JP2002093533A - 同軸コネクタ及び通信装置 - Google Patents

同軸コネクタ及び通信装置

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JP2002093533A
JP2002093533A JP2000280672A JP2000280672A JP2002093533A JP 2002093533 A JP2002093533 A JP 2002093533A JP 2000280672 A JP2000280672 A JP 2000280672A JP 2000280672 A JP2000280672 A JP 2000280672A JP 2002093533 A JP2002093533 A JP 2002093533A
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probe
contact
coaxial connector
spring
terminal
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JP2000280672A
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Inventor
Kazuo Shima
和男 島
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合の繰返し寿命が長く小型で信頼性が高い
同軸コネクタ及び通信装置を提供する。 【解決手段】 アース端子11と、固定端子12及びば
ね端子13と、第1絶縁ケース部材14及び第2絶縁ケ
ース部材15と、接点部材収容室16内に移動可能に収
容されて固定端子12に離接する可動接点部材17と、
絶縁性ばね部材18とから構成されている。相手側プロ
ーブ30の先端をアース端子11の接触面11aに当接
させると、固定端子12と可動接点部材17との接触が
断たれるとともに、相手側プローブ30の中心コンタク
ト32が、可動接点部材17を介してばね端子13に電
気的に接続する。ばね端子13は、接触部13acにて
可動接点部材17に常に電気的に摺接してる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同軸コネクタ及び通
信装置に関し、特に、携帯電話等の移動体通信機器にあ
って信号経路を切換える機能を有する同軸コネクタ及び
通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話機等の中には、同軸
コネクタとして信号経路を切換える機能を有する表面実
装タイプの同軸コネクタが使用されているものがある。
この同軸コネクタとして、例えば、特開平10−219
96号公報に、図9及び図10に示すものが開示されて
いる。
【0003】この同軸コネクタ50は、コイルスプリン
グ51により突出方向に付勢されたスイッチ端子52を
接点収容室53内に上下動自在に配置し、接点収容室5
3の上方にブレーク接点54と第1コモン接点55を露
出させる一方、下方に第2コモン接点56を露出させ、
中心コンタクト61との接続によりスイッチ端子52が
押し下げられ、コモン端子57の接続がブレーク端子5
8から相手側プローブ60の中心コンタクト61に切換
えられるようにしたものである。中心コンタクト61の
押下げ量はコイルスプリング51により吸収される。こ
れにより、スイッチ端子52の移動量を小さくし、絶縁
ハウジング59の小型化及び低背化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の同軸
コネクタ50は相手側プローブ60を着脱させると、ス
イッチ端子52に第2コモン接点56が電気的に接触解
離される。この相手側プローブ60の着脱毎に、第2コ
モン接点56には、変位量sの繰り返し応力が負荷され
る状態になり、やがては繰り返し応力により第2コモン
接点56に塑性変形が起こり、ばね性が劣化する。つま
り、相手側プローブ60を接続した際、第2コモン接点
56とスイッチ端子52との安定な接触接続が得られ
ず、場合によっては、接触することなくオープンのまま
