JP4490967B2 - 光ディスク装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バーコード状(ストライプ状)の識別情報が領域の一部に記述された光ディスクから、その識別情報を読み出す技術に関する。
近年、種々の規格の光ディスクが開発され、普及が進んでいる。例えば、再生専用の光ディスクであるCD−ROM/DVD−ROM、1回のみデータを書き込み可能な追記型光ディスクであるCD−R/DVD−R、書き換え可能な光ディスクであるDVD−RAM、CD−RW/DVD−RW等が広く知られている。
光ディスクの中には、BCA(Burst Cutting Area)と呼ばれる領域を有する光ディスクが存在する。例えばDVD−RAM、DVD−ROMには、BCAが光ディスクの最内周位置に設けられている。BCAにはバーコード状のパターンが設けられており、そのパターンによってその光ディスクを識別する識別情報を記録することができる。このパターンは、製品の出荷時点から記録されている。光ディスク装置はそのような識別情報を情報の記録や再生を開始する前に読み出して、暗号鍵の生成に利用したり、再生が許可されているか否かの判断を行うことができる。
以下、従来の光ディスク再生装置において、BCAに記録された識別情報を読み出す手順を説明する。
図1は、従来の光ディスク再生装置の動作手順を示す。例えば特許文献1には、図1に示す手順にしたがって動作する光ディスク再生装置が開示されている。まずステップS1において光ディスク再生装置に光ディスクが挿入される。装置は、ステップS2にて光ディスクに対して光学サーボを開始し、ステップS3にて光ディスクからアドレス情報(ID)の読み出しを開始する。そして、ステップS4にてIDを利用して管理情報位置(領域)へ移動し、ステップS5にて管理情報を読み取る。管理情報の読み取りが可能であることにより、管理情報の位置が特定される。管理情報はBCAに対して外周方向の特定の半径位置に配置することが規格上定められているため、装置は、ステップS6にて管理情報の位置を基準に内周方向へ特定の距離だけ移動することによってBCA位置へ達することができる。そしてステップS7においてBCA内の識別情報を読み取ることができる。
BCAに直接アクセスせずに、一旦管理情報領域を介してBCAにアクセスする理由は、BCAは光ディスクの領域を加工して識別情報を追加しているため、BCA内ではアドレスを安定的に特定できないからである。なお、BCAより外周位置からであればBCAを経由せずに管理情報位置へ移動することができる。
一方、他の手法によってBCAに記録された識別情報を読み出すこともできる。例えば特許文献2に記載の光ディスク再生装置は、BCAに光を放射する際の光ピックアップの設計上の位置にスイッチを設けている。このスイッチを利用するとBCAの位置を検出でき、その結果識別情報を読み出すことができる。
特開平10−228713号公報 特開2003−331436号公報
しかしながら、上述の2つの手順のいずれにも種々の問題が存在する。
例えば、特許文献1に記載の装置が光学サーボを開始したときにレーザ放射位置が初めからBCAに入っていると、識別情報を読み出すことができない。その理由は、装置はまず管理情報位置を特定しなければならないからである。さらに、BCA内のストライプパターンが原因で、装置はアドレス(ID)の特定および光学サーボの調整ができないため、その後に管理情報を読み出すことができない。
上述の理由を回避するために、BCAから離れた位置で光学サーボを開始する必要がある。しかしこのように動作させると、初めのレーザ放射位置は管理情報位置からも離れてしまう。その結果、管理情報位置への移動に時間を要する。そして、BCAへの到達および識別情報の読み出しには、さらに時間を要する。
一方、特許文献2に記載の装置のようにスイッチを設けると、スイッチのためのコストが増大する。また、BCAの位置に対応するようにスイッチを約1mmまたはそれ以下の精度で厳密に配置しなければならないため、結果として製造コストの増加につながる。また、装置に振動等が加えられてその位置がずれてしまうと、もはやBCAの位置を特定することはできない。
本発明の目的は、レーザ放射位置が識別情報が記録された識別領域(BCA)内に位置するか否かを高精度で判別し、効率よく識別情報領域の位置を特定することである。
本発明による光ディスク装置は、光ディスクに記録された情報を読み出すことが可能である。前記光ディスクは、保存の対象となる主情報が記録された、または記録されるデータ領域、および、前記データ領域と相違する光学的特性を有し、かつ前記光ディスクを識別するための識別情報が記録された識別領域を有している。前記光ディスク装置は、前記光ディスクに光を放射し、前記光ディスクからの反射光を検出して光量信号を生成する光ピックアップと、前記光量信号の信号レベルの変化に応じた検出信号を出力する検出部と、前記検出信号が出力されるたびに、第2所定時間持続するパルス信号を出力するパルス信号出力部と、前記パルス信号の連続持続時間に基づいて、前記光の放射位置が前記識別領域であるか否かを判別する領域判別部とを備えている。
前記検出部は、前記光量信号の信号レベルの変化が第1所定時間以上継続していることを示す検出信号を出力してもよい。
前記検出部は、前記光量信号の信号レベルの平均値を計算し、前記光量信号のレベルが前記第1所定時間以上継続して前記平均値よりも低いときに、前記検出信号を出力してもよい。
前記検出部は、前記光量信号のレベルが、前記第1所定時間以上継続して予め定められた固定値よりも低いときに、前記検出信号を出力してもよい。
前記検出部は、前記主情報の読み出し時に得られる光量信号の最小レベルよりも低く、かつ、前記識別情報の読み出し時に得られる光量信号の最小レベルよりも高い設計値を、前記固定値として保持してもよい。
