JP4492115B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチックボトルとキャップとを組み合わせた包装容器に関するものであり、さらに詳しくは、プラスチックボトルとキャップとを組み合わせた包装容器において、前記プラスチックボトルの口部の形状を変更することにより、該プラスチックボトル口部の口内面或いは天面に傷がつくことが防止され、それにより嵌合時にキャップのインナーリング側面にも傷がつくことがなくなり、内容物の液漏れを防止できる包装容器に関するものである。
近年においては、炭酸飲料、果汁飲料、コーヒー・茶飲料、ミネラルウォーター、清涼飲料水などの飲料分野、醤油、ソース、食用油などの食品分野、化粧品、シャンプー、洗剤などのトイレタリー分野などの包装容器は、図8に示すように、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、塩化ビニル樹脂(PVC)を延伸ブロー成形したプラスチックボトルXや、ポリプロピレン(PP)/エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)などからなる多層ブロー成形プラスチックボトルXが普及している。(特許文献1)
図9に示すように、このプラスチックボトルXとキャップYとの組み合わせた包装容器Zにおいて、図6および図7に示すように、特にキャップYの液止め方式が中栓を使用しないでボトルXに直接キャッピングする方式であるインナーリング方式の場合において、該ボトルXの口部9の傷により、嵌合時に該キャップYのインナーリング7側面に傷がつき、内容物が該容器Zから液漏れする問題がある。
すなわち、キャップYは、シェル5で覆われ、その中にインナーリング7を備えたパッキン6が内蔵されており、更にいたずら防止機能を備えたバンド8を有している構造になっている場合が多い。
前記ボトルXのネック部10上の口部9の形状は、従来は、図3に示すように、ボトルX口部9の口内面1最上端にコーナR1を設け、該コーナR1天面より該ボトルXの底面部まで水平にストレートになっている。
且つ、口部9の口外面2最上端は、コーナR3を設け、該コーナR3から該ボトルXの底面部に向かって一部水平にテーパーが設けられている。
また、図4のように、ボトルX口部9の口内面1最上端にコーナR1を設け、該コーナR1天面より該ボトルXの底面部まで水平にストレートになっている。
且つ、口部9の口外面2最上端は、コーナR3を設け、該コーナR3から該ボトルXの底面部に向かって一部水平に第2ストレート部4が設けられている。
このような従来の形状の場合、例えば、容器メーカより納入されたプラスチックボトルXに内容物を充填包装する商品化工程は、第一段階として、該ボトルXをダンボールなどから取り出し、充填包装ラインの整列装置にセットする前工程がある。
次に、この整列装置からスクリューコンベアなどで整列されたボトルXに内容物を充填し、キャップYをつけて密封し、充填包装された商品が排出され、最後にダンボールなどで集積包装され出荷される工程が一般的である。
以上のような工程において、内容物がまだ充填されていない時に空のプラスチックボトルX同士がぶつかったり、或いは該ボトルXが充填包装機の部品などに当たったりする場合がある。
この時に、ボトルX口部9の口内面1或いは天面に傷がつくことがあり、この傷がついたままのボトルXとキャップYとを嵌合した時に該キャップYのインナーリング7の側面にも傷をつけることがあり、その結果嵌合部において密封性が妨げられ内容物の液漏れなどが発生する。
特開2003−285857
本発明は従来技術の問題点を解決しようとするものであり、プラスチックボトルとキャップとを組み合わせた包装容器において、プラスチックボトルの口部の形状を変更することで、該ボトル口部の口内面或いは天面に傷がつくことが防止され、それにより嵌合時にキャップのインナーリング側面にも傷がつくことがなくなり、内容物の液漏れを防止できる包装容器を提供することを目的とする。
プラスチックボトルとインナーリングを備えたキャップとを組み合わせた包装容器において、該プラスチックボトル口部の口内面最上端に大きさが0.3mmのコーナ を設け、該コーナ 下端より該プラスチックボトルの底面部に向かう方向に高さが0.8mmの第1ストレート部を設け、該第1ストレート部下端に該口部の口内径に対して0.3mmの段差を設け、該段差にコーナ を設け、前記キャップのインナーリングの側面と、前記プラスチックボトルの前記コーナ より下部とが嵌合していることを特徴とする包装容器である。
前記ボトル口部の口外面最上端にコーナ を設け、該コーナ 天面より該ボトルの底面部に向かって第2ストレート部を設けていることを特徴とする請求項1記載の包装容器である。
前記口外面最上端のコーナ の大きさは、0.2mmであることを特徴とする請求項2記載の包装容器である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記の包装容器において、前記第2ストレート部4の高さH´は、1.02mmであることを特徴とする包装容器である。
本発明は、プラスチックボトルとキャップとを組み合わせた包装容器において、前記ボトル口部の口内面最上端にコーナ を設け、該コーナ 天面より該ボトルの底面部に向かって水平に第1ストレート部を設け、該ストレート部は該口部の口内径に対して段差を設け、且つ、該ストレート部下端にコーナ を設けることや、更に前記ボトル口部の口外面最上端にコーナ を設け、該コーナ 天面より該ボトルの底面部に向かって水平に第2ストレート部を設けることにより、該ボトル口部の口内面或いは天面に傷がつくことが防止され、それにより嵌合時にキャップのインナーリング側面にも傷がつくことがなくなり、内容物の液漏れを防止できる包装容器を提供できる。
