JP4499888B2 - 鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造 - Google Patents

鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管杭又は鋼管巻きコンクリート杭と基礎スラブとの杭頭接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼管を外周に配置した杭と基礎スラブとの接合は、鉄筋などの棒鋼を所定の長さに切断し、この鉄筋の下端部を前記杭の鋼管に直接溶接もしくは六角ナット等のカプラーを前記杭の鋼管に直接溶接し、かつ、鉄筋等の棒鋼をこのカプラーに螺合等により固定して、これらの杭外周に配置した鉄筋と杭頭部を埋込む様にコンクリートを打設するだけで杭頭接合部を構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術には、次のような問題点があった。
【0004】
丸鋼や異形棒鋼の円形部材の溶接は、溶接に適した形状でない為、円形部と鋼板とのルート部を完全に溶け込ませることは困難である。
しかも、ルート部にスラブが巻込まれるなど欠陥が多く発生し、完全な溶接が出来ない。
【0005】
丸鋼や異形棒鋼を単に切断し、直接杭の鋼管に溶接する方法は、鋼管と鉄筋との距離調整、溶接部鉄筋の材質の選択及び、溶接部鉄筋の形状の選択など、杭頭接合部の性能に係わる要求に対応出来ない。
【0006】
丸鋼や異形棒鋼などの溶接は強度保証が難しいので、設備の整った加工場で行う事を原則としている。しかしながら、やむを得ず現場で溶接しなければならない場合には、溶接部の強度を保証する為に、溶接速度を遅くし、溶接回数と溶接長を多くし、かつ、溶接部を検査する事が必要となる。
この作業は、手間が掛かり、多大な溶接コストと検査費用を要する事となる。
【0007】
前述の棒鋼又は六角ナット等のカプラーを直接鋼管に溶接する方法は、適正な開先角度とルート間隔を形成出来ない不完全溶接といわれる部分溶込み溶接しか出来ず、2000年6月に施行された建築基準法施行令の改正後は軽微な杭以外には採用出来なくなる。
【0008】
棒鋼等を鋼管にただ単に溶接しただけでは、棒鋼等と溶接部との偏心に伴って発生する曲げモーメントを処理する事が出来ない為、鋼管と金物等との溶接下部が外部に引張降伏破壊したり、もしくは杭頭側面部の基礎スラブが破壊する事がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、次の鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造を開発した事により、前記問題点を解決するものである。
つまり、鋼管杭又は鋼管を巻いたコンクリート杭と基礎スラブとの接合構造において、丸鋼又は異形棒鋼を、前記鋼管杭又は鋼管を巻いたコンクリート杭の側面に溶接接合するもので、前記丸鋼又は異形棒鋼の端部には溶接用開先を有する金物を摩擦圧接して金物付棒鋼とし、
前記金物は側面に溶接用開先又は溶接用開先と溶接用開先の間に窪み部又は溶接用開先と裏当て金を差し込む溝又は溶接用開先と突起部を成型してあり、
前記丸鋼又は異形棒鋼の端部は前記金物の上部にその側面の開先に近づけて摩擦圧接で一体化してなり、
この金物付棒鋼を使用し、前記鋼管杭及び鋼管巻きコンクリート杭の側面と前記金物の溶接用開先とを溶接部で溶接して、
杭頭部に多数本の丸鋼又は異形棒鋼を、前記杭との偏心距離を少なくして接続してある事を特徴とする鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造を提案する。
この接合構造は、他端部に鉄筋又は鋼板等の定着体を一体化した丸鋼又は異形棒鋼の端部に、金物を一体化した金物付棒鋼を使用し、杭の側面に金物付棒鋼の金物を溶接する杭頭接合構造であり、前記丸鋼又は異形棒鋼は、前記金物上部に摩擦圧接等で一体化してあること、金物上部は、棒鋼を包絡する任意形状であること、金物は、側面に溶接用開先又は溶接用開先と溶接用開先の間に窪み部又は溶接用開先と裏当て金を差し込む溝又は溶接用開先と突起部を成型してあることなどに特徴がある。
