JP4499954B2 - コンバイン - Google Patents

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JP4499954B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンバインの前部に配置し、刈取装置で刈り取った穀稈を受け継いで脱穀装置に搬送するフィードチェーンの、支持及びフィードチェーンを覆うカバーの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの構成として、扱室の外側側方に穀稈挟持搬送供給装置を配し、刈取装置によって刈り取られた穀稈を受け継ぎ、穀稈の穂先側を脱穀装置の扱胴の上方若しくは下方を通過させて脱穀させるものがある。前記穀稈挟持搬送供給装置は、一般的に、フィードチェーンと、該フィードチェーンが巻回される複数のスプロケットと、フィードチェーンの上方に対向して備える挟扼杆等から構成されている。また、前記複数のスプロケットを、機体外側側方に向けて回動可能なフレームに設置することで、該フレームの開閉を行うことにより、フィードチェーンを巻回したままに、扱室を現出させることを可能にし、扱室内のメンテナンス性の向上を図ったものがある。さらに、前記フィードチェーンは、外部との接触から守るため、一枚で構成されるフィードチェーンカバーにより全体が覆われている。該フィードチェーンカバーを取り外すことで、フィードチェーンが現出される構成とし、フィードチェーンのメンテナンス、また、テンションの調整を可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のごとく、機体に対し回動可能なフレームで構成する場合は、フレームの剛性を向上させるため、閉じた状態、即ち、通常の刈り取り作業時においては、機体に対してしっかりと固定されることが望ましい。ただし、前述した扱室内のメンテナンス性は損なわれないようにするため、機体に対するフレームの固定の解除は、容易に行えることが望ましい。また、前述のごとく、フィードチェーンカバーが一枚で構成されていると、フィードチェーンカバー内側の一部、例えば、ホコリの発生しやすい穀稈挟持搬送供給装置の入り口部分のみをクリーニングしたい場合においても、フィードチェーンカバー全体を取り外さなければならない。このフィードチェーンカバーは、概して大型の一枚板に構成されているため、外した後の置き場に困ることがあり、作業の邪魔になることもある。また、金属製のカバーで構成すると重くなってしまい、取り扱いが面倒となっていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、脱穀装置(9)の側方にフィードチェーン(7)を配置して、機体前部の刈取装置(8)から搬送された穀稈を挟持して脱穀を行い、排藁を後方に搬送する構成のコンバインにおいて、前記フィードチェーン(7)を巻回する複数のスプロケットを支持するフレーム(35)の後部を、機体に枢支するとともに、該フレーム(35)を機体に固定するためのロック機構(13)を設け、該ロック機構(13)の操作部であるハンドル(38)を、該フィードチェーン(7)の駆動スプロケット(30d)近傍に配置し、前記フィードチェーン(7)の外側側方を前側カバー(53a)と、後側カバー(53b)とからなるフィードチェーンカバー(53)で覆い、該前側カバー(53a)と後側カバー(53b)は独立して着脱可能とし、前記ロック機構(13)の操作部を、前後に分割したフィードチェーンカバー(53)の前側カバー(53a)で覆ったものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記ロック機構(13)は、横フレーム(35a)に回動可能に並設する連動杆(36)と、該連動杆(36)に備える係合フック(37)と、連動杆(36)に固設するハンドル(38)と、から構成し、前記係合フック(37)は機体側係合部(44)と係合する構成としたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項2記載のコンバインにおいて、前記機体側係合部(44)を、脱穀装置(9)の扱胴(20)を軸装する受網支持体(48)の、穀稈の入り口側及び出口側の補強フレーム(71・72・73)に一体的に構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明を適用するコンバインの右側面図、図2は同じく平面図、図3はフィードチェーン及びフレームの構成を示す右側面図、図4は同じく駆動スプロケットの位置での正面断面図、図5は駆動スプロケットにおける駆動伝達ギアケースとの連結構造を示す断面図、図6はフィードチェーン及びフレームの回動支点フレームの位置での後面断面図、図7は扱胴と連動杆との取り合いを示す図、図8は受網支持体の正面図、図9は同じく後面図、図10は前側カバーを取り外し、フィードチェーンと後側カバーを一体として開かせる状態を示す図、図11は排藁挟扼ガイドの構成を示す平面図、図12は同じく右側面図である。 また、以下の説明中において、前後方向は、機体進行方向及び反機体進行方向を基準とし、左右方向は、機体進行方向における左右方向を基準とする。さらに、上下方向は、機体の上下方向を基準とする。
