JP2002279624A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JP2002279624A
JP2002279624A JP2001079922A JP2001079922A JP2002279624A JP 2002279624 A JP2002279624 A JP 2002279624A JP 2001079922 A JP2001079922 A JP 2001079922A JP 2001079922 A JP2001079922 A JP 2001079922A JP 2002279624 A JP2002279624 A JP 2002279624A
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light beam
signal
bca
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JP2001079922A
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English (en)
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Kazuhiko Kono
和彦 甲野
Michinori Sato
美千則 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの内周エンボス領域で自己調整処
理を行う場合、BCA(バースト・カッティング・エリ
ア)コードにより情報信号が間歇的に欠落している場合
でも、正しい調整動作を行う事を目的とする。 【解決手段】 領域検出手段20により、BCA領域か
否かを判別し、その結果に基づき調整制御手段21の制
御により、BCA領域の場合は光ビームをディスク1の
半径方向へ移動してBCA領域を脱出してから、光ビー
ム制御手段5あるいは信号処理手段8の内部状態の調整
動作を行う。これにより、BCAの影響を受けずに常に
正しい調整動作が可能となり、装置の性能と品質を向上
させる事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばDVD(Di
gital Video Disk)等のような光ディスクや、光磁気デ
ィスクを再生する情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、片面に4.7Gバイトもの膨大な
データを記録した光ディスクとしてDVDが開発されて
おり、このDVDを再生するDVD再生装置も市場に普
及してきている。
【0003】DVDには、内周部のリードインエリア付
近若しくは更にその内周側の特定領域に、BCA(Burs
t Cutting Area)コードなるものが記録される場合があ
る。これは、工場等においてディスクの製造工程が終了
した後で、YAG(yttrium-aluminum-garnet)レーザ
を用いて、記録情報信号を断続的に欠落させる事によ
り、付加情報をディジタル信号として記録するものであ
る。この付加情報は、例えばディスク固有の識別番号な
どであり、ディスクに記録されたコンテンツ情報の著作
権管理などの用途に活用されている。
【0004】以下、BCAについて図2及び図3を用い
て説明する。図2は、記録可能なDVDであるDVD−
RAMのディスク形状の概略を示したものである。図
中、Aは、ランドとグルーブという連続溝(トラック)
を持ち、この溝に沿って記録膜にレーザーを照射する事
により、相変化(結晶状態とアモルファス状態)によっ
て信号を記録可能な記録領域である。Bは、ディスクを
再生するための制御情報が記録されたエンボス領域であ
る。この領域にはランドやグルーブなどの連続溝がな
く、エンボスピットと呼ばれる凹凸で信号が記録されて
おり、再生専用の領域である。Cは、ディスク固有の付
加情報がBCAコードとして記録されたBCA領域であ
る。dはBCA領域のディスクの円周方向の角度を示
し、最大で約300度である。また、BCA領域Cは、
ディスク半径方向でエンボス領域Bと重なっている。こ
の部分を見ると、エンボス部の情報信号がBCAコード
によって断続的に欠落している。
【0005】図3は、エンボス領域BとBCA領域Cが
重なった部分におけるディスクからの再生信号の波形を
示したものである。図3において、横軸は時間、縦軸は
信号レベルを示し、図の上側がディスクからの反射光の
大きい方向を示す。図中、aはエンボスピットによって
記録された情報信号成分であり、Xaはその信号振幅、
