JPH10217784A - トラクタの動力取出し装置 - Google Patents

トラクタの動力取出し装置

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JPH10217784A
JPH10217784A JP9040015A JP4001597A JPH10217784A JP H10217784 A JPH10217784 A JP H10217784A JP 9040015 A JP9040015 A JP 9040015A JP 4001597 A JP4001597 A JP 4001597A JP H10217784 A JPH10217784 A JP H10217784A
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JP
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shaft
hydraulic
housing
opening
hydraulic lift
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JP9040015A
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English (en)
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Mizuya Matsufuji
瑞哉 松藤
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体軸線方向の一端部で、機体ハウジング上
面の開口部を閉鎖する油圧リフトケースと外部に延出す
るPTO軸を備えたトラクタにおいて、油圧ポンプ等の
駆動力を、機体一端部寄りの余裕スペースに単純な構造
で取出す。 【解決手段】 エンジンにより常時駆動される伝動軸3
4を、その端部が上記開口部57の下方に臨むように配
置し、この伝動軸を、PTOクラッチ37を介してPT
O軸36に接続した。油圧リフトケース13外に開放す
る開口13aを該ケースに設け、この開口内に動力取出
し用回転体68を臨ませて、機体ハウジング4の上記開
口部内を通過する伝動手段60,61,62によって上
記伝動軸に接続した。伝動手段は中間歯車61を備える
歯車列とし、該中間歯車を、開口部内に臨ませリフトケ
ースに支持させた支持板65に支持させるのが、好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明はトラクタの動力取
出し装置、特に機体軸線方向の一端部で機体ハウジング
の上面に開口部を設け、油圧リフトケースを機体ハウジ
ングの上面上に、該開口部を閉鎖させて設置する一方、
機体ハウジング内から機体軸線方向に沿い延出するPT
O軸を設けてあるトラクタにおける動力取出し装置に、
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンを機体の最前部に搭載するトラ
クタでは機体の後端部に設置する、油圧リフト機構等の
油圧作動機器に対し作動油を供給するための油圧ポンプ
は、例えば実開昭58−39320号公報に開示されて
いるようにエンジンにて直接駆動させることとして、機
体の最前部に設置するのが普通である。一方、油圧ポン
プが吸入する作動油は機体ハウジング内の低部に貯溜さ
れるが、トラクタが登坂する場合の油切れをなくすため
上記公報にも示されているように、ポンプ吸入管路の吸
入端は登坂時に下方側となる機体ハウジングの後端部内
に配置されるのが普通である。したがって本構造によれ
ばポンプ吸入管路、及び油圧ポンプから機体後端部の油
圧作動機器へと導く作動油供給管路が共に長尺のものと
なる。
【0003】そこで例えば特開昭63−20237号公
報とか特開平6−191303号公報に開示されている
ようにエンジンにより常時駆動される伝動軸を機体ハウ
ジング内で、機体軸線方向に沿わせ機体中程にまで延出
させて設け、この伝動軸の後端位置に、該伝動軸を機体
後部のPTO軸に対し接続するPTOクラッチを配置
し、このPTOクラッチの直前位置で上記伝動軸から動
力を取出しポンプ駆動を得ることとして、前述機能の油
圧ポンプを、機体ハウジングの一側外面上に設置する構
造が、既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本構造は機体最前部に
油圧ポンプを配置する構造と対比して、機体ハウジング
の後端部内にポンプ吸入管路の吸入端を配置するトラク
タにおいて同吸入管路を、そして油圧ポンプと機体後部
の油圧作動機器間の作動油供給管路を、ずっと短くて済
むこととするが、それでもなお、かなり長尺の管路を必
要とする。そして特に、機体中程で機体ハウジングの一
側外面上に油圧ポンプを設置する構造によると、オペレ
