JPS6030850B2 - 油圧クラツチ式変速装置用の油路形成装置 - Google Patents

油圧クラツチ式変速装置用の油路形成装置

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JPS6030850B2
JPS6030850B2 JP150583A JP150583A JPS6030850B2 JP S6030850 B2 JPS6030850 B2 JP S6030850B2 JP 150583 A JP150583 A JP 150583A JP 150583 A JP150583 A JP 150583A JP S6030850 B2 JPS6030850 B2 JP S6030850B2
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oil passage
oil
passage forming
shaft
transmission
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康一郎 富士崎
俊雄 津田
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KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
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KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、農用トラクタ等の車鞠において油圧クラッ
チの選択的作動により変速を行なう油圧クラッチ式変速
装置用の油路形成装置、より詳しくいうと、パワーシフ
ト軸上に設置された油圧クラッチに対しパワーシフト軸
内に穿設された油路を介し作動油を供給するように構成
された油路形成装置に、関するものである。
上記のような油路形成装置において、パワーシフト軸内
の油路はパワーシフト軸の回転に伴なし、位置を変更さ
れるから、そのように位置を変更される油路に対して位
置固定側の油路を接続するための油路ジョイントが、設
けられねばならない。
また位置固定側の油路は、油圧配管を極力省略させる態
様で設けるのが望ましい。位置固定側の油路を、油圧配
管を極力省略させる態様で設けた油路形成装置として、
例えば実関昭51−103238号公報に開示されてい
るような油路形成板を用いたものがある。
同公報のものは、油圧クラッチ式変速装置用の位置固定
側の油路を形成する油路形成板をして、油圧クラッチ式
変速装置におけるパワーシフト軸を含めて伝動軸の一端
部を支持する軸受体に兼用させ、パワーシフト軸内の油
路に油路形成板内の油路を接続するための環状の油分配
室は、油路形成板の端面上にパワーシフト軸の一端部に
被蕨される油路受継筒を固定装着して、パワーシフト軸
の一端部外周面と該油路受継筒との間に形成している。
上記のような油路形成板には、複数伝動軸の各一端部を
支承するベアリングの保持部が形成されているが、その
ようなべアリング保持部を避けて単一の油路形成板に多
数の油路を形成することは、油路形状が複雑となること
からして必ずしも容易ではない。
また上記した油路受総筒は、油路形成板を絹付ける作業
とは別作業で取付けられる。この発明の目的とするとこ
ろは、上で説明した従来のものと比較して、油路の形成
加工が遥かに容易であると共に、組立て作業を簡単化す
ることとしてある。
油圧クラッチ式変速装置用の新規な油路形成装置を、提
供するにある。図示の実施例について、この発明に係る
油路形成装置の構成を説明すると、第1図に示すように
、機体前部にェンジンlを搭載し、このエンジン1の動
力を、前端大蓬部2a内において主クラッチ3を内蔵す
るクラッチハウジング2内と、後述する変速伝動機構を
内蔵するミッションケース4内を、経て機体最後部を構
成するりャハウジング5内への伝達し、左右の後輪6を
駆動して機体の走行を行なわせるようにされると共に、
