JP4496761B2 - 振動減衰装置 - Google Patents

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Description

本発明は、事務所用のビル、集合住宅、戸建住宅の建物の壁、特にこれらの建物に生じる地震や風、交通振動等に基づく振動を減衰させる制震壁やブレース型ダンパ等からなる振動減衰装置に関する。
特開2001−295496号公報
この種の振動減衰装置としては、例えば、下梁及び上梁と、上部に開口を有して、下部で下梁に固定された箱体(粘性体容器)と、この箱体内に配されていると共に上部で上梁に固定された抵抗板と、箱体と抵抗板との間の隙間に充填された粘性体とを具備しており、地震や風、交通振動等に基づく振動に際して、下梁に対する上梁の相対的水平変位に基づく箱体と抵抗板との間の同じく相対的水平変位において箱体内に収容された粘性体に粘性剪断変形を生じさせて、この粘性剪断変形による減衰力により地震や風、交通振動等に基づく振動を減衰させる制震壁からなる振動減衰装置が特許文献1において提案されている。このような振動減衰装置では、箱体を側壁板及び底壁板等の溶接のみにより一体的に固定して箱体を構成しているものと考えられる。
しかしながら、斯かる振動減衰装置では、箱体を側壁板等の溶接のみにより一体的に固定するために、箱体の構成部材である側壁板や底壁板の相互間における位置決めを精度よく行うのが困難であり、而して、組み立て精度の高い箱体を簡単に得ることは困難である。一方、溶接固定して組み立てた箱体の分解及び再度の組み立ては極めて困難であることから箱体の組み立てに慎重を期す必要があり、従って、箱体の組み立てを速やかに行うこともまた困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、組み立て精度の高い箱体を簡単に且つ速やかに形成することのできる振動減衰装置を提供することにある。
本発明の第一の態様の振動減衰装置は、上部で開口している少なくとも一個の箱体と、箱体に対して隙間をもって当該箱体内に配されている抵抗力発生部を有している少なくとも一枚の抵抗板と、箱体と抵抗板との隙間に充填された粘性体とを具備しており、箱体は、互いに対向している一対の広幅側壁板と、一対の広幅側壁板の夫々の横方向における一方側の内側面に当接している当接面を有している一方の狭幅側壁板と、横方向で一方の狭幅側壁板に対向していると共に一対の広幅側壁板の夫々の横方向における他方側の内側面に当接している当接面を有している他方の狭幅側壁板と、一対の広幅側壁板の夫々の下方側の内側面に当接している当接面を有している底壁板と、一対の狭幅側壁板及び底壁板を一対の広幅側壁板に固定している固定手段とを具備しており、固定手段は、一対の広幅側壁板により一方の狭幅側壁板を挟圧する挟圧力、一対の広幅側壁板により他方の狭幅側壁板を挟圧する挟圧力及び一対の広幅側壁板により底壁板を挟圧する挟圧力のうちの少なくとも一つの挟圧力を生じさせるように、一方の狭幅側壁板、他方の狭幅側壁板及び底壁板の少なくとも一つと一対の広幅側壁板とを共締めする共締め手段を具備しており、共締め手段による共締めにより一方の狭幅側壁板、他方の狭幅側壁板及び底壁板のうちの少なくとも一つを一対の広幅側壁板に固定するようになっている。
第一の態様の振動減衰装置によれば、上述の構成を具備しているために、共締め手段による共締めによって挟圧力を生じさせて一対の広幅側壁板に狭幅側壁板及び底壁板を固定して箱体を組み立てることができ、而して、組み立て精度の高い箱体を簡単に且つ速やかに形成することができる。
本発明の第二の態様の振動減衰装置では、第一の態様の振動減衰装置において、共締め手段は、一方の広幅側壁板の横方向における一方側の内側面により一方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力と他方の広幅側壁板の横方向における一方側の内側面により一方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力とを生じさせるように、一対の広幅側壁板及び一方の狭幅側壁板を共締めする共締め機構を具備しており、この共締め機構による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて一対の広幅側壁板による一方の狭幅側壁板の挟圧力を生じさせるようになっている。
本発明の第三の態様の振動減衰装置では、第一又は第二の態様の振動減衰装置において、共締め手段は、一方の広幅側壁板の横方向における他方側の内側面により他方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力と他方の広幅側壁板の横方向における他方側の内側面により他方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力とを生じさせるように、一対の広幅側壁板及び他方の狭幅側壁板を共締めする共締め機構を具備しており、この共締め機構による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて一対の広幅側壁板による他方の狭幅側壁板の挟圧力を生じさせるようになっている。
本発明の第四の態様の振動減衰装置では、第一から第三のいずれかの態様の振動減衰装置において、共締め手段は、一方の広幅側壁板の下方側の内側面により底壁板の当接面を押圧する押圧力と他方の広幅側壁板の下方側の内側面により底壁板の当接面を押圧する押圧力とを生じさせるように、一対の広幅側壁板及び底壁板を共締めする共締め機構を具備しており、この共締め機構による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて一対の広幅側壁板による底壁板の挟圧力を生じさせるようになっている。
本発明の第五の態様の振動減衰装置では、第一から第四のいずれかの態様の振動減衰装置において、共締め手段は、少なくとも一つのボルトと、ボルトに螺合している少なくとも一つのナットとを具備しており、ボルト及びナットの相対的な回転に基づいて共締め及び共締めの解除を行うようになっている。
第五の態様の振動減衰装置によれば、上述の構成を具備しているために、ボルト及びナットの相対的な回転により所望の挟圧力をもって一対の広幅側壁板に狭幅側壁板や底壁板を簡単且つ速やかに解除自在に固定することができ、また、一旦組み立てた箱体の分解及び再度の組み立ても容易に行い得る。
本発明の第六の態様の振動減衰装置では、第一から第五のいずれかの態様の振動減衰装置において、一方の狭幅側壁板は、縦長の板状本体を具備しており、この縦長の板状本体は、一対の広幅側壁板の夫々の一方側の内側面に当接する当接面を有している部位と、この部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から横方向に突出している突出部とを具備している。
本発明の第七の態様の振動減衰装置では、第一から第六のいずれかの態様の振動減衰装置において、他方の狭幅側壁板は、縦長の板状本体を具備しており、この縦長の板状本体は、一対の広幅側壁板の夫々の他方側の内側面に当接する当接面を有している部位と、この部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から横方向に突出している突出部とを具備している。
第六又は第七の態様の振動減衰装置によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、複数の振動減衰装置を横方向に並設する場合に、一の振動減衰装置の狭幅側壁板の突出部を他の振動減衰装置の一対の広幅側壁板に挟圧させることで、これらの振動減衰装置に一枚の狭幅側壁板を共用させることができ、従って、部品数を削減して振動減衰装置を簡単な構成にし得る。
本発明の第八の態様の振動減衰装置では、第一から第七のいずれかの態様の振動減衰装置において、狭幅側壁板は、広幅側壁板よりも下方に突出している。
本発明の第九の態様の振動減衰装置では、第一から第八のいずれかの態様の振動減衰装置において、狭幅側壁板の下面は、底壁板の下面と面一である。
本発明の第十の態様の振動減衰装置では、第一から第九のいずれかの態様の振動減衰装置において、底壁板は、横長の板状本体を具備しており、この横長の板状本体は、一対の広幅側壁板の夫々の下方側の内側面に当接する当接面を有している部位と、この部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から下方に突出している突出部とを具備している。
本発明の第十一の態様の振動減衰装置では、第一から第十のいずれかの態様の振動減衰装置において、底壁板の横方向における一方の端面は、一方の狭幅側壁板の他方の狭幅側壁板側における端面の下部に接触しており、底壁板の横方向における他方の端面は、他方の狭幅側壁板の一方の狭幅側壁板側における端面の下部に接触している。
本発明の第十二の態様の振動減衰装置では、第一から第十一のいずれかの態様の振動減衰装置において、一対の広幅側壁板の対向方向で互いに隣接している複数個の箱体と、抵抗力発生部が複数個の箱体内に隙間をもって夫々配されている複数枚の抵抗板とを具備しており、互いに隣接している箱体は、一の抵抗板の抵抗力発生部が配されている一の箱体内の空間を一方の側面で規定していると共に他の一の抵抗板の抵抗力発生部が配されている他の一の箱体内の空間を他方の側面で規定している一枚の広幅側壁板を共有している。
本発明の第十三の態様の振動減衰装置では、第一から第十二のいずれかの態様の振動減衰装置において、箱体を建物壁における下支持手段に固定する下部固定手段を具備しており、下部固定手段は、下支持手段に固着された下ガセットプレートを具備しており、一対の狭幅側壁板及び底壁板の少なくとも一つを下ガセットプレートに固定するようになっている。