ータの乗降フロアの低床化が制限されるとか、機体ハウ
ジングの外側面上にブレーキリンク等の各種リンク機構
が集中配置されているのに対し同リンク機構との干渉を
避けてポンプを配置しなければならないとか、リンク機
構に制約されてポンプの保守点検が困難であるとかの不
具合が、生じる。
【0005】そこでこの発明は機体軸線方向の一端部、
つまり後端部又は前端部で機体ハウジングの上面に開口
部を設け、油圧リフトケースを機体ハウジングの上面上
に、該開口部を閉鎖させて設置してある構造において、
上記開口部及び油圧リフトケースを利用した簡単な構造
で比較的余裕のある、機体ハウジング上面上の油圧リフ
トケースの外面側に油圧ポンプとか防除機等の駆動力を
取出すこととし、上述の諸問題点を解消することとして
ある、トラクタの新規な動力取出し装置を、提供しよう
とするものである。
【0006】付随する目的は、組立てを極く容易として
ある動力取出し装置を提供することである。
【0007】他の付随する目的は油圧ポンプを、機体一
端部に配置される油圧作動機器を油圧駆動する上で最適
した位置に設けてある動力取出し装置を提供することに
ある。
【0008】
【発明の要約】この発明は、機体軸線方向の一端部で機
体ハウジング4の上面に開口部57を設け、油圧リフト
ケース13を機体ハウジング4の上面上に、該開口部5
7を閉鎖させて設置する一方、機体ハウジング4内から
機体軸線方向に沿い延出するPTO軸36を設けてある
トラクタの動力取出し装置に、係る。
【0009】この発明に従った動力取出し装置は、エン
ジン1により常時駆動される伝動軸34を、機体軸線方
向でみて上記開口部57の下方に臨むように配置して機
体ハウジング4内に設け、この伝動軸34を上記PTO
軸36に対し、PTOクラッチ37を介して接続する一
方、上記油圧リフトケース13に、該ケース外に開放さ
せた開口13aを設け、油圧リフトケース13外に動力
を取出すための回転体68を該開口13a内に臨ませて
設けて、上記伝動軸34に対し該回転体68を、機体ハ
ウジング4の上記開口部57内を通過させた伝動手段6
0,61,62によって連動連結したことを特徴として
なる。
【0010】機体ハウジング上面の上記開口部57は機
体ハウジング内に伝動部材等の部品を組込むために設け
られるものであるが、この発明はそのような既存の開口
部と該開口部を閉鎖する、機体ハウジング上面上の油圧
リフトケース13が設けられている点と、油圧リフトケ
ースの外面側には比較的余裕のあるスペースが存在する
点とに着眼し、エンジンにて常時駆動される伝動軸34
を開口部57の下方にまで臨ませ、PTOクラッチ37
を介しPTO軸36へと接続することとした上で、油圧
リフトケース13外へ開放する開口13aを該ケース1
3に設け、この開口13a内に臨ませた動力取出し用回
転体68により油圧リフトケース外面側に動力を取出す
こととし、機体ハウジング4の開口部57を利用して上
記伝動軸34から回転体68へ伝動する伝動手段60,
61,62を、設けたものである。したがってこの発明
は既存の開口部57と油圧リフトケース13とを利用し
た単純な構造で、比較的余裕のある油圧リフトケース外
面側に動力を取出すこととしていて、機体ハウジング中
程の外側面側へと動力取出しを行う公知例とは異なり、
オペレータの乗降フロアの低床化を制限せず、また各種
リンク機構との干渉を避けたポンプ等の配置を考慮する
必要がないと共に、同ポンプ等の保守点検を容易に行え
ることとする。
【0011】上述した構造を利用し油圧作動機器を油圧
駆動する油圧ポンプは、前記回転体を動力取出し軸68
に構成し、前記油圧リフトケース13の外面上に、該動
力取出し軸68によって駆動される油圧ポンプ71,7
2を設置するといった配置で、設けることができる(請
求項2)。このように設けられた油圧ポンプは、機体ハ
ウジングの一端部内からのポンプ吸入管路及び機体一端
部に配置の油圧作動機器へ導く作動油供給管路をそれぞ
れ短尺のものとできることとし、そのような油圧作動機
器を油圧駆動するために用いるものとして最適した配置
となる。
【0012】油圧供給機構を集中配置して油圧配管の短
尺化及び油圧供給機構の組立性の向上を図る上で、前記
油圧ポンプ71,72に接続されたバルブ機構98,1
03,146を、前記油圧リフトケース13に付設する
のが、好ましい(請求項3)。本構造によれば油圧供給
機構が、油圧リフトケースに集中配置されることにな
る。
【0013】前記伝動軸34と動力取出し回転体68間
の間隔の問題、動力取出し回転体68に与える回転方向
及び回転数の選択に対処するため、及び動力取出し回転
体68を油圧リフトケース13の前記開口13a内で精
密に位置決めするためには前記伝動手段を、少なくとも
1個の中間歯車61を含む歯車60,61,62列によ
り構成する一方、前記開口部57内に臨む支持板65を
機体ハウジング4に連結支持させて設けて、上記中間歯
