JP4167606B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
スロットマシン等の遊技機は、遊技者が所定の枚数のメダルを遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
遊技機は、基本的に絵柄が揃ったときにメダルを払い出すものであるが、絵柄が揃うかどうかは内部のCPUによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容は所定の範囲内で設定可能であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。設定変更は、遊技機の扉を開け、電源部に設けられた設定キースイッチをオンにし、設定変更スイッチを押す等の所定の操作を行う、などの手順により行われた。
遊技者のごく一部に不正行為(いわゆるゴト行為)を行う者がいた。例えば、設定操作を不正に行うことにより、遊技機の設定を自己に有利なものに不正に変更する者がいた。遊技機の扉には鍵が設けられて容易に開閉できないようになっているとともに、設定キースイッチの操作のためにも鍵が必要であるが、不正行為を行う者は扉に穴を開け、設定キースイッチの配線に工作を加えることにより不正設定を行っているようである。
この発明は、斯かる不正行為を店側の意思によって未然に防ぐことを可能にする遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、内部動作に関する設定変更を行うための回転式の設定スイッチと、前記設定スイッチの回転動作を検出する回転動作検出器と、予め定められた手順に従い内部動作に関する設定変更処理を行う制御部とを備える遊技機であって、
前記設定スイッチは、その回転軸が予め定められた角度回転することでオン信号を出力するものであり、
前記回転動作検出器は前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記回転軸の回転に応じて変化する信号を出力するものであり、
前記制御部は、前記設定スイッチから前記オン信号を受けたとき、前記回転動作検出器からの前記回転軸の回転に応じて変化する信号に基づき前記回転軸が実際に回転したかどうか判定し、前記回転軸が実際に回転したと判定した場合のみ前記設定変更処理を実行することを特徴とするものである。
前記制御部は、前記設定スイッチから前記オン信号を受けたとき、前記回転軸が実際に回転したと判定しなかった場合、不正行為と判断し、エラーを報知するようにしてもよい。
前記回転動作検出器は、例えば、前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じてパルス信号を出力するロータリーエンコーダであり、前記ロータリーエンコーダの回転軸は、前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記制御部は、前記ロータリーエンコーダのパルス信号に基づき前記設定変更処理を実行するかどうか判定する。
前記回転動作検出器は、例えば、前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じて電圧を出力するポテンショメータであり、前記ポテンショメータの回転軸は、前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記制御部は、前記ポテンショメータの出力電圧を予め定められた閾値と比較することにより前記設定変更処理を実行するかどうか判定する。
前記回転動作検出器は、例えば、前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じて静電容量を変化させる可変コンデンサ又は前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じてインダクタンスを変化させる可変インダクタであり、前記可変コンデンサ又は可変インダクタの回転軸は、前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記制御部は、前記可変コンデンサ又は可変インダクタにより構成される発振回路の出力周波数に基づき前記設定変更処理を実行するかどうか判定する。
本発明によれば、回転動作検出器が設定キースイッチの回転を監視するので、正しい設定キースイッチの操作と針金などを使用した設定変更に係る不正行為を区別することが可能であり、不正行為を効果的に防止できる。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態に係るスロットマシン及びその不正行為の防止方法について図面を参照して説明する。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに右側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートボタン134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップボタン140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。ホッパ装置121の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スロットマシンの筐体の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓が形成されている。そして、この中央部の表示窓の中央には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓が形成されている。スタートスイッチ134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニットの駆動を開始させる。リールユニットは、ストップスイッチによりその駆動が停止される。リールユニットは、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図3は電源部205のパネルの詳細を示す。図3において、電源スイッチ2051は電源のオン/オフスイッチであり、電源部パイロットランプ2052は電源がオンのとき点灯するランプ(LED)であり、打ち止め有無スイッチ2053はメダルの払い出し枚数を制限する打ち止めを「有り」または「無し」に設定するスイッチである。打ち止め有無スイッチ2053は通常「無し」に設定されていて、頻繁に使用されることはない。
