JP4495244B2 - 人工臼歯 - Google Patents

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    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/08Artificial teeth; Making same
    • A61C13/097Artificial teeth; Making same characterised by occlusal profiles, i.e. chewing contact surfaces

Description

歯科補綴物の作製時に容易に排列することができ、義歯装着時に容易に咀嚼できる人工臼歯に関する。
歯科補綴物の作製時における人工臼歯の排列は、高度な技術と経験が必要であった。特に対合する歯を、適切な位置関係に排列することは困難であった。
義歯においては、残存歯があるために、人工臼歯を定まった位置にいつも排列できるとは限られず、患者個人にそれぞれ合わせて義歯を作製しなければならない。そのため、自ら定めた上下の顎の関係で人工臼歯を並べることや、隣接させて人工臼歯を並べることはできない。よって、従来では、人工臼歯を排列した後に大きく削合し、表面の状態を大きく変更する作業を行っていた。
特許文献1には、上顎臼歯の咬合面に舌側咬頭、頬側咬頭および窩が形成され、対合する下顎臼歯の咬合面に舌側咬頭、頬側咬頭および窩が形成された人工臼歯が記載されている。この人工臼歯は、上顎臼歯と下顎対合臼歯とが中心咬合位において、上顎臼歯の舌側咬頭が下顎対合臼歯の窩に咬合接触し、上顎臼歯の窩に下顎対合臼歯の頬側咬頭が咬合接触する構成としている。
この特許文献1の人工臼歯は、左方で合計9点、右方で9点、全体で18点咬合接触する。即ち、咬合接触点の数が、フルバランスドオクルージョンよりも少なく、かつ、フルバランスドオクルージョンのような頬側咬頭傾斜面との咬合接触を有しない。そのため、義歯作製にあたり、蝋歯槽堤への排列や、削合等による咬合調整が容易である。また、義歯使用時において、義歯が転倒したりすることなく安定する。しかも、食物をすりつぶしたり、噛み砕いたり、噛み切るなどの咀嚼効率において、フルバランスドオクルージョンに近い咬合が得られる。また、リンガライズドオクルージョンへの変更が義歯作製時に限らず義歯の修正時においても容易に行うことができる。
しかしながら、この特許文献1の人工臼歯では、上顎臼歯の舌側咬頭と下顎対合臼歯の窩、および、上顎臼歯の窩と下顎対合臼歯の頬側咬頭を、それぞれ咬合接触させる必要があるため、複雑な患者の口腔内環境に合わせて各患者の義歯を作製することは非常に困難であった。
特開2002−177301号公報
本発明は、高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列することが可能な人工臼歯を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の人工臼歯は、歯科補綴物として口腔内に装着する床に排列する人工臼歯であって、咬合面に、前記床への排列状態で頬側面または舌側面に向けて延びる側溝を設け、この側溝の前記咬合面の外周部と交わる部分と、近心遠心方向に隣接して排列される臼歯との接触点とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるように構成している。
また、この人工臼歯は、歯科補綴物として口腔内に装着する床に2以上の臼歯を近心遠心方向に隣接して排列し、これらの外周面の接触点より咬頭側に咬頭側鼓形空隙が形成される人工臼歯であって、少なくとも一方の臼歯の咬合面に、頬側面または舌側面に向けて延びる側溝を設け、この側溝の前記咬合面の外周部と交わる部分と前記接触点とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるようにしたものである。
これらの人工臼歯では、前記臼歯の咬合面にある窩の底端と、隣接して排列される前記臼歯の接触点とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるようにすることが好ましい。
これらの人工臼歯では、前記臼歯は、対合する床に互いに咬合する臼歯を有し、これら臼歯の互いに接触する咬頭の周囲に、互いに平行な平面状の擦接部をそれぞれ設けることが好ましい。
この場合、前記上顎臼歯および下顎臼歯の各咬頭において、遠心頬側の擦接部はそれぞれ平行であり、近心頬側の擦接部はそれぞれ平行であり、遠心舌側の擦接部はそれぞれ平行であり、近心舌側の擦接部はそれぞれ平行であることが好ましい。
