JP4501478B2 - 医療用複室容器 - Google Patents

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Description

本発明は医療用複室容器に係り、特に外部からの圧力により剥離する弱シール部によって仕切られた複数の収納部を有する医療用複室容器に関するものである。
静脈注射により患者に投与する薬剤の中には、予め配合すると経時的に変化する不安定なものがある。このような薬剤は配合前の成分を弱シール部によって仕切られた複数の収納部に個別に収納する医療用複室容器が用いられることが多い。この医療用複室容器は、外部から圧力を加えることにより弱シール部を剥離させ、収納部どうしを連通させて薬剤どうしを混合する。そして、掛吊穴にフックを掛けて、容器本体を吊り下げた状態として、薬剤取出口を塞ぐゴム栓にカテーテルに接続された刺栓針を刺し込み、カテーテルの先端に取り付けられた注射針から患者に投与する。
ところが医療用複室容器に外部から圧力を加えるのをうっかり忘れてしまい、弱シール部を剥離せずに混合されていない薬剤を投与してしまう危険性がある。そこで特許文献1に記載された医療用複室容器が提案されている。この医療用複室容器は、掛吊穴を塞ぐように貼付される剥離可能な開通確認用シールを備え、この開通確認用シールは薬剤の混合を促す表示部を有して、医療用複室容器中の薬剤を確実に溶解乃至混合するための注意喚起効果を発揮しようとするものである。
実用新案登録第3074885号公報
しかしながら、上記従来の医療用複室容器では開通確認用シールの全体が容器本体に貼付されているので、開通確認用シールが捲り難く、煩わしい作業を強いられるおそれがある。
さらに、開通確認用シールが掛吊穴を塞ぐように貼付されているので、開通確認用シールが完全に剥がれず、シールの一部が掛吊穴を塞ぐ状態に残ってしまうおそれがある。
また、開通確認用シールは剥がしてしまうと、容器本体に薬剤の混合を促す表示部が全く存在しなくなり、注意喚起効果を全く発揮しないことになる。従って、弱シール部を剥離する前に開通確認用シールを剥がしてしまうと、再度の注意喚起は全く期待できないことになってしまう。
使用時において開通確認用シールを容易に剥すことができるようにするためには、開通確認用シールの粘着剤をあまり強力なものにすることはできない。ところが開通確認用シールの粘着剤をあまり弱くすると、医療用複室容器に薬剤を封入してから高圧蒸気滅菌器によって加熱殺菌を行う際に開通確認用シールが剥がれてしまうおそれがある。即ち、開通確認用シールの粘着力は、使用時においては容易に剥がすことができ、加熱殺菌時においては剥がれないという相反する二つの性能が要求されることなり、この要求を充たすことは現実には殆ど不可能である。このため、実際の製造においては医療用複室容器に薬剤を封入して加熱殺菌した後に開通確認用シールを貼付している。
しかしながら、薬剤を封入した医療用複室容器はかなり嵩張るだけでなく、その重量も数キログラムになり、しかも液状の薬剤が封入されているために形態も不安定であり、医療用複室容器に開通確認用シールを貼付する作業は相当に面倒である。また薬剤を封入した医療用複室容器に対する開通確認用シールの貼付作業を自動化するのはかなり困難である。
また、医療用複室容器には掛吊穴が収納部によって囲まれたタイプもあり、このタイプの医療用複室容器は収容部に薬剤を入れると、膨らんだ収容部が掛吊穴の周辺を囲むため、掛吊穴を塞ぐように開通確認用シールを貼付するのは煩雑である。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、少なくとも1つに液状薬剤が収納された複数の収納部を有する容器本体と、前記収納部を仕切っていて外部から圧力を加えることにより剥離し得る弱シール部と、容器本体を吊り下げるための掛吊穴を備えており、前記弱シール部を剥離して複数の収納部どうしを連通させて収納部に収納されている薬剤を混合する医療用複室容器において、薬剤の混合を促す表示を有する表示体を備えており、前記表示体は掛吊穴とその周辺を覆う被覆部と、前記被覆部に対して分離可能に接続された貼付部とから成り、前記貼付部は二つ備えられ、二つの貼付部は前記掛吊穴に近接し、且つ前記掛吊穴を挟んで両側にそれぞれ配置されており、前記貼付部を介して前記容器本体に貼付されていることを特徴とする医療用複室容器である。
