JP4498109B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
スロットマシン等の遊技機において、遊技者が所定の枚数のメダルや遊技球等の遊技媒体を遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要な遊技媒体は、遊技ホール内に設けられた遊技媒体貸機等で借りることができ、所望の遊技機の遊技媒体投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
スロットマシンは、基本的に絵柄が揃ったときに賞品としてメダルを払い出すものであるが、絵柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容は所定の範囲内で設定変更が可能であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。設定変更は、遊技機の扉を開け、電源部に設けられた設定キースイッチをオンにしつつ電源スイッチをオフからオンにし、設定変更可能なモードに移行した後、設定変更スイッチを押す等の所定の操作手順により行われた。
特願2002−302765(特開2004−135843)
遊技者のごく一部に不正行為(いわゆるゴト行為)を行う者がいた。例えば、設定操作を不正に行うことにより、遊技機の設定を自己に有利なものに不正に変更する者がいた。また、遊技者に有利になるようにプログラムを不正に変更した記憶装置(ROM)に差し替えることも行われているようである。このような不正行為を防止するために、遊技機の扉には鍵が設けられて容易に開閉できないようになっているが、それでも遊技機の扉が不正に開閉されることがある。不正に扉が開放されたことを検知するために、押しボタン式スイッチやフォトインタラプタなどのセンサを遊技機に取り付ける必要がある。しかし、センサでは、それが機能しないように工作されることもあり、不正行為による扉の開放を検知できないこともあった。
この発明は、斯かる不正行為を防止することを目的とし、遊技機の扉の開放を確実に検知できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明に係る遊技機は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の扉開放検出センサを監視し、前記複数の扉開放検出センサが一致して前記扉の開放又は閉鎖を検出したとき前記扉が開放又は閉鎖されたと判断し、前記複数の扉開放検出センサの一部が前記扉の開放又は閉鎖を検出し、他がこれに一致しない場合にエラー処理を行うか、又は前記処理部による内部設定の変更を許可しない、ことを特徴とするものである。
この発明に係る遊技機は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の扉開放検出センサの一部を選択し、当該選択された扉開放検出センサに基づき扉の開放又は閉鎖を判断し、選択された扉開放検出センサ以外の扉開放検出センサが動作した場合にエラー処理を行うか、又は前記処理部による内部設定の変更を許可しない、ことを特徴とするものである。
前記制御部は、好ましくは、前記複数の扉開放検出センサの一部をランダムに選択する。
この発明に係る遊技機は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の扉開放検出センサに基づき前記扉の開放又は閉鎖を判断するとともに、前記複数の扉開放検出センサの検出の順番を予め記憶し、前記複数の扉開放検出センサの検出の順番が予め記憶された前記順番に一致しない場合にエラー処理を行うか、又は前記処理部による内部設定の変更を許可しない、ことを特徴とするものである。
前記制御部は、前記扉を閉じる際、又は、開ける際の少なくともいずれかにおいて前記複数の扉開放検出センサの検出の順番を記憶するようにしてもよい。
前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を取り付けるためのレールと、前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を前記レールに移動可能に取り付ける取り付け機構を備え、前記レールは、前記扉の周囲に設けられるか、又は、前記筐体の開口の周囲に設けられ、前記取り付け機構により前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を前記レールの任意の位置に取り付け可能に構成してもよい。
前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を取り付けるためのレールと、前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を前記レールに沿って移動させるための駆動部とを備え、前記レールは、前記扉の周囲に設けられるか、又は、前記筐体の開口の周囲に設けられ、前記駆動部は、前記扉の開閉、電源の投入又は切断、前記処理部の内部設定の変更を含む予め定められた契機で前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を移動させるようにしてもよい。
前記駆動部は、好ましくは、前記扉開放検出センサの移動量又は移動後の位置をランダムに選択する。
この発明は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備える遊技機における不正行為検出方法であって、
前記複数の扉開放検出センサを監視するステップと、
前記複数の扉開放検出センサが一致して前記扉の開放又は閉鎖を検出したかどうか判定するステップと、
