JPH056211Y2 - - Google Patents
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- JPH056211Y2 JPH056211Y2 JP1985092597U JP9259785U JPH056211Y2 JP H056211 Y2 JPH056211 Y2 JP H056211Y2 JP 1985092597 U JP1985092597 U JP 1985092597U JP 9259785 U JP9259785 U JP 9259785U JP H056211 Y2 JPH056211 Y2 JP H056211Y2
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- slip joint
- vehicle
- arm
- webbing
- bracket
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- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 5
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は車両緊急時の乗員保護用シートベルト
装置に用いられ、着座した乗員へ最適な位置でウ
エビングを装着させるシートベルト装置用肩部通
過位置可変装置に関する。
装置に用いられ、着座した乗員へ最適な位置でウ
エビングを装着させるシートベルト装置用肩部通
過位置可変装置に関する。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点]
一般にシートベルト装置は、標準体格に合わせ
てスリツプジヨイントの位置が決められており、
車両前後方向へは若干回転可能に軸支され最適な
位置へ調整可能とされているものの、極端に体格
の異なる乗員(例えば子供)に対しては、ウエビ
ングがその乗員の肩位置を正規の位置で通過しな
いことがある。
てスリツプジヨイントの位置が決められており、
車両前後方向へは若干回転可能に軸支され最適な
位置へ調整可能とされているものの、極端に体格
の異なる乗員(例えば子供)に対しては、ウエビ
ングがその乗員の肩位置を正規の位置で通過しな
いことがある。
これを解決するために、スリツプジヨイントを
車両上下方向に延設して、車体への軸支部とウエ
ビングの巻掛け部の距離を多くとり、車両前後方
向に大幅に調節可能とした構造のものが考えられ
ているが、スリツプジヨイントの車体への軸支部
が高位置となり、前記スリツプジヨイントの長さ
寸法が制限されると共に組付作業性が低下する。
車両上下方向に延設して、車体への軸支部とウエ
ビングの巻掛け部の距離を多くとり、車両前後方
向に大幅に調節可能とした構造のものが考えられ
ているが、スリツプジヨイントの車体への軸支部
が高位置となり、前記スリツプジヨイントの長さ
寸法が制限されると共に組付作業性が低下する。
また、さらに装着性を向上させるためにスリツ
プジヨイントを車両幅方向に回転可能としたもの
もあるが構造が複雑で作業性が低下すると共に部
品点数が多くコストが増加する。
プジヨイントを車両幅方向に回転可能としたもの
もあるが構造が複雑で作業性が低下すると共に部
品点数が多くコストが増加する。
本考案は上記事実を考慮し、ウエビングの引出
し性及び巻取り性を低下させることなく、簡単な
構造でウエビングを巻き掛けるスリツプジヨイン
トを車両前後方向だけでなく、車両幅方向にも回
転可能とし、子供等の極端に体格の異なる乗員に
対しても最適のウエビング装着状態を得ることが
できることが目的である。
し性及び巻取り性を低下させることなく、簡単な
構造でウエビングを巻き掛けるスリツプジヨイン
トを車両前後方向だけでなく、車両幅方向にも回
転可能とし、子供等の極端に体格の異なる乗員に
対しても最適のウエビング装着状態を得ることが
できることが目的である。
[問題点を解決するための手段及び作用]
本考案に係るシートベルト装置用肩部通過位置
可変装置は、車両のセンタピラー上方へ車両前後
方向へ回転可能に軸着されており巻取装置から引