taはその周期を示す。bは情報信号成分aの欠落とし
て記録されたBCA成分であり、Xbはその信号振幅、
tbは情報信号が欠落している期間を示す。BCAコー
ドは、ランレングス符号で変調されて記録されており、
図3に示すTがその最短周期である。再生装置では、情
報信号の欠落する周期(n×T、n=1、2、3、4)
を検出する事により、記録されたBCAコードを読み取
る事ができる。
【0006】以下にかかる従来技術を用いた例として、
DVD−RAMディスクを再生する情報再生装置につい
て、図を用いて説明する。
【0007】図5は、従来の技術を用いた情報再生装置
の主要構成部を示すブロック図である。図5において、
1は再生する光ディスク(DVD−RAM)、2は光デ
ィスク1を回転させるための回転手段(モータ)、3
は、レーザー光を集光する対物レンズを持ち、光ディス
ク1の記録面及び記録トラックに光ビームを集光し、そ
の反射光を検出する事により、ディスク1に記録された
情報信号と、光ビームと記録面及び記録トラックとの相
対位置誤差信号を検出する光ピックアップ、4は、光ピ
ックアップ3の対物レンズを駆動する事により光ビーム
をディスク記録面方向及びディスク半径方向に移動させ
るアクチュエータ、5は、光ピックアップ3が出力する
相対位置誤差信号に基づき、これに位相補償や低域補償
などのフィルタ処理を施して出力する事により、光ビー
ムを光ディスク1の記録面及び記録トラックに追従させ
る光ビーム制御手段であり、入力端子6からの入力信号
に応じて、位相補償や低域補償のフィルタ特性を可変し
たり、光ピックアップ3からの相対位置誤差信号に対し
て任意のオフセットを印加する或いはゲインを可変する
等、内部状態を可変する事が可能である。7はアクチュ
エータ4を駆動する駆動手段、8は、光ピックアップ3
が出力する情報信号出力に基づいて、これに波形等化な
どの処理を施して再生信号を出力する信号処理手段であ
り、入力端子9からの入力信号に応じて、波形等化フィ
ルタの特性を可変する等、内部状態を可変する事が可能
である。10は、信号処理手段8が出力する再生信号に
基づいて、光ビーム制御手段5及び信号処理手段8の内
部状態を最適にするよう調整する調整制御手段、11
は、調整制御手段10の再生信号の入力端子、12は、
調整制御手段10の調整制御信号の出力端子である。
【0008】以上のように構成された従来の技術による
情報再生装置の動作について、以下説明する。
【0009】光ビーム制御手段5において、光ピックア
ップ3が出力する相対位置誤差信号に対してオフセット
を印加すれば、光ビームの記録面や記録トラックへの追
従位置を微妙に調整する事ができ、ゲインを可変すれば
制御帯域を調整する事ができる。これらにより、光ビー
ムの記録面及び記録トラックへの追従状態を微妙に調整
し、ディスクから再生する情報信号の品質(S/N、ジ
ッタなど)を最適化する事ができる。信号処理手段8
は、光ピックアップ3が出力する情報信号に対して、波
形等化などの処理を行う。一般に光ディスクから信号を
再生する場合、ディスクの記録面に集光する光ビームの
スポット径が有限であるため、記録マークが小さいほど
(即ち、再生信号の周波数が高いほど)再生信号の振幅
が低下する。これを補償する最も簡単な方法は、高域ゲ
インを持ち上げた高域補償フィルタを用いる方法であ
る。ここで、高域補償フィルタのカットオフ周波数や高
域の持ち上げ量などを可変として微妙に調整する事によ
り、ディスクからの再生信号の品質を最適化する事がで
きる。調整手段10は、入力端子11から入力する再生
信号に基づき、出力端子12から調整制御信号を出力す
る事により、再生信号の品質が最も向上するように、光
ビーム制御手段5及び信号処理手段8の内部状態を調整
し、最適化を行う。
【0010】ここでDVD−RAMは、図2に示すよう
に、記録領域Aと再生専用のエンボス領域Bを持ち、こ
れらは各々物理的な構造が異なるため、光ピックアップ
3が出力する情報信号や相対位置誤差信号の特性も異な
る。故に、再生信号の品質を最も向上させるための、光
ビーム制御手段5や信号処理手段8の内部状態も異なる
ので、上記の調整処理は、記録領域Aとエンボス領域B
で各々独立に行なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の情報再生装置では以下のような問題点があった。
【0012】エンボス領域Bで調整処理を行う場合、B
CA領域Cと重なる領域で調整を行う可能性がある。D
VD−RAMの規格では、エンボス領域の半径方向の幅
が約1〜2mm程度であるのに対し、エンボス領域Bで
