JP4546572B1 - 人工臼歯 - Google Patents

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Abstract

【課題】高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列する。
【解決手段】上顎臼歯1〜4および下顎臼歯5〜8は、咬合小面51〜53に対して垂直方向に延びる垂直線と咬合平面との交差角度(垂直線角度α,β)が異なるように形成されている。即ち、上顎臼歯1〜4および下顎臼歯5〜8は、それぞれの前方咬合小面51と後方咬合小面52の垂直線の交差角度γ,δが異なるように形成されている。また、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭11,12,17,18,23,27および下顎臼歯5〜8の舌側咬頭33,34,39,40,44の少なくとも一方の咬合小面51〜53は、その近心遠心方向の幅および咬頭歯頚方向の幅の少なくとも一方が、対合臼歯5〜8,1〜4の対峙する咬頭の咬合小面51〜53より小さくする。
【選択図】図3

Description

歯科補綴物の作製時に容易に排列することができ、義歯装着時に容易に咀嚼できる人工臼歯に関し、特に、上顎臼歯の咬合小面の角度と下顎臼歯の咬合小面の角度と異なるようにしたものである。
歯科補綴物の作製時における人工臼歯の排列は、上下の対合臼歯の咬頭と豊隆部の関係が重要と考え、複数の咬頭と豊隆部を当接させて安定した形状とすることが望まれていた。更に、排列後に大きく削合したり、表面の状態を大きく変更する作業を必要としないことが望まれていた。しかし、その排列には高度な技術と経験が必要であり、特に対合する歯を適切な位置関係に排列することは困難であった。
特許文献1には、上顎臼歯の咬合面に舌側咬頭、頬側咬頭および窩が形成され、対合する下顎臼歯の咬合面に舌側咬頭、頬側咬頭および窩が形成された人工臼歯が記載されている。この人工臼歯は、上顎臼歯と下顎対合臼歯とが中心咬合位において、上顎臼歯の舌側咬頭が下顎対合臼歯の窩に咬合接触し、上顎臼歯の窩に下顎対合臼歯の頬側咬頭が咬合接触する構成としている。
この特許文献1の人工臼歯は、左方で合計9点、右方で9点、全体で18点咬合接触する。即ち、咬合接触点の数が、フルバランスドオクルージョンよりも少なく、かつ、フルバランスドオクルージョンのような頬側咬頭傾斜面との咬合接触を有しない。そのため、義歯作製にあたり、蝋歯槽堤への排列や、削合等による咬合調整が容易である。また、義歯使用時において、義歯が転倒したりすることなく安定する。しかも、食物をすりつぶしたり、噛み砕いたり、噛み切るなどの咀嚼効率において、フルバランスドオクルージョンに近い咬合が得られる。また、リンガライズドオクルージョンへの変更が義歯作製時に限らず義歯の修正時においても容易に行うことができる。
しかしながら、この特許文献1の人工臼歯では、上顎臼歯の舌側咬頭と下顎対合臼歯の窩、および、上顎臼歯の窩と下顎対合臼歯の頬側咬頭を、それぞれ咬合接触させる必要があるため、複雑な患者の口腔内環境に合わせて各患者の義歯を作製することは非常に困難であった。また、人工臼歯の咬頭には、成型時に歪みが発生するため、対合臼歯の窩に確実に係合する形状で成型することは非常に困難であり、歩留りが悪いという問題がある。
また、特許文献2には、義歯を構成する下顎人工歯の臼歯咬合面に、所定深さの窩洞を設け、この窩洞内に樹脂製の可塑性歯科材料あるいは鋳造物製のインレーワックス(inlay wax)を充填するようにした咬合調整方法が記載されている。
この特許文献2は、義歯の上下の歯を咬合させた状態で、下顎を前後左右の移動限界まで動かすことにより、上顎臼歯の舌側咬頭頂が下顎臼歯の咬合面上で接触通過した軌跡を滑走接触痕として、可塑性歯科材料やインレーワックスの表面に残す。そして、この滑走接触痕を歯科の常法に則って削ることにより、咬合状態の調整を可能に構成している。
しかしながら、特許文献2の人工臼歯は、咬頭側と歯頚側とを別で成型するうえ、口腔内での顎の動きを採得して調整する必要があるため、義歯作製工程が長くなり、煩雑であるうえ、患者への負担も大きかった。
特開2002−177301号公報 特開2006−42954号公報