請求項2の発明は、請求項1に記載した医療用複室容器において、薬剤の混合を促す表示は被覆部と貼付部の両方に記載されていることを特徴とする医療用複室容器である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した医療用複室容器において、被覆部は、表示体の他の部分より低い強度になっていて引っ張ると破断する破断部を介して貼付部に接続されていることを特徴とする医療用複室容器である。
請求項4の発明は、請求項1からのいずれかに記載した医療用複室容器において、被覆部は貼付部に対し直接に接続されていない自由端部を有することを特徴とする医療用複室容器である。
本発明の医療用複室容器では被覆部が容器本体に貼付されていないので、捲り易く簡単に除去することができる。
さらに、表示体の被覆部が貼付されてないので、常に被覆部を完全に除去することができる。
また、貼付部から被覆部を分離除去しても、容器本体に薬剤の混合を促す表示が記載された貼付部が残るので、被覆部を除去した後も注意喚起を期待することができる。
容器本体の掛吊穴を覆わない部分に貼付部を貼付し、貼付部に対して被覆部を分離可能に接続して設け、この被覆部によって容器本体に貼付されていない状態で掛吊穴を覆うので、貼付部を容器本体に対し強力に固着させても、被覆部が剥離し難くなることはない。従って、薬剤が封入された容器本体を加熱殺菌しても剥離するおそれが全くない程、表示体の貼付部を容器本体に対し強力に固着させることができるようになる。
よって、薬剤を封入する前の扁平な状態の容器本体に表示体を貼付することが可能となり、表示体を貼付する作業が行いやすくなる。さらに自動機によって表示体を貼付することも容易に実現することが可能となる。
また、薬剤を封入する前の扁平な状態の容器本体に表示体を貼付することが可能となるので、掛吊穴の周辺を収納部が囲むタイプの容器本体でも、掛吊穴を塞ぐように表示体を極めて容易に貼付することが可能となる。
本発明の実施例1に係る医療用複室容器1を、図1〜図3にしたがって説明する。
符号3は容器本体を示し、この容器本体3には収納部5、7が設けられている。収納部5と収納部7との間には弱シール部9が形成され(図2参照)、収納部5、7の周囲の弱シール部9以外の部分には強シール部が形成されている。弱シール部9は強シール部よりも小さな所定の力で剥離するように設定されている。
容器本体3は後端側に後フラップ部11を有し、この後フラップ部11には掛吊穴13が形成されている。また容器本体3は前端側に前フラップ部15を有し、この前フラップ部15には薬剤取出口17が取り付けられている。薬剤取出口17は収納部7に連通し、開口がゴム栓によって塞がれている。
収納部5には液状の薬剤M1が収納され、収納部7には液状の薬剤M2が収納されている。
符号21は紙製の表示体を示し、この表示体21は、ほぼ長方形で下端部が丸みを帯びた形状の被覆部23と、ほぼ長方形の貼付部25、26とから成る。
以下、表示体21の説明に限り、被覆部23の長手方向を前後方向と、この前後方向に直交する方向を左右方向として説明する。このことは実施例2についても適用する。
被覆部23は、その前後方向のほぼ中心から後側の部分において二つの貼付部25、26が、破断部としてのミシン目27、28を介して接続されている。二つの貼付部25、26は被覆部23の左右方向へそれぞれ突出して接続され、表示体21は「T字形」に形成されている。
貼付部25、26の裏面には粘着剤が塗布されており、被覆部23には粘着剤は塗布されていない。貼付部25、26は後フラップ部11に容易に剥離できないように貼付されており、被覆部23は容器本体3に貼付されない状態で掛吊穴13を被覆している。従って、このままでは掛吊穴13にフックを通すことができない状態となっている。二つの貼付部25、26は掛吊穴13に近接し、且つ掛吊穴13を挟んで両側にそれぞれ配置されている。
上記のように被覆部23は、その前後方向のほぼ中心から後側の部分だけが貼付部25、26に直接に接続され、しかも貼付部25、26のみが容器本体3に貼付されているので、被覆部23の前後方向のほぼ中心から前側の部分は容易に捲ることができる自由端部23aとなっている。
被覆部23の表面には「開通確認」の文字から成る薬剤の混合を促す表示が印刷され、さらに左右の貼付部25、26の表面にも「開通確認」の文字から成る薬剤の混合を促す表示が印刷されている。このように薬剤の混合を促す表示は、被覆部23と貼付部25、26の両方に記載されている。