かつBCA領域Cと重ならない領域は僅かに250〜5
00μm程度であるので、エンボス領域Bで調整する場
合、上記の調整動作は、結果的にBCA領域Cと重なる
領域で行われる事が多い。この場合、ディスクから得ら
れる再生信号は図3に示すように断続的に欠落している
ため、この再生信号に基づいて調整処理を行うと、必ず
しも最適な調整とならない場合があった。
【0013】例えば、再生信号の品質を判断する際に、
信号振幅を最大にするという指標が良く用いられる。信
号振幅を検出するには、信号の上側エンベロープと下側
エンベロープの差を検出するといった方法が一般的に用
いられる。図3において、本来の信号振幅はXaである
が、信号の下側エンベロープは信号のBCA成分の振幅
Xbの影響を受けるため、この状態では正しく信号振幅
Xaを検出する事は難しい事がわかる。
【0014】図2に示すように、BCA領域Cの円周方
向の角度が比較的小さい場合は、ディスク一周分の再生
信号を測定して平均化すれば、BCAコードの影響を受
けない期間の方が多いので、BCAコードによる誤差は
比較的軽微で済む事もある。しかし、例えばDVD−R
AMの規格においては、BCA領域は円周方向で最大3
00度程度まで許されており、このような場合は、ディ
スク1周分を測定して平均化しても、全体の5/6(=
300度/360度)がBCAコードの影響を受けてお
り、そのため調整動作が誤動作を起こし、光ビーム制御
手段5や信号処理手段8の内部状態が異常な特性とな
り、情報信号が正しく再生できなくなることも考えられ
る。
【0015】本発明は上記のような従来の問題点を解決
するもので、例えばDVD−RAMの内周エンボス領域
のように、BCAコードと重なる領域で調整処理を行う
場合でも、BCAコードの影響を受けず、常に安定かつ
精度の良い調整処理を行う事を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の情報再生装置は、光ビームが付加情報が記
録された領域に照射されている事を検出する領域検出手
段と、光ビームの円盤状記録媒体に対する照射位置を円
盤状記録媒体の半径方向に移動する移動手段と、光ビー
ム制御手段或いは信号処理手段の内部状態を調整する調
整手段とを備え、領域検出手段により光ビームが付加情
報が記録された領域に照射されている事を検出した場合
に、移動手段によって光ビームの照射位置を付加情報が
記録された領域外に移動させた後に、調整手段によって
光ビーム制御手段或いは信号処理手段の内部状態を調整
するものである。
【0017】これにより、付加情報が記録された領域の
影響を受けることなく、情報再生装置として必要な調整
処理を正確に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、光ビーム
が付加情報が記録された領域に照射されている事を検出
する領域検出手段と、光ビームの円盤状記録媒体に対す
る照射位置を円盤状記録媒体の半径方向に移動する移動
手段と、光ビーム制御手段或いは信号処理手段の内部状
態を調整する調整手段を備え、領域検出手段により光ビ
ームが付加情報が記録された領域に照射されている事を
検出した場合に、移動手段によって光ビームの照射位置
を付加情報が記録された領域外に移動させた後に、調整
手段によって光ビーム制御手段或いは前記信号処理手段
の内部状態を調整するものである。
【0019】また、本発明の第2の発明は、上記第1の
発明に加え、領域検出手段で、円盤状記録媒体の回転周
期をN(Nは正の整数)個に分割した期間T毎に情報信
号の最長周期を検出し、検出されたN個の最長周期の中
で最も大きい値に基づいて、光ビームが付加情報の記録
された領域に照射されているかどうかを検出するもので
ある。
【0020】この様な構成を有することにより、付加情
報が記録された領域の影響を受けることなく、情報再生
装置として必要な光ビーム制御手段或いは信号処理手段
の内部状態の調整処理を正確に、精度良く行うことがで
きる。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。なお、以下の説明では、情報再生装
置として、DVD−RAMディスクを再生する情報再生
装置を例に取り説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による情報再生装置の主要構成部を示すブロック
図である。
【0023】図1において、1〜9は従来の技術を用い
た情報再生装置の説明で用いた図5と同様であるので説
明を省略する。20は、光ピックアップ3が出力する情
報信号に基づいて、光ビームスポットがBCA領域に照