【0010】
【実施例】
ここで、本発明の鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
第1図は、本発明〔請求項1〕に係わる金物付棒鋼8を鋼管巻きコンクリート杭2の側面に取り付けた状態の平面図である。
鋼管巻きコンクリート杭2は外側を覆っている鋼管3と中空断面のコンクリート部4から構成される工場で製造する既製杭を例として示している。
金物付棒鋼8は、異形棒鋼10の端部に、2つの溶接用開先12を設けた棒鋼10を包絡す五角形の断面を有し、かつ、溶接する範囲に裏当て金16を差し込む溝13を鋳造成型した金物9を摩擦圧接11した構成である。
金物9は裏当て金16を差し込む溝13を持つ断面と溝13のない断面の二つの断面を有し、この溝13による欠損のない断面の上部に棒鋼10の端部を金物9の開先12に近づけて一体化した例を示している。尚、棒鋼10と溶接部24との偏心距離を少なくする必要や溝13の形成に伴う剛性及び強度低下を防止する必要がない場合には、溝13を全長に設けた均一断面の金物9を使用する事もある。鋼管巻コンクリート杭2と金物付棒鋼8は、金物9の溝13を鋼管3に溶接した裏当て金16に差し込み密着させて適正なルート間隔と開先角度を形成する開先12と鋼管3の側面とを突合せ溶接し、かつ、金物9を杭2の上端から任意長さ突出させて、金物9と棒鋼10とを基礎スラブに定着して連結する杭頭接合構造を示している。
【0012】
第2図は、第1図のA−A線による縦断面図である。
【0013】
第3図は、第2図のB−B線による横断面図である。
【0014】
第4図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8の立面図である。
【0015】
第5図は、第4図のA−A線による横断面図である。
【0016】
第6図は、第4図のB−B線による横断面図である。
【0017】
第7図は、第4図のC−C線による横断面図である。
【0018】
第8図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8の斜視図である。
【0019】
第9図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8を鋼管巻きコンクリート杭2の側面に取り付けた状態の平面図である。
鋼管巻きコンクリート杭2は、PC鋼棒と異形鉄筋を配した中空断面のコンクリート部4と、このコンクリート部4の外側を覆っている鋼管3と、PC鋼棒を固定する雌ねじ6が設けられた端板5を杭頭部に溶接した構成の工場で製造する既製杭を例として示している。
金物付棒鋼8は、他端部に鋼板の定着体19を摩擦圧接11で一体化した異形棒鋼10の端部に、2つの溶接用開先12を設けた棒鋼10を包絡する六角形の断面を有し、かつ、溶接する範囲に裏当て金16を差し込む溝13を切削成型した金物9を摩擦圧接11した構成である。金物9は裏当て金16を差し込む溝13を持つ断面と溝13のない断面の二つの断面を有し、この溝13による欠損のない断面の上部に棒鋼10の端部を金物9の開先12に近づけて一体化した例を示している。
尚、棒鋼10と溶接部24との偏心距離を少なくする必要や溝13の形成に伴う剛性及び強度低下を防止する必要がない場合には、溝13を全長に設けた均一断面の金物9を使用する事もある。鋼管巻コンクリート杭2と金物付棒鋼8は、金物9の溝13を鋼管3に溶接した裏当て金16に差し込み密着させて適正なルート間隔と開先角度を形成する開先12と鋼管3の側面及び端板の開先部7とを突合せ溶接し、かつ、金物9を杭2の上端から任意長さ突出させて、金物9と棒鋼10とを基礎スラブに定着して連結する杭頭接合構造を示している。尚、この例では、杭頭端板5に設けられた雌ねじ6に杭頭接合鉄筋26をナット18で併設したものを示している。
【0020】
第10図は、第9図のA−A線による縦断面図である。