本発明の実施の形態を図1、図2及び図5に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る包装容器のプラスチックボトル口部9形状の1実施例を示す側断面図であり、図2は本発明に係る包装容器のプラスチックボトル口部9形状のその他の実施例を示す側断面図であり、図5は本発明に係る包装容器を構成しているプラスチックボトルX口部9の落下試験方法を示す斜視図で、(a)は上のボトルXを下のボトルXに衝突させる状態を示す斜視図であり、(b)は上下のボトルXの口部9同士が衝突した状態を示す斜視図である。
本発明のプラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zは、図1に示すように、前記ボトルX口部9の口内面1最上端にコーナR1を設け、該コーナR1天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第1ストレート部3を設け、該ストレート部3は該口部9の口内径ΦAに対して段差Lを設け、且つ、該ストレート部3下端にコーナR2を設けている。
この場合、前記ボトルX口部9の口内面1最上端のコーナR1の大きさは0.3mm、第1ストレート部3の高さHは0.4から0.8mmの範囲で、第1ストレート部3の段差Lは0.3mm、且つ第1ストレート部3下端のコーナR2の大きさは0.3mmであることが好ましい。
次に、その他の実施例として、プラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zは、図2に示すように、前記ボトルX口部9の口内面1最上端にコーナR1を設け、該コーナR1天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第1ストレート部3を設け、該ストレート部3は該口部9の口内径ΦAに対して段差Lを設け、且つ、該ストレート部3下端にコーナR2を設けている。
この場合、前記ボトルX口部9の口内面1最上端のコーナR1の大きさは0.3mm、第1ストレート部3の高さHは0.4から0.8mmの範囲で、第1ストレート部3の段差Lは0.3mm、且つ第1ストレート部3下端のコーナR2の大きさは0.3mmであることが好ましい。
さらに、該ボトルX口部9の口外面2最上端にもコーナR3を設け、該コーナR3天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第2ストレート部4を設けている。
この場合、該口外面2最上端のコーナR3の大きさは、0.2mm、第2ストレート部4の高さH´は1.02mmであることが好ましい。
このような口部9形状を有するプラスチックボトルXを成形するための材料の種類には
、大別して熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂がある。
該熱硬化性樹脂は、例えば卵のように一度熱によって硬化すると再び加熱しても軟化溶融しないもので、熱可塑性樹脂は温めるとロウのように溶融し、冷却すると再びもとの硬さに戻り、加熱・冷却により溶融・固化が可逆的に繰り返し行われるものである。
該熱硬化性樹脂は、初めはそれほど大きくない分子が加熱により分子間に化学反応が起こり高分子化合物となり、網目状三次元構造をとる。
そのため網目構造が緻密になるほど樹脂が硬くなり、耐熱性、耐溶剤性が良くなる反面もろさが現れる傾向がある。
該熱可塑性樹脂は、線状の高分子であるので、熱を加えると各分子の運動が可能なために動きは活発となり現象としては溶融する。
以上のようにプラスチック成形用の樹脂は、主に2種類が使用されるが、ボトルの場合は熱可塑性樹脂を使用するのが一般的である。
該熱可塑性樹脂には、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などがあるが、物性面、生産性、経済性などからポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を使用することが好ましい。
次に、プラスチックの成形法として射出成形、ブロー成形、圧縮成形、積層成形、押出成形、熱成形などがあるが、熱可塑性樹脂を使用し、ボトル形状の成形法としては、ブロー成形法が一般的である。
ブロー成形法(中空成形法)には、ダイレクトブロー成形法、延伸ブロー法、多層ブロー法、インジェクションブロー法などがある。
ブロー成形法(中空成形法)は、可塑化された熱可塑性樹脂をパイプ状(パリソン)にして金型にはさみ、同時に圧縮空気を吹き込んで膨張させ、金型の内壁に密着するように中空体を成形するものである。
熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)など結晶性のプラスチック樹脂などの場合は、射出成形法などでパリソン(プリフォーム)を成形し、完全に冷却しない状態で縦・横両方向に引っ張って伸ばすホットパリソン法などによる2軸延伸ブロー法が使用される。
以上のように、本発明は、プラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zにおいて、前記ボトルX口部9の口内面1最上端にコーナR1を設け、該コーナR1天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第1ストレート部3を設け、該ストレート部3は該口部9の口内径ΦAに対して段差Lを設け、且つ、該ストレート部3下端にコーナR2を設けることや、更に前記ボトルX口部9の口外面2最上端にコーナR3を設け、該コーナR3天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第2ストレート部4を設けることにより、該ボトルX口部9の口内面1或いは天面に傷がつくことが防止され、それにより嵌合時にキャップYのインナーリング7側面にも傷がつくことがなくなり、内容物の液漏れを防止できる包装容器Zを提供することができるものである。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
実施例1は、参考例1である。
