JP4488205B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4488205B2
JP4488205B2 JP2004347637A JP2004347637A JP4488205B2 JP 4488205 B2 JP4488205 B2 JP 4488205B2 JP 2004347637 A JP2004347637 A JP 2004347637A JP 2004347637 A JP2004347637 A JP 2004347637A JP 4488205 B2 JP4488205 B2 JP 4488205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color misregistration
image forming
forming apparatus
misregistration correction
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004347637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006154555A (ja
Inventor
伸吾 西崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004347637A priority Critical patent/JP4488205B2/ja
Publication of JP2006154555A publication Critical patent/JP2006154555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488205B2 publication Critical patent/JP4488205B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、色ずれ量を検出し補正する機能を有する画像形成装置に関し、特に、色ずれ補正の実行条件を変更し最適な条件で実施することのできる画像形成装置に関する。
今日、電子写真装置では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなどカラー出力のものが多くなってきている。特に最近では、カラー出力時もモノクロ並みのスピードが望まれることから複数の感光体とそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写して用紙上にカラー画像を記録するタンデム方式のプリンタが主流となってきている。
図11は従来のタンデム方式を採用した直接転写方式のプリンタを示すブロック図であり、図12は従来のタンデム方式を採用した間接転写方式のプリンタを示すブロック図である。
タンデム方式のプリンタには、図11に示すように、各感光体ドラム(2K,2M,2C,2Y)で形成される画像を転写ローラ(4K,4M,4C,4Y)により、転写ベルト51で搬送する用紙上に順次転写していくことでフルカラーの画像を形成する直接転写方式のものと、図12に示すように、各感光体ドラム(2K,2M,2C,2Y)で形成される画像を転写ローラ(4K,4M,4C,4Y)により一旦転写ベルト51上に順次転写し、その転写ベルト51上に形成されたフルカラーの画像を2次転写ローラ54により用紙上に一括転写する間接転写方式のものとがあるが、画像を用紙に転写する転写部にはベルトを使用した構成をとるものが多い。
タンデム方式のプリンタでは、各色の感光体上の画像は転写ベルト51上の異なる位置で用紙もしくはベルト上に転写される。したがって、転写ベルト51の移動速度に微小な変化があった場合、出力された画像に副走査方向(ベルトの移動方向)の位置ずれが発生し、それが出力される画像の色ずれになってしまうことになる。また、用紙もしくはベルト上に転写する書き込み位置も各色で独立しているため、温度等の環境変化により各部品が変位したりすることによって、主走査方向の倍率や書き込みの位置が変化した場合、同様に、主走査方向の色ずれが発生してしまうことになる。
このため、タンデム方式のプリンタでは、これらの要因による色ずれ(位置ずれ)を補正する機能を持ち、電源ON時や印刷開始時、また連続プリント中に一定の枚数をプリントした段階で色ずれ補正を行うことにより、色ずれ量を所定の値以下に収まるように制御するものが多い。実際のカラー画像を形成する前に転写ベルト51上に、位置ずれ検出用のトナーパターンを出力し、このパターンをセンサで検出し、その検出結果から、各色の正規の位置からのずれ量や補正量を演算し、その補正量に基づいて画像の書き出しタイミングや倍率を調整することで色ずれの補正を行うのである。
例えば、特許文献1に記載の発明は、色ずれ補正処理に関する位置あわせ処理において、複数のモードを用意し、各実行モードをユーザが選択可能とすることで最適な位置あわせ処理を選択することが可能となるものである。また、特許文献2に記載の発明は、最小限のダウンタイムで最小限の実行頻度でエンジンキャリブレーションを実施し、結果を次プリントに反映することでユーザの待ち時間を低減しながら画像品質を維持することのできる画像形成装置を提供するものである。
特開2002−244387号公報 特開2003−167394号公報
上述したような色ずれ補正機能を用いて、印刷開始時に色ずれ補正を実行してから印刷を開始し、一定枚数を印刷した後に色ずれ補正処理を実施するようにすることで、印刷開始時の色ずれ量は所定の範囲内に収めることができる。しかし、印刷時の用紙種別や解像度の設定や、印刷される画像の画像形式等の違いにより、同じ枚数を印刷した場合でも印刷に要する時間は大きくばらつく。これにともなって色ずれ補正処理の実行間隔もばらつく可能性があるため、色ずれ補正の実行間隔を枚数だけで管理する方式では、画像の品質を一定に保つことができないという問題がある。