【0010】
まず、図1、図2においてコンバインの全体構成から説明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置8を昇降可能に配設し、引起し・刈取装置8は、前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後方へ搬送し、この縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置9内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端には排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置9の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配設されている。
【0011】
前記機体フレーム2に前後方向に軸芯を有する扱胴20と送塵口処理胴21とを横架して脱穀装置9を構成し、この下方に揺動選別装置を配設している。尚、前記扱胴20及び送塵口処理胴21の上方は脱穀カバー41によって被装され、該脱穀カバー41のグレンタンク12側端部が機枠に枢支され、脱穀カバー41の外側を上方に回動させて扱胴20内部のメンテナンス作業を行うようにしている。
【0012】
また、前記揺動選別装置や一番コンベアや二番コンベア等を駆動するためのプーリー、ベルト等より成る動力伝達部がフィードチェーン7下方に配設され、この動力伝達部は側部カバー43によって被装されている。
【0013】
そして、前記扱胴20の左側方にフィードチェーン7が配置され、前部を刈取装置8後部の側方に配置し、前記排藁搬送装置16の前側方に延出して穀稈を受け継ぐようにしている。
【0014】
次に、フィードチェーン7及びこれを支持するフレーム35の構成について説明する。図3乃至図6に示すごとく、フィードチェーン7は、フレーム35に備える複数のスプロケットに巻回され、前記フレーム35の横フレーム35aは、機体側係合部44と係合するロック機構13を有する。
【0015】
該フレーム35は、側面視において前後方向に水平な横フレーム35aと、該横フレーム35aの前端で交わり後方に向かって上り勾配を形成する斜フレーム35bと、横フレーム35aの後端部に立設する回動支点フレーム35c及び補強フレーム35dより、側面視略直角三角形状を構成している。
【0016】
前記回動支点フレーム35cは、機体側に固設された後面視略「コ」字側の支持フレーム11に備える枢支筒14・14に、枢支ピン15・15を挿入することで、支持フレーム11に対し回動可能としている。
【0017】
また、前記フレーム35において、脱穀装置9側には、隔壁22・22を設け、脱穀装置9内の空間と、フィードチェーン7が備えられる空間を隔離している。
【0018】
また、斜フレーム35bの前端及び後端には、従動スプロケット30a・30bが備えられている。更に、斜フレーム35bの中途部から斜め下側斜め前方に向かって、アジャスタ23を延出し、該アジャスタ23と、一端に回動軸を設けた回動アーム24の端部に軸支されたテンションスプロケット30cとを、スプリング25で連結する。
【0019】
また、前記横フレーム35aの中途部においては、ステー26を下方に向けて垂設し、該ステー26の下方に軸受28・28により軸支される回転軸27には、駆動スプロケット30dを固定している。
【0020】
図4及び図5に示すごとく、該回転軸27は、駆動スプロケット30dとは反対側の端部に備えた係合部32を、機体側に備えた駆動伝達ギアケース29より取り出す駆動部係合部31に嵌装している。図5に示すごとく、前記係合部32は、嵌装時における側面視において略三角形を形成し、一方で、駆動部係合部31は、円形の嵌合孔33を構成する。そして、該嵌合孔33には、三本の係合ピン34・34・・・を、前記係合部32の三角形状の頂点の配置に一致するように配設する。こうして、係合部32を嵌合孔33に挿嵌した状態において、駆動部係合部31が回転すると、係合ピン34・34・・・が係合部32に係止して、回転軸27が回転する構成となっている。以上の従動スプロケット30a・30b、テンションスプロケット30c、及び駆動スプロケット30dに、フィードチェーン7を巻回し、駆動スプロケット30dの回転により、フィードチェーン7が回転される構成となっている。