前記複数の扉開放検出センサが一致して前記扉の開放又は閉鎖を検出しないときに不正行為と判定するステップとを備えるものである。
この発明は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備える遊技機における不正行為検出方法であって、
前記複数の扉開放検出センサの一部を選択するステップと、
前記複数の扉開放検出センサを監視するステップと、
選択された扉開放検出センサ以外の扉開放検出センサが動作したかどうか判定するステップと、
選択された扉開放検出センサ以外の扉開放検出センサが動作したときに不正行為と判定するステップとを備えるものである。
この発明は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備える遊技機における不正行為検出方法であって、
前記複数の扉開放検出センサを監視するステップと、
前記複数の扉開放検出センサの検出の順番を予め記憶された順番と比較するステップと、
前記複数の扉開放検出センサの検出の順番が予め記憶された順番に一致しないときに不正行為と判定するステップとを備えるものである。
この発明は上記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
また、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等の通信媒体を含む。インターネットもここでいう通信媒体に含まれる。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
本発明によれば、扉開放検出センサを複数備えるようにしたので、当該センサに工作を加えるといった不正行為を困難にすることができる。複数の扉開放検出センサの少なくとも一部についてその位置を可変とし、それを自動的に頻繁に変化させるようにすれば、さらに不正行為を困難にすることができる。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態に係るスロットマシン及びその不正行為の防止方法について図面を参照して説明する。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1はスロットマシン100を示す。このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体(遊技機筐体)120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに右側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップボタン140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。遊技用のメダルをメダル投入口132に投入するか若しくはベットスイッチ137の操作を条件に、スタートスイッチ134を操作すると3つのリールが回転を開始し、ゲームがスタートする。キャンセルスイッチ(キャンセルボタンとも呼ぶ)138は投入済みのメダルの返却を求めるためのものである。
図2はスロットマシン100の電気的な概略構造を示すブロック図である。この図において電源系統についての表示は省略されている。スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板(処理部)1とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板(副処理部)2とを備える。
メイン基板1は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リール(回胴)の回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板1は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、記憶手段であるROMおよびRAMを含む。
メイン基板1は、スタートスイッチ134及びストップスイッチ140の操作に基づき回転リール(回胴)40の回転及び停止を制御する際に、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行う図示しない入賞抽選手段を含む。この入賞抽選手段による抽選結果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール(回胴)40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
サブ基板2は、メイン基板1からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板2は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、記憶手段であるROMおよびRAMを含む。
サブ基板2はメイン基板1からコマンド信号をうけ、これに従って演出等の処理を行う。コマンド信号の流れはメイン基板1からサブ基板2への一方のみであり、逆にサブ基板2からメイン基板1へコマンド信号等が出されることはない。
メイン基板1には複数の扉開放検出センサS−1乃至S−4の信号が入力されている(図2の例ではその個数は4つであるがこれに限定されない)。メイン基板1は、これらセンサS−1乃至S−4の出力信号に基づき扉の開放を判断し、必要に応じてその旨を報知したり、エラー処理を行う。例えば、扉の開放を示す警報音を吹鳴させたり、ランプ等を点滅させたりする。通常遊技の実行を停止し、この状態をリセットスイッチが操作されるまで保持するようにしてもよい。なお、メイン基板1は複数の扉開放検出センサS−1乃至S−4の出力に基づき扉の開放を判断する制御部として機能するが、当該制御部をメイン基板1とは別に設けることも可能である。