車61を、該支持板65に支持させ、また前記回転体6
8を前記油圧リフトケース13に支持させるのが、好ま
しい(請求項4)。本構造によれば歯車径と中間歯車の
個数によって上記間隔の問題及び回転方向の選択に対処
でき、歯車列のギヤ比によって上記回転数の選択に対処
できることになる。上記支持板65は中間歯車を安定に
支持し、また油圧リフトケース13が動力取出し回転体
68を位置決め支持するから、安定した動力取出しが得
られることになる。
【0014】前記支持板65は例えば機体ハウジングの
内壁面上に取付け用のボスを突設して、機体ハウジング
4に直接に連結支持させることもできる。しかし組立て
上の問題を考慮して該支持板を前記油圧リフトケース1
3に、少なくとも一部で該ケース内に臨むように取付け
て、油圧リフトケースを介し機体ハウジング4に連結支
持させるのが好ましい(請求項5)。本構造によれば中
間歯車61を支持する支持板65を、油圧リフトケース
13に予め支持させておいて機体ハウジング4に対する
該ケースの装着と同時に組込めるから、組立てが容易と
なる。また支持板65の連結部を機体ハウジングに形成
する必要がないから、上記開口部57の面積を大きく維
持して、同開口部から機体ハウジング内へ伝動部材等の
部品を組込む上での制約が生じないこととできる。
【0015】前記PTOクラッチ37は機体ハウジング
4内への組込みを簡単に行えることとするため、該ハウ
ジング4の前記開口部57の下方位置に配置し、該開口
部57から組込み得ることとするのが好ましい(請求項
6)。
【0016】この発明の他の特徴と長所は、添付図面を
参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
【0017】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を装備するトラ
クタを示している。駆動源としてのエンジン1は機体前
部に搭載され、機体ハウジングは前部ハウジング2、ミ
ッションケース3及び後部ハウジング4を前後に連設し
てなる。後部ハウジング4の左右の外側面にはリヤアク
スルハウジング5がその基端フランジ部5aで装着さ
れ、その内部を貫通して左右の後輪アクスル6aが、後
部ハウジング4内から延出している。トラクタの走行は
左右の後輪6を常時回転駆動する他、必要に応じ左右の
前輪7を回転駆動して得ることとされており、ミッショ
ンケース3の下面に前輪駆動ケース8を装着し、該ケー
ス8内から前輪アクスルケース9内へ伝動するための伝
動軸10(図2)を、カバー筒11内へ延出させて設け
ている。
【0018】同様に図1に示すように後部ハウジング4
の上面上には左右のリフトアーム12を装備する油圧リ
フトケース13を設置してあり、左右のリフトアーム1
2を昇降回動させる左右の油圧リフトシリンダ14は、
後部ハウジング4の背面側に左右に振り分けて配置され
ている。座席15はミッションケース3の上方位置に配
置され、その前方には、左右の前輪7を旋回させて車両
の操向を得るためのステアリングホィール16を配置し
てある。
【0019】図2は、図示トラクタに設けられた伝動機
構を示している。前部ハウジング2の前端部は別体のケ
ース部2aにて形成され、該ケース部2a内には、エン
ジン1の動力を原動軸18に対し緩衝的に伝達する緩衝
スプリング機構19を配置してある。原動軸18にカッ
プリングにより連結された中空の走行系原動軸20を設
け、この走行系原動軸20及び該軸20と同心配置の短
長の中空出力軸21との間で伝動する正逆転装置22
を、前部ハウジング2の後半部内に設けてある。出力軸
21はミッションケース3内に同心配置の中空駆動軸2
3に連結されており、この駆動軸23とその下方に配置
の変速軸24との間で変速伝動を行う主変速装置25
を、ミッションケース3内の前半部に設けてある。ミッ
ションケース3内の後半部には駆動軸23と同心配置の
中空の中間軸26及び変速軸24と同心配置のプロペラ
軸27を配置すると共に、変速軸24とプロペラ軸27
間で変速伝動を行う副変速装置28を設けてある。プロ
ペラ軸27の後端部は後部ハウジング4内に臨ませてあ
り、後輪用差動装置(図示せず)の大径入力傘歯車29
と噛合うベベルピニオン30を装備する。
【0020】同様に図2に示すように原動軸18に対し
カップリングにより連結されたPTO系原動軸31を、
中空の走行系原動軸20を貫通させて設け、該軸31に
連結されたPTO系の伝動軸32を、中空の走行系駆動
軸23及び中間軸26を貫通させて後部ハウジング4内
まで延出させてある。後部ハウジング4内には伝動軸3
2にカップリング33により連結された伝動軸34、こ
の伝動軸34と同心配置の駆動軸35、及び駆動軸35
の下方に配置し機体後方へと延出させてあるPTO軸3
6を設けてあり、伝動軸34と駆動軸35間には油圧作
動型のPTOクラッチ37を、また駆動軸35とPTO
軸36間には機械式のPTO変速装置38を、それぞれ