本発明は、高度な技術や経験を必要とすることなく、各患者の口腔内環境に合わせて適切な位置で排列することが可能な人工臼歯を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の人工臼歯は、歯科補綴物として口腔内の上下顎に装着する床にそれぞれ上顎臼歯と下顎臼歯とを排列した人工臼歯であって、前記上顎臼歯および下顎臼歯は、各咬頭に互いに接触する前方咬合小面と後方咬合小面とを有し、前記上顎臼歯の咬合小面に対して垂直方向に延びる垂直線と咬合平面との交差角度が、前記下顎臼歯の咬合小面に対して垂直方向に延びる垂直線と咬合平面との交差角度より小さくなるように形成され、かつ、前記各咬合小面は、近心側へ向けて徐々に角度が変更されるように形成している。
この人工臼歯では、前記上顎臼歯と下顎臼歯の前方咬合小面が互いに接触し、前記上顎臼歯と下顎臼歯の後方咬合小面が互いに接触するように形成されるとともに、前記上顎臼歯の前方咬合小面と後方咬合小面に対して垂直方向に延びる各垂直線の交差角度が、前記下顎臼歯の前方咬合小面と後方咬合小面に対して垂直方向に延びる各垂直線の交差角度と異なるように形成されている。
この場合、前記上顎臼歯の前方咬合小面および後方咬合小面の垂直線の交差角度を、前記下顎臼歯の前方咬合小面および後方咬合小面の垂直線の交差角度より大きくすることが好ましい。
また、前記咬合小面は、第1大臼歯、第2大臼歯および第2小臼歯に形成することが好ましい。
さらに、前記上顎臼歯および下顎臼歯は、それぞれ頬側咬頭と舌側咬頭とを有することが好ましい。
そして、前記上顎臼歯の頬側咬頭および下顎臼歯の舌側咬頭の少なくとも一方の咬合小面は、その近心遠心方向の幅および咬頭歯頚方向の幅の少なくとも一方が、対合臼歯の対峙する咬頭の咬合小面より小さいことが好ましい。
本発明の人工臼歯では、下顎臼歯の咬合小面の垂直線と咬合平面と垂直線角度と、上顎臼歯の咬合小面の垂直線と咬合平面との垂直線角度とが、異なるように構成している。また、上顎臼歯の前方咬合小面と後方咬合小面の交差角度と、下顎臼歯の前方咬合小面と後方咬合小面の交差角度とが、異なるように構成している。そのため、この排列時には、上顎臼歯と下顎臼歯の対峙して摺接する咬合小面は、平行に位置しない。よって、この排列時には、各臼歯は、所定の咬頭を対合臼歯の窩または臼歯間の空隙に位置させるだけで、その排列位置に高い精度は必要ない。そのため、排列時に患者の口腔内状況に合わせて作製するにあたり、高度な技術や経験を積まなくても、上下の臼歯を所定位置に排列することができる。また、人工臼歯を成型するときにも、高い精度は要求されず、多少の変形があっても、人工歯を排列することができる。その結果、人工臼歯の製造コストを大幅に低減できる。
上顎および下顎に配設する人工歯の基本構成を示す平面図である。 本発明の上顎臼歯および下顎臼歯をそれぞれ排列して上下に並べた状態を示す概念図である。 上顎臼歯および下顎臼歯に形成する咬合小面を示す概念図である。 図3中IV方向から見た第1大臼歯の斜視図である。 上顎臼歯と下顎臼歯を近心遠心方向から見た側面図である。 上顎臼歯と下顎臼歯を頬側から見た正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
本発明は、義歯である歯科補綴物として人工歯を作製するための技術であり、そのなかでも特に人工臼歯の作製に用いることができる技術である。この人工臼歯は、第1大臼歯、第2大臼歯、第1小臼歯および第2小臼歯があり、そのうちの上下に対合する一対以上の組み合わせであることが好ましい。
図1は、一般的な全ての人工歯の排列を示すもので、左側が上顎、右側が下顎を示す。この人工歯は、上顎の1歯が下顎の1歯と対応する。各人工臼歯は、陶歯、樹脂人工歯およびコンポジット人工歯のいずれでも作製できる。なお、以下の説明では、前歯(中切歯)に近づく方向を近心側、逆に遠ざかる方向を遠心側という。また、口腔内である内方を舌側、口腔外である外方を頬側という。さらに、歯の先端方向を咬頭側、逆に根元方向を歯頚側という。
まず、人工臼歯の基本構成について説明する。図1に示すように、人工臼歯は、上顎に排列する上顎第2大臼歯1、上顎第1大臼歯2、上顎第2小臼歯3および上顎第1小臼歯4と、対合する下顎に排列する下顎第2大臼歯5、下顎第1大臼歯6、下顎第2小臼歯7および下顎第1小臼歯8を備えている。上顎臼歯1〜4は上顎床9に排列され、下顎臼歯5〜8は下顎床10に排列される。そして、これら床9,10を介して患者の口腔内に着脱可能に装着される。なお、下顎床10は、患者の舌を露出させるために略U字形状をなしている。