【0021】
第11図は、第10図のB−B線による横断面図である。
【0022】
第12図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8の立面図である。
【0023】
第13図は、第12図のA−A線による横断面図である。
【0024】
第14図は、第12図のB−B線による横断面図である。
【0025】
第15図は、第12図のC−C線による横断面図である。
【0026】
第16図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8の斜視図である。
【0027】
第17図は、本発明に係わる金物付棒鋼8を鋼管杭1の側面に取り付けた状態の平面図である。
鋼管杭1は鋼管3のみから構成される。
丸鋼及び異形棒鋼又は他端部に鋼板等の定着体19を摩擦圧接等で一体化した丸鋼及び異形棒鋼の端部に、棒鋼10を包囲する中空部を有する金物9をダイス等で絞り、金物9の内部を棒鋼10にくい込ませて、溶接用開先12と突起部14を成型した金物9を一体化したものである。
金物付棒鋼8は、異形棒鋼10の端部に、棒鋼10を包囲する中空部を有する金物をダイスで絞り、金物の内部を棒鋼10にくい込ませ、突起部14とその左右に溶接用開先12を成型した構成である。
突起部14は、鋼管3との適正なルート間隔を確保して、溶接をより良くする為のものであり、その先端は鋼管3と2点接触して隙間を生じない様に窪み部15を設けた例を示している。
鋼管杭1と金物付棒鋼8は、突起部14を鋼管3に密着させて適正なルート間隔と開先角度を形成する開先12と鋼管3の側面とを部分溶込み溶接し、金物9は杭1から突出させず杭上端とほぼ同じ位置に接続した杭頭接合構造を示している。
【0028】
第18図は、第17図のA−A線による縦断面図である。
【0029】
第19図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8の立面図である。
【0030】
第30図は、第19図のA−A線による横断面図である。
【0031】
第21図は、第19図のB−B線による横断面図である。
【0032】
第22図は、第19図のC−C線による横断面図である。
【0033】
第23図は、本発明(請求項1)に係わる金物付棒鋼8の斜視図である。
【0034】
第24図は、本発明に係わる金物付棒鋼の例としての溶接用加工部付棒鋼21を鋼管巻きコンクリート杭2の側面に取り付けた状態の平面図である。
棒鋼10の端部を、プレス等で溶接用開先12を成型し、又は溶接用開先12の間に窪み部15を成型し、又は溶接用開先と裏当て金を差し込む溝を形成したもの、又は溶接用開先と突起部を成型し、溶接用加工部付棒鋼21としたものである。
この溶接用加工部付棒鋼を使用し、前記杭に溶接する。
第24図は、鋼管巻きコンクリート杭2は、PC鋼棒を配した中空断面のコンクリート部4と、このコンクリート部4の外側を覆っている鋼管3と、PC鋼棒を固定する雌ねじ6が設けられた端板5を杭頭部に溶接した構成の工場で製造する既製杭を例として示している。
溶接用加工部付棒鋼21は、他端部をL型に折り曲げた異形棒鋼10の端部をプレスで溶接用開先12を一体成型した構成である。
この溶接用開先12の間には鋼管3と2点接触して隙間を生じない様に窪み部15を設けた例を示している。
鋼管巻コンクリート杭2と溶接用加工部付棒鋼21は、鋼管3に密着させて適正な開先角度を形成する開先12と鋼管3の側面とを部分溶込み溶接し、溶接用加工部22は杭2から突出させず杭上端とほぼ同じ位置に接続した杭頭接合構造を示している。
尚、この例では、杭頭端板5に杭頭接合鉄筋26を溶接で併設したものを示している。
【0035】
第25図は、第24図のA−A線による縦断面図である。
【0036】
第26図は、本発明に係わる溶接用加工部付棒鋼21の立面図である。
【0037】
第27図は、第26図のA−A線による横断面図である。
【0038】
第28図は、第26図のB−B線による横断面図である。
【0039】