そこで、本発明の画像形成装置は、色ずれ量を検出し補正するタンデム方式の画像形成装置において、各種条件に応じて色ずれ補正の実行条件を変更し最適な条件で実施するようにすることで、形成した画像の品質を低下させるような色ずれが発生しないようにすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像形成部において形成した複数の色ごとのトナー画像を重ね合わせた転写用画像を転写ベルト上に形成し、転写部において転写用画像を記録媒体に転写する画像形成装置であって、転写ベルト上に各色のパターンを形成するパターン形成手段と、パターン形成手段により形成された各色のパターンの位置ずれを検出するセンサと、センサにより検出した位置ずれに基づいて位置ずれを補正する位置ずれ補正手段と、位置ずれ補正手段により最後に位置ずれ補正が行われた時からの経過時間を計測する計測手段と、計測手段により計測された経過時間が所定の時間間隔より大きくなったかどうかを判定する判定手段と、センサにより検出された位置ずれの大きさに基づいて所定の時間間隔の値を変更する時間間隔変更手段と、を有し、パターン形成手段とセンサと位置ずれ補正手段とによる一連の処理は、判定手段により経過時間が所定の時間間隔より大きくなったと判定されたときに実行され、時間間隔変更手段は、センサにより検出された位置ずれの大きさが第1の所定値より大きい場合は、所定の時間間隔の値を小さくし、センサにより検出された位置ずれの大きさが第2の所定値より小さい場合は、所定の時間間隔の値を大きくし、センサにより検出された位置ずれの大きさが第1の所定値以下であり、第2の所定値以上である場合は、所定の時間間隔の値を変更しないことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、パターン形成手段とセンサと位置ずれ補正手段とによる一連の処理は、判定手段により経過時間が所定の時間間隔より大きくなったと判定したときに、画像形成装置の状態に関わらず実行されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、画像形成装置の状態は、転写を一時停止する出力待機状態であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、画像形成装置の状態は、画像形成装置の電源がOFF状態または一時休止状態であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、パターン形成手段とセンサと位置ずれ補正手段とによる一連の処理は、センサにより検出された位置ずれの大きさが第3の所定値以上であるときも実行されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、所定の時間間隔を設定する設定手段ることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、転写ベルトは、画像が直接転写される転写媒体を搬送するベルトであることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、転写ベルトは、画像が第1の転写位置にて転写され、第1の転写位置にて転写された画像を第2の転写位置にて転写媒体に転写する、中間ベルトであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、色ずれ補正の実行条件を変更し最適な条件で色ずれ補正を実施することができる。したがって、ユーザが色ずれ補正を意識することなく形成した画像の品質を維持することができる。さらに、画像品質を低下させることなくトータルでのスループットを向上させることでユーザの使い勝手を向上させることができる。
以下に本発明の画像形成装置の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態における画像形成装置は、カラープリンタを例に挙げて説明する。なお今回は、直接転写方式のカラープリンタに適用される場合の構成を例に挙げて説明するが、転写ベルト51上に一旦カラー画像を形成して2次転写部で用紙に転写を行う、間接転写方式のカラープリンタについても同様に適用することができる。
また、本実施形態での「色ずれ」とは、画像を転写する各転写位置において何らかの原因で本来転写されるべき位置とずれる、いわゆる「位置ずれ」が発生することにより、出力される画像の色の位置が、本来転写されるべき位置とずれて「色ずれ」となることを指す。
図1は、本実施形態のカラープリンタの構成を示すブロック図である。
本実施形態のカラープリンタは、CPU11と、ROM12と、RAM13と、パラメータメモリ14と、時間計測部15と、操作表示部16と、プロッタ部17と、I/O(Input−Output)部18と、トナーマークセンサ19と、温度検出センサ20と、モータ制御部21と、モータドライバ回路22と、モータ23と、システムバス24とを備えている。
CPU11は、ROM12に書き込まれたプログラムを実行して、カラープリンタの各部の制御を行う中央演算処理装置である。ROM12は、CPU11がカラープリンタの各部の制御を行うためのプログラムや、制御に使用する固定データが記憶されたリードオンリメモリである。RAM13は、カラープリンタの各部の制御を行うためのプログラム実行時の作業領域や、印刷する画像を展開するのに使用するランダムアクセスメモリである。
パラメータメモリ14は、カラープリンタの動作に関連したデータのうち、電源遮断時にも内容を保持し、次回の動作時にも参照されるデータを記憶するためのメモリで、バッテリバックアップされたSRAM(Static Random Access Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などで構成されるものである。このパラメータメモリ14には色ずれ補正の実行間隔や、色ずれ補正用のパターンのパラメータや、色ずれの補正量のように色ずれ補正の実行時に更新されるデータを保存しておくものとする。
時間計測部15は、システム内部のクロックを使用して、これをカウントすることで色ずれ補正処理実行時からの経過時間を測定するものである。また、時刻を計測するための時計機能をもち、色ずれ補正処理を実施した時刻を測定する構成とし、現在時刻との差から、色ずれ補正実行時からの経過時間を算出する構成としてもよい。操作表示部16は、ユーザが機器の設定等をおこなうための操作キーとユーザに機器の動作状態やメッセージを表示するための液晶表示機等の表示部から構成される。プロッタ部17は、画像を記録紙上に形成して出力する動作を行う部分であり、プロッタ制御部7により制御される。
I/O部18は、入出力ポートから構成されるものであり、トナーマークセンサ19やその他のセンサの入力および出力制御を行うものである。トナーマークセンサ19は、転写ベルト51上に生成したトナーマークを検出するセンサである。光学式センサを使用した場合は、転写ベルト51に光を照射し、転写ベルト51上に生成した色ずれ量を計測するためのトナーマークを検出し、色ずれ量を計測するための情報を得るものである。温度検出センサ20は、環境温度を検出するためのセンサで、サーミスタ等の温度センサを使用してカラープリンタを設置した周囲温度を検出するものである。
モータ23は、本実施形態のカラープリンタの各部を駆動するモータで、モータドライバ回路22を介して、モータ制御部21から与えられる駆動信号によって制御される。システムバス24は、本実施形態のカラープリンタの各部がデータをやり取りするための信号ラインであり、具体的には、データバス、アドレスバス、制御バス、I/Oバスの集合として構成されている。
図2は、本実施形態のカラープリンタにおけるプロッタ部17の構成を示すブロック図である。
プロッタ部17は電子写真によるタンデム方式のもので、4つのドラム状の感光体と、その感光体上に形成された画像がそれぞれの転写装置の転写位置で用紙上に順次転写されるように用紙を搬送するベルト状の搬送装置(転写ベルト51)からなる直接転写方式の構成のものである。