次に、この医療用複室容器1の使用方法について説明する。
まず、医療用複室容器1を平らなテーブルの上等に置き、収納部5の中央を手で押して、図1において白抜きの矢印で示すように収納部5に外部から圧力を加える。この圧力は収納部5内の液状の薬剤M1を介して弱シール部9に伝えられ、弱シール部9が剥離する。これにより収納部5と収納部7とが連通して、薬剤M1と薬剤M2とが混合される。
そして、被覆部23の自由端部23aを指で摘んで、捲るようにして後フラップ11の方向へ引っ張る。ミシン目27、28の部分は、表示体21の他の部分より低い強度となっているので、被覆部23はミシン目27、28の部分から破断して貼付部25、26から分離する。被覆部23が貼付部25、26から分離すると掛吊穴13が露出する。
掛吊穴13が露出したところで、掛吊穴13にフックを掛けて、容器本体3を吊り下げた状態として、薬剤取出口17を塞ぐゴム栓に図示しないカテーテルに接続された刺栓針を刺し込み、カテーテルの先端に取り付けられた注射針から患者に投与する。
上記作業において、自由端部23aは容器本体3に貼付されておらず、しかも貼付部25、26に対し直接に接続されていないので、指で容易に摘むことができ、粘着シールを爪で剥がすような煩わしい作業を行わなくて済む。
また、被覆部23は後フラップ11には貼付されていないので、常にしかも完全に除去することができ、掛吊穴13の周辺に残るようなことはない。
また、「開通確認」の文字から成る薬剤の混合を促す表示24が、被覆部23だけでなく貼付部25、26にも印刷されているので、被覆部23を捲る際に「開通確認」を目視するだけでなく、被覆部23を分離除去した後も注意を喚起することができる。従って、弱シール部9を剥離せずに混合されていない薬剤を投与してしまう危険性をかなり低く抑えることが可能となる。
貼付部25、26は掛吊穴13に近接し、且つ掛吊穴13を挟んで両側に配置されているので、掛吊穴13にフックを掛ける際、表示24を必然的に目視することになり極めて高い注意喚起効果を発揮することになる。
図4によって実施例2に係る医療用複室容器31を説明する。
医療用複室容器31は、表示体41を除いて実施例1に係る医療用複室容器1と同様の構成を有するので、同様の構成部分については実施例1と同じ符号を付し、また符号を引用して説明を省略して、異なる構成部分についてのみ説明する。
表示体41は紙製で、ほぼ長方形で前後の端部が丸みを帯びた形状の被覆部43と、ほぼ半円形の貼付部45、46とから成る。被覆部43は、この被覆部43の前後方向のほぼ中心の部分に左右方向へ突出する二つの貼付部45、46がミシン目27、28を介して接続されている。
貼付部45、46の裏面には粘着剤が塗布されており、被覆部43には粘着剤は塗布されていない。貼付部45、46は後フラップ部11に容易に剥離できないように貼付されており、被覆部43は容器本体3に貼付されていない状態で掛吊穴13を被覆している。従って、このままでは掛吊穴13にフックを通すことができない状態となっている。二つの貼付部45、46は掛吊穴13に近接し、且つ掛吊穴13を挟んで両側にそれぞれ配置されている。
上記のように被覆部43は、その前後方向の中央部分だけが貼付部45、46に直接に接続され、しかも貼付部45、46のみが容器本体3に貼付されているので、被覆部43の前端部分と後端部分は容易に捲ることができる自由端部43a、43bとなっている。
この医療用複室容器31は、実施例1に係る医療用複室容器1と同じ方法によって使用するが、被覆部43の前端部分に自由端部43aが、また後端部分に自由端部43bが設けられているので、前後のいずれの方向からも被覆部43を容易に捲ることができる。
図5〜図9によって実施例3に係る医療用複室容器51を説明する。
医療用複室容器51は、後フラップ53、表示体61を除いて実施例1に係る医療用複室容器1と同様の構成を有するので、同様の構成部分については実施例1と同じ符号を付し、また符号を引用して説明を省略して、異なる構成部分についてのみ説明する。
後フラップ53の左右方向の中央には、収容部5に向かって突出する突出部55が形成されている。この突出部55には掛吊穴13が形成されている。突出部55は後方を除いて収容部5に囲まれており、このため掛吊穴13は後方を除いて収容部5がかなり迫っている。