機体より後方へ延出させてある作業機駆動用のPTO軸
7の回転駆動を行なうように、構成された農用トラクタ
において、この発明は、次のように実施されている。
すなわち、図示の農用トラクターこおける走行動力伝導
機構は、第2図に示すように、前記したエンジン1に主
クラッチ3を介して連動連結してある駆動軸8を機体前
後方向に沿わせて設けると共に、この騒動軸8の中途上
に遊鉄して中空伝動軸9を設けて、これらの駆動軸8と
中空伝動軸9との間を適宜の変速比でもつて選択的に連
動連結する走行動力主変速装置である油圧クラッチ式変
速装置10を設け、また上記の中空伝動髄9とそれに平
行させて設けられた伝動軸11との間に、該両軸9,1
1間を適宜の変速比でもつて選択的に運動連結する走行
動力副変速装置である機械式変速装置12を設け、走行
動力変速部10,12の出力軸を構成している上記伝動
軸11を、傘歯車伝動機構13を介して左右後輪6用の
差動装置14へと接続し、この差動装置14の左右の出
力軸14aをそれぞれ、最終歯車減速装置15を介して
左右の後輪車軸6aへと接続してなるものに、構成され
ているのであり、上記した油圧クラッチ式変速装置10
は、第3図に示すように、その略半部を前記クラッチハ
ウジング2内に臨ませて、設けられている。
油圧クラッチ式変速装置1川よ、第2,3,4図に示す
ように、並列配置された2本のパワーシフト軸16,1
7を備えている。
第2,3図に示すように、前記駆動軸8上には、2個の
変速歯車18,19を固定設置してある。そして、一方
のパワーシフト軸16上には、駆動軸8上の変速歯車1
8に噛合されているF,遊転歯車20と、遊転自在に支
持され駆動軸8上の他の変速歯車19へと噛合されてい
るR中間歯車23Aに噛合せてあるR遊転歯車23とを
、それぞれ遊隊設置してあり、また他方のパワーシフト
軸17上には、駆動軸8上の変速歯車19に噛合せてあ
るF2遊転歯車21と、駆動鞠8上の変速歯車18の噛
合せてあるF3遊転歯車22とを、それぞれ遊隊設置し
てある。各パワーシフト軸16,17上には、上記した
各遊転歯車20,21,22,23に配してF,油圧ク
ラッチ24,F2油圧クラッチ25,F3油圧クラッチ
26,R油圧クラッチ27を装架してあり、これらの各
油圧クラッチ24,25,26或は27を選択的に作動
させ各遊転歯車20,21,22或は23を選択的に各
パワーシフト軸16或は17へと選択的に結合し得るよ
うに、されている。パワーシフト軸16は前記の中空伝
動軸9に、パワーシフト軸16の後端部に鉄着した歯車
28を中空伝動軸9前端部上の大怪歯車29へと噛合せ
ることで、接続されており、また他方のパワーシフト軸
17は該中空伝動軸9に、パワーシフト軸17の後端部
に隊着した歯車30を中空伝動軸9前端部上の小径歯車
31へと噛合せることで、接続されている。以上により
油圧クラッチ式変速装置10は、各油圧クラッチ24,
25,26或は27の選択作動で各遊転歯車20,21
,22或は23を選択的に各パワーシフト軸16或は1
7へと結合することで、中空伝動軸9に前進1速F.、
前進2遠F2、前進3速F3は後進1遠Rの回転数を選
択的に得ることができるものと、されている。第3図に
示すように、クラッチハウジング2は後端側を開放して
あるものに、またミッションケース4は前端側を開放し
てあるものに、それぞれ形成されており、これらのクラ
ッチハウジング2とミッションケース4間は、複数個宛
の螺好32とナット33とを利用して締付け固定するよ
うに、なされている。
パワーシフト軸16,17の後端部はそれぞれ、ミッシ
ョンケース4の内面上に突設せる支壁部4a,4bに回
転可能に支持されている。そして特に、やや薄手の油路
形成板34と、薄い鉄板よりなる間板35と、肉厚の板
状をなす油路形成※軸受体36とを、この順で前方側か
ら重畳させて、クラッチハウジング2内に設けてあり、
これらの油路形成板34と間板35と油路形成兼軸受体
36は、第4,5図に示すように、油路形成兼軸受体3
6の背面周端部分に複数個の連結部36aを後方向きに
