第三クラッチ装置の前部45においても雄スプライン111や雄スプライン113にテーパ部がまったく同様に形成されて、第三クラッチ装置45が「一速」状態又は「三速」状態にあるときに前部第三変速スリーブ47がギア抜けするのを防止している。
【0034】
次に、強制潤滑油供給構造を主に図2や図9を参照して説明する。図9は強制潤滑油供給構造を示す平面断面図である。
【0035】
図2や図9に示すように、ハウジング2の内底部には筒状のサクションフィルタ101が配置され、ハウジング2の両側壁間に支持され固定される。該サクションフィルタ101の一端を支持する側壁には油路102が形成され、該油路102はサクションフィルタ101内部の空間と連通されている。このサクションフィルタ101を通過した潤滑油は前記油路102を介してハウジング2外部に取り出され、適宜の外部配管を介して油圧ユニット104に供給される。該油圧ユニット104は、例えばパワーステアリングユニットや作業機昇降ユニットとされ、前記潤滑油を吸い上げる油圧ポンプを含む。
【0036】
一方、ハウジング1の内壁は、ハウジング2に対する接合部分近傍において複数の部位を内方に膨出させて、肉厚部1bを複数形成している。うち一つの肉厚部1bには「L」字状の導入油路105が穿設され、その一端はハウジング1外側の側面に開口され、他端は後端面に開口されている。軸受壁3は前記肉厚部1b・1b・・・の後端面にボルト締結され取り付けられるとともに、その後面に凹部を形成し、該凹部を蓋板69にて覆って油溜め3aを形成している。また、前記導入油路105のハウジング1後端面の開口に位置を合わせて軸受壁3には油孔106が穿設され、該油孔106は前記油溜め3aに連通されている。符号70は油溜め3aの内の潤滑油圧を設定するためのリリーフバルブである。
【0037】
この構成において、該油圧ユニット104からの戻り油は適宜の外部配管から前記導入油路105を経由し、油孔106から前記油溜め3aに導入される。油溜め3aは、油面より上方にある第一走行変速軸8や後部PTO伝動軸14の軸受部分、スプライン嵌合部、第一クラッチ装置41のシンクロナイザ等にも潤滑油を供給するよう構成してあり、油溜め3a内の油は必要な部分に適宜分配されて、必要な部分を潤滑する。
【0038】
即ち、回転軸に固定され外周に雄スプラインが形成されたハブと、内周に形成された雌スプラインが前記ハブの雄スプラインに対して軸方向に摺動自在にスプライン嵌合するクラッチスライダと、前記回転軸に回転自在に嵌合して前記ハブに隣設され、かつ前記クラッチスライダの雌スプラインとスプライン嵌合する雄スプラインが設けられた遊転ギアと、からなり、前記クラッチスライダを軸方向に移動させて前記ハブの雄スプラインと前記遊転ギアの雄スプラインとに同時にスプライン嵌合させて、前記遊転ギアと前記回転軸とを連結するように構成した、コンスタントメッシュギア式のトランスミッションにおいて、前記ハブの雄スプラインと、少なくとも一方の前記遊転ギアの雄スプラインにテーパ部を形成して、これらテーパ部の各々に前記クラッチスライダの雌スプラインの端部を当接させて該クラッチスライダの抜けを防止するように構成したので、雄スプラインのテーパ部がクラッチスライダの雌スプラインの端部に当接してクラッチスライダの軸方向移動に抗するので、ギア抜けが回避され、オペレータは安定感・信頼感をもって車両を操作することができる。
また、シフト操作のときは動力伝達がなされない状態で行われるので、テーパ部を乗り越えてクラッチスライダを軸方向摺動させるのに必要な力は従来と殆ど変わらない。従って、オペレータがシフト操作を重く感じることがない。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0040】
請求項1においては、回転軸上に第一ハブ及び第二ハブを固定し、該第一ハブ及び第二ハブはいずれもその外周に雄スプラインを形成し、前記第一ハブに対応して第一クラッチスライダを設け、前記第二ハブに対応して第二クラッチスライダを設け、該二つのクラッチスライダはいずれも、対応するハブの雄スプラインに軸方向摺動自在にスプライン嵌合するように構成し、前記第一ハブの軸方向一側に一速用の遊転ギアを隣設し、他側に三速用の遊転ギアを隣設し、該二つの遊転ギアはいずれも前記第一クラッチスライダの雌スプラインに係合し得る雄スプラインを設け、前記第二ハブの軸方向一側に二速用の遊転ギアを隣設し、他側に四速用の遊転ギアを隣設し、該二つの遊転ギアはいずれも前記第二クラッチスライダの雌スプラインに係合し得る雄スプラインを設け、前記第一クラッチスライダと第二クラッチスライダを同時に軸方向に摺動させることにより、a)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギアを回転軸に連結し、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギア・四速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結しない、「一速」状態、b)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギア・三速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結せず、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギアを回転軸に連結する、「二速」状態、c)第一クラッチスライダは三速用の遊転ギアを回転軸に連結し、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギア・四速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結しない、「三速」状態、d)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギア・三速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結せず、第二クラッチスライダは四速用の遊転ギアを回転軸に連結する、「四速」状態、が順に現出されるように構成して四速度段を得る、コンスタントメッシュギア式のトランスミッションにおいて、前記第一ハブの雄スプライン、前記第二ハブの雄スプライン、前記二速用の遊転ギアの雄スプライン、前記三速用の遊転ギアの雄スプライン、のそれぞれにテーパ部を形成して、これらテーパ部に前記二つのクラッチスライダの雌スプラインの端部を当接させて該クラッチスライダの抜けを防止するように構成したので、
四速度段の切換操作時において、雄スプラインのテーパ部がクラッチスライダの雌スプラインの端部に当接してクラッチスライダの軸方向移動に抗するので、ギア抜けが回避され、オペレータは安定感・信頼感をもって車両を操作することができる。
また、シフト操作のときは動力伝達がなされない状態で行われるので、テーパ部を乗り越えてクラッチスライダを軸方向摺動させるのに必要な力は従来と殆ど変わらない。従って、オペレータがシフト操作を重く感じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トランスミッションの側面断面展開図。
【図2】 同じく正面断面図。
【図3】 速度段切換のための操作系の構成を示した側面断面図。
【図4】 「一速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図。
【図5】 「二速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図。
【図6】 「三速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図。
【図7】 「四速」状態におけるクラッチスライダの状態を示した断面拡大図。
【図8】 ギア抜け防止機構の構成を説明した図。
【図9】 強制潤滑油供給構造を示した平面断面図。
【符号の説明】
10 回転軸(走行出力軸)
31・32・33・34 一速〜四速の遊転ギア
35・36 第一ハブ・第二ハブ(スプラインハブ)
115 雄スプライン
116 雌スプライン
117 雄スプライン
115a・117a テーパ部

Claims (1)

  1. 回転軸上に第一ハブ及び第二ハブを固定し、該第一ハブ及び第二ハブはいずれもその外周に雄スプラインを形成し、前記第一ハブに対応して第一クラッチスライダを設け、前記第二ハブに対応して第二クラッチスライダを設け、該二つのクラッチスライダはいずれも、対応するハブの雄スプラインに軸方向摺動自在にスプライン嵌合するように構成し、前記第一ハブの軸方向一側に一速用の遊転ギアを隣設し、他側に三速用の遊転ギアを隣設し、該二つの遊転ギアはいずれも、前記回転軸に回転自在に嵌合されるとともに、前記第一クラッチスライダの雌スプラインに係合し得る雄スプラインを設け、前記第二ハブの軸方向一側に二速用の遊転ギアを隣設し、他側に四速用の遊転ギアを隣設し、該二つの遊転ギアはいずれも、前記回転軸に回転自在に嵌合されるとともに、前記第二クラッチスライダの雌スプラインに係合し得る雄スプラインを設け、前記第一クラッチスライダと第二クラッチスライダを同時に軸方向に摺動させることにより、
    a)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギアを回転軸に連結し、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギア・四速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結しない、「一速」状態、
    b)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギア・三速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結せず、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギアを回転軸に連結する、「二速」状態、
    c)第一クラッチスライダは三速用の遊転ギアを回転軸に連結し、第二クラッチスライダは二速用の遊転ギア・四速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結しない、「三速」状態、
    d)第一クラッチスライダは一速用の遊転ギア・三速用の遊転ギアのいずれをも回転軸に連結せず、第二クラッチスライダは四速用の遊転ギアを回転軸に連結する、「四速」状態、
    が順に現出されるように構成して四速度段を得る、コンスタントメッシュギア式のトランスミッションにおいて、
    前記第一ハブの雄スプライン、前記第二ハブの雄スプライン、前記二速用の遊転ギアの雄スプライン、前記三速用の遊転ギアの雄スプライン、のそれぞれにテーパ部を形成して、これらテーパ部に前記二つのクラッチスライダの雌スプラインの端部を当接させて該クラッチスライダの抜けを防止するように構成したことを特徴とするトランスミッションのギア抜け防止機構。
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