本発明の第十四の態様の振動減衰装置では、第十三の態様の振動減衰装置において、底壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から下方に突出している突出部を具備しており、この突出部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に配されている底壁板側ガセットプレート部として構成されており、下部固定手段は、底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された底壁板支持用スプライスプレート手段と、底壁板支持用スプライスプレート手段を底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートに共締めする底壁板支持用の共締め機構とを具備している。
本発明の第十五の態様の振動減衰装置では、第十四の態様の振動減衰装置において、底壁板支持用スプライスプレート手段は、底壁板支持用の共締め機構により底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に少なくとも一面摩擦接合されて共締めされている。
本発明の第十六の態様の振動減衰装置では、第十四又は第十五の態様の振動減衰装置において、底壁板支持用スプライスプレート手段は、底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を間にして挟持する少なくとも一対のスプライスプレートを具備しており、一対のスプライスプレートは、底壁板支持用の共締め機構により底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を挟圧している。
本発明の第十七の態様の振動減衰装置では、第十六の態様の振動減衰装置において、底壁板支持用スプライスプレート手段のスプライスプレートは、底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面を有した高摩擦鋼板からなる。
本発明の第十八の態様の振動減衰装置では、第十三から第十七のいずれかの態様の振動減衰装置において、一方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している突出部を具備しており、他方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している突出部を具備しており、これらの突出部の下部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に夫々配されている狭幅側壁板側ガセットプレート部として夫々構成されており、下部固定手段は、一方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、水平方向で一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段に対向していると共に、他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々を一対の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートに共締めする狭幅側壁板支持用の共締め機構とを具備している。
第十八の態様の振動減衰装置によれば、上述の構成を具備しているために、主として箱体の鉛直面内の曲げモーメントに抗する大きな抗力を生じさせることができ、従って、振動を好適に減衰させ得る。
本発明の第十九の態様の振動減衰装置では、第十四から第十七のいずれかの態様の振動減衰装置において、一方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している突出部を具備しており、他方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している突出部を具備しており、これらの突出部の下部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に夫々配されている狭幅側壁板側ガセットプレート部として夫々構成されており、下部固定手段は、一方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、水平方向で一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段に対向していると共に、他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々を一対の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートに共締めする狭幅側壁板支持用の共締め機構とを具備しており、一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の間には、底壁板支持用スプライスプレート手段が配されており、一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々は、主として箱体の鉛直面内の鉛直方向力に抗するようになっており、底壁板支持用スプライスプレート手段は、主として箱体の水平方向力に抗するようになっている。
第十九の態様の振動減衰装置によれば、上述の構成を具備しているために、箱体の鉛直面内の鉛直方向力に抗する大きな抗力と箱体の水平方向力に抗する大きな抗力とを生じさせることができ、従って、振動を好適に減衰させ得る。
本発明の第二十の態様の振動減衰装置では、第十九の態様の振動減衰装置において、一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段及び底壁板支持用スプライスプレート支持手段は、夫々互いに離間して水平方向に配列されている。
本発明の第二十一の態様の振動減衰装置では、第十八から第二十のいずれかの態様の振動減衰装置において、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段は、狭幅側壁板支持用の共締め機構により狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に少なくとも一面摩擦接合されて共締めされている。
本発明の第二十二の態様の振動減衰装置では、第十八から第二十一のいずれかの態様の振動減衰装置において、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段は、狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を間にして挟持する少なくとも一対のスプライスプレートを夫々具備しており、一対のスプライスプレートは、狭幅側壁板支持用の共締め機構により狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を挟圧している。
本発明の第二十三の態様の振動減衰装置では、第二十二の態様の振動減衰装置において、一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々のスプライスプレートは、狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面を有した高摩擦鋼板からなる。
本発明の第二十四の態様の振動減衰装置では、第一から第二十三のいずれかの態様の振動減衰装置において、抵抗板を建物壁における上支持手段に固定する上部固定手段を具備しており、抵抗板は、抵抗力発生部に連接していると共に箱体の外側に配されている抵抗板側ガセットプレート部を具備しており、上部固定手段は、抵抗板側ガセットプレート部に対して略同一鉛直面内に配されると共に、上支持手段に固着された上ガセットプレートと、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々に対面して配された抵抗板支持用スプライスプレート手段と、この抵抗板支持用スプライスプレート手段を抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートに共締めする抵抗板支持用の共締め機構とを具備している。
本発明の第二十五の態様の振動減衰装置では、第二十四の態様の振動減衰装置において、抵抗板支持用スプライスプレート手段は、抵抗板支持用の共締め機構により抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々に少なくとも一面摩擦接合されて共締めされている。
本発明の第二十六の態様の振動減衰装置では、第二十四又は第二十五の態様の振動減衰装置において、抵抗板支持用スプライスプレート手段は、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々を間にして挟持する少なくとも一対の抵抗板支持用スプライスプレートを具備しており、この一対の抵抗板支持用スプライスプレートは、抵抗板支持用の共締め機構により上ガセットプレート及び抵抗板側ガセットプレート部の夫々を挟圧している。
本発明の第二十七の態様の振動減衰装置では、第二十四又は第二十五の態様の振動減衰装置において、抵抗板支持用スプライスプレート手段は、水平方向に並置されていると共に、夫々抵抗板側ガセットプレート部と上ガセットプレートとをその両側面から挟持した複数枚の抵抗板支持用スプライスプレートを具備しており、抵抗板支持用スプライスプレートは、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートに抵抗板支持用の共締め機構により共締めされている。
