JP2009213505A - 遊技機及び設定変更処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】設定変更の条件として扉を所定速度以下で閉めることを条件に追加することで、不正行為の防止を確実に抑止する。
【解決手段】扉130−2に設けられて当該扉の速度を検出するセンサVSを備える。所定の操作により設定値が確定された後において、センサVSにより検出された扉を閉めるときの速度が予め定められた閾値より小さいとき(扉がゆっくりと閉められたとき)、確定された設定値を有効にする。閾値を超えたとき、確定された設定値を無効にする。設定変更の条件として扉を所定速度以下で閉めることを条件に追加することで、設定変更を周囲に知らしめ、不正行為を目立たせ、もって当該不正行為を抑止することができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機及びその設定変更処理プログラムに関し、特に設定変更に関するセキュリティを向上させたものに関する。
スロットマシン等の遊技機において、遊技者が所定の枚数のメダルや遊技球等の遊技媒体を遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要な遊技媒体は、遊技ホール内に設けられた遊技媒体貸機等で借りることができ、所望の遊技機の遊技媒体投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
スロットマシンは、基本的に絵柄が揃ったときに賞品としてメダルを払い出すものであるが、絵柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容(内部動作)は所定の範囲内で設定変更が可能であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。
通常のスロットマシンは、BB,RB、小役等の抽選確率の異なる複数の抽選テーブルを予め備える。スロットマシンの抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/ハズレの判定がなされる。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定を変更することを、設定変更と称している。
従来、例えばスロットマシンのような遊技機では、設定値(通常1〜6)を変更する場合、遊技機の扉を開け、電源部に設けられた設定キースイッチに設定キーを挿入して当該キースイッチをオンにした状態で遊技機の電源を投入して設定変更可能な状態にし、設定変更ボタン(押ボタン)を1回押下するごとに、7セグメント表示器などに表示される設定値がインクリメントされて1〜6までの値を循環的に変化させ、所望する設定値が表示器に表示されたところでスタートスイッチを操作することで、所望する設定値を確定させていた。
従来のスロットマシンでは、扉を開けて所定の設定変更処理を行えば誰でも設定変更ができた。このため、ホールのスタッフに気づかれないように、こっそり扉を開けて不正に設定変更を行う不正行為が横行していた。
このような不正行為を防止する技術を開示する先行技術として、以下に示すものが有る。
特開2004−135844号公報 扉の開放状態を条件として設定変更モードに移行する。 特開2005−261671号公報 扉が開放状態であり、かつ、所定時間以内に操作されることを条件として設定変更モードに移行する。 特開2006−141736号公報 設定変更モード移行の条件は扉の全開開放とする。 特開2006−141749号公報 設定変更確定の条件は、所定のタイミングでの変更操作を条件とする。
また、扉の開閉速度に応じて特定の処理を行う技術を開示する先行技術として、下記にものがある。
特開平9−317325号公報 車のスライド扉の閉速度に異常があった場合に、モータにより扉停止又は開方向へ動かす。 特開2000−8703号公報 扉閉時のスピードが所定値よりも遅い場合、故障と判定する。 特開2003−299845号公報 扉開時の開放量が少なく、かつ開放スピードが遅いと不正行為として報知する。
本発明は、公知の特許文献1乃至特許文献7とは異なる手段で不正行為を防止することのできる遊技機及びプログラムを提供することを目的とする。すなわち、本発明は、設定変更の条件として、扉を所定速度以下(所定時間以上)で閉めることを追加することで、不正行為をさらに確実に抑止することを目的とする。
この発明は、遊技機筐体と、前記遊技機筐体に回動可能に取り付けられる扉と、所定の信号に基づき抽選処理を行い、当該抽選の結果に基づき当選判定を行う当選抽選手段と、前記当選抽選手段の動作を選択する設定値を変更するための状態に遊技機を移行させるための第1スイッチと、前記設定値を変更するための第2スイッチと、変更された前記設定値を確定するための第3スイッチと、前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの出力に基づき前記設定値を変更する設定変更処理部と、前記扉の回転位置を検知する扉位置検知センサと、前記扉位置検知センサの出力に基づき前記扉が開状態から閉状態へ移動する際の移動速度又は移動時間を求める移動速度時間検知部とを備え、
前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの少なくともいずれかは、前記遊技機筐体の内部であって前記扉の開状態で操作可能な位置に設けられ、
前記設定変更処理部は、
前記第1スイッチが設定の変更を行うための前記状態に移行するように操作されたとき、設定の変更を行うための前記状態に移行し、
前記第2スイッチの操作に基づき前記設定値を変更し、
前記第3スイッチの操作に基づき前記設定値を確定し、
前記設定値が確定され、かつ、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいとき、設定の変更を行うための前記状態を終了するとともに、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を実行可能とし、