射されているかどうかを検出する領域検出手段、21
は、信号処理手段9が出力する再生信号と領域検出手段
20の出力に基づいて、駆動手段7にアクチュエータ4
の駆動信号を送ると共に、光ビーム制御手段5及び信号
処理手段8の内部状態を可変して調整する調整制御手
段、22は、調整制御手段21の再生信号入力端子であ
る。23は調整制御手段21の出力端子であり、光ビー
ム制御手段5及び信号処理手段8の内部状態を調整する
調整制御信号を出力する。24は調整制御手段21の駆
動信号出力端子であり、駆動手段7に駆動信号を出力す
る事によりアクチュエータ4を駆動し、光ビームを光デ
ィスク1の半径方向に移動させる。
【0024】以上のように構成された本発明の実施の形
態による情報再生装置の動作について、以下説明する。
【0025】調整制御手段21が、信号処理手段8が出
力する再生信号の品質が最も向上するように、光ビーム
制御手段5及び信号処理手段8の内部状態を調整し、最
適化するという動作は従来の技術を用いた情報再生装置
と同様である。本発明の実施の形態が従来と異なるの
は、従来の技術を用いた情報再生装置が、エンボス領域
で調整動作を行う場合に、BCA領域であるか否かによ
らず調整処理を行うのに対し、本発明の実施の形態によ
る情報再生装置は、領域検出手段20によって光ビーム
が集光している領域がBCA領域か否かを検出し、BC
A領域であると検出された場合は、調整制御手段21が
これに応じて駆動信号を駆動手段7に出力し、アクチュ
エータ4を駆動する事により、光ビームを光ディスク1
の半径方向(外周方向)に移動させ、BCA領域から脱
出した後に、光ビーム制御手段5及び信号処理手段8の
調整処理を開始する点である。
【0026】この手順を図4に示す。図4は、本発明の
実施の形態による情報再生装置において、BCA領域を
脱出して調整動作を行う場合の手順を示すフローチャー
トである。まず、ステップ40で、領域検出手段20に
よって、BCA領域か否かを検出する。BCA領域でな
ければ、ステップ42に進み、そのまま調整処理を開始
する。BCA領域の場合は、ステップ41に進み、光ビ
ームを所定トラック数だけ外周方向に移動させる。そし
て、再びステップ40に戻り、BCA領域か否かを検出
する。このようにして、BCA領域から脱出するまでス
テップ40及び41を繰り返す。
【0027】次に、領域検出手段20において、BCA
領域か否かを検出する方法について図2及び図3を用い
て説明する。
【0028】図3において、情報信号成分aの周期はt
a、BCA成分bの周期はtbであり、必ずtb>ta
の関係が成り立つ。これにより、情報信号と、その欠落
によって記録されるBCA信号が周波数帯域で分離され
ており、BCA成分が検出可能である。BCAコードが
存在する領域かどうかは、基本的には、所定期間での再
生信号の最大周期を検出すれば良い。ここで上記の所定
期間をTdetとすると、TdetはBCA成分bの出現間隔
の最大値より長く設定する必要がある。BCA成分bの
出現間隔は(n×T)であるが、DVD−RAMのBC
Aコードの場合はnの最大値が4であるので、(n×
T)の最大値は4Tであり、上記Tdetは4Tより長く
設定すれば良い。BCAが存在しない領域では、再生信
号は常に図3のaの状態であり、Tdet期間内での最大
周期は常にほぼtaとなる。BCAが存在する領域で
は、再生信号は図3に示すようにaの部分とbの部分が
あるが、上記Tdetの間には必ずbの部分が出現するの
で、最大周期は常にほぼtbとなる。tbとtaの間に
は常にtb>taの関係が成り立つため、tbとtaの
間に閾値を設け、検出された周期の最大値がこの閾値よ
り大きければBCAが存在する領域、小さければBCA
が存在しない領域と判別する事ができる。
【0029】このことは図2で言えば、光ビームが照射
しているディスク上の領域が、図2の領域C(角度dの
範囲)以外であるという事を示している。しかし、光ビ
ーム調整手段5や信号処理手段8の調整の誤動作を防止
するためには、図2の領域C(角度dの範囲)以外であ
るというだけでは不充分である。ディスクの半径位置が
BCA領域Cと等しい部分であれば、BCA領域ではな
いと判断しても、その後のディスクの回転に伴ってBC
A領域C(角度dの範囲)に突入してしまう。これでは
安定した調整動作が困難である。そのため、ディスクの
1回転周期に渡って上記の検出を行い、その間にBCA
領域が存在しない事を検出する必要がある。ここで例え
ば、BCAが存在する角度dを60度とする(一回転周
期を360度とする。)。BCAが存在する半径位置