【0021】
そして、以上ごとく、各スプロケット30a・30b・30c・30dと、フィードチェーン7とを、フレーム35に支持する構成とし、該フレーム35を機体本体側の支持フレーム11に対して回動して、フィードチェーン7が一体となって回動開閉されるようになっている。
【0022】
次に、ロック機構13の詳細について説明する。図3、図4、図6及び図7に示すごとく、該ロック機構13は、横フレーム35aに回動可能に並設する連動杆36と、該連動杆36に備える係合フック37・37と、連動杆36に固設するハンドル38と、から構成し、前記係合フック37・37は機体側係合部44と係合するように構成している。
【0023】
前記横フレーム35aには、前後方向の二箇所に支持ステー45・45が載置され、さらに、該支持ステー45・45には、枢支ステ−46・46が延出されている。そして、前後方向二箇所に配置される枢支ステ−46・46に対して、前記連動杆36を枢支する。即ち、枢支ステ−46・46を連動杆36によって橋架するような構成としている。
【0024】
更に、連動杆36の前後軸端には、係合フック37・37が固設されており、連動杆36を回転させることにより、係合フック37・37が連動杆36を回動中心として首を振るようになっている。また、係合フック37・37において、連動杆36から遠い側には、係合凹部47が形成され、該係合凹部47が、機体側に設けた係合部(係合ピン)44に係合するようになっている。
【0025】
該機体側係合部44は、図7に示す右側面視のごとく、扱胴20等を支持する受網支持体48の両側であって、それぞれ前側及び後側に向かって突設し、前記係合フック37・37の係合凹部47・47と係合することにより、連動杆36を受網支持体48に係合(固定)する構成としている。連動杆36は、フレーム35に対し枢支ステ−46等を介して枢結されているため、連動杆36の支持体48との係止により、フレーム35が支持体48に係合(固定)されることになってロックされる。
【0026】
尚、該受網支持体48においては、図6及び図7に示すごとく、受網支持体48における藁の排出側、即ち、扱胴20の後端側には、補強板59が配設され、支持体48の剛性を向上している。また、機体側係合部44の配置は、機体本体側に構成していればよく、扱胴20の受網支持体48に限定されるものではない。
【0027】
更に、図6乃至図9に示すごとく、前記機体側係合部44を、脱穀装置の扱胴20を軸装する受網支持体48の穀稈の入り口側及び出口側の補強フレーム71・72・73に一体的に構成している。
【0028】
このように構成することにより、フィードチェーン7や複数の歯車を備えることで大きな重量を有するフレーム35を受網支持体48に係止する構成としても、受網支持体48が補強されているので、変形することがなく、扱胴20の軸心がぶれるといった不具合が生じることもない。また、該補強フレーム71・72・73に前記機体側係合部44を一体的に備えることで、従前の受網支持体48の構成を保ったままにして、即ち、従来の受網支持体48に補強フレーム71・72・73を溶接固定などするだけで、本発明の構成を実施することができるので、汎用性を備えたものとなっているのである。また、機体側係合部44の損傷等といった不具合が生じた場合にも、補強フレーム71・72・73の交換で対応できるといったメンテナンス性をも考慮した構成となっているのである。
【0029】
補強フレーム71・72・73の具体的な構成については、図8に示す、入り口側においては、受網支持体48の上下方向に補強フレーム71を備え、左右方向には下部には、補強フレーム72を備える構成とし、受網支持体48の上下方向及び左右方向での剛性を向上させる構成とした。一方、図9に示す、出口側においては、扱胴20の円形面に沿わせるように、一本の枠体を略「L」字状に曲げて、後面視において、「L」字を左右反転させた状態で受網支持体48に固設し、受網支持体48の剛性を向上させる構成とした。
【0030】
次に、図3に示すごとく、ロック機構13の操作部は、駆動スプロケット30dの近傍に配した。このようにして、フィードチェーン7の駆動部である駆動スプロケット30dの位置において、フレーム35を機体本体(機体側係合部44)と係合させることにより、駆動スプロケット30dの位置におけるフレーム35の剛性を強化することができるのである。さらに、この配置構成は、駆動部におけるフレーム35の振動を抑える点からも有効である。
【0031】