メイン基板1にはスタートスイッチ134,ストップスイッチ140,リール(回胴)駆動部70,リール(回胴)位置検出回路71、ホッパー駆動部80、メダルの貯留と払い出しを行うホッパー81及びホッパー81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82が接続されている。サブ基板2には図示しない液晶表示部の制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。以下、スタートスイッチ134,ストップスイッチ140を除く、これらの周辺基板/装置について説明する。
リール(回胴)駆動部70は、3つのリール(回胴)を回転駆動する図示しないステッピングモータを駆動する回路である。各ステッピングモータはリール(回胴)駆動回路70によって1−2相励磁されており、所定数のパルスの駆動信号が供給されるとそれぞれ1回転する。
リール(回胴)位置検出回路71は、図示しないリール(回胴)の近傍に設けられてリール(回胴)の回転位置を検出するための図示しないフォトセンサ(図示しない)から出力パルス信号を受け、3つのリール(回胴)それぞれの回転位置を検出し、その検出信号を出力するものである。図示しないフォトセンサは各リール(回胴)が一回転する毎に各リール(回胴)に設けられた遮蔽板(図示しない)を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール(回胴)位置検出回路71を介してメイン基板1のCPUに与えられる。メイン基板1のRAM内には、各リール(回胴)について一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されており、CPUはリセットパルスを受け取ると、RAM内に形成されたこの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、各図柄の移動表示と各ステッピングモータの回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
ホッパー駆動部80は、メダルを収納するとともに指示された枚数のメダルを払い出すホッパー81の図示しないモータを駆動する回路である。
メダル検出部82は、ホッパー81から払い出されるメダル数を計数するためのものである。メイン基板1のCPUは、このメダル検出部82から受けた実際に払い出しのあったメダル計数値が所定の配当枚数データに達した時に、ホッパー駆動部80による駆動を停止させ、メダル払い出しを終了させる。ホッパー駆動回路80,メダル検出部82により、遊技の結果に基づいて所定枚数のメダルが遊技者に払い出される。
液晶制御基板200は、図示しない液晶表示部を駆動するための回路である。
スピーカ基板201は、図示しないスピーカを吹鳴駆動するための回路である。
LED基板202は、図示しない表示ランプやバックランプを駆動するための回路である。
なお、メイン基板1のROMには、このスロットマシン100で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、入賞確率テーブル,シンボル(図柄)テーブルおよび入賞図柄組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。入賞確率テーブルは、抽出された乱数を各入賞態様に区分けするように区分されており、発生する一定範囲の乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。すなわち、入賞確率テーブルは、取り得る乱数の全領域に対応して、各入賞態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を入賞1、入賞2、・・・というように設定する。抽出された乱数データは、乱数の全領域中の各入賞態様ごとに区分された入賞判定領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数データが属する入賞態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数の数値が、入賞確率テーブルのどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば入賞1の区分であれば「入賞1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が入賞判定テーブルの外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチ134が所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。各種の入賞はこのような入賞確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生するため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
図3はスロットマシン本体(遊技機筐体)120の前扉130を開けた状態を示す斜視図である。図3の例では、前扉130はその上側の部分130−1と同下側の部分130−2とから構成され、上側の部分130−1と同下側の部分130−2をそれぞれ独立に開閉できる前扉を示す。図3ではそれら両方を開いた状態を示している。スロットマシン本体120の右端(前扉のヒンジと反対端)には上下方向に沿って第1レール150aと150bが設けられている。これらに対し前扉130を閉めた状態でそれらに対応するように、前扉130の上側の部分130−1と同下側の部分130−2の左端(前扉のヒンジと反対端)には上下方向に沿って第2レール151aと151bが設けられている。別の表現をすれば、第1レール150aと150bはスロットマシン本体120の開口の周囲に前扉130に向けて設けられ、第2レール151aと151bは前扉130の周囲にスロットマシン本体120の内部に向けて設けられている。