で、「Tdet期間内での最大周期の検出」をディスク一
回転周期に渡って繰り返して行い、この平均値を求めた
とする。BCAが存在する期間(図2の角度dの範囲)
では、Tdet期間内の最大周期はtbとなり、BCAが
存在しない期間(図2の角度d以外の範囲)では、Tde
t期間内の最大周期はtaとなり、これらを平均化する
と、(60/360)×tb+(300/360)×t
a=(tb+5ta)/6、となる。
【0030】これは、一回転周期の中でBCAが存在す
る期間が1/6しかなかったため、平均化により検出値
がtaに近づいてしまった事を示している。BCAが記
録されている角度dが小さいほどこの傾向が強まり、安
定してBCA領域を判別する事が困難になる。
【0031】この問題を解決するため、以下のような処
理を行う。まず、ディスクの一回転周期を1/Nに分割
し、分割されたN個の周期を各々Tnとする。ここでは
例としてN=12とする。上記12個のTn毎に、「T
det期間内での最大周期を検出し、これを平均化する」
という処理を行い、得られた12個の検出結果の中で検
出値が最も大きいものを採用し、これを所定の閾値を比
較して、BCA領域か否かの判別を行う。BCAが存在
する角度を60度とすると、上記12個の検出値の中
で、周期Tnが全てBCA領域C(角度dの範囲)内で
あるものが少なくとも1個は存在する。故に、12個の
検出結果の中で最も大きいものはtbとなる。一方、光
ビームが照射している位置がBCAの存在しない半径位
置であれば、上記12個の検出結果は全てtaとなる。
このように、上記の処理により、BCAが存在する角度
dが小さい場合でも、検出結果はBCAを含む場合はt
b、含まない場合はtaと明確に区別する事ができ、安
定した領域判別が可能となる。
【0032】以上のように本発明の実施の形態による情
報再生装置によれば、光ビームが付加情報が記録された
領域に照射されている事を検出する領域検出手段20
と、光ビームの円盤状記録媒体(ディスク1)に対する
照射位置を円盤状記録媒体の半径方向に移動する移動手
段(アクチュエータ4)と、光ビーム制御手段5或いは
信号処理手段8の内部状態を調整する調整手段(調整制
御手段21)とを備え、領域検出手段20により光ビー
ムが付加情報が記録された領域に照射されている事を検
出した場合に、移動手段によって光ビームの照射位置を
付加情報が記録された領域外に移動させた後に、調整手
段によって光ビーム制御手段5或いは信号処理手段8の
内部状態を調整し、更に、領域検出手段20で、円盤状
記録媒体の回転周期をN(Nは正の整数)個に分割した
期間T毎に情報信号の最長周期を検出し、検出されたN
個の最長周期の中で最も大きい価に基づいて、光ビーム
が付加情報が記録された領域に照射されているかどうか
を検出する事により、BCAの影響を受ける領域を確実
に検出し、この領域を脱出してから調整動作を行う事が
できるため、DVD−RAMの内周エンボス領域のよう
に、BCAと重なる領域で調整処理を行う場合でも、安
定かつ精度の良い調整処理を行う事ができ、装置の情報
再生動作の安定化を図る事ができる。
【0033】なお、本発明の実施の形態では、DVD−
RAMの内周エンボス部での調整動作としたが、これに
限るものでは無く、他の光ディスク、光磁気ディスク、
磁気ディスク等で、情報の欠落に基づいて付加情報が記
録されたディスクで調整動作を行うものであれば、どの
ような媒体でも良く、また内周部に限るものでない。
【0034】また、本発明の実施の形態において、BC
A部から脱出する場合に、光ビームを半径方向に移動す
るアクチュエータを駆動するとしたが、光ヘッド全体を
移送するトラバースモータやシークモータを駆動しても
良い。
【0035】また、本発明の実施の形態において、光ビ
ーム制御手段や信号処理手段を調整するために、情報再
生信号の振幅を最大とする方法を用いたが、情報信号か
らPLL(Phase Looked Loop)等を用いて再生クロッ
クを抽出し、このクロックと2値化した再生信号の位相
誤差の絶対値に基づくジッタを最小にする方法でも良い
し、或いは光ビームを制御するための信号を最適化する
方法でも良く、光ビーム制御手段や信号処理手段の内部
状態を最適化するための指標であれば、どのようなもの
でも良い。
【0036】また、本発明の実施の形態において、信号
処理手段の内部状態として高域を補償するイコライザの
カットオフ周波数を調整するとしたが、その他にも、高
域補償の持ち上げ量でも良く、或いは、再生信号を2値
化するデータスライサや再生クロックを抽出するPLL
の定数や、ビタビ復号のパラメータなどでも良く、信号