図2および図3は、本実施形態の上顎臼歯1〜4と下顎臼歯5〜8をそれぞれ床9,10に排列し、上顎方向から見た関係を示すものである。上側が上顎を上顎方向から見た図であり、下側が下顎を上顎方向から見た図である。但し、上顎は上顎方向から見た場合、咬合の状態がわからないため、咬合の状態を示すために、上方から見た咬合面状態を示している。また、図中「×」印は各咬頭の咬頭頂である
図2に示すように、上顎第2大臼歯1には、頬側の近心側に近心頬側咬頭11が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭12が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭13が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭14が設けられている。これら咬頭11〜14は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第2大臼歯1には、各咬頭11〜14により、近心遠心方向および頬側舌側方向に延びる略+字形状の溝15が形成される。そして、この溝15上の所定位置(交差位置)には、排列状態で垂直方向の深さが最も深くなる窩16が形成される。
上顎第1大臼歯2には、頬側の近心側に近心頬側咬頭17が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭18が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭19が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭20が設けられている。これら咬頭17〜20は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第1大臼歯2には、各咬頭17〜20により、近心遠心方向および頬側舌側方向に延びる略+字形状の溝21が形成される。そして、この溝21上の所定位置には窩22が形成されている。
上顎第2小臼歯3には、頬側に1つの頬側咬頭23が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭24が設けられている。これらの咬頭23,24は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第2小臼歯3には、各咬頭23,24により、近心遠心方向に延びる溝25が形成される。この溝25上の所定位置には窩26が形成される。
上顎第1小臼歯4には、頬側に1つの頬側咬頭27が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭28が設けられている。これらの咬頭27,28は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、上顎第1小臼歯4には、各咬頭27,28により、近心遠心方向に延びる溝29が形成される。この溝29上の所定位置には窩30が形成される。
一方、下顎第2大臼歯5には、頬側の近心側に近心頬側咬頭31が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭32が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭33が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭34が設けられている。これら咬頭31〜34は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第2大臼歯5には、各咬頭31〜34により、近心遠心方向および頬側舌側方向に延びる略+字形状の溝35が形成される。そして、この溝35上の所定位置には窩36が形成されている。
下顎第1大臼歯6には、頬側の近心側に近心頬側咬頭37が設けられ、頬側の遠心側に遠心頬側咬頭38が設けられ、舌側の近心側に近心舌側咬頭39が設けられ、舌側の遠心側に遠心舌側咬頭40が設けられている。なお、この下顎第1大臼歯6には、遠心側に更に1個の咬頭を形成する場合がある。これら咬頭37〜40は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第1大臼歯6には、各咬頭37〜40により、近心遠心方向および頬側舌側方向に延びる+字形状の溝41が形成される。そして、この溝41上の所定位置には窩42が形成されている。
下顎第2小臼歯7には、頬側に1つの頬側咬頭43が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭44が設けられている。これらの咬頭43,44は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第2小臼歯7には、各咬頭43,44により、近心遠心方向に延びる溝45が形成される。この溝45上の所定位置には窩46が形成される。
下顎第1小臼歯8には、頬側に1つの頬側咬頭47が設けられ、舌側に1つの舌側咬頭48が設けられている。これらの咬頭47,48は、塊状の歯質が先細に隆起した形状をなす。また、下顎第1小臼歯8には、各咬頭47,48により、近心遠心方向に延びる溝49が形成される。この溝49上の所定位置には窩50が形成される。
これらの臼歯1〜8は、遠心側から順番に、上顎第2大臼歯1と下顎第2大臼歯5が1組となって対合(1歯対1歯)し、上顎第1小臼歯4と下顎第1小臼歯8が1組となって対合し、上顎第2小臼歯3と下顎第2小臼歯7が1組となって対合し、上顎第1大臼歯2と下顎第1大臼歯6が1組となって対合する。但し、本発明では、上顎第2大臼歯1、下顎第2大臼歯5、上顎第1大臼歯2、下顎第1大臼歯6の4本を1組と見ることが好ましい。また、これら4本の臼歯1,2,5,6に加え、上顎第2小臼歯3および下顎第2小臼歯7を加えた6本を1組と見ることが更に好ましい。さらに、これら6本の臼歯1〜3,5〜7に加え、上顎第1小臼歯4および下顎第1小臼歯8を加えた8本を1組と見ることが更に好ましい。
これら上顎臼歯1〜4および下顎臼歯5〜8は、中心咬合位において所定の咬頭が対合臼歯5〜8,1〜4の窩または隣接する対合臼歯5〜8,1〜4間の空隙に係合する。具体的には、上顎第2大臼歯1の近心舌側咬頭13が下顎第2大臼歯5の窩36に係合し、上顎第1大臼歯2の遠心舌側咬頭20が下顎第2大臼歯5と下顎第1大臼歯6の間の空隙に係合し、上顎第1大臼歯2の近心舌側咬頭19が下顎第1大臼歯6の窩42に係合し、上顎第2小臼歯3の舌側咬頭24が下顎第1大臼歯6と下顎第2小臼歯7の間の空隙に係合し、上顎第1小臼歯4の舌側咬頭28が下顎第2小臼歯7と下顎第1小臼歯8の間の空隙に係合する。また、下顎第2大臼歯5の遠心頬側咬頭32が上顎第2大臼歯1の窩16に係合し、下顎第2大臼歯5の近心頬側咬頭31が上顎第2大臼歯1と上顎第1大臼歯2の間の空隙に係合し、下顎第1大臼歯6の遠心頬側咬頭38が上顎第1大臼歯2の窩22に係合し、下顎第1大臼歯6の近心頬側咬頭37が上顎第1大臼歯2と上顎第2小臼歯3の間の空隙に係合し、下顎第2小臼歯7の頬側咬頭43が上顎第2小臼歯3と上顎第1小臼歯4の間の空隙に係合する。なお、咬頭が空隙に係合するとは、咬頭全体が谷状をなす空隙に係合しているが、その咬頭頂は、隣接する臼歯1〜4,5〜8のいずれか一方に当接した状態を意味する。
そして、本実施形態の臼歯1〜8には、各咬頭の周囲に咬合小面51〜53が形成されている。これら咬合小面51〜53は、下顎を前方運動、側方運動または中間運動させた際に、対峙する咬頭の咬合小面51〜53に互いに接触(摺接)する。この各咬合小面51〜53を図3に示す。また、咬頭に対する咬合小面51〜53の形成位置の一例を、第1大臼歯2,6を用いて図4に示す。この図4は、図3中矢印IV方向から見た図である。また、この図4において、一点鎖線は各咬合小面51〜53を形成する領域であり、かつ、咬合小面51〜53により形成される稜線である。
前方咬合小面51は、側方運動時や中間運動時に平衡機能および咀嚼機能に関与するものである。この前方咬合小面51は、上顎臼歯1〜4には各咬頭11,13,17〜20,23,24,27,28の遠心舌側に形成され、下顎臼歯5〜8には各咬頭31〜34,37〜40,43,44,47の近心頬側に形成される。但し、この前方咬合小面51は、咬合位の関係上、上顎第2大臼歯1の遠心咬頭12,14、および、下顎第1小臼歯8の舌側咬頭48には、摺接する咬頭面がないため形成しない。
後方咬合小面52は、側方運動時や後方運動時に咀嚼機能に関与するものである。この後方咬合小面52は、上顎臼歯1〜4には各咬頭11〜14,17〜20,23,24,27,28の近心舌側に形成され、下顎臼歯5〜8には各咬頭31〜34,37〜40,43,44,47の遠心頬側に形成される。但し、この後方咬合小面52は、咬合位の関係上、下顎第1小臼歯8の舌側咬頭48には、摺接する咬頭面がないため形成しない。
平衡咬合小面53は、側方運動時や後方運動時に平衡機能に関与するものである。この平衡咬合小面53は、上顎臼歯1〜3には舌側咬頭13,19,20,24の頬側に形成され、下顎臼歯5〜7には頬側咬頭31,32,37,38,43の舌側に形成される。また、平衡咬合小面53は、前方咬合小面51および後方咬合小面52とで、略三角柱形状をなすように形成される。但し、この平衡咬合小面53は、咬合位の関係上、上顎第1小臼歯4の舌側咬頭28、および、下顎第1小臼歯8の頬側咬頭47には、摺接する咬頭面がないため形成しない。
これらの咬合小面51〜53は、図5に示すように、その垂直線が咬合平面に対して一定の角度関係をなすように形成されている。なお、咬合小面51〜53は、平坦面である必要はなく、球面や円柱面であってもよい。この場合の垂直線は、単一の咬合小面51〜53において、近心遠心方向の近心側外端位置と遠心側外端位置の間の中心線、かつ、咬頭歯頚方向の咬頭側外端位置と歯頚側外端位置の間の中心線の交点を通る接平面に対する法線により構成する。また、咬合平面とは、図1中、下顎の一対の前歯切端隅部を結ぶ線の中点P1と、一対の下顎第2大臼歯5,5の遠心頬側咬頭頂P2,P3を含む平面であり、人工歯を咬合器に設置した場合の咬合器固有のものである。
本実施形態では、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53の垂直線と咬合平面との交差角度(以下「垂直線角度」という。)αは、これらの咬合小面51〜53と対合する上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53の垂直線と咬合平面との垂直線角度βより、大きくなる(α>β)ように構成している。具体的には、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53の垂直線と咬合平面との垂直線角度αは、図示のように近心遠心方向に下顎臼歯5〜8を見た状態で5〜30度で交差、好ましくは8〜20度で交差、更に好ましくは10〜15度で交差するように構成する。これに対して、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53の垂直線と咬合平面との垂直線角度βは、下顎臼歯5〜8の垂直線角度αと比較して、0.1〜2.0度、好ましくは0.3〜0.8度小さくなるように構成している。
また、本実施形態では、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53の垂直線角度α、および、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53の垂直線角度βは、近心側へ向けて徐々に小さくなるように構成されている。例えば、下顎臼歯5〜8の場合、下顎第2大臼歯5の遠心頬側咬頭32、近心頬側咬頭31、下顎第1大臼歯6の遠心頬側咬頭38、近心頬側咬頭37、下顎第2小臼歯7の頬側咬頭43、および、下顎第1小臼歯8の頬側咬頭47の順番で、前方咬合小面51の垂直線角度αが小さくなり、また、後方咬合小面52の垂直線角度αが小さくなるように構成されている。ここで、隣接する咬合小面51〜53の垂直線角度αの角度差は0.1〜3度であり、好ましくは0.3〜1.7度、更に好ましくは0.5〜0.8度鋭角である。そして、全ての角度差の合計は、予め設定した許容範囲内になるように構成する。
ここで、この許容範囲は、最も垂直線角度α,βが小さい咬合小面51〜53と、最も垂直線角度α,βが大きい咬合小面51〜53の差であり、本実施形態では約10度以下としている。勿論、この許容範囲には、全ての咬合小面51〜53の傾斜角度(垂直線角度α,β)を同一に形成する構成を含む。即ち、本実施形態の各咬合小面51〜53は、各前方咬合小面51、各後方咬合小面52および各平衡咬合小面53が、それぞれ予め設定した許容範囲内で略平行になるように形成されている。
さらに、本実施形態では、各上顎臼歯1〜4の1つの咬頭に形成する前方咬合小面51および後方咬合小面52の各垂直線の交差角度γは、対合する下顎臼歯の対峙する咬頭に形成する前方咬合小面51および後方咬合小面52の各垂直線の交差角度δより大きくなるように形成されている。ここで、前方咬合小面51および後方咬合小面52の垂直線の交差角度γ,δとは、いずれか一方の咬合小面51,52とその垂直線との交点を通るように、他方の咬合小面51,52の垂直線を移動させた場合に形成される3次元上での垂直線間の角度を意味する。なお、上顎と下顎の中心咬合位では、上顎臼歯1〜4の各咬頭が下顎臼歯5〜8の隣接する咬頭間に位置する。そして、上顎臼歯1〜4の咬合小面51,52の交差角度γは、下顎臼歯5〜8の両側に位置する一対の咬頭の咬合小面51,52の各交差角度δより、大きくなるように形成する。なお、これらの交差角度γ,δの差は0.1〜2.0度、好ましくは0.3〜0.8度である。
しかも、本実施形態では、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭11,12,17,18,23,27に形成される前方咬合小面51および後方咬合小面52は、対合する下顎臼歯5〜8の対峙する頬側咬頭31,32,37,38,43,47の前方咬合小面51および後方咬合小面52に対して、近心遠心方向の幅および咬頭歯頚方向の幅が小さくなるように構成している。同様に、下顎臼歯5〜8の舌側咬頭33,34,39,40,44に形成される前方咬合小面51および後方咬合小面52は、対合する上顎臼歯1〜4の対峙する舌側咬頭13,14,19,20,24の前方咬合小面51および後方咬合小面52に対して、近心遠心方向の幅および咬頭歯頚方向の幅が小さくなるように構成している。さらに、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53は、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53と比較して、その端部が緩やかな弧を描く様に構成している。
このように形成した人工臼歯1〜8は、上顎臼歯1〜4の咬頭が、下顎臼歯5〜8の咬頭より鋭角(先細)に突出する形状をなす。しかも、各人工臼歯1〜8の各咬頭は、近心側に向けて徐々に鋭角に突出する形状をなす。
そして、これらの人工臼歯1〜8を床9,10に排列する場合には、例えば、下顎床10に下顎第1小臼歯8を排列した後、上顎床9に上顎第1小臼歯4を排列する。この際、これら第1小臼歯4,8を咬合させ、下顎第1小臼歯8の頬側咬頭47を、上顎第1小臼歯4と犬歯との空隙に係合させる。
ついで、下顎床10に対して下顎第2小臼歯7を排列するとともに、上顎床9に対して上顎第2小臼歯3を排列する。この際、これら第2小臼歯3,7は、先に排列した第1小臼歯4,8に対して外周面の1点が接触するように排列する。また、上下顎の第2小臼歯3,7を咬合させ、上顎第1小臼歯4の舌側咬頭28を下顎小臼歯7,8の空隙に係合させるとともに、下顎第2小臼歯7の頬側咬頭43を、上顎小臼歯3,4の空隙に係合させる。
ついで、下顎床10に対して下顎第1大臼歯6を排列するとともに、上顎床9に対して上顎第1大臼歯2を排列する。この際、第1大臼歯2,6は、先に排列した第2小臼歯3,7に対して外周面の1点が接触するように排列する。また、上下顎の第1大臼歯2,6を咬合させ、上顎第1大臼歯2の近心舌側咬頭19を、下顎第1大臼歯6の窩42に係合させる。そして、この係合点を中心として回転させるようにして、下顎第1大臼歯6の遠心頬側咬頭38が、上顎第1大臼歯2の窩22に係合するように調整する。
最後に、下顎床10に対して下顎第2大臼歯5を排列するとともに、上顎床9に対して上顎第2大臼歯1を排列する。この際、第2大臼歯1,5は、先に排列した第1大臼歯2,6に対して外周面の1点が接触するように排列する。また、上下顎の第2大臼歯1,5を咬合させ、上顎第2大臼歯1の近心舌側咬頭13を、下顎第2大臼歯5の窩36に係合させる。そして、この係合点を中心として回転させるようにして、下顎第2大臼歯5の遠心頬側咬頭32が、上顎第2大臼歯1の窩16に係合するように調整する。
ここで、本実施形態のように各咬頭に咬合小面51〜53を設けた臼歯1〜8は、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53が、対合する下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53に対峙し、摺接する。しかし、本実施形態では、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53の垂直線と咬合平面と垂直線角度αと、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53の垂直線と咬合平面との垂直線角度βとが、異なるように構成している。言い換えれば、上顎臼歯1〜4の前方咬合小面51と後方咬合小面52の交差角度γと、下顎臼歯5〜8の前方咬合小面51と後方咬合小面52の交差角度δとが、異なるように構成している。そのため、この排列時には、上顎臼歯1〜4と下顎臼歯5〜8の対峙して摺接する咬合小面51〜53は、平行に位置しない。即ち、この排列時には、各臼歯1〜4,5〜8は、所定の咬頭を対合臼歯5〜8,1〜4の窩または臼歯間の空隙に位置させるだけで、その排列位置に高い精度は必要ない。
そのため、排列時に患者の口腔内状況に合わせて作製するにあたり、高度な技術や経験を積まなくても、上下の臼歯1〜4,5〜8を所定位置に排列することができる。また、人工臼歯1〜8を成型するときにも、高い精度は要求されず、多少の変形があっても、人工歯を排列することができる。その結果、人工臼歯1〜8の製造コストを大幅に低減できる。
しかも、患者の口腔内は個人差が大きく、無歯顎の臨床においても、口腔内の広さや顎堤の高さや角度などさまざまであるが、そういった臨床においても、容易に短時間で人工歯を排列でき、口腔内の状況を再現できる。また、残存歯がある場合などは、定められた位置に人工臼歯1〜8を排列することは困難であったが、容易に上下顎の嵌合の位置を調整できる。その結果、補綴物を装着後の口腔内を美しく見せることができる。
なお、本実施形態では、上顎臼歯1〜4および下顎臼歯5〜8を排列するに際して、近心側より上下に対合する第1小臼歯4,8、第2小臼歯3,7、第1大臼歯2,6および第2大臼歯1,5の順番で排列したが、近心側より下顎臼歯8〜5を排列した後、近心側より上顎臼歯4〜1を排列し、調整する構成としても、前記と同様の作用および効果を得ることができる。
また、このように排列した臼歯1〜8は、各咬頭に異なる傾斜角度で形成した咬合小面51〜53が、使用につれて摩耗し、自然と平行になる。具体的には、下顎を前方運動、側方運動または中間運動すると、対峙する前方咬合小面51,51、対峙する後方咬合小面52,52、および、対峙する平衡咬合小面53,53が、摺接して摩耗する。そして、互いに摺接する咬合小面51〜53が平行になるにつれて、切る機能に加えてすり潰す機能が向上し、咀嚼を容易に行うことができる。
しかも、本実施形態では、最も頬側に位置する上顎臼歯1〜4の頬側咬頭11,12,17,18,23,27に形成する前方咬合小面51および後方咬合小面52は、対峙(摺接)する咬合小面51,52より小さく形成している。よって、下顎を側方運動させた際などに、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭11,12,17,18,23,27が咬頭頂付近まで擦れ合わないため、頬や唇を噛むことを防止できる。また、最も舌側に位置する下顎臼歯5〜8の舌側咬頭33,34,39,40,44に形成する前方咬合小面51と後方咬合小面52は、その近心遠心方向の幅と咬頭歯頚方向の幅を、対峙する咬合小面51,52より小さく形成している。よって、下顎を側方運動させた際などに、下顎臼歯5〜8の舌側咬頭33,34,39,40,44が咬頭頂付近まで擦れ合わないため、舌を噛むことを防止できる。
また、咬合は通常食物を潰しながら行われるため、歯の間には食物が介在し、両方の咬合小面51,52が大きい場合は食物の逃げる場所がなくなる。同様に、食物をすり潰す場合、上下顎の咬合小面51,52が大きい場合は、食物の行き場がなくなり、十分な咀嚼ができない。しかし、本実施形態では、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭および下顎臼歯5〜8の舌側咬頭の咬合小面51,52を小さくしているため、これらの問題を生じさせることなく、逆に咬合圧が小さくても、咀嚼できるという効果を得ることができる。