となる心配がある。従って、スイッチ端子52に第2コ
モン接点56を確実に電気的に接続させるために片持ち
梁部分のスパンをある程度長くする必要がある。このた
め、従来の同軸コネクタ50では小型化に限界があっ
た。
【0005】さらに、相手側プローブ60と接続する
際、スイッチ端子52がブレーク接点54から解離し
て、第2コモン接点56に接触するまでの間、コモン端
子57は電気的に他の端子52,58から孤立した状態
となり、コモン端子57を流れる電気信号が瞬間的に乱
れてしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、嵌合の繰返し寿
命が長く小型で信頼性が高い同軸コネクタ及び通信装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係る同軸コネクタは、(a)絶縁ケ
ース部材と、(b)前記絶縁ケース部材内に移動自在に
収容され、相手側プローブの中心コンタクトに電気的に
接触接続される可動接点部材と、(c)前記絶縁ケース
部材内に配設されてなる固定端子と、(d)前記固定端
子と間隔をおいて前記絶縁ケース部材内に配置され、前
記可動接点部材に常に電気的に摺動接触接続する梁部を
有するばね端子と、(e)前記絶縁ケース部材の外側に
装着され、前記相手側プローブの外導体と電気的に接触
接続する相手側プローブ接触面を有する外部端子と、
(f)前記絶縁ケース部材内に配設され、前記可動接点
部材を前記固定端子に向かって付勢して前記固定端子に
電気的に接続させるばね部材とを備え、(g)前記梁部
が片持ち板ばねであり、前記相手側プローブの装着の際
に前記中心コンタクトが前記ばね部材の付勢力に抗して
前記可動接点部材を前記固定端子から電気的に解離させ
るようにしたこと、を特徴とする。
【0008】以上の構成により、ばね端子が可動接点部
材に常に電気的に摺動接触接続しているので、相手側プ
ローブと接続する際、ばね端子が常に可動接点部材に電
気的に接続されており、電気信号が瞬間的に乱れてしま
うことがない。さらに、相手側プローブの着脱があって
も、ばね端子の接触部の変位量は略一定であり、梁部に
繰り返し応力が負荷されない。これにより、ばね端子の
梁部のスパンを短くしても、ばね性が劣化しにくくな
り、部品配置が合理的でしかもコンパクトになり、小型
の同軸コネクタを得ることができ、相手側プローブとの
嵌合の繰り返し寿命及び長期嵌合の信頼性も大幅に向上
する。
【0009】また、ばね部材を絶縁性の材料で形成した
り、ばね部材の表面に絶縁性の被膜を形成したりするの
が好ましい。これにより、ばね部材は、信号線経路の一
部である可動接点部材と電気的に切断され、ばね部材に
信号が流れ込まない。従って、優れた電気信号特性が得
られる。
【0010】さらに、相手側プローブ接触面を、絶縁ケ
ース部材の表面より外側に位置させることにより、同軸
コネクタの外部端子と相手側プローブの外導体との接
触、あるいは、同軸コネクタの可動接点部材と相手側プ
ローブの中心コンタクトとの接触が確実に行われる。
【0011】また、可動接点部材がその一端に相手側プ
ローブの中心コンタクトと接触する接点部を有し、該接
点部を可動接点部材の移動可能距離以下の寸法だけ相手
側プローブ接触面からばね部材のばね力で押し出して突
出させていることが好ましい。つまり、外部端子の相手
側プローブ接触面から可動接点部材の接点部までの距離
は、可動接点部材の移動可能距離以下である。これによ
り、相手側プローブを装着する際に、可動接点部材の接
点部を外部端子の相手側プローブ接触面まで押し込むこ
とができるので、同軸コネクタの可動接点部材と相手側
プローブの中心コンタクトとの接触が確実に行われる。
【0012】また、相手側プローブ接触面の周囲に、円
筒状のプローブ嵌合部とすり鉢状のプローブ誘導部とを
設けるようにすれば、相手側プローブをプローブ誘導部
に押し込むだけで、プローブ誘導部が有するガイド機能
とプローブ嵌合部の位置決め作用により、可動接点部材
の接点部に相手側プローブの中心コンタクトが簡単かつ
確実に接続し、接続操作が簡単かつ確実に行えるように
なる。
【0013】また、本発明に係る通信機装置は、前述の
特徴を有する同軸コネクタを備えることにより、高信頼