前記設定値が確定された後において、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さくないとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きくないとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせない、ものである。
前記設定変更処理部は、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態から閉状態位置への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいときであっても、前記扉の前記開状態に対応する回転位置が予め定められた角度閾値よりも小さいとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせない、ようにしてもよい。
前記設定変更処理部は、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された時点における前記扉の回転位置を前記開状態とし、
前記開状態の回転位置と予め定められた全開状態に対応する回転位置の比に基づき前記予め定められた速度閾値又は時間閾値を調整するとともに、調整された速度閾値又は時間閾値に基づき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせるかどうかを判定するようにしてもよい。
前記設定変更処理部は、
前記設定値が確定され、かつ、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さい、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいことが予め定められた回数以上繰り返されたとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせるようにしてもよい。
この発明は、遊技機筐体と、前記遊技機筐体に回動可能に取り付けられる扉と、所定の信号に基づき抽選処理を行い、当該抽選の結果に基づき当選判定を行う当選抽選手段と、前記当選抽選手段の動作を選択する設定値を変更するための状態に遊技機を移行させるための第1スイッチと、前記設定値を変更するための第2スイッチと、変更された前記設定値を確定するための第3スイッチと、前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの出力に基づき前記設定値を変更する設定変更処理部と、前記扉の回転位置を検知する扉位置検知センサと、前記扉位置検知センサの出力に基づき前記扉が開状態から閉状態へ移動する際の移動速度又は移動時間を求める移動速度時間検知部とを備え、前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの少なくともいずれかは、前記遊技機筐体の内部であって前記扉の開状態で操作可能な位置に設けられ、前記設定変更処理部はCPUを含むものである遊技機のプログラムであって、
前記設定変更処理部に、
前記第1スイッチが設定の変更を行うための前記状態に移行するように操作されたとき、設定の変更を行うための前記状態に移行するステップと、
前記第2スイッチの操作に基づき前記設定値を変更するステップと、
前記第3スイッチの操作に基づき前記設定値を確定するステップと、
前記設定値が確定され、かつ、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいとき、設定の変更を行うための前記状態を終了するとともに、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせるステップと、
前記設定値が確定された後において、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さくないとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きくないとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせないステップと、を実行させるための設定変更処理プログラムである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
本発明によれば、設定変更の条件として扉を所定速度以下(所定時間以上)で閉めることを追加することで、設定変更を周囲に知らしめ、不正行為を目立たせ、もって当該不正行為を抑止することができる。
この発明の実施の形態に係る遊技機(スロットマシン)について図面を参照して説明する。
図1は扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体(遊技機筐体)120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた扉130とを備えている。前記扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右側下方に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左側下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。
スタートスイッチ134は、前述のように回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはこれに代わるベットスイッチ137の押下を条件に、または、入賞判定に応じて得られる「再遊技(Replay)」時には前遊技からの所定時間経過を条件に、リールユニット203の駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ140は、リールユニット203の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ140は、3つの回転リールに対応した三個のスイッチから構成される。回転リールに対応したストップスイッチ140の操作により、当該対応した回転リールの回転を停止するように設定されている。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、貯留したメダルを扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置2が設置されている。