第1レール150aと150b,第2レール151aと151b上のどの位置にセンサを取り付けても前扉の部分130−1と130−2の開放検出がそれぞれ可能である。典型的には図3に示すように前扉130の右端内側とスロットマシン本体120の開口右端に平板や断面L字形状、断面コ字形状又は断面C字形状のアングルを取り付ける。この際、前扉130−1を閉じた状態で、第1レール150aと第2レール151aが近接しかつ平行になるように配置する。このように配置すればセンサSをレールの任意の位置に移動させても、その検出感度等を常に同じに保つことができる。前扉130−2についても同様である。なお、センサの移動範囲が限定されている場合、少なくともその範囲内の任意の位置で扉の開放検出が可能なようにしておけばよく、図3に示すように前扉130−1や130−2の全範囲にわたってレールを設ける必要はない。
また、図3において点線で示すように、第2レール151cと151dを前扉130の上側の部分130−1と同下側の部分130−2の上端(又は下端)にほぼ水平に設け、これに対応して第1レール150cと150dをスロットマシン本体120の開口にほぼ水平に設けるようにしてもよい。ただし、この場合はセンサの取り付け位置によりセンサの検出感度が変化することがある(センサを右端に配置したときは前扉130をわずかに開いたときでも検出できるが、センサを左端に配置したときは前扉130を大きく開かないと検出できなくなる)。これに対し、第1レール150a,150bや第2レール151a,151bのように、レールをほぼ垂直方向に設ける(別の表現をするとヒンジの回転軸にほぼ平行に設ける)ようにすると、センサの取り付け位置にかかわらず検出感度をほぼ同じにできる。検出感度のばらつきを抑える観点からは、第1レール150a,150bや第2レール151a,151bのような縦方向の配置が好ましい。
第1レール150aと150bには扉開放検出センサS−1乃至S−4の受信部S−1R乃至S−4Rがそれぞれ設けられ、第2レール151aと151bには扉開放検出センサS−1乃至S−4の送信部S−1T乃至S−4Tがそれぞれ設けられている。これらセンサは各レール上を移動可能に取り付けられている(図9参照)。送信部又は受信部の一方を任意の位置に取り付けたら、他方をそれに対応する位置に取り付けるようにする。なお、送信部と受信部を逆に取り付けるようにしてもよい。図3の扉開放検出センサS−1乃至S−4は、光又は電波の信号を送信する送信部と前記信号を受信する受信部とを含み、前記受信部の出力信号に基づき前記扉の開放を検出するものである。なお、図3の扉開放検出センサS−1乃至S−4は一例であって、他の種類のセンサを使用することができる。例えば機械式のスイッチを用いることもでき、この場合は第1レール150又は第2レール151のいずれか一方にセンサを設ければよく、レールはひとつで済む(センサの具体例は後述する)。
本発明の実施の形態に係る遊技機は複数の扉開放検出センサS−1乃至S−4を備えるものである。これらセンサを用いて扉の開放(又は閉鎖)を検出するとともに、不正行為を検出するのであるが、そのやり方として次の3つがある。
(1)全センサの開放(又は閉鎖)状態を検知
(2)複数のセンサのうち有効(検出対象)にするものをランダムに選択
(3)複数のセンサの検出の順番を監視
以上の3つについて順番に説明を加える。
(1)全センサの開放(又は閉鎖)状態を検知
複数の扉開放検出センサを監視し、複数の扉開放検出センサが一致して扉の開放又は閉鎖を検出したとき扉が開放又は閉鎖されたと判断する。しかし、複数の扉開放検出センサの一部が扉の開放又は閉鎖を検出し、他がこれに一致しない場合に不正行為と判断し、エラー処理を行うか、又は内部設定の変更を許可しない。全てのセンサが動作しない場合は、エラーを報知したり設定変更などの動作を行うことができなくするので、少しだけ扉を開けた状態で設定変更するなどの不正行為を実行不能にできる。設定変更とは、前述の入賞確率テーブルを選択する内部設定を変更することである。メイン基板1のROMには複数の入賞確率テーブルが予め用意されていて、遊技機が設置されるホールでどのテーブルを使用するか選択することができるようになっている。テーブルの種類によって当選・入賞の確率が変わるので、使用するテーブルの種類を自己に有利なように変更するという不正行為(設定変更ゴト)が存在する。
以下、図4のフローチャートを参照して上記処理を説明する。図4は発明の実施の形態1に係る遊技機における内部設定処理フローチャートである。
入賞確率テーブルを選択する内部設定を変更するためには以下の手順が必要である。
S1:電源をオフにする。いったん電源をオフにしてから電源を再投入すると、制御部はそのときの設定スイッチの状態を見に行き、当該状態に応じて設定変更処理を行う。
S2:図示しない設定キースイッチをオンにする。通常はオフである。
S3:図示しない電源スイッチをオンにする。これにより遊技機に電源が供給される。設定キースイッチがオンであるので、設定変更コマンドが出力される。
S4:設定変更コマンドを受信したかどうか判断し、受信したとき(YES)はS5の処理に進む。受信しなかったとき(NO)は設定変更モードに移行することなく、S15の通常遊技処理に進む。