延出させて一体形成すると共に、この連結部36aの端
面に衝合する複数個の連結部4cをミッションケース4
の内面上に突設形成し、油路形成板34と間板35と油
路形成体36とを貫通させ、上記の連結部36aを挿通
した上でミッションケース4内面上の上記連結部4cへ
と螺合される螺杵37によって、上記の3枚の板34,
35,36を共締めすると同時にミッションケース4へ
と固定連結されている。なお油路形成板34と間板35
と油路形成兼軸受体36との間のみを固定連結する螺村
37′(第5図)も、設けられている。そして、上記の
ようにミッションケース4に固定支持された関係とされ
ている油路形成兼軸受体36に、第3図に示むように、
パワーシフト軸16,17の前端部をそれぞれ、ベアリ
ング38,39を介して軸受けごせている。
また同様に第3図に示すように、油圧クラッチ式変速装
置10の原動側に位置する前記駆動軸8もその中途を、
ベアリング40を介して上記の油路形成兼軸受体36に
軸受けされており、さらに、前記したR中間歯車23A
の支軸23Bも、上記の3枚の板34,35,36に支
持させて設けてある。なお図示の場合には、走行動力変
速部10,12の出力軸を構成している前記伝動軸11
を、同様に第3図に示すように前方へと延長させ、図示
農用トラク夕を四輪駆動型のものに転換する場合に前輪
駆動力を取出すための出力歯車41を、油路形成板34
よりも前位において該伝動軸11に隊着している。そし
て、第3図に示すように、油圧クラッチ式変速装置1川
こおける駆動軸8の後端側はベアリング43を介してミ
ッションケース4頂壁内面に垂設せる支壁部4dに軸受
けさせてあり、またなお伝動軸11の後端部も上記支壁
部4dにベアリング44を介して軸受けされており、そ
してパワーシフト軸16上の変速部材20,23,24
,27は油路形成兼軸受体36とミッションケース4内
面上の前記支壁部4a間で、またパワーシフト軸17上
の変速部材21,22,25,26は油路形成兼軸受体
36とミッションケース4内面上の前記支壁部4b間で
、それぞれ各パワーシフト軸16,17上に設置されて
おり、このようにしてミッションケース4に支持させた
油圧クラッチ式変速装置10の略前半部をクラッチハウ
ジング2内に、該ハウジングの後端開□から挿入して、
その後に、前記の螺杵32及びナット33を利用しクラ
ッチハウジング2とミッションケース4間の固定を行な
うべく、されている。第3図に示すように、油路形成板
34の前面上には、駆動軸8上とパワーシフト軸16上
とにまたがらせてハウジング45を装着してあり、この
ハウジング45の略半部をポンプケースとする内接歯車
式の油圧ポンプ46を、設けてある。
この油圧ポンプ46は、駆動軸8をポンプ鞠に兼用させ
て構成されており、油圧クラッチ式変速装置1川こおけ
る前記油圧クラッチ24一27に対し作動油を供給する
ためのものと、されている。上記したハウジング45の
他の略半部は、蓋47にて前端関口を閉鎖される円筒状
部45aに形成されており、この円筒状部45a内にパ
ワーシフト軸16の前端部を臨ませてある。そして、こ
のパワーシフト軸16前端部に形成せる偏平部16aを
利用して該前端部上に、円筒状部45a内面上の段部4
5bに対面する摩擦制動板48を軸16と相対回転不能
に設け、摩擦制動板48の上記段部45bへの圧薮係合
によりパワーシフト軸16を制動するブレーキ49を構
成している。円筒状部45a内には、摩擦制動板48に
対面するピストン50と、このピストン50を介して摩
擦制動板48を段部45bへの圧綾方向に移動附勢する
圧縮ばね51とが、設けられている。ブレ−キ49は、
上記した圧縮ばね51の附勢力によって制動作動を行な
い、また円筒状部45a内に形成された油室52への油
圧作用でピストン50の後退を得て制動を解除するもの
に、構成されている。このブレーキ49の機能について
は、後述する。油路形成兼軸受体36内において、各パ
ワーシフト軸16,17の周面上には第3図に示すよう
に、該周面に形成せる環状溝にて形成された2個宛の油