本発明の第二十八の態様の振動減衰装置では、第二十七の態様の振動減衰装置において、複数枚の抵抗板支持用スプライスプレートは、夫々互いに離間して水平方向に配列されており、水平方向両端の抵抗板支持用スプライスプレートの夫々は、主として抵抗板の鉛直面内の鉛直方向力に抗するようになっており、水平方向両端の抵抗板支持用スプライスプレートの間に配された抵抗板支持用スプライスプレートは、主として抵抗板の水平方向力に抗するようになっている。
本発明の第二十九の態様の振動減衰装置では、第二十六から第二十八の態様の振動減衰装置において、抵抗板支持用スプライスプレートの夫々は、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面を有した高摩擦鋼板からなる。
本発明の第三十の態様の振動減衰装置では、第十四から第二十九のいずれかの態様の振動減衰装置において、共締め機構の夫々は、少なくとも一つの高力ボルトと、高力ボルトに螺合している少なくとも一つのナットとを具備しており、高力ボルト及びナットの相対的な回転に基づいて共締め及び共締めの解除を行うようになっている。
本発明によれば、組み立て精度の高い箱体を簡単に且つ速やかに形成することのできる振動減衰装置を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図15において、本例の振動減衰装置としての制震壁1は、上部2で開口している箱体3と、箱体3を建物壁における下支持手段4に固定する下部固定手段5と、箱体3に対して隙間6をもって当該箱体3内に配されている抵抗力発生部7を有している抵抗板8と、抵抗板8を建物壁における上支持手段9に固定する上部固定手段10と、箱体3と抵抗板8との隙間6に充填された粘性体11とを具備している。
下支持手段4は、本例では、補強リブプレート51と、建物の所定階の床側に配されていると共に補強リブプレート51が溶接等により固着されたH型鋼からなる下大梁52とを具備している。下大梁52は、上端フランジプレート53を有している。
上支持手段9は、本例では、補強リブプレート54と、建物の所定階の天井側に配されていると共に補強リブプレート54が溶接等により固着されたH型鋼からなる上大梁55とを具備しており、上大梁55は、下端フランジプレート56を有している。
箱体3は、互いに対向している一対の広幅側壁板21及び22と、広幅側壁板21及び22の夫々の横方向(水平方向)Xにおける一方側の内側面24及び25に当接している当接面26及び27を有している狭幅側壁板28と、横方向Xで狭幅側壁板28に対向していると共に、広幅側壁板21及び22の夫々の内側面24及び25とは反対側に位置している横方向Xにおける他方側の内側面29及び30に当接している当接面31及び32を有している狭幅側壁板33と、広幅側壁板21及び22の夫々の下方側の内側面34及び35に当接している当接面36及び37を有している底壁板38と、一対の狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を広幅側壁板21及び22に固定している固定手段39と、横方向Xに直交する縦方向(鉛直方向)Yに所定間隔をもって夫々配されていると共に広幅側壁板21及び22に溶接固着されて当該広幅側壁板21及び22の夫々を補強している溝型鋼からなる複数の補強部材23と、狭幅側壁板28及び33並びに広幅側壁板21及び22の上端に固着されたL型鋼からなる開口形成部材40及び41と、横方向X及び縦方向Yに直交する方向Zにおける広幅側壁板21及び22間の所定間隔を保持する複数の間隔保持手段42と、底壁板38並びに広幅側壁板21及び22に固着されていると共に、横方向Xに所定間隔をもって配された複数の補強リブプレート43とを具備している。
広幅側壁板21及び22は、狭幅側壁板28及び33よりも横方向Xに幅広であり、方向Zで狭幅側壁板28及び33を固定手段39を介して橋絡している。広幅側壁板21の内側面24と広幅側壁板22の内側面25とは、方向Zで互いに対面しており、広幅側壁板21の内側面29と広幅側壁板22の内側面30とは、方向Zで互いに対面しており、広幅側壁板21の内側面34と広幅側壁板22の内側面35とは、方向Zで互いに対面している。尚、内側面24、25、29及び30並びに内側面34及び35の夫々は、高摩擦面からなっていてもよく、斯かる高摩擦面は、例えば、縦方向Yに配列されていると共に各々が横方向Xに伸びた複数の凹凸面又は横方向Xに配列されていると共に各々が縦方向Yに伸びた複数の凹凸面からなっていてもよい。
狭幅側壁板28は、縦長矩形の板状本体62を具備しており、板状本体62は、当接面26及び27を有している部位61と、部位61に連接していると共に広幅側壁板21及び22の間から横方向Xに突出している突出部61aとを具備している。狭幅側壁板33は、縦長矩形の板状本体64を具備しており、板状本体64は、当接面31及び32を有している部位63と、部位63に連接していると共に広幅側壁板21及び22の間から横方向Xに突出している突出部63aとを具備している。狭幅側壁板28及び33は、広幅側壁板21及び22よりも横方向Xに幅狭である。
板状本体62及び64は、部位61及び63で一対の広幅側壁板21及び22に挟持されている。板状本体62及び64の夫々は、広幅側壁板21及び22よりも縦方向Yに長くなるように構成されていると共に、広幅側壁板21及び22よりも下方に突出して配されている。板状本体62及び64の下面67及び68の夫々は、底壁板38の下面69と面一である。突出部61a及び63aの下部は、本例では、下大梁52に下部固定手段5を介して固定される狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66として夫々構成されている。狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66は、下ガセットプレート101に対して略同一鉛直面内に夫々配されている。尚、当接面26、27、31及び32の夫々は、高摩擦面からなっていてもよく、斯かる場合には、当接面26、27、31及び32の夫々は、内側面24、25、29及び30の夫々の形状に対応するように、例えば、縦方向Yに配列されていると共に各々が横方向Xに伸びた複数の凹凸面又は横方向Xに配列されていると共に各々が縦方向Yに伸びた複数の凹凸面からなっていてもよい。
底壁板38は、横長矩形の板状本体71を具備しており、板状本体71は、当接面36及び37を有している部位と、この部位に連接していると共に広幅側壁板21及び22の間から下方に突出している突出部とを具備しており、当該突出部は、本例では、下大梁52に下部固定手段5を介して固定される底壁板側ガセットプレート部76として構成されている。尚、当接面36及び37の夫々は、高摩擦面からなっていてもよく、斯かる場合には、当接面36及び37の夫々は、内側面34及び35の夫々の形状に対応するように、例えば、縦方向Yに配列されていると共に各々が横方向Xに伸びた複数の凹凸面又は横方向Xに配列されていると共に各々が縦方向Yに伸びた複数の凹凸面からなっていてもよい。
板状本体71の横方向Xにおける狭幅側壁板28側の端面72は、狭幅側壁板28の狭幅側壁板33側における端面73の下部に接触している。板状本体71の横方向Xにおける狭幅側壁板33側の端面74は、狭幅側壁板33の狭幅側壁板28側における端面75の下部に接触している。底壁板側ガセットプレート部76は、下ガセットプレート101に対して略同一鉛直面内に配されている。
間隔保持手段42の夫々は、特に図7に示すように、広幅側壁板21及び22を貫通したボルト81と、ボルト81に螺着されたナット82と、ボルト81が挿通されて広幅側壁板21及び22との間に配された円筒カラー83とを具備しており、円筒カラー83によって広幅側壁板21及び22間の方向Zにおける所定間隔を保持するようになっている。
固定手段39は、本例では、広幅側壁板21及び22により狭幅側壁板28を挟圧する挟圧力、広幅側壁板21及び22により狭幅側壁板33を挟圧する挟圧力並びに広幅側壁板21及び22により底壁板38を挟圧する挟圧力を生じさせるように、狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38と広幅側壁板21及び22とを解除自在に共締めする共締め手段91を具備している。
共締め手段91は、広幅側壁板21の内側面24により狭幅側壁板28の当接面26を押圧する押圧力と広幅側壁板22の内側面25により狭幅側壁板28の当接面27を押圧する押圧力とを生じさせるように、広幅側壁板21及び22並びに狭幅側壁板28を共締めする共締め機構92と、広幅側壁板21の内側面29により狭幅側壁板33の当接面31を押圧する押圧力と広幅側壁板22の内側面30により狭幅側壁板33の当接面32を押圧する押圧力とを生じさせるように、広幅側壁板21及び22並びに狭幅側壁板33を共締めする共締め機構93と、広幅側壁板21の下方側の内側面34により底壁板38の当接面36を押圧する押圧力と広幅側壁板22の下方側の内側面35により底壁板38の当接面37を押圧する押圧力とを生じさせるように、広幅側壁板21及び22並びに底壁板38を共締めする共締め機構94とを具備している。共締め手段91は、共締め機構92による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて広幅側壁板21及び22による狭幅側壁板28の挟圧力を生じさせ、共締め機構93による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて広幅側壁板21及び22による狭幅側壁板33の挟圧力を生じさせ、且つ、共締め機構94による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて広幅側壁板21及び22による底壁板38の挟圧力を生じさせるようになっている。共締め機構92、93及び94により共締めされる広幅側壁板21及び22と狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38とは、夫々互いに摩擦接合するようになっている。