配設してある。図2,3に示すように後部ハウジング4
は前壁4a、内底面から立ち上がらせた中途の支壁部4
b、及び後端の開口を閉鎖する後蓋4cを備えたものに
形成されており、伝動軸32の後端部は前壁4aに、伝
動軸34の後端部は支壁部4bに、それぞれ支持させて
ある。駆動軸35は伝動軸34の後端部に形成した軸受
穴と後蓋4cとに前、後端部で支持され、またPTO軸
36は支壁部4bと後蓋4cとに前、後端部で支持され
ている。
【0021】図3に明瞭に示すようにPTOクラッチ3
7は、伝動軸34の後端部上に固定設置した回転支持金
物40と駆動軸35の前端近傍部上に固定設置したクラ
ッチシリンダ41とにそれぞれ複数枚宛の摩擦エレメン
トを摺動のみ自在に支持させ、戻しスプリング42によ
り後退付勢されているピストン43を油圧の作用で前進
させて摩擦エレメント間の係合を得る摩擦多板式の油圧
クラッチに、構成されている。駆動軸35内には後蓋4
c内からピストン43背後の油室に油圧を作用させるた
めの作動油通路44、及び同様に後蓋4c内から摩擦エ
レメント部と駆動軸35前端の軸受部とに潤滑油を導く
潤滑油通路45を、設けてある。
【0022】図2,3に示すようにPTO変速装置38
は、駆動軸35上に2個の歯車46,47を固定設置す
ると共にPTO軸36上に2個の歯車48,49を遊嵌
設置して、対応する歯車同士を噛合わせ、歯車48,4
9間でPTO軸36上に、該PTO軸36と一体回転す
るシフタスリーブ50を設けて、このシフタスリーブ5
0により各歯車48,49を選択的にPTO軸36へと
結合して、2段の変速を得るものに構成されている。P
TO軸36上でシフタスリーブ50をシフト操作するた
めに該スリーブ50に係合させてあるシフトフォーク5
1は図4,5に示すように、支壁部4bと後蓋4cとに
両端で固定支持されたフォークシャフト52に前後摺動
可能に支持させてある。後部ハウジング4の一側壁を貫
通させて該側壁に回転可能に支持させた操作軸53を設
け、この操作軸53の内端に取付けた作動アーム54を
シフトフォーク51の上端部に対し係合させ、もって操
作軸53の回転変位によりPTO軸36上でのシフタス
リーブ50の摺動変位を得ることとしてある。操作軸5
3は図1に示すPTO変速レバー55に対し接続され、
またシフトフォーク51とフォークシャフト52間には
図5に示すようにデテント機構56を設けてある。
【0023】図3−6に示すように前記油圧リフトケー
ス13はほぼ門型のものに形成され、PTOクラッチ3
7の上方側で後部ハウジング4の頂壁に形成してある開
口部57を閉鎖するように該ハウジング4の上面上に配
置され、上方側からボルト58によって後部ハウジング
4に装着されている。開口部57は、後部ハウジング4
内へ歯車等の部品を組込むために利用される。油圧リフ
トケース13は左右方向に沿うリフトアーム軸59を回
転可能に支持しており、該アーム軸59の両端にリフト
ケース13外で前記リフトアーム12を取付けてある。
【0024】図3に示すように前記伝動軸34から動力
を取出すための歯車60,61,62列を備えた動力取
出し機構、図5に明瞭に示すようにPTOクラッチ37
の切り状態で該クラッチ37従動側を制動してPTO軸
36を制動することとするPTOブレーキ63、及び図
4,5に示すようにPTOクラッチ37の入り状態でP
TO変速装置38のギヤ抜けを防止するためのインター
ロック機構64を、PTO装置に関連させて設けてあ
る。そしてそのための主要な支持手段として次のような
支持板65を、上記開口部57を介し後部ハウジング4
と油圧リフトケース13との内部にまたがらせて設けて
ある。
【0025】すなわち支持板65は図7−10に示すよ
うに適宜の支持部を設けてあるほぼ方形のものに形成さ
れ、適当数の位置決め用ノックピン穴66Aとボルト挿
通穴66Bを有していて、図3,4,6に示すように下
面側からボルト挿通穴66Bに挿通し油圧リフトケース
13のねじ穴に螺着するボルト67によって油圧リフト
ケース13に取付けられている。
【0026】上記した動力取出し機構の歯車列は図3,
6に示すように、伝動軸34上に固定設置の歯車60と
油圧リフトケース13に設けた前方向きの開口13a内
に配置し該ケース13に支持させた動力取出し軸68上
に固定設置の歯車62とを、中間の歯車61を介して噛
合わせてなるが、支持板65には図7,8に示すように
1対の軸受部69aとその間の歯車通過穴69bとを有
する中間歯車支持部69を設けてある。中間歯車61は
図3に示すように、両軸受部69aに1対のボールベア
リングを介し回転可能に支持させた短長の中間軸70に
固定し歯車通過穴69b内に位置させて、設けられてい
る。動力取出し軸68は上記開口13aの開放端を閉鎖
するカバー板13bを通し油圧リフトケース13の前方
へと延出させてあり、油圧リフトケース13の前面には
動力取出し軸68によって駆動される2個の油圧ポンプ