まず、画像データは、プロッタ制御部7でシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の画像データに分解され、書き込み用の各色のデータに変換される。各感光体ドラム(2K,2M,2C,2Y)は、各書き込みユニット(1K,1M,1C,1Y)から出力されるレーザ等の光で露光され、感光体ドラムのドラム上に画像データに応じた静電潜像が形成される。
ドラム上に形成された静電潜像は、各色に対応した各現像ユニット(3K,3M,3C,3Y)で現像されて、各色のトナー像となる。
現像された画像は、転写部にて記録紙70上に転写され、記録紙70上にカラー画像を形成することになる。
本実施形態のカラープリンタにおける転写部は、各色の感光体に接する転写ベルト51と感光体ドラム(2K,2M,2C,2Y)と対向する各転写ローラ(4K,4M,4C,4Y)とで構成される。
給紙カセット71内の記録紙70が転写ベルト51上を搬送され、感光体ドラム(2K,2M,2C,2Y)に接するところで、トナー像が記録紙70に転写される。この転写ベルト51には、例えばフッ素系樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリイミド樹脂等でベルトの全層を形成したベルトや、その一部を形成した弾性ベルトを使用することがより好ましい。
転写ベルト51は、無端状のベルトで駆動ローラ52と従動ローラ53との間に張架されており、駆動ローラ52の軸に連結されたモータによって一定速度で動作するように駆動される。駆動ローラ52の下流にはクリーニング装置55が設置され、転写ベルト51の表面上の不要なトナー像をクリーニングする。
転写ベルト51の搬送方向から向かって下流側には、定着部6が設置される。定着部6では、各色のトナー像が転写された記録紙70を加熱および加圧することで、記録紙70上に画像を定着して出力する。
次に、本実施形態のカラープリンタにおける色ずれ補正処理の動作について説明する。
色ずれ補正処理は、図2に示した転写ベルト51上に形成された色が、互いに異なる4色の短冊状のトナーパターンをトナーマークセンサ19で検出し、その各色のパターン間の色ずれ量を検出して、その色ずれ量が所定の値以下になるように書き込みのタイミング等を調整するものである。
図3は色ずれ補正処理に使用されるトナーパターンの一例を示す図である。
このトナーパターンは、一連の短冊状のパターンをトナーマークセンサ19の配置にあわせて主走査方向の複数箇所に出力するものである。図3では、それぞれのトナーパターンは4本の平行なトナーパターンと4本の斜め線のトナーパターンを副走査方向に一定間隔に配置したものとし、それらを複数組繰り返して転写ベルト51の移動方向にそって形成したものである。ちなみに、この4本のトナーパターンは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色で形成するものとする。
このトナーパターンを使用した色ずれ補正処理を、フローチャートを用いて説明する。図4は本実施形態のカラープリンタにおける色ずれ補正処理の動作を示すフローチャートである。
まず、正規の画像出力に先立って、各色間の色ずれ量を検出するためのトナーパターンの出力を行う(ステップS101)。トナーパターンは、各感光体を介して転写ベルト51上に、図3に例示したようなトナーパターンを形成する。次に、転写ベルト51上に形成した色ずれ検出用のトナーパターンをトナーマークセンサ19により検出し、各ラインパターンの位置情報を検出する(ステップS102)。
次に、検出した各ラインパターンのエッジ情報から、スキュー、主走査方向のずれ量、副走査方向のずれ量を算出し、それら各色間のずれが最小となる補正量を算出する。また、その算出したずれ量および補正量はパラメータメモリ14に保存し、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用する(ステップS103)。ここで算出した補正量を用いて、主走査、副走査のレジストの補正を行う。また、倍率および倍率誤差偏差の補正も行う(ステップS104)。
次に、色ずれ補正処理の補正結果を反映した状態で、再度色ずれ検出用パターンの出力を行い、転写ベルト51上に色ずれ補正後のパターンを形成する(ステップS105)。なお、最初に転写ベルト51上に形成した補正前のトナーパターンは、トナーマークセンサ19によるトナーパターンの検出後に、クリーニング装置55によってクリーニング除去される。そして、色ずれ補正後の転写ベルト51上の色ずれ検出用パターンを、トナーマークセンサ19で再度検出し、ラインパターンの各位置情報を再度検出する(ステップS106)。さらに、検出した各ラインパターンのエッジ情報から、前回(ステップS103での動作)と同様に、スキュー、主走査方向のずれ量、副走査方向のずれ量を算出し、それら各色間のずれが最小となる補正量を算出する(ステップS107)。
ここで、算出した色ずれ補正後の各パターン間の色ずれ量が、所定の値Δdより小さいか否かを判定する(ステップS108)。色ずれ量がΔdよりも小さい場合には(ステップS108/Yes)、色ずれ補正処理を終了する。また、色ずれ量がΔdよりも大きい場合には(ステップS108/No)、ステップS106において検出した位置情報から、再度色ずれ補正量を算出して、この算出した補正量を用いて、主走査、副走査のレジストの補正や倍率および倍率誤差偏差の補正などを、再度繰り返して行うことになる。
このような色ずれ補正処理を行うことにより、各色間の色ずれ量を所定の値Δdより小さい値に調整することが可能となる。また今回は、一度色ずれ補正処理を行い、補正結果を反映した状態で再度色ずれ検出用パターンの出力を行い色ずれ量を所定の値以下にする方式を例に挙げが、処理時間の短縮を優先する場合には、上述したステップS103までの処理で動作を終了しても構わない。
次に、本実施形態におけるカラープリンタの動作について、図面を用いて詳細に説明する。図5は、本実施形態のカラープリンタにおける通常時の動作を示す。
カラープリンタでの処理が開始されると、まず、ユーザからの印刷要求があるか否かを判断する(ステップS201)。印刷要求がない場合には(ステップS201/No)、印刷要求が出されるまで待機する。印刷要求がある場合には(ステップS201/Yes)、色ずれ補正処理を実行する(ステップS202)。この色ずれ補正処理は、上述したように転写ベルト51上にトナーで色ずれ検出用のトナーパターンを形成し、このパターンをセンサで検出することで、主走査方向、副走査方向のレジストおよび倍率を調整して4色の色ずれが最小となるようにする処理である。ここで算出したずれ量および補正量は、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用できるように、パラメータメモリ14に保存するものとする。