共締め機構92、93及び94は、本例では、頭部が広幅側壁板21側に配されていると共に方向Zに伸びる螺合部が広幅側壁板21及び22並びに狭幅側壁板28若しくは33又は底壁板38に挿通されている複数のボルト95と、広幅側壁板22側に配されていると共にボルト95の夫々の螺合部に螺合している複数のナット96とを夫々具備している。ボルト95は、高力ボルト、高張力ボルト等により具体化されてもよく、斯かる場合には、ナット96は、ボルト95の強度に対応する強度を有しているのが好ましい。尚、配設されるボルト95及びナット96の個数は、箱体3が当該箱体3内に収容される粘性体11から受ける圧力に応じて適宜決定される。
共締め機構92、93及び94の夫々は、互いに螺合しているボルト95及びナット96を一の方向に相対的に回転させて近接させることにより広幅側壁板21及び22、狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を共締めするようになっている。共締め機構92、93及び94の夫々により広幅側壁板21及び22、狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を共締めしている場合には、ボルト95の頭部は広幅側壁板21の外側の側面21aに、ナット96は広幅側壁板22の外側の側面22aに夫々圧接する。また、共締め機構92、93及び94の夫々は、互いに螺合しているボルト95及びナット96を一の方向とは逆の方向に相対的に回転させて離反させることにより広幅側壁板21及び22、狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38に対する共締めを解除するようになっている。
以上の共締め手段91によれば、狭幅側壁板28及び33に広幅側壁板21及び22からの挟圧力を与えることで、広幅側壁板21及び22、狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38の位置決めを容易にし得て、組み立て精度の向上を図ることができ、また、広幅側壁板21及び22の内側の側面21b及び22bに対して粘性体11から与えられる方向Zにおける圧力に対する大きな抗力(挟圧力)を生じさせることができ、従って、抵抗板8及び箱体3の相対的水平変位によって生じる粘性体11の所望の粘性剪断変形を生じさせ得る。また、共締め手段91は、本例では、解除自在な共締めを行う共締め機構92、93及び94を具備しているために、箱体3の仮組み立て及び分解を容易に行うことができ、従って、組み立て精度の高い箱体3を簡単に且つ速やかに組み立て得る。尚、箱体3の仮組み立てを終えた後に、当該仮組み立てにより位置決めされた狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を広幅側壁板21及び22に夫々溶接することで、剪断耐力がより増大された箱体3を構成し得る。
下部固定手段5は、本例では、狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66並びに底壁板側ガセットプレート部76の夫々に対して略同一鉛直面内に配されていると共に、下支持手段4の上端フランジプレート53に溶接等により固着された下ガセットプレート101と、狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び下ガセットプレート101の夫々に対面して配された狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102と、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102を狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び下ガセットプレート101に共締めする狭幅側壁板支持用の共締め機構103と、横方向(水平方向)Xで狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102に対向していると共に、狭幅側壁板側ガセットプレート部66及び下ガセットプレート101の夫々に対面して配された狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段104と、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段104を狭幅側壁板側ガセットプレート部66及び下ガセットプレート101に共締めする狭幅側壁板支持用の共締め機構105と、底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレート101の夫々に対面して配された底壁板支持用スプライスプレート手段106と、底壁板支持用スプライスプレート手段106を底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレート101に共締めする底壁板支持用の共締め機構107とを具備している。
一対の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102及び104並びに底壁板支持用スプライスプレート支持手段106は、夫々互いに離間して水平方向、本例では横方向Xに配列されている。狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102及び104間には、底壁板支持用スプライスプレート手段106が配されている。
狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102及び104の夫々並びに共締め機構103及び105の夫々は、互いに同様に構成されているので、以下、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102及び共締め機構103について詳細に説明し、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段104及び共締め機構105については、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102及び共締め機構103と同符号を付してその詳細な説明を省略する。
狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102は、本例では、狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び下ガセットプレート101の夫々を間にして挟持する一対のスプライスプレート111を具備しており、一対のスプライスプレート111は、共締め機構103により狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び下ガセットプレート101の夫々を挟圧している。狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102は、共締め機構103により狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び下ガセットプレート101の夫々に少なくとも一面摩擦接合、本例では二面摩擦接合されて共締めされている。
一対のスプライスプレート111は、特に図11の(a)及び(b)に示すように、狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び下ガセットプレート101の夫々に対面する面に高摩擦面113を有した縦長矩形状の高摩擦鋼板111a及び111bを夫々具備している。高摩擦面113は、本例では、主として箱体3の鉛直面内の曲げモーメントに抗するように、主として鉛直方向力に対して高摩擦抵抗を発現するようになっており、具体的には、縦方向Yに配列されていると共に各々が横方向Xに伸びた複数の凹凸面113aからなる。
共締め機構103は、本例では、複数の高力ボルト115と、高力ボルト115に螺合している複数のナット116とを具備しており、高力ボルト115及びナット116の相対的な回転に基づいて共締め及び共締めの解除を行うようになっている。ナット116は、高力ボルト115の強度に対応する強度を有しているのが好ましい。
以上の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102によれば、抵抗板8及び箱体3の相対的水平変位に基づいて生じ得る箱体3の鉛直面内の曲げモーメントに対する抗力を主として生じさせて、箱体3を下支持手段4に対して好適に固定し得る。尚、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段104もまた、狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段102と同様に構成されて、抵抗板8及び箱体3の相対的水平変位に基づいて生じ得る箱体3の鉛直面内の曲げモーメントに対する抗力を主として生じさせて、箱体3を下支持手段4に対して好適に固定し得る。