以上がロック機構の構成の詳細であって、次に、前記ハンドル38の操作におけるフレーム35と支持体48との係合及び係合の解除について説明する。まず、係合解除の操作について説明すると、図4に示すごとく、該ハンドル38は、連動杆36に固設されているため、ハンドル38を持ち上げる方向に連動杆36を回動させると、該連動杆36に固設した係合フック37・37が、係合凹部47・47を下側に移動させる方向に回動するので、該係合凹部47・47と、機体側係合部44・44との係合が解かれる。即ち、フレーム35と支持体48の係合(固定)が解除され、フレーム35の回動が可能となる。
【0032】
次に、係合の操作について説明すると、フレーム35を支持体48に近接させ、即ち、フレーム35を固定する位置まで回動させ、ハンドル38を上側に回動した状態で係合フック37・37の係合凹部47・47を下側に向け、この状態から、ハンドル38を下側に向けて回動させることにより、係合凹部47・47が上側に向けて回動し、係合フック37・37と係合凹部47・47が係合して、フレーム35と支持体48が係合される。
【0033】
また、図4に示すごとく、ハンドル38は、前記ステー26に対して引張りバネ49を介して連結されており、該引張りバネ49の弾性力により、図4において、ハンドル38が常時時計回りに回動する方向に付勢されるようになっている。このことから、係合フック37・37が、係合凹部47・47を上側方向、即ち、フレーム35を支持体48に固定する方向に常時付勢され、フレーム35の支持体48との固定状態が維持されるようになっている。
【0034】
次に、フィードチェーンカバー53の構成について説明する。図1及び図8に示すごとく、前記フィードチェーンカバー53は、前側カバー53aと、後側カバー53bと、から構成し、両カバーは独立して着脱可能としている。
【0035】
まず、前側カバー53aについて説明すると、図3に示すごとく、前側カバー53aは、フレーム35の前側部分、即ち、従動スプロケット30a、テンションスプロケット30c、駆動スプロケット30d、及びハンドル38が配置される範囲を覆っている。また、図4に示すごとく、外側側面の二箇所に着脱フック54・54を配し、該着脱フック54・54の内側のフック54a・54aを、斜フレーム35bより延出した係止部55・55に引っ掛けるようにして、フレーム35に対して固定が行われる。
【0036】
さらに、図4に示すごとく、前側カバー53aの上下方向中途部、及び最下部には載置フック56・56を構成し、中途部においてはステー26に、最下部においては、機枠40より取り出すステー58に、係止される構成としている。
【0037】
次に、後側カバー53bについて説明すると、図3に示すごとく、前記後側カバー53bは、前記フレーム35に着脱する構成としている。こうして、後側カバー53bは、フレーム35の後側部分、即ち、前側カバー53aの後側を覆うようにしている。そして、該後側カバー53bは、前側カバー53aと同様、外側側面の二箇所に着脱フック54・54を配し、該着脱フック54・54の操作により、フレーム35に対しての固定が行われる。
【0038】
さらに、図3に示すごとく、横フレーム35aより係止部57・57を垂下し、該係止部57・57に後側カバー53bの中途部に設ける載置フック(不図示)を係止する構成としている。即ち、後側カバー53bにおいては、フレーム35に対してのみの係合となっており、前述したフレーム35の開閉動作においては、フレーム35と一体となって開閉することができる構成となっている。
【0039】
以上の構成において、図3に示すごとく、前側カバー53aを取り外すと、従動スプロケット30a、テンションスプロケット30c、駆動スプロケット30d、及びハンドル38が現出する構成としている。こうして、ホコリの発生しやすいフィードチェーン7の入り口部分のみをクリーニングする場合や、テンションスプロケット30cを調節する場合には、前側カバー53aのみを取り外すことで、簡単に行うことができる。
【0040】
また、図10に示すごとく、前側カバー53aを取り外すと、ハンドル38が現出するので、ハンドル38を操作してロックを解除して、フレーム35を開くことができ、扱胴が詰まった場合等のメンテナンスも容易にできるようになる。また、この作業の際には、後側カバー53bがフレーム35とともに開くので、後側カバー53bを取り外す手間はかからない。
【0041】
また、後側カバー53bのみの脱着も可能であり、取り外すことを必要とするカバーのみを取り外すことが可能となることから、作業時間の短縮を図ることができ、作業に要する労力を軽減できる。また、フィードチェーンカバーは分割されて小さくなるので、取り扱い易く収納も容易にできるようになるのである。
【0042】