前記領域判別部は、前記連続持続時間の値と予め定められた閾値とを比較して、前記閾値以下か否かの結果を取得してもよい。
前記領域判別部は、前記連続持続時間の値が前記閾値以上であるとき、前記光の放射位置が前記識別領域であると判別し、前記連続持続時間が予め定められた閾値よりも小さいとき、前記光の放射位置は前記識別領域でないと判別してもよい。
前記領域判別部は、前記光ディスクの1回転周期が経過する前に前記連続持続時間の値と予め定められた閾値とを比較してもよい。
前記光ディスクの識別領域は、複数のストライプが付加されたバーストカッティングエリアおよびナローバーストカッティングエリアの一方であり、前記識別情報は前記複数のストライプの記録間隔によって記述されており、前記パルス信号出力部は、前記第2所定時間を、最大間隔で記録された隣接する2つのストライプの読み取りに必要な時間以上に設定してもよい。
前記検出部は、前記光量信号の信号レベルが変化していた変化期間を測定し、第3所定時間ごとに前記変化期間のうちから最長期間を特定する検出信号を出力してもよい。
前記パルス信号出力部は、前記検出信号が出力されるたびに、前記最長期間が第4所定時間以上継続しているか否かを判別し、継続しているときには前記第3所定時間中持続するパルス信号を出力してもよい。
本発明によれば、識別情報が記録された識別領域(具体的には光ディスクのBCA)のストライプが周期的に設けられている性質を利用して、光の放射位置が識別領域か否かを判別する。具体的には、識別領域に光が放射されたときには反射光量信号の信号レベルが周期的に変化するため、その変化を検出するたびに所定時間持続するパルス信号を出力する。そしてパルス信号の連続持続時間に基づいて、光の放射位置が識別領域であるか否かを判別する。
本発明によれば、管理情報領域の位置を特定してサーボ動作を行う必要はないので、効率よく識別情報の領域の位置へ移動して識別情報を読み取ることができる。また、従来のように識別情報の領域位置を検出するためのスイッチを設けなくともよいので、スイッチの実装に伴うコストの増加を気にする必要もない。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による情報処理装置の実施形態を説明する。
(実施形態1)
本実施形態においては、情報処理装置として、DVD−RAMに情報を記録し、記録された情報を再生することが可能な光ディスク装置を説明する。
図2は、本実施形態による光ディスク装置10の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置10は、モータ102と、光ピックアップ104と、光ピックアップ送り機構108と、光ディスクコントローラ110とを有する。なお、図2には光ディスク101も示されているが、光ディスク101は光ディスク装置10に対して着脱可能であるため、光ディスク装置10の構成要素には含まれない。
光ディスク装置10は光ディスク(DVD−RAM)101に情報を記録し、記録された情報を再生することができる。光ディスク101に記録される「情報」とは、例えばユーザが放送番組を光ディスク101に録画する場合において、視聴の対象となる番組の映像、音声等の情報を意味する。また、ユーザがコンピュータプログラムや文書等を光ディスク101に保存する場合においては、「情報」とはそのプログラムや文書等のデータを意味する。光ディスク101へ記録対象となるこのような「情報」を以下では「主情報」と呼ぶ。
光ディスク101には、主情報が記録される領域を含め、種々の領域が規定される。図3(a)は、光ディスク101に設けられた領域を示す。光ディスク101は、主情報が記録されるデータ領域201と、光ディスク101に関する識別情報が記録されたBCA(Burst Cutting Area)202と、主情報の再生等に関する管理情報等が記録される管理情報領域203とを有する。
BCA202は光ディスク101の最内周側に配置されている。BCA202は、直径12cmの光ディスク101における半径22.3mm(+0.0/−0.4mm)から半径23.5mm(+/−0.05mm)までの間の領域である。
BCA202には、バーコード状のパターンが設けられている。このパターンは、例えばアドレス情報を有するトラックの形成後に強いレーザ光等を放射して部分的に光学的特性(反射率)を大きく変化させることによって形成される。パターンをどのように設けるかによって、種々の情報を記録することができる。例えば、光ディスクごとにそのパターンを変えることによって個々の光ディスクを一意に識別したり、光ディスクの種類(レンタル用ディスクと市販用ディスク等)ごとにそのパターンを変えることによって、その種類を識別することができる。以下の説明では、バーコード状のパターンを構成する、光学的特性が変更された部分をストライプと呼ぶ。
BCA202の外周側近傍には管理情報領域203が配置されている。そして管理情報領域203のさらに外周側にデータ領域201が配置されている。主情報はデータ領域201に記録される。そして主情報の再生を制御するための管理情報が管理情報領域203に記録される。
再び図2を参照しながら、光ディスク装置10の構成を説明する。モータ102は光ディスク101を所定の角速度または線速度で回転させる。光ピックアップ104は光ディスク101にレーザ光を放射し、光ディスク101からの反射光を検出して光量信号(RF信号)を生成する。光ピックアップ送り機構108(以下「送り機構108」と記述する)は、光ディスク101の半径方向に光ピックアップ104を移動させる。
光ディスクコントローラ110は、例えば大規模集積回路(LSI)として実現される半導体チップ回路であり、光ディスク装置10の主情報の記録動作、主情報および後述する管理情報および識別情報の再生動作を制御する。光ディスクコントローラ110は種々の機能ブロックから構成されている。具体的には、光ディスクコントローラ110は、回転数制御部103、ストライプ検出部105、マルチバイブレータ106、領域判別部107およびマイクロコンピュータ109を有する。