底壁板支持用スプライスプレート手段106は、本例では、底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレート101の夫々を間にして挟持する少なくとも一対のスプライスプレート、本例では、三対のスプライスプレート121、122及び123を具備している。
三対のスプライスプレート121、122及び123は、互いに離間して水平方向、本例では横方向Xに配列されている。各対のスプライスプレート121、122及び123は、共締め機構107により底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレート101の夫々に少なくとも一面摩擦接合、本例では二面摩擦接合されて共締めされている。各対のスプライスプレート121、122及び123は、共締め機構107により共締めされることによって底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレート101の夫々に挟圧力を与えている。
一対のスプライスプレート121は、特に図12の(a)及び(b)に示すように、底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレート101の夫々に対面する面に高摩擦面124を有した横長矩形状の高摩擦鋼板121a及び121bを夫々具備しており、一対のスプライスプレート123は、特に図13の(a)及び(b)に示すように、底壁板側ガセットプレート部76及び下ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面124を有した横長矩形状の高摩擦鋼板123a及び123bからなる。尚、一対のスプライスプレート122は、一対のスプライスプレート121と同様に構成されているので、その詳細な説明を省略する。
高摩擦面124は、主として箱体3の水平方向力に抗するように、主として水平方向力に対して高摩擦抵抗を発現するようになっており、横方向Xに配列されていると共に、各々が縦方向Yに伸びた複数の凹凸面からなる。
共締め機構107は、共締め機構103及び105と同様に構成されているので、共締め機構103と同符号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の下部固定手段5によれば、高摩擦面113及び124を介して夫々共締め機構103、105及び107により狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66並びに下ガセットプレート101とスプライスプレート111、121、122及び123とを相互に二面摩擦接合させているために、共締め機構103、105及び107による剪断耐力を増大でき、共締め機構103、105及び107の高力ボルト115及びナット116の個数を低減させ得る。
板状の抵抗板8は、抵抗力発生部7が設けられている横方向Xに幅広の抵抗板本体131と、抵抗板本体131と広幅側壁板21及び22との間の所定の隙間6を保持する複数個の隙間保持手段132とを具備している。
抵抗板本体131は、抵抗力発生部7に連接していると共に箱体3の外側に配されている抵抗板側ガセットプレート部133を具備している。抵抗板側ガセットプレート部133は、抵抗力発生部7の上方に配されている。抵抗板本体131は、広幅側壁板21及び22に対して抵抗板本体131が相対的に移動できるように、円筒カラー83の夫々を取り囲んでいる複数の長円形の貫通孔134が穿孔されている。
隙間保持手段132の夫々は、特に図8に示すように、抵抗板本体131を貫通して当該抵抗板本体131に取り付けられた両鍔135及び136付き隙間保持部材137を具備しており、隙間保持部材137は、鍔135及び136において広幅側壁板21及び22に摺動自在に接触して、抵抗板本体131と広幅側壁板21及び22との間の隙間6を保持している。
上部固定手段10は、抵抗板側ガセットプレート部133に対して略同一鉛直面内に配されると共に、上支持手段9の下端フランジプレート56に固着された上ガセットプレート138と、抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138の夫々に対面して配された抵抗板支持用スプライスプレート手段139と、この抵抗板支持用スプライスプレート手段139を抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138に共締めする抵抗板支持用の共締め機構140と、上ガセットプレート138の水平方向両端及び下端フランジプレート56に夫々溶接等により固着された一対の側端上フランジプレート138a及び138bと、上ガセットプレート138の側面に夫々溶接等により固着された複数の補強リブプレート138cとを具備している。
抵抗板支持用スプライスプレート手段139は、本例では、抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138の夫々を間にして挟持する少なくとも一対の抵抗板支持用スプライスプレート、本例では、三対のスプライスプレート141、142及び143を具備しており、三対の抵抗板支持用スプライスプレート141、142及び143は、共締め機構140により抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138の夫々を挟圧している。抵抗板支持用スプライスプレート手段139は、共締め機構140により抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138の夫々に少なくとも一面摩擦接合、本例では二面摩擦接合されて共締めされている。
三対のスプライスプレート141、142及び143は、夫々互いに離間して水平方向、本例では横方向Xに配列されていると共に、夫々抵抗板側ガセットプレート部133と上ガセットプレート138とをその両側面から挟持している。水平方向両端の抵抗板支持用スプライスプレート141及び143は、主として抵抗板8の鉛直面内の曲げモーメントに抗するように夫々構成されている。水平方向両端の抵抗板支持用スプライスプレート141及び143の間に配された抵抗板支持用スプライスプレート142は、主として抵抗板8の水平方向力に抗するように構成されている。
抵抗板支持用スプライスプレート141は、抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138の夫々に対面する面に高摩擦面144を有した高摩擦鋼板145a及び145bを夫々具備している。高摩擦面144は、主として抵抗板本体131の鉛直面内の曲げモーメントに抗するように、主として鉛直方向力に対して高摩擦抵抗を発現するようになっており、具体的には、図14の(a)及び(b)に示すように、縦方向Yに配列されていると共に、各々が横方向Xに伸びた複数の凹凸面144aからなる。尚、抵抗板支持用スプライスプレート143は、抵抗板支持用スプライスプレート141と同様に構成されているので、その詳細な説明を省略する。
抵抗板支持用スプライスプレート142は、特に図15の(a)及び(b)に示すように、抵抗板側ガセットプレート部133及び上ガセットプレート138の夫々に対面する面に高摩擦面146を有した高摩擦面147a及び147bを具備している。高摩擦面146は、主として抵抗板本体131の水平方向力に抗するように、主として水平方向力に対して高摩擦抵抗を発現するようになっており、具体的には、横方向Xに配列されていると共に、各々が縦方向Yに伸びた複数の凹凸面146aからなる。
共締め機構140は、共締め機構103、105及び107と同様に構成されているので、その詳細な説明を省略する。
以上の上部固定手段10によれば、抵抗板側ガセットプレート部133と上ガセットプレート138とを、高摩擦面144及び146を介して夫々共締め機構140により二面摩擦接合させて共締めしているために、共締め機構140による剪断耐力を増大でき、共締め機構140の高力ボルト115及びナット116の個数を低減できる。
以上の制震壁1は、地震や風、交通振動等の振動に際して、箱体3と抵抗板8との間の相対的水平変位において箱体3内に収容された粘性体11に粘性剪断変形を生じさせて、この粘性剪断変形による減衰力により地震や風、交通振動等の振動を減衰させる。
本例の制震壁1によれば、上部2で開口している一個の箱体3と、箱体3を建物壁における下支持手段4に固定する下部固定手段5と、箱体3に対して隙間6をもって当該箱体3内に配されている抵抗力発生部7を有している一枚の抵抗板8と、抵抗板8を建物壁における上支持手段9に固定する上部固定手段10と、箱体3と抵抗板8との隙間6に充填された粘性体11とを具備しており、箱体3は、互いに対向している一対の広幅側壁板21及び22と、広幅側壁板21及び22の夫々の横方向Xにおける一方側の内側面24及び25に当接している当接面26及び27を有している狭幅側壁板28と、横方向Xで狭幅側壁板28に対向していると共に、広幅側壁板21及び22の夫々の横方向Xにおける他方側の内側面29及び30に当接している当接面31及び32を有している狭幅側壁板33と、広幅側壁板21及び22の夫々の下方側の内側面34及び35に当接している当接面36及び37を有している底壁板38と、一対の狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を一対の広幅側壁板21及び22に固定している固定手段39とを具備しており、固定手段39は、一対の広幅側壁板21及び22により狭幅側壁板28を挟圧する挟圧力、一対の広幅側壁板21及び22により狭幅側壁板33を挟圧する挟圧力及び一対の広幅側壁板21及び22により底壁板38を挟圧する挟圧力を生じさせるように、一対の狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38と一対の広幅側壁板21及び22とを共締めする共締め手段91を具備しており、共締め手段91による共締めにより狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を一対の広幅側壁板21及び22に固定するようになっているために、共締め手段91による共締めによって挟圧力を生じさせて一対の広幅側壁板21及び22に狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38を固定して箱体3を組み立てることができ、而して、組み立て精度の高い箱体3を簡単に且つ速やかに形成することができ、共締め手段91が、少なくとも一つのボルト95と、ボルト95に螺合している少なくとも一つのナット96とを具備しており、ボルト95及びナット96の相対的な回転に基づいて共締め及び共締めの解除を行うようになっているために、ボルト95及びナット96の相対的な回転により所望の挟圧力をもって一対の広幅側壁板21及び22に狭幅側壁板28及び33や底壁板38を簡単に且つ速やかに解除自在に固定することができ、また、一旦組み立てた箱体3の分解及び再度の組み立ても容易に行い得る。