次に、フィードチェーン7により脱穀装置を通過した後の穀稈、即ち、排藁を排藁カッター装置17へ導く排藁搬送装置16の構成について説明する。図1に示すごとく、穀稈の搬送において、フィードチェーン7の下流には、排藁搬送装置16が備えられ、扱胴20により脱穀された後の排藁を、機体最後部に配置する排藁カッター装置17まで搬送している。そして、図11及び図12に示すごとく、該排藁搬送装置16は、複数本の排藁挟扼ガイド60a・60b・60cと、該排藁挟扼ガイド60a・60b・60cの上方に備える排藁搬送チェーン70で構成し、排藁挟扼ガイド60a・60b・60cと、排藁搬送チェーン70の間に、前記フィードチェーン7より受け継ぐ排藁75を挟持して、排藁搬送チェーン70の駆動により、排藁カッター装置17まで排藁を搬送している。
【0043】
また、排藁挟扼ガイド60a・60b・60cは、4番樋68の上側前方であって、側面視において、排藁の搬送側が略水平となるように構成している。そして、フィードチェーン7により後方に送られる排藁を排藁カッター装置17へ導くべく、排藁搬送チェーン70とともに、排藁75の案内方向を、斜め方向(平面視略45度)となるように構成している。
【0044】
さらに、各排藁挟扼ガイド60a・60b・60cは、機体本体側に枢支された回動軸61に支持される構成としている。まず、排藁挟扼ガイド60aは、ステー64を介して回転軸61に連結されている。また、排藁挟扼ガイド60cは、ホルダ66を介して、回転軸61と連結されている。排藁挟扼ガイド60cにおけるホルダ66の位置には、下方に向けて凸部69が延出され、凸部69の下端は、ホルダ66の下部に軸支される。そして、該凸部69にコイルバネ67を軸装し、該コイルバネ67の弾性力により、排藁挟扼ガイド60cを上方向に付勢している。このようにして、排藁挟扼ガイド60cを、その後端が常に上方向に向くように付勢することで、排藁75を機体の側部から、中央部へ、即ち、排藁カッター装置17へ確実に案内されるように構成している。また、排藁挟扼ガイド60bは、前記ホルダ66に備えるステー65に支持される。このようにして、排藁挟扼ガイド60bは、ステー65及びホルダ66を介して回転軸61と連結している。
【0045】
以上のごとく、全ての排藁挟扼ガイド60a・60b・60cが、回動軸61に支持される構成としているので、回転軸61を図12の矢印Lに示す方向へ回転させると、排藁挟扼ガイド60a・60b・60の後端が上方へ向けられる。こうして、排藁挟扼ガイド60a・60b・60cの下部に溜まった藁クズを除去する作業などをする際には、排藁挟扼ガイド60a・60b・60cが邪魔になることがなく、4番樋68付近のクリーニング作業が用意に行えるようになる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1のごとく、脱穀装置(9)の側方にフィードチェーン(7)を配置して、機体前部の刈取装置(8)から搬送された穀稈を挟持して脱穀を行い、排藁を後方に搬送する構成のコンバインにおいて、前記フィードチェーン(7)を巻回する複数のスプロケットを支持するフレーム(35)の後部を、機体に枢支するとともに、該フレーム(35)を機体に固定するためのロック機構(13)を設け、該ロック機構(13)の操作部であるハンドル(38)を、該フィードチェーン(7)の駆動スプロケット(30d)近傍に配置し、前記フィードチェーン(7)の外側側方を前側カバー(53a)と、後側カバー(53b)とからなるフィードチェーンカバー(53)で覆い、該前側カバー(53a)と後側カバー(53b)は独立して着脱可能とし、前記ロック機構(13)の操作部を、前後に分割したフィードチェーンカバー(53)の前側カバー(53a)で覆ったので、ロックを解除することにより、フレームと機体側との係合を解いて、フィードチェーンを巻回したままに、フレームを回動させることが可能となる。そして、扱室(扱胴)を現出させてクリーニング等の作業をした後は、再び、フレームを閉じる方向へ回動してロックすることで、フレームと機体側を係合させることができ、フィードチェーンを駆動する状態、即ち、コンバインにおける刈取作業が可能な状態に戻すことができる。
そして、フレームを機体側にロックした状態、即ち、刈取作業時においては、フレームを機体に対してしっかりと固定することができる。
また、フィードチェーンの駆動部である駆動スプロケットの近傍において、フレームを機体本体と係合させる構成であるので、駆動スプロケットの位置におけるフレームの剛性を強化することができる。さらに、この配置構成は、駆動部におけるフレームの振動を抑える点からも有効である。
【0047】
また、フィードチェーンカバー(53)を構成する前側カバー(53a)と後側カバー(53b)の中で、必要なカバーのみを取り外すことが可能となり、作業時間を短縮し、作業に要する労力を軽減できる。