性が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る同軸コネク
タ及び通信装置の実施の形態について添付の図面を参照
して説明する。なお、各実施形態において、同一部品及
び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略す
る。
【0015】[第1実施形態、図1〜図4]本発明に係
る同軸コネクタの一つの実施形態の分解斜視図を図1
に、その外観斜視図を図2に、その縦断面図を図3に、
また、相手側プローブが嵌合した状態を図4にそれぞれ
示す。該同軸コネクタ(同軸レセプタクル)10は、ア
ース端子(外部端子)11と、固定端子12と、ばね端
子13と、ばね部材18と、樹脂材料からなる第1絶縁
ケース部材14及び第2絶縁ケース部材15と、第1絶
縁ケース部材14及び第2絶縁ケース部材15により形
成された可動接点部材収容室16内(図3参照)に移動
可能に収容されて固定端子12及びばね端子13に電気
的に接続する可動接点部材17とから構成されている。
【0016】アース端子11は、金属板をプレス加工す
ることにより略円筒形状に形成されている。アース端子
11の下端側からは、本同軸コネクタ10が実装される
プリント基板(図示せず)上のアースパターンとはんだ
付等により電気的に接続されるアース端子脚部19が、
径方向外方に180度の角度間隔をおいて引き出されて
いる。また、アース端子11の上端側には本同軸コネク
タ10に接続される相手側プローブ30(図3参照)の
外導体31に電気的に接触する相手側プローブ接触面1
1aが形成されており、該相手側プローブ接触面11a
の中心部には円形の穴11bが形成されている。アース
端子11の相手側プローブ接触面11aには、相手側プ
ローブ30の外導体31が電気的に接触する。これによ
り、外導体31がアース端子11を通して、プリント基
板のアースパターンに接続される。
【0017】第1絶縁ケース部材14及び第2絶縁ケー
ス部材15は、この順にアース端子11の下端開口側か
らアース端子11内に嵌装されている。これら第1絶縁
ケース部材14及び第2絶縁ケース部材15により形成
される可動接点部材収容室16は、アース端子11と同
軸かつアース端子11の軸芯部に位置するように形成さ
れている。第1絶縁ケース部材14は、上端側にアース
端子11の穴11bに内嵌する略円形の突部14aを有
しており、その突出端面14asはアース端子11の相
手側プローブ接触面11aよりもアース端子11の内側
に位置している。さらに、第1絶縁ケース部材14の突
部14aの軸芯部には、可動接点部材17のピン状の接
点部17aをその軸方向に移動自在に案内するガイド孔
14bが形成されている。
【0018】固定端子12は、可動接点部材17のフラ
ンジ部17bが接続する接触部12acを有するリング
部12aと、該リング部12aを可動接点部材収容室1
6の外側に引き出す引出端子部12bとから構成されて
いる。これらリング部12aと引出端子部12bは、金
属板を打ち抜き、曲げ加工を行うことにより、一体に形
成されている。リング部12aは、その内周縁から可動
接点部材収容室16内に向かうように三つの接触部12
acが折曲されている。リング部12aは、可動接点部
材収容室16の一部を構成している第1絶縁ケース部材
14側の天井部に配置されている。引出端子部12b
は、第2絶縁ケース部材15の円形凹部15aの外周部
に形成された溝部15bに嵌合して円形凹部15aの外
方に引き出されている。そして、第1絶縁ケース部材1
4に形成された突起部14dを第2絶縁ケース部材15
に形成された溝部15bに嵌合させ、該突起部14dと
溝部15bとにより挟着して引出端子部12bの位置を
固定している。
【0019】ばね端子13は、片持ち板ばね形状を有す
る梁部13aと、梁部13aを可動接点部材収容室16
の外部に引き出す引出端子部13bとから構成されてい
る。梁部13aの先端は可動接点部材17側にくの字に
屈曲され、可動接点部材17のフランジ部17bに常に
電気的に接続する接触部13acを有している。引出端
子部13bは、第2絶縁ケース部材15の円形凹部15
aの外周部に形成された溝部15bに嵌合して円形凹部