71,72(図1,2)を、共通のケーシング73の内
部で装着してある。
【0027】PTOブレーキ63は図5に示すようにP
TOクラッチ37の前記クラッチシリンダ41に対設し
たブレーキシュー74、及び該シュー74を変位動作さ
せるためのブレーキ作動体としてのピストン75を備え
たものに構成されているが、ブレーキシュー74をその
一端で回動自在に支持するピン74aを支持するため、
図9,10に示すようにピン支承穴76aを有するシュ
ー支持部76が支持板65の後部下面側に設けられてい
る。また図7−10に示すようにピストン75を嵌合す
るための上端開放の支承穴77aを有するブレーキ作動
体支持部77を支持板65に、該支持板65の後部上面
の一側に設けてある。支承穴77a内底面の中心には支
持板65下面にまで達する小径の穴77bを形成してあ
り、ピストン75は図5に示すようにこの穴77bに挿
通したロッド部75aを下面上に有し、またピストン7
5下面と支承穴77a内底面間に油室78が形成されて
いる。支承穴77aの上面側には作動体支持部77のね
じ穴77c(図7,9)を利用してボルト77dにより
キャップ77eが被嵌装着され、該キャップ77eとピ
ストン75間に複数個のコイルスプリング79を配設し
て、ピストン75を下方向きに移動付勢してある。
【0028】ブレーキシュー74はピン74a上のトル
クスプリング80により比較的弱い力でクラッチシリン
ダ41から離れる方向に回動付勢されており、該シュー
74はその遊端部にて、トルクスプリング80の付勢下
でピストン75のロッド部75aに対し係合を維持して
いる。油室78にはPTOクラッチ37の作動油圧を導
いてあり、PTOブレーキ63はPTOクラッチ37の
入り切りに連動し、油室78に油圧が作用するクラッチ
入り状態ではピストン75が上方に移動した位置にあっ
てブレーキシュー74による制動を行わず、油室78か
ら油圧が排除されるクラッチ切り状態ではピストン75
がコイルスプリング79の力で下向きに移動し、ブレー
キシュー74をトルクスプリング80の力に抗し回動さ
せ、該シュー74をクラッチシリンダ41の外周面に圧
接させることで該シリンダ41、したがってPTO軸3
6を制動するものと、されている。油室78にクラッチ
作動油圧を導くため図7−10に示すように、一端81
aで支持板65の前部一側上面に開口し他端81bで支
承穴77aの内底面、したがって油室78に開口する油
通路81を、支持板65に形成してあり、この油通路8
1は図6に示すように、油圧リフトケース13内の作動
油通路82に対し連通させてある。ピストン75とその
ロッド部75aには図5に示すように、コイルスプリン
グ79の設置空間内からの息抜きを得るための通路75
bを形成してある。
【0029】インターロック機構64はPTOブレーキ
63に連動して作動するものに構成されており、図4,
5に示す可動ロック部材83を有する。本ロック部材8
3を支持するため支持板65には図7,9,10に示す
ように、後部上面の一側で筒状に立ち上がるインターロ
ック支持部84を設けてある。やや傾斜する該支持部8
4にロック部材83を、下端の円錐状ロック突起83a
が支持板65の下面から突出する状態で摺動自在に嵌合
している。図4,5に示すようにインターロック支持部
84の上端にはねじ付けキャップ84aを装着してあ
り、該キャップ84aの下方で支持部84内に油室85
を形成してある。ロック部材83は支持部84内に配置
のコイルスプリング86によって、支持部84内方向に
後退する向きに移動付勢されている。変速シフト用の前
記作動アーム54には斜め上方向きのロック部54aを
一体形成してあり、このロック部54aの上端にはPT
O軸36上の前記シフタスリーブ50の中立位置及び2
つの変速作用位置に対応する3個のロック溝54N,5
4I,54IIを設けてある。図7,9,10に示すよ
うに支持板65には、一端87aでブレーキ作動体支持
部77の支承穴77a内底面に開口し他端87bでイン
ターロック支持部84内に開口する油通路87を設けて
あり、この油通路87を図4に示すように上記油室85
に連通させてある。
【0030】以上によりインターロック機構64は、P
TOブレーキ63が非作動状態にあるPTOクラッチ3
7の入り状態で油通路87を介し油室85に作用するク
ラッチ作動油圧によって可動ロック部材83が突出せし
められ、そのロック突起83aがロック部54a上端の
何れかのロック溝54N,54I,54II内に臨んで
作動アーム54を回動不能に拘束することにより、シフ
タスリーブ50の中立位置では該スリーブ50が変速作
用位置に移動することを阻止し、変速作用位置では該ス
リーブ50が中立位置方向に移動することを阻止するギ
ヤ抜け防止を得させる。PTOブレーキ63が作動状態
にあるPTOクラッチ37の切り状態では油室85から
油圧が排除されることで、可動ロック部材83がコイル