本発明のプラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zにおいて、図1に示すような形状において、前記ボトルX口部9の口内面1最上端のコーナRの大きさを0.3mm、第1ストレート部3下端のコーナRの大きさを0.3mm、該ストレート部3の高さHを0.4mm、該ストレート部3の段差Lを0.3mm、且つ該ボトルX口部9の口外面2最上端のコーナRの大きさを0.2mmにした。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルは2個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは0個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは2個であった。
4回目の試験(n4)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは1個であった。
以上の1回目から4回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上のボトルは1.3個で、下のボトルも1.3個であった。
第1ストレート部3の高さHを0.8mmとした以外は、上記実施例1と同様である。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
4回目の試験(n4)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
以上の1回目から4回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上下のボトル共、0個であった。
実施例3は、参考例2である。
本発明のプラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zにおいて、図2に示すような形状において、前記ボトルX口部9の口内面1最上端のコーナRの大きさを0.3mm、第1ストレート部3下端のコーナRの大きさを0.3mm、該ストレート部3の高さHを0.4mm、該ストレート部3の段差Lを0.3mm、且つ該ボトルX口部9の口外面2最上端のコーナRの大きさを0.2mm、更に該コーナR天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に設けた、第2ストレート部4の高さH´を1.02mmとした。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは2個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは2個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは0個であった。
4回目の試験(n4)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは0個であった。
以上の1回目から4回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上のボトルは1.0個で、下のボトルも1.0個であった。
第1ストレート部3の高さHを0.8mmとした以外は、上記実施例3と同様である。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルは1個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
4回目の試験(n4)では、傷の発生数は、上のボトルは0個、下のボトルも0個であった。
以上の1回目から4回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上のボトルは0個で下のボトルは0.3個であった。
以下に、比較例として従来品について説明する。
<比較例1>
従来のプラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zにおいて、図3に示すような形状において、前記ボトルX口部9の口内面1最上端のコーナR1の大きさを0.3mm、該ボトルX口部9の口外面2最上端のコーナR3の大きさを0.2mmにした。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは10個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは4個、下のボトルは9個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは4個、下のボトルは8個であった。
以上の1回目から3回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上のボトルは3.3個で、下のボトルは9.0個であった。
<比較例2>
口外面2最上端のコーナR3の大きさを0.6mmとした以外は、上記比較例1と同様にして、従来品を得た。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは3個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは6個、下のボトルは7個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは3個であ
った。
4回目の試験(n4)では、傷の発生数は、上のボトルは1個、下のボトルは3個であった。
以上の1回目から4回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上のボトルは2.5個で、下のボトルは4.0個であった。
<比較例3>