S5:設定変更の監視を行っているとき(YES)はS6の処理に進む。監視を行っていないとき(NO)は、S10の処理に進みすぐに設定変更モードに移行する(従来の遊技機と同じ)。このように監視処理のオンオフを判断するのは、利用者(ホール)によって本監視機能を使用するかどうか選択可能とするためである。
S6:前扉の状態を監視する。具体的には扉開放検出センサS−1乃至S−4の出力を監視する。
S7:扉開放検出センサS−1乃至S−4の出力が全て扉開放を検出している場合(YES)は正常な操作と考えられるのでS10以下の処理を行い、設定変更を受け付ける。そうでない場合(NO)は不正行為と考えられるのでS8、S9の処理を行う。通常、設定変更の際には前扉を開放するのでこれらセンサS−1乃至S−4の全ては扉の開放を検出しているはずである。しかし、一部のセンサが扉の開放を検出していないことは、例えば少しだけ扉を開けた状態で設定変更するなどの不正行為である可能性が非常に高い。
S8:エラー報知を行う。エラーの報知は、サブ基板2で制御可能な図示しないランプやLED,液晶表示装置の全部又は一部を発光あるいは点滅させたり、特定のパターンを点灯表示又は画像表示させることにより行ったり、図示しないスピーカを吹鳴若しくは、報知態様を任意に組合わせることにより行う。これに代えてあるいはこれとともに外部へエラー信号を出力するようにしてもよい。このエラー信号は例えばホールのコンピュータで受信され、ホールの監視装置上にエラーを表示させる。
S9:エラー報知とともに遊技の受付を停止し、通常遊技をできなくする。例えばリセット信号を受けるまでCPUが停止したり、リセット以外のスイッチの信号を読み取らないようにする。
S10:正常な操作であれば、設定変更モードに移行する。図示しない表示部(例えば図柄表示窓の下側に設けられている)に現在の設定値が表示されている。
S11:内部設定を選択する。内部設定は例えば1〜6段階に設定できる。図示しない設定スイッチ/リセットスイッチを操作すると、表示される設定値が変化する。
S12:スタートレバーを操作する。
S13:これにより設定値が確定し、当該設定値が図示しない記憶部に記憶される。
S14:設定キースイッチをオフにする。表示器の設定値表示が消える。そしてS15:通常遊技処理を実行する。
(2)複数のセンサのうち有効(検出対象)にするものをランダムに選択
複数の扉開放検出センサの一部を選択し、当該選択されたセンサの出力に基づき扉の開放又は閉鎖を判断する。もし、選択されたセンサ以外のセンサが動作した場合にエラー処理を行うか、又は内部設定の変更を許可しないようにする。センサの出力信号を不正な手段で強制的に扉開放検出状態(又は閉鎖状態)にするという、電気信号的な不正行為(センサの出力信号線を直接接地するなど)を防止するために、扉の開放(又は閉鎖)を検出するために使用するセンサを例えばランダムに選択する。そして、検出に使用していないセンサが動作したとき(信号を出力したとき)エラーと判断し、不正行為とみなす。
上記処理のフローチャートを図5に示す。図5は、図4とほとんど同じなので相違点(S6とS7b)についてのみ説明を加える。
S6:前扉の状態を監視する。具体的には扉開放検出センサS−1乃至S−4いずれかの出力を監視する。どのセンサの出力を監視するかは予め定められている。例えば、メイン基板1のCPUが電源投入時、扉開閉時、設定変更時などのタイミングでランダムにセンサを選択する。あるいはセンサを選択するためのスイッチを設け、このスイッチで使用するセンサを選択するようにしてもよい。選択されたセンサは扉の開放(又は閉鎖)を検出するために用いられ、他のセンサは不正行為の検出のために用いられる。結局、メイン基板1のCPUによりセンサS−1乃至S−4の全部の出力が監視されることになる。
S7b:扉開放検出センサS−1乃至S−4のうち選択されたものの出力のみが扉開放を検出している場合(YES)は正常な操作と考えられるのでS10以下の処理を行い、設定変更を受け付ける。他方、選択されていないものの出力が扉開放を検出している場合(NO)は不正行為と考えられるのでS8、S9の処理を行う。選択されていないセンサは動作しないはずなので、その出力がアクティブになったということはセンサの出力に工作が加えられている可能性が高い。例えばセンサの出力線を強制的に接地して扉開放状態を作り出していることが考えられる。複数のセンサの一部をランダムに選択しているので、不正行為を行う者はどのセンサが使用されているか予測することができず、選択されていないセンサに対して工作を加える可能性が高い。
センサの選択について図6を参照してさらに説明を加える。図6はセンサの選択動作をハードウエア的に表現したものであるが、実際にはメイン基板1のCPUでソフトウエア的に実現することもできるし、電気的又は機械的スイッチなどによりハードウエアで実現することもできる。扉開放検出センサS−1乃至S−4の出力にはスイッチSW−1乃至SW−4が設けられていて、その出力を扉開放判定に使用するか、それとも不正行為判定に使用するかを選択できるようになっている。図6ではセンサS−3のみが扉開放判定に使用され、他は不正行為判定に使用されるようになっている。これに対応して、使用されないセンサS−1,S−2及びS−4を無効にする制御信号が各センサに与えられる。例えば、フォトインタラプタの場合には送信側のLEDの駆動電流を切断するようにし、またはセンサのICやスイッチに供給される電源を切断する。あるいは機械式センサの可動部を固定するようにしてもよい。上述のように設定すれば、センサS−3のみが扉の開閉に応じて出力が変化するが、他のセンサは扉の開閉にかかわらず出力に変化はない。
(3)複数のセンサの検出の順番を監視