このホッパ装置2の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク1を備えている。スロットマシン本体120の内部には、扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。ホッパ装置2の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1001が、扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1001は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置2に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金などで作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数を超えたメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1001の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1001により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
ホッパ装置2の払い出し口は払い出し口135に連通するようになっていて、ホッパ装置2により払い出されたメダルも払出し口135から遊技者へ送り出される。
リールユニット203は、ストップスイッチ140によりその駆動が停止される。リールユニット203は、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図3は遊技機の電源部205の正面(パネル)を示す。
図3において、電源スイッチ2051は電源のオン/オフスイッチであり、電源部パイロットランプ2052は電源がオンのとき点灯するランプ(LED)であり、打ち止め有無スイッチ2053はメダルの払い出し枚数を制限する打ち止めを「有り」または「無し」に設定するスイッチである。打ち止め有無スイッチ2053は通常「無し」に設定されていて、頻繁に使用されることはない。設定キースイッチ2054は設定を有効にするためのスイッチであり、設定変更/リセットスイッチ2055は設定変更を行ったり、装置をリセットするためのスイッチであり、AC100Vパイロットランプ2056は筐体の電源であるAC100Vが供給されていることを示すランプであり、AC電源出力及び電源ケーブル2057は電源を供給するためのものである。
図4は発明の実施の形態に係るスロットマシンの機能ブロック図を示す。
図4において、200、201はそれぞれCPU、ROM、RAMを内蔵するメイン基板、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入枚数の管理、払い出し、リールの回転及び停止制御、当選処理などを行う。サブ基板201は当選処理に基づいた演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチ134やストップスイッチ140、ベットスイッチ137などのスイッチからなる操作部である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選処理によって得られる当選役や押し順の報知がなされる。205は各部に電源を供給する電源部である。
サブ基板はメイン基板200からコマンド信号をうけ、これに従って演出等の処理を行う。コマンド信号の流れはメイン基板200からサブ基板への一方のみであり、逆にサブ基板からメイン基板200へコマンド信号等が出されることはない。
2はメダルを払い出すためのホッパ装置である。ホッパ装置2は、メダルを払い出すために回転ディスクを回転させるホッパモータ34とを備える。ホッパモータ34はメイン基板200のホッパ装置駆動部200cからのメダル払い出し命令(制御信号又は駆動信号)により制御される。なお、ホッパ装置駆動部200cをメイン基板200の外部に(例えば独立したユニットとして、あるいはホッパ装置2内に)設けることもできる。
メイン基板200には、扉位置検知センサVS及び扉閉検知センサGSが接続されている。
扉位置検知センサVSは、扉130の回転位置を検知するセンサである。扉130は図5に示すようにヒンジHINを支点として回転する。最大の回転角を約90度とすれば、扉位置検知センサVSは、例えば、扉130が閉じられた状態を0度、全開の状態を約90度(この数値は一例である)として、扉130が0度から約90度のどの位置にあるかを検知するものである。
扉位置検知センサVSとして、例えば、ロータリーエンコーダー、ポテンショメータを使用することができる。
ロータリーでンコーダは、その回転軸の位置(回転角度)に対応する角度のデジタル値を出力するもの(アブソリュートタイプ)、前記回転軸が微小な一定角度だけ回転したときに1つのパルスを出力するもの(インクリメントタイプ)がある。アブソリュートタイプであればその出力をそのまま回転位置の情報として使用ことができる。インクリメントタイプであればその出力でカウンタを動作させることで回転位置の情報を得ることができる。なお、インクリメントタイプでは位相の異なる2つのパルスが出力されるので、2つのパルスの位相関係に基づき回転方向を検知することができる。なお、位置情報は不要で速度情報のみを必要とするのであれば、扉位置検知センサVSとして発電機を用いることもできる。当該発電機の発電電圧が速度に比例するとして、発電電圧から速度を求めることができる。
ポテンショメータ(可変抵抗器)は、その回転軸の位置に対応する抵抗値(ポテンショメータに電源を接続すれば電圧値)を出力するものである。その出力をアナログ/デジタル変換することにより、回転位置のデジタル情報を得ることができる。
扉閉検知センサGSは、扉130が閉じられたことを検知するセンサであり、例えばマイクロスイッチや接点などの電気的スイッチである。