尚、本例の制震壁1は、箱体3及び抵抗板8に代えて、方向Zで並んで配された複数個の箱体及び複数枚の抵抗板を具備していてもよく、例えば図16に示すように、方向Zで互いに隣接している箱体151及び152と、抵抗力発生部7が箱体151内に隙間6をもって配されている抵抗板153及び抵抗力発生部7が箱体152内に隙間6をもって配されている抵抗板154とを具備していてもよく、斯かる場合には、互いに隣接している箱体151及び152は、抵抗板153の抵抗力発生部7が配されている箱体151内の空間を側面155aで規定していると共に抵抗板154の抵抗力発生部7が配されている箱体152内の空間を側面155aに対向する側面155bで規定している一枚の広幅側壁板155を共有しているのが好ましい。
また、本例の制震壁1は、狭幅側壁板28及び33の少なくとも一方に代えて、例えば図17に示すように、制震壁1の広幅側壁板21及び22間に配される部位61と、制震壁1と同様に構成された他の制震壁161の広幅側壁板21及び22間に配される部位63とを有している狭幅側壁板162を具備していてもよい。
更に、本例の制震壁1は、狭幅側壁板28及び33の少なくとも一方に変えて、一対の広幅側壁板21及び22の間から横方向Xに突出していない狭幅側壁板を具備していてもよい。
加えて、広幅側壁板21及び22と狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38との間のいずれかに又は狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66、底壁板側ガセットプレート部76、抵抗板側ガセットプレート部133、下ガセットプレート101並びに上ガセットプレート138とスプライスプレート111、121、122、123、141、142及び143との間のいずれかに適宜高摩擦鋼板からなるフィラープレート(はさみ板)を介在させて、製造、施工誤差を吸収、補正するようにしてもよい。また、ボルト95が挿通される広幅側壁板21及び22の夫々の貫通孔又は狭幅側壁板28及び33並びに底壁板38の夫々の貫通孔は、これらの位置決め調節を容易に行えるように、ボルト95の螺合部に対して若干クリアランスをもった径を有して形成されていてもよく、高力ボルト115が挿通される狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66、底壁板側ガセットプレート部76、抵抗板側ガセットプレート部133、下ガセットプレート101並びに上ガセットプレート138の夫々の貫通孔又はスプライスプレート111、121、122、123、141、142及び143の夫々の貫通孔は、これらの位置決め調節を容易に行えるように、高力ボルト115の螺合部に対して若干クリアランスをもった径を有して形成されていてもよい。
図18の(a)、(b)及び(c)において、本例の振動減衰装置としてのブレース型ダンパ201は、上部202で開口している箱体203及び204と、箱体203及び204を建物壁における下支持手段4に固定する下部固定手段(図示せず)と、箱体203及び204に対して隙間206をもって当該箱体203及び204内に配されている抵抗力発生部207を夫々有している縦長矩形の抵抗板208及び209と、抵抗板208及び209を建物壁における上支持手段9に固定する上部固定手段(図示せず)と、箱体203及び抵抗板208の隙間206並びに箱体204及び抵抗板209の隙間206に充填された粘性体211とを具備している。
箱体203は、上述の広幅側壁板21と同様に構成されている縦長矩形の広幅側壁板221と、箱体204と共有の広幅側壁板223と、上述の狭幅側壁板28及び33(狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66を除く。)と同様に構成されている狭幅側壁板228及び233と、上述の底壁板38(底壁板側ガセットプレート部を除く。)と同様に構成されている底壁板238と、上述の固定手段39と同様に構成されている固定手段239とを具備している。
箱体204は、上述の広幅側壁板22と同様に構成されている縦長矩形の広幅側壁板222と、箱体203と共有の広幅側壁板223と、上述の狭幅側壁板28及び33(狭幅側壁板側ガセットプレート部65及び66を除く。)と同様に構成されている狭幅側壁板241及び242と、上述の底壁板38(底壁板側ガセットプレート部を除く。)と同様に構成されている底壁板243と、上述の固定手段39と同様に構成されている固定手段244とを具備している。尚、底壁板238及び243の間には、下部固定手段のガセットプレートが配されている。
縦長矩形の広幅側壁板223は、本例では、広幅側壁板221及び222間に配されていると共に広幅側壁板221及び222よりも横方向Xに幅広である。広幅側壁板223は、粘性体211が配されている箱体203内の空間を規定している側面223aと、粘性体211が配されている箱体204内の空間を規定している側面223bとを有している。
側面223aの横方向Xにおける狭幅側壁板228及び241側の内側面251は、狭幅側壁板228の当接面27に当接しており、側面223aの横方向Xにおける狭幅側壁板233及び242側の内側面252は、狭幅側壁板233の当接面32に当接している。
側面223bの横方向Xにおける狭幅側壁板228及び241側の内側面253は、狭幅側壁板241の当接面26に当接しており、側面223bの狭幅側壁板233及び242側の内側面254は、狭幅側壁板242の当接面31に当接している。
固定手段239及び244は、ボルト95及びナット96を共有しており、斯かるボルト95及びナット96により広幅側壁板221、222及び223と狭幅側壁板228、233、241及び242並びに底壁板238及び243とを共締めするようになっている。
以上のブレース型ダンパ201は、地震や風、交通振動等に基づく振動に際して、抵抗板208及び209と箱体203及び204と間の縦方向Yにおける相対的な変位において箱体203及び204内に収容された粘性体211に粘性剪断変形を生じさせて、この粘性剪断変形による減衰力により地震や風、交通振動等に基づく振動を減衰させる。本例のブレース型ダンパ201によれば、上述のような構成を具備しているために、制震壁1と同様の効果を奏し得る。
尚、本例のブレース型ダンパ201は、箱体203及び204並びに抵抗板208に代えて、例えば図19の(a)、(b)及び(c)に示すように、互いに隣接している三個の箱体303及び三枚の抵抗板304を具備していてもよく、斯かる場合には、固定手段239(244)は、三個の箱体303に挿通されるボルト95を具備しているのが好ましく、また、箱体203及び204並びに抵抗板208及び209に代えて、例えば図20の(a)、(b)及び(c)に示すように、四個の箱体403及び四枚の抵抗板404を具備していてもよく、斯かる場合には、固定手段239(244)は、四個の箱体403に挿通されるボルト95を具備しているのが好ましい。
実施例1の正面説明図である。 図1に示す例のII−II線矢視説明図である。 図1に示す例のIII−III線断面説明図である。 図1に示す例の一方の広幅側壁板を除いた正面説明図である。 図1に示す例のV−V線断面説明図である。 図1に示す例の断面拡大説明図である。 図1に示す例のVII−VII線断面説明図である。 図1に示す例のVIII−VIII線断面説明図である。 図1に示す例の一部拡大説明図である。 図1に示す例の一部拡大断面説明図である。 (a)及び(b)は、図1に示す例の主に高摩擦鋼板の説明図である。 (a)及び(b)は、図1に示す例の主に高摩擦鋼板の説明図である。 (a)及び(b)は、図1に示す例の主に高摩擦鋼板の説明図である。 (a)及び(b)は、図1に示す例の主に高摩擦鋼板の説明図である。 (a)及び(b)は、図1に示す例の主に高摩擦鋼板の説明図である。 図1に示す例とは他の例の平断面説明図である。 図1に示す例とは他の例の正面説明図である。 (a)、(b)及び(c)は、実施例2の説明図である。 (a)、(b)及び(c)は、図18に示す例とは他の例の説明図である。 (a)、(b)及び(c)は、図18に示す例とは他の例の説明図である。
符号の説明
1、161 制震壁
3、151、152、203、204、303、403 箱体
4 下支持手段
5 下部固定手段
6、206 隙間
7、207 抵抗力発生部
8、153、154、208、209、304、404 抵抗板