出されたウエビングの中間部が巻掛けられたスリ
ツプジヨイントと、前記スリツプジヨイントに取
付けられスリツプジヨイントと共に車両前後方向
に回転可能なブラケツトと、一方に前記スリツプ
ジヨイントを通してバツクル装置へ至るウエビン
グが挿通され他方が前記ブラケツトに対して車両
幅方向に回転可能に軸支されたアームと、前記ア
ームの回転軸線方向端面とブラケツト当接面との
それぞれに設けられた付勢力によつてアームが前
記ブラケツトに押し付けられることによつて噛み
合い車両幅方向の所定の回転角度で仮止可能な凹
凸部を備えた仮止手段と、を有している。
可変装置は、車両のセンタピラー上方へ車両前後
方向へ回転可能に軸着されており巻取装置から引
出されたウエビングの中間部が巻掛けられたスリ
ツプジヨイントと、前記スリツプジヨイントに取
付けられスリツプジヨイントと共に車両前後方向
に回転可能なブラケツトと、一方に前記スリツプ
ジヨイントを通してバツクル装置へ至るウエビン
グが挿通され他方が前記ブラケツトに対して車両
幅方向に回転可能に軸支されたアームと、前記ア
ームの回転軸線方向端面とブラケツト当接面との
それぞれに設けられた付勢力によつてアームが前
記ブラケツトに押し付けられることによつて噛み
合い車両幅方向の所定の回転角度で仮止可能な凹
凸部を備えた仮止手段と、を有している。
乗員が着座してウエビングを装着すると、乗員
の装着状態に応じてスリツプジヨイントは車両前
後方向に回転され、最適な位置となる。ここで、
子供等極端に体格の異なる乗員がウエビングを装
着する場合、前記スリツプジヨイントの車両前後
方向回転のみでは、最適なウエビング装着状態と
することができない場合がある。そこで、本考案
では、スリツプジヨイントと共に回転するブラケ
ツトへ車両幅方向に回転可能にアームを支持する
と共にこのアームの車両幅方向回転角度を所定の
角度で仮止め可能とした。このため、乗員の肩部
の適正な位置でウエビングを通過させることがで
きる。
の装着状態に応じてスリツプジヨイントは車両前
後方向に回転され、最適な位置となる。ここで、
子供等極端に体格の異なる乗員がウエビングを装
着する場合、前記スリツプジヨイントの車両前後
方向回転のみでは、最適なウエビング装着状態と
することができない場合がある。そこで、本考案
では、スリツプジヨイントと共に回転するブラケ
ツトへ車両幅方向に回転可能にアームを支持する
と共にこのアームの車両幅方向回転角度を所定の
角度で仮止め可能とした。このため、乗員の肩部
の適正な位置でウエビングを通過させることがで
きる。
すなわち、スリツプジヨイントに巻き掛けられ
た後のウエビングにおける乗員の肩部通過位置を
スリツプジヨイントの車両前後方向回転及びアー
ムの車両幅方向回転の両方の回転によつて調整す
ることができ、かつ車両幅方向の回転角度は所定
角度で仮止め可能とされているので、子供等の極
端に体格の異なる乗員に対しても最適なウエビン
グ装着状態を得ることができる。
た後のウエビングにおける乗員の肩部通過位置を
スリツプジヨイントの車両前後方向回転及びアー
ムの車両幅方向回転の両方の回転によつて調整す
ることができ、かつ車両幅方向の回転角度は所定
角度で仮止め可能とされているので、子供等の極
端に体格の異なる乗員に対しても最適なウエビン
グ装着状態を得ることができる。
ここで、通常ウエビングの一方は、車両のセン
タピラーの下部に設けられた巻取装置から引き出
されてスリツプジヨイントへと至るようになつて
いるが、このスリツプジヨイントまでの通過位置
は、肩部通過位置調整に拘らず一定であるため、
ウエビングの巻取り性及び引出し性を損なうこと
はない。
タピラーの下部に設けられた巻取装置から引き出
されてスリツプジヨイントへと至るようになつて
いるが、このスリツプジヨイントまでの通過位置
は、肩部通過位置調整に拘らず一定であるため、
ウエビングの巻取り性及び引出し性を損なうこと
はない。
また、アームの回転軸線方向端面とブラケツト
の当接面とのそれぞれに凹凸部を設け、これらが
付勢力によつて噛み合うことによつて仮止めされ
るので、仮止め状態を安定して維持することがで
きる。従つて、車両の急減速時においても、シヨ