設定キースイッチ2054は設定変更を行うための設定変更モードに移行するためのスイッチであり、リセットスイッチ2055は、装置をリセットするためのスイッチである。リセットスイッチ2055は設定変更モードにおいて設定値を変更するためのスイッチを兼用している。AC100Vパイロットランプ2056は、筐体の電源であるAC100Vが供給されていることを示すランプであり、AC電源出力及び電源ケーブル2057はAC電源を供給するためのものである。
図4は発明の実施の形態に係るスロットマシンの機能ブロック図を示す。
図4において、200、201はそれぞれCPUを内蔵するメイン基板、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチ134やストップスイッチ、ベットスイッチなどのスイッチからなる操作部202である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。205は各部に電源を供給する電源部である。前述のように電源部205には設定キースイッチ2054が設けられている。設定キースイッチ2054は鍵を挿入して右に90度回すとオンになるものであるが、この回転を検出するための回転動作検出器2058が設けられている。
この発明の実施の形態1では、回転動作検出器2058はロータリーエンコーダである。設定キースイッチ2054のシリンダー(設定キースイッチの回転軸のこと。設定キーを回すと回転する軸)とロータリーエンコーダ2058の回転軸は直接連結されているか、ギア等を介して連結されている。設定キースイッチ2054へのロータリーエンコーダ2058の取り付け方の一例を図5に示す。ロータリーエンコーダとは、回転量を電気信号に変換する角度センサであり、回転量をデジタル量で正確に検出するという特徴を備えるものである。ロータリーエンコーダの出力はパルス信号であり、パルスを計数することにより回転量を知ることができる。多くのロータリーエンコーダは、位相が異なる2つのパルス信号を出力するA信号端子とB信号端子を備える。A信号とB信号の関係、すなわちどちらの位相が進んでいるかを調べることによりロータリーエンコーダの軸の回転量ばかりでなく、回転方向についても知ることができる。
図6は発明の実施の形態1に係る遊技機における内部設定処理フローチャートである。以下、この図に基づき当該遊技機の動作について説明する。入賞確率テーブルを選択する内部設定を変更するためには以下の手順が必要である。なお、図6においてS1、S5〜S8は作業者の操作及び当該操作に伴う制御部(メイン基板200やサブ基板201)の動作を意味する。他のS2〜S4、S9〜S13は制御部による処理を意味する。
S1:設定キースイッチ2054をオンにする。設定キースイッチ2054がオンになると、設定変更モードに移行するための処理(S2〜)が開始される。
S2:設定キースイッチ2054及びロータリーエンコーダ2058の出力を監視する。これらの出力を常時CPUで監視してもよいし、これらの出力をカウンタやラッチなどのICで受け、その計数値やラッチした値をCPUに読み取らせるようにしてもよい。
S3:設定キースイッチ2054のオンにより設定変更モードに移行するようにCPUに対して割り込みがなされるが、この命令が正しいものであり不正行為でないことを確認するための判定を行う。すなわち、設定キースイッチ2054がオンになる際に、ロータリーエンコーダ2058の回転信号が出力されていたかどうか判定する。回転信号が出力されていれば正しい命令と判定し(S4)、内部設定の変更を実行する。回転信号が出力されていなければ不正行為と判定し(S11)、エラーを報知する(S12)とともに、遊技の受け付けを停止し、通常遊技を行えないようにする(S13)。
S3の処理について図7を参照して詳しく説明する。
図7(a)は設定キースイッチ2054を操作したときの信号のタイミングチャートである。設定キー回転開始(符合Aの時刻)から符号Bの時間経過後にオンになっている(符号Cの時刻)。符号Bの時間は設定キースイッチ2054を鍵で右に90度回転させるための時間である。設定キースイッチ2054のキーシリンダーはロータリーエンコーダ2058の回転軸に連結されているから、その回転に伴いロータリーエンコーダ2058から回転を示すパルス信号A、Bが出力される。これらパルス信号A、Bより回転角度とその方向を知ることができる。パルス信号A、Bに基づき制御部のCPUで設定キースイッチ2054のキーシリンダーの回転角度とその方向を求めることができる。ここで得られた回転角度及び/又はその方向を、予め記憶しておいた回転角度(例えば90度)及び/又はその方向(例えば右回転)と比較し、一致していたら設定キースイッチ2054が正しく操作されたと判定する。
図7(b)は不正行為により設定キースイッチ2054の出力が強制的に短絡された場合を示す。符号Dの時刻で短絡されている。この場合、設定キースイッチ2054のキーシリンダーが回転しないため、ロータリーエンコーダ2058の信号A,Bはいずれも出力されない。制御部のCPUは、ロータリーエンコーダ2058の回転角度及び/又はその方向を予め記憶しておいた回転角度及び/又はその方向と比較するが、両者は一致しないから、不正行為がなされたと判定する。