メイン基板200は、スタートスイッチ134の出力に基づき抽選を行い、抽選結果に基づき当選を判定するとともに、入賞したときにメダルの払い出し要求をホッパ装置駆動部200cへ送る当選抽選手段200aと、遊技機の設定変更に係る処理を行う設定変更処理部200bと、ホッパモータ34の駆動信号を発生するホッパ駆動装置200cとを含む。
設定変更処理部200bは例えばROMに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより実現され、内部動作に関する設定の変更を行うための設定キースイッチ2054及び設定変更/リセットスイッチ2055が操作されたときに予め定められた手順に従い設定変更を行う。設定変更とは、入賞確率テーブルを選択する内部設定を変更することである。遊技機の処理部(メイン基板200)のROMには複数の入賞確率テーブルが予め用意されていて、遊技機が設置されるホールでどのテーブルを使用するか選択することができるようになっている。テーブルの種類によって当選・入賞の確率が変わるので、使用するテーブルの種類を自己に有利なように変更するという不正行為(設定変更ゴト)が存在する。
メイン基板200は、さらに、扉位置検知センサVSの出力に基づき、開状態に対応する回転位置(例えば90度)から閉状態に対応する回転位置(例えば0度)への前記扉の移動速度又は移動時間を求める移動速度/時間検知部200dを含む。
設定変更処理部200bは例えばROMに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより実現され、設定変更が終了してから扉130が閉じられときの、扉130の移動速度(角速度)又は移動時間を求めるものである(その詳細は後述する)。
抽選手段200a、設定変更処理部200b、ホッパ装置駆動部200c及び移動速度/時間検知部200dは、ICなどのハードウエア又はCPUとROMに格納されたプログラムによるソフトウエア、あるいはこれらハードウエアとソフトウエアの組み合わせで実現される。
なお、メイン基板1のROMには、このスロットマシン100で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、当選確率テーブル,図柄テーブルおよび入賞図柄組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。当選確率テーブルは、乱数発生部で抽出された乱数値を各当選態様に区分けするように区分されており、乱数発生部で発生する一定範囲の数値の中から抽出される乱数値を各当選態様に区画するデータを記憶している。すなわち、当選確率テーブルは、乱数発生部がとる乱数の全領域に対応して、各当選態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を当選1、当選2、・・・というように設定する。
抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、入賞判定で入賞とされたとき、すなわち所定の図柄が揃ったとき入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
スロットマシンは、基本的に図柄が揃ったときに賞品としてメダルを払い出すものであるが、上述のように、図柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容(内部動作)は所定の範囲内で設定の変更が可能であり、スロットマシンが設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。
具体的には、スロットマシンは、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役等の抽選確率の異なる複数の抽選テーブルを予め備える。スロットマシンの抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/外れの判定がなされる。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定(設定値)を変更することを、設定の変更(設定変更)と称している。
スロットマシンの設定変更の際には、上記複数の抽選テーブルの中から1つが設定される。例えば、6つの抽選テーブルを備えるときは、設定値として1〜6の整数が割り当てられる。1は当選の確率が最も低い抽選テーブルに対応し、数値が大きくなるにしたがって確率が徐々に上昇し、6は当選の確率が最も高い抽選テーブルに対応する。
設定変更処理部200bは、設定キースイッチ2054がオンになると設定変更処理が実行され(設定変更モード(状態)になる)、オフになると設定変更処理が終了する(設定変更モードから通常の遊技モードに戻る)ものであるが、発明の実施の形態では、さらに、設定変更処理部200bは、移動速度/時間検知部200dの出力を受けて、設定変更が終了してから扉130が閉じられときの扉130の移動速度(角速度)が所定値よりも小さいか、又はそのときの移動時間が所定値よりも長いか判定し、この判定結果に基づき変更された設定値を有効にするかそれとも無効にするかを制御する。要するに、設定変更処理部200bは、扉130をゆっくりと閉めたことを条件として設定変更により変更された設定値を有効にしている。このように扉を所定速度以下で閉めることを条件とすることで、設定変更を行っていることを周囲(営業中における他の遊技者やホール店員)に知らしめることができ、不正行為の発見を容易にする。
すなわち、設定変更処理部200bは、設定キースイッチ(第1スイッチ)2054がオンにされて設定の変更を行うための状態に移行し、設定変更/リセットスイッチ(第2スイッチ)2055の操作に基づき設定値を変更し、スタートスイッチ(第3スイッチ)134の操作に基づき設定値を確定する。そして、設定値が確定され、かつ、第1スイッチ2054が遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、移動速度検知部200dにより求められた、開状態に対応する回転位置から閉状態に対応する回転位置への扉130の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態に対応する回転位置から閉状態に対応する回転位置への扉130の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいとき、設定の変更を行うための状態を終了するとともに、確定された設定値に基づき当選抽選手段200aに抽選処理を行わせる(確定された設定値を有効にする)。
他方、設定値が確定された後において、第1スイッチ2054が遊技を行うための状態に戻るように操作されてから予め定められた時間が経過するまでの間において、移動速度検知部200dにより求められた、開状態に対応する回転位置から閉状態に対応する回転位置への扉130の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さくないとき、又は、開状態に対応する回転位置から閉状態に対応する回転位置への扉130の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きくないとき、確定された設定値に基づき抽選処理を行わせることを禁止する(確定された設定値を無効にする、タイムアウトとする)。
すなわち、発明の実施の形態に係る遊技機においては、扉130をゆっくり閉じた場合にのみ設定変更を有効とする。設定変更のためのスイッチ2054、2055が遊技機筐体120の内部に設けられ、扉130を開けないと操作できないこと、通常の遊技状態では扉130を閉じる必要があることから、扉130を閉じることは遊技機を通常の遊技状態に復帰させるための最後の操作と言うことができる。発明の実施の形態は斯かる点に着目したものであり、扉130をゆっくりと閉じたことをもって設定変更を有効にするものである。
発明の実施の形態に係る遊技機では、従来のように設定値の選択表示を行った後、スタートスイッチ134で設定値を確定させ(いわば仮確定)し、その後、設定変更キースイッチ2054をオフにする。その後に扉130を閉めたときに、扉130をゆっくり閉じたかどうかを判定する。この条件を満たさない限り、設定値が確定しない。このとき、遊技機をエラー状態にする、又は設定値が元に戻るようにしてもよい。
図5はスロットマシン筐体の扉130を開けた状態を示す斜視図である。図5の例では、扉130はその上側の部分130−1と同下側の部分(下扉)130−2とから構成され、筐体の左側に設けられたヒンジHINを回転の中心として上側の部分130−1と同下側の部分(下扉)130−2をそれぞれ独立に開閉できるものである。図5ではそれら両方を開いた状態を示している。図5で示すように、扉位置検知センサVSは、ヒンジHIN側に設けられている。
図6は、扉位置検知センサVSの取り付け詳細(一例)を示す。同図において、HIN2はヒンジHINの扉130−2側に取り付けられた部分を示し、HIN1はヒンジHINの筐体120側に取り付けられた部分を示す。部分HIN2は棒状の突起が設けられ、これが部分HIN1の穴に嵌り込むように取り付けられる(突起と穴の配置は逆でもよい)。当該突起を中心として扉130−2は開閉する。当該突起の反対側(上方)には歯車G2が取り付けられている。歯車G2の中心軸は当該突起の中心軸に一致する。歯車G2は固定されており、当該突起を中心として回転することはない。他方、部分HIN1には、前記穴に隣接するように歯車G1が回転自在に取り付けられている。
部分HIN2が部分HIN1に取り付けられた状態では、歯車G1とG2が噛み合う。前述のように、歯車G2は扉130−2に固定されているから、扉130−2がヒンジHINを中心に回転すると、その回転角度が歯車G2を介して歯車G1に伝達される。また、歯車G1の回転軸には、ロータリーエンコーダやポテンショメータなどの扉位置検知センサVSの回転軸が接続されている。以上の構成により、扉130−2が回転すると、それに応じて扉位置検知センサVSの回転軸が回転する。その回転角度は扉130−2の回転角度に比例する。回転角度の伝達に歯車G1とG2を使用しているので、扉130−2の回転角度と扉位置検知センサVSの回転軸の角度がずれることがない。つまり、扉位置検知センサVSで回転角度の絶対値を検知することができる。例えば、扉130−2が閉じた状態(図7(b)の状態)を角度=0度と設定しておけば、角度=0度となったときに扉130−2が閉じたと判定することができる。
図7は、扉閉検知センサGSの動作説明図であって、遊技機100を上から見た図を示す。図7(a)は扉130が開いた状態を、同図(b)は閉じた状態を示す(なお、同図では上扉130−1と下扉130−2を区別していない)。扉閉検知センサ(例えばマイクロスイッチ)GSの作用部GS−aに当接する部材130aが扉130に設けられており、扉130が開いた状態では作用部GS−aと部材130aが離れており、作用部GS−aが突出していてオフになっている。扉130が閉じた状態では作用部GS−aと部材130aが接触し、作用部GS−aが押し込まれてオンになっている。
図8は、発明の実施の形態に係る設定変更フローチャートを示す。
図8は設定変更手順の全体を示す。まず、ホール係員により遊技機の電源がオフにされ(S10)、設定キースイッチ2054がオンにされる(S11)。そして、その状態で遊技機の電源がオンにされる(S12)。すると、設定変更処理部200bは、電源投入後の初期設定処理において設定キースイッチ2054がオンにされたことを検知し、設定変更モードになり設定変更処理を開始する。設定変更モードになったら、従来と同様の手順で設定変更が行われる(S13)。具体的には、ホール係員が設定変更/リセットスイッチ2055を押して設定値を所望の値に設定する。設定値は、設定変更処理部200bにより遊技機の図示しない表示部(例えば遊技機の前面に設けられた日の字型LED表示器)に表示される。所望の設定値になったら、ホール係員によりスタートスイッチ134が押下される(S14)。そして、設定キースイッチ2054がオフにされる(S15)。このタイミングで、設定変更処理部200bは図示しないカウンタで計時を開始する。