次に、時間計測部15に内蔵された時間計測用のカウンタをクリア(初期化)し、カウントを開始する(ステップS203)。時間計測部15は、システム内部のクロックを使用してこれをカウントすることにより、色ずれ補正処理実行時からの経過時間を測定するものである。さらに、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始するとともに、パラメータメモリ14に保存されている色ずれの補正量を反映した状態で印刷処理を実行し、1ページの画像を出力する(ステップS204)。
次に、連続印刷中に前回の色ずれ補正実行時からの経過時間が、あらかじめ設定された経過時間ΔTより大きくなったか否かを判断する(ステップS205)。時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTに達していない場合(ステップS205/No)は、出力した画像が最終ページか否かを判断する(ステップS208)。最終ページでない場合には(ステップS208/No)、画像を再度出力する。最終ページと判断した場合には(ステップS208/Yes)、次の印刷要求が出されるまで待機する。
一方、時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTより大きくなった場合には(ステップS205/Yes)、再度色ずれ補正処理を実行する(ステップS206)。そして、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始し(ステップS207)、その後、画像を再度出力することになる。
このようにして色ずれ補正の処理を行うことにより、印刷実行中の色ずれ補正を常に一定間隔の時間ΔTで実施することが可能となる。したがって、印刷時の用紙種別や解像度の設定や印刷される画像の画像形式等の異なるものを混在して印刷を行った場合でも、常に一定の時間間隔で色ずれ補正処理を行うことが可能になるため、色ずれ量を一定の範囲に収まるように制御することが可能になる。
ちなみに、色ずれ補正処理を行う時には記録紙70を通紙せず、転写ベルト51上に、図3に示したような位置ずれ検出用のトナーパターンを出力する。このトナーパターンをトナーマークセンサ19にてさらに検出し、その検出結果から、各色の正規の位置からのずれ量と補正量を演算し、その補正量に基づいて画像の書き出しタイミングや倍率などを調整することにより色ずれの補正行う。
また、色ずれ補正処理は、連続印刷中に一定時間ごとに行うが、色ずれ量は、設置場所や設置環境に大きく依存するため、一定時間ごとに色ずれ補正処理を行っても、色ずれ補正前のずれ量には大きな差が生じるという問題がある。
この場合、色ずれ補正処理を行う時間間隔の設定値を小さくして、色ずれ補正の実行間隔を短くするように設定すれば色ずれ量を良好な状態に保つことができるが、プリント中に色ずれ補正を行う回数が増えるため、スループットが悪化しユーザの使い勝手が悪くなるという問題がある。また、これらの不具合を解消するために実行間隔の調整を画像の品質に応じてユーザに設定をしてもらうことも可能であるが、最適な実行間隔に設定するのは困難かつ煩わしいという問題がある。
本実施形態のカラープリンタによれば、色ずれ補正時に検出された色ずれ量に応じて、次回の色ずれ補正を実行するまでの実行間隔を変化させることも可能である。図6は、色ずれ量に応じて次回の色ずれ補正の実行間隔を変化させる動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態におけるカラープリンタの装置の構成は、基本的に上述した実施形態と同様のものとする。
カラープリンタでの処理が開始されると、まず、ユーザからの印刷要求があるか否かを判断する(ステップS301)。印刷要求がない場合には(ステップS301/No)、印刷要求が出されるまで待機する。印刷要求がある場合には(ステップS301/Yes)、色ずれ補正処理を実行する(ステップS302)。この色ずれ補正処理は、上述したように転写ベルト51上にトナーで色ずれ検出用のトナーパターンを形成し、このパターンをセンサで検出することで、主走査方向、副走査方向のレジストおよび倍率を調整して4色の色ずれが最小となるようにする処理である。ここで算出したずれ量および補正量は、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用できるように、パラメータメモリ14に保存するものとする。
次に、時間計測部15に内蔵された時間計測用のカウンタをクリア(初期化)し、カウントを開始する(ステップS303)。時間計測部15は、システム内部のクロックを使用してこれをカウントすることにより、色ずれ補正処理実行時からの経過時間を測定するものである。さらに、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始するとともに、パラメータメモリ14に保存されている色ずれの補正量を反映した状態で印刷処理を実行し、1ページの画像を出力する(ステップS304)。
次に、連続印刷中に前回の色ずれ補正実行時からの経過時間が、あらかじめ設定された経過時間ΔTより大きくなったか否かを判断する(ステップS305)。時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTに達していない場合(ステップS305/No)は、出力した画像が最終ページか否かを判断する(ステップS308)。ここまでは上述した実施形態と同様の動作である。
一方、時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTより大きくなった(経過時間がΔTに達した)場合には(ステップS305/Yes)、再度色ずれ補正処理を実行し(ステップS306)、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始する(ステップS307)。この時点で、上述したステップS306で行われた、色ずれ補正処理によって検出された色ずれ量に応じて、色ずれ補正処理の実行間隔を変化させる処理を行う。なお、使用される色ずれ量Δdは、図4のステップS103において算出した色ずれ量であり、色ずれ補正前の時点での色ずれ量を示すものである。
このとき、カラープリンタにあらかじめ設定された色ずれ量の誤差範囲Δd1と、色ずれ補正処理によって算出された色ずれ量Δdとを比較する(ステップS309)。
まず、色ずれ補正処理内で算出した色ずれ量Δdが、あらかじめ設定された誤差範囲Δd1より大きい場合には(ステップS309/Yes)、色ずれ補正処理の実行基準である時間ΔTをΔT−αの値に変更し、色ずれ補正処理の実行間隔を短くする方向に設定値を変更する(ステップS311)。色ずれ量Δdが、あらかじめ設定された誤差範囲Δd1より小さい場合には(ステップS309/No)、さらに、あらかじめ設定されたもう一方の誤差範囲Δd2と、色ずれ補正処理によって算出された色ずれ量Δdとを比較することになる(ステップS310)。