【0048】
また、前記ロック機構の操作部を、前後に分割したフィードチェーンカバーの前側カバーで覆ったので、小ホコリの発生しやすいフィードチェーンの入り口部分のみをクリーニングする場合や、テンションスプロケットを調節する場合には、前側カバーのみを取り外すことができ、作業時間を短縮し、作業に要する労力を軽減できる。
また、フレームの開閉作業においては、後側カバーがフレームとともに開くので、後側カバーを取り外す手間がかからないのである。
【0049】
請求項2に記載のごとく、前記ロック機構は、横フレームに回動可能に並設する連動杆と、該連動杆に備える係合フックと、連動杆に固設するハンドルと、から構成し、前記係合フックは機体側係合部と係合する構成したので、ハンドルを上下方向に操作するといった簡単な操作で、フレームと機体本体との係合及び係合の解除(ロック/ロック解除)が行え、扱室のメンテナンス性が損なわれることがない。
【0050】
請求項3に記載のごとく、前記機体側係合部を、脱穀装置の扱胴を軸装する受網支持体の穀稈の入り口側及び出口側の補強フレームに一体的に構成したので、フィードチェーンや複数の歯車を備えることで大きな重量を有するフレームを受網支持体に係止する構成としても、受網支持体が補強されているので、変形することがなく、扱胴の軸心がぶれるといった不具合が生じることもない。
また、該補強フレームに前記機体側係合部を一体的に備えることで、従前の受網支持体の構成を保ったままにして、即ち、従来の受網支持体に補強フレームを溶接固定などするだけで、本発明の構成を実施することができるので、汎用性を備えたものとなっているのである。
そして、機体側係合部の損傷等といった不具合が生じた場合にも、補強フレームの交換で対応できるといったメンテナンス性をも考慮した構成となっているのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するコンバインの右側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 穀稈挟持搬送供給装置の構成を示す右側面図である。
【図4】 同じく駆動スプロケットの位置での正面断面図である。
【図5】 駆動スプロケットにおける駆動伝達ギアケースとの連結構造を示す断面図である。
【図6】 穀稈挟持搬送供給装置の回動支点フレームの位置での後面断面図である。
【図7】 扱胴と連動杆との取り合いを示す図である。
【図8】 受網支持体の正面図である。
【図9】 同じく後面図である。
【図10】 前側カバーを取り外し、フィードチェーンと後側カバーを一体として開かせる状態を示す図である。
【図11】 排藁挟扼ガイドの構成を示す平面図である。
【図12】 同じく右側面図である
【符号の説明】
7 フィードチェーン
13 ロック機構
35 フレーム
35a 横フレーム
36 連動杆
37 係合フック
38 ハンドル
44 機体側係合部
53 フィードチェーンカバー
53a 前側カバー
53b 後側カバー

Claims (3)

  1. 脱穀装置(9)の側方にフィードチェーン(7)を配置して、機体前部の刈取装置(8)から搬送された穀稈を挟持して脱穀を行い、排藁を後方に搬送する構成のコンバインにおいて、前記フィードチェーン(7)を巻回する複数のスプロケットを支持するフレーム(35)の後部を、機体に枢支するとともに、該フレーム(35)を機体に固定するためのロック機構(13)を設け、該ロック機構(13)の操作部であるハンドル(38)を、該フィードチェーン(7)の駆動スプロケット(30d)近傍に配置し、前記フィードチェーン(7)の外側側方を前側カバー(53a)と、後側カバー(53b)とからなるフィードチェーンカバー(53)で覆い、該前側カバー(53a)と後側カバー(53b)は独立して着脱可能とし、前記ロック機構(13)の操作部を、前後に分割したフィードチェーンカバー(53)の前側カバー(53a)で覆ったことを特徴するコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記ロック機構(13)は、横フレーム(35a)に回動可能に並設する連動杆(36)と、該連動杆(36)に備える係合フック(37)と、連動杆(36)に固設するハンドル(38)と、から構成し、前記係合フック(37)は機体側係合部(44)と係合する構成としたことを特徴とするコンバイン。
  3. 請求項2記載のコンバインにおいて、前記機体側係合部(44)を、脱穀装置(9)の扱胴(20)を軸装する受網支持体(48)の、穀稈の入り口側及び出口側の補強フレーム(71・72・73)に一体的に構成したことを特徴とするコンバイン。
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