スプリング86の作用により後退してインターロックが
解除される。
【0031】図11は以上に説明した油圧作動機器を含
む各種油圧作動機器のための油圧回路を、簡略化して示
している。動力取出し軸68によって駆動される前記2
個の油圧ポンプ71,72のうち、油圧ポンプ71は前
記油圧リフトシリンダ14その他の複数油圧作動機器、
例えば機体後部に連結される作業機の水平姿勢制御を行
う姿勢制御シリンダ、に対し作動油を供給するために利
用され、これらの油圧作動機器は、図11ではまとめて
ブロック89として図示してある。PTOクラッチ3
7、PTOブレーキ63、及びインターロック機構64
に対しては油圧ポンプ72によって作動油が供給され
る。油圧ポンプ71,72は後部ハウジング4内の低部
にて提供された油タンク90から、該タンク90内のフ
ィルタ91及びラインフィルタ92を介して油を吸入す
る。ラインフィルタ92が目詰まりした場合に備えて、
該フィルタ92一次側の油圧上昇によりリリーフ動作し
て油圧ポンプ71,72への油供給を継続させるバイパ
ス弁93を、ラインフィルタ92と並列接続して設けて
ある。
【0032】油圧ポンプ72の吐出油路93には主リリ
ーフ弁94と潤滑油圧設定用の二次リリーフ弁95を接
続してあり、主リリーフ弁94の一次側からPTOクラ
ッチ37、PTOブレーキ63、及びインターロック機
構64方向に導かれた作動油路96が導出され、両リリ
ーフ弁94,95間から潤滑油路97が導出されてい
る。作動油路96には電磁方向切換弁98が接続され、
同切換弁98は中立位置Nと作用位置Iを有する。方向
切換弁98の二次側にはPTOクラッチ37へ連なる油
路99とPTOブレーキ63及びインターロック機構6
4に連なる油路100が接続され、後者の油路100は
さらに比較的低油圧でリリーフ動作する抵抗弁101を
介して前者の油路99へ接続されている。PTOクラッ
チ37に対し作用する油圧を、方向切換弁98の作用位
置Iへの変位時点から徐々に高めるための周知のモジュ
レートリリーフ弁102を、油路99に接続して設けて
あり、このリリーフ弁102からのリリーフ油は潤滑油
路97に合流させることとしてある。
【0033】以上により電磁方向切換弁98の中立位置
NではPTOクラッチ37とPTOブレーキ63及びイ
ンターロック機構64の前記各油室78,85から油が
排出され、PTOクラッチ37は切り状態、PTOブレ
ーキ63は制動作動状態、そしてインターロック機構6
4はインターロック解除状態となる。また電磁方向切換
弁98の作用位置Iでは抵抗弁101がリリーフ動作す
る状態の下でPTOクラッチ37に油が供給されると共
に、PTOクラッチ37とPTOブレーキ63及びイン
ターロック機構64の油室78,85へと油が供給され
て、PTOクラッチ37は入り状態、PTOブレーキ6
3は制動解除状態、そしてインターロック機構64はイ
ンターロック作動状態となる。油路99の最終部分は図
3について前述した駆動軸35内の作動油通路44にて
提供され、また潤滑油路97の最終部分は同様に図3に
ついて前述した駆動軸35内の潤滑油通路45にて提供
されている。油圧ポンプ72は前輪駆動力取出しのため
にも利用されており、そのために後述する電磁方向切換
弁146が設けられているが、それについては後で説明
する。
【0034】図12に明瞭に示すように油圧リフトケー
ス13には、後部ハウジング4の前端位置まで延出する
板状の支台部13cを一体形成してある。この支台部1
3cの前端部上にはバルブブロック105を固定設置
し、該バルブブロック105の上面に図11について前
述した電磁方向切換弁98,146を配置してある。前
記油圧ポンプ71,72はバルブブロック105の直背
後に位置している。図11について前述したリリーフ弁
94,95、抵抗弁101、及びモジュレートリリーフ
弁102はその間の油路と共に同図に示すようにバルブ
ユニット103としてユニット化され、バルブブロック
105内に配置されている。すなわち例えば前記二次リ
リーフ弁95は図3に示すようにバルブブロック105
と支台部13c間で、リリーフ油を後部ハウジング4内
に直接排出するように設けられている。
【0035】図13は後部ハウジング4の下方部を示し
ていて、図11に示す油タンク90は該ハウジング4内
の低部で提供され、そこに図11について前述したフィ
ルタ91が、後部ハウジング4の前後に沿わせ該ハウジ
ング4に支持させて設けられている。ミッションケース
3の一側壁に、フィルタ91内に連通する油通路106
aを有する油取出し部106を一体形成し、この油取出
し部106端に2枚の油路形成板107,108を介
し、図11について前述したラインフィルタ92を設置
している。前記バイパス弁93(図13では図示せず)
も、ラインフィルタ92と並置されている。油路形成板
108に吸入パイプ109が取付けられ、上方に導かれ
ている。
【0036】吸入パイプ109は上端側で、図3,12