設定変更処理部200bが、移動速度/時間検知部200dの出力を予め定められた閾値と比較する(S16)。すなわち、移動速度検知部200dにより求められた、開状態に対応する回転位置から閉状態に対応する回転位置への扉130の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき(扉の閉速度<速度閾値)、又は、開状態に対応する回転位置から閉状態に対応する回転位置への扉130の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいとき(扉の閉時間>時間閾値)、設定変更処理部200bは設定値の更新処理を行う(S16でYES、S17)。すなわち、設定変更処理部200bは、S13で設定された新しい設定値をメイン基板200のメモリに記憶する。これで、設定変更処理部200bによる設定変更処理が終了し、通常の遊技可能な状態に移行する。前記メモリに記憶された新しい設定値により抽選処理が行われる。S16でYESということは、扉130がゆっくり閉じられたことを意味する。速度閾値又は時間閾値は、不正行為を防止できるように、不正行為が容易に露見する程度に小さな速度又は長い時間に選ばれる。
上記2つの条件のいずれかが満たされないとき(S16でNO)、カウンタによる計時が予め定められた期間を超えたかどうか判定する(S18)。超えていない場合(S18でNO)、S16の処理を繰り返す。超えた場合(S18でYES)、扉130が閉じられていないか、又は扉130が急いで閉じられたことを意味するから、タイムアウトとする。そして、設定変更処理部200bにより設定変更失敗が報知される(S19)。例えば、警報音が発生したり、液晶表示装置に「設定変更が失敗しました」などと表示がなされる。そして、設定値が更新されることなく(メイン基板200のメモリに記憶されることなく)、設定変更処理部200bによる設定変更処理が終了する(S20)。
図8のS16の判定処理及び移動速度/時間検知部200dの動作について、さらに説明を加える。
まず、移動速度に関する判定処理及び移動速度/時間検知部200dの動作について説明を加える。図9は判定処理の条件を整理したものであり、同図(a)は閾値が固定である場合を示し、同図(b)は閾値が可変である場合を示す。また、図10は閾値が固定である場合の説明図(タイミングチャート)、図11は閾値が可変である場合の説明図(タイミングチャート)である。
図9(a)の閾値固定の処理について説明する。同図に示すように、移動速度/時間検知部200dは、扉が開状態から閉状態に移動する際の速度(角速度)の平均値又はピーク値を出力し、設定変更処理部200bは当該出力を予め定められた閾値と比較する。設定変更を有効にする条件は、当該出力が閾値以下(又は、閾値よりも小さい)ことである。
移動速度/時間検知部200dは、例えば、扉位置検知センサVSから図10(a)のような扉の角度信号(符号P)を受けると、この信号に基づき同図(b)のような角速度信号(符号P’)を生成する(例えば角度信号Pを微分することで角速度P’を得る)。なお、図10はあくまで模式図であって、角速度が一定であるとは限らない。したがって、移動速度/時間検知部200dは、角速度信号P’の平均を求める(角速度P’を積分する)又はそのピークを求めるようにするとよい。
図10において、角速度信号P’は速度閾値THを下回っているから、設定変更は有効になる(S16でYES)。これに対し、点線で示した角度信号Q・角速度Q’は速度閾値THを上回っているから、設定変更は無効になる(S16でNO)。
移動速度/時間検知部200dによる角速度の測定の開始は、設定キースイッチ2054がオフになったタイミングとする。これ以降は筐体内部のスイッチを操作することがなく、後は扉130を閉めるだけであるので、測定開始タイミングとして好適である。なお、扉130が移動を開始したこと(速度がゼロでなくなったこと)を検知した時点を測定開始タイミングとするようにしてもよい。
移動速度/時間検知部200dによる角速度の測定の終了は、扉閉検知センサGSがオンしたタイミング(扉閉検知タイミング)又は扉角度がゼロになったタイミング(図10のt1)とする。
なお、閾値固定の場合は、設定変更を許可する付加条件として、設定キースイッチ2054のオフタイミング(図10(a)のt0)において扉が開放状態(角度>所定値)であること、を設けることが好ましい。この所定値は角度閾値であり、例えば、45度、60度などの、扉130が開放状態であると認識される程度の角度に設定される。これを設けないと、設定キースイッチ2054をオフにする前に扉130をほとんど閉まった状態にしておき、隙間から手あるいは工具を入れて設定キースイッチ2054をオフにしてからゆっくりと扉130を閉じることで設定変更が有効になる。このようなやり方は不正行為に多く見られるものであり露見しにくいので、扉130を大きく開けておくこと(例えば45度以上)を条件に設定変更を有効にすることが好ましい。付加条件の判定は、扉位置検知センサVSの出力に基づき設定変更処理部200bが行う。
図9(b)の閾値可変の処理について説明する。同図に示すように、移動速度/時間検知部200dは、扉が開状態から閉状態に移動する際の速度(角速度)の平均値又はピーク値を出力し、設定変更処理部200bは調整された閾値と比較する。
ここで、
調整された閾値=(閾値)×(設定キースイッチオフ時の角度)÷(扉全開時角度)
とする。扉全開時角度は例えば90度である。設定変更を有効にする条件は、当該出力が調整された閾値以下(又は、閾値よりも小さい)ことである。
移動速度/時間検知部200dの動作は閾値固定の場合と同じである。
図11(a)において、設定キースイッチ2054がオフになったタイミングt0では扉の角度は45度であり、全開の90度の半分である。したがって、図11(b)に示すように、調整された閾値TH’は、予め定められた閾値THの1/2となる。角速度信号R’は調整された速度閾値TH’を下回っているから、設定変更は有効になる(S16でYES)。これに対し、角速度信号S’は調整された速度閾値TH’を上回っているから、設定変更は無効になる(S16でNO)。
閾値を可変とすることで、扉130の開角度(時刻t0における角度)によらず、扉を閉める行為を周囲に目立たせることができる。上述の不正行為でのように扉130をほとんど閉まった状態にしておくと、通常よりもゆっくりと扉130を閉めなければならず、不正行為が露見しやすくなる。
閾値可変の場合は、閾値固定では必要であった設定変更を許可する付加条件を無くすことができる。もちろん、閾値可変の場合に付加条件を設けてもよい。