光ディスクコントローラ110の各構成要素の機能は以下のとおりである。すなわち、回転数制御部103はモータ102の回転数を制御する。ストライプ検出部105は、光ピックアップ104から出力されたRF信号に応じた検出信号を出力する。より具体的には、ストライプ検出部105は、RF信号のレベルがそれまでのRF信号の平均レベルL以下に変化し、かつ、その状態が所定期間以上継続すると、パルス信号(検出信号)を出力する。
リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ106(以下「マルチバイブレータ106」と記述する)は、信号の受け取りに応答して、パルス信号を出力する機能を有している。ストライプ検出部105から出力される検出信号を受け取ると、その信号をトリガとして時間幅Bだけハイレベルが持続するパルス信号(BCA検出信号)を出力する。マルチバイブレータ106がパルス信号を出力している間に、再度ストライプ検出部105から検出信号が出力され、トリガとしてマルチバイブレータ106に入力されると、マルチバイブレータ106は、そのトリガの入力時から起算して時間幅Bだけハイレベルが持続するパルスを出力する。
領域判別部107は、光ディスク101の1回転周期におけるBCA検出信号の連続したハイレベル期間(検出期間)Xと基準期間Cを比較する。領域判別部107は、検出期間Xが基準期間Cよりも長いときは現在の放射位置がBCA202であると判別し、検出期間Xが基準期間Cよりも短いときは現在の放射位置がBCA202ではないと判別する。

マイクロコンピュータ109は、回転数制御部103に対して回転数を指定し光ディスク101を回転させる。そしてマイクロコンピュータ109は、領域判別部107による領域判別結果に従って送り機構108を制御する。この制御に基づいて送り機構108は光ピックアップ104を移動させる。光ディスク装置10は、光ピックアップ104から放射され光ディスク101から反射されたレーザ光に基づいて情報を読み出して再生する。
本実施形態においては、再生すべき情報がBCA202の識別情報である場合には、マイクロコンピュータ109は光ピックアップ104の位置を調整して、まずBCA202近傍の外周位置、例えば管理情報領域203に相当する位置にレーザ光を放射させる。そして、マイクロコンピュータ109は、反射光に基づいてその位置がBCA202内か否かを領域判別部107に判定させる。BCA202ではないとき、光ピックアップ104を内周方向へ一定距離移動させ、その位置がBCA202内かをさらに判別させる。この処理を判別結果がBCA内となるまで繰り返し、最終的にBCA202内にレーザを放射する。
図3(b)はBCA202にレーザ光を放射したときのRF信号の波形を示し、図3(c)は管理情報領域203にレーザ光を放射したときのRF信号の波形を示す。いずれのRF信号も、BCA202および管理情報領域203からの反射光に基づいて光ピックアップ104によって生成される。
図3(b)のRF信号波形から理解されるように、BCA202に設けられたストライプ位置ではRF信号の電圧レベルは低いことが理解される。ストライプは反射率が相対的に低いからである。なおRF信号のレベルの落ち込み間隔はストライプの間隔に対応している。ストライプの間隔は、チャンネルビット長のN倍(N:1、2、3または4)である。
一方、図3(c)のRF信号波形から理解されるように、例えばBCA202以外の領域にレーザ光を放射した場合であっても、例えば傷や汚れによってRF信号が落ち込む場合が存在する。このような場合であっても、光ディスク装置10はストライプに起因するRF信号の落ち込みではないことを正確に判断する必要がある。そして、現在のレーザ光の放射位置がBCA202内であることを判定するとともに、ストライプによって形成されるバーコート状のパターンに基づいて、識別情報を読み取る必要がある。
以下、現在のレーザ光放射位置がBCA202内であるか否かを、光ディスク装置10がどのように判別するかを説明する。まず、マイクロコンピュータ109は回転数制御部103に指示を送り、光ディスク101をBCA202の識別情報を読み取るときの回転数に設定して回転させる。そして送り機構108に対しても指示を送り、レーザの放射位置がBCA近傍の外周側、例えば管理情報領域203内に入るように、光ピックアップ104の位置を移動させる。
その後、光ピックアップ104がレーザ光を光ディスク101に放射し、その反射光を受光して、受光量に応じたレベルを有するRF信号を生成する。図4(a)はRF信号の波形を示す。RF信号には、レベルの落ち込み部分が含まれている。この落ち込みは、BCA202内の1つのストライプに対応する。ただしBCA202から外れている場合であっても、例えば光ディスク101に傷が存在する場合には、その傷に対応して落ち込みが現れる。
ストライプ検出部105は、RF信号の信号レベルの変化に応じてストライプ検出信号を生成する。図4(b)はストライプ検出信号の波形を示す。本実施形態においては、ストライプ検出部105は、RF信号がレベルL以下になってから期間A以上が経過すると、ハイレベルを維持するストライプ検出信号を出力する。レベルLは、レーザ光を管理情報領域203またはデータ領域201に放射して得られたRF信号の信号レベルの平均値であり、ストライプ検出部105によってそれまでに取得されたRF信号のレベルに基づいて計算されている。
図4(a)に示すように時刻t0においてRF信号がレベルL以下になり、期間Aが経過した時刻t1においてもまだレベルL以下の状態が継続している。RF信号のレベルがL以上になるのは時刻t2である。そこでストライプ検出部105は、時刻t1からt2までは、ハイレベルのストライプ検出信号を出力する。