に示すように油圧ポンプ71,72の共通する油吸入口
110に接続されている。図3では油吸入口110位置
を、実際とは逆の側に図示してある。同様に図3,12
に示すように油圧ポンプ72は接続パイプ111によ
り、バルブブロック105へと接続されている。バルブ
ブロック105内には図11に示すバルブユニット10
3中の油路が形成されており、図12に示すように前記
PTOクラッチ37及びPTOブレーキ63に対する給
油パイプ112,113と潤滑油の給油パイプ114
が、バルブブロック105の一側面に接続され後方に導
かれている。このうち給油パイプ112,114は図
3,4に示すように後部ハウジング4の後蓋4c内へと
接続され、該後蓋4c内の油通路を介しそれぞれ、前記
した駆動軸35内の作動油通路44及び潤滑油通路45
へと連通させてある。給油パイプ113は図6に示すよ
うに、油圧リフトケース13内の前記作動油通路82へ
と接続されている。図12に示すようにバルブブロック
105からはさらに、前輪駆動力取出し機構の後述する
油圧クラッチ144,145に接続する3本の給油パイ
プ116,117,118も、導き出されている。
【0037】図2について図示トラクタの伝動機構につ
いて補足説明を加えると、前部ハウジング2内後半部に
配置の前記正逆転装置22は走行系原動軸20と出力軸
21間を逆転用歯車列にて接続するための中間軸13
1、原動軸20と出力軸21間を直結するための正転用
油圧クラッチ132F及び逆転用歯車列を作動させるた
めの逆転用油圧クラッチ132Rを、備えている。前部
ハウジング2内の中途には一体的な軸支持用仕切り壁2
bが設けられ、後端部内には前部ハウジング2の後端面
に取付けた軸受板133が設けられている。油圧クラッ
チ132F,132Rに対し作動油を供給するための油
圧ポンプ134は、仕切り壁2bの前面に装着され原動
軸20によって駆動を受ける。油圧クラッチ132F,
132Rの作動を制御するためのコントロールバルブ装
置135は、図1,2に示すように前部ハウジング2の
一側壁に装着し該ハウジング2の内外にまたがらせて設
けられている。
【0038】ミッションケース3内の前半部に配置の前
記主変速装置25は、前記駆動軸23と変速軸24間に
配置された4列の変速歯車列を有し、変速軸24上の2
個の複式同期クラッチ136,137の選択的な作動に
より4段の変速を行うものに、構成されている。またミ
ッションケース3内の後半部に配置の前記副変速装置2
8は、変速軸24に減速接続された前記中間軸26上と
該中間軸26外とにおいて3個の駆動側歯車を有し、該
各歯車を介し前記プロペラ軸27を変速回転させるため
の、シフト歯車138を含む3個の歯車とシフトクラッ
チ139とをプロペラ軸27上に設けると共に、シフト
クラッチ139により変速軸24とプロペラ軸27間を
選択的に直結できることとし、変速軸24とプロペラ軸
27間で4段の変速を行うものに構成されている。図2
において140は、図外の駐車ブレーキの被制動体とし
てプロペラ軸27上に固定設置したプーリである。
【0039】同様に図2に示すようにプロペラ軸27上
に前輪駆動力取出し用の歯車141を固定設置してあ
り、前記前輪駆動ケース8内には該歯車141にて駆動
される同期駆動用歯車142及び増速駆動用歯車143
を、前記伝動軸10に遊嵌して設けてある。伝動軸10
上には同期駆動用の油圧クラッチ144と増速駆動用の
油圧クラッチ145とを配置して、歯車142,143
を伝動軸10に対し選択的に結合可能としてある。図1
1に示すように油圧ポンプ72は電磁方向切換弁146
を介して油圧クラッチ144,145に対しても接続さ
れており、方向切換弁146は中立位置Nと各油圧クラ
ッチ144,145を選択的に作動させる同期駆動位置
A、増速駆動位置Bとを有する。同期駆動位置Aでは油
圧クラッチ144の作動により伝動軸10が、前輪7を
後輪6と同期した速度で回転させる回転数で駆動され、
増速駆動位置Bでは油圧クラッチ145の作動により伝
動軸10が、前輪7を後輪6と同期した速度よりも大き
な速度で回転させる回転数で駆動される。電磁方向切換
弁146は図1のステアリングホィール16の操作に連
動して変位され増速駆動位置Bへ移され、迅速な車両旋
回を得させるものとされている。
【0040】なおリフトアーム12を昇降回動させる油
圧リフトシリンダ14を、前述実施例におけるように油
圧リフトケース13外に設ける構造によると、油圧リフ
トケースまわりの余裕空間が拡大されるが、油圧リフト
ケース外に設ける油圧リフトシリンダは実施例における
ように機体ハウジング外に配置する他、例えば米国特許
No.3,405,766とか実開昭58−70921
号公報に示されているように機体ハウジングの内部に配
置することもできる。動力取出し用回転体ないし動力取
出し軸68によって駆動させる負荷は前述のような油圧
ポンプの他、防除機等であってもよい。さらに図示トラ
