JP4496667B2 - 同軸コネクタ及び通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同軸コネクタ及び通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の移動通信装置の中には、信号経路を切換える機構を有する表面実装タイプの同軸コネクタを使ったものがある。従来、この種の同軸コネクタとしては、例えば、樹脂からなる絶縁性ケースと固定接点部材及びばね部分を有する可動接点部材とをインサートモールドにより一体成形したものが知られている。
【0003】
この従来の同軸コネクタは、ばね部分の弾性力で可動接点部材を固定接点部材に接触させて電気的に接続しており、相手側コンタクトプローブ等で可動接点部材のばね部分を変位させて固定接点部材から電気的に解離させることによって信号経路の切換えを行っている。つまり、ばね部分を変位させることにより、可動接点部材が固定接点部材に接離して信号経路を切換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、携帯電話等の移動通信装置の小型化に伴い、それに使用されている同軸コネクタの小型化も求められている。しかし、従来の同軸コネクタは、微小ばね等の使用によりばね部分はすでに小型化されているため、さらなるばね部分の小型化は、設計の難度が高くなる。また、ばね部分に使用する材料が特殊となるので、コストの問題が発生する。また、ばね部分の小型化に伴って、ばね部分に作用する繰り返し応力が相対的に大きくなるので、ばね部分の寿命の劣化防止対策が必要となる。
【0005】
また、ばね部分を小型化すると、ばね部分の変位量がわずかになり、同軸コネクタに可動接点部材と固定接点部材を組み込む際の位置ずれによって、接点不良が発生し易い。
【0006】
そこで、本発明の目的は、小型で優れた信号経路を切換える機構を有した同軸コネクタ及び通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
前記目的を達成するため、本発明に係る同軸コネクタは、
(a)相手側コンタクトプローブが挿入される開口部を設けた外部端子と、
(b)前記外部端子内に配置され、前記相手側コンタクトプローブの中心コンタクトが接触する可動接点部材と、
(c)前記外部端子と前記可動接点部材の間に回転自在に配置され、前記相手側コンタクトプローブの中心コンタクトが挿通される挿通穴と前記可動接点部材を摺動させる手段とを有した回転子と、
(d)前記外部端子に組み付けられ、前記可動接点部材の摺動方向を規制する手段を有し、前記可動接点部材に摺接する共通用電極パターン及び接離用電極パターンを設けた固定接点部材とを備え、
(e)前記相手側コンタクトプローブの装着と共に、前記回転子が回転し、前記回転子の回転に伴って前記可動接点部材が摺動し、前記可動接点部材が前記接離用電極パターンから解離するように構成されていること、
を特徴とする。
【0008】
より具体的には、可動接点部材を摺動させる手段が、可動接点部材に設けた凸形状レバー部を嵌め込むための第1の長溝であり、可動接点部材の摺動方向を規制するための手段が、共通用電極パターン及び接離用電極パターンをそれぞれ両端部に配設した第2の長溝であり、第1の長溝と第2の長溝が交差した位置に可動接点部材に設けた凸形状レバー部が常に位置しており、回転子の回転に伴って可動接点部材が第2の長溝に沿って直線状に摺動するように構成されている。
【0009】
以上の構成により、相手側コンタクトプローブの非装着時には、可動接点部材と固定接点部材の共通電極パターン及び接離用電極パターンとが摺接しており、電気的に接続されている。一方、相手側コンタクトプローブの装着時には、中心コンタクトが可動接点部材に接触すると共に、回転子が回転して可動接点部材を摺動させ、可動接点部材を接離用電極パターンから解離し、信号経路が切り換わる。
【0010】
ここに、相手側コンタクトプローブの先端部に回転用部材を取り付けると共に、回転子の挿通穴を含む位置に回転用部材を嵌合させるための凹部を設け、回転用部材の回転と共に回転子が回転することが好ましい。さらに、回転用部材が一定の回転角度で係止できる回転係止手段を有していることが好ましい。これにより、相手側コンタクトプローブへの信号経路の切換えがより確実に行われる。
【0011】