ここで留意すべきは、レーザ光の放射位置がBCA202であるか否かによって、RF信号の落ち込みの頻度が変化することである。本実施形態においては、光ディスク装置10は、RF信号の落ち込み頻度の相違に基づいてレーザ光の放射位置がBCA202内か否かを判断する。その原理は以下のとおりである。
レーザ光の放射位置がBCA202の外であって、例えば光ディスク101上に傷が存在する場合においては、RF信号は図4(a)に示す波形として得られる。このとき、光ディスク101が1回転するたびにレーザ光はその傷の上を通過するため、RF信号は1回転周期ごとに1回程度落ち込む。
その結果、ストライプ検出部105は1回転周期中に1度ハイレベルになるストライプ検出信号を生成する。図4(c1)は、1回転周期中に1度ハイレベルになるストライプ検出信号の波形を示す。ストライプ検出部105がハイレベルのストライプ検出信号(パルス信号)を出力すると、マルチバイブレータ106はその出力を受け取って期間BだけハイレベルになるBCA検出信号を出力する。図4(d1)は、期間BだけハイレベルになるBCA検出信号の波形を示す。なお、マルチバイブレータ106は、ハイレベルのストライプ検出信号が立ち上がったタイミングを期間Bの起算時としてもよいし、立ち下がったタイミングを期間Bの起算時としてもよい。
BCA検出信号を受け取ると、領域判別部107は1回転周期の間にBCA検出信号のハイレベルが持続する期間(検出期間X)が基準期間Cよりも長いか否かを比較する。図4(e1)は、BCA検出信号の検出期間Xと基準期間Cとの関係を示す。検出期間X=Bであり、これらは基準期間Cよりも短い。この比較結果が得られたとき、領域判別部107は、現在のレーザ光の放射位置はBCA202ではないと判別する。
この後、マイクロコンピュータ109は送り機構108に指示して、光ピックアップ104の位置を光ディスク101のより内周に近い位置に一定距離だけ移動させる。この距離は、例えば規格において定められたBCA202の最小幅以下である。そして再度RF信号の出力に基づいて、レーザ光の放射位置がBCA202内か否かを判別する。
次に、レーザ光の放射位置がBCA202内であるときは、光ディスク101上のストライプに対応して、RF信号は1回転周期ごとに複数回落ち込む。すると、ストライプ検出部105は1回転周期中に複数回ハイレベルになるストライプ検出信号を生成する。図4(c2)は、1回転周期中に複数回ハイレベルになるストライプ検出信号の波形を示す。ストライプ検出部105がハイレベルのストライプ検出信号を出力し、マルチバイブレータ106がその出力を受け取るたびに、その時点から期間BだけハイレベルになるBCA検出信号を出力する。換言すれば、ハイレベルのストライプ検出信号のパルス発生をトリガとして、マルチバイブレータ106は、ハイレベルをさらに時間Bだけ延長したBCA検出信号を生成する。
図4(d2)は、期間Bより長くハイレベル期間が連続して持続されるBCA検出信号の波形を示す。ストライプ検出部105は期間Bよりも短い間隔でストライプ検出信号を出力する。これは、ストライプの配置間隔がチャンネルビット長のN倍(N:1、2、3または4)であることに基づいている。マルチバイブレータ106はハイレベルの持続期間が期間Bよりも長く持続するBCA検出信号を出力する。
図4(d2)に示すBCA検出信号を受け取ると、領域判別部107は、1回転周期の経過後にBCA検出信号のハイレベルが持続する期間(検出期間X)が基準期間Cよりも長いか否かを比較する。図4(e2)に示す例においては、検出期間Xは基準期間Cよりも長い。この比較結果が得られたとき、領域判別部107は、現在のレーザ光の放射位置はBCA202であると判別する。そして、BCA202に設けられたストライプに基づいて識別情報が取得される。識別情報は図4(c2)に示すストライプ検出信号の波形に基づいて特定できる。
なお、領域判別部107は1回転周期が経過するまで待って上述の比較を行う必要はない。例えば1回転周期の経過前であっても、BCA検出信号のハイレベル検出期間がC以上になった時点でレーザ光放射位置がBCA内にあると判別してもよい。1回転周期の経過を待つ必要はないため、判別結果が得られるまでの時間を短縮することができる。
図5は、光ディスク装置10において行われる識別情報の再生処理の手順を示す。まずステップS11において、光ピックアップ104はBCA202よりも外周の位置にレーザを放射し、ステップS12において光ピックアップ104は反射光を受光してRF信号を生成する。するとストライプ検出部105はそのRF信号の平均レベルLを計算する。次のステップS13においては、ストライプ検出部105は、RF信号のレベルの落ち込み期間が期間Aよりも長いか否かを判定する。長いときはステップS14に進み、短いときはステップS15に進む。
ステップS14においては、ストライプ検出部105はハイレベルのストライプ検出信号を出力し、ステップS16に進む。ステップS16において、マルチバイブレータ106はハイレベルのストライプ検出信号を受けて、その後期間Bにわたってハイレベルを持続するBCA検出信号を出力する。その後処理はステップS18に進む。
一方、ステップS15においては、ストライプ検出部105はローレベルのストライプ検出信号を出力し、ステップS17に進む。ステップS17において、マルチバイブレータ106はローレベルのBCA検出信号を出力する。ただしその時点が上述のハイレベル持続期間B内であり、ハイレベルのBCA検出信号がすでに出力されている状態であれば、マルチバイブレータ106は引き続きハイレベルのBCA検出信号を出力する。その後処理はステップS18に進む。
ステップS18において、マイクロコンピュータ109は1回転周期が経過したか否かを判定する。経過していない場合には、処理はステップS12に戻り1回転周期が経過するまで、これまでの処理を繰り返す。経過した場合には、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、領域判別部107は、BCA検出信号のハイレベル持続時間Xが基準期間Cよりも長いか否かを判断する。短いときにはステップS20に進み、長いときにはステップS21に進む。