かつ、前記上顎臼歯の咬頭の近心舌側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の遠心頬側の擦接部とは平行であり、前記上顎臼歯の咬頭の遠心頬側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の近心舌側の擦接部とは平行であり、前記上顎臼歯の咬頭の遠心舌側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の近心頬側の擦接部とは平行であり、前記上顎臼歯の咬頭の近心頬側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の遠心舌側の擦接部とは平行である、ことが好ましい。
そして、各人工臼歯では、隣接する臼歯の咬頭頂を一致するように設けることが好ましい。
本発明の人工臼歯では、側溝の咬合面の外周部と交わる部分と、隣接して排列される臼歯との接点部とが、近心遠心方向に平行な平面上に位置するように配置するだけで、高度な技術や経験を積まなくても、各臼歯を近心遠心方向に揃えて排列することができる。また、互いに接触する臼歯には、互いに平行な平面状をなす擦接部を設けているため、これらを面接触するように配置するだけで、高度な技術や経験を積まなくても、上下の臼歯を調整して所定位置に排列できる。そのため、患者の口腔内は個人差が大きく、無歯顎の臨床においても、口腔内の広さや顎堤の高さや角度などさまざまであるが、そういった臨床においても、容易に短時間で人工臼歯を排列でき、口腔内の状況を再現できる。しかも、補綴物を装着後の口腔内を美しく見せることができる。
また、残存歯がある場合などは、定められた位置に人工臼歯を排列することは困難であったが、容易に上下顎の嵌合の位置を調整できる。即ち、大臼歯の位置を変更することや、残存小臼歯を活かすために、幅径に合わせて臼歯4歯のうち、大臼歯を抜いて排列したり、第1小臼歯を抜いて排列することも可能となり、多くの排列バリエーションを持つことができる。さらに、平行な擦接部により、咀嚼を容易に行えるうえ、切る機能に加え、すり潰す、機能も付加することができる。
上顎および下顎に配設する人工臼歯の基本構成を示す平面図である。 (A)は上顎大臼歯、(B)は上顎小臼歯の基本構成を示す平面図である。 (A)は下顎大臼歯、(B)は下顎小臼歯の基本構成を示す平面図である。 本発明の上顎臼歯および下顎臼歯をそれぞれ排列して上下に並べた状態を示す頬側面図である。 人工臼歯の咬頭頂を合わせた状態を示す頬側面図である。 上顎臼歯および下顎臼歯をそれぞれ排列して上顎方向から観た咬合面の咬頭が窩と咬頭側鼓形空隙の関係を示す概念図である。 各咬頭に形成する平面状の擦接部を示す概念図である。 擦接部を形成する部位と種類を示す図表である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
本発明は、義歯である歯科補綴物として人工歯を作製するための技術であり、そのなかでも特に人工臼歯の作製に用いることができる技術である。この人工臼歯は、第1大臼歯、第2大臼歯、第1小臼歯および第2小臼歯があり、そのうちの2つ以上の隣り合う組み合わせであることが好ましく、更に上下に向かい合う対合第1大臼歯、対合第2大臼歯、対合第1小臼歯および対合第2小臼歯を含めた4歯であることが好ましい。
なお、以下の説明では、前歯に近づく方向を近心側、逆に遠ざかる方向を遠心側という。また、口腔内である内方を舌側、口腔外である外方を頬側という。さらに、歯の咬合面側を咬頭側、歯根側を歯頚側という。さらにまた、以下の説明で参照する図1乃至図3(A),(B)は、人工臼歯の基本構成を示すものであり、その外形等は希望に応じて変更される。
図1は、本発明の実施形態に係る人工臼歯を用いた人工歯を示す。人工臼歯は、上顎に排列する上顎第1大臼歯1、上顎第2大臼歯2、上顎第1小臼歯3および上顎第2小臼歯4と、対合する下顎に排列する下顎第1大臼歯5、下顎第2大臼歯6、下顎第1小臼歯7および下顎第2小臼歯8を備えている。上顎臼歯1〜4は下顎臼歯5〜8に対して対合し、下顎臼歯5〜8は上顎臼歯1〜4に対して対合する。そして、これらの臼歯1〜8には、互いに接触する臼歯1,5〜4,8の咬頭13A,13B〜16,17A,17B〜20に、第1擦接部9、第2擦接部10、第3擦接部11および第4擦接部12がそれぞれ設けられている。各擦接部9〜12は、それぞれ互いに平行に延びる平面状をなす。