分配室53F,,53R及び53F2,53F3を設け
てある。この各油分配室53F,,53R,53F2,
53F3は、各パワーシフト軸I6,17に軸線方向に
沿わせ穿設された、第4図に図示の油路54F,,54
R及び54F2,54F3を介して、相当する油圧クラ
ッチ24,27及び25,26の油室24a,27a及
び25a,26aへと、蓮通させてある。各油圧クラッ
チ24,25,26,27は、第3図にF,油圧クラッ
チ24についてのみ参照数字を附して示すように、各パ
ワーシフト軸16,17に固定せるクラッチハウジング
55と各遊転歯車20,21,22,23とに、一方及
び他方の摩擦ェレメント56,57を摺動のみ自在に支
持させ、クラッチハウジング55内のピストン58を、
上記各油路54F,,54F2,54F3,54Rを介
しての油室24a,25a,26a,27aへの油圧作
用で前進させ、これにより摩擦ェレメント56,57間
を圧接させてクラッチ係合を得る、周知の多板式油圧ク
ラッチに構成されており、その係合解除は、上記の油圧
作用の解除でリターンばね59によりピストン58の後
退を得ることで、行なわれる。パワーシフト軸16,1
7にはまた、該軸16,17の前方に設けた油室60,
61から油圧クラッチ24,27及び25,26の摩擦
ェレメント56,67部へと潤滑油を供給する潤滑油路
62,63も、それぞれ形成されている。この各潤滑油
路62,63は第3図に示すように前記支壁部4a,4
bによるパワーシフト軸16,17支承部、つまり図示
のようにニードルベアリング64,65を備えさせてあ
る支承部へも、潤滑油を供給するように、後方へ延長さ
せてある。第3図において66は、パワーシフト軸17
前方の油室61′を前方側から閉鎖するように、油路形
成板34の前面に装着して設けたりリーフ弁で、このリ
リーフ弁66は、潤滑油の油圧を設定させるために設け
られている。第4図に示すように、前記した油路形成兼
軸受体36に上下方向に沿わせて形成した弁穴に挿入し
て、油圧クラッチ式変速装置101こおける前記の複数
油圧クラッチ24一27への作動油の給排を切換え制御
する切換弁67を構成するスプール68が、設けられて
いる。
また同様に第4図に示すように、油路形成兼軸受体36
に上下方向に沿わせて形成した支承穴に挿入して、上記
の複数油圧クラッチ24−27に対する作用油圧を制御
する調圧弁69が設けられている。前記したように、油
路形成板34の前面に装着してある油圧ポンプ46は、
油圧クラッチ式変速装置10の油圧クラッチ24一27
に対し給油を行なう目的のものとされているが、この油
圧ポンプ46の油吐出口からの所要油路は、次のように
形成されている。
すなわち、第3一5図に示すように、油路形成板34の
背面には、適所にそれぞれ配して複数個の油績め,を形
成してあり、また油路形成兼軸受体36の前面には、適
所にそれぞれ配して複数個の油溝C2を形成してあって
、これらの油溝C,と油溝G2とは、前記した間板35
によって開放端面側(つまり、油溝G,については板3
4背面側、油溝02については板36前面側)を閉鎖さ
れている。そして、油圧ポンプ46の油吐出口は、前記
ハウジング45内の油穴と油路形成板34内の油穴(以
上、図示せず)とを経て、油路形成板34背面上の油溝
G,に適宜に蓮らねてあり、該油簿G,をさらに、間板
36を貫通させて適宜に形成された油穴(図示せず)に
より油路形成兼離受体36前面上の油溝G2へと適宜に
蓮らねてある。そしてさらに、油溝○2を、それが適宜
に切襖弁67と調圧弁69に導かれるように形成すると
共に、切換弁67の二次側ボートを、油潜め2と油路形
成兼軸受体36内の油穴(その一例は、第3図に図示の
油穴70)を介して前記の油分配室53F,,53F2
,53F3,53Rへと、導いているのである。調圧弁
69のリリーフボートは、上記とほぼ同様にして前記油
室60,61へと導かれており、また功換弁67のタン
クボートも、上記のほぼ同様にしてクラッチハウジング
2内へと導かれている。前記したブレーキ49は、油圧