S3で、設定キースイッチ2054がオンのときロータリーエンコーダ2058の回転信号が出力されていたと判定したとき(YES)、正しい設定変更要求と判定し(S4)、以下の処理を行う。
S5:内部設定を選択する。内部設定は例えば1〜6段階に設定できる。設定スイッチ/リセットスイッチ2055を操作すると、表示される設定値が変化する。
S6:スタートレバー134を操作する。
S7:これにより設定値が確定し、当該設定値がメイン基板200内の記憶部に記憶される。
S8:設定キースイッチ2054をオフにする。表示器の設定値表示が消える。
S9:設定変更処理が終了したと判定し、通常遊技を開始する(S10)。
S3で、設定キースイッチ2054がオンのときロータリーエンコーダ2058の回転信号が出力されていないと判定したとき(NO)、不正行為と判定し(S11)、以下の処理を行う。
S12:エラー報知を行う。エラーの報知は、サブ基板201で制御可能なランプやLED,図示しない液晶表示装置の全部又は一部を発光あるいは点滅させたり、特定のパターンを点灯表示又は画像表示させたり、図示しないスピーカを吹鳴させる。あるいは、前記報知態様を任意に組み合わせてもよい。これに代えてあるいはこれとともに外部へエラー信号を出力するようにしてもよい。このエラー信号は例えばホールのコンピュータで受信され、ホールの監視装置上にエラーを表示させる。
S13:エラー報知とともに遊技の受付を停止し、通常遊技をできなくする。例えばリセット信号を受けるまでCPUが停止したり、リセット以外のスイッチの信号を読み取らないようにする。
発明の実施の形態1によれば、設定キースイッチの回転軸にロータリーエンコーダを設け、設定キースイッチが回転するとロータリーエンコーダからパルス信号が発生するように構成するとともに、当該パルス信号に基づきメイン基板のCPUが設定キーの回転量及び/又は回転方向を判定できるようにした。上記のような構成により、設定キーを用いた通常の設定変更の場合、設定キースイッチのオンオフ信号とロータリーエンコーダによる回転情報を検出するので、通常の設定変更と判断することができる。これに対し、針金などを使用した不正行為の場合、設定キースイッチの信号のみを検出し、ロータリーエンコーダから回転情報が送られてこないので、不正行為と判断しエラーを報知する。
ロータリーエンコーダの出力信号はパルス信号であり、針金等を用いて不正に発生させることは困難であるので、不正行為を効果的に防止することができる。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態1では回転動作検出器としてロータリーエンコーダを用いたが、これ以外にも例えばポテンショメータを使用することができる。ポテンショメータとは、回転位置(角度)の変位を抵抗変化のアナログ量で出力するデバイスである。
図8(a)は発明の実施の形態2に係る回転動作検出器であるポテンショメータ2059aを示す。ポテンショメータ2059aの回転軸は、発明の実施の形態1の場合と同様に設定キースイッチ2054のシリンダーに連結されているので、設定キースイッチ2054を回転させるとポテンショメータ2059aの回転位置が変化する。ポテンショメータには直流電圧が加えられているので抵抗変化は電圧変化として出力される。この電圧は、コンパレータ2059bで予め設定された閾値と比較される。コンパレータ2059bは、ポテンショメータ2059aの回転量が閾値より大きければ信号を出力する。コンパレータ2059bを例えばメイン基板200に設けることにより、ポテンショメータ2059aのアナログ出力をデジタル値に変換することができる。
図8(b)は発明の実施の形態2の処理フローチャートを示す。同図は主要部分のみを示す。S3bにおいて、設定キースイッチ2054がオンのとき、ポテンショメータ2059aが閾値以上の電圧を出力しているかどうか調べ、閾値以上の電圧を出力しているとき(YES)、正しい設定変更要求と判定する(S4)。ポテンショメータ2059aが閾値以上の電圧を出力していないとき(NO)、不正行為と判定する(S11)。制御部のCPUでポテンショメータの電圧を直接調べてもよいが、図8(a)のコンパレータ2059bの出力に基づき判定するようにすれば、より簡単である。
S3bの処理について図9を参照して詳しく説明する。
図9(a)は設定キースイッチ2054を操作したときの信号のタイミングチャートである。設定キー回転開始(符合Aの時刻)から符号Bの時間経過後にオンになっている(符号Cの時刻)。符号Bの時間は設定キースイッチ2054を鍵で右に90度回転させるための時間である。設定キースイッチ2054のキーシリンダーはポテンショメータ2059aの回転軸に連結されているから、その回転に伴いポテンショメータ2059aのアナログ電圧が変化する。このアナログ電圧が閾値Vthを超えるとコンパレータ2059bの出力がオンになる。閾値VthはAとCの間でコンパレータの出力がオンになるように選ばれている。コンパレータ2059bのオン出力は設定キースイッチ2054が実際に回転されたことを意味する。制御部のCPUは、設定キースイッチ2054がオンになったときにコンパレータ2059bの出力がオンであるという情報に基づき、設定キースイッチ2054が正しく操作されたと判定する。
図9(b)は不正行為により設定キースイッチ2054の出力が短絡された場合を示す。符号Dの時刻で短絡されている。この場合、設定キースイッチ2054のキーシリンダーが回転しないため、ポテンショメータ2059aの出力は変化しないし、コンパレータ2059bの出力はオンにならない。したがって、制御部のCPUは不正行為がなされたと判定する。
発明の実施の形態2のポテンショメータの出力信号はアナログ信号であり、針金等を用いて不正に発生させることは困難であるので、不正行為を効果的に防止することができる。
発明の実施の形態3.