具体的には、図2(A)に示すように、上顎の大臼歯1,2には、頬側に一対の上顎頬側咬頭13A,13Bが設けられ、舌側に一対の上顎舌側咬頭14A,14Bが設けられている。また、図2(B)に示すように、上顎の小臼歯3,4には、頬側に上顎頬側咬頭15が設けられ、舌側に上顎舌側咬頭16が設けられている。さらに、図3(A)に示すように、下顎の大臼歯5,6には、上顎大臼歯1,2と同様に、頬側に一対の下顎頬側咬頭17A,17Bが設けられ、舌側に一対の下顎舌側咬頭18A,18Bが設けられている。そして、図3(B)に示すように、下顎の小臼歯7,8には、頬側に下顎頬側咬頭19が設けられ、舌側に下顎舌側咬頭20が設けられている。これら咬頭13A,13B〜20は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。なお、下顎第1大臼歯5には、遠心側に更に1個の咬頭を形成する場合がある。また、各図中一点鎖線は、上下の各臼歯1〜8の稜部であり、その内部が咬合面となり、外部が歯の外周面となる。そして、この外周面の頬側を頬側面と称し、外周面の舌側を舌側面と称する。即ち、図中一点鎖線は、咬合面の外周部である。
上顎大臼歯1,2には、上顎頬側咬頭13A,13Bと上顎舌側咬頭14A,14Bによって、これらの間に近心および遠心間に向けて延びる溝21が形成される。また、上顎小臼歯3,4には、上顎頬側咬頭15と上顎舌側咬頭16によって、これらの間に近心および遠心間に向けて延びる溝22が形成される。さらに、下顎大臼歯5,6には、下顎頬側咬頭17A,17Bと下顎舌側咬頭18A,18Bによって、これらの間に近心および遠心間に向けて延びる溝23が形成される。そして、下顎小臼歯7,8には、下顎頬側咬頭19と下顎舌側咬頭20によって、これらの間に近心および遠心間に向けて延びる溝24が形成される。
そして、上顎大臼歯1,2の溝21上の所定位置(略中心)には、排列状態で垂直方向の深さが最も深くなる窩25が形成されている。また、上顎小臼歯3,4の溝22上の所定位置には窩26が形成されている。さらに、下顎大臼歯5,6の溝23上の所定位置には窩27が形成されている。そして、下顎小臼歯7,8の溝24上の所定位置には窩28が形成されている。
また、上顎大臼歯1,2の咬合面には、上顎頬側咬頭13A,13Bによって、これらの間に頬側溝29が形成され、上顎舌側咬頭14A,14Bによって、これらの間に舌側溝30が形成される。同様に、下顎大臼歯5,6の咬合面には、下顎頬側咬頭17A,17Bによって、これらの間に頬側溝31が形成され、下顎舌側咬頭18A,18Bによって、これらの間に舌側溝32が形成される。これら頬側溝29,31は、隆起して形成された塊状の一対の頬側咬頭13A,13B,17A,17Bにより頬側にできた大きな谷であり、窩25,27あるいは溝21,23から頬側面にかけて延びるものである。同様に、舌側溝30,32は、隆起して形成された塊状の一対の舌側咬頭14A,14B,18A,18Bにより舌側にできた大きな谷であり、窩25,27あるいは溝21,23から舌側面にかけて延びるものである。なお、これら側溝29〜32は、上下の小臼歯3,4,7,8には形成されない。但し、一対の小臼歯を連結した連結歯の場合、その連結部分に舌側溝や頬側溝のような溝が形成される。そのため、上顎小臼歯3,4や下顎小臼歯7,8を連結歯として作製する場合には、その舌側面および頬側面に形成される溝を、大臼歯1,2,5,6の頬側溝29,31および舌側溝30,32と同様に取り扱う。
このように構成した各臼歯1〜8は、咬頭側の咬合面を除く外周面が湾曲面状をなす。この外周面のうち、第2大臼歯2,6の遠心側の面を除き、かつ、頬側面および舌側面を除く面が、隣接する臼歯1〜4,5〜8との対向面となる。そして、上顎臼歯1〜4を上顎床33に排列するとともに、下顎臼歯5〜8を下顎床34に排列すると、隣接する臼歯1〜4,5〜8は、外周面の1点が互いに接触した状態をなす。言い換えれば、臼歯1〜8は、外周面の1点が接触点35となるように湾曲面状に形成され、その接触点35が接触するように排列される。これにより、図1に薄墨を付して示すように、隣接する臼歯1〜4,5〜8の間には、鼓状の隙間(空間)からなる鼓形空隙36が形成される。なお、この鼓形空隙36は、接触点35より咬頭側の咬頭側鼓形空隙36aと、接触点35より歯頚側の歯頚側鼓形空隙36bとに区画される。
これらの臼歯1〜8のうち、上下の顎の大臼歯1,2,5,6は、隣り合う臼歯4,1,8,5の咬頭側鼓形空隙36aの深さと、頬側溝29,31および舌側溝30,32のうち1つ以上の深さがほぼ同じになるように構成されている。特に、隣り合う臼歯4,1,8,5の咬頭側鼓形空隙36aの深さと舌側溝30,32および頬側溝29,31の深さが全て同じであることが好ましい。図4は、本発明の臼歯1〜4,5〜8を上顎および下顎の床37,38にそれぞれ排列し、上下に並べて頬側面から見た図である。また、右側の上下の顎の臼歯が被蓋しないように頬側面に合わせて、上下の顎の臼歯1〜4,5〜8の咬頭頂が見えるように重ね合わせた図である。