第29図は、第26図のC−C線による横断面図である。
【0040】
第30図は、本発明に係わる溶接用加工部付棒鋼21の斜視図である。
【0041】
第31図は、本発明に係わる金物一体化の例で、溝13を加工した六角断面の金物27と棒鋼10を鋼管巻きコンクリート杭2の側面に取り付けた状態の平面図である。
鋼管巻きコンクリート杭2は、現場で鋼管3の内部にコンクリート4を打設して造成する場所打鋼管コンクリート杭を例として示している。
六角断面の金物27は、外周の軸方向の面と面の交線28の左右に並行した方向で溶接する範囲に裏当て金16を差し込む溝13を加工した断面と、溶接しない範囲の溝13がない断面とから構成される。
鋼管巻きコンクリート杭2と、金物27とは、杭上端から突出する様に、金物27の溝13を鋼管3に溶接した裏当て金16に差し込み密着させて適正なルート間隔と開先角度を形成する溝13の左右の金物27の溶接面37と鋼管3の側面とを突合せ溶接し、かつ、棒鋼10はこの金物27に螺合及び溶接17で一体化してある杭頭接合構造を示している。
尚、棒鋼10と金物27とは、螺合又は螺合部にグラウト材を注入して一体化する事もある。
又、棒鋼10の他端部には鋼板の定着体19をナット18で固定した例を示している。
【0042】
第32図は、第31図のA−A線による縦断面図である。
【0043】
第33図は、第32図のB−B線による横断面図である。
【0044】
第34図は、本発明に係わる金物27と一体化してある状態の棒鋼10の立面図である。
【0045】
第35図は、第34図のA−A線による縦断面図である。
【0046】
第36図は、第34図のB−B線による横断面図である。
【0047】
第37図は、第34図のC−C線による横断面図である。
【0048】
第38図は、本発明に係わる金物27と一体化してある状態の棒鋼10の斜視図である。
【0049】
第39図は、本発明に係わり、基礎スラブとの接合を図るもので、円環状の金具29を鋼管巻きコンクリート杭2に溶接する金物付棒鋼8の金物9の下部に配置した状態の断面図である。
杭頭接合構造において、鋼管に溶接する金物及び溶接用加工部の下部及び下部側面に、鋼管を包囲する円環状の金具を、前記金物又は裏当て金に設けた折曲げ部等の固定部で固定もしくは金物から下部に突出させた棒鋼の雄ねじを前記円環状の金具に設けたボルト穴に挿入し、かつナット等で固定して一体化している。
第39図中の右側は、杭頭部鋼管3に仮付溶接した裏当て金16の折曲げ部30の上に、円環状の金具29を載せた状態を示しており、これ以外の箇所は左側に示す様に、前記金物9を円環状の金具29を上から挟む様にして裏当て金16に差し込み、かつ、鋼管3と溶接して、円環状の金具29を金物9の下部に固定して一体化した杭頭接合構造の例を示している。尚、円環状の金具29は、必要に応じて、裏当て金16、金物9及び鋼管3と溶接する。
【0050】
第40図は、第39図のA−A線による横断面図である。
この例では、円環状の金具29は、裏当て金16に内接する内径を有し、鋼管3と隙間を生じているが、裏当て金16を差し込む溝を円環状の金具29の内側に設けて、円環状の金具29の内径と鋼管3の外径とほぼ同じにする事もある。
【0051】
第41図は、本発明に係わる金物付棒鋼8にさらに杭頭側面金物32を基礎スラブ31の杭頭側面部に配置した状態の縦断面図である。
杭頭側面金物32は2つの直径の異なるリング状の包囲状金物34に放射状に配置した6本の交差金物36と溶接で一体化されている。
この包囲状金物34及び交差金物36の本数、径及び長さは、杭の種類等に応じて異なるものを使用する事もある。
尚、鋼管巻コンクリート杭2の側面には金物付棒鋼8の金物9を溶接した例を示しているが、金物付棒鋼8が無い杭にも使用出来る。
このように、基礎スラブの杭頭側面部に、らせん状、多角形状及びリング状等の包囲状金物にほぼ放射状に配置した交差金物を溶接等で一体化もしくは、多角形状等の包囲状金物を複数交差させ、かつ溶接等で一体化もしくは多角形状等の包囲状金物を複数交差し、かつ、これとほぼ直交する交差金物を溶接等で一体化した杭頭側面金物を配置することができる。