次に、移動時間に関する判定処理及び移動速度/時間検知部200dの動作について説明を加える。図12は判定処理の条件を整理したものであり、同図(a)は閾値が固定である場合を示し、同図(b)は閾値が可変である場合を示す。
図12(a)の閾値固定の処理について説明する。同図に示すように、移動速度/時間検知部200dは、扉が開状態から閉状態に移動する際に要した時間を出力し、設定変更処理部200bは当該出力を予め定められた閾値と比較する。設定変更を有効にする条件は、当該出力が閾値以下(又は、閾値よりも小さい)ことである。
移動速度/時間検知部200dは、例えば、図10(a)に示す設定キースイッチ2054がオフになったタイミング(t0)から扉開閉検知センサGSがオンになったタイミング又は扉130の角度がゼロになったタイミング(t1)までの時間を計測する。例えば、符号Pに関して計測された時間は(t1−t0)である。これが、予め定められた時間閾値を下回っていれば設定変更は有効になる(S16でYES)。これに対し、図10(a)の符合Qに関して計測された時間(t2−t0)のように、時間閾値を上回れば設定変更は無効になる(S16でNO)。
なお、閾値固定の場合は、設定変更を許可する付加条件として、設定キースイッチ2054のオフタイミングにおいて扉130が開放状態(角度>所定値)であること、を設けることが好ましい。
図12(b)の閾値可変の処理について説明する。同図に示すように、移動速度/時間検知部200dは、扉が開状態から閉状態に移動する際に要した時間を出力し、設定変更処理部200bは調整された閾値と比較する。
ここで、
調整された閾値=(閾値)÷((設定キースイッチオフ時の角度)÷(扉全開時角度))
とする。設定変更を有効にする条件は、当該出力が調整された閾値以下(又は、閾値よりも小さい)ことである。
移動速度/時間検知部200dの動作は閾値固定の場合と同じである。
図11(a)において、設定キースイッチ2054がオフになったタイミングt0では扉の角度は45度であり、全開の90度の半分である。したがって、調整された閾値は、予め定められた閾値の2倍となる。
閾値可変の場合は、閾値固定では必要であった設定変更を許可する付加条件を無くすことができる(設けてもよい)。
なお、扉130をゆっくり閉めることを何度か繰り返したときに初めて設定変更を有効にするようにしてもよい。その処理フローチャートを図13に示す。図13では、S16の後にS21:繰返回数の比較ステップが設けられていて、予め定められた繰り返し回数Nに到達しない間はS16の処理が繰り返される。
図14はタイミングチャートを示す。例えば、繰返回数N=3とする。設定変更を有効にするには、設定変更キースイッチ2054をオフにし(t0a)、ゆっくりと扉130を閉める(t0aからt1a)。そして、再び扉130を開け(角度はt0aと同じ程度又はそれ以上とする)、ゆっくりと扉130を閉める(t0bからt1b)。N=2以降の計測開始のタイミングt0b、t0cは、扉130の動きが開から閉に変わった時点(角速度の符号が負から正に変わったタイミング)である。同様のことが繰り返され、それが3回目になるとS21でNOとなり、設定値の更新処理(S17)が行われる。
扉130の閉まる方向への移動を正の向きとすれば、図14に示すように、移動速度/時間検知部200dはt0aからt1a、t0bからt1b、t0cからt1cにかけて正の速度を出力し、これがS16で比較される。これに対し、t1aからt0bでは負の速度が出力されるので常に閾値よりも小さくなるが、設定変更処理部200bは負の速度について判定を行わないようにする(少なくとも、S16でYESとしない)ことで、扉130を開くことが繰返回数にカウントされることはない。
本発明の実施の形態では、設定変更を完了するためには、扉をゆっくりと閉めなければならない。当該行為は周囲に目立つことになる。本発明の実施の形態によれば、営業中の行われる設定変更にスタッフが容易に気づき、不正行為者を摘発することができる。したがって、不正行為を抑止することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
スロットマシンの扉を閉めた状態を示す正面図である。 スロットマシンの扉を180度開いた状態を示す正面図である。 スロットマシンの電源部の正面図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンのブロック図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの斜視図である(扉開放状態)。 発明の実施の形態に係るスロットマシンのヒンジ部分の詳細図である(扉を外した状態)。 発明の実施の形態に係る扉閉検知センサの動作説明図である(扉開状態と扉閉状態)。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る設定変更を有効にするための速度条件の説明図である。 発明の実施の形態に係る設定変更を有効にするための速度条件の説明図(角度・角速度のグラフ、閾値固定)である。 発明の実施の形態に係る設定変更を有効にするための速度条件の説明図(角度・角速度のグラフ、閾値可変)である。 発明の実施の形態に係る設定変更を有効にするための時間条件の説明図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る設定変更を有効にするための他の速度条件の説明図(角度・角速度のグラフ)である。
符号の説明
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体(遊技機筐体)
130 扉
130−2 下扉
134 スタートスイッチ(第3スイッチ)
137 ベットスイッチ
140 ストップスイッチ
200 メイン基板
200a 当選抽選手段
200b 設定変更処理部
200c ホッパ装置駆動部
200d 移動速度/時間検知部
205 電源部
2054 設定キースイッチ(第1スイッチ)
2055 設定変更/リセットスイッチ(第2スイッチ)
GS 扉閉検知センサ
VS 扉位置検知センサ

Claims (5)