この図4に示すように、本実施形態の大臼歯1,2,5,6には、咬合面に設けた頬側溝29,31および舌側溝30,32が、頬側面および舌側面にかけて延びるように設けられている。これら頬側溝29,31および舌側溝30,32は、咬合面の外周部と交わる部分、即ち、咬頭側の頂部29a〜32aが、隣接する臼歯4,1,8,5と接触する接触点35と近心遠心方向に対応するように設けられている。即ち、側溝29〜32の頂部29a〜32aと外周面の接触点35とが、近心遠心方向に平行な平面(図中一点鎖線)上にあるように設けられている。言い換えれば、隆起させて形成する咬頭13A,13B,14A,14B,17A,17B,18A,18Bの根元部分と、隣接して排列する臼歯4,1,8,5との接触点35とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるように、大臼歯1,2,5,6の外周面が湾曲面状に形成されている。これにより、隣り合う臼歯4,1,8,5の咬頭側鼓形空隙36aの深さと、頬側溝29,31および舌側溝30,32の深さが全てほぼ同じとなるようにしている。
また、本実施形態の大臼歯1,2,5,6は、咬頭側鼓形空隙36aの深さと、窩25,27の底端までの深さとがほぼ同じになるように形成されている。但し、咬頭側鼓形空隙36aの深さと窩25,27の深さは、厳密に同一とする必要はないが、ほぼ同じ大きさとなることが好ましい。しかも、下顎を前後に1咬頭移動(運動)させた場合でも、各咬頭13A,13B〜16,17A,17B〜20が同様の関係を維持することが好ましい。これにより、咬頭13A,13B〜16,17A,17B〜20を1つずらして嵌合させた場合でも、中心咬合位と同様の動きができるようにすることが好ましい。
このように構成するために、本実施形態では、大臼歯1,2,5,6の窩25,27の底端と外周面の接触点35とが、近心遠心方向に対応するように設けられている。即ち、大臼歯1,2,5,6の窩25,27の底端と外周面の接触点35とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるように設けられている。また、図5に示すように、各咬頭13A,13B〜20と、窩25〜28の近心遠心方向の寸法関係を一定とし、上顎臼歯1〜4と、下顎臼歯5〜8が正しく嵌合できるように構成している。さらに、隣り合う臼歯1〜4,5〜8の咬頭側鼓形空隙36aの形状と舌側溝30,32および頬側溝29,31がほぼ同じ形状となるように構成している。言い換えれば、隣接する咬頭13A,13B〜16の間に形成される空間形状と、対合する咬頭17A,17B〜20の形状とがほぼ同じ形状となるように構成している。なお、図5では、近心側が内側に曲がっているため、ほぼ同じ形状ではないが、実際の形状はほぼ同じである。
図6は、本実施形態の上顎臼歯1〜4と下顎臼歯5〜8をそれぞれ床37,38に排列し、上顎方向から見た咬合面の咬頭13A,13B〜20と、窩25〜28と、咬頭側鼓形空隙36aの関係を示すものである。上側が下顎を上顎方向から見た図であり、下側が上顎を下顎と同じように上顎方向から見た図である。但し、上顎は上顎方向から見た場合、咬合の状態がわからないため、咬合の状態を示すために、上方から見た咬合面状態を示している。
この図6に示すように、下顎第2大臼歯6の下顎頬側咬頭17Bは、上顎第2大臼歯2の窩25に嵌合する。下顎第2大臼歯6の下顎頬側咬頭17Aは、上顎第2大臼歯2と上顎第1大臼歯1の間、即ち、咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。下顎第1大臼歯5の下顎頬側咬頭17Bは、上顎第1大臼歯1の窩25に嵌合する。下顎第1大臼歯5の下顎頬側咬頭17Aは、上顎第1大臼歯1と上顎第2小臼歯4の間の咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。下顎第2小臼歯8の下顎頬側咬頭19は、上顎第2小臼歯4と上顎第1小臼歯3の間の咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。下顎第1小臼歯7の下顎頬側咬頭19は、上顎第1小臼歯3と上顎犬歯37の間の咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。また、上顎第2大臼歯2の上顎舌側咬頭14Aは、下顎第2大臼歯6の窩27に嵌合する。上顎第1大臼歯1の上顎舌側咬頭14Bは、下顎第2大臼歯6と下顎第1大臼歯5の間の咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。上顎第1大臼歯1の上顎舌側咬頭14Aは、下顎第1大臼歯5の窩27に嵌合する。上顎第2小臼歯4の上顎舌側咬頭16は、下顎第1大臼歯5と下顎第2小臼歯8の間の咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。上顎第1小臼歯3の上顎舌側咬頭16は、下顎第2小臼歯8と下顎第1小臼歯7の間の咬頭側鼓形空隙36aに嵌合する。なお、上顎第2大臼歯2の上顎舌側咬頭14Bは、咬頭の数の関係で嵌合しない。