また、本発明に係る通信装置は、前述の特徴を有する同軸コネクタを備えることにより、小型化及び低コスト化を図るとともに、信頼性を高くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る同軸コネクタ及び通信装置の実施の形態について添付の図面を参照して説明する。なお、各実施形態において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
[第1実施形態、図1〜図9]
本発明に係る同軸コネクタの一実施形態の分解斜視図を図1に示す。同軸コネクタ1は外部端子10と回転子30と可動接点部材40と固定接点部材50から構成されている。図2は図1に示した回転子30の平面図、図3は図1に示した同軸コネクタ1の組立完成後の外観斜視図、図4は図3に示した同軸コネクタ1の上面図、図5は図4に示した同軸コネクタ1のV−V断面図をそれぞれ示す。
【0014】
図1に示すように、導電性金属からなる外部端子10には、円筒形状の上面中央に相手側コンタクトプローブ70(図3参照)の先端部を挿入するための開口部12が形成されている。その開口部12の内周側から二つの荷重負荷端子13が、それぞれ開口部12の円周方向に沿うように延在されている。この荷重負荷端子13は片持ち梁構造をしており、回転子30を介して可動接点部材40を固定接点部材50に圧接するためのばね性を有する。荷重負荷端子13の先端には、垂直断面が円弧状(ドーム型)の凸部14が形成されている(図5参照)。この凸部14は、外部端子10の中心に対して点対称の位置に二つ形成されている。そして、凸部14は、回転子30の位置決め穴39に係止する。位置決め穴39の垂直断面は、凸部14と係止し易い円弧状(お椀型)を有している。
【0015】
外部端子10の内径は、回転子30の外径より若干大きく設定されている。外部端子10の下部には、固定接点部材支持部18が形成されている。固定接点部材支持部18の先端内側には、凸部19が形成されており、この凸部19は固定接点部材50の窪み56と係止する。
【0016】
絶縁性を有するセラミックや樹脂材料からなる回転子30の上面31の略中央に、相手側コンタクトプローブ70(図3参照)の先端部と嵌合することができる凹部34が形成されている。さらに凹部34の中心に相手側コンタクトプローブ70の中心コンタクト74を挿通するための挿通穴35が形成されている。本第1実施形態では、凹部34の横断面形状と相手側コンタクトプローブ70の先端部の中心コンタクト74の外周に取り付けられた回転用部材72(図3参照)の横断面形状とを十字形状に設定した。これにより、凹部34は、回転用部材72を回転させることにより発生する回転力を回転子30に伝授できる。
【0017】
図2に示すように、回転子30の上面31に、一組二つの位置決め穴39が同一円上にかつ点対称の位置に二組(つまり位置決め穴39の総数は四つ)形成されている。また、回転子30の下面32には長尺状のレバー用案内溝36が形成されている。レバー用案内溝36は、その長さ方向が回転子30の半径方向に対して斜めになるように形成されている。本第1実施形態では、回転子30の中心に対してレバー用案内溝36の両端部相互間の角度θを約22度に設定した。同様に、一組の位置決め穴39相互間の角度θも約22度に設定した。
【0018】
図1に示すように、導電性金属からなる可動接点部材40は、矩形状のスライド部41と水平断面形状が円形状である凸形状レバー部42とからなる。凸形状レバー部42は回転子30のレバー用案内溝36に嵌め込まれ、レバー用案内溝36内を移動することができる。
【0019】
固定接点部材50は、略矩形状を有し、その上面51には、長尺状の溝部54が形成されている。この溝部54の両端部には、共通用電極パターン61及び接離用電極パターン62が形成されている。溝部54内を可動接点部材40のスライド部41が摺動する。後述するように、共通用電極パターン61はスライド部41と常に電気的に接続するが、接離用電極パターン62は可動接点部材40の摺動によって電気的に接触したり解離したりする。共通用電極パターン61及び接離用電極パターン62は、それぞれ固定接点部材50に形成されたスルーホール63を介して、下面52に形成されている共通用外部電極パターン65及び接離用外部電極パターン66とそれぞれ電気的に接続している(図5参照)。
【0020】
固定接点部材50の材料としては、絶縁体材料や誘電体材料が用いられる。本第1実施形態では、セラミックや樹脂等の誘電体材料を用いた。これにより、固定接点部材50及びこの固定接点部材50に配置された電極パターン61,62や可動接点部材40等にてマイクロストリップラインを構成させることができる。