【0052】
第42図は、第41図のA−A線による横断面図である。
【0053】
第43図は、本発明に係わる杭頭側面金物32の平面図である。
杭頭側面金物32は1つのらせん状の包囲状金物33に6本の交差金物36を放射状に配置して溶接で一体化した例を示している。
【0054】
第44図は、本発明に係わる杭頭側面金物32の平面図である。
杭頭側面金物32は、2つの六角形の包囲状金物35を交差させ、かつ、6本の交差金物36を、包囲状金物の相互の交点を結ぶ様に配置して溶接で一体化した例を示している。
【0055】
第45図は、本発明に係わる杭頭側面金物32の平面図である。杭頭側面金物32は、2つの四角形の包囲状金物35を交差させ、かつ、溶接して一体化し、さらにこの包囲状金物35の任意位置にほぼ杭1、2の中心方向に4つの交差金物を取り付けた例を示している。
尚、交差金物の先端には樹脂等のキャップを付ける事もある。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係わる鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造には、次の様な特有の効果がある。
【0057】
棒鋼に摩擦圧接等で一体化された金物は、溶接に適した金物を選択出来かつ、適正なルート間隔と開先角度を形成する為の溶接用開先と裏当て金用の溝が成型してある事から、杭頭部鋼管と完全溶込み溶接して高品質で耐震的な杭頭接合構造を構築出来る。
【0058】
現場での溶接に於いても、高い信頼性と高強度が得られる為、溶接量や溶接部の検査が少なくて済み、かつ、ねじの欠損がなく、高強度な材質が採用出来るなどの理由から、棒鋼本数を20%〜40%低減出来、著しいコストダウンが図られる。
【0059】
溶接作業性はもとより、本数の減少に伴う基礎梁の鉄筋や基礎スラブのベース筋等の配筋を円滑に行う事が出来、工期を著しく短縮出来る。
【0060】
2000年6月に施行された改正後の建築基準法施行令にも100%対応出来る。
【0061】
棒鋼と鋼管との溶接部との偏心に伴う曲げモーメントを、杭上端より突出させて基礎スラブに定着させた高い強度と剛性を持つ金物又は、金具下部に配置した円環の金具もしくは杭側面金物により、鋼管溶接部近傍や基礎スラブ杭頭側面部の破壊を防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の一実施例の平面図である。
【図2】第1図のA−A線による縦断面図である。
【図3】第2図のB−B線による横断面図である。
【図4】本発明に係わる金物付棒鋼の立面図である。
【図5】第4図のA−A線による横断面図である。
【図6】第4図のB−B線による横断面図である。
【図7】第4図のC−C線による横断面図である。
【図8】本発明に係わる金物付棒鋼の斜視図である。
【図9】本発明に係わる鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の一実施例の平面図である。
【図10】第9図のA−A線による縦断面図である。
【図11】第10図のB−B線による横断面図である。
【図12】本発明に係わる金物付棒鋼の立面図である。
【図13】第12図のA−A線による横断面図である。
【図14】第12図のB−B線による横断面図である。
【図15】第12図のC−C線による横断面図である。
【図16】本発明に係わる金物付棒鋼の斜視図である。
【図17】本発明に係わる実施例で鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の一実施例の平面図である。
【図18】第17図のA−A線による縦断面図である。
【図19】本発明に係わる実施例で金物付棒鋼の立面図である。
【図20】第19図のA−A線による横断面図である。
【図21】第19図のB−B線による横断面図である。
【図22】第19図のC−C線による横断面図である。
【図23】本発明に係わる実施例で金物付棒鋼の斜視図である。
【図24】本発明に係わる鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の一実施例の平面図である。
【図25】第24図のA−A線による縦断面図である。
【図26】本発明に係わる実施例で、溶接用加工部付棒鋼の立面図である。
【図27】第26図のA−A線による横断面図である。
【図28】第26図のB−B線による横断面図である。
【図29】第26図のC−C線による横断面図である。
【図30】本発明に係わる実施例で溶接用加工部付棒鋼の斜視図である。
【図31】本発明に係わる金物付棒鋼の例で、鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の平面図である。
【図32】第31図のA−A線による縦断面図である。
【図33】第32図のB−B線による横断面図である。
【図34】本発明に係わる実施例で金物付棒鋼の立面図である。
【図35】第34図のA−A線による横断面図である。
【図36】第34図のB−B線による横断面図である。
【図37】第34図のC−C線による横断面図である。
【図38】本発明に係わる実施例で金物付棒鋼の斜視図である。
【図39】本発明に係わるもので、円環状の金具を配置した鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造の縦断面図である。
【図40】第39図のA−A線による横断面図である。
【図41】本発明に係わる例で、杭頭側面金物を配置した基礎スラブと鋼管を有する杭との杭頭接合構造の縦断面図である。
【図42】第41図のA−A線による横断面図である。
【図43】同じく杭頭側面金物の平面図である。
【図44】異なる杭頭側面金物の平面図である。
【図45】異なる杭頭側面金物の平面図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭
2 鋼管巻きコンクリート杭
3 鋼管
4 鋼管巻きコンクリート部のコンクリート部
5 杭頭端板
6 端板に設けられている雌ねじ
7 端板の開先部
8 金物付棒鋼
9 金物付棒鋼の金物
10 (異形)棒鋼
11 摩擦圧接部
12 金物又は溶接加工部に設けられた溶接用開先
13 裏当て金を差し込む溝
14 金物に設けられた突起部
15 突起部の先端部又は二つの開先の間に設けた窪み部
16 裏当て金
17 金物と棒鋼との溶接部
18 ナット
19 鋼板等の定着体
20 棒鋼の端部に設けた雄ねじ
21 溶接用加工部付棒鋼
22 溶接用加工部
23 溶接用加工部付棒鋼の棒鋼部
24 金物又は溶接用加工部と鋼管との溶接部
25 金物又は溶接用加工部と端板との溶接部
26 端板上部に取り付けた杭頭接合鉄筋
27 溝加工した六角断面の金物
28 溝加工した金物の外周にある軸方向の面と面の交線
29 円環状の金具
30 裏当て金の折り曲げ部
31 基礎スラブ
32 杭頭側面金物
33 らせん状の包囲状金物
34 リング状の包囲状金物
35 多角形状の包囲状金物
36 交差金物
37 溝加工した六角断面の金物の溶接面

Claims (1)

  1. 鋼管杭又は鋼管を巻いたコンクリート杭と基礎スラブとの接合構造において、丸鋼又は異形棒鋼を、前記鋼管杭又は鋼管を巻いたコンクリート杭の側面に溶接接合するもので、前記丸鋼又は異形棒鋼の端部には溶接用開先を有する金物を摩擦圧接して金物付棒鋼とし
    前記金物は側面に溶接用開先又は溶接用開先と溶接用開先の間に窪み部又は溶接用開先と裏当て金を差し込む溝又は溶接用開先と突起部を成型してあり、
    前記丸鋼又は異形棒鋼の端部は前記金物の上部にその側面の開先に近づけて摩擦圧接で一体化してなり、この金物付棒鋼を使用し、前記鋼管杭及び鋼管巻きコンクリート杭の側面と前記金物の溶接用開先とを溶接部で溶接して、杭頭部に多数本の丸鋼又は異形棒鋼を、前記杭との偏心距離を少なくして接続してある事を特徴とする鋼管を有する杭と基礎スラブとの杭頭接合構造。
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