処理性能を調整するものであればどのようなものでも良
い。
【0037】また、本発明の実施の形態において、各手
段の実現方法は、アナログ或いはディジタルのハードウ
エア、或いはプロセッサなどを用いたソフトウエアな
ど、どのようなものでも本発明の趣旨に変わりが無い事
は言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の発明によ
る情報再生装置は、光ビームが付加情報が記録された領
域に照射されている事を検出する領域検出手段と、光ビ
ームの円盤状記録媒体に対する照射位置を円盤状記録媒
体の半径方向に移動する移動手段と、光ビーム制御手段
或いは信号処理手段の内部状態を調整する調整手段とを
備え、領域検出手段により光ビームが付加情報が記録さ
れた領域に照射されている事を検出した場合に、移動手
段によって光ビームの照射位置を付加情報が記録された
領域外に移動させた後に、調整手段によって光ビーム制
御手段或いは信号処理手段の内部状態を調整する事によ
り、BCAのような付加情報信号が記録されている場合
でも、この領域から脱出したから調整動作を行うため、
光ビーム制御手段や信号処理手段の内部状態を安定かつ
正確に調整する事ができる。
【0039】また、本発明の第2の発明による情報再生
装置は、領域検出手段で、円盤状記録媒体の回転周期を
N(Nは正の整数)個に分割した期間T毎に情報信号の
最長周期を検出し、検出されたN個の最長周期の中で最
も大きい検出結果に基づいて、光ビームが付加情報の記
録された領域に照射されているかどうかを検出する事に
より、BCAのような付加情報信号が記録された角度が
小さい場合でも、確実にこの領域を検出する事ができ、
情報再生装置の再生性能の安定化を図ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による情報再生装置の主要
構成部を示すブロック図
【図2】BCAによる付加情報信号が記録された光ディ
スクの形状の概略を示す図
【図3】BCA領域を再生した場合の再生信号を示した
波形図
【図4】本発明の実施の形態による情報再生装置におけ
る調整手段の動作を示すフローチャート
【図5】従来の情報再生装置の主要構成部を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
1 ディスク 2 モータ 3 光ピックアップ 4 アクチュエータ 5 光ビーム制御手段 7 駆動手段 8 信号処理手段 20 領域検出手段 21 調整制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のトラック形態で情報信号が記録さ
    れ、かつ前記情報信号の欠落に基づいて付加情報信号が
    記録された領域を有する円盤状記録媒体に光ビームを照
    射し、その反射光を検出する事により、前記情報信号及
    び前記付加情報信号を再生する情報再生装置であって、 前記円盤状記録媒体を回転させる回転手段と、前記光ビ
    ームを前記円盤状記録媒体の記録面及び記録トラックに
    追従させる光ビーム制御手段と、前記反射光に基づく信
    号を処理して情報を再生する信号処理手段と、前記光ビ
    ームが前記付加情報の記録された領域に照射されている
    事を検出する領域検出手段と、前記光ビームの前記円盤
    状記録媒体に対する照射位置を前記円盤状記録媒体の半
    径方向に移動する移動手段と、前記光ビーム制御手段或
    いは前記信号処理手段の内部状態を調整する調整手段と
    を備え、 前記領域検出手段により前記光ビームが前記付加情報の
    記録された領域に照射されている事を検出した場合、前
    記移動手段によって前記光ビームの照射位置を前記付加
    情報が記録された領域外に移動させた後に、前記調整手
    段によって前記光ビーム制御手段或いは前記信号処理手
    段の内部状態を調整する事を特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 領域検出手段は、円盤状記録媒体の回転
    周期をN(Nは正の整数)個に分割した期間Tn毎に情
    報信号の最長周期を検出し、検出されたN個の最長周期
    の中で最も大きい値に基づいて、光ビームが付加情報の
    記録された領域に照射されているかどうかを検出する事
    を特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
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