【0021】
スライド部41と共通用電極パターン61、接離用電極パターン62の摺動動作による電極の摩耗を抑えるために、共通用電極パターン61、接離用電極パターン62及び可動接点部材40等の表面にNiめっきを施し、さらに耐腐食を考慮してその表面にAuめっき又はAgめっきを施すことが好ましい。
【0022】
固定接点部材50の下面52の外周縁部には、二つの溝55が対向して形成されている。それぞれの溝55の中央には、窪み56が形成され、外部端子10の固定接点部材支持部18と嵌合する。
【0023】
以上の構成部品は以下のように組み立てられる。図1に示すように、固定接点部材50の溝部54内に可動接点部材40のスライド部41を挿入し、さらにその上に回転子30を載置する。このとき、凸形状レバー部42を回転子30のレバー用案内溝36に挿入する(図4参照)。次に、外部端子10を回転子30に被せ、固定接点部材支持部18を外部端子10の内側に折り曲げて、固定接点部材50を固定する。このとき、固定接点部材支持部18の先端に形成されている凸部19と溝55の中央に形成されている窪み56が係合するので、固定接点部材50を確実に支持し、スライド部41を溝部54内に位置決めすることができる。
【0024】
一方、回転子30は、荷重負荷端子13のばね力により可動接点部材40を固定接点部材50に圧接させた状態で、外部端子10内において回転が可能である。外部端子10の内周面は、回転子30をガイドしている。こうして、図3〜図5に示すような同軸コネクタ1が得られる。
【0025】
次に、図4〜図9を参照して、この同軸コネクタ1の信号経路を切換える機構の説明をする。
【0026】
図4及び図5に示すように、同軸コネクタ1は、印刷配線基板91上に実装される。同軸コネクタ1の固定接点部材支持部18は印刷配線基板91に設けたグランドパターンGにはんだ付けされ、共通用外部電極パターン65は信号パターン95にはんだ付けされ、接離用外部電極パターン66は信号パターン96にはんだ付けされる。つまり、共通用外部電極パターン65及び接離用外部電極パターン66は、それぞれ同軸コネクタ1の入出力端子として機能している。
【0027】
相手側コンタクトプローブ70が装着されていないとき、図4に示すように、同軸コネクタ1は、通常、スライド部41が溝部54内の接離用電極パターン62側に寄っている。このとき、凸形状レバー部42はレバー用案内溝36内において回転子30の中心側に配置している。従って、図5に示すように、信号パターン95−共通用外部電極パターン65−スルーホール63−共通用電極パターン61−可動接点部材40−接離用電極パターン62−スルーホール63−接離用外部電極パターン66−信号パターン96の信号経路を形成している。このとき、電極パターン61,62とスライド部41の電気的接触は、外部端子10に形成された荷重負荷端子13のばね力によって確実に維持される。
【0028】
次に、相手側コンタクトプローブ70を装着する場合には、図6に示すように、相手側コンタクトプローブ70の先端部に取り付けた回転用部材72を、外部端子10の開口部12から挿入して回転子30の凹部34に差し込む。このとき、相手側コンタクトプローブ70の中心コンタクト74は、回転用部材72より突出しているので、回転子30の挿通穴35を挿通してスライド部41に電気的に接触する(図8参照)。なお、回転子30は非導体材料から形成されているので、回転子30に形成された挿通穴35に挿通された中心コンタクト74は、外部端子10に対して電気的に絶縁状態である。
【0029】
そして、回転用部材72を凹部34内に差し込んだ状態で相手側コンタクトプローブ70を挿通方向に対して反時計方向(CCW)に22度回転させると、これに伴って、回転子30が回転する。荷重負荷端子13の凸部14は、位置決め穴39との係合が一時的に解かれ、隣の位置決め穴39に再び係合する。さらに、回転子30の回転に伴って可動接点部材40は溝部54内に沿って共通用電極パターン61側に摺動し、接離用電極パターン62から解離(切断)する。
【0030】
図7を参照して、信号経路が切り替わる機構をさらに詳細に説明する。図7は、同軸コネクタ1の回転子30、可動接点部材40、固定接点部材50のみを表した模式図である。図7(A)は、相手側コンタクトプローブ70の装着前の同軸コネクタ1を示す。図7(B)は、信号経路を切り換えている途中の状態であって、図7(A)の回転子30を反時計方向に11度(回転子30の回転範囲22度の半分に相当)回転させた状態を示す。図7(C)は、相手側コンタクトプローブ70を装着後、信号経路を切り換えた状態を示す。