但し、これら咬頭側鼓形空隙36aと咬合する咬頭頂は、近傍の窩に咬合する構成としてもよい。臨床において隣接歯が常に人工歯であるとは限らないため、隣接歯と共同で作製される咬頭側鼓形空隙36aと咬合するよりも同一対合歯の窩や小窩で咬合することが好ましい。同一対合歯とは上顎第1大臼歯1であれば下顎第1大臼歯5であり、上顎第2大臼歯2であれば下顎第2大臼歯6である。
このように各臼歯1〜8の咬頭13A,13B〜20と、窩25〜28および咬頭側鼓形空隙36aの関係を一定に形成することにより、図5に示すように、上顎の咬頭頂の位置関係と下顎の咬頭頂の位置関係が一致する。また、各咬頭13A,13B〜16,17A,17B,20の対合臼歯1〜4,5〜8に接する各傾斜角度が同一であり、その咬頭同士の関係が排列された臼歯1〜4,5〜8において上下の顎で一致する。この構成は、排列時において容易に排列状態を確認することができるため好適である。
また、このように一定の関係をもって排列する上下の臼歯1〜4,5〜8は、咬頭13A,13B〜16,17A,17B,20と、窩25〜28および咬頭側鼓形空隙36aが嵌合した状態で、下顎の側方運動、前方運動および後方運動が行われる。そして、これらの運動にて擦れ合う部分に擦接部9〜12が設けられている。これら擦接部9〜12は、互いに接触する咬頭13A,13B〜16,17A,17B〜20において、近心、遠心、舌側、頬側の1以上の斜面に、互いに平行に延びる平面状に設けられている。但し、擦り合わされている状況であっても、左顎と右顎でほぼ平行な状態を保たない。そのため、4つ以上の咬頭にほぼ平行な平面状の擦接部9〜12を形成することが好ましい。更には6つの咬頭にほぼ平行な平面状の擦接部9〜12を形成することが好ましい。
即ち、顎の前方運動では、上顎舌側咬頭14A,14B,16の遠心側の斜面と、下顎舌側咬頭18A,18B,20の近心側の斜面が接触して擦れ合う。下顎の側方運動の平衡側では、上顎頬側咬頭13A,13B,15の舌側の斜面と、下顎頬側咬頭17A,17B,19の頬側の斜面が接触して擦れ合う。また、側方運動の平衡側では、上顎舌側咬頭14A,14B,16の舌側の斜面と、下顎舌側咬頭18A,18B,20の頬側の斜面が接触して擦れ合う。さらに、側方運動の作業側では、上顎舌側咬頭14A,14B,16の頬側の斜面と、下顎頬側咬頭17A,17B,19の舌側の斜面が接触して擦れ合う
そこで、本実施形態では、図7および図8に示すように、上顎臼歯1〜4の各咬頭13A,13B〜16において、遠心頬側、近心頬側、遠心舌側および近心舌側に、それぞれ第1から第4の擦接部9〜12が設けられている。同様に、下顎臼歯5〜8の各咬頭17A,17B〜20において、遠心頬側、近心頬側、遠心舌側および近心舌側に、それぞれ第1から第4の擦接部9〜12が設けられている。そして、排列状態では、各第1擦接部9は全て平行となり、各第2擦接部10は全て平行となり、各第3擦接部11は全て平行となり、各第4擦接部12は全て平行となるように構成されている。即ち、各咬頭13A,13B〜20は4つ面を有し、これらの面は、近心頬側方向、近心舌側方向、遠心頬側方向、遠心舌側方向に位置している。そして、各咬頭13A,13B〜20の共通する方向の面がほぼ平行な面を形成する。例えば、人工臼歯に有する各咬頭の各近心頬側方向の面がほぼ平行な面を形成する。他の咬頭の他の面においても同様に共通の平行な面を形成する。また、それに対応して対合歯も共通のほぼ平行な面を形成する。
具体的には、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭13A,13B,15は、頬側の斜面が他の咬頭と擦れ合わないため、何ら擦接部は設けられていない。また、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭13A,13B,15は、舌側の斜面が下顎臼歯5〜8の頬側咬頭17A,17B,19と擦れ合う。そのため、上顎頬側咬頭13A,13B,15の近心舌側の斜面には第1擦接部9が設けられ、対応する下顎頬側咬頭17A,17B,19の遠心頬側の斜面にも第1擦接部9が設けられている。また、上顎頬側咬頭13A,13B,15の遠心舌側の斜面には第3擦接部11が設けられ、対応する下顎頬側咬頭17A,17B,19の近心頬側の斜面にも第3擦接部11が設けられている。