ステップS20において、領域判別部107は現在のレーザ放射位置はBCAではないと判定する。ステップS22においては、マイクロコンピュータ109は送り機構108に指示して光ピックアップ104を移動させることにより、光の放射位置を内周方向へ一定距離移動させる。その後は、処理はステップS12に戻り、現在のレーザ放射位置がBCA202であると判定されるまで、上述の処理を継続する。
一方、ステップS21において、領域判別部107は、現在のレーザ放射位置がBCA202であると判定する。そしてステップS23に進み、マイクロコンピュータ109は特定されたBCA202から、ストライプによって表される識別情報を取得する。
以上説明した処理により、光ディスク装置10の判別処理は終了する。上述の処理は、例えば、記録異常によって一部のストライプを検出できなかったときであっても有効である。その理由を、図6(a)〜(d)を参照しながら以下説明する。
図6(a)は、レベルの落ち込みが期間Aよりも短かったときのRF信号の波形を示す。この波形は、ストライプの円周方向の幅が十分確保されていないとき(記録異常のとき)に生じうる。
図6(a)に示すRF信号が得られたとしても、そのレベルの落ち込みが期間Aよりも短いため、ストライプ検出部105はハイレベルのストライプ検出信号を出力しない。図6(b)は、ストライプ検出信号の波形を示す。ストライプ検出信号はローレベルの状態であることが理解される。
図6(c)は、ストライプ検出信号の全体波形を示す。時刻t11および時刻t13においては、ストライプに対応したハイレベルのストライプ検出信号が得られているとする。検出されなかったストライプに対応するハイレベルのストライプ検出信号は、本来であれば時刻t12において得られていたとする。時刻t12は時刻t11よりも後、時刻t13よりも前の時刻である。
図6(d)はBCA検出信号の波形を示す。マルチバイブレータ106は時刻t11の前に出力されたハイレベルのストライプ検出信号に基づいて、すでにハイレベルのBCA検出信号の出力を開始している。マルチバイブレータ106は、ハイレベルのBCA検出信号の出力を時刻t11において延長し、時刻t12においてもハイレベルを保持している。時刻t11から時刻t12までは、マルチバイブレータ106のハイレベル保持期間Bよりも必ず短い。さらにいえば、時刻t11から時刻t13までは、マルチバイブレータ106のハイレベル保持期間Bよりも短い。これは、ストライプが所定の間隔で周期的に記録されているためである。換言すれば、図3(b)に示すようにストライプ間隔はチャンネルビット長×N(N=1、2、3または4)と規定されているためである。よって、1つのストライプの検出を失敗しても、マルチバイブレータ106から出力されるBCA検出信号はハイレベルを持続している。この結果、領域判別部107は、先の説明と同様の手順によって、現在のレーザ放射位置がBCA202であるか否かを判定できる。
以上のように、ストライプの周期性を利用することにより、ストライプの一部を検出できなくとも、正常にレーザ光の放射位置がBCA202内か否かを判別できる。また、BCA202外の位置に傷等に起因するRF信号の落ち込みは周期性がないため、ストライプ検出信号が発生しても容易に基準期間Cに達することはなく、BCA202外のレーザ光放射位置をBCA202内であると誤って検出することはない。
なお一般の光ディスク装置であれば、レーザ光の放射位置をBCA202内へ移動した後に識別情報を復号する。復号時にはエラー訂正を行うことは一般に行われているため、既にストライプの誤検出の回避機能は設けられている。しかし、本実施形態によるBCA202の判別処理をさらに利用することにより、読み取り処理全体の性能を向上させることができる。
(実施形態2)
本実施形態においては、実施形態1と異なる方法により、レーザ光の放射位置がBCA202内か否かを判別する。本実施形態においては、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータは利用しない。
図7は、本実施形態による光ディスク装置20の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置20は、モータ102と、光ピックアップ104と、光ピックアップ送り機構108と、光ディスクコントローラ120とを有する。そして光ディスクコントローラ120は、回転数制御部103と、ロー期間検出部125と、ストライプ判別部126と、領域判別部127と、マイクロコンピュータ128とを有する。図7に示す種々の構成要素のうち、実施形態1による光ディスク装置10と同じ機能および構成を有する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。
以下、光ディスクコントローラ120に含まれる構成要素を説明する。ロー期間検出部125は、所定の期間Dの間に、RF信号のロー期間を検出する。期間Dは、光ディスク101の1回転周期をM(Mは正の整数)等分した時間である。ストライプ判別部126は、ロー期間検出部が検出したM個のロー期間のうち、最長のロー期間と特定期間Eとを比較し、最長ロー期間が基準期間E以上のときはストライプが存在すると判別し、最長ロー期間が基準期間E未満のときはストライプなしと判別する。そして判別結果に応答してパルス信号(BCA検出信号)を出力する。BCA検出信号は、ストライプが存在するときはその期間Dの間はハイレベルを維持し、存在しないときはその期間Dの間ローレベルを維持する。
なお上述の説明においては、ロー期間検出部125がロー期間を検出し、ストライプ判別部126が最長ロー期間の特定、基準期間Eとの比較およびBCA検出信号の出力を行っている。しかし、例えばロー期間検出部125がロー期間の検出に加え、最長ロー期間の特定を行ってもよい。このときストライプ判別部126は、最長ロー期間と基準期間Eとの比較、およびBCA検出信号の出力を行うことになる。さらに、ロー期間検出部125がロー期間の検出に加え、最長ロー期間の特定および最長ロー期間と基準期間Eとの比較を行ってもよい。そして最長ロー期間が基準期間E以上のとき、ロー期間検出部125がその事実の検出を示す検出信号を出力する。ストライプ判別部126は、その出力を受けるたびにBCA検出信号を出力する。
領域判別部127はBCA検出信号に基づいて、レーザ光の放射位置がBCA202内か否かを判別する。具体的には、BCA検出信号のハイレベル持続期間が基準期間F以上のときは、領域判別部127はレーザ光の放射位置はBCA202内であると判別する。一方、BCA検出信号のハイレベル持続期間が基準期間F未満のときは、レーザ光の放射位置はBCA202外であると判別する。
ここで図8(a)から(d)を参照しながら、光ディスク装置20の処理を説明する。図8(a)は、光ピックアップ104から出力されるRF信号の波形を示す。このRF信号に対して、ロー期間検出部125は、RF信号がレベルL以下になってからの最長期間を計測する。レベルLは、レーザ光を光ディスク101の管理情報領域203またはデータ領域201に放射して得られたRF信号の平均値である。例えば、ロー期間検出部125はそれまでの最長期間のみを保持し、それよりも長い期間を計測したときに保持した値を更新する。この更新処理を期間Dの単位で繰り返すことにより、各期間Dについて最長のロー期間が特定される。RF信号の波形は、ストライプに対応する部分においてロー期間が比較的長い。図8(a)には、ストライプに対応するロー期間が複数箇所示されている。これらのいずれかが、各期間D内での最長ロー期間を与えると考えられる。一方、レーザ光の放射位置にストライプが存在しなかったときにおいては、RF信号の波形の最長ロー期間は比較的に短いといえる。
ストライプ判別部126は最長ロー期間と基準期間Eとを比較して、いずれの期間が長いかを判別する。図8(b)は、最長ロー期間と基準期間Eとの比較結果を示す。基準期間Eは、規格上のストライプに対応する波形がRF信号に存在するときにおいて、規格上のRF信号の平均レベルをLとしたときのローレベル期間以下であり、かつ、規格上のストライプに対応する波形がRF信号に存在しないときにおいて、基準期間Eは規格上のRF信号の平均レベルをLとしたときのローレベル期間よりも長い。ストライプ判別部126は、各区間Dおいて、最長ロー期間が基準期間E以上のときはハイレベルのBCA検出信号を出力し、最長ロー期間が基準期間E未満のときはローレベルのBCA検出信号を出力する。図8(c)はBCA検出信号の部分的な波形を示す。図8(d)は、BCA検出信号のより長い時間にわたる波形を示す。
領域判別部127は、BCA検出信号のハイレベル持続期間と基準期間Fとを比較する。そして、ハイレベル持続期間の方が長いときはレーザ光の放射位置はBCA202内であると判別する。ハイレベル持続期間の方が短いときはレーザ光の放射位置はBCA202内ではないと判別する。
なお、領域判別部127は1回転周期が経過するまで待って上述の比較を行う必要はない。例えば1回転周期の経過前であっても、BCA検出信号のハイレベル検出期間がF以上になった時点でレーザ光放射位置がBCA内にあると判別してもよい。1回転周期の経過を待つ必要はないため、判別結果が得られるまでの時間を短縮することができる。
本実施形態によれば、記録異常などのためにあるストライプロー期間がE以上にならなくとも、同じ期間D内の他のストライプのロー期間が最長ロー期間として採用され、その期間がE以上となれば、BCA検出信号は的確に出力される。従って、ストライプの一部を検出できなくとも、正常にレーザ光放射位置がBCA内か否かを判別できる。
上述の実施形態1および/または実施形態2による処理を光ディスク装置に実装するにあたっては、種々の変形例を考えることができる。以下、その変形例を説明する。
まず、光ディスクの種別が変化しても本発明によるBCAの検出処理が適用できることを説明する。
上述の実施形態1および2においては、光ディスク101をDVD−RAMであるとして、BCA202の判別処理を説明した。しかしすでに広く知られているDVD−R/−RWなどにも、BCAに相当する領域が存在する。ただし、その領域の半径方向の幅は上述のBCAよりも狭いため、その領域はナローバーストカッティングエリア(NBCA)と呼ばれている。BCAとNBCAとでは、ストライプを所定の間隔(周期)で設けることは同じである。したがって、実施形態1および2において説明した処理を、全く同様に適用することができる。
例えば図9(a)はBCAに対応して出力されるストライプ検出信号の波形を示している。そして図9(b)はNBCAに対応して出力されるストライプ検出信号の波形を示している。NBCAであっても、全く同じ波形が得られていることが理解される。なおBCAとNBCAとではデータ値の論理が逆であるため、得られるデータ値のビットは反転している。
BCAとNBCAとは異なる規格に基づいて定められているため、それぞれが設けられる光ディスク上の半径位置は異なっている。したがって例えば実施形態1において、BCA近傍の外周側の位置を、NBCA近傍の外周側の位置と読み替えて規格に基づいてその位置を特定すれば、その他の光ディスク装置10の動作は同じである。また上述の実施形態2の光ディスク装置20に関しても同様である。
よって、BCAやNBCAに限らず、主情報や管理情報が記録される領域をストライプ状に加工した領域を有していれば、実施形態1および2の手順を利用してその領域を特定できる。例えばBCAを有するDVD−ROMであっても適用可能である。このときは、光ディスク装置20は再生専用のDVDプレーヤーであってもよい。また、青紫色半導体レーザ光を利用して情報の記録および再生が行われるBlu−rayディスクやHD−DVDであっても、BCAが設けられている限り、本発明による上述の処理を適用できる。
次に、RF信号の基準レベルに関する変形例を説明する。
実施形態1においては、RF信号の平均レベルLを基準としてハイレベルのストライプ検出信号を出力した。また実施形態2においては、RF信号の平均レベルLを基準としてロー期間の開始および終了を計測するとした。しかし、他のレベルを基準とすることも可能である。
例えば実施形態1において、異なる基準レベルを用いてストライプ検出信号を生成することができる。図10(a)は、平均レベルLよりも低いレベルSとRF信号との関係を示す。レベルSは、例えば主情報や管理情報の読み出し時に現れるRF信号の設計上の最小レベルよりも低く、かつ、ストライプに対応するRF信号の設計上の最小レベルよりも高く設定される。
図2に示すストライプ検出部105は、RF信号のレベルがS以下である間は、ハイレベルのストライプ検出信号を出力する。図10(b)は、RF信号のレベルがS以下の間、ストライプ検出部105から出力されるストライプ検出信号の波形を示す。RF信号の平均レベルLは各読み出し時に取得されるRF信号に基づいて相対的に決定されるが、上述のレベルSは固定値としてあらかじめ決定されている点が異なる。場合に応じて、平均レベルLとレベルSとを切り替えて判断してもよい。なお光ディスク装置においては、光ディスクの傷等を検出するための処理も従来から行われているが、そのときに上述のレベルSを利用して傷を検出してもよい。
続いて、実施形態1におけるマルチバイブレータ106の動作の変形例を説明する。実施形態1においては、マルチバイブレータ106はハイレベルのストライプ検出信号を受けるたびに、その信号をトリガとして期間Bだけハイレベルを持続するBCA検出信号を出力していた。ここで、期間Bが、BCA202のチャンネルビット長の少なくとも4倍以上に相当する時間長を有しているときには、より好ましいことを説明する。
図3(b)に関連して既に説明したように、ストライプの間隔は、チャンネルビット長のN倍(N=1、2、3または4)と規定されている。また図6(c)に関連して説明したように、あるストライプを検出できなくても、そのストライプに隣接する前後の2つのストライプが正常に検出できていれば、BCA検出信号には影響は現れにくい。
しかし期間BをBCA信号のチャンネルビット長の少なくとも4倍以上にすると、ストライプの検出に失敗してもその影響は全く現れず、より安定的に正確なBCA検出信号を出力することができる。その理由は、ストライプの検出に失敗したとしても、そのストライプが本来検出されるはずの時刻では、BCA検出信号がローレベルにならないからである。
上述の期間Bに関する変形例は、実施形態2におけるロー期間検出部125の動作に関しても応用できる。すなわち、実施形態2においては、光ディスク101の1回転周期をM(Mは正の整数)等分した期間Dを規定し、ロー期間検出部125が、その期間Dの間にRF信号のロー期間を検出していた。この期間Dも同様に、BCA202のチャンネルビット長の少なくとも4倍以上に相当する時間長を有していることが好ましい。その理由は、期間DをBCA信号のチャンネルビット長の少なくとも4倍以上にすると、ストライプの検出に失敗してもその影響は全く現れず、より安定的に正確なBCA検出信号を出力することができるからである。これは先の期間Bに対する理由と全く同じである。その結果、あるストライプの両隣の2つストライプの少なくとも一方を検出できれば、BCA検出信号がローレベルになることはない。
なお、上述の期間Bおよび/または期間Dを、BCA202のチャンネルビット長の4倍未満にすると、検出されなかったストライプの次のストライプに達する前に各期間が経過し、BCA検出信号がローレベルになる可能性がある。よって安定して正確なBCA検出信号を出力できないことがある。
なお、本明細書においては、期間A〜Fに関する具体例や、RF信号のレベルL、Sについての具体例は特に明示していない。その理由は、各規格に応じて、または、各光ディスクの回転速度等に応じて、それらの値は変動し、一意に記述することが困難だからである。また、期間A〜Fを信号の波形等の長さ等を用いて記述することも行われるからである。ただし、DVD−ROMに対する期間Aを挙げると以下のとおりである。すなわち、回転速度が1440rpmにおいて、ストライプは3.00±1.50μsである。このときの期間Aは、1.50μs未満である。
本発明にかかる光ディスク再生装置は、追加情報の領域のストライプの周期性を利用したストライプ検出の方法を備える。これにより、位置検出用のスイッチを設けなくとも、レーザ光放射位置が追加情報の領域内に位置するか否かを高精度で判別することができる。よって、主情報が記録された位置の一部をストライプ状に加工することによって追加された情報を読み取る装置に有用である。
従来の光ディスク再生装置の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態2による光ディスク装置10の機能ブロックの構成を示す図である。 (a)は光ディスク101に設けられた領域を示す図であり、(b)はBCA202にレーザ光を放射したときのRF信号の波形を示す図であり、(c)は管理情報領域203にレーザ光を放射したときのRF信号の波形を示す図である。 (a)はRF信号の波形を示す図である。(b)はストライプ検出信号の波形を示す図である。(c1)は1回転周期中に1度ハイレベルになるストライプ検出信号の波形を示す図である。(c2)は、1回転周期中に複数回ハイレベルになるストライプ検出信号の波形を示す図である。(d1)は期間BだけハイレベルになるBCA検出信号の波形を示す図である。