【0031】
図7(A)に示すように、可動接点部材40の凸形状レバー部42は回転子30の長尺状のレバー用案内溝36に嵌め込まれている。また、可動接点部材40のスライド部41は固定接点部材50の長尺状の溝部54に収まっている。従って、凸形状レバー部42は、溝部54の中心線C1とレバー用案内溝36の中心線C2との交差する交差点Pに位置している。次に、図7(B)に示すように、回転子30を反時計方向に回転させると、レバー用案内溝36が回転子30の中心を軸に反時計方向に回転する。このとき、溝部54の中心線C1とレバー用案内溝36の中心線C2との交差点Pは共通用電極パターン61側に寄る。従って、可動接点部材40が共通用電極パターン61側に摺動移動する。さらに、図7(C)に示すように、回転子30を反時計方向に回転させ、可動接点部材40を共通用電極パターン61側に寄せると、可動接点部材40は接離用電極パターン62から解離(切断)する。
【0032】
図8及び図9に示すように、回転子30を22度(レバー用案内溝36の傾斜角度θに相当)回転させた同軸コネクタ1のスライド部41は、共通用電極パターン61及び中心コンタクト74と電気的に接続しているが、接離用電極パターン62と電気的に切断している。従って、図8に示すように、信号パターン95−共通用外部電極パターン65−スルーホール63−共通用電極パターン61−可動接点部材40−中心コンタクト74に信号経路が切り換えられる。このとき、二つの荷重負荷端子13の凸部14は回転子30の位置決め穴39と係合するので、外部端子10に対して回転子30の正確な位置決めができる。そして、作業者は、荷重負荷端子13の凸部14と位置決め穴39が係合するロック感を得ることができるので、確実に信号経路切換え作業をすることができる。また、回転子30が回転しても、荷重負荷端子13の変位がわずかであることから、繰り返し変位による疲れは殆ど発生しにくく、ばね性の劣化が起こりにくい。
【0033】
また、本第1実施形態の同軸コネクタ1は、信号経路がマイクロストリップラインにて構成され、かつ、可動接点部材40が溝部54の長手方向にのみスライド運動(水平移動)を行っているので、可動接点部材40の移動に伴って生じる特性インピーダンスのずれを最小限に抑えることができる。
【0034】
また、可動接点部材40を水平移動させるために回転子30の回転運動を利用しているので、可動接点部材40を相手側コンタクトプローブ70によって直接水平移動させる手段より、相手側コンタクトプローブ70を回転用部材72の中心を軸に回転させて、可動接点部材40を水平移動させる手段が、生産技術的に考えて、制御及び管理を容易に行うことができる。
【0035】
また、電極パターン61,62及びスライド部41同士は摺動接触するため、電極パターン61,62及びスライド部41の表面に汚れや異物の付着があっても、摺動動作により、これらの汚れや異物が除去されるので、電極パターン61,62及びスライド部41同士の電気的接続状態の信頼性が向上する。
【0036】
次に、相手側コンタクトプローブ70を同軸コネクタ1から外す場合を説明する。この場合には、回転用部材72を時計方向(CW)に22度回転させた後、相手側コンタクトプローブ70を外す。これにより、回転子30が再び回転し、可動接点部材40がレバー用案内溝36に沿って接離用電極パターン62側に摺動移動する。この結果、信号パターン95−共通用外部電極パターン65−スルーホール63−共通用電極パターン61−可動接点部材40−接離用電極パターン62−スルーホール63−接離用外部電極パターン66−信号パターン96の信号経路に復帰する。このように、相手側コンタクトプローブ70を用いて回転子30を回転させることで、信号経路を簡単に、かつ、信頼性高く切り換えることができる。
【0037】
以上の同軸コネクタ1は、回転子30の回転によって、可動接点部材40と固定接点部材50の接離用電極パターン62とが電気的に接触したり離れたりしているので、同軸コネクタ1内部の信号経路を簡単に構成することができる。また、固定接点部材50の上面51に直接に共通用電極パターン61及び接離用電極パターン62を形成するので、共通用電極パターン61及び接離用電極パターン62の配置位置が安定し、同軸コネクタ1を組み立てた際に生じる仕上がり精度のばらつきが小さくなる。また、可動接点部材40を固定接点部材50の溝部54内に収容しているので、可動接点部材40の配置位置が安定し、同軸コネクタ1を組み立てた際に生じる仕上がり精度のばらつきが小さくなる。また、相手側コンタクトプローブ70の回転用部材72の回転を利用して回転子30を回転させるので、同軸コネクタ1内に回転力を与える機構を備える必要がなく、簡素なものになる。
【0038】
[第2実施形態、図10]
第2実施形態は、本発明に係る通信装置を携帯電話に適用した例について説明する。
【0039】
図10は、携帯電話120の高周波回路部の電気回路ブロック図である。図10において、122はアンテナ素子、123はデュプレクサ、125は切換スイッチ、131は送信側アイソレータ、132は送信側増幅器、133は送信側段間用バンドパスフィルタ、134は送信側ミキサ、135は受信側増幅器、136は受信側段間用バンドパスフィルタ、137は受信側ミキサ、138は電圧制御発振器(VCO),139はローカル用バンドパスフィルタである。
【0040】
ここに、切換スイッチ125として、前記第1実施形態の同軸コネクタ1を使用することができる。これにより、例えば、セットメーカが携帯電話120の製造工程において、高周波回路部の電気的特性をチェックする場合、測定器に接続された測定用プローブ(相手側コンタクトプローブ)70を同軸コネクタ1に嵌合の後に回転させれば、高周波回路部からアンテナ素子122への信号経路を、高周波回路部から測定器への信号経路に切換えることができる。測定用プローブ70を再び回転させた後に同軸コネクタ1から外すと、再び高周波回路部からアンテナ素子122への信号経路に戻る。そして、この同軸コネクタ1を実装することにより、小型で信頼性が高く、かつ、低コストな携帯電話120を実現することができる。
【0041】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の構成に変更することができる。例えば、レバー用案内溝36の形状(長さや角度)や回転子30の位置決め穴39の位置を変えて、信号経路を切り換える際の回転子30の回転角度を変更してもよい。
【0042】
また、前記第1実施形態の相手側コンタクトプローブ70の先端部に取り付けられた回転用部材72は、自身に回転機能がなく、外部から回転力を与える必要があるが、例えば、回転用部材72の先端部が同軸コネクタ1の凹部34に差し込まれて、先端部に圧力がかかると、回転用部材72が自動的に所定の角度だけ回転するような機構にしてもよい。
【0043】
また、相手側コンタクトプローブは、図11に示すように、プローブ本体の外側にシールド用外部導体75を有したものであってもよい。この相手側コンタクトプローブ71が、図12に示すように、同軸コネクタ1に装着されると、中心コンタクト74とスライド部41が電気的に接続されると同時に、シールド用外部導体75が外部端子10に嵌合して、シールド用外部導体75も外部端子10と電気的に接続される。これにより、同軸コネクタ1を実装した装置の電気的特性を、外界からの電磁界の影響を受けないで測定することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、同軸コネクタは、可動接点部材に設けた凸形状レバー部を嵌め込むための第1の長溝を有した回転子によって、可動接点部材を共通用電極パターン及び接離用電極パターンをそれぞれ両端部に配設した第2の長溝内で摺動運動させている。この可動接点部材の摺動運動により、可動接点部材と固定接点部材の接離用電極パターンとを電気的に接触させたり離させたりしているので、同軸コネクタ内部の信号経路を簡単に構成することができる。
【0045】
また、固定接点部材の表面に直接に共通用電極パターン及び接離用電極パターンを形成するので、共通用電極パターン及び接離用電極パターンの配置位置が安定し、同軸コネクタを組み立てた際に生じる仕上がり精度のばらつきが小さくなる。また、可動接点部材の摺動方向を規制するための第2の長溝を固定接点部材が有しているので、可動接点部材の配置位置が安定し、同軸コネクタを組み立てた際に生じる仕上がり精度のばらつきが小さくなる。また、相手側コンタクトプローブの回転用部材の回転を利用して回転子を回転させるので、同軸コネクタ内に回転力を与える機構を備える必要がなく、簡素なものにすることができる。
【0046】