上顎臼歯1〜4の舌側咬頭14A,14B,16は、頬側の斜面が下顎臼歯5〜8の頬側咬頭17A,17B,19と擦れ合い、舌側の斜面が下顎臼歯5〜8の舌側咬頭18A,18B,20と擦れ合う。そのため、上顎舌側咬頭14A,14B,16の遠心頬側の斜面には第2擦接部10が設けられ、対応する下顎頬側咬頭17A,17B,19の近心舌側の斜面にも第2擦接部10が設けられている。また、上顎舌側咬頭14A,14B,16の近心頬側の斜面には第4擦接部12が設けられ、対応する下顎頬側咬頭17A,17B,19の遠心舌側の斜面にも第4擦接部12が設けられている。さらに、上顎舌側咬頭14A,14B,16の近心舌側の斜面には第1擦接部9が設けられ、対応する下顎舌側咬頭18A,18B,20の遠心頬側の斜面にも第1擦接部9が設けられている。そして、上顎舌側咬頭14A,14B,16の遠心舌側の斜面には第3擦接部11が設けられ、対応する下顎舌側咬頭18A,18B,20の近心頬側の斜面にも第3擦接部11が設けられている。
但し、上顎臼歯1〜4のうち上顎第2大臼歯2は、上顎頬側咬頭13Bおよび上顎舌側咬頭14Bの遠心側の斜面が他の咬頭と擦れ合わないため、何ら擦接部は設けられていない。また、下顎臼歯5〜8は、舌側咬頭18A,18B,20の舌側の斜面が他の咬頭と擦れ合わないため、何ら擦接部は設けられていない。さらに、下顎臼歯5〜8のうち下顎第1小臼歯7は、下顎舌側咬頭20の近心側の斜面が他の咬頭と擦れ合わないため、何ら擦接部は設けられていない。これらの擦接部を形成しない斜面は、舌触りが良いように湾曲面状をなす隆起部とすることが好ましい。本実施形態では、下顎第1小臼歯7の下顎頬側咬頭19に擦れ合う上顎犬歯37に、対応する第3擦接部11が設けられている。また、本実施形態の上顎犬歯37には、近心側に第1擦接部9が更に設けられ、擦れ合う下顎犬歯38にも対応する第1擦接部9が設けられている。
このように作製した臼歯1〜8を床37,38に排列する場合には、例えば上顎犬歯37の遠心側に上顎第1小臼歯3を排列する。この際、上顎犬歯37が人工歯であっても残存歯であっても構わない。なお、残存歯である場合には、既存の歯茎の近心遠心方向に人工の歯茎である上顎床33が配設される。そして、上顎第1小臼歯3は、咬頭15,16の頂部が上顎犬歯37の頂部と近心遠心方向に一致(歯頚咬頭方向の高さが一致)するように、隣接する上顎犬歯37に対して接触点35を接触させる。
ついで、上顎床33に上顎第2小臼歯4を排列する。この際、上顎第2小臼歯4は、咬頭15,16の頂部が上顎第1小臼歯3の頂部と近心遠心方向に一致するように、隣接する上顎第1小臼歯3に対して接触点35を接触させる。また、その接触点35が、隣接して排列した上顎第1小臼歯3と上顎犬歯37の接触点35と近心遠心方向に一致するように排列する。
ついで、上顎床33に上顎第1大臼歯1を排列する。この際、上顎第1大臼歯1は、頬側溝29の頂部29a、舌側溝30の頂部30aおよび窩25のいずれかと、近心側の接触点35と、隣接して排列した上顎小臼歯3,4の接触点35とが近心遠心方向に一致するように排列する。
ついで、上顎床33に上顎第2大臼歯2を排列する。この際、上顎第2大臼歯2は、頬側溝29の頂部29a、舌側溝30の頂部30aおよび窩25のいずれかと、近心側の接触点35と、隣接して排列した上顎第1大臼歯1の頬側溝29の頂部29a、舌側溝30の頂部30aおよび窩25のいずれかが近心遠心方向に一致するように排列する。
このように上顎大臼歯1,2は、頬側溝29の頂部29a、舌側溝30の頂部30aおよび窩25の底端と、隣接する臼歯1,4の接触点35とが近心遠心方向に平行な平面上にあるように作製されているため、近心遠心方向に隣接して排列する際の作業性が極めて良好である。そのため、高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列することができる。また、このようにして正常に上顎臼歯1〜4を排列すると、各咬頭13A,13B〜16の頂部が近心遠心方向に一致し、直線的に位置する。勿論、下顎臼歯5〜8を先に排列した場合には、この下顎臼歯5〜8も同様の構成としているため、同様の作用および効果を得ることができる。
次に、下顎床34に下顎第1小臼歯7を排列する。この際、上顎第1小臼歯3と同様に、咬頭19,20の頂部が下顎犬歯38の頂部と近心遠心方向に一致するように、隣接する下顎犬歯38に対して接触点35を接触させる。しかも、既に排列した上顎臼歯1〜4を咬合させ、下顎第1小臼歯7の下顎頬側咬頭19の第3擦接部11および第1擦接部9が、上顎犬歯37の第3擦接部11および上顎第1小臼歯3の第1擦接部9と、面接触するように調整する。なお、この調整作業は、上顎第1小臼歯3の排列調整も含む。