ここで、色ずれ補正処理内で算出した色ずれ量Δdが、あらかじめ設定された誤差範囲Δd2より小さい場合には(ステップS310/No)、色ずれ補正処理の実行基準である時間ΔTをΔT+αの値に変更し、色ずれ補正処理の実行間隔を長くする方向に設定値を変更する。なお、ここで求めたΔTの値はパラメータメモリ103に保存し、次回の色ずれ補正処理時にはこのΔTの値を初期値として使用するものとする。また、色ずれ量が、設定値Δd2とΔd1との間にある場合には(ステップS310/No)、色ずれ補正の実行基準である時間ΔTの値は変更せず、従来と同じ条件のままで継続して印刷処理を実行することになる。
ここでのΔd1とΔd2との関係は、Δd2<許容値<Δd1の関係を持つ値である。なお、本実施形態においても、最終ページを出力するまで、ステップS304からステップS310までの処理を繰り返し行う。最終ページでない場合には(ステップS308/No)、画像を再度出力し、最終ページと判断した場合には(ステップS308/Yes)、次の印刷要求が出されるまで待機する。
このようにして、印刷実行中の色ずれ補正処理時に検出した色ずれ量に応じて、色ずれ補正処理の実行間隔を更新していくことで、色ずれ量の変動に追随した最適な実行間隔を維持することが可能となる。さらに、色ずれ量に応じて、実行間隔が自動的に最適な値に調整されることで必要以上に色ずれ補正処理を行わなくなるため、トータルでのスループットが向上し、ユーザの使い勝手を向上させることが可能となる。
また、通常の画像形成装置における色ずれ補正処理は、印刷開始時に色ずれ補正を実行してから印刷を開始する。このため、印刷開始時の色ずれ量を所定の範囲内に収めることができるのだが、前回の色ずれ補正からの経過時間や環境変化とは無関係に色ずれ補正処理を実施することになる。したがって、使用状況によっては色ずれが発生していない場合であっても色ずれ補正処理を実行することになるので、スループットが悪化しユーザの使い勝手が悪くなるという問題がある。特に、印刷開始時に色ずれ補正処理が実施される場合、ファーストプリントの時間が大幅に長くなるため、ユーザにとっては必要以上に待たされる感覚を受けることになってしまう。
本実施形態のカラープリンタによれば、前回の色ずれ補正処理からあらかじめ設定された一定時間を経過した場合にのみ、印刷開始時の色ずれ補正処理を実行することも可能である。図7は、印刷開始時に色ずれ補正処理を行うか否かの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態におけるカラープリンタの装置の構成は、基本的に上述した実施形態と同様のものとする。
カラープリンタでの処理が開始されると、まず、ユーザからの印刷要求があるか否かを判断する(ステップS401)。印刷要求がない場合には(ステップS401/No)、印刷要求が出されるまで待機する。印刷要求がある場合には(ステップS401/Yes)、前回色ずれ補正を実行した時からの経過時間が、あらかじめ設定された経過時間ΔTsより大きくなったか否かを判断する(ステップS402)。前回の色ずれ補正実行時からの経過時間があらかじめ設定しておいた時間ΔTsに達していない場合(ステップS402/No)には、パラメータメモリ14に保存されている色ずれ補正の補正量を反映した状態で印刷処理を実行し、1ページの画像を出力する(ステップS405)。
一方、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間があらかじめ設定しておいた時間ΔTsより大きくなった場合には、色ずれ補正処理を実行する(ステップS403)。この色ずれ補正処理は、上述したように転写ベルト51上にトナーで色ずれ検出用のトナーパターンを形成し、このパターンをセンサで検出することで、主走査方向、副走査方向のレジストおよび倍率を調整して4色の色ずれが最小となるようにする処理である。ここで算出したずれ量および補正量は、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用できるように、パラメータメモリ14に保存するものとする。
色ずれ補正処理を行った後、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始する(ステップS404)。この色ずれ補正処理からの経過時間のカウントは、時間計測部15に内蔵された時間計測用のカウンタをクリア(初期化)し、カウントを開始することになる。時間計測部15は、システム内部のクロックを使用してこれをカウントすることにより、色ずれ補正処理実行時からの経過時間を測定するものである。さらに、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始するとともに、パラメータメモリ14に保存されている色ずれの補正量を反映した状態で印刷処理を実行し、1ページの画像を出力する。
次に、連続印刷中に前回の色ずれ補正実行時からの経過時間が、あらかじめ設定された経過時間ΔTより大きくなったか否かを判断する(ステップS406)。時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTに達していない場合(ステップS406/No)は、出力した画像が最終ページか否かを判断する(ステップS409)。最終ページでない場合には(ステップS409/No)、画像を再度出力する。最終ページと判断した場合には(ステップS409/Yes)、次の印刷要求が出されるまで待機する。
一方、時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTより大きくなった場合には(ステップS406/Yes)、再度色ずれ補正処理を実行する(ステップS407)。そして、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始し(ステップS408)、その後、画像を再度出力することになる。
以上のような一連の動作を行うことで、印刷開始時の色ずれ補正処理を一定間隔の時間ΔTsで実施するとともに印刷実行中の色ずれ補正を常に一定間隔の時間ΔTで実施することが可能となる。印刷開始時の色ずれ補正の実行間隔ΔTsは、印刷中に割り込みで実行される色ずれ補正の実行間隔ΔTとは異なる値を設定することが可能である。また、必要のない場合は、ユーザの判断で機能をON/OFFすることも可能である。
このように、印刷開始時の色ずれ補正処理の実行間隔を、前回の色ずれ補正処理から一定時間を経過した場合に実施するように制御することで、色ずれ補正処理を最適な間隔に設定することが可能となる。したがって、画像の品質を維持した状態で、ユーザの使い勝手を向上させることが可能になる。
特に、印刷開始時の色ずれ補正を行う頻度を減少することができるため、ユーザが必要以上に待たされる感覚を持たずに済むという効果が得られる。