従来のプラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zにおいて、図4に示すような形状において、前記ボトルX口部9の口内面1最上端のコーナR1の大きさを0.3mm、該ボトルX口部9の口外面2最上端のコーナR3の大きさを0.6mmに、且つ該コーナR3天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に設けた、第2ストレート部4の高さH´を1.02とした。
以上のような、口部9形状のプラスチックボトルXを図5中の(a)に示すように、高さS=1,200mmの位置から、連続20回落下させ、(b)に示すように、同一形状の下のボトルXと口部9同士を衝突させ、該上下ボトルX口部9の口内面1に発生した傷のみをカウントした。
1回目の試験(n1)では、傷の発生数は、上のボトルは4個、下のボトルは13個であった。
2回目の試験(n2)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは4個であった。
3回目の試験(n3)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは1個であった。
4回目の試験(n4)では、傷の発生数は、上のボトルは2個、下のボトルは1個であった。
以上の1回目から4回目の試験結果を集計した傷の発生平均値は、上のボトルは2.5個で、下のボトルは4.8個であった。
Figure 0004492115
表1は、実施例1乃至4と従来品の比較例1乃至3の落下試験結果をまとめた表である。
<比較結果>
以下に、表1に基づいて実施例と比較例との比較的結果について説明する。
実施例1は、上記比較例1、2、3の従来品に比べて、ボトルX口部9の口内面1或いは天面に傷がつくことが抑制された。
特に、実施例2の本発明品のように、第1ストレート部3の高さHが高い方が上下のボトル同士の衝突による傷発生の防止効果は高かったが、その分キャップインナーリングとの嵌合量が犠牲となった。
次に、実施例3、4の形状である、ボトルX口部9の口外面2最上端のコーナR天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に設けたストレート部4を付加した形状は、傷発生を防止する顕著な効果は得られなかったが、実施例1、2と同等の効果は認められた。
以上のように、本発明はプラスチックボトルXとキャップYとを組み合わせた包装容器Zにおいて、前記ボトルX口部9の口内面1最上端にコーナR1を設け、該コーナR1天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第1ストレート部3を設け、該ストレート部3は該口部9の口内径ΦAに対して段差Lを設け、且つ、該ストレート部3下端にコーナR2を設けることにより、該ボトルX口部9の口内面1、或いは天面に傷がつくことが防止され、それにより嵌合時にキャップYのインナーリング7側面にも傷がつくことがなくなり、内容物の液漏れを防止できる包装容器Zを提供することができるものである。
更に、前記ボトルX口部9の口外面2最上端にコーナR3を設け、該コーナR3天面より該ボトルXの底面部に向かって水平に第2ストレート部4を付加した形状も同様に該ボトルX口部9の口内面1、或いは天面に傷がつくことが防止され、それにより嵌合時にキャップYのインナーリング7側面にも傷がつくことがなくなり、内容物の液漏れを防止できる包装容器Zを提供することができるものである。
本発明に係る包装容器のプラスチックボトル口部形状の1実施例を示す側断面図である。 本発明に係る包装容器のプラスチックボトル口部形状のその他の実施例を示す側断面図である。 従来のプラスチックボトル口部形状の1実施例を示す側断面図である。 従来のプラスチックボトル口部形状のその他の実施例を示す側断面図である。 本発明に係る包装容器を構成しているプラスチックボトル口部の落下試験方法を示す斜視図で、(a)は上のボトルを下のボトルに衝突させる状態を示す斜視図であり、(b)は上下のボトルの口部同士が衝突した状態を示す斜視図である。 従来のプラスチックボトル口部とインナーリング方式のキャップを嵌合した状態の1実施例を示す側断面図を含む斜視図である。 図6の拡大側断面図である。 従来のプラスチックボトルの1実施例を示す斜視図である。 従来のプラスチックボトルとキャップとを組み合わせた包装容器の1実施例を示す斜視図である。
符号の説明
X・・・プラスチックボトル
Y・・・キャップ
Z・・・包装容器
1・・・コーナR
2・・・コーナR
3・・・コーナR
H・・・高さ
H´・・・高さ
S・・・高さ
L・・・段差
ΦA・・・口内径
1・・・口内面
2・・・口外面
3・・・第1ストレート部
4・・・第2ストレート部
5・・・シェル
6・・・パッキン
7・・・インナーリング
8・・・バンド
9・・・口部
10・・・ネック部

Claims (4)

  1. プラスチックボトルとインナーリングを備えたキャップとを組み合わせた包装容器において、該プラスチックボトル口部の口内面最上端に大きさが0.3mmのコーナ を設け、該コーナ 下端より該プラスチックボトルの底面部に向かう方向に高さが0.8mmの第1ストレート部を設け、該第1ストレート部下端に該口部の口内径に対して0.3mmの段差を設け、該段差にコーナ を設け、前記キャップのインナーリングの側面と、前記プラスチックボトルの前記コーナ より下部とが嵌合していることを特徴とする包装容器。
  2. 前記ボトル口部の口外面最上端にコーナ を設け、該コーナ 天面より該ボトルの底面部に向かって第2ストレート部を設けていることを特徴とする請求項1記載の包装容器。
  3. 前記口外面最上端のコーナ の大きさは、0.2mmであることを特徴とする請求項2記載の包装容器。
  4. 前記第2ストレート部の高さは、1.02mmであることを特徴とする請求項2又は3に記載の包装容器。
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