(d2)は期間Bより長くハイレベル期間が連続して持続されるBCA検出信号の波形を示す。(e1)はBCA検出信号の検出期間Xと基準期間Cとの関係を示す図である。(e2)はBCA検出信号の検出期間Xと基準期間Cとの関係を示す図である。 光ディスク装置10において行われる識別情報の再生処理の手順を示すフローチャートである。 (a)はレベルの落ち込みが期間Aよりも短かったときのRF信号の波形を示す図であり、(b)はストライプ検出信号の波形を示す図であり、(c)はストライプ検出信号の全体波形を示す図であり、(d)はBCA検出信号の波形を示す図である。 実施形態2による光ディスク装置20の機能ブロックの構成を示す図である。 (a)は光ピックアップ104から出力されるRF信号の波形を示す図であり、(b)は最長ロー期間と基準期間Eとの比較結果を示す図であり、(c)はBCA検出信号の部分的な波形を示す図であり、(d)はBCA検出信号のより長い時間にわたる波形を示す図である。 (a)はBCAに対応して出力されるストライプ検出信号の波形を示す図であり、(b)はNBCAに対応して出力されるストライプ検出信号の波形を示す図である。 (a)は平均レベルLよりも低いレベルSとRF信号との関係を示す図であり、(b)はRF信号のレベルがS以下の間ストライプ検出部105から出力されるストライプ検出信号の波形を示す図である。
符号の説明
10、20 光ディスク装置
101 光ディスク
102 モータ
103 回転数制御部
104 光ピックアップ
105 ストライプ検出部
106 リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ
107 領域判別部
108 光ピックアップ送り機構
109、128 マイクロコンピュータ
110、120 光ディスクコントローラ
125 ロー期間検出部
126 ストライプ判別部
127 領域判別部
202 BCA
203 管理情報領域

Claims (11)

  1. 光ディスクに記録された情報を読み出す光ディスク装置であって、
    前記光ディスクは、保存の対象となる主情報が記録された、または記録されるデータ領域、および、前記データ領域と相違する光学的特性を有し、かつ前記光ディスクを識別するための識別情報が記録された識別領域を有しており、
    前記光ディスクに光を放射し、前記光ディスクからの反射光を検出して光量信号を生成する光ピックアップと、
    前記光量信号の信号レベルの変化に応じた検出信号を出力する検出部と、
    前記検出信号が出力されるたびに、第2所定時間持続するパルス信号を出力するパルス信号出力部と、
    前記パルス信号の連続持続時間に基づいて、前記光の放射位置が前記識別領域であるか否かを判別する領域判別部と
    を備えた、光ディスク装置。
  2. 前記検出部は、前記光量信号の信号レベルの変化が第1所定時間以上継続していることを示す検出信号を出力する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記検出部は、前記光量信号の信号レベルの平均値を計算し、前記光量信号のレベルが前記第1所定時間以上継続して前記平均値よりも低いときに、前記検出信号を出力する、請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記検出部は、前記光量信号のレベルが、前記第1所定時間以上継続して予め定められた固定値よりも低いときに、前記検出信号を出力する、請求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 前記検出部は、前記主情報の読み出し時に得られる光量信号の最小レベルよりも低く、かつ、前記識別情報の読み出し時に得られる光量信号の最小レベルよりも高い設計値を、前記固定値として保持する、請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記領域判別部は、前記連続持続時間の値と予め定められた閾値とを比較して、前記閾値以下か否かの結果を取得する、請求項2に記載の光ディスク装置。
  7. 前記領域判別部は、前記連続持続時間の値が前記閾値以上であるとき、前記光の放射位置が前記識別領域であると判別し、前記連続持続時間が予め定められた閾値よりも小さいとき、前記光の放射位置は前記識別領域でないと判別する、請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 前記領域判別部は、前記光ディスクの1回転周期が経過する前に前記連続持続時間の値と予め定められた閾値とを比較する、請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 前記光ディスクの識別領域は、複数のストライプが付加されたバーストカッティングエリアおよびナローバーストカッティングエリアの一方であり、前記識別情報は前記複数のストライプの記録間隔によって記述されており、
    前記パルス信号出力部は、前記第2所定時間を、最大間隔で記録された隣接する2つのストライプの読み取りに必要な時間以上に設定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  10. 前記検出部は、前記光量信号の信号レベルが変化していた変化期間を測定し、第3所定時間ごとに前記変化期間のうちから最長期間を特定する検出信号を出力する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  11. 前記パルス信号出力部は、前記検出信号が出力されるたびに、前記最長期間が第4所定時間以上継続しているか否かを判別し、継続しているときには前記第3所定時間中持続するパルス信号を出力する、請求項10に記載の光ディスク装置。
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