また、前回の印刷終了時から今回の印刷開始時の間に色ずれを発生させる要因としては、環境温度の変化が主な原因の1つと考えられる。したがって、色ずれ補正処理を実施する際、色すれ補正処理を実行する時間を計測すると同時に、温度検出センサ20を使用して環境温度を計測して、その値もパラメータメモリ14に保存する。このとき、前回の色ずれ補正時からの温度変化が一定の範囲内にある場合には、色ずれ量は小さいものと判断し、上述したステップS403の色ずれ補正処理を行わないようにすることで、不要な色ずれ補正を実施しないようにする構成としてもよい。
また、本実施形態のカラープリンタによれば、比較的連続して印刷を実行する場合には、印刷開始時の色ずれ補正処理が、画像品質を低下させない程度に間引かれる。これによりスループットが向上し、ユーザが必要以上に待たされる感覚を持たずに済むという効果が得られる。しかし、印刷の間隔が一定時間以上になると、印刷開始時に色ずれ補正処理が実施されるため、所望の効果が得られないという可能性もある。
そこでさらに、本実施形態のカラープリンタによれば、印刷処理を行ってない印刷処理の待機中においても、前回の色ずれ補正処理からあらかじめ設定された一定時間の経過後に自動的に色ずれ補正処理を行うことが可能である。図8は、印刷処理の待機中に色ずれ補正処理を行う場合の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態におけるカラープリンタの装置の構成は、基本的に上述した実施形態と同様のものとする。
まず、カラープリンタでの処理が開始されると、まず、ユーザからの印刷要求があるか否かを判断する(ステップS501)。印刷要求がない場合には(ステップ5401/No)、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間があらかじめ設定された経過時間ΔTwより大きくなったか否かを判断する(ステップS510)。前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTwに達していない場合(ステップS510/No)は、印刷要求が出されるまでそのまま待機する。一方、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTwよりも大きくなった場合(ステップS510/Yes)は、色ずれ補正処理を実行する(ステップS511)。そして、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始し(ステップS512)、その後、印刷要求が出されるまで待機することになる。
印刷要求が出された場合には(ステップS501/Yes)、前回色ずれ補正を実行した時からの経過時間が、あらかじめ設定された経過時間ΔTsより大きくなったか否かを判断する(ステップS502)。
前回の色ずれ補正実行時からの経過時間があらかじめ設定しておいた時間ΔTsに達していない場合(ステップS502/No)には、パラメータメモリ14に保存されている色ずれ補正の補正量を反映した状態で印刷処理を実行し、1ページの画像を出力する(ステップS505)。
一方、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間があらかじめ設定しておいた時間ΔTsより大きくなった場合には、色ずれ補正処理を実行する(ステップS503)。この色ずれ補正処理は、上述したように転写ベルト51上にトナーで色ずれ検出用のトナーパターンを形成し、このパターンをセンサで検出することで、主走査方向、副走査方向のレジストおよび倍率を調整して4色の色ずれが最小となるようにする処理である。ここで算出したずれ量および補正量は、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用できるように、パラメータメモリ14に保存するものとする。
色ずれ補正処理を行った後、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始する(ステップS504)。この色ずれ補正処理からの経過時間のカウントは、時間計測部15に内蔵された時間計測用のカウンタをクリア(初期化)し、カウントを開始することになる。時間計測部15は、システム内部のクロックを使用してこれをカウントすることにより、色ずれ補正処理実行時からの経過時間を測定するものである。さらに、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始するとともに、パラメータメモリ14に保存されている色ずれの補正量を反映した状態で印刷処理を実行し、1ページの画像を出力する。
次に、連続印刷中に前回の色ずれ補正実行時からの経過時間が、あらかじめ設定された経過時間ΔTより大きくなったか否かを判断する(ステップS506)。時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTに達していない場合(ステップS506/No)は、出力した画像が最終ページか否かを判断する(ステップS509)。最終ページでない場合には(ステップS509/No)、画像を再度出力する。最終ページと判断した場合には(ステップS509/Yes)、次の印刷要求が出されるまで待機する。
一方、時間計測用のカウンタの値を参照し、前回の色ずれ補正実行時からの経過時間がΔTより大きくなった場合には(ステップS506/Yes)、再度色ずれ補正処理を実行する(ステップS507)。そして、色ずれ補正処理からの経過時間のカウントを開始し(ステップS508)、その後、画像を再度出力することになる。
以上のような一連の動作を行うことで、印刷開始時の色ずれ補正処理を一定間隔の時間ΔTsで実施するとともに印刷実行中の色ずれ補正を常に一定間隔の時間ΔTで実施することが可能となる。
また、印刷待機中の色ずれ補正の実行間隔は、印刷中に割り込みで実行される色ずれ補正の実行間隔とは異なる値ΔTwを設定できるようにすることも可能である。また、この機能を有効にした場合には、待機中は常に一定間隔で色ずれ補正処理が実行されるため、色ずれ補正処理の実行回数の最大値を設定することも可能である。この場合、印刷待機中に設定した回数だけ色ずれ補正を実行した場合、それ以降は色ずれ補正を行わないようにする。さらに、必要のない場合は、ユーザの判断で機能をON/OFFすることも可能である。
このように、印刷開始時の色ずれ補正処理の実行間隔を、前回の色ずれ補正処理から一定時間を経過した場合に実施するように制御することで、色ずれ補正処理を最適な間隔に設定することが可能となる。したがって、画像の品質を維持した状態で、ユーザの使い勝手を向上させることが可能になる。
特に、印刷開始時の色ずれ補正を行う頻度を減少することができるため、ユーザが必要以上に待たされる感覚を持たずに済むという効果が得られる。
さらに、印刷待機中の色ずれ補正処理は自動的に実行されるため、ユーザは色ずれ補正処理を意識することなく画像品質を一定のレベルに保つことが可能となる。