クラッチ式変速装置10の中立状態でパワーシフト軸1
6を制動し、もって後輪車軸6aを制動して、不測の車
糠発進を防止する機能のものとされており、このため、
該ブレーキ49の前記油室52に対しては、油圧クラッ
チ式変速装置10の変速状態でのみ油圧が作用せしめら
れて、ブレーキ49制動作動が解除され、油圧クラッチ
式変速装置10が中立状態へと切替えられると自動的に
油室52への油圧作用が解除されて、圧縮ばね61作用
でブレーキ49が制動作動するように、図られている。
上記のようにブレーキ49作動を自動的に切替え制御す
ること自体は、特開昭53−45830号公報等から公
知であるように、油圧ポンプ46から切襖弁67へ至る
給油回路、つまり切襖弁67の中立位置では油圧が解除
され各作用位置では油圧が成立する給油回路を、ブレー
キ油室52へと接続することで、行なうようにされてい
るが、このための接続油路は、前記ハウジング46内に
形成されている。第6図に示すように、クラッチハウジ
ング2内には、前記油路形板34よりも前方位置におい
てハウジング2と一体的な支壁部2bを設けてあり、前
記駆動軸8の前端部は、この支壁部2bにボールベアリ
ング93を介して軸受けされている。
上記の支壁部2bは、同様に第6図に示すように、クラ
ッチハウジング2の底壁よりも下方にまで延出させてあ
り、該延出部において上記支壁部2bに、伝動軸11端
の前記出力歯車41(第3図)を利用して前輪駆動力の
取出しを行なう場合に動力取出し用の伝動軸を挿通支持
させる筒部2cを、一体形成してあり、二輪駆動型トラ
クタのときは、該筒部2c閉口端を蓋94により閉鎖す
ることとしてある。第4図に示すように、前記油路形成
兼軸受体36もこは、上記の筒部2cと同心的な穴95
であって上記の動力取出し用伝動軸を挿通支持させる穴
95を形成してあり、同様の穴は図示を省略するが、前
記の油路形成板34と間板35とにも穿けられている。
第3図において71は、油圧クラッチ式変速装置10に
おける前記のF3遊転歯車22とパワーシフト軸17間
に配して設けられた一方向クラッチで、この一方向クラ
ッチ71は、特関昭52一131065号公報等から公
知であるように、パワーシフト軸17側から相対的に正
転方向(車輪前進方向)に駆動されると係合し、F3遊
転歯車22をパワーシフト軸17に結合して、エンジン
1の引きがムナを容易等、するものである。
そして図示の場合には特に、該一方向クラッチ71を、
パワーシフト軸17に薮着されている前記歯車30のポ
ス部の延長部30a上に配して設け、もって逆に歯車3
0鉄着用のキー72を長いものにし得るように、図って
いる。次に、図示農用トラクタの他の部分の構成につい
て、概略説明しておくと、前記した機械式変速装置12
は、第2,3図に示すように、前記中空伝動軸9上に2
個の変速歯車73,74を一体形成すると共に、前記伝
動軸11上に2個の遊転変速歯車75,76を遊隊して
設けて、大蓬側の遊転変遠歯車75はこれを中空伝動軸
9上の上記変速歯車73に、また小窪側の遊転歯車76
はこれを中空伝動軸9上の前記した歯車29に、それぞ
れ噛合せている。
伝動軸11上にはまた、スプラィン接合により摺動自在
ではあるが軸11と相対回転不能にシフト歯車77を設
けてあり、このシフト歯車77は、中空伝動軸9上の変
速歯車74に噛合せ得るものに形成されていると共に、
そのボス部に、上言己遊転変速歯車75のボス部に形成
せる係合爪75aに係合可能な係合爪77aと、上記遊
転変速歯車76に係合可能な内歯77bとを、形成して
あるものに構成されている。以上により機械式変速装置
12は、伝動軸11上でシフト歯車77を選択的に摺動
変位.させ、係合爪77aを係合爪75aに係合させ遊
転変遠歯車75を伝動軸11に結合することで1途の変
速比で、またシフト歯車77を中空伝動軸9上の変速歯
車74に噛合させることで2遠の変速比で、さらに内歯
77bを遊転変速歯車76に噛合せ該歯車76を伝動軸
11に結合することで3遠の変速比で、それぞれ選択的
に中空伝動軸9と伝動軸11間を連動連結するものと、