複数の扉開放検出センサに基づき扉の開放又は閉鎖を判断する。同時に、複数の扉開放検出センサの検出の順番を予め記憶し、複数の扉開放検出センサの検出の順番が予め記憶された順番に一致しない場合にエラー処理を行うか、又は内部設定の変更を許可しないようにする。センサの取り付け位置や感度などの違い(機構的に検知用スイッチの接触面までの距離が長いなど)により、検知を行うセンサには一定の順番がある。例えば、図3に示すように、レール150d・151dに同種のセンサを取り付けた場合、ヒンジの位置との関係から、センサS−1、S−2、S−3、S−4の順番で扉を開放する(ヒンジ寄りのセンサS−4が最も遅く扉の開放を検出する)。扉を閉じるときは逆になる。これを使用して、正常開放時に扉開放を検出するセンサの順番を記録し、扉開放を検出したときに当該順番と一致するかどうかを比較することで不正行為を防止する。不正行為の場合、センサの検出の順番が予め記録したとおりになる可能性は低い。なお、検出の順番の記録は扉を開閉する際に自動的に行うとよい。
上記処理のフローチャートを図7に示す。図7は、図4とほとんど同じなので相違点(S1a、S6bとS7c)についてのみ説明を加える。
S1a:電源をオフする操作(S1b)の前に前扉を開くので、その際の扉開放検出センサS−1乃至S−4の全部又は一部の出力を監視する。どのセンサの出力を監視するかは予め定められている。それらのセンサの状態(扉開放又は閉鎖)とその検出順序を記憶する。
S6b:S1aで記憶した扉開放検出センサの検出順序を読み出す。このとき、前扉の状態を監視し、扉開放検出センサS−1乃至S−4が扉開放(又は閉鎖)を検出しているときにS6bの処理を実行するようにしてもよい。
S7c:扉開放検出センサS−1乃至S−4が扉開放(又は閉鎖)を検出し、かつ、その検出順序が予め記憶した順序と一致している場合(YES)は正常な操作と考えられるのでS10以下の処理を行い、設定変更を受け付ける。他方、実際の検出順序が予め記憶した順序と一致していない場合(NO)は不正行為と考えられるのでS8、S9の処理を行う。検出の順序が一致しないということは、不正行為である可能性が高い。
扉開放検出順序登録処理について図8を参照して説明する。
図8(a)は扉を開放する際にその順序を自動的に記憶するというものである。扉開放検出センサの検出順序登録モードに移行する(S11)。電源投入直後に自動的に当該モードに移行してもよい。前扉を開放し(S22)、その際のセンサの検出順序を記憶する(S23)。そして登録モードを解除する(S24)。登録モードの解除はスイッチ等により手動で行ってもよいし、検出順序の記憶を受けて自動的に行うようにしてもよい。
登録モードのオンオフをスイッチ(例えば遊技機の内部に設けられたスイッチ)で切り替えるようにしてもよい。その場合、図8(b)に示すように、前扉の閉鎖する際にセンサの検出順序を記憶すると便利である。ただし、閉鎖の検出順序は開放の場合と逆なので、その順序を反転させる必要がある(S23a)。
発明の実施の形態1によれば、扉開放検出センサを複数設けることにより不正行為を行いにくくし不正行為を抑止できるとともに、センサの検出の順序やタイミングを監視することなどにより不正行為の有無を判定することができるようになる。
次にセンサSの取り付け方や、センサの具体例について説明を加える。
扉開放検出センサSの送信部と受信部は、それぞれネジ等を用いた取り付け機構により取り付けられる。図9にその例を示す。図9(a)乃至(c)は、第1レール150a及び/又は150bにセンサS−Ra及び/又はS−Rbを取り付けた状態を上側から見た図である。第2レール151の取り付け方法も同様であるので、その説明は省略する。
図9(a)は断面L字状のレール150にセンサS−Rを取り付け機構152−1と152−2を用いて取り付けた状態を示す。取り付け機構152−1は断面コの字状の金具であり一方にセンサS−Rを取り付け、他方にネジ穴を設けてある。金具152−1の溝をレール150に嵌め込み、前記ネジ穴に取り付けネジ152−2をねじ込み、その先端をレール150に当てることによりセンサを固定する。ネジ152−2を緩めればセンサS−Rをレールに沿って動かすことができ、任意の位置で再び固定することができる。
図9(b)は断面C字状のレール150にセンサS−Rを取り付け機構152−3で取り付けた状態を示す。取り付け機構152−3にはレール150の端に嵌め合う溝が設けてあり、これによりセンサS−Rはレール150上を移動することができる。好ましくは、取り付け機構152−3の溝に図示しないバネを設け、当該バネで押圧することによりレール150との接触抵抗を増やし、センサS−Rが自然に移動(落下)しないようにする。
図9(c)は断面L字状のレール150にセンサS−Rを取り付け機構152−4と152−5を用いて取り付けた状態を示す。板状の取付機構152−4にはネジ穴が設けられ、レール150を貫通したネジ152−4で取り付けられる。好ましくは、レール150に予めいくつかの貫通穴を設けておく。この場合、レール150の全ての位置でセンサS−Rを取り付けることができなくなるが、貫通穴を多数設けておけば実用上支障はない。却ってセンサS−RとセンサS−Tの位置合わせが容易にできる利点がある(なお、本発明にいう「任意の位置」は、予め設けられた複数の位置(上記貫通穴の位置)のいずれかを選択すること含み、センサの取り付け位置をレールの全範囲に渡って連続的に選択できることのみを意味しない)。
従来の扉開放検出センサの設置場所は固定であった。設置個所が明確であるため不正行為の対象になりやすい。例えば、当該センサが作動しないような器具を用いて不正行為を行う可能性がある。そこで、扉開放検出センサの位置をカスタマイズ(任意に設定)できるような機構を提供する。具体的には、扉開放検出センサの設置にあたり、上下に移動できるようなレール状の機構を設け、そのレール上であれば自由に扉開放検出センサを移動・固定できるようにした。上記機構により扉開放検出センサの位置を個々の装置ごとに変えることができるのみならず、出荷後にも変更が可能になる。
次に、扉開放検出センサについて説明を加える。送信部と受信部とからなる光電式スイッチ(発光ダイオードとフォトダイオードの組み合わせやフォトインタラプタ)などのセンサは例えば図3に示すように使用する。他にも、マイクロスイッチやリードスイッチなどの機械式スイッチ、扉が開いたときの距離を測るポテンショメータや扉が開いたときの角度を測るロータリエンコーダなどを扉開放検出センサとして用いることができる。
図10(a)は機械式スイッチをセンサSとして取り付けた状態を示す。図10(a)は上面図であり、同図においてレール150の表示は省略している。前扉130が閉じた状態(点線の状態)では、センサSの可動部Aが前扉130で押し込まれていてスイッチの接点がオンになっているが、前扉130が開いた状態(実線の状態)では、センサSの可動部Aが突出している(A’の状態)。この状態でスイッチの接点はオフになっている。
図10(b)は光電装置をセンサSとして取り付けた状態を示す。センサSは、フォトダイオード等の受光素子S−PDと、受光素子S−PDを覆う筒状のケースS−sと、ケースS−sの開口を覆う蓋(遮蔽部)S−rとを備える。前扉130が閉じた状態(点線の状態)では、センサSのケースS−sの開口(前面)が前扉130に設けられた蓋(遮蔽部)S−rで覆われているので受光素子S−PDは光を検出しない(オン状態)。前扉130が開いた状態(実線の状態)では受光素子S−PDの前面は開放され光を検出する(オフ状態)。
図11(a)は機械式スイッチをセンサSとして取り付けるとともに、前扉130の内側にワイヤやアームなどの作動部S−Wを設け、その端に作用端S−Waを設けたものである。前扉130を十分に開くと作用端S−WaがスイッチSの可動部Aを動かすことにより、スイッチSはオフ状態になる。可動部Aは図の矢印方向に付勢されていて、前扉130が閉じた状態でオン状態になる。
図11(b)はポテンショメータなどの電気的な変位測定器をセンサSとして用いたものである。前扉130の開閉によりセンサSの電気的変位(抵抗値、電圧値など)が変化する。この出力をコンパレータで予め定めた基準値と比較することにより、ある一定程度(しきい値)以上前扉130が開かれたときにセンサSがオフ状態になるようにできる。
図11(a)(b)によれば、前扉130が予め定められた距離又は角度以上開いたことにより開状態を検出するように構成できる。図10(a)においてもスイッチの取り付け位置や可動部の長さを調整することにより同様に構成できる。
以上のように、扉開放検出センサの取り付け位置を可変にすれば、個々の遊技機ごとにセンサの位置を変更することにより特定の設置位置を狙ってセンサに工作を加えるといった不正行為やその器具を無効にすることができる。すなわち、扉開放検出センサの位置が一定でなくその位置の把握が困難になるので、上記不正行為を抑止することができる。出荷後においても扉開放検出センサの取り付け位置を変えることができるので、更に効果的である。
発明の実施の形態2.
扉開放検出センサの取り付け位置を可変にするとともに、当該センサを自動的に移動させるようにしてもよい。以下、発明の実施の形態2に係る装置/方法について、図12乃至図14を参照して説明を加える。
図12は発明の実施の形態2に係る遊技機のブロック図を示す。160は扉開放検出センサSを移動させるセンサ駆動部である。センサ駆動部160は、センサSを移動させる契機(タイミング)かどうか判定する移動タイミング判定部160aと、移動する際にセンサSの移動量を決定する移動量決定部160bとを備える。センサを任意のタイミングで移動させてもよいが、不正行為防止の観点から扉の開閉の度に移動させることが考えられる。扉を開けたときにセンサSの位置を盗み見られても、閉じた後にセンサSが自動的に移動すればセンサSに対して工作することが困難になるからである。同様に、扉を開けて行う操作である設定変更や電源の入/切のタイミングでセンサSを移動させるようにしてもよい。
図13はセンサ駆動部160の駆動機構の説明図である。図13(a)はセンサS−Rの取り付け状態の正面図である(筐体120の表示は省略している)。同図(b)はA−A矢視断面図である。センサS−Rは、断面C字状のレール150に取り付け機構160−1で取り付けられる。取り付け機構160−1にはレール150の端に嵌め合う溝と、ネジ穴が設けてあり、前記溝によりセンサS−Rはレール150上を滑動することができるとともに、前記ネジ穴を貫通するネジ160−2により上下に駆動される。ネジ160−2はレール150全体に渡って設けてあり、例えばレール150の上端と下端でそれぞれ回動自在に支持されている。ネジ160−2の一端(図の例では上端)にモータMが取り付けられている。センサ駆動部160でモータMを駆動しネジ160−2を回転させることにより、センサS−Rを任意の位置に止めることが可能である。なお、図13は一例であり、センサの駆動機構として他の機構を使用することもできる。
図14は扉開放検出センサの移動処理のフローチャートである。まず、センサ移動の契機(タイミング)かどうか判定する(S31)。例えば、前述のように扉の開閉時にセンサSを移動させるのであれば、前扉の開閉信号、設定変更信号及び/又は電源の入/切信号を監視し、これらに基づき判定を行う。センサを移動させる契機に該当するとき(S31でYES)、移動量又は移動後の位置をランダムに決定する(S32)。常に一定量移動させたり、予め定められた複数の位置を順番に移動するようにしてもよいが、センサSの位置の予測を困難にさせるためには、ランダムに決定することが好ましい。決定された移動量又は移動後の位置が移動可能範囲内かどうか調べ(S33)、移動可能範囲内であれば(S33でYES)、決定した位置にセンサを移動させる(S34)。移動可能範囲内でなければ(S33でNO)、決定した移動量又は移動後の位置を破棄し再設定させる(S35)。センサの移動範囲には制限があるのでその範囲内で好適に移動させるためである。この処理を行わないと、センサが上端又は下端に位置する確率が高くなり、センサの位置を予測しやすくなりかねない。