クタ各部のレイアウトを前後逆にして、油圧リフト機構
及び動力取出し装置を機体前部側に配置する構造として
もこの発明を同様に実施できることは、言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を装備したトラクタの一部
切欠き概略側面図である。
【図2】図示トラクタに設けられた伝動機構を示すため
の一部展開概略縦断側面図である。
【図3】トラクタ後端部分の縦断側面図である。
【図4】トラクタ後端部分の他の縦断面に沿う縦断側面
図で、図3よりも拡大して画いている。
【図5】トラクタ後端部分の縦断正面図である。
【図6】図4のVI−VI線にほぼ沿った断面図であ
る。
【図7】図3−6に示してある支持板の斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線にほぼ沿った断面
図である。
【図9】上記支持板の平面図である。
【図10】図9のX−X線にほぼ沿った断面図である。
【図11】油圧回路を概略的に示す回路図である。
【図12】トラクタ後端部分の上面部を示す概略斜視図
である。
【図13】トラクタ後端部分の低部を示す一部展開縦断
側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 4 後部ハウジング 12 リフトアーム 13 油圧リフトケース 13a 開口 13c 支台部 31 PTO系原動軸 34 伝動軸 35 駆動軸 36 PTO軸 37 PTOクラッチ 57 開口部 59 リフトアーム軸 60,61,62 歯車 65 支持板 67 ボルト 68 動力取出し軸 69 中間歯車支持部 69a 軸受部 69b 歯車通過穴 70 中間軸 71,72 油圧ポンプ 98 電磁方向切換弁 103 バルブユニット 105 バルブブロック 146 電磁方向切換弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体軸線方向の一端部で機体ハウジング
    の上面に開口部を設け、油圧リフトケースを機体ハウジ
    ングの上面上に、該開口部を閉鎖させて設置する一方、
    機体ハウジング内から機体軸線方向に沿い延出するPT
    O軸を設けてあるトラクタにおいて、 エンジン(1)により常時駆動される伝動軸(34)
    を、機体軸線方向でみて上記開口部(57)の下方に臨
    むように配置して機体ハウジング(4)内に設け、この
    伝動軸(34)を上記PTO軸(36)に対し、PTO
    クラッチ(37)を介して接続する一方、 上記油圧リフトケース(13)に、該ケース外に開放さ
    せた開口(13a)を設け、油圧リフトケース(13)
    外に動力を取出すための回転体(68)を該開口(13
    a)内に臨ませて設けて、上記伝動軸(34)に対し該
    回転体(68)を、機体ハウジング(4)の上記開口部
    (57)内を通過させた伝動手段(60,61,62)
    によって連動連結したことを特徴とするトラクタの動力
    取出し装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体を動力取出し軸(68)に構
    成してあり、前記油圧リフトケース(13)の外面上
    に、該動力取出し軸(68)によって駆動される油圧ポ
    ンプ(71,72)を設置してある請求項1のトラクタ
    の動力取出し装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧ポンプ(71,72)に接続さ
    れたバルブ機構(98,103,146)を、前記油圧
    リフトケース(13)に付設してある請求項2のトラク
    タの動力取出し装置。
  4. 【請求項4】 前記伝動手段を、少なくとも1個の中間
    歯車(61)を含む歯車(60,61,62)列により
    構成する一方、前記開口部(57)内に臨む支持板(6
    5)を機体ハウジング(4)に連結支持させて設けて、
    上記中間歯車(61)を該支持板(65)に支持させ、
    また前記回転体(68)を前記油圧リフトケース(1
    3)に支持させてある請求項1のトラクタの動力取出し
    装置。
  5. 【請求項5】 前記支持板(65)を前記油圧リフトケ
    ース(13)に、少なくとも一部で該ケース内に臨むよ
    うに取付けて、油圧リフトケースを介し機体ハウジング
    (4)に連結支持させてある請求項4のトラクタの動力
    取出し装置。
  6. 【請求項6】 前記PTOクラッチ(37)を、機体ハ
    ウジング(4)の前記開口部(57)の下方位置に配置
    してある請求項1から5までの何れか一項に記載のトラ
    クタの動力取出し装置。
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