15aの外方に引き出されている。そして、第1絶縁ケ
ース部材14に形成された突起部14dを第2絶縁ケー
ス部材15に形成された溝部15bに嵌合させ、該突起
部14dと溝部15bとにより挟着してばね端子13の
位置を固定している。これら梁部13aと引出端子部1
3bは、平板状の板ばね材を打ち抜き、曲げ加工を行う
ことにより、一体に形成されている。
【0020】可動接点部材17は、金属材料からなり、
第1絶縁ケース部材14のガイド孔14bに挿通するピ
ン状の接点部17aと、ばね部材18に圧接する凹部を
有するフランジ部17bとから構成されている。フラン
ジ部17bは、ばね端子13の梁部13aのばね性の力
で接触部13acに常に電気的に摺接されている。
【0021】ここに、接点部17aは、可動接点部材1
7の移動可能距離以下の寸法stだけ、アース端子11
の相手側プローブ接触面11aから突出している。可動
接点部材17の移動可能距離は、本第1実施形態の場
合、図3に示すように、可動接点部材17のフランジ部
17bの下面から第2絶縁ケース部材15の溝部15b
までの距離d1、又は、ばね部材18の圧縮可能な距離
d2のいずれか一方の小さい方をいう。これらの構造
と、アース端子11の相手側プローブ接触面11aを第
1絶縁ケース部材14の突出端面14asより外側に位
置させている構造により、相手側プローブ30の先端面
と同軸コネクタ10の相手側プローブ接触面11aとを
面接触させることができる。この結果、同軸コネクタ1
0のアース端子11と相手側プローブ30の外導体31
との接触、あるいは、同軸コネクタ10の可動接点部材
17と相手側プローブ30の中心コンタクト32との接
触を確実に行うことができる。
【0022】ばね部材18はコイル状のスプリングのも
のであって、接点部材収容室16内にて可動接点部材1
7のフランジ部17bの凹部と第2絶縁ケース部材15
の円形凹部15aとの間に縮装され、可動接点部材17
が常時、その接点部17aの半球状の先端部が第1絶縁
ケース部材14の突部14aから突出する向きに付勢さ
れるようにしている。つまり、固定端子12の接触部1
2acに可動接点部材17のフランジ部17bを電気的
に接続させるばね力を有する。ばね部材18は、絶縁性
の材料で形成されていたり、ばね部材18の表面に絶縁
性の被膜が形成されているのが好ましい。これにより、
ばね部材18は、信号線経路の一部である可動接点部材
17と電気的に切断され、ばね部材18に信号が流れ込
まない。従って、優れた電気信号特性が得られる。
【0023】また、可動接点部材17の接点部17aの
先端部は、より高い接点圧力が得られるように半球状
(あるいは円錐状)になっていることが好ましい。
【0024】次に、この同軸コネクタ10の動作を図3
及び図4を参照して説明する。図3に示すように、相手
側プローブ30が装着されていないとき、可動接点部材
17はばね部材18のばね力に付勢されて、可動接点部
材17のフランジ部17bが固定端子12のリング部1
2aの接触部12acに圧接して電気的に接続されてい
る。つまり、固定端子12−可動接点部材17−ばね端
子13の信号経路が形成されている。
【0025】一方、図4に示すように、相手側プローブ
30が装着されるときには、相手側プローブ30の中心
コンタクト32の先端が可動接点部材17の接点部17
aの先端に当接して該接点部17aがガイド孔14bに
案内され、可動接点部材17が可動接点部材収容室16
内をばね部材18に向かって移動し、ばね部材18を圧
縮する。このとき、ばね端子13の接触部13acは、
可動接点部材17のフランジ部17bに常に摺接して電
気的に接続状態を維持している。可動接点部材17の摺
動があってもばね端子13の接触部13acの変位はほ
とんどなく、梁部13aに繰り返し応力が負荷されない
ので、はり部13aの塑性変形が起こりにくい。
【0026】こうして、固定端子12の接触部12ac
とフランジ部17bとの接触が断たれるとともに、中心
コンタクト32と可動接点部材17が電気的に接続され
る。つまり、相手側プローブ30の中心コンタクト32
−可動接点部材17−ばね端子13の信号経路が形成さ
れる。また、アース端子11は相手側プローブ30の外