  1. 遊技機筐体と、前記遊技機筐体に回動可能に取り付けられる扉と、所定の信号に基づき抽選処理を行い、当該抽選の結果に基づき当選判定を行う当選抽選手段と、前記当選抽選手段の動作を選択する設定値を変更するための状態に遊技機を移行させるための第1スイッチと、前記設定値を変更するための第2スイッチと、変更された前記設定値を確定するための第3スイッチと、前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの出力に基づき前記設定値を変更する設定変更処理部と、前記扉の回転位置を検知する扉位置検知センサと、前記扉位置検知センサの出力に基づき前記扉が開状態から閉状態へ移動する際の移動速度又は移動時間を求める移動速度時間検知部とを備え、
    前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの少なくともいずれかは、前記遊技機筐体の内部であって前記扉の開状態で操作可能な位置に設けられ、
    前記設定変更処理部は、
    前記第1スイッチが設定の変更を行うための前記状態に移行するように操作されたとき、設定の変更を行うための前記状態に移行し、
    前記第2スイッチの操作に基づき前記設定値を変更し、
    前記第3スイッチの操作に基づき前記設定値を確定し、
    前記設定値が確定され、かつ、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいとき、設定の変更を行うための前記状態を終了するとともに、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を実行可能とし、
    前記設定値が確定された後において、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さくないとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きくないとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせない、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記設定変更処理部は、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態から閉状態位置への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいときであっても、前記扉の前記開状態に対応する回転位置が予め定められた角度閾値よりも小さいとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせない、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記設定変更処理部は、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された時点における前記扉の回転位置を前記開状態とし、
    前記開状態の回転位置と予め定められた全開状態に対応する回転位置の比に基づき前記予め定められた速度閾値又は時間閾値を調整するとともに、調整された速度閾値又は時間閾値に基づき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせるかどうかを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記設定変更処理部は、
    前記設定値が確定され、かつ、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さい、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいことが予め定められた回数以上繰り返されたとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  5. 遊技機筐体と、前記遊技機筐体に回動可能に取り付けられる扉と、所定の信号に基づき抽選処理を行い、当該抽選の結果に基づき当選判定を行う当選抽選手段と、前記当選抽選手段の動作を選択する設定値を変更するための状態に遊技機を移行させるための第1スイッチと、前記設定値を変更するための第2スイッチと、変更された前記設定値を確定するための第3スイッチと、前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの出力に基づき前記設定値を変更する設定変更処理部と、前記扉の回転位置を検知する扉位置検知センサと、前記扉位置検知センサの出力に基づき前記扉が開状態から閉状態へ移動する際の移動速度又は移動時間を求める移動速度時間検知部とを備え、前記第1スイッチ乃至前記第3スイッチの少なくともいずれかは、前記遊技機筐体の内部であって前記扉の開状態で操作可能な位置に設けられ、前記設定変更処理部はCPUを含むものである遊技機のプログラムであって、
    前記設定変更処理部に、
    前記第1スイッチが設定の変更を行うための前記状態に移行するように操作されたとき、設定の変更を行うための前記状態に移行するステップと、
    前記第2スイッチの操作に基づき前記設定値を変更するステップと、
    前記第3スイッチの操作に基づき前記設定値を確定するステップと、
    前記設定値が確定され、かつ、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さいとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きいとき、設定の変更を行うための前記状態を終了するとともに、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせるステップと、
    前記設定値が確定された後において、前記第1スイッチが遊技を行うための状態に戻るように操作された後において、前記移動速度時間検知部により求められた、開状態から閉状態への前記扉の移動速度が予め定められた速度閾値よりも小さくないとき、又は、開状態から閉状態への前記扉の移動時間が予め定められた時間閾値よりも大きくないとき、確定された前記設定値に基づき前記当選抽選手段に前記抽選処理を行わせないステップと、を実行させるための設定変更処理プログラム。
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