されている。また前記駆動軸8は、ミッションケース4
内からリャハウジング5内にまで延出させてあり、リャ
/・ゥジング5内において該駆動軸8に、カップリング
78により同Q的な他の駆動軸79を連結し、この他の
駆動軸79と前記PTO軸7との間に、第2図に示すよ
うに、作業機動力についての変速を行なうPTO変速装
置80を設けている。
このPTO変速装置80‘ま、駆動軸79に固定して設
けた3個の変速歯車81,82,83と、PTO軸7に
遊鉄され上記変速歯車81−83中の最小径の変速歯車
81に噛合されている遊転歯車84と、PTO軸7上に
摺動のみ自在に設けられた一体的な2個のシフト歯車8
5,86と、遊転歯車84とシフト歯車85とのボス部
にそれぞれ噛合爪87a,87bを形成して該両歯車8
4,85間に介在させた噛合クラッチ87とを、備えて
いる。そしてこのPTO変速装置80は、PTO軸7上
でシフト歯車85,86を選択的に摺動変位させ、噛合
爪87a,87b間の噛合いにより噛合クラッチ87を
クラッチ係合させ遊転歯車84をPTO軸7に結合する
ことで1速の変速比を、歯車82,85間の噛合いによ
り2速の変速比を、歯車83,86間の噛合いにより3
遠の変速比を、それぞれ選択的に得ることができるもの
に、構成されている。第1図において、88は前記切換
弁67を変位操作して油圧クラッチ式変速装置10の変
速段を切替えるための主変速レバーで、この主変速レバ
ー88は、第4図に一部を示す接続機構89を介して前
記スプ−ル68へと接続されている。
同様に第1図において、90は前記シフト歯車77を変
位操作し機械式変速装置12の変速段を切替えるための
副変速レバー、91は前記シフト歯車85,86を変位
操作しPTO変速装置80の変速段を切替えるためのP
TO変速レバーである。また第2図において92は、前
記した各差動装置出力軸14aに配して設けられるブレ
ーキである。以上の実施例についての説明から明らかな
ように、この発明の油圧クラッチ式変速装置用の油路形
成装置は、パワ−シフト軸16,17上に設置された油
圧クラッチ24,25,26,27に対しパワーシフト
軸16,17内に穿設された油路54F,,54F2,
54F3,54Rを介して作動油を供給するように構成
された油圧クラッチ式変速装置用の油路形成装置であっ
て、油圧クラッチ式変速装置1川こおけるパワーシフト
軸を含めての伝動軸8,16,17の一端部を板状の油
路形成兼軸受体36に支持させると共に、該油路形成兼
軸受体36の端面上に油路形成板34を、これらの油路
形成兼軸受体36と油路形成板34とにそれぞれ形成さ
れている油路○2,G,間を接続するための油穴を穿設
される薄い間板35を介して固定装着し、前記したパワ
ーシフト軸16,17内の油路54F,,54F2,5
4F3,54Rを上記した油路形成兼軸受体36内の油
路に接続するための環状の油分配室53F,,53F2
,53F3,53Rを、パワーシフト軸16,17の一
端部外周面と油路形成兼軸受体36との間に形成したこ
とを特徴としてなるものであって、次のような長所を備
えている。すなわちこの発明の油路形成装置は、油圧ク
ラッチ式変速装置10における複数油圧クラッチに蓮ら
なる位置固定側の複数油路を形成するのに、油圧クラッ
チ式変速装置1川こおける伝動軸8,16,17の一端
部を支承する板状の油路形成兼軸受体36の他に、上記
のような油路形成板34との間板35とを用いていて、
該三者36,34,35の組合せにより必要な油路を形
成するものとされていることから、上記した油路形成兼
軸受体36のみを用いて油路を形成する場合と異なり該
油路形成兼軸受体36には、軸受用のベアリング保持部
を避けた位置で加工上、無理のない形状で油路を形成加
工できると共に、油路形成兼軸受体36と油路形成板3
4との油路を薄い間板35中の油穴にて接続する構造で
、油路形成兼軸受体36の油路G2と油路形成板34の
油路○,との大部分を間板35に向く端面部を開放した
凹溝、つまり油路形成兼軸受体36と油路形成板34と