さらに、通常の画像形成装置における色ずれ補正処理は、一度装置本体の電源が切れてしまうと前回の色ずれ補正処理からの経過時間が保存されないため、電源投入時に、改めて色ずれ補正処理が行われることになる。このため、省エネ機能などによりシステムの電源がOFFされた状態から復帰した場合や、ユーザが電源をOFF/ONを繰り返した場合などには、前回の色ずれ補正実行時から時間が経過していない場合でも必ず補正処理が実行されるという問題がある。
そこで、さらに、上述した実施形態のカラープリンタは、装置自身の電源が切れた場合であっても、時間計測部15に、バッテリバックアップされたリアルタイムクロックを使用する。
このリアルタイムクロックは、計時専用のICであり、システムからコマンドを用いて読み出すことにより、現在の時間情報を採取することができるものである。非常に低消費電力で動作するため、バッテリでバックアップすることで、システムの電源が切られている間も電源供給を受けて動作し続けることが可能である。
図5から図8の各フローチャートにおける時間計測のステップでは、リアルタイムクロックから現在時刻を読み出し、パラメータメモリ14に保存する。前回の色ずれ補正処理からの経過時間とあらかじめ設定した時間間隔との比較を行うステップでは、パラメータメモリ14に保存した前回の色ずれ補正処理の実行時間と、リアルタイムクロックから読み出した現在時間との差から、色ずれ補正実行時からの経過時間を算出する。
このように、時間計測部15にバッテリバックアップされたリアルタイムクロックを使用することにより、カラープリンタの電源をOFFにしても、前回の色ずれ補正処理からの経過時間を計測することが可能となる。したがって、省エネ機能等によりシステムの電源がOFFされた状態から復帰した場合や、ユーザが電源をONした場合などにも、画像の品質を維持した状態で、色ずれ補正処理を最適な間隔で行うことが可能となる。
本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置のプロッタ部17を示す図である。 本実施形態の画像形成装置における色ずれ補正処理時の色ずれ量検出用パターンの一例を示す図である。 本実施形態の画像形成装置における色ずれ補正処理の動作を示すフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置における通常動作時の動作を示すフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置において、色ずれ量に応じて次回の色ずれ補正の実行間隔を変化させる動作を示すフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置において、印刷開始時に色ずれ補正処理を行うか否かの動作を示すフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置において、印刷処理の待機中に色ずれ補正処理を行う場合の動作を示すフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置を好適に適応した場合の、タンデム方式を採用した直接転写方式の構成を示す図である。 本実施形態の画像形成装置を好適に適応した場合の、タンデム方式を採用した間接転写方式の構成を示す図である。 従来のタンデム方式を採用した直接転写方式の画像形成装置を示すブロック図である。 従来のタンデム方式を採用した間接転写方式の画像形成装置を示すブロック図である。
符号の説明
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 パラメータメモリ
15 時間計測部
16 操作表示部
17 プロッタ部
18 I/O部
19 トナーマークセンサ
20 温度検出センサ
21 モータ制御部
22 モータドライバ回路
23 モータ
24 システムバス
51 転写ベルト
52 駆動ローラ
53 従動ローラ
54 2次転写ローラ
55 クリーニング装置
6 定着部
7 制御部
70 記録紙
71 給紙カセット
72 プロッタ制御部
1K,1M,1C,1Y 書き込みユニット
2K,2M,2C,2Y 感光体ドラム
3K,3M,3C,3Y 現像ユニット
4K,4M,4C,4Y 転写ローラ

Claims (8)

  1. 画像形成部において形成した複数の色ごとのトナー画像を重ね合わせた転写用画像を転写ベルト上に形成し、転写部において前記転写用画像を記録媒体に転写する画像形成装置であって、
    前記転写ベルト上に各色のパターンを形成するパターン形成手段と、
    前記パターン形成手段により形成された各色の前記パターンの位置ずれを検出するセンサと、
    前記センサにより検出した前記位置ずれに基づいて位置ずれを補正する位置ずれ補正手段と、
    前記位置ずれ補正手段により最後に前記位置ずれ補正が行われた時からの経過時間を計測する計測手段と
    前記計測手段により計測された経過時間が所定の時間間隔より大きくなったかどうかを判定する判定手段と、
    前記センサにより検出された位置ずれの大きさに基づいて前記所定の時間間隔の値を変更する時間間隔変更手段と、を有し、
    前記パターン形成手段と前記センサと前記位置ずれ補正手段とによる一連の処理は、前記判定手段により前記経過時間が所定の時間間隔より大きくなったと判定されたときに実行され、
    前記時間間隔変更手段は、前記センサにより検出された位置ずれの大きさが第1の所定値より大きい場合は、前記所定の時間間隔の値を小さくし、前記センサにより検出された位置ずれの大きさが第2の所定値より小さい場合は、前記所定の時間間隔の値を大きくし、前記センサにより検出された位置ずれの大きさが第1の所定値以下であり、第2の所定値以上である場合は、前記所定の時間間隔の値を変更しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パターン形成手段と前記センサと前記位置ずれ補正手段とによる一連の処理は、前記判定手段により前記経過時間が所定の時間間隔より大きくなったと判定したときに、前記画像形成装置の状態に関わらず実行されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置の状態は、前記転写を一時停止する出力待機状態であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置の状態は、前記画像形成装置の電源がOFF状態または一時休止状態であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記パターン形成手段と前記センサと前記位置ずれ補正手段とによる一連の処理は、前記センサにより検出された前記位置ずれの大きさが第3の所定値以上であるときも実行されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の時間間隔を設定する設定手段ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写ベルトは、前記画像が直接転写される前記転写媒体を搬送するベルトであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写ベルトは、前記画像が第1の前記転写位置にて転写され、第1の前記転写位置にて転写された前記画像を第2の転写位置にて前記転写媒体に転写する、中間ベルトであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2004347637A 