発明の実施の形態2によれば、扉開放検出センサの位置を自動的に頻繁に変化させることができるので、さらに不正行為を困難にすることができる。
なお、上記説明は1つのレール上でセンサを自動的に移動させる例を説明したが、図3のようにセンサが送信部と受信部に分かれている場合にも適用できる。この場合、図13の駆動機構を第1レールと第2レールそれぞれに設け、送信部と受信部の一方について図14の処理を実行し、それに他方を追従させて送信部と受信部が(扉を閉じた状態において)同じ位置に来るように制御すればよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
遊技機の正面図である。 発明の実施の形態1に係る遊技機のブロック図である。 発明の実施の形態に係る遊技機の扉開放検出センサの取り付け状態を示す斜視図である。 発明の実施の形態に係る遊技機の内部設定処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る遊技機の他の内部設定処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る複数の扉開放検出センサを選択することの説明図である。 発明の実施の形態に係る遊技機の他の内部設定処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る扉開放検出センサの検出順序登録のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る扉開放検出センサをレールに取り付けた状態の説明図である。 扉開放検出センサの具体例の説明図である。 扉開放検出センサの具体例の説明図である。 発明の実施の形態2に係る遊技機のブロック図である。 発明の実施の形態2に係るセンサ駆動機構の説明図である。 発明の実施の形態2に係る扉開放検出センサの移動処理のフローチャートである。
符号の説明
1 メイン基板(処理部、制御部)
2 サブ基板(副処理部)
70 リール駆動部
71 リール位置検出回路
80 ホッパー駆動部
81 ホッパー
82 メダル検出部
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体(遊技機筐体)
130 前扉(扉)
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートスイッチ
135 メダル払い出し口
137 ベットスイッチ
138 キャンセルスイッチ(キャンセルボタン)
140 ストップボタン
150 第1レール
151 第2レール
152 センサ取り付け機構
160 センサ移動機構
200 液晶制御基板
201 スピーカ基板
202 LED基板
S−1乃至S−4 扉開放検出センサ

Claims (4)

  1. 筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うとともに、予め定められた手順に従い前記内部抽選及び入賞判定に係る内部設定の変更を行う処理部と、前記扉の開放を検出する複数の扉開放検出センサと、前記複数の扉開放検出センサの出力に基づき前記扉の開放を判断する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記複数の扉開放検出センサに基づき前記扉の開放又は閉鎖を判断するとともに、前記扉を閉じる際、又は、開ける際の少なくともいずれかにおいて前記複数の扉開放検出センサの検出の順番を予め記憶し、前記複数の扉開放検出センサの検出の順番が予め記憶された前記順番に一致しない場合にエラー処理を行うか、又は前記処理部による内部設定の変更を許可しない、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を取り付けるためのレールと、前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を前記レールに移動可能に取り付ける取り付け機構を備え、前記レールは、前記扉の周囲に設けられるか、又は、前記筐体の開口の周囲に設けられ、前記取り付け機構により前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を前記レールの任意の位置に取り付け可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を取り付けるためのレールと、前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を前記レールに沿って移動させるための駆動部とを備え、前記レールは、前記扉の周囲に設けられるか、又は、前記筐体の開口の周囲に設けられ、前記駆動部は、前記扉の開閉、電源の投入又は切断、前記処理部の内部設定の変更を含む予め定められた契機で前記複数の扉開放検出センサの全部又は一部を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記駆動部は、前記扉開放検出センサの移動量又は移動後の位置をランダムに選択することを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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