ルダポイントがずれることはない。
の当接面とのそれぞれに凹凸部を設け、これらが
付勢力によつて噛み合うことによつて仮止めされ
るので、仮止め状態を安定して維持することがで
きる。従つて、車両の急減速時においても、シヨ
ルダポイントがずれることはない。
[第1実施例の構成]
第1図には本考案に係る肩部通過用可変装置が
適用されたシートベルト装置が示されている。
適用されたシートベルト装置が示されている。
車両10のセンタピラー12内下方へ配置され
た巻取装置14から引出されたウエビング16は
センタピラー12の中央部から車室内へ引出さ
れ、スリツプジヨイント18に巻掛けられてい
る。このスリツプジヨイント18はセンタピラー
12の上方へ段付ボルト20及びスペーサ22を
適用することにより、車体へ軸支されている。
た巻取装置14から引出されたウエビング16は
センタピラー12の中央部から車室内へ引出さ
れ、スリツプジヨイント18に巻掛けられてい
る。このスリツプジヨイント18はセンタピラー
12の上方へ段付ボルト20及びスペーサ22を
適用することにより、車体へ軸支されている。
スリツプジヨイント18を通過したウエビング
16の端部は、センタピラー12の下方へボルト
24で固着されたアンカプレート26に係止され
ている。
16の端部は、センタピラー12の下方へボルト
24で固着されたアンカプレート26に係止され
ている。
スリツプジヨイント18とアンカプレート26
との間のウエビング16にはタングプレート28
が摺動可能に介在されており、シート30へ着座
した乗員32がこのタングプレート28を車両1
0の中央部へボルト34で固着されたバツクル装
置36へ係合させることにより、いわゆる3点式
シートベルト装置のウエビング装着状態となるこ
とができる。
との間のウエビング16にはタングプレート28
が摺動可能に介在されており、シート30へ着座
した乗員32がこのタングプレート28を車両1
0の中央部へボルト34で固着されたバツクル装
置36へ係合させることにより、いわゆる3点式
シートベルト装置のウエビング装着状態となるこ
とができる。
従つて、乗員32は肩位置を通過して車両中央
側の腰位置へ至る肩部拘束用ウエビングとこの腰
位置から反対側の腰位置へ至る腰部拘束用ウエビ
ングを同時に装着することができるようになつて
いる。
側の腰位置へ至る肩部拘束用ウエビングとこの腰
位置から反対側の腰位置へ至る腰部拘束用ウエビ
ングを同時に装着することができるようになつて
いる。
ここで、乗員32の肩位置近傍に配置されるウ
エビング16にはアーム38が介在されている。
エビング16にはアーム38が介在されている。
アーム38はスリツプジヨイント18から乗員
肩位置近傍まで延長されており、その先端部が幅
方向に拡張され長孔40が設けられている。
肩位置近傍まで延長されており、その先端部が幅
方向に拡張され長孔40が設けられている。
この長孔40にウエビング16を通し、アーム
38を移動(車両前後及び幅方向移動)させるこ
とによりウエビング16を乗員32の肩位置へ正
規の位置で通過させることができるようになつて
いる。
38を移動(車両前後及び幅方向移動)させるこ
とによりウエビング16を乗員32の肩位置へ正
規の位置で通過させることができるようになつて
いる。
第2図及び第3図に示される如く、アーム38
の基部はピン42を介してブラケツト44の脚板
44A,44Bに軸支されており、このピン42
を中心にアーム38は車両幅方向(矢印A方向)
に回転可能とされている。
の基部はピン42を介してブラケツト44の脚板
44A,44Bに軸支されており、このピン42
を中心にアーム38は車両幅方向(矢印A方向)
に回転可能とされている。
ブラケツト44の他の一部には円孔46が設け
られ、スリツプジヨイントカバー48に一体的に
設けられたピン50に軸支されブラケツト44は
このピン50を中心に車両前後方向に回転可能と
されている。ここで、ピン50の先端部には止め
リング52が嵌合され、ブラケツト44の抜け止
めとされている。
られ、スリツプジヨイントカバー48に一体的に
設けられたピン50に軸支されブラケツト44は
このピン50を中心に車両前後方向に回転可能と