回転動作検出器として可変コンデンサを使用することもできる。可変コンデンサの回転軸を設定キースイッチ2054の回転軸と連結し、可変コンデンサを含む発振回路の発振周波数を監視することにより設定キースイッチ2054が実際に回転されたかどうか判定することができる。
図10(a)は発明の実施の形態3に係る回転動作検出器である可変コンデンサ2060aを示す。可変コンデンサ2060aの回転軸は設定キースイッチ2054のシリンダーに連結されているので、設定キースイッチ2054を回転させると可変コンデンサ2060aの回転位置が変化する。これに伴い発振回路2060bの発振周波数が変化する。
図10(b)は発明の実施の形態3の処理フローチャートを示す。同図は主要部分のみを示す。S3cにおいて、設定キースイッチ2054がオンのとき、発振回路2060bの発振周波数が閾値以下であるかどうか調べ、閾値以下であるとき(YES)、正しい設定変更要求と判定する(S4)。発振周波数が閾値以上であるとき(NO)、不正行為と判定する(S11)。なお、閾値以下で不正行為、閾値以上で正しい設定変更要求と判断するようにしてもよい。
S3cの処理について図11を参照して詳しく説明する。
図11(a)は設定キースイッチ2054を操作したときの信号のタイミングチャートである。設定キー回転開始(符合Aの時刻)から符号Bの時間経過後にオンになっている(符号Cの時刻)。符号Bの時間は設定キースイッチ2054を鍵で右に90度回転させるための時間である。設定キースイッチ2054のキーシリンダーは可変コンデンサ2060aの回転軸に連結されているから、その回転に伴い可変コンデンサ2060aの静電容量が変化し、これに伴い発振回路の発振周波数が変化する。この発振周波数が閾値fthよりも下がったとき設定キースイッチ2054が実際に回転されたと判定することができる。
図11(b)は不正行為により設定キースイッチ2054の出力が短絡された場合を示す。符号Dの時刻で短絡されている。この場合、設定キースイッチ2054のキーシリンダーが回転しないため、可変コンデンサ2060aの出力は変化せず、発振周波数も変化しない。したがって、制御部のCPUは不正行為がなされたと判定する。
発明の実施の形態3の可変コンデンサ及び発振回路の出力信号はアナログ信号であり、針金等を用いて不正に発生させることは困難であるので、不正行為を効果的に防止することができる。なお、可変コンデンサに代えて、可変インダクタを用いることもできる。
発明の実施の形態4.
設定キースイッチ2054のシリンダーの回転と連動してオンオフする回転検出スイッチを設けるようにしてもよい。本発明の実施の形態4では回転検出スイッチが回転動作検出器として機能する。例えば、図12に示すように、設定キースイッチ2054の回転軸にカム状の作用部2061aを設け、設定キースイッチ2054が回されたときに作用部2061aの突出部が回転検出スイッチ2061bから離れ、設定キースイッチ2054がオンになったとき回転検出スイッチ2061bがオフになるように構成する。回転検出スイッチ2061bは一種の押しボタンスイッチであり、そのボタン部分が押し込まれたときにオンになり、ボタン部分が飛び出した状態でオフになる。図12に示すように、設定スイッチ2054の出力論理と回転検出スイッチ2061bの出力論理が互いに反対(一方がオンのとき他方がオフ)であることが好ましい。
図13(a)は発明の実施の形態4に係る回転動作検出器2061の概念を示す。回転検出スイッチ2061bは設定キースイッチ2054に連動してオンオフする。
図13(b)は発明の実施の形態4の処理フローチャートを示す。同図は主要部分のみを示す。S3dにおいて、設定キースイッチ2054がオンのとき、回転検出スイッチ2061bがオフであるかどうか調べ、オフであるとき(YES)、正しい設定変更要求と判定する(S4)。オンであるとき(NO)、不正行為と判定する(S11)。
S3dの処理について図14を参照して詳しく説明する。
図14(a)は設定キースイッチ2054を操作したときの信号のタイミングチャートである。設定キー回転開始(符合Aの時刻)から符号Bの時間経過後にオン(HレベルからLレベル)になっている(符号Cの時刻)。符号Bの時間内に回転検出スイッチ2061bは逆にオフ(LレベルからHレベル)になる。このことで設定キースイッチ2054が実際に回転されたと判定することができる。
図14(b)は不正行為により設定キースイッチ2054の出力が短絡された場合を示す。符号Dの時刻で短絡されている。この場合、設定キースイッチ2054のキーシリンダーが回転しないため回転検出スイッチ2061bはオン(Lレベル)のままである。したがって、制御部のCPUは不正行為がなされたと判定する。