導体31に電気的に接続される。なお、相手側プローブ
30は、中心コンタクト32の外周を絶縁材33で被覆
した上に、さらに外導体31を被覆している。
【0027】相手側プローブ30を同軸コネクタ10か
ら外すと、ばね部材18のばね力によって、再び可動接
点部材17は固定端子12に電気的に接続する一方、中
心コンタクト32と可動接点部材17の電気的接続が断
たれる。このときも、ばね端子13の接触部13ac
は、可動接点部材17のフランジ部17bに常に摺接し
て電気的に接続状態を維持している。
【0028】以上の構成からなる同軸コネクタ10は、
相手側プローブ30の着脱があっても、ばね端子13の
接触部13acの変位量は略一定なので、梁部13aに
繰り返し応力が負荷されない。これにより、ばね端子の
梁部13aのスパンを短くしても、ばね性が劣化しにく
くなる。従って、同軸コネクタ10は、長尺状の弾性部
材を利用する従来の同軸コネクタ50と比較して、小型
となり、相手側プローブ30との嵌合の繰り返し寿命及
び長期嵌合の信頼性も大幅に向上する。
【0029】また、図9に示した従来の同軸コネクタ5
0は、相手側プローブ60と接続する際、スイッチ端子
52がブレーク接点54から解離して、第2コモン接点
56に接触するまでの間、コモン端子57は電気的に他
の端子52,58から孤立した状態となり、コモン端子
57を流れる電気信号が瞬間的に乱れてしまうことにな
る。これに対して、本第1実施形態の同軸コネクタ10
は、相手側プローブ30と接続する際、ばね端子13の
接触部13acが常に可動接点部材17のフランジ部1
7bに電気的に接続されており、ばね端子13を流れる
電流信号が瞬間的に乱れるという従来の不具合を解消す
ることができる。
【0030】[第2実施形態、図5]本発明に係る同軸
コネクタの別の実施形態を図5に示す。該同軸コネクタ
10aは、図1〜図4により説明した第1実施形態の同
軸コネクタ10において、アース端子11の相手側プロ
ーブ接触面11aの外側の領域に、相手側プローブ30
の先端部を案内するためのすり鉢状のプローブ誘導部1
1gを形成するとともに、該プローブ誘導部11gと相
手側プローブ接触面11aとの間に相手側プローブ30
を嵌合するためのプローブ嵌合部11hを形成したもの
である。該プローブ嵌合部11hは、図5からも分かる
ように、可動接点部材17の接点部17aの先端が相手
側プローブ接触面11aから突出する突出量よりも大き
な深さを有している。
【0031】このような構成を有する同軸コネクタ10
aにあっては、相手側プローブ30が装着される際、す
り鉢状のプローブ誘導部11gが有するガイド機能によ
り、相手側プローブ30の先端の中心がプローブ誘導部
11gの中心と一致するように矯正される。次に、円筒
形状のプローブ嵌合部11h内に相手側プローブ30の
先端が挿入、嵌合されることにより、相手側プローブ3
0の中心軸とプローブ嵌合部11hの中心軸(言い換え
ると、同軸コネクタ10aの中心軸)との傾きのずれが
矯正される。そして、相手側プローブ30の先端部と同
軸コネクタ10aの相手側プローブ接触面11aとを面
接触させることにより、相手側プローブ30の中心軸と
同軸コネクタ10aの中心軸との傾きのずれの矯正をよ
り確実なものにすることができる。
【0032】このように、相手側プローブ30を同軸コ
ネクタ10aのプローブ誘導部11gに押し込むだけ
で、プローブ誘導部11gが有するガイド機能とプロー
ブ嵌合部11hの位置決め作用により、同軸コネクタ1
0aの可動接点部材17の接点部17aに相手側プロー
ブ30の中心コンタクト32を簡単かつ確実に接続させ
ることができる。
【0033】[第3実施形態、図6及び図7]本発明に
係る同軸コネクタの更に別の実施形態を図6に示す。該
同軸コネクタ10bは、図1〜図4により説明した第1
実施形態の同軸コネクタ10において、携帯電話やPH
S等の機器側のハウジング41に、図5で説明したもの
と同様の機能を有するプローブ誘導部11g及びプロー
ブ嵌合部11hを形成したものである。また、プローブ
誘導部11g及びプローブ嵌合部11hは、図7に示す
ように、相手側プローブ30に形成するようにしてもよ
い。
【0034】このような構成を有する同軸コネクタにあ