9 上支持手段
10 上部固定手段
11、211 粘性体
21、22、155、221、222、223 広幅側壁板
28、33、162、228、233、241、242 狭幅側壁板
38、238、243 底壁板
39、239、244 固定手段
201 ブレース型ダンパ

Claims (30)

  1. 上部で開口している少なくとも一個の箱体と、箱体に対して隙間をもって当該箱体内に配されている抵抗力発生部を有している少なくとも一枚の抵抗板と、箱体と抵抗板との間の隙間に充填された粘性体とを具備しており、箱体は、互いに対向している一対の広幅側壁板と、この一対の広幅側壁板の夫々の横方向における一方側の内側面に当接している当接面を有している一方の狭幅側壁板と、横方向で前記一方の狭幅側壁板に対向していると共に一対の広幅側壁板の夫々の横方向における他方側の内側面に当接している当接面を有している他方の狭幅側壁板と、一対の広幅側壁板の夫々の下方側の内側面に当接している当接面を有している底壁板と、前記一方及び他方の狭幅側壁板並びに底壁板を一対の広幅側壁板に固定している固定手段とを具備しており、固定手段は、一対の広幅側壁板により前記一方の狭幅側壁板を挟圧する挟圧力、一対の広幅側壁板により前記他方の狭幅側壁板を挟圧する挟圧力及び一対の広幅側壁板により底壁板を挟圧する挟圧力のうちの少なくとも一つの挟圧力を生じさせるように、前記一方の狭幅側壁板、前記他方の狭幅側壁板及び底壁板のうちの少なくとも一つと一対の広幅側壁板とを共締めする共締め手段を具備しており、この共締め手段による共締めにより前記一方の狭幅側壁板、前記他方の狭幅側壁板及び底壁板のうちの少なくとも一つを一対の広幅側壁板に固定するようになっている振動減衰装置。
  2. 共締め手段は、一対の広幅側壁板のうちの一方の広幅側壁板の横方向における一方側の内側面により前記一方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力と一対の広幅側壁板のうちの他方の広幅側壁板の横方向における一方側の内側面により前記一方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力とを生じさせるように、一対の広幅側壁板及び前記一方の狭幅側壁板を共締めする共締め機構を具備しており、この共締め機構による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて一対の広幅側壁板による前記一方の狭幅側壁板の挟圧力を生じさせるようになっている請求項1に記載の振動減衰装置。
  3. 共締め手段は、一対の広幅側壁板のうちの一方の広幅側壁板の横方向における他方側の内側面により前記他方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力と一対の広幅側壁板のうちの他方の広幅側壁板の横方向における他方側の内側面により前記他方の狭幅側壁板の当接面を押圧する押圧力とを生じさせるように、一対の広幅側壁板及び前記他方の狭幅側壁板を共締めする共締め機構を具備しており、この共締め機構による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて一対の広幅側壁板による前記他方の狭幅側壁板の挟圧力を生じさせるようになっている請求項1又は2に記載の振動減衰装置。
  4. 共締め手段は、一対の広幅側壁板のうちの一方の広幅側壁板の下方側の内側面により底壁板の当接面を押圧する押圧力と一対の広幅側壁板のうちの他方の広幅側壁板の下方側の内側面により底壁板の当接面を押圧する押圧力とを生じさせるように、一対の広幅側壁板及び底壁板を共締めする共締め機構を具備しており、この共締め機構による共締めによって生じる押圧力の夫々に基づいて一対の広幅側壁板による底壁板の挟圧力を生じさせるようになっている請求項1から3のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  5. 共締め手段は、少なくとも一つのボルトと、このボルトに螺合している少なくとも一つのナットとを具備しており、ボルト及びナットの相対的な回転に基づいて共締め及び共締めの解除を行うようになっている請求項1から4のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  6. 前記一方の狭幅側壁板は、縦長の板状本体を具備しており、この縦長の板状本体は、一対の広幅側壁板の夫々の一方側の内側面に当接する当接面を有している部位と、この部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から横方向に突出している突出部とを具備している請求項1から5のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  7. 前記他方の狭幅側壁板は、縦長の板状本体を具備しており、この縦長の板状本体は、一対の広幅側壁板の夫々の他方側の内側面に当接する当接面を有している部位と、この部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から横方向に突出している突出部とを具備している請求項1から6のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  8. 前記一方及び他方の狭幅側壁板の夫々は、一対の広幅側壁板よりも下方に突出している請求項1から7のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  9. 前記一方及び他方の狭幅側壁板の夫々の下面は、底壁板の下面と面一である請求項1から8のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  10. 底壁板は、横長の板状本体を具備しており、この横長の板状本体は、一対の広幅側壁板の夫々の下方側の内側面に当接する当接面を有している部位と、この部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から下方に突出している突出部とを具備している請求項1から9のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  11. 底壁板の横方向における一方の端面は、前記一方の狭幅側壁板の前記他方の狭幅側壁板側における端面の下部に接触しており、底壁板の横方向における他方の端面は、前記他方の狭幅側壁板の前記一方の狭幅側壁板側における端面の下部に接触している請求項1から10のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  12. 一対の広幅側壁板の対向方向で互いに隣接している複数個の箱体と、抵抗力発生部が複数個の箱体内に当該箱体に対して隙間をもって夫々配されている複数枚の抵抗板とを具備しており、前記複数個の箱体のうちの互いに隣接している二個の箱体は、前記複数枚の抵抗板のうちの一の抵抗板の抵抗力発生部が配されている二個の箱体のうちの一の箱体内の空間を一方の側面で規定していると共に前記複数枚の抵抗板のうちの他の一の抵抗板の抵抗力発生部が配されている二個の箱体のうちの他の一の箱体内の空間を他方の側面で規定している一対の広幅側壁板のうちの一枚の広幅側壁板を共有している請求項1から11のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  13. 箱体を建物壁における下支持手段に固定する下部固定手段を具備しており、この下部固定手段は、下支持手段に固着された下ガセットプレートを具備しており、前記一方及び他方の狭幅側壁板並びに底壁板の少なくとも一つを下ガセットプレートに固定するようになっている請求項1から12のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  14. 底壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板の間から下方に突出している突出部を具備しており、この突出部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に配されている底壁板側ガセットプレート部として構成されており、下部固定手段は、底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された底壁板支持用スプライスプレート手段と、この底壁板支持用スプライスプレート手段を底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートに共締めする底壁板支持用の共締め機構とを具備している請求項13に記載の振動減衰装置。
  15. 底壁板支持用スプライスプレート手段は、底壁板支持用の共締め機構により底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に少なくとも一面摩擦接合されて共締めされている請求項14に記載の振動減衰装置。
  16. 底壁板支持用スプライスプレート手段は、底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を間にして挟持する少なくとも一対のスプライスプレートを具備しており、この一対のスプライスプレートは、底壁板支持用の共締め機構により底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を挟圧している請求項14又は15に記載の振動減衰装置。
  17. 底壁板支持用スプライスプレート手段の一対のスプライスプレートの夫々は、底壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面を有した高摩擦鋼板からなる請求項16に記載の振動減衰装置。