発明の実施の形態4の回転検出スイッチの出力信号はオンオフ信号であり、針金等を用いて不正に発生させることも可能であるが、設定スイッチの出力論理と回転検出スイッチの出力論理を異ならせているので、同時に操作するには困難である。したがって、本発明の実施の形態4でも不正行為を効果的に防止することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの電源部のパネルの詳細図である。 発明の実施の形態1に係る遊技機のブロック図である。 発明の実施の形態1に係るロータリーエンコーダを設定キースイッチと連動させた状態を示す斜視図である。 発明の実施の形態1に係る設定変更処理フローチャートである。 発明の実施の形態1の動作説明図である。 発明の実施の形態2のブロック図及びフローチャートである。 発明の実施の形態2の動作説明図である。 発明の実施の形態3のブロック図及びフローチャートである。 発明の実施の形態3の動作説明図である。 発明の実施の形態4の回転検出スイッチを設定キースイッチと連動させた状態を示す斜視図である。 発明の実施の形態4のブロック図及びフローチャートである。 発明の実施の形態4の動作説明図である。
符号の説明
1 メダルセレクタ
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体
121 ホッパ装置
122 ホッパタンク
130 前扉
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートボタン
135 払出し口
136 導出路
200 メイン基板
201 サブ基板
202 操作部
203 リールユニット
204 演出表示部
205 電源部
210 判定用データ記憶部
2051 電源スイッチ
2052 電源部パイロットランプ
2053 打ち止め有無スイッチ
2054 設定キースイッチ
2055 リセットスイッチ
2058 設定変更用回転式スイッチ
2056 AC100Vパイロットランプ
2057 AC電源出力及び電源ケーブル
2058 ロータリーエンコーダ
2059a ポテンショメータ
2059b コンパレータ
2060a 可変コンデンサ
2060b 発振回路
2061a 回転検出スイッチオンオフ用の作用部
2061b 回転検出スイッチ

Claims (5)

  1. 内部動作に関する設定変更を行うための回転式の設定スイッチと、前記設定スイッチの回転動作を検出する回転動作検出器と、予め定められた手順に従い内部動作に関する設定変更処理を行う制御部とを備える遊技機であって、
    前記設定スイッチは、その回転軸が予め定められた角度回転することでオン信号を出力するものであり、
    前記回転動作検出器は前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記回転軸の回転に応じて変化する信号を出力するものであり、
    前記制御部は、前記設定スイッチから前記オン信号を受けたとき、前記回転動作検出器からの前記回転軸の回転に応じて変化する信号に基づき前記回転軸が実際に回転したかどうか判定し、前記回転軸が実際に回転したと判定した場合のみ前記設定変更処理を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記制御部は、前記設定スイッチから前記オン信号を受けたとき、前記回転軸が実際に回転したと判定しなかった場合、不正行為と判断し、エラーを報知することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記回転動作検出器は、前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じてパルス信号を出力するロータリーエンコーダであり、前記ロータリーエンコーダの回転軸は、前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記制御部は、前記ロータリーエンコーダのパルス信号に基づき前記設定変更処理を実行するかどうか判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記回転動作検出器は、前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じて電圧を出力するポテンショメータであり、前記ポテンショメータの回転軸は、前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記制御部は、前記ポテンショメータの出力電圧を予め定められた閾値と比較することにより前記設定変更処理を実行するかどうか判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  5. 前記回転動作検出器は、前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じて静電容量を変化させる可変コンデンサ又は前記設定スイッチの前記回転軸の回転に応じてインダクタンスを変化させる可変インダクタであり、前記可変コンデンサ又は可変インダクタの回転軸は、前記設定スイッチの前記回転軸に連結され、前記制御部は、前記可変コンデンサ又は可変インダクタにより構成される発振回路の出力周波数に基づき前記設定変更処理を実行するかどうか判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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