表示体61は、ほぼ長方形の被覆部63と、この被覆部63にミシン目27、28を介して接続されるほぼ長方形の貼付部65、66とから成る。貼付部65は貼付部66の三倍程度の大きさとなっている。従って、被覆部63は貼付部66側へ偏って備えられている。また、被覆部63は貼付部65、66より前後方向の寸法が大きく、この大きい寸法分だけ前方へ突出しており、突出部分が容易に捲ることができる自由端部63aとなっている。
貼付部65、66の裏面には粘着剤が塗布されており、被覆部63には粘着剤は塗布されていない。貼付部65、66は収容部5と後フラップ部53に容易に剥離できないように貼付されており、被覆部63は容器本体3に貼付されていない状態で掛吊穴13を被覆している。従って、このままでは掛吊穴13にフックを通すことができない状態となっている。二つの貼付部65、66は掛吊穴13に近接し、且つ掛吊穴13を挟んで両側にそれぞれ配置されている。
表示体61にはポリプロピレン樹脂を主原料とする合成紙を使用する。この合成紙は例えば株式会社ユポ・コーポレーション(東京都千代田区神田駿河台4丁目3番地)製のユポ(登録商標)80μを用いる。
また、粘着剤としてはアクリル系溶剤型粘着剤を使用し、このアクリル系溶剤型粘着剤としては、例えばリンテック株式会社(東京都板橋区本町23−23)製の品番PM8LKが好適である。
ユポ(登録商標)80μにPM8LKを塗布したものの粘着特性を表1に示す。
Figure 0004501478
なお、上記のユポ(登録商標)80μにPM8LKを塗布したものについて、以下の条件で剥離試験を行い、粘着強度を評価した。
(試験片の作製)
ユポ(登録商標)80μの30mm×50mmの長方形の片にPM8LKを塗布した試験片(表示体)を作成し、プラスチック製バッグ(クライオバック(CRYOVAC)M312フィルム、シールド・エアー社製(米国))の吊り穴を塞ぐ位置に貼り付けた。
(滅菌(加熱)条件)
高圧蒸気滅菌器を使用して、試験片を115℃で18分間加熱した。
(試験条件)
滅菌(加熱)処理無しと滅菌(加熱)処理有りの試験片を、ストログラフ(V1−C型、東洋精機製作所社製)を用いて200mm/secの速度で剥離試験(引っ張り試験)を行い、粘着強度とした。
(粘着強度)
滅菌(加熱)無し:1.91kgf
滅菌(加熱)有り:3.34kgf
滅菌(加熱)処理することにより、粘着強度が増すことが分かった。
同様に、上記のユポ(登録商標)80μにリンテック株式会社(東京都板橋区本町23−23)製のアクリル系溶剤型粘着剤の品番PA−T1E9Kを塗布したものについて、粘着強度を評価した。
(粘着強度)
滅菌(加熱)無し:0.87kgf
滅菌(加熱)有り:1.26kgf
なお、ユポ(登録商標)80μにPA−T1E9Kを塗布したものの粘着特性を表2に示す。
Figure 0004501478
被覆部63の表面には「確認」、「開通確認」の文字、後方を指す一対の矢印から成る薬剤の混合を促す表示24が印刷され、さらに左側の貼付部65には「開通確認」の文字、貼付部66の表面にも「確認」の文字から成る薬剤の混合を促す表示24が印刷されている。このように薬剤の混合を促す表示は、被覆部63と貼付部65、66の両方に記載されている。
この医療用複室容器51は、実施例1に係る医療用複室容器1と同じ方法によって使用するが、被覆部43の前端部分に自由端部63aが設けられているので、被覆部63を容易に捲ることができる。また、薬剤の混合を促す表示24が、被覆部63だけでなく貼付部65、66にも印刷されているので、被覆部63を捲る際に表示24を目視するだけでなく、被覆部63を分離除去した後も注意を喚起することができる。特に、貼付部65は貼付部66の三倍程度の大きさを有し、この貼付部66にかなり大きく印刷された「開通確認」の文字から成る薬剤の混合を促す表示24は相当に目立ったものとなり、高い注意喚起効果を発揮することになる。従って、弱シール部9を剥離せずに混合されていない薬剤を投与してしまう危険性をかなり低く抑えることが可能となる。
貼付部65、66に塗布された粘着剤は強力なので、収納部5に液状の薬剤M1を、収納部7に液状の薬剤M2をそれぞれ収納して封入した後に加熱殺菌しても剥離するおそれがない。従って、図8に示すように薬剤M1、M2を封入する前の扁平な状態の容器本体3に表示体61を貼付することができる。よって、表示体61を貼付する作業を容易に行うことが可能となる。さらに自動機によって表示体61を貼付することも容易に実現することが可能となる。