ついで、下顎床34に対して下顎第2小臼歯8を排列する。この際、咬頭19,20の頂部が下顎第1小臼歯7の頂部と近心遠心方向に一致するように、隣接する下顎第1小臼歯7に対して接触点35を接触させる。また、その接触点35が、隣接して排列した下顎第1小臼歯7と上顎犬歯37の接触点35と近心遠心方向に一致するように排列する。さらに、既に排列した上顎臼歯1〜4を咬合させ、下顎第2小臼歯8の下顎頬側咬頭19の第3擦接部11および第1擦接部9が、上顎第1小臼歯3の第3擦接部11および上顎第2小臼歯4の第1擦接部9と、面接触するように調整する。
ついで、下顎床34に対して下顎第1大臼歯5を排列する。この際、下顎第1大臼歯5は、頬側溝31の頂部31a、舌側溝32の頂部32aおよび窩27のいずれかと、近心側の接触点35と、隣接して排列した下顎小臼歯7,8の接触点35とが近心遠心方向に一致するように排列する。また、既に排列した上顎臼歯1〜4を咬合させ、下顎第1大臼歯5の下顎頬側咬頭17Aの第3擦接部11が、上顎第2小臼歯4の第3擦接部11と、下顎第1大臼歯5の下顎頬側咬頭17Aの第1擦接部9が、上顎第1大臼歯1の上顎頬側咬頭13Aの第1擦接部9と、下顎第1大臼歯5の下顎頬側咬頭17Bの第3擦接部11が、上顎第1大臼歯1の上顎頬側咬頭13Aの第3擦接部11と、下顎第1大臼歯5の下顎頬側咬頭17Bの第1擦接部9が、上顎第1大臼歯1の上顎頬側咬頭13Bの第1擦接部9と、面接触するように調整する。
最後に、下顎床34に下顎第2大臼歯6を排列する。この際、下顎第2大臼歯6は、頬側溝31の頂部31a、舌側溝32の頂部32aおよび窩27のいずれかと、近心側の接触点35と、隣接して排列した下顎第1大臼歯5の頬側溝31の頂部31a、舌側溝32の頂部32aおよび窩27のいずれかが近心遠心方向に一致するように排列する。また、既に排列した上顎臼歯1〜4を咬合させ、下顎第2大臼歯6の下顎頬側咬頭17Aの第3擦接部11が、上顎第1大臼歯1の下顎頬側咬頭17Bの第3擦接部11と、下顎第2大臼歯6の下顎頬側咬頭17Aの第1擦接部9が、上顎第2大臼歯2の上顎頬側咬頭13Aの第1擦接部9と、下顎第2大臼歯6の下顎頬側咬頭17Bの第3擦接部11が、上顎第2大臼歯2の上顎頬側咬頭13Aの第3擦接部11と、下顎第2大臼歯6の下顎頬側咬頭17Bの第1擦接部9が、上顎第2大臼歯2の上顎頬側咬頭13Bの第1擦接部9と、面接触するように調整する。
このように、対合する下顎臼歯5〜8も、上顎臼歯1〜4と同様に、高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列することができる。しかも、本実施形態では、上顎臼歯1〜4と下顎臼歯5〜8に、互いに平行に延びる擦接部9〜12を設けているため、上下の位置関係も容易に調整して排列することができる。勿論、下顎臼歯5〜8を先に排列し、上顎臼歯1〜4を後から排列する場合でも、同様の作用および効果を得ることができる。
なお、臼歯1〜8の排列方法は種々の変更が可能である。例えば、上顎臼歯1〜4を排列した後に、下顎臼歯5〜8を排列するのではなく、上顎および下顎の一方の第1小臼歯3,7を排列した後、他方の第1小臼歯7,3を調整しながら排列する。そして、第2小臼歯4,8、第1大臼歯1,5および第2大臼歯2,7の順番で、順次調整しながら近心遠心方向に排列してもよい。このようにしても、前記と同様に、近心遠心方向に容易に排列できるとともに、上下の臼歯1〜4,5〜8を容易に正規の位置に調整することができる。
このように、本実施形態の人工臼歯1〜8は、排列時に患者の口腔内状況に合わせて人工臼歯を作製するにあたり、高度な技術や経験を積まなくても、上下の臼歯1〜4,5〜8を所定位置に排列することができる。即ち、患者の口腔内は個人差が大きく、無歯顎の臨床においても、口腔内の広さや顎堤の高さや角度などさまざまであるが、そういった臨床においても、容易に短時間で人工臼歯を排列でき、口腔内の状況を再現できる。また、残存歯がある場合などは、定められた位置に人工臼歯1〜8を排列することは困難であったが、容易に上下顎の嵌合の位置を調整できる。即ち、大臼歯1,2,5,6の位置を変更することや、残存小臼歯を活かすために、幅径に合わせて臼歯4歯のうち、大臼歯1,2,5,6を抜いて排列したり、第1小臼歯3,7を抜いて排列することも可能となり、多くの排列バリエーションを持つことができる。さらに、各臼歯1〜8の咬頭13A,13B,14A,14B,17A,17B,18A,18B、窩25,27および鼓形空隙36aの深さや位置の関係、そして、平行な擦接部9〜12により、咀嚼を容易に行えるうえ、切る機能に加え、すり潰す、機能も付加することができる。しかも、補綴物を装着後の口腔内を美しく見せることができる。