の各鋳造成形時に同時に形成できる凹溝にて形成できる
こととなり、また薄い間板35には油穴の穿設形成を簡
単に行なえることから、最初に述べたような単一の油路
形成板を用いた場合と比較して、油路の形成加工が遥か
に容易であるものとなつている。
またパワーシフト軸16,17内の作動油供給油路54
F,,54F2,54F3,54Rを位置固定側の油路
に接続するための環状の油分配室53F,,53F2,
53F3,53Rをして、パワーシフト軸16,17の
一端部外周面と油路形成兼軸受体36との間に形成して
いることから、最初に述べたような油路受継筒を用いて
上記のような環状の油分配室を形成する場合と異なり、
油路形成兼軸受体36にパワーシフト軸16,17の一
端部を支承させると直ちに環状の油分配室53F,,5
3F2,53F3,53Rが形成されることとなるから
、この発明の油路形成装置は、組立て作業を簡単化する
ものとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を装備した農用トラクタの
概略側面図、第2図は同トラク外こおける伝動機構を示
す機構図、第3図は同トラクタ要部の一部展開縦断側面
図、第4図は第3図のN−W線に沿う一部切欠き縦断正
面図、第5図は上記トラク夕要部の部材のみの横断平面
図、第6図は上記トラクタ要部の部材のみの縦断側面図
である。 2“““クラッチハウジング、4””“ミッションケー
ス、4a,4b,4c・・・・・・連結部、8・・・…
駆勤軸、9・・・・・・中空伝動軸、10・・・・・・
油圧クラッチ式変速装置、16,17・…・・パワーシ
フト軸、18,19・・・・・・変速歯車、20,21
,22,23・・・・・・遊転歯車、24,25,26
,27・・・・・・油圧クラッチ、28,29,30,
31・・・・・・歯車、32・・・・・・蝿杵、33…
・・・ナット、34・・・・・・油路形成板、35・・
・・・・間板、36・・・・・・油路形成兼軸受体、3
6a・・・・・・連結部、37・・・・・・螺村、46
・・・・・・油圧ポンプ、53F,,53F2,53F
3,53R……油分配室、54F,,54F2,54F
3,54R・・・・・・油路、67…・・・切換弁、6
9・・・・・・調圧弁。 第4図図 球 図 N 船 図 の 雛 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パワーシフト軸上に設置された油圧クラツチに対し
    パワーシフト軸内に穿設された油路を介して作動油を供
    給するように構成された油圧クラツチ式変速装置用の油
    路形成装置であつて、油圧クラツチ式変速装置における
    パワーシフト軸を含めて伝動軸の一端部を板状の油路形
    成兼軸受体に支持させると共に、該油路形成兼軸受体の
    端面上に油路形成板を、これらの油路形成兼軸受体を油
    路形成板とにそれぞれ形成されている油路間を接続する
    ための油穴を穿設される薄い間板を介して固定装着し、
    前記したパワーシフト軸内の油路を上記した油路形成兼
    軸受体内の油路に接続するための環状の油分配室を、パ
    ワーシフト軸の一端部外周面と油路形成兼軸受体との間
    に形成したことを、特徴とする油路形成装置。
JP150583A 1983-01-07 1983-01-07 油圧クラツチ式変速装置用の油路形成装置 Expired JPS6030850B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6282862U (ja) * 1985-11-14 1987-05-27
JPH056211Y2 (ja) * 1985-06-19 1993-02-17

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JPH056211Y2 (ja) * 1985-06-19 1993-02-17
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