また、薬剤を封入する前の扁平な状態の容器本体52に表示体61を貼付することが可能となるので、掛吊穴の周辺を収納部が囲むタイプの容器本体52に対しても、掛吊穴13を塞ぐように表示体61を極めて容易に貼付することが可能となる。
従って、医療用複室容器61では、図9に示すように表示体61を容器本体52に貼付した後に薬剤M1、M2を封入した後、高圧蒸気滅菌器によって加熱殺菌する。
以上、本発明の実施例について詳述してきたが、具体的構成は、この実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明の範囲に含まれる。
複数の収納部どうしを連通させ薬剤の混合を促す表示は「開通確認」以外の文字、或いは矢印以外の記号等によって構成してもよい。上記実施例では、2つの収納部を備えた医療用複室容器を示したが、本発明はこれに限定されず、3つ以上の収納部を備えた医療用複室容器に適用してもよい。また、上記実施例では、全ての収納部に液状の薬剤を入れた例を示したが、少なくとも1つの収容部に液状の薬剤が入れられていればよく、液状の薬剤が入れられている収容部以外の収容部には粉末状、粒状等の液状以外の薬剤を入れてもよい。
上記実施例では表示体21、41を紙製としたが、手で容易に破断できる材料であれば、プラスチック等によって構成することも可能である。
表示体を容器本体に貼付する手段としては上記した粘着剤の限定されずヒートシール等、表示体を容器本体に固着させることができれば如何なる手段を用いてもよい。
なお、穴13には後フラップ11、53を完全に打ち抜かずに、一部分が後フラップ11、53に繋がった片が残ったものも含むのは勿論であり、また穴は円形のものに限定されない。
本発明の実施例1に係る医療用複室容器の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施例1に係る医療用複室容器の使用方法を説明する図である。 本発明の実施例2に係る医療用複室容器の斜視図である。 本発明の実施例3に係る医療用複室容器の斜視図である。 本発明の実施例3に係る医療用複室容器の部分平面図である。 本発明の実施例3に係る医療用複室容器の被覆部を除去した状態の部分平面図である。 容器本体に薬剤を封入していない状態における図5のB−B断面図である。 容器本体に薬剤を封入した状態における図5のB−B断面図である。
符号の説明
1、31、61 医療用複室容器 3、52 容器本体
5、7 収納部 9 弱シール部 11、53 後フラップ部
55 突出部
13 掛吊穴 15 前フラップ部 17 薬剤取出口
21、41 表示体 23、43 被覆部
24 薬剤の混合を促す表示
25、26、45、46、65、66 貼付部
27、28 ミシン目
23a、43a、43b、63a 自由端部

Claims (4)

  1. 少なくとも1つに液状薬剤が収納された複数の収納部を有する容器本体と、前記収納部を仕切っていて外部から圧力を加えることにより剥離し得る弱シール部と、容器本体を吊り下げるための掛吊穴を備えており、前記弱シール部を剥離して複数の収納部どうしを連通させて収納部に収納されている薬剤を混合する医療用複室容器において、薬剤の混合を促す表示を有する表示体を備えており、前記表示体は掛吊穴とその周辺を覆う被覆部と、前記被覆部に対して分離可能に接続された貼付部とから成り、前記貼付部は二つ備えられ、二つの貼付部は前記掛吊穴に近接し、且つ前記掛吊穴を挟んで両側にそれぞれ配置されており、前記貼付部を介して前記容器本体に貼付されていることを特徴とする医療用複室容器。
  2. 請求項1に記載した医療用複室容器において、薬剤の混合を促す表示は被覆部と貼付部の両方に記載されていることを特徴とする医療用複室容器。
  3. 請求項1または2に記載した医療用複室容器において、被覆部は、表示体の他の部分より低い強度になっていて引っ張ると破断する破断部を介して貼付部に接続されていることを特徴とする医療用複室容器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載した医療用複室容器において、被覆部は貼付部に対し直接に接続されていない自由端部を有することを特徴とする医療用複室容器。
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