されている。ここで、ピン50の先端部には止め
リング52が嵌合され、ブラケツト44の抜け止
めとされている。
スリツプジヨイントカバー48は合成樹脂製の
箱型で、その端部はに爪部54が設けられ、この
爪部54を弾性変形させて、スリツプジヨイント
18の外周の一部に係止することにより固定され
ている。
箱型で、その端部はに爪部54が設けられ、この
爪部54を弾性変形させて、スリツプジヨイント
18の外周の一部に係止することにより固定され
ている。
ここで、スリツプジヨイントカバー48がスリ
ツプジヨイント18に固定されると、前記ピン5
0の軸線がスリツプジヨイント18を車体へ取り
付けるためのボルト20の軸線と同軸上に配置さ
れるようになつている。
ツプジヨイント18に固定されると、前記ピン5
0の軸線がスリツプジヨイント18を車体へ取り
付けるためのボルト20の軸線と同軸上に配置さ
れるようになつている。
また、ブラケツト44をアーム38との軸支部
には仮止手段である節度機構部56が介在されて
いる。
には仮止手段である節度機構部56が介在されて
いる。
節度機構部56はブラケツト44の脚板44B
及びこれと対応するアーム38の幅方向一方の端
部に設けられた波形部58と、圧縮コイルばね6
0とで構成されている。
及びこれと対応するアーム38の幅方向一方の端
部に設けられた波形部58と、圧縮コイルばね6
0とで構成されている。
脚板44Aと44Bとの間の幅寸法Wはアームの
幅寸法Vより若干長く、この差により脚板44A
とアーム38との間には間隙部が生じている。こ
の間隙部に配設されるピン42に前記圧縮コイル
ばね60が取り付けられ、アーム38は脚板44
B方向へ付勢されている。これにより、波形部5
8は互に噛み合つておりアーム38をブラケツト
44に対して仮止め状態とすることができる。
幅寸法Vより若干長く、この差により脚板44A
とアーム38との間には間隙部が生じている。こ
の間隙部に配設されるピン42に前記圧縮コイル
ばね60が取り付けられ、アーム38は脚板44
B方向へ付勢されている。これにより、波形部5
8は互に噛み合つておりアーム38をブラケツト
44に対して仮止め状態とすることができる。
ここで、比較的強い力でアーム38を車両幅方
向へ回転させると、圧縮コイルばね60の付勢力
に抗して、アーム38が脚板44A方向へ移動
し、波形部58は、次の噛み合い部へ移動して再
び仮止め状態とされる。
向へ回転させると、圧縮コイルばね60の付勢力
に抗して、アーム38が脚板44A方向へ移動
し、波形部58は、次の噛み合い部へ移動して再
び仮止め状態とされる。
従つて標準体格の乗員32以外の乗員(例えば
子供)が着座した場合でも、ブラケツト44とア
ーム38との相対角度を変更すれば、この乗員へ
も最適な位置へウエビング16を装着させること
ができるようになつている。
子供)が着座した場合でも、ブラケツト44とア
ーム38との相対角度を変更すれば、この乗員へ
も最適な位置へウエビング16を装着させること
ができるようになつている。
[第1実施例の作用]
乗員32がシート30へ着座し、ウエビング1
6を装着する場合、乗員32はタングプレート2
8をバツクル装置36へ係合させることにより、
肩部及び腰部を同時にウエビング装置状態とする
ことができ、車両緊急時には確実にこの乗員32
を保護することができる。
6を装着する場合、乗員32はタングプレート2
8をバツクル装置36へ係合させることにより、
肩部及び腰部を同時にウエビング装置状態とする
ことができ、車両緊急時には確実にこの乗員32
を保護することができる。
ここで、体格の極端に異なる乗員が着座した場
合、スリツプジヨイント18からバツクル装置3
6へ至るウエビング16(肩部拘束用ウエビン
グ)の肩部通過位置が正規の位置からずれること
になる。
合、スリツプジヨイント18からバツクル装置3
6へ至るウエビング16(肩部拘束用ウエビン
グ)の肩部通過位置が正規の位置からずれること
になる。
この場合、その乗員がアーム38を比較的強い
力で車両幅方向へ回転させると、アーム38は圧
縮コイルばね60の付勢力に抗してブラケツト4
4の脚板44A方向に移動し、波形部58が次の
係合位置へと移動する。これを順次くり返すこと
により、アーム38の先端を通過しているウエビ
ング16が必要量だけ車両幅方向へ移動し、着座
した乗員は正規の位置へウエビングを配置するこ
とができる。
力で車両幅方向へ回転させると、アーム38は圧
縮コイルばね60の付勢力に抗してブラケツト4
4の脚板44A方向に移動し、波形部58が次の
係合位置へと移動する。これを順次くり返すこと
により、アーム38の先端を通過しているウエビ
ング16が必要量だけ車両幅方向へ移動し、着座
した乗員は正規の位置へウエビングを配置するこ
とができる。
また、これと共に、車両前後方向へはブラケツ
ト44がスリツプジヨイントカバー48のピン5
0に軸支されているので自由に回転し、乗員の車
両前後方向の移動及び体格に追従して広い範囲で
最適なウエビング装着状態を得ることができる。
ト44がスリツプジヨイントカバー48のピン5
0に軸支されているので自由に回転し、乗員の車
両前後方向の移動及び体格に追従して広い範囲で
最適なウエビング装着状態を得ることができる。
また、アーム38の長さ寸法がスリツプジヨイ
ント18と乗員の肩位置近傍までの距離をほぼ同
一とされているにも拘わらず、ブラケツト44の
軸支部とスリツプジヨイント18を車体へ取付け
るボルト20との軸線が同軸とされているので、
従来のように車両前後方向移動調節範囲を拡大し
たために生じる、取付スペースの拡大(アーム等
の長尺部材の長さ寸法を確保するためこの長尺体
のルーフ方向へ延設等)が必要なく、部品を一体
的に取り付けられるので、組付作業性が向上さ
れ、部品点数も少なくなりコストが低減する。
ント18と乗員の肩位置近傍までの距離をほぼ同
一とされているにも拘わらず、ブラケツト44の
軸支部とスリツプジヨイント18を車体へ取付け
るボルト20との軸線が同軸とされているので、
従来のように車両前後方向移動調節範囲を拡大し
たために生じる、取付スペースの拡大(アーム等
の長尺部材の長さ寸法を確保するためこの長尺体
のルーフ方向へ延設等)が必要なく、部品を一体
的に取り付けられるので、組付作業性が向上さ
れ、部品点数も少なくなりコストが低減する。
尚、本実施例ではスリツプジヨイント18の車
体への取付用ボルト20とスリツプジヨイントカ
バー48のピン50との軸線を同軸上としたが、
同軸上ではなくボルト20の近傍へピン50を配
置してもよい。
体への取付用ボルト20とスリツプジヨイントカ
バー48のピン50との軸線を同軸上としたが、
同軸上ではなくボルト20の近傍へピン50を配
置してもよい。
[第2実施例の構成]
第4図、第5図には本考案に係る肩部通過位置
可変装置の第2実施例は示されている。
可変装置の第2実施例は示されている。
この第2実施例の場合、シートベルト装置につ
いては、第1実施例と同様であるので省説する
(第1図参照)。
いては、第1実施例と同様であるので省説する
(第1図参照)。
スリツプジヨイント18とバツクル装置との間
のウエビング16の一部に介在されたアーム38
は、その基部がセンタピラー12とスリツプジヨ
イント18との間へ配設されている。
のウエビング16の一部に介在されたアーム38
は、その基部がセンタピラー12とスリツプジヨ
イント18との間へ配設されている。
この場合、アーム38とスリツプジヨイント1
8との干渉を防止するため、アーム38の基部近
傍の幅方向中間部には大きく切り欠き部62が設
けられ、ブラケツト44の脚板44A,44Bに
ビン50を介して軸支されている。また、脚板4
4A,44Bと対向する面は、それぞれ波形部6
4,66が形成されている。
8との干渉を防止するため、アーム38の基部近
傍の幅方向中間部には大きく切り欠き部62が設
けられ、ブラケツト44の脚板44A,44Bに
ビン50を介して軸支されている。また、脚板4
4A,44Bと対向する面は、それぞれ波形部6
4,66が形成されている。
このブラケツト44は、スリツプジヨイント1
8を車体へ取り付けたボルト20にスペーサ68
を介して軸支されており、スリツプジヨイント1
8とは干渉されず、自由に車両前後方向へ回転す
るようになつている。
8を車体へ取り付けたボルト20にスペーサ68