また、相手側コンタクトプローブの中心コンタクトと可動接点部材を電気的に接続ができ、相手側コンタクトプローブを回転すると回転子が回転し、回転子を一定の回転角度で係止できる手段を有しているので、相手側コンタクトプローブへの信号経路の切換えを確実にすることができる。
【0047】
また、本発明に係る通信装置は、前述の特徴を有する同軸コネクタを備えることにより、小型化及び低コスト化を図ることができるとともに、信頼性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同軸コネクタの一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した回転子の上面図。
【図3】図1に示した同軸コネクタの組立完成後の外観斜視図。
【図4】図3に示した同軸コネクタの上面図。
【図5】図4に示した同軸コネクタのV−V断面図。
【図6】図3に示した同軸コネクタの信号経路切換え後の状態を説明をするための斜視図。
【図7】図3に示した同軸コネクタの信号経路切換えの状態を説明をするための模式図。(A)は、相手側コンタクトプローブの装着前の同軸コネクタを示す。(B)は、信号経路を切り換えている途中の状態を示す。(C)は、相手側コンタクトプローブを装着後、信号経路を切り換えた状態を示す。
【図8】図6に示した同軸コネクタのVIII−VIII断面図。
【図9】図6に示した同軸コネクタの上面図。
【図10】本発明に係る通信装置の一実施形態を示す電気回路ブロック図。
【図11】相手側コンタクトプローブの変形例を示す垂直断面図。
【図12】図11に示した相手側コンタクトプローブを同軸コネクタに装着した状態を示す垂直断面図。
【符号の説明】
1…同軸コネクタ
10…外部端子
12…開口部
30…回転子
34…凹部
35…挿通穴
36…レバー用案内溝(第1の長溝)
39…位置決め穴(回転係止手段)
40…可動接点部材
41…スライド部
42…凸形状レバー部
50…固定接点部材
54…溝部(第2の長溝)
61…共通用電極パターン
62…接離用電極パターン
65…共通用外部電極パターン
66…接離用外部電極パターン
120…携帯電話(通信装置)

Claims (5)

  1. 相手側コンタクトプローブが挿入される開口部を設けた外部端子と、
    前記外部端子内に配置され、前記相手側コンタクトプローブの中心コンタクトが接触する可動接点部材と、
    前記外部端子と前記可動接点部材の間に回転自在に配置され、前記相手側コンタクトプローブの中心コンタクトが挿通される挿通穴と前記可動接点部材を摺動させる手段とを有した回転子と、
    前記外部端子に組み付けられ、前記可動接点部材の摺動方向を規制する手段を有し、前記可動接点部材に摺接する共通用電極パターン及び接離用電極パターンを設けた固定接点部材とを備え、
    前記相手側コンタクトプローブの装着と共に、前記回転子が回転し、前記回転子の回転に伴って前記可動接点部材が摺動し、前記可動接点部材が前記接離用電極パターンから解離するように構成されていること、
    を特徴とする同軸コネクタ。
  2. 前記可動接点部材を摺動させる手段が、前記可動接点部材に設けた凸形状レバー部を嵌め込むための第1の長溝であり、前記可動接点部材の摺動方向を規制するための手段が、前記共通用電極パターン及び前記接離用電極パターンをそれぞれ両端部に配設した第2の長溝であり、前記第1の長溝と前記第2の長溝が交差した位置に前記可動接点部材に設けた凸形状レバー部が常に位置しており、前記回転子の回転に伴って前記可動接点部材が前記第2の長溝に沿って直線状に摺動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の同軸コネクタ。
  3. 前記相手側コンタクトプローブの先端部に回転用部材を取り付けると共に、前記回転子の挿通穴を含む位置に前記回転用部材を嵌合させるための凹部を設け、前記回転用部材の回転と共に前記回転子が回転することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の同軸コネクタ。
  4. 前記回転子が一定の回転角度で係止できる回転係止手段を有していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の同軸コネクタ。
  5. 請求項1〜請求項4の少なくともいずれか一つに記載の同軸コネクタを備えたことを特徴とする通信装置。
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