  18. 前記一方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している一方の突出部を具備しており、前記他方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している他方の突出部を具備しており、前記一方の突出部の下部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に夫々配されている一方の狭幅側壁板側ガセットプレート部として構成されており、前記他方の突出部の下部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に配されている他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部として構成されており、下部固定手段は、前記一方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、水平方向で前記一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段に対向していると共に、前記他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々を前記一方及び他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部並びに下ガセットプレートに共締めする狭幅側壁板支持用の共締め機構とを具備している請求項13から17のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  19. 前記一方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している一方の突出部を具備しており、前記他方の狭幅側壁板は、その当接面を有している部位に連接していると共に一対の広幅側壁板から横方向に突出している他方の突出部を具備しており、前記一方の突出部の下部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に夫々配されている一方の狭幅側壁板側ガセットプレート部として構成されており、前記他方の突出部の下部は、下ガセットプレートに対して略同一鉛直面内に配されている他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部として構成されており、下部固定手段は、前記一方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、水平方向で前記一方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段に対向していると共に、前記他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面して配された他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段と、前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々を前記一方及び他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部並びに下ガセットプレートに共締めする狭幅側壁板支持用の共締め機構とを具備しており、前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の間には、底壁板支持用スプライスプレート手段が配されており、前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々は、主として箱体の鉛直面内の鉛直方向力に抗するようになっており、底壁板支持用スプライスプレート手段は、主として箱体の水平方向力に抗するようになっている請求項14から17のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  20. 前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段並びに底壁板支持用スプライスプレート支持手段は、夫々互いに離間して水平方向に配列されている請求項19に記載の振動減衰装置。
  21. 前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々は、狭幅側壁板支持用の共締め機構により前記一方及び他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部並びに下ガセットプレートの夫々に少なくとも一面摩擦接合されて共締めされている請求項18から20のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  22. 前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々は、前記一方及び他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部のうちの対応の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を間にして挟持する少なくとも一対のスプライスプレートを具備しており、この一対のスプライスプレートは、狭幅側壁板支持用の共締め機構により狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々を挟圧している請求項18から21のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  23. 前記一方及び他方の狭幅側壁板支持用スプライスプレート手段の夫々の一対のスプライスプレートの夫々は、前記一方及び他方の狭幅側壁板側ガセットプレート部のうちの対応の狭幅側壁板側ガセットプレート部及び下ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面を有した高摩擦鋼板からなる請求項22に記載の振動減衰装置。
  24. 抵抗板を建物壁における上支持手段に固定する上部固定手段を具備しており、抵抗板は、抵抗力発生部に連接していると共に箱体の外側に配されている抵抗板側ガセットプレート部を具備しており、上部固定手段は、抵抗板側ガセットプレート部に対して略同一鉛直面内に配されると共に、上支持手段に固着された上ガセットプレートと、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々に対面して配された抵抗板支持用スプライスプレート手段と、この抵抗板支持用スプライスプレート手段を抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートに共締めする抵抗板支持用の共締め機構とを具備している請求項1から23のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  25. 抵抗板支持用スプライスプレート手段は、抵抗板支持用の共締め機構により抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々に少なくとも一面摩擦接合されて共締めされている請求項24に記載の振動減衰装置。
  26. 抵抗板支持用スプライスプレート手段は、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々を間にして挟持する少なくとも一対の抵抗板支持用スプライスプレートを具備しており、この一対の抵抗板支持用スプライスプレートは、抵抗板支持用の共締め機構により上ガセットプレート及び抵抗板側ガセットプレート部の夫々を挟圧している請求項24又は25に記載の振動減衰装置。
  27. 抵抗板支持用スプライスプレート手段は、水平方向に並置されていると共に、夫々抵抗板側ガセットプレート部と上ガセットプレートとをその両側面から挟持した複数枚の抵抗板支持用スプライスプレートを具備しており、この複数枚の抵抗板支持用スプライスプレートは、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートに抵抗板支持用の共締め機構により共締めされている請求項24又は25に記載の振動減衰装置。
  28. 複数枚の抵抗板支持用スプライスプレートは、夫々互いに離間して水平方向に配列されており、水平方向両端の抵抗板支持用スプライスプレートの夫々は、主として抵抗板の鉛直面内の鉛直方向力に抗するようになっており、水平方向両端の抵抗板支持用スプライスプレートの間に配された抵抗板支持用スプライスプレートは、主として抵抗板の水平方向力に抗するようになっている請求項27に記載の振動減衰装置。
  29. 抵抗板支持用スプライスプレートの夫々は、抵抗板側ガセットプレート部及び上ガセットプレートの夫々に対面する面に高摩擦面を有した高摩擦鋼板からなる請求項26から28のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
  30. 共締め機構は、少なくとも一つの高力ボルトと、この高力ボルトに螺合している少なくとも一つのナットとを具備しており、高力ボルト及びナットの相対的な回転に基づいて共締め及び共締めの解除を行うようになっている請求項14から29のいずれか一項に記載の振動減衰装置。
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