を介して軸支されており、スリツプジヨイント1
8とは干渉されず、自由に車両前後方向へ回転す
るようになつている。
また、アーム38の車両幅方向回転は、アーム
38を比較的強い力で付勢しアーム38の切り欠
き部62の幅寸法を収縮するように弾性変形し
て、波形部64,66の係合位置を順次移動する
こおによりウエビング16を乗員に対して最適な
位置へ固定することができる。
38を比較的強い力で付勢しアーム38の切り欠
き部62の幅寸法を収縮するように弾性変形し
て、波形部64,66の係合位置を順次移動する
こおによりウエビング16を乗員に対して最適な
位置へ固定することができる。
[第2実施例の作用]
このような構造の場合、ブラケツト44がスリ
ツプジヨイント18とセンタピラー12との間に
配設されている、スリツプジヨイント18付近の
外観がシンプルとなり、また前記実施例よりも小
型化して室内の突出量を少なくするこができる。
ツプジヨイント18とセンタピラー12との間に
配設されている、スリツプジヨイント18付近の
外観がシンプルとなり、また前記実施例よりも小
型化して室内の突出量を少なくするこができる。
また、ブラケツト44の取り付けはスリツプジ
ヨイント18を車体へ取り付けるボルト20を用
いているので組付作業も向上され、部品点数もさ
らに少なくなる。
ヨイント18を車体へ取り付けるボルト20を用
いているので組付作業も向上され、部品点数もさ
らに少なくなる。
尚、第1実施例では仮止手段である節度機構部
に圧縮コイルばね60の付勢力を適用し、第2実
施例ではアーム38に切り欠き部62を設け、こ
れによるアーム38自身の弾性力を適用して節度
感を持たせるが、これらを相互入れ換えて用いて
もよい。
に圧縮コイルばね60の付勢力を適用し、第2実
施例ではアーム38に切り欠き部62を設け、こ
れによるアーム38自身の弾性力を適用して節度
感を持たせるが、これらを相互入れ換えて用いて
もよい。
また、第6図に示される如くアーム38自身の
弾性力を適用して節度感を持たせる場合、ピン5
0を省略し、アーム38に一体的に軸支ピン7
0,70を取り付けてもよい。
弾性力を適用して節度感を持たせる場合、ピン5
0を省略し、アーム38に一体的に軸支ピン7
0,70を取り付けてもよい。
さらに、仮止手段の節度部を有し比較的強い力
でアーム38を回転させれば自由に回転できるよ
うにしたが、その都度ボルト等で固定するように
してもよい。
でアーム38を回転させれば自由に回転できるよ
うにしたが、その都度ボルト等で固定するように
してもよい。
[考案の効果]
以上説明した如く、本考案に係るシートベルト
装置用肩部通過位置可変装置では、組付が簡単で
標準体格と極端に異なる乗員に対しても、ウエビ
ングがその乗員の肩部を正規の位置で通過できる
よいう優れた効果を有する。また、本考案では、
アームの回転軸線方向端面とブラケツトの当接面
とのそれぞれに凹凸部を設け、これが付勢力によ
つて噛み合うことによつて仮止めされるので、仮
止め状態を安定して維持することができる。
装置用肩部通過位置可変装置では、組付が簡単で
標準体格と極端に異なる乗員に対しても、ウエビ
ングがその乗員の肩部を正規の位置で通過できる
よいう優れた効果を有する。また、本考案では、
アームの回転軸線方向端面とブラケツトの当接面
とのそれぞれに凹凸部を設け、これが付勢力によ
つて噛み合うことによつて仮止めされるので、仮
止め状態を安定して維持することができる。
第1図は本実施例に係るシートベルト装置用肩
部通過位置可変装置の車両前方から見た正面図、
第2図は第1実施例に係る節度機構部の拡大図、
第3図は第2図の側面図、第4図は第2実施例に
係る節度機構部の拡大図、第5図は第4図の側面
図、第6図は節度機構部の構造を簡略化した場合
の側面図である。 16……ウエビング、18……スリツプジヨイ
ント、38……アーム、44……ブラケツト、5
6……節度機構部(仮止手段)、58……波形部
(凹凸部)。
部通過位置可変装置の車両前方から見た正面図、
第2図は第1実施例に係る節度機構部の拡大図、
第3図は第2図の側面図、第4図は第2実施例に
係る節度機構部の拡大図、第5図は第4図の側面