っても、すり鉢状のプローブ誘導部11gとプローブ嵌
合部11hの作用により、第2実施形態の同軸コネクタ
10aと同様の効果を奏することができる。
【0035】[第4実施形態、図8]第4実施形態は、
本発明に係る通信装置を携帯電話に適用した例について
説明する。図8は、携帯電話120の高周波回路部の電
気回路ブロック図である。図8において、122はアン
テナ素子、123はデュプレクサ、125は切換スイッ
チ、131は送信側アイソレータ、132は送信側増幅
器、133は送信側段間用バンドパスフィルタ、134
は送信側ミキサ、135は受信側増幅器、136は受信
側段間用バンドパスフィルタ、137は受信側ミキサ、
138は電圧制御発振器(VCO),139はローカル
用バンドパスフィルタである。
【0036】ここに、切換スイッチ125として、前記
第1から第3実施形態の同軸コネクタ10,10a,1
0bを使用することができる。これにより、例えば、セ
ットメーカが携帯電話120の製造工程において、高周
波回路部の電気特性をチェックする場合、測定器に接続
された測定用プローブ(相手側プローブ)30を同軸コ
ネクタ10等に嵌合させれば、高周波回路部からアンテ
ナ素子122への信号経路を、高周波回路部から測定器
への信号経路に切換えることができる。測定用の相手側
プローブ30を同軸コネクタ10から外すと、再び高周
波回路部からアンテナ素子122への信号経路に戻る。
そして、この同軸コネクタ10を実装することにより、
信頼性の高い携帯電話120を実現することができる。
【0037】なお、本発明は前記実施形態に限定するも
のではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ばね端子が可動接点部材に常に電気的に摺動
接触接続しているので、相手側プローブと接続する際、
ばね端子が常に可動接点部材に電気的に接続されてお
り、電気信号が瞬間的に乱れないようにすることができ
る。さらに、相手側プローブの着脱があっても、ばね端
子の接触部の変位量は略一定であり、梁部に繰り返し応
力が負荷されない。これにより、ばね端子の梁部のスパ
ンを短くしても、ばね性が劣化しにくくなり、部品配置
が合理的でしかもコンパクトになり、小型の同軸コネク
タを得ることができ、相手側プローブとの嵌合の繰り返
し寿命及び長期嵌合の信頼性も大幅に向上する。
【0039】また、ばね部材を絶縁性の材料で形成した
り、ばね部材の表面に絶縁性の被膜を形成したりするこ
とにより、ばね部材を信号線経路の一部である可動接点
部材とは電気的に切断して、ばね部材に信号が流れ込ま
ないようにし、優れた電気信号特性を有する同軸コネク
タを得ることができる。
【0040】さらに、相手側プローブ接触面を、絶縁ケ
ース部材の表面より外側に位置させることにより、同軸
コネクタの外部端子と相手側プローブの外導体との接触
あるいは、同軸コネクタの可動接点部材と相手側プロー
ブの中心コンタクトとの接触を確実に行うことができ
る。
【0041】また、外部端子の相手側プローブ接触面か
ら可動接点部材の接点部までの距離を、可動接点部材の
移動可能距離以下にすることにより、相手側プローブを
装着する際に、可動接点部材の接点部を外部端子の相手
側プローブ接触面まで押し込むことができるので、同軸
コネクタの可動接点部材と相手側プローブの中心コンタ
クトとの接触を確実に行うことができる。
【0042】また、相手側プローブ接触面の周囲に、円
筒状のプローブ嵌合部とすり鉢状のプローブ誘導部とを
設けるようにしたので、相手側プローブをプローブ誘導
部に押し込むだけで、プローブ誘導部が有するガイド機
能とプローブ嵌合部の位置決め作用により、可動接点部
材の接点部に相手側プローブの中心コンタクトを簡単か
つ確実に接続し、接続操作を簡単かつ確実に行うことが
できる。
【0043】また、本発明に係る通信装置は、前述の特
徴を有する同軸コネクタを備えることにより、高信頼性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同軸コネクタの第1実施形態の分
解斜視図。
【図2】本発明に係る同軸コネクタの第1実施形態の外
観を示す斜視図。
【図3】本発明に係る同軸コネクタの第1実施形態の縦
断面図。