なお、本発明の人工臼歯は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、頬側溝29,31と舌側溝30,32の両方の頂部が接触点35と近心遠心方向に平行な平面上にあるように構成したが、いずれか一方だけが近心遠心方向に平行な平面上にあるように構成してもよい。また、側溝29〜32の頂部と窩25,27の底端の両方が接触点35と近心遠心方向に平行な平面上にあるように構成したが、いずれか一方だけが近心遠心方向に平行な平面上にあるようにしてもよい。即ち、頬側溝29,31の頂部、舌側溝30,32の頂部および窩25,27の底端のうち、いずれか1つと接触点35とが近心遠心方向に平行な平面上にあるように構成してもよい。
1…上顎第1大臼歯 2…上顎第2大臼歯
3…上顎第1小臼歯 4…上顎第2小臼歯
5…下顎第1大臼歯 6…下顎第2大臼歯
7…下顎第1小臼歯 8…下顎第2小臼歯
9…第1擦接部 10…第2擦接部
11…第3擦接部 12…第4擦接部
13A,13B…上顎頬側咬頭 14A,14B…上顎舌側咬頭
15…上顎頬側咬頭 16…上顎舌側咬頭
17A,17B…下顎頬側咬頭 18A,18B…下顎舌側咬頭
19…下顎頬側咬頭 20…下顎舌側咬頭
21〜24…溝 25〜28…窩
29…頬側溝 29a…頂部(交差部分)
30…舌側溝 30a…頂部(交差部分)
31…頬側溝 31a…頂部(交差部分)
32…舌側溝 32a…頂部(交差部分)
33…上顎床 34…下顎床
35…接触点 36…鼓形空隙
36a…咬頭側鼓形空隙 36b…歯頚側鼓形空隙
37…上顎犬歯 38…下顎犬歯

Claims (7)

  1. 歯科補綴物として口腔内に装着する床に排列する人工臼歯であって、
    咬合面に、前記床への排列状態で頬側面または舌側面に向けて延びる側溝を設け、
    この側溝の前記咬合面の外周部と交わる部分と、近心遠心方向に隣接して排列される臼歯との接触点とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるようにしたことを特徴とする人工臼歯。
  2. 歯科補綴物として口腔内に装着する床に2以上の臼歯を近心遠心方向に隣接して排列し、これらの外周面の接触点より咬頭側に咬頭側鼓形空隙が形成される人工臼歯であって、
    少なくとも一方の臼歯の咬合面に、頬側面または舌側面に向けて延びる側溝を設け、この側溝の前記咬合面の外周部と交わる部分と前記接触点とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるようにしたことを特徴とする人工臼歯。
  3. 前記臼歯の咬合面にある窩の底端と、隣接して排列される前記臼歯の接触点とが、近心遠心方向に平行な平面上にあるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の人工臼歯。
  4. 前記臼歯は、対合する床に互いに咬合する臼歯を有し、これら臼歯の互いに接触する咬頭の周囲に、互いに平行な平面状の擦接部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の人工臼歯。
  5. 前記上顎臼歯および下顎臼歯の各咬頭において、遠心頬側の擦接部はそれぞれ平行であり、近心頬側の擦接部はそれぞれ平行であり、遠心舌側の擦接部はそれぞれ平行であり、近心舌側の擦接部はそれぞれ平行であることを特徴とする請求項4に記載の人工臼歯。
  6. 前記上顎臼歯の咬頭の近心舌側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の遠心頬側の擦接部とは平行であり、前記上顎臼歯の咬頭の遠心頬側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の近心舌側の擦接部とは平行であり、前記上顎臼歯の咬頭の遠心舌側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の近心頬側の擦接部とは平行であり、前記上顎臼歯の咬頭の近心頬側の擦接部と前記下顎臼歯の咬頭の遠心舌側の擦接部とは平行である、ことを特徴とする請求項5に記載の人工臼歯。
  7. 隣接する臼歯の咬頭頂を一致するように設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の人工臼歯。
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