図、第6図は節度機構部の構造を簡略化した場合
の側面図である。 16……ウエビング、18……スリツプジヨイ
ント、38……アーム、44……ブラケツト、5
6……節度機構部(仮止手段)、58……波形部
(凹凸部)。
Claims (1)
- 車両のセンタピラー上方へ車両前後方向へ回転
可能に軸着されており巻取装置から引出されたウ
エビングの中間部が巻掛けられたスリツプジヨイ
ントと、前記スリツプジヨイントに取付けられス
リツプジヨイントと共に車両前後方向に回転可能
なブラケツトと、一方に前記スリツプジヨイント
を通してバツクル装置へ至るウエビングが挿通さ
れ他方が前記ブラケツトに対して車両幅方向に回
転可能に軸支されたアームと、前記アームの回転
軸線方向端面とブラケツト当接面とのそれぞれに
設けられ付勢力によつてアームが前記ブラケツト
に押し付けられることによつて噛み合い車両幅方
向の所定の回転角度で仮止可能な凹凸部を備えた
仮止手段と、を有するシートベルト装置用肩部通
過位置可変装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985092597U JPH056211Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985092597U JPH056211Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62453U JPS62453U (ja) | 1987-01-06 |
JPH056211Y2 true JPH056211Y2 (ja) | 1993-02-17 |
Family
ID=30649537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985092597U Expired - Lifetime JPH056211Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056211Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5344815B2 (ja) * | 1975-06-12 | 1978-12-01 | ||
JPS6030850B2 (ja) * | 1983-01-07 | 1985-07-18 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 油圧クラツチ式変速装置用の油路形成装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5720211Y2 (ja) * | 1976-09-21 | 1982-04-30 | ||
JPS5873260U (ja) * | 1981-11-09 | 1983-05-18 | トヨタ自動車株式会社 | シヨルダアンカ装置 |
JPS6030850U (ja) * | 1983-08-08 | 1985-03-02 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウエビング中間部支持装置 |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP1985092597U patent/JPH056211Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5344815B2 (ja) * | 1975-06-12 | 1978-12-01 | ||
JPS6030850B2 (ja) * | 1983-01-07 | 1985-07-18 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 油圧クラツチ式変速装置用の油路形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62453U (ja) | 1987-01-06 |
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