なお、本発明の人工臼歯は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53と咬合平面との垂直線角度αを、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53と咬合平面との垂直線角度βより、大きくなるように形成したが、下顎臼歯5〜8の咬合小面51〜53の垂直線角度αが、上顎臼歯1〜4の咬合小面51〜53の垂直線角度βより、小さくなるように形成してもよい。なお、この場合には、上顎臼歯1〜4の前方咬合小面51と後方咬合小面52の各垂直線の交差角度γは、下顎臼歯5〜8の前方咬合小面51と後方咬合小面52の各垂直線の交差角度δより、小さくなる。
また、前記実施形態では、上顎臼歯1〜4の頬側咬頭11,12,17,18,23,27と、下顎臼歯5〜8の舌側咬頭33,34,39,40,44の両方に形成する前方咬合小面51および後方咬合小面52を、近心遠心方向および咬頭歯頚方向の幅を小さく形成したが、いずれか一方の咬合小面51,52だけを小さくする構成としてもよい。また、近心遠心方向および咬頭歯頚方向の一方の幅だけを小さくする構成としてもよい。
1…上顎第2大臼歯 2…上顎第1大臼歯
3…上顎第2小臼歯 4…上顎第1小臼歯
5…下顎第2大臼歯 6…下顎第1大臼歯
7…下顎第2小臼歯 8…下顎第1小臼歯
9…上顎床 10…下顎床
11…近心頬側咬頭 12…遠心頬側咬頭
13…近心舌側咬頭 14…遠心舌側咬頭
15…溝 16…窩
17…近心頬側咬頭 18…遠心頬側咬頭
19…近心舌側咬頭 20…遠心舌側咬頭
21…溝 22…窩
23…頬側咬頭 24…舌側咬頭
25…溝 26…窩
27…頬側咬頭 28…舌側咬頭
29…溝 30…窩
31…近心頬側咬頭 32…遠心頬側咬頭
33…近心舌側咬頭 34…遠心舌側咬頭
35…溝 36…窩
37…近心頬側咬頭 38…遠心頬側咬頭
39…近心舌側咬頭 40…遠心舌側咬頭
41…溝 42…窩
43…頬側咬頭 44…舌側咬頭
45…溝 46…窩
47…頬側咬頭 48…舌側咬頭
49…溝 50…窩
51…前方咬合小面 52…後方咬合小面
53…平衡咬合小面

Claims (6)

  1. 歯科補綴物として口腔内の上下顎に装着する床にそれぞれ上顎臼歯と下顎臼歯とを排列した人工臼歯であって、
    前記上顎臼歯および下顎臼歯は、各咬頭に互いに接触する前方咬合小面と後方咬合小面とを有し、
    前記上顎臼歯の咬合小面に対して垂直方向に延びる垂直線と咬合平面との交差角度が、前記下顎臼歯の咬合小面に対して垂直方向に延びる垂直線と咬合平面との交差角度より小さくなるように形成され、かつ、
    前記各咬合小面は、近心側へ向けて徐々に角度が変更されていることを特徴とする人工臼歯。
  2. 前記上顎臼歯と下顎臼歯の前方咬合小面が互いに接触し、前記上顎臼歯と下顎臼歯の後方咬合小面が互いに接触するように形成されるとともに、
    前記上顎臼歯の前方咬合小面と後方咬合小面に対して垂直方向に延びる各垂直線の交差角度が、前記下顎臼歯の前方咬合小面と後方咬合小面に対して垂直方向に延びる各垂直線の交差角度と異なるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の人工臼歯。
  3. 前記上顎臼歯の前方咬合小面および後方咬合小面の垂直線の交差角度を、前記下顎臼歯の前方咬合小面および後方咬合小面の垂直線の交差角度より大きくしたことを特徴とする請求項に記載の人工臼歯。
  4. 前記咬合小面は、第1大臼歯、第2大臼歯および第2小臼歯に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の人工臼歯。
  5. 前記上顎臼歯および下顎臼歯は、それぞれ頬側咬頭と舌側咬頭とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の人工臼歯。
  6. 前記上顎臼歯の頬側咬頭および下顎臼歯の舌側咬頭の少なくとも一方の咬合小面は、その近心遠心方向の幅および咬頭歯頚方向の幅の少なくとも一方が、対合臼歯の対峙する咬頭の咬合小面より小さいことを特徴とする請求項に記載の人工臼歯。
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