JPS5918179Y2 - 農用トラクタ等における油圧クラッチ式変速装置 - Google Patents

農用トラクタ等における油圧クラッチ式変速装置

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JPS5918179Y2
JPS5918179Y2 JP2537579U JP2537579U JPS5918179Y2 JP S5918179 Y2 JPS5918179 Y2 JP S5918179Y2 JP 2537579 U JP2537579 U JP 2537579U JP 2537579 U JP2537579 U JP 2537579U JP S5918179 Y2 JPS5918179 Y2 JP S5918179Y2
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俊雄 津田
潤一郎 市川
晃二 入倉
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株式会社神崎高級工機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は農用トラクタ等の自走式作業車(以下「農用
トラクタ等」という。
)における油圧クラッチ式変速装置、より詳しくいうと
、駆動軸と伝動軸間に、互に並列する複数組の変速歯車
列であってその各々が遊転歯車と該遊転歯車をそれをの
せた軸に対し選択的に結合するための油圧クラッチとを
含む複数組の変速歯車列を設け、各変速歯車列における
油圧クラッチを選択的に作動させて上記した駆動軸と伝
動軸間を変速連動連結するよう□に構成された、農用ト
ラクタ等における油圧クラッチ式変速装置に、関するも
のである。
このような油圧クラッチ式変速装置は従来一般に、例え
ば特開昭53−45830号公報に開示されているよう
に、」1記した駆動軸と伝動軸とを農用トラクタ等の前
後方向に沿わせて並列配置して、駆動軸により伝動軸を
直接に変速駆動させるものに、構成されて来ている。
ところが油圧クラッチ式変速装置における多板式の油圧
クラッチはかなりの前後巾を有するものであるため、そ
のような油圧クラッチを複数個、備えている油圧クラッ
チ式変速装置を上記のような構造としたときは、複数個
の油圧クラッチが前後に直列配置され油圧クラッチ式変
速装置の占める前後巾が大きくなって、農用トラクタ等
の機体長がどうしても大きくなる。
次に油圧クラッチ式変速装置における油圧クラツチは当
然に、その摩擦エレメント部の潤滑を必要とし、そのた
めにはリリーフ弁にて設定される油圧の潤滑油を、油圧
クラッチをのせた軸に穿設された潤滑油供給用の油路を
通して油圧クラッチに対し供給する構造が、採られて来
ている。
また油圧クラッチ式変速装置において、その油圧クラッ
チの全てが非作動状態とされる中立状態においても、油
圧クラッチの原動側の摩擦エレメントが回転を継続して
いることから潤滑油による引きずり作用等で従動側の摩
擦エレメントも回転せしめられることがあり、このとき
は車両の不測発進等の不測の事態が生じうろことから、
前記した特開昭53−45830号公報に開示されてい
るように、油圧クラッチ式変速装置の中立状態で該変速
装置従動側を制動して上記事態の発生を防止するブレー
キを設けることが、望ましい。
この考案の目的とするところは、前後中が比較的大きい
油圧クラッチを複数個、備でいる油圧クラッチ式変速装
置をして、全体としての前後長を従来のものより大巾に
短縮して農用トラクタ等の機体長を短縮できることとす
ると共に、そのための構造を利用して、上記したような
潤滑油圧設定用のリリーフ弁と中立状態で変速装置従動
側を制動するためのブレーキとを、組込み容易な態様で
設けである、農用トラクタ等における新規な油圧クラッ
チ式変速装置を、提供するにある。
図示の実施例について、この考案に係る農用トラクタ等
における油圧クラッチ式変速装置の構成を説明すると、
第1図は農用トラクタの走行動力変速部を示すものであ
って、第1図において1゜2はそれぞれ、同農用トラク
タにおけるクラッチハウジングとミッションケースであ
る。
機体前部に搭載されたエンジンにクラッチハウジング1
内前部の主クラッチ(図示せず)を介して連動連結され
た駆動軸3が、機体前後方向に沿わせて設けられており
、この駆動軸3の中途上に遊嵌して中空伝動軸4を設け
て、これらの駆動軸3と中空伝動軸4との間を適宜の変
速比でもって選択的に連動連結する走行動力主変速装置
である油圧クラッチ式変速装置5を設けている。
また上記の中空伝動軸4とそれに平行させて設けられた
伝動軸6との間に、該両軸4,6間を適宜の変速比でも
って選択的に連動連結する走行動力副変速装置である機
械式変速装置7を設けていて、走行動力変速部5.7の
出力軸を構成している上記伝動軸6を、傘歯車伝動機構
8を介して左右後輪(図示せず)方向へと接続している
上記した油圧クラッチ式変速装置5は、その略半分を前
記クラッチハウジング1内に臨ませて、該クラッチハウ
ジング1とミッションケース2との内部にまたがらせて
設けられている。
油圧クラッチ式変速装置5は、第1,2図に示すように
、並列配置された2本のパワーシフト軸9.10を備え
ている。
前記駆動軸3上には、2個の変速歯車11.12を固定
設置しである。
そして、一方のパワーシフト軸9上には、駆動軸3上の
変速歯車11に噛合されているF1遊転歯車13と、遊
転自在に支持され駆動軸3上の他の変速歯車12へと噛
合されているR中間歯車16Aに噛合せであるR遊転歯
車16とを、それぞれ遊嵌設置してあり、また他方のパ
ワーシフト軸10上には、駆動軸3上の変速歯車12に
噛合せであるF2遊転歯車14と、駆動軸3上の変速歯
車11に噛合せであるF3遊転歯車15とを、それぞれ
遊嵌設置しである。
各パワーシフト軸9,10上には、上記した各遊転歯車
13.14.15.16に配して多板式のF1油圧クラ
ッチ17、F2油圧クラッチ18、F3油圧クラッチ1
9、R油圧クラッチ20を装架してあり、これらの各油
圧クラッチ17.18.19或は20を選択的に作動さ
せ各遊転歯車13.14.15或は16を選択的に各パ
ワーシフト軸9或は10へと選択的に結合し得るように
、されている。
パワーシフト軸9は前記の中空伝動軸4に、パワーシフ
ト軸9の後端部に嵌着した歯車21を中空伝動軸4前端
部上の大径歯車22へと噛合せることで、接続されてお
り、また他方のパワーシフト軸10は該中空伝動軸4に
、パワーシフト軸10の後端部に嵌着した歯車23を中
空伝動軸4前端部上の小径歯車24へと噛合せることで
、接続されている。
以上により油圧クラッチ式変速装置5は、各油圧クラッ
チ17.18.19或は20の選択作動で各遊転歯車1
3.14.15或は16を選択的に各パワーシフト軸9
或は10へと結合することで、中空伝動軸4に前進1速
F1、前進2速F2、前進3速F3或は後進1速Rの回
転数を選択的に得ることができるものと、されている。
油圧クラッチ式変速装置5の前位においてクラッチハウ
ジング1内には、第1図に示すように、油路形成板25
と薄い鉄板よりなる間板26と肉厚の油路形成兼軸受板
27とを、この順で前方側から互に重畳させ、且つ、ミ
ッションケース1に固定した関係として、設けである。
油路形成板25の前面には油圧ポンプ28を装着してあ
り、この油圧ポンプ28は、油圧クラッチ式変速装置5
における前記油圧クラッチ17.18.19.20に作
動油を供給する機能のものとされると共に、該油圧クラ
ッチ17、18.19.20等に潤滑油を供給する機能
のものとされている。
上記の作動油供給のためには、第1図に示すように、油
路形成兼軸受板27内において各パワーシフト軸9,1
0の周面に環状の油分配室29F、、29R及び29
F2.29 F3を形成すると共に、これらの各油分配
室29を各油圧クラッチ17゜20及び18.19の油
室30(第1図でF1油圧クラッチ17についてのみ図
示)へ接続する油路31 F、 。
31 R及び31F2,31F3を、第3図に油路31
F2゜31F3について示すように、各パワーシフト軸
9゜10に形成しである。
各パワーシフト軸9,10は第1図に示すように、その
前端部側では油路形成兼軸受板27にボールベアリング
32.33を介し、またその後端部側ではミッションケ
ース2内面上の支壁部2a、2bにニードルベアリング
34.35を介し、それぞれ支持されている。
そして、各パワーシフト軸9,10にはさらに、該軸9
,10の前端値に形成した油室36.37に基端を開口
させた油路38、39を形成してあり、この油路38.
39を、各油圧クラッチ17.20及び18.19の摩
擦エレメント40、41 (第1図でF1油圧クラッチ
17についてのみ図示)部へと導くと共に、上記したニ
ードルベアリング34.35部へと導き、さらに前記R
遊転歯車16のボス部内周面位へと導き、油室36.3
7側からの油給送で摩擦ニレメン)40.41部とニー
ドルベアリング34.35部及びR遊転歯車16の支承
部の潤滑を行なわせることとしである。
第4図に示すように、各油圧クラッチ17.18゜19
、20へ選択的に作動油を供給するためには、クラッチ
ハウジング1とミッションケース2とでもって兼用させ
である油タンク42から前記油圧ポンプ28により油圧
クラッチ17−20方向へ作動油を給送する給油回路4
3と、油圧クラッチ17−20方向から上記油タンク4
2へと作動油を戻す排油回路44とに、接続して切換弁
45が設けられている。
上記の給油回路43と排油回路a間の接続回路46には
、油圧クラッチ17−20に対する作用油圧を設定する
リリーフ弁47を挿入しである。
切換弁45は、全油圧クラッチ17−20から排油を行
なわせ油圧クラッチ式変速装置5を中立状態とする中立
位置Nと、何れか1個の油圧クラッチ17.18゜19
或は20に給油を行なわせ化3個の油圧クラッチから排
油を行なわせて、油圧クラッチ式変速装置5に前記した
何れかの変速伝動状態をとらせる前進1速F1、前進2
速位置F2、前進3速位置F3、後進1速位置Rとの、
5位置を備えている。
そして、上記した接続回路46には、上記のリリーフ弁
47よりも排油回路開側で、リリーフ弁47よりも低い
リリーフ圧を設定された他のリリーフ弁48を挿入して
あり、潤滑油給送用の前記油路38.39は、上記した
両リリーフ弁47.48間で接続回路46から導き出さ
れた関係とされている。
したがって、上記化のリリーフ弁48は、摩擦ニレメン
) 40.41及びニードルベアリング34.35部、
そしてR遊転歯車16の支承部へと供給される潤滑油の
油圧を設定するものとなっている。
第4図に図示の切換弁45とリリーフ弁47とは、第1
図に示す油路形成兼軸受板27内に設置されている。
油圧ポンプ28からは、油路形成板25、間板26及び
油路形成兼軸受板27内及び重畳端面間を介して、上記
の切換弁45とリリーフ弁47部へ適宜に油路が導かれ
ている。
切換弁45の二次側ポートは、前記した油室29F、、
29F2.29F3.29Rへと、上記の油路とほぼ
同様に形成された油路を介し、接続されている。
リリーフ弁47のリリーフポートは、上記の油路とほぼ
同様に形成された油路(第3図にその一例49を示す。
)を介してパワーシフト軸9,10端の前記油室36.
37へと接続されている。
そして特に、第4図に図示のリリーフ弁48は、次のよ
うに設置されている。
すなわち、第1図に示すように、パワーシフト軸10前
端位の油室37は、油路形成板25の穴25 aによっ
て形成されているのであるが、この穴258部で油路形
成板25の前面に、前方向きに開口する弁座50を装着
固定し、この弁座50の開口端にテーパー面を備えた弁
体51を、該弁体51から油室37内へと一体的に突設
したバネ受杆51 a上のピン52と弁座50内端面間
に配設せる截頭円錐状の圧縮バネ53により弁体51が
弁座50の弁座面に密接する方向に移動附勢して、設け
ることで、上記のリリーフ弁48を構成しているのであ
る。
したがってこのリリーフ弁48は、弁体51により振動
的に油室37の開口端を開閉しつつ、圧縮バネ53力に
応じた潤滑油圧を設定する。
第1図において54は、パワーシフ1〜軸9の前端部に
配されたブレーキで、このブレーキ54は、例えば特開
昭53−45830号公報等から公知であるように、油
圧クラッチ式変速装置1の中立状態で圧縮バネ55の附
勢下でパワーシフト軸9を制動する摩擦制動板56を、
備えている。
上記圧縮バネ55は、ピストン57を介して摩擦制動板
56を制動作動方向に附勢するものとされており、油圧
クラッチ式変速装置5の変速伝動状態では、ピストン5
7が油圧作用で圧縮バネ55の附勢作用を解除する。
このため、ブレーキ54における圧油室には、第4図に
示すように前記給油回路43を、接続回路58を介して
接続しである。
ブレーキ54は、油圧クラッチ式変速装置5の中立状態
で、該変速装置5部分で不測の伝動が起ることを、パワ
ーシフI・軸9の制動により防止する。
パワーシフト軸9端の前記油室36は、上記ブレーキ5
4のブレーキハウジング59内に形成されている。
なお、前記した機械式変速装置7は、第1図に示すよう
に、前記中空伝動軸4上に2個の変速歯車60.61を
一体形成すると共に、前記伝動軸6上に2個の遊転変速
歯車62.63を遊嵌して設けて、大径側の遊転変速歯
車62はこれを中空伝動軸4上の上記変速歯車60に、
また小径側の遊転歯車63にこれを中空伝動軸4上の前
記した歯車22にそれぞれ噛合せている。
伝動軸6上にはまた、スプライン嵌合により摺動自在で
はあるが軸6と相対回転不能にシフト歯車64を設けて
あり、このシフト歯車64は、中空伝動軸4上の変速歯
車61に噛合せ得るものに形成されていると共に、その
ボス部に、上記遊転変速歯車62のボス部に形成せる係
合爪62 aに係合可能な係合爪64 aと、上記遊転
変速歯車63に保合可能な内歯64 bとを、形成しで
あるものに構成されている。
以上により機械式変速装置7は、伝動軸6上でシフト歯
車64を選択的に摺動変位させ、係合爪64 aを係合
爪62 aに係合させ遊転変速歯車62を伝動軸6に結
合することで1速の変速比で、またシフト歯車64を中
空伝動軸4上の変速歯車61に噛合せることで2速の変
速比で、さらに内歯64 bを遊転変速歯車63に噛合
せ該歯車63を伝動軸6に結合することで3速の変速比
で、それぞれ選択的に中空伝動軸4と伝動軸6間を連動
連結するものと、されている。
第1図において、65はクラッチハウジング1とミッシ
ョンケース2間を固定連結する連結具、16Bは前記R
遊転歯車16Aの支軸であり、また66は、パワーシフ
ト軸10にその前端側から穿設された前記油路31F2
端を閉塞するねし込みプラグで、同様のプラグは、前記
の油路31 Fl、 31 Fa及び31 R端にも装
備される。
以上、実施例について説明して来たところから明らかな
ように、この考案の農用トラクタ等における油圧クラッ
チ式変速装置は、駆動軸と伝動軸間に、互に並列する複
数組の変速歯車列であってその各々が遊転歯車と該遊転
歯車をそれをのせた軸に対し選択的に結合するための油
圧クラッチとを含む複数組の変速歯車列を設け、各変速
歯車列における油圧クラッチを選択的に作動させて上記
した駆動軸と伝動軸間を変速連動連結するように構成さ
れた、農用トラクタ等における油圧クラッチ式変速装置
であって、前記駆動軸3及び伝動軸4に平行させて配置
され歯車伝動機構により前記伝動軸4に常時連動連結さ
れている複数本のパワーシフト軸9,10を設けて、前
記駆動軸3上に固定設置された歯車11.12により回
転せしめられる前記遊転歯車13.14.15.16と
前記油圧クラッチ17.18.19.20とを、これら
の複数本のパワーシフト軸9,10上に振り分けて設置
し、また該複数本のパワーシフト軸9,10のうち、1
本のパワーシフト軸10の一端に前記油圧クラッチ17
゜18、19.20に対する潤滑油供給用油路38.3
9に連通させである油室37を形威し、この油室37に
設けた開口部に潤滑油の油圧を設定するためのリノーフ
弁48を装着すると共に、他の1本のパワーシフト軸9
の一端に、油圧クラッチ式変速装置の中立状態で該パワ
ーシフト軸9を制動して油圧クラッチ式変速装置従動側
の回転を停止させるためのブレーキ54を配設したこと
を、特徴としてなる構成のものであって、次のような長
所を備えている。
すなわちこの考案の油圧クラッチ式変速装置は、従来の
ものが前記したように、上記した駆動軸3及び伝動軸4
に相当する駆動軸及び伝動軸を全く並列的に配置してそ
の間で直接的に変速伝動を行なう構造のものとされてい
たのに対し、駆動軸3と伝動軸4間の伝動径路中に複数
本のパワーシフト軸9,10を設けて、前後巾が比較的
に大きい油圧クラッチ17.18.19.20の複数個
をこれらのパワーシフト軸9,10上に振り分けて設置
し、変速伝動時には何れかのパワーシフト軸9或は10
を介して駆動軸3から伝動軸4へと変速伝動が行なわれ
る構造として、上記の油圧クラッチ17−20の振り分
は設置により油圧クラッチ式変速装置の前後巾を短縮し
たものであり、これにより農用トラクタ等の機体長を短
縮可能とするものとなっている。
そしてこの考案の油圧クラッチ式変速装置は、同変速装
置の前後巾を短縮するために設けた複数本のパワーシフ
ト軸9,10を利用して、前記したノリーフ弁48及び
ブレーキ54を最も組込み容易な態様で設けたものとな
っている。
すなわちパワーシフト軸10端に形成した油室37は、
同パワーシフト軸10内に設けられる潤滑油供給用油路
へ潤滑油を導くための油室としてそのまま利用できるも
のであり、そのような油室37を利用しパワーシフト軸
10の端に装着されたリリーフ弁48は、それ自体が組
込み容易な位置に設けられたものとなっていると共に、
リリーフ油をそのまま農用トラクタ等の機体ハウジング
内に排出させうるから排油通路形成部材の組込みを必要
としない。
またブレーキ54についてみれば、油圧クラッチ式変速
装置の変速作用状態で同ブレーキ54を非作動とするた
めの油圧を導く上で、クラッチ作動用の油圧が導かれる
パワーシフト軸端に設けるのが理想的であり、ブレーキ
構成部材の組込みを容易とすることとなるが、パワーシ
フト軸が1本のみであればその端に上記リリーフ弁48
を設けるとそこへのブレーキ54の設置が極く困難とな
るのに対し、装置長短縮のために複数本のパワーシフト
軸9,10を設けた構造を利用して、リリーフ弁48を
配設したのとは別のパワーシフト軸9の端に設置したこ
とから、リリーフ弁48同様に容易に組込めるように設
けられたものとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を装備した農用トラクタ要
部の縦断側面展開図、第2図a、 l)はそれぞれ、
同トラクタにおける要部の歯車噛合い状態を示す模式図
、第3図は第1図のIII−III線に沿う断面部分図
、第4図は上記トラクタに設けられた油圧回路を示す回
路図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動軸と伝動軸間に、互いに並列する複数組の変速歯車
    列であってその各々が遊転歯車と該遊転歯車をそれをの
    せた軸に対し選択的に結合するための油圧クラッチとを
    含む複数組の変速歯車列を設け、各変速歯車列における
    油圧クラッチを選択的に作動させて上記した駆動軸と伝
    動軸間を変速連動連結するように構成された、農用トラ
    クタ等における油圧クラッチ式変速装置であって、前記
    駆動軸3及び伝動軸4に平行させて配置され歯車伝動機
    構により前記伝動軸4に常時連動連結されている複数本
    のパワーシフト軸9,10を設けて、前記駆動軸3上に
    固定さ設置された歯車11.12により回転せしめられ
    る前記遊転歯車13.14.15゜16と前記油圧クラ
    ッチ17.18.19.20とを、これらの複数本のパ
    ワーシフト軸9,10上に振り分けて設置し、また該複
    数本のパワーシフト軸9,10のうち、1本のパワーシ
    フト軸10の一端に前記油圧クラッチ17.18.19
    .20に対する潤滑油供給用油路38.39に連通させ
    である油室37を形威し、この油室37に設けた開口部
    に潤滑油の油圧を設定するためのリリーフ弁48を装着
    すると共に、他の1本のパワーシフト軸9の一端に、油
    圧クラッチ式変速装置の中立状態で該パワーシフト軸9
    を制動して油圧クラッチ式変速装置従動側の回転を停止
    させるためのブレーキ54を配設したことを、特徴とし
    てなる油圧クラッチ式変速装置。
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