【図4】図3の同軸コネクタにおいて相手側プローブが
接続された状態を示す縦断面図。
【図5】本発明に係る同軸コネクタの第2実施形態の縦
断面図。
【図6】本発明に係る同軸コネクタの第3実施形態の縦
断面図。
【図7】図6の同軸コネクタの変形例の縦断面図。
【図8】本発明に係る通信装置の一実施形態の電気回路
ブロック図。
【図9】従来の同軸コネクタの一例の縦断面図。
【図10】図9の従来の同軸コネクタにおいて相手側プ
ローブが接続された状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
10,10a,10b…同軸コネクタ 11…アース端子 11a…相手側プローブ接触面 11b…穴 11g…プローブ誘導部 11h…プローブ嵌合部 12…固定端子 13…ばね端子 14…第1絶縁ケース部材 14b…ガイド孔 14as…突出端面 15…第2絶縁ケース部材 16…接点部材収容室 17…可動接点部材 17a…接点部 17b…フランジ部 18…ばね部材 120…携帯電話 125…切換スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ケース部材と、 前記絶縁ケース部材内に移動自在に収容され、相手側プ
    ローブの中心コンタクトに電気的に接触接続される可動
    接点部材と、 前記絶縁ケース部材内に配設されてなる固定端子と、 前記固定端子と間隔をおいて前記絶縁ケース部材内に配
    置され、前記可動接点部材に常に電気的に摺動接触接続
    する梁部を有するばね端子と、 前記絶縁ケース部材の外側に装着され、前記相手側プロ
    ーブの外導体と電気的に接触接続する相手側プローブ接
    触面を有する外部端子と、 前記絶縁ケース部材内に配設され、前記可動接点部材を
    前記固定端子に向かって付勢して前記固定端子に電気的
    に接続させるばね部材とを備え、 前記梁部が片持ち板ばねであり、前記相手側プローブの
    装着の際に前記中心コンタクトが前記ばね部材の付勢力
    に抗して前記可動接点部材を前記固定端子から電気的に
    解離させるようにしたこと、 を特徴とする同軸コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記相手側プローブ接触面が、前記絶縁
    ケース部材の表面より外側に位置していることを特徴と
    する請求項1記載の同軸コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記可動接点部材が一端に前記相手側プ
    ローブの中心コンタクトと接触する接点部を有し、該接
    点部が前記可動接点部材の移動可能距離以下の寸法だけ
    前記相手側プローブ接触面から突出していることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の同軸コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記相手側プローブ接触面の周囲に、円
    筒状のプローブ嵌合部とすり鉢状のプローブ誘導部とを
    備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか一つに記載の同軸コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ばね部材が、絶縁性の材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれか一つに記載の同軸コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記ばね部材の表面に絶縁性の被膜が形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか一つに記載の同軸コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の少なくともい
    ずれか一つに記載の同軸コネクタを備えたことを特徴と
    する通信装置。
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