2004-11-30 2004-11-30 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4488205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004347637A JP4488205B2 (ja) 2004-11-30 2004-11-30 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004347637A JP4488205B2 (ja) 2004-11-30 2004-11-30 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006154555A JP2006154555A (ja) 2006-06-15
JP4488205B2 true JP4488205B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=36632920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004347637A Expired - Fee Related JP4488205B2 (ja) 2004-11-30 2004-11-30 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4488205B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4968241B2 (ja) * 2008-11-14 2012-07-04 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP5338535B2 (ja) * 2009-07-15 2013-11-13 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
JP2014059490A (ja) 2012-09-18 2014-04-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP6335013B2 (ja) * 2014-04-30 2018-05-30 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6614850B2 (ja) * 2015-08-03 2019-12-04 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7195828B2 (ja) * 2018-09-10 2022-12-26 キヤノン株式会社 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001008010A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Hitachi Ltd 画像記録方法および画像記録装置
JP2002072603A (ja) * 2000-09-05 2002-03-12 Fujitsu Ltd 電子写真記録装置
JP2004013101A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置及び画像形成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001008010A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Hitachi Ltd 画像記録方法および画像記録装置
JP2002072603A (ja) * 2000-09-05 2002-03-12 Fujitsu Ltd 電子写真記録装置
JP2004013101A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006154555A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8693930B2 (en) Image formation device and image correction method
JP4622206B2 (ja) カラー画像形成装置
JP4530020B2 (ja) 画像形成装置
JP2008026699A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2005017422A (ja) 画像形成装置
JP4616712B2 (ja) 色ずれ補正方法及び画像形成装置
JP2007086439A (ja) カラー画像形成装置
JP4978925B2 (ja) 画像形成装置
JP2008026701A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4708062B2 (ja) カラー画像形成装置
US9354574B2 (en) Method of controlling performance of auto color registration and image forming apparatus using the same
JP4488205B2 (ja) 画像形成装置
JP3881335B2 (ja) 画像形成装置
JP5987642B2 (ja) 画像形成システム及び校正方法
JP4585904B2 (ja) 色ずれ補正方法及び画像形成装置
JP5107009B2 (ja) カラー画像形成装置およびプログラム
JP7497148B2 (ja) 画像形成装置
JP5013215B2 (ja) 画像形成装置
JP4376205B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2007025205A (ja) 画像形成装置および該装置の制御方法
JP2011154217A (ja) 画像形成装置
JP2006119367A (ja) 画像形成装置及び色ずれ補正方法
JP2006267591A (ja) 印刷装置、濃度調整方法及びコンピュータプログラム
JP5113457B2 (ja) カラー画像形成装置、プログラムおよび位置ずれ量検出方法
JP5966743B2 (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100323

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees