JP4487932B2 - 濃度補正テーブル生成装置、濃度補正テーブル生成方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

濃度補正テーブル生成装置、濃度補正テーブル生成方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置により形成される画像の濃度むらを補正する技術に関する。
インクジェットプリンタ等、液滴吐出機構を有する画像形成装置は、印刷の高速化のためにインクを吐出するノズルを複数有している。ここで、理想的にはすべてのノズルが均一な間隔で一列に配列されていることが望ましい。しかし、現実には製造技術上の問題からノズルの間隔には一定のばらつきが存在する。また、ノズルから吐出されるインクの量にばらつきが生じる場合もある。このような印刷ヘッドを用いて印刷を行うと、ヘッドから吐出されたインクは、ノズル間隔のばらつきに起因して着弾位置や大きさにばらつきが発生する。すなわち、用紙上に形成される画像(ドット)は、ノズルのばらつきを反映したものとなってしまう。特にラインヘッド型インクジェットプリンタのような用紙送り方向のみの1パス型の画像形成装置においては、このようなノズルのばらつきはいわゆるバンディング現象を引き起こす原因となる。
ノズルのばらつきに起因するバンディング現象を抑制する技術として、画像処理によりノズルのばらつきを補償する技術がある(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、ノズルのばらつきに起因する印刷濃度のむらを、補正テーブルにより補償する技術が開示されている。すなわち、特許文献1は、いわゆるベタパターンを印刷したときの印刷濃度に基づいて得られた補正係数をあらかじめ画像形成装置に記憶しておき、印刷時には画素の階調値に補正係数を乗じることにより濃度むらを補正する技術を開示している。
特開平1−129667号公報
濃度補正の精度を上げる方法は様々なものが考えられる。中でも、補正テーブルに記憶するデータの数を増やすことが最も直接的な方法である。精度向上という観点からは、プリンタが出力可能な全階調値についてデータを記憶しておくことが望ましい。しかし、補正テーブルに記憶するデータ量が多くなると、そのぶん多くのメモリを確保しなければならないという問題が生じる。一方、省メモリ化の観点からは、補正テーブルに記憶するデータ量は少ないほうが望ましい。補正テーブルのデータ量を削減した場合、補正テーブルに記憶されたデータ間については、線形補間により補正値を算出する必要がある。しかし、入出力特性が線形性でない領域について線形補間をすると、補間による誤差が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、補間誤差を許容範囲に収めることができ、かつ、メモリ容量を抑えた補正テーブルを作成する技術を提供する。
上述の課題を解決するため、本発明は、画像形成装置の濃度補正に用いる濃度補正テーブルを記憶する記憶手段と、前記画像形成装置の入出力特性であって、複数のデータ点を有する入出力特性を取得する入出力特性取得手段と、前記入出力特性取得手段により取得された入出力特性が有するデータ点のうち、あらかじめ決められた数のデータ点を、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値として特定する初期化手段と、前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、一のデータ点を処理の基準となる基準データ点として、前記基準データ点と特定方向において隣接するデータ点を隣接データ点として特定するデータ点特定手段と、前記基準データ点と前記隣接データ点との間の補間処理により、これら2点間における補間特性を算出する補間特性算出手段と、前記補間特性算出手段により算出された補間特性と、前記入出力特性とを比較することにより、前記基準データ点と前記隣接データ点との間における補間誤差を算出する補間誤差算出手段と、前記補間誤差算出手段により算出された補間誤差が、あらかじめ決められた許容誤差以下または許容誤差未満であるか判断する補間誤差判断手段と、前記補間誤差判断手段により前記補間誤差が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満でないと判断された場合、前記入出力特性において前記基準データ点と前記隣接データ点との間に存在するデータ点のうち、あらかじめ決められた条件を満たすデータ点を、前記記憶手段に記憶された濃度補正テーブルに追加する濃度補正テーブル更新手段と、前記濃度補正テーブル更新手段により追加されたデータ点を、新たな隣接データ点として特定する隣接データ点更新手段と、前記判断手段により前記補間誤差が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満であると判断された場合、前記隣接データ点を新たな基準データ点として特定する基準データ点更新手段と、前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、前記基準データ点更新手段により新たな基準データ点として特定されたデータ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在するか判断する終了判断手段と、前記終了判断手段により、前記基準データ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在しないと判断された場合、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点を確定する濃度補正テーブル確定手段とを有する濃度補正テーブル生成装置を提供する。
好ましい態様において、この濃度補正テーブル生成装置は、前記画像形成装置が複数のノズルを有し、前記入出力特性が、複数の最大出力値および最小出力値であって、各々前記複数のノズルの各々に対応する複数の最大出力値および最小出力値を含み、前記初期化手段が、前記複数の最大出力値のうち一の出力値に対応するデータ点と、前記複数の最小出力値のうち一の出力値に対応するデータ点とを初期値として特定してもよい。この場合、前記複数の最大出力値のうち一の出力値が、前記複数の最大出力値のうち最小の出力値であり、前記複数の最小出力値のうち一の出力値が、前記複数の最小出力値のうち最大の出力値であってもよい。
さらに別の好ましい態様において、この濃度補正テーブル生成装置は、前記補間の最大値であってもよい。
さらに別の好ましい態様において、この濃度補正テーブル生成装置は、前記入出力特性取得手段が、前記画像形成装置が出力可能な全階調値についてのデータ点を含んでもよい。
また、本発明は、コンピュータ装置に上記の機能を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
さらに、本発明は、コンピュータ装置に、画像形成装置の濃度補正に用いる濃度補正テーブルを生成する濃度補正テーブル生成方法であって、前記画像形成装置の入出力特性であって、複数のデータ点を有する入出力特性を取得する入出力特性取得ステップと、前記入出力特性が有するデータ点のうち、あらかじめ決められた数のデータ点を、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値として特定する初期化ステップと、前記初期化ステップにおいて特定されたデータ点のうち、一のデータ点を処理の基準となる基準データ点として、前記基準データ点と特定方向において隣接するデータ点を隣接データ点として特定するデータ点特定ステップと、前記基準データ点と前記隣接データ点との間の補間処理により、これら2点間における補間特性を算出する補間特性算出ステップと、前記補間特性と、前記入出力特性とを比較することにより、前記基準データ点と前記隣接データ点との間における補間誤差の代表値を算出する補間誤差算出ステップと、前記補間誤差の代表値が、あらかじめ決められた許容誤差以下または許容誤差未満であるか判断する補間誤差判断ステップと、前記補間誤差判断ステップにおいて前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満でないと判断された場合、前記代表値に対応するデータ点を、前記記憶手段に記憶された濃度補正テーブルに追加する濃度補正テーブル更新ステップと、前記濃度補正テーブル更新ステップにおいて追加されたデータ点を、新たな隣接データ点として特定する隣接データ点更新ステップと、前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満であると判断された場合、前記隣接データ点を新たな基準データ点として特定する基準データ点更新ステップと、前記初期化ステップにおいて特定されたデータ点のうち、前記基準データ点更新手段により新たな基準データ点として特定されたデータ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在するか判断する終了判断ステップと、前記終了判断ステップにおいて、前記基準データ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在しないと判断された場合、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点を確定する濃度補正テーブル確定ステップとを有する補正テーブル生成方法とを有する補正テーブル生成方法を提供する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1.画像形成システム>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成システム1の機能構成を示すブロック図である。画像形成システム1は、画像形成装置200およびPC(Personal Computer)100から構成される。画像形成装置200は、制御データに従ってインクの吐出を行い用紙(記録材)上に画像を形成する装置である。PC100は、画像形成装置200を制御するコンピュータ装置である。PC100は、ワードプロセッサ、画像加工ソフト等のアプリケーション108と、画像形成装置200を制御するためのデバイスドライバ109とを有する。アプリケーション108は、ユーザの指示入力などに応じて画像データをデバイスドライバ109に引き渡す。デバイスドライバ109は、処理対象の画像データ(RGB(赤、緑、青)カラー多値)を、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の色毎にノズルからのインクの吐出を指示する制御データに変換し、制御データを画像形成装置200に出力する機能を有する。
デバイスドライバ109は、詳細には以下の機能を有する。解像度変換部101は、入力されたカラー多値の画像データを、画像形成装置200で処理可能な解像度に解像度変換する。色空間変換部102は、RGB形式の画像データをCMYK形式の画像データに変換する。濃度補正部103は、濃度補正テーブルTB1を用いて画像データに濃度補正処理を行う。ここで、濃度補正テーブルTB1は画像形成装置200に記憶されている濃度補正テーブルTB1を読み出してPC100に記憶したものである。濃度補正テーブルTB1の詳細は後述する。量子化部104は、多値CMYKデータを2値CMYKデータに変換する2値化処理を行う。ラスタライズ部105は、2値CMYKデータから制御データを生成する。画像形成装置200の画像形成部250は、制御データに従ってCMYK各色のインクを吐出する。こうして、画像形成システム1は用紙(記録材)上に画像を形成する。
図2は、画像形成装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態において、画像形成装置200はラインヘッド型インクジェットプリンタである。CPU(Central Processing Unit)210は、ROM(Read Only Memory)220に記憶されている印刷処理プログラムを読み出して実行する。ROM220は、画像形成装置200に固有の濃度補正テーブルTB1を記憶している(濃度補正テーブルTB1の詳細は後述する)。また、ROM220は、書き換え可能なEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)であることが望ましい。RAM(Random Access Memory)230は、CPU210がプログラムを実行する際の作業エリアとして機能する。I/F240は、PC100等の他の機器との間でデータや制御信号の送受信を行うためのインターフェースである。RAM230はまた、I/F240を介して受信したデータを記憶する。画像形成部250は、CPU210の制御下で、ノズル制御データに従って用紙上に画像形成を行う。以上の各構成要素は、バス290で相互に接続されている。CPU210がアプリケーション108およびデバイスドライバ109を実行することにより、画像形成装置200は、図1に示される各機能構成要素に相当する機能を具備する。
画像形成部250は、図2に示されるように、さらに以下で説明する構成を有している。ラインヘッド251は、インクを吐出するノズル(図示略)を複数(z個)有する印刷ヘッドである。ノズルは、圧電体により液滴を吐出するピエゾ式のもの、加熱により吐出する加熱式のもの等、いかなる構造のノズルでもよい。ラインヘッド251は、画像形成装置200が印刷可能な用紙の最大幅以上の大きさを有している。インクタンク252はノズルにインクを供給するものであって、CMYKの色毎に設けられている。本実施形態において、画像形成装置200は4色のインクを用いて画像形成を行うが、6色、7色、あるいはそれ以上の色数のインクを用いる構成としてもよい。ページバッファ257は、画像1ページ分のノズル制御データを記憶するメモリである。ヘッド駆動回路253は、制御部254の制御下で、ラインヘッド251に搭載された複数のノズルのうち、指定されたノズルからインクの液滴を吐出させるための制御信号をラインヘッド251に出力する。このように、指定されたノズルから、用紙に対しインクの液滴が吐出される。ノズルから吐出されたインクの液滴は、用紙上にドットを形成する。以下、説明の便宜上、ノズルからインクの液滴を吐出することを「ドットのオン」、ノズルからインクの液滴を吐出しないことを「ドットのオフ」と表現する。例えば「ドットのオン/オフを指定するデータ」とは、指定されたノズルについてインクの液滴を吐出するか吐出しないかを指定するデータを意味する。また、「ドット」とはノズルから吐出されるインク滴、またはそのインク滴により用紙上に形成された画像を意味する。
ラインヘッド251は用紙幅以上のサイズを有しているので、1ライン分のドットを形成することができる。モータ255は用紙を所定方向に移動(紙送り)させるモータである。モータ駆動回路256は、制御部254の制御下でモータ255に駆動信号を出力する。モータ255が用紙を1ライン分移動させると、次のラインの描画が行われる。画像形成装置200は、このようにして1方向の走査(用紙の紙送り)のみで1枚の用紙に画像形成を行うことができる。
図3は、PC100のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU110は、PC100の各構成要素を制御する制御部である。CPU110は、HDD(Hard Disk Drive)150に記憶されている制御データ生成プログラム(デバイスドライバ)を読み出して実行する。RAM130は、CPU110がプログラムを実行する際の作業エリアとして機能する。ROM120は、PC100の起動に必要なプログラム等を記憶している。I/F140は、画像形成装置200等の他の機器との間でデータや制御信号の送受信を行うためのインターフェースである。HDD150は、各種データやプログラムを記憶する記憶装置である。また、HDD150は、画像形成装置200から読み出した濃度補正テーブルTB1を記憶する。キーボード160およびディスプレイ170は、ユーザがPC100に対し操作入力を行うためのユーザインターフェースである。以上の各構成要素は、バス190で相互に接続されている。CPU210が印刷処理プログラムを実行することにより、PC100は、図1に示される各機能構成要素に相当する機能を具備する。なお、図示は省略したが、PC100と画像形成装置200とは、I/F140およびI/F240を介して、有線あるいは無線で接続されている。
図4は、画像形成システム1の動作を示すフローチャートである。画像形成装置200の図示せぬ電源が投入されると、CPU210は、ROM220から印刷処理プログラムを読み出して実行する。印刷処理プログラムを実行すると、CPU210は、制御データの入力待ち状態となる。PC100において、アプリケーション108から印刷指示が入力されると、CPU110は、HDD150から画像形成装置200のデバイスドライバ109を読み出して実行する。まず、CPU110は処理対象の画像データをHDD150から読み出し、RAM130に記憶する(ステップS100)。本実施形態において、入力画像データはRGBカラー多値の画像データである。また、画像形成装置200はCMYK4色のインクにより画像形成を行うインクジェットプリンタである。したがって、画像形成装置200は、RGBからCMYKへと画像データの色空間を変換する必要がある。また、入力される画像データは画素ごとに階調値を有しているが、画像形成装置200のノズルから吐出されるインクは、あるサイズのドットについてドットのオン/オフ(ドットを打つ/打たない)の2階調のみで中間階調を表現することができない。また、画像形成装置200が形成することのできるドットのサイズはS、M、Lの3種類である。このため画像形成装置200においては、入力画像データの1画素に、aドット×aドットのドットマトリクスを対応させ、ドットマトリクスに描画されるドットの数で階調表現を行っている。なお、ドットマトリクスは正方形に限定されず、長方形であってもよい。したがって、入力画像データをドットのオン/オフを指定するデータに変換する必要がある。このために、以下で説明するように、画像データの解像度を、ノズルの数に相当する解像度に変換する処理、および、多階調の画像データをドットのオン/オフを指定する2階調のデータに変換する処理を行う必要がある。なお、画像形成装置200が形成することのできるドットサイズは3種類に限られず、それ以上でも以下でもよい。
続いてCPU110は、入力画像データの解像度を判断する。CPU110は入力画像データの解像度が画像形成装置200で処理可能な解像度と異なる場合には、入力画像データを、画像形成装置200が処理可能な解像度とする解像度変換処理を行う(ステップS110)。CPU110は、解像度変換後の画像データをRAM130に記憶する。続いてCPU110は、解像度変換後の画像データを画像形成装置200の色空間に適合させるため、RGB形式の画像データをCMYK形式の画像データに変換する(ステップS120)。CPU110は色変換後の画像データをRAM130に記憶する。続いてCPU110は、色変換後の画像データに対して濃度補正テーブルTB1を用いて濃度補正処理を行う(ステップS130)。濃度補正処理の詳細については後述する。
続いてCPU110は、濃度補正後の画像データに対してディザマトリクス法、誤差拡散法等による2値化(量子化)処理を行う(ステップS140)。CPU110は、濃度補正後の画像データをRAM130に記憶する。CPU110は、濃度補正後の画像データから、制御データを生成するラスタライズ処理を行う(ステップS150)。CPU110は、生成された制御データを画像形成装置200に出力する。画像形成装置200の画像形成部250は、制御データに従って用紙上に画像形成を行う。画像形成装置200は、このようにして濃度が補正された画像を用紙に形成する。
<2.濃度補正テーブルの生成>
続いて、濃度補正テーブルTB1の生成方法について説明する。ここでは、黒インク(K)を例に取り説明するが、濃度補正テーブルは各色について作成される。
図5は、本実施形態に係る濃度補正テーブル生成システム2の機能構成を示すブロック図である。濃度補正テーブル生成システム2は、画像形成装置200、PC300、およびスキャナ400から構成される。図示は省略したが、PC300と画像形成装置200、PC300とスキャナ400はそれぞれ、有線あるいは無線で接続されている。PC300は、濃度補正テーブル生成のためのテストパターン301を記憶している。画像形成装置200の画像形成部250は、テストパターン301に従って画像Dを出力する。スキャナ400は画像Dを読み取り、スキャン画像を生成する。スキャナ400は、生成したスキャン画像をPC300に出力する。PC300は、受信したスキャン画像をスキャン画像304として記憶する。PC300の濃度測定部303は、スキャナ400から出力されたスキャン画像304の濃度を計算する。濃度補正テーブル生成部302は、濃度測定部303による濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成する。画像形成装置200は、PC300が生成した濃度補正テーブルを濃度補正テーブルTB1として記憶する。
図6は、濃度補正テーブル生成部302の詳細を示すブロック図である。入出力特性取得部3021は、濃度測定部303による濃度測定結果から、画像形成装置200の入出力特性を生成する。入出力特性は、複数のデータ点を含む。補間特性算出部3022は、まず、複数のデータ点から、濃度補正テーブルTB1に記録するデータ点を、少なくとも2つ特定する。補間特性算出部3022は、少なくとも2つのデータ点のうち、処理の基準となる基準データ点と、基準データ点と特定方向において隣接する隣接データ点とを特定する。補間特性算出部3022は、基準データ点および隣接データ点から、これら2点間の補間特性を算出する。補間誤差算出部3023は、補間特性と入出力特性とを比較することにより、これら2点間の補間誤差の最大値を算出する。補間誤差判断部3024は、補間誤差の最大値が、あらかじめ決められた許容誤差以下(あるいは許容誤差未満)であるか判断する。補間誤差判断部3024により、補間誤差の最大値があらかじめ決められた許容誤差以下でないと判断された場合、濃度補正テーブル更新部3025は、最大値に対応するデータ点を、あらかじめ決められた条件に従って、濃度補正テーブルTB1に追加する。濃度補正テーブルTB1が更新されると、補間特性算出部3022は、追加されたデータ点を新たな隣接データ点として、基準データ点と隣接データ点の間の補間特性を算出する。また、補間誤差判断部3024により、補間誤差の最大値があらかじめ決められた許容誤差以下でないと判断された場合、隣接データ点が、新たな基準データ点とされる。これらの処理の詳細は後述する。このように、本実施形態において、濃度補正テーブル生成システム2は、補間誤差の代表値として補間誤差の最大値を用いる。しかし、濃度補正テーブル生成システム2は、最大値以外の他の代表値を用いてもよい。
図7は、PC300のハードウェア構成を示す図である。PC300のハードウェア構成は基本的にPC100と同一であるので詳細な説明を省略し、PC100との相違点のみ説明する。HDD350は、濃度補正テーブル生成のための濃度補正テーブル生成プログラムを記憶している。また、HDD350は、濃度補正テーブル生成のためのテストパターン301を記憶している。
図8は、濃度補正テーブル生成処理を示すフローチャートである。ユーザがキーボード360を操作する等の方法により濃度補正テーブルの生成を指示すると、PC300のCPU310は、HDD350から濃度補正テーブルの生成プログラムを読み出して実行する。CPU310が濃度補正テーブル生成プログラムを実行することにより、PC300は、図6に示される濃度補正テーブル生成装置としての機能を具備する。まず、ステップS20において、CPU310は、画像形成装置200の入出力特性を取得する。入出力特性とは、入力輝度と出力輝度との関係を示す情報である。入出力特性取得処理の詳細は次のとおりである。
図9は、入出力特性取得処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS201において、CPU310は、テストパターン画像を生成する。CPU310は、HDD350に記憶されているテストパターン301を読み出す。CPU310は読み出したテストパターン301を、I/F340を介して画像形成装置200に出力する。テストパターン301は、画像形成装置200のノズルが出力可能な全階調値を出力させるための画像データである。画像形成装置200が、例えば8ビットの階調表現が可能である場合、テストパターン301は、0〜255の256階調のパターンを含む画像である。テストパターン301のデータを受信すると、ステップS202において、画像形成装置200は、受信したデータに従って用紙上にテストパターンを印刷する。このテストパターンは濃度補正テーブルを生成するためのものであるので、テストパターンの印刷の際には濃度補正処理は行われない。したがって、テストパターンは、ノズルの物理的特性に起因する印刷むらを含んだ状態で印刷される。
次に、ステップS203において、スキャナ400は、印刷されたテストパターンの画像Dを読み取る。以降の処理でノズル毎の輝度値を測定するため、画像読み取りの際には印刷解像度より高い解像度で読み取りを行う。例えば、720dpi(dot per inch)の解像度で印刷した場合、2880dpiの解像度で読み取りを行う。この場合、印刷ドット1つに対し4点の濃度データを取得することができる。スキャナ400は、読み取った画像DのデータをPC300に出力する。PC300のCPU310は、入力された画像データをスキャン画像304としてHDD350に記憶する。
続いて、CPU310は、スキャン画像304における濃度データ(出力輝度)と、各ノズルとの対応付けを行う。CPU310は、濃度があらかじめ決められたしきい値を下回ったデータに相当する位置をテストパターンの端部と特定する。CPU310は、このようにしてテストパターンの例えば左隅に相当するデータを特定する。CPU310は、特定した左隅から、縦4点×横4点=16点分の濃度データを、テストパターンの左隅の画素(ノズル)に対応する濃度データ、すなわち単位領域の濃度データとして特定する。その他のノズルについても同様である。
次に、ステップS204において、CPU310は、入出力特性を生成する。CPU310は、テストパターン301の画像データから、入力輝度を得ることができる。また、CPU310は、スキャン画像304から、出力輝度を得ることができる。入出力特性は、複数のデータ点を含む。8ビット画像データの場合、入力輝度は0〜255の256階調なので、あるノズルにおける入出力特性は、256個のデータ点を含む。各データ点は、入力輝度と、その入力輝度に対応する出力輝度とを含む。以下の説明において、入力輝度xおよび出力輝度yに対応するデータ点を(x,y)と表す。
図10は、入出力特性を例示する図である。CPU310は、画像形成装置200が有するz個のノズルの各々に対して、入出力特性Tbestを取得する。図10において、3つのノズルの入出力特性Tbest 〜Tbest が示されている。理想的には、すべてのノズルの入出力特性は同一であることが望ましい。しかし、現実には製造誤差などの理由により、各ノズルの入出力特性は完全に同一とはならない。CPU310は、生成したz組の入出力特性Tbest 〜Tbest z−1を、RAM130に記憶する。
再び図8を参照して説明する。入出力特性を取得すると、ステップS21において、CPU310は、濃度補正テーブルを初期化する。すなわち、CPU310は、濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値を特定する。詳細には次のとおりである。
図11は、初期化処理の詳細を示すフローチャートである。まず、CPU310は、RAM330に濃度補正テーブルTB1の記憶領域を確保する。この時点では、濃度補正テーブルに含まれるデータ点はない。次に、ステップS111において、CPU310は、z組の入出力特性から、最大入力輝度における各ノズルの出力輝度を算出する。ここで、8ビット画像の場合、最大入力輝度=255である。例えば、CPU310は、入出力特性Tbest 〜Tbest から、入力輝度=255に対応する出力輝度が、それぞれ、252、251、245であると算出する。次に、ステップS112において、CPU310は、最大入力輝度に対する出力値のうち最小値O minを特定する。先ほどの例では、O min=245である。
次に、ステップS113において、CPU310は、入出力特性から、最小入力輝度における各ノズルの出力輝度を算出する。ここで、8ビット画像の場合、最小入力輝度=0である。例えば、CPU310は、入出力特性Tbest 〜Tbest から、入力輝度=0に対応する出力輝度が、それぞれ、40、43、38であると算出する。次に、ステップS114において、CPU310は、最小入力輝度に対する出力値のうち最大値O maxを特定する。先ほどの例では、O max=38である。
次に、ステップS115において、CPU310は、O minおよびO maxに対応するデータ点を、初期値として濃度補正テーブルに追加する。すなわち上記の例では、(255,O min)および(0,O max)で表される2つのデータ点が濃度補正テーブルに追加される。すなわち、濃度補正テーブルがこれら2つのデータ点を含むように、RAM330に記憶された濃度補正テーブルを更新する。これらのデータ点を濃度補正テーブルに追加すると、CPU310は、初期化処理を終了する。なお、初期値として特定されるデータ点の数は2つに限定されない。CPU310は、3つ以上のデータ点を初期値として特定してもよい。例えば、CPU310は、O min、O max、およびこれらの中間点に対応するデータ点の3つのデータ点を初期値として濃度補正テーブルに追加してもよい。また、O minおよびO maxを算出する処理の順序は図11に示されるものに限定されない。CPU310は、O minよりもO maxを先に算出してもよい。
再び図8を参照して説明する。以下の処理は、処理対象ノズルを1つずつ順番に特定して、その処理対象ノズルに対して行われる。処理対象ノズルの特定は、例えば処理対象ノズルを示すパラメータを設定することにより行われる。濃度補正テーブルを初期化すると、ステップS22において、CPU310は、濃度補正テーブルに含まれるデータ点のうち、処理の基準となる基準データ点および、基準データ点と特定方向において隣接する隣接データ点を特定する。本実施形態において、CPU310は、入力輝度値が最小のデータ点を基準データ点として特定する、また、CPU310は、入力輝度値が増加する方向において基準データ点と隣接するデータ点を、隣接データ点として特定する。すなわち、データ点(0,O max)が基準データ点として特定され、データ点(255,O min)が隣接データ点として特定される。CPU310は、基準データ点および隣接データ点を特定する識別子を、RAM330に記憶する。なお、CPU310は、入力輝度値が最大のデータ点を基準データ点として特定してもよい。また、CPU310は、入力輝度値が減少する方向において基準データ点と隣接するデータ点を、隣接データ点として特定してもよい。
次に、ステップS23において、CPU310は、要求出力特性を算出する。要求出力特性とは、入力輝度−出力輝度座標系において、点(最小入力輝度,O max)と点(最大入力輝度,O min)を結ぶ直線により定義される。すなわち、CPU310は、点(0,O max)と点(255,O min)とを結ぶ直線を特定するパラメータを算出する。CPU310は、要求出力特性を特定するパラメータをRAM330に記憶する。次に、ステップS24において、CPU310は、補間誤差を算出する。詳細には次のとおりである。
図12は、補間誤差算出処理の詳細を示すフローチャートである。図13は、補間誤差算出処理を説明する図である。まず、CPU310は、パラメータiの記憶領域をRAM330に確保する。パラメータiは、入力輝度を示すパラメータである。本実施形態において、パラメータiは、0≦i≦255を満たす整数である。CPU310は、パラメータiの初期値を、基準データ点の入力輝度に設定する。本実施形態において、i=0として初期値が決定される。ステップS141において、CPU310は、基準データ点と隣接データ点との間の補間特性を算出する。
本実施形態において、線形補間が行われる。すなわち、CPU310は、点(0,O max)と点(255,O min)とを結ぶ直線を特定するパラメータを算出する。CPU310は、補間特性を特定するパラメータをRAM330に記憶する。本実施形態の1回目の処理において、要求出力特性と補間特性とは同一の直線である。
次に、ステップS142において、CPU310は、要求出力特性から、入力輝度Ii=iのときの出力輝度Oiを算出する。CPU310は、算出した出力輝度Oiの値をRAM330に記憶する。次に、ステップS143において、CPU310は、要求出力特性から、出力輝度=Oiのときの補正入力輝度Siを算出する。CPU310は、算出した入力輝度Siの値をRAM330に記憶する。要求出力特性と補間特性とが同一の直線である場合、Ii=Siである。次に、ステップS144において、CPU310は、入出力特性Tbest から、出力輝度=Oiのときの入力輝度Piを算出する。前述のように入出力特性は複数のデータ点を含む。CPU310は、入出力特性が、出力輝度=Oiであるデータ点を含んでいるか判断する。入出力特性が出力輝度=Oiであるデータ点を含んでいる場合、CPU310は、そのデータ点の入力輝度の値と等しくなるようにPiを決定する。入出力特性が出力輝度=Oiであるデータ点を含んでいない場合、CPU310は、補間によりPiを算出する。すなわち、CPU310は、出力輝度=Oiの前後2点のデータ点を用いて、出力輝度=Oiに対応する入力輝度Piを算出する。CPU310は、線形補間、n次多項式補間、指数補間、対数補間など任意のものを用いることができる。CPU310は、算出した入力輝度Piの値をRAM330に記憶する。なお、CPU310は、補間によらず、出力輝度とOiとの差が最小であるデータ点の入力輝度をPiとしてもよい。
次に、ステップS145において、CPU310は、補間誤差Diを算出する。補間誤差Diは、補間特性による入力輝度Siと入出力特性による入力輝度Piとの差の絶対値により定義される。すなわち、Di=|Si−Pi|である。CPU310は、算出した補間誤差Diと、補間誤差Diに対応する入力輝度Pi、入力輝度Piに対応する出力輝度DiとをRAM330に記憶する。次に、ステップS146において、CPU310は、必要な補完誤差の算出が完了したか判断する。すなわち、パラメータiが隣接データ点の入力輝度と等しいか判断する。パラメータiが隣接データ点の入力輝度よりも小さい場合(ステップS146:NO)、CPU310は、i=i+1としてパラメータiを更新する。パラメータiを更新すると、CPU310は、ステップS142〜S145の処理を繰り返し実行する。パラメータiが隣接データ点の入力輝度と等しい場合(ステップS146:YES)、CPU310は、補間誤差算出処理を終了する。補間誤差処理が完了すると、RAM330には、基準データ点と隣接データ点との間の補間誤差の変化を示す補間誤差特性が記憶される。
再び図8を参照して説明する。補間誤差を算出すると、ステップS25において、CPU310は、補間誤差が許容誤差以下であるか(あるいは許容誤差未満であるか)判断する。具体的に、CPU310は、基準データ点と隣接データ点との間の補間誤差Diのうち、最大値Dimaxを特定する。CPU310は、最大値Dimaxと許容誤差とを比較する。最大値Dimaxが許容誤差を超えていた場合(ステップS25:NO)、CPU310は、処理をステップS26に移行する。最大値Dimaxが許容誤差以下であった場合(ステップS25:YES)、CPU310は、処理をステップS28に移行する。PC300は、あらかじめHDD350またはROM320に許容誤差を記憶している。許容誤差は、2値化処理の精度などに基づいて定められる。本実施形態において、許容誤差は、すべての入力輝度に対して同一の値である。なお、許容誤差は、入力輝度に依存して変化してもよい。例えば、許容誤差が、最大および最小の点において許容誤差が最大となり、入力輝度が中間階調の点において許容誤差が最小となる特性を有してもよい。
ステップS26において、CPU310は、Dimaxに対応するデータ点を追加することにより、濃度補正テーブルを更新する。CPU310は、RAM330から、Dimaxを与える入力輝度Piおよび出力輝度Oiを抽出する。以下、Dimaxを与える入力輝度Piおよび出力輝度Oiを、それぞれIDimaxおよびODimaxと表す。CPU310は、データ点(IDimax,ODimax)を濃度補正テーブルに追加する。なお、CPU310は、データ点(IDimax,ODimax)を濃度補正テーブルに追加する代わりに、入出力特性に含まれるデータ点のうち、入力輝度とIDimaxとの差が最小であるデータ点あるいは出力輝度とODimaxとの差が最小であるデータ点を濃度補正テーブルに追加してもよい。
次に、ステップS27において、CPU310は、濃度補正テーブルに新たに追加されたデータ点を、新たな隣接データ点とする。隣接データ点を更新すると、CPU310は、処理をステップS23に移行する。
図14は、濃度補正テーブル更新処理を説明する図である。図14において、点Aおよび点Bは、濃度補正テーブルに初期値として記憶されたデータ点である。データ点Aが基準データ点であり、データ点Bが隣接データ点である。以上で説明した処理により、最大補間誤差に対応するデータ点Cが、あらたに濃度補正テーブルに追加される。そして、データ点Cが、新たな隣接データ点として特定される。すなわち、データ点Aが基準データ点であり、データ点Cが隣接データ点である。こうして隣接データ点が更新されると、再びステップS24の補間誤差算出処理が行われる。
図15は、補間誤差算出処理を説明する図である。ここでは、基準データ点(データ点A)と隣接データ点(データ点C)の間の領域において補間誤差Diが算出される。前述と同様に、データ点Aとデータ点Cの間の領域において、補間誤差Diの最大値Dimaxが許容誤差以下であるか判断される。Dimaxが許容誤差を超えていた場合、Dimaxに対応するデータ点が、濃度補正テーブルに追加される。
図16は、濃度補正テーブル更新処理を説明する図である。図16の例では、新たにデータ点Dが濃度補正テーブルに追加されている。CPU310は、データ点Dをあらたな隣接データ点として隣接データ点を更新する。
再び図8を参照して説明する。補間誤差Diの最大値Dimaxが許容誤差以下であった場合(ステップS25:YES)、ステップS28において、CPU310は、前回の隣接データ点を新たな基準データ点として基準データ点を更新する。図16の例において、基準データ点Aと隣接データ点Dの間の領域における補間誤差Diの最大値Dimaxが許容誤差以下であった場合、データ点Dが新たな基準データ点として特定される。次に、ステップS29において、CPU310は、濃度補正テーブルに含まれるすべてのデータ点について処理が完了したか判断する。具体的には、新たな基準データ点に対して、特定方向(入力輝度が増加する方向)に隣接するデータ点が存在するか判断する。図16の例では、基準データ点であるデータ点Dには、隣接するデータ点(データ点C)が存在する。したがって、まだ濃度補正テーブルに含まれるすべてのデータ点について処理が完了していないと判断される。濃度補正テーブルに含まれるすべてのデータ点について処理が完了していないと判断された場合(ステップS29:NO)、CPU310は、新たな基準データ点に隣接するデータ点を新たな隣接データ点として隣接データ点を更新する。こうして新たな基準データ点および隣接データ点が特定されると、CPU310は処理をステップS24に移行する。
図16の例において、データ点Cが基準データ点であり、データ点Bが隣接データ点であった場合を考える。基準データ点と隣接データ点の間の領域における補間誤差Diの最大値Dimaxが許容誤差以下であった場合、ステップS28において、CPU310は、濃度補正テーブルに含まれるすべてのデータ点について処理が完了したか判断する。ここで、データ点Bが新たな基準データ点として特定されるが、データ点Bは、特定方向において隣接するデータ点を有しない。したがって、CPU310は、濃度補正テーブルに含まれるすべてのデータ点について処理が完了したと判断する。この場合(ステップS29:YES)、CPU310は、ステップS30において、未処理の濃度補正テーブル(すなわち未処理のノズル)が存在するか判断する。未処理の濃度補正テーブルが存在すると判断された場合(ステップS30:YES)、CPU310は、処理対象の濃度補正テーブル(処理対象ノズル)を更新する。処理対象ノズルを更新すると、CPU310は、処理をステップS21に移行する。未処理の濃度補正テーブルが存在しないと判断された場合(ステップS30:NO)、CPU310は、濃度補正テーブルを確定する。例えば図16に示される状態であった場合、濃度補正テーブルは、データ点A〜Dの4つのデータ点を含むテーブルとして確定される。CPU310は、確定した濃度補正テーブルTB1をHDD350に記憶する。CPU310は、濃度補正テーブル生成処理を終了する。
次に、CPU310は、濃度補正テーブルの更新を要求するテーブル更新要求および濃度補正テーブルTB1を画像形成装置200に送信する。画像形成装置200のCPU210は、テーブル更新要求を受信すると、受信した濃度補正テーブルTB1をROM220に記憶する。こうして、画像形成装置200は、自身のノズルに特有の濃度むらを補正するための濃度補正テーブルTB1を記憶する。
図17は、生成された濃度補正テーブルTB1を例示する図である。濃度補正テーブルTB1は、複数の濃度補正テーブルを有する。複数の濃度補正テーブルの各々は、それぞれ、画像形成装置200の複数ノズルうちの一ノズルに対応する。このようにして生成された濃度補正テーブルを用いた補間により得られる入出力特性において、テストパターンから得られた入出力特性との誤差が、あらかじめ決められた許容誤差以下に収まっている。したがって、本実施形態によれば、メモリ容量を抑えつつ、補間誤差を許容範囲内に収めた濃度補正テーブルを得ることができる。なお、必要なメモリ容量をさらに低減するため、CPU310は、濃度補正テーブルTB1を圧縮してもよい。CPU310は、例えば、図17において入力輝度および出力輝度が共通する部分のデータに対し、共通のインデックスを付与することによりデータ量を削減してもよい。
<3.濃度補正処理>
次に、上述のようにして生成された濃度補正テーブルTB1を用いた濃度補正処理について説明する。ここで説明する濃度補正処理は、図4のステップS130における濃度補正処理の詳細である。濃度補正処理の概要は次のとおりである。処理は、画像データを構成する画素のうち処理対象となる「自画素」を一画素ずつ順番に特定して行われる。自画素の補正値は、濃度補正テーブルTB1を用いて算出される。なお、以下では黒インク(K)に関する処理についてのみ説明するが、他の色成分(シアン、イエロー、マゼンタ)についても同様に濃度補正処理が行われる。
図18は、本実施形態に係る濃度補正処理の詳細を示すフローチャートである。PC100のCPU110はまず、全てのノズルが出力できる出力輝度範囲を算出する(ステップS301)。すなわち、濃度補正テーブルTB1から、MaxMinおよびMinMaxを算出する。なお、以下では簡単のため、ノズル#00〜#02の3つのノズルについてのみ考慮した説明を行う。ノズル#00〜#02の濃度補正テーブルは、図17に示されるものである。したがって、MaxMin=245.0、MinMax=38.0である。
次に、CPU110は、画像内の位置を示すパラメータxおよびyを初期化する(ステップS302)。パラメータxおよびyは、自画素を特定するための位置パラメータである。xは画像幅方向(紙送り方向)の位置を、yは画像高さ方向(紙送り方向と直交する方向)の位置(すなわちノズル番号)を示すパラメータである。本実施形態において、CPU110は、xおよびyをそれぞれ0に初期化する。なお、以下の説明では、自画素を形成するインクドットを出力するノズルを「自ノズル」という。
続いてCPU110は、要求出力輝度の算出をする(ステップS303)。要求出力輝度とは、出力輝度の目標値のようなものである。本実施形態において、入力画像は256階調(0〜255)の輝度で表現されている。しかし、前述のように画像形成装置200が出力可能な輝度はMinMax〜MaxMinの範囲に制限される(本実施形態では、38〜245)。そこで、入力画像の輝度が出力輝度範囲に収まるように、入力画像の輝度を要求出力輝度に変換する必要がある。CPU110は、次式(2)に従って入力画像の輝度Iを要求出力輝度Creqに変換する。
req=(MaxMin−MinMax)/Cmax×I+MinMax …(2)
ここで、Cmaxは最大輝度(本実施形態ではCmax=255)を示す。
いま、入力画像として輝度128のベタ画像を入力したとすると、(2)式にMaxMin=245、MinMax=39、Cmax=255、I=128を代入してCreq=142が得られる(小数点以下四捨五入)。入力画像はベタ画像なので、すべての画素で要求出力輝度は142となる。
再び図18を参照して説明する。続いてCPU110は、自ノズル、すなわちノズル#yの濃度補正テーブルを取得する(ステップS304)。この処理は例えば、以下のように行われる。CPU110は、濃度補正テーブルの送信を要求するテーブル送信要求を画像形成装置200に送信する。テーブル送信要求を受信すると、画像形成装置200のCPU210は、RAM230から濃度補正テーブルTB1を読み出す。CPU210は、読み出した濃度補正テーブルTB1を含むテーブル送信応答を、テーブル送信要求の送信元であるPC100に送信する。PC100のCPU110は、テーブル送信応答を受信すると、受信したテーブル送信応答から濃度補正テーブルTB1を抽出する。CPU110は、抽出した濃度補正テーブルTB1をHDD150に記憶する。CPU110は、HDD150に記憶された濃度補正テーブルTB1の中からノズル#yの濃度補正テーブルを抽出する。CPU110は、抽出した濃度補正テーブルをRAM130に記憶する。
なお、画像形成装置200からPC100への濃度補正テーブルTB1の読出しは、例えば、PC100にプリンタドライバをインストールしたときなど、図18に示されるフローに先立って行われてもよい。また、画像形成装置200は、濃度補正テーブルTB1のすべてを読み出してもよいし、必要に応じて一部分だけを読み出してもよい。
次に、CPU110は、自ノズルの濃度補正テーブルに基づいて自画素の補正値を計算する(ステップS308)。具体的には、CPU110は、出力輝度が要求出力輝度に一致するように入力輝度の補正値を算出する。要求出力輝度の値が濃度補正テーブルにないときは、補間により補正値を算出する。いま、自画素の要求出力輝度が142であるので、要求出力輝度が150.3と130.0のときのデータを用いて線形補間を行う。要求出力輝度を142とするには、入力輝度の補正値は162となる。CPU110は、こうして算出した補正値をRAM130に記憶する。
次に、ステップS309において、CPU110は、ノズル番号yを更新する。具体的には、y=y+1としてノズル番号yを更新する。CPU110は、すべてのノズルについて処理が完了したか判断する(ステップS310)。すべてのノズルについて処理が完了していない場合(ステップS310:NO)、CPU110は、上述のステップS304〜S309の処理を繰り返し実行する。本実施形態において、ノズル#00(画素[x,0])についてステップS304〜S309の処理が完了すると、続いてノズル#01(画素[x,1])についてステップS304〜S309の処理が行われる。画素[x,1]に対するステップS304〜S309の処理も、基本的には画素[x,0]に対するステップS304〜S309の処理と同様に行われる。
一方、1ライン分すべてのノズルについて処理が完了した場合(ステップS310:YES)、CPU110は、xの値をx=x+1として更新し、ノズル番号を0に戻す(ステップS311)。CPU110は、すべての画素について処理が完了したか判断する(ステップS312)。すべての画素について処理が完了していない場合(ステップS310:NO)、CPU110は、ステップS304〜S311の処理を繰り返し実行する。すべての画素について処理が完了した場合(ステップS312:YES)、CPU110は、濃度補正処理を完了する。
CPU110は、以上のようにして算出された補正値を含む制御データを画像形成装置200に出力する。画像形成装置は、補正値に従って画像を形成する。
以上で説明したように本実施形態によれば、補正対象である自画素に対応する自ノズルの出力特性を考慮した画像補正が行われる。補正処理は、ノズルの出力特性を示す情報を記憶した濃度補正テーブルに基づいて行われる。また、連続するノズルの吐出特性(出力輝度)のバラツキがある許容値以下であれば、濃度補正テーブルのデータが統合される。これにより、濃度補正テーブルを用いた補正により高画質化を実現するとともに、濃度補正テーブルを記憶するメモリ容量を削減することができる。
<4.他の実施形態>
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
上述の実施形態において、画像形成装置200はラインヘッド型のインクジェットプリンタであったが、画像形成装置200は、マルチパス型のインクジェットプリンタ等、他の種類のプリンタでもよい。
また、上述の実施形態においては、画像処理装置であるPC100および濃度補正テーブル生成装置であるPC300がそれぞれ別個の装置であったが、単一の装置が画像処理装置および濃度補正テーブル生成装置としての機能を有してもよい。また、画像処理装置あるいは濃度補正テーブル生成装置としての機能を、2つ以上のコンピュータ装置に分散する構成としてもよい。
また、上述の実施形態においては、入出力特性Tbestが下に凸な曲線である例について説明したが、入出力特性の形状は実施形態で説明したものに限定されない。どのような形状の入出力特性に対しても、本発明を適用することが可能である。
画像形成システム1の機能構成を示すブロック図である。 画像形成装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。 PC100のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像形成システム1の動作を示すフローチャートである。 濃度補正テーブル生成システム2の機能構成を示すブロック図である。 濃度補正テーブル生成部302の詳細を示すブロック図である。 PC300のハードウェア構成を示す図である。 濃度補正テーブル生成処理を示すフローチャートである。 入出力特性取得処理の詳細を示すフローチャートである。 入出力特性を例示する図である。 初期化処理の詳細を示すフローチャートである。 補間誤差算出処理の詳細を示すフローチャートである。 補間誤差算出処理を説明する図である。 濃度補正テーブル更新処理を説明する図である。 補間誤差算出処理を説明する図である。 濃度補正テーブル更新処理を説明する図である。 生成された濃度補正テーブルを例示する図である。 本実施形態に係る濃度補正処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
TB1…濃度補正テーブル、1…画像形成システム、2…濃度補正テーブル生成システム、100…PC、100…濃度補正テーブル生成装置、101…解像度変換部、102…色空間変換部、103…濃度補正部、104…量子化部、105…ラスタライズ部、108…アプリケーション、109…デバイスドライバ、110…CPU、120…ROM、130…RAM、140…I/F、150…HDD、160…キーボード、170…ディスプレイ、200…画像形成装置、210…CPU、220…ROM、230…RAM、240…I/F、250…画像形成部、251…ラインヘッド、252…インクタンク、253…ヘッド駆動回路、254…制御部、255…モータ、256…モータ駆動回路、257…ページバッファ、290…バス、300…PC、301…テストパターン、302…濃度補正テーブル生成部、303…濃度測定部、304…スキャン画像、310…CPU、320…ROM、330…RAM、340…I/F、350…HDD、360…キーボード、400…スキャナ、3021…入出力特性取得部、3022…補間特性算出部、3023…補間誤差算出部、3024…補間誤差判断部、3025…濃度補正テーブル更新部

Claims (8)

  1. 画像形成装置の濃度補正に用いる濃度補正テーブルを記憶する記憶手段と、
    前記画像形成装置の入出力特性であって、複数のデータ点を有する入出力特性を取得する入出力特性取得手段と、
    前記入出力特性取得手段により取得された入出力特性が有するデータ点のうち、あらかじめ決められた数のデータ点を、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値として特定する初期化手段と、
    前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、一のデータ点を処理の基準となる基準データ点として、前記基準データ点と特定方向において隣接するデータ点を隣接データ点として特定するデータ点特定手段と、
    前記基準データ点と前記隣接データ点との間の補間処理により、これら2点間における補間特性を算出する補間特性算出手段と、
    前記補間特性算出手段により算出された補間特性と、前記入出力特性とを比較することにより、前記基準データ点と前記隣接データ点との間における補間誤差の代表値を算出する補間誤差算出手段と、
    前記補間誤差算出手段により算出された補間誤差の代表値が、あらかじめ決められた許容誤差以下または許容誤差未満であるか判断する補間誤差判断手段と、
    前記補間誤差判断手段により前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満でないと判断された場合、前記代表値に対応するデータ点を、前記記憶手段に記憶された濃度補正テーブルに追加する濃度補正テーブル更新手段と、
    前記濃度補正テーブル更新手段により追加されたデータ点を、新たな隣接データ点として特定する隣接データ点更新手段と、
    前記補間誤差判断手段により前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満であると判断された場合、前記隣接データ点を新たな基準データ点として特定する基準データ点更新手段と、
    前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、前記基準データ点更新手段により新たな基準データ点として特定されたデータ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在するか判断する終了判断手段と、
    前記終了判断手段により、前記基準データ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在しないと判断された場合、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点を確定する濃度補正テーブル確定手段と
    を有する濃度補正テーブル生成装置。
  2. 前記画像形成装置が複数のノズルを有し、
    前記入出力特性が、複数の最大出力値および最小出力値であって、各々前記複数のノズルの各々に対応する複数の最大出力値および最小出力値を含み、
    前記初期化手段が、前記複数の最大出力値のうち一の出力値に対応するデータ点と、前記複数の最小出力値のうち一の出力値に対応するデータ点とを初期値として特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の濃度補正テーブル生成装置。
  3. 前記複数の最大出力値のうち一の出力値が、前記複数の最大出力値のうち最小の出力値であり、
    前記複数の最小出力値のうち一の出力値が、前記複数の最小出力値のうち最大の出力値である
    ことを特徴とする請求項2に記載の濃度補正テーブル生成装置。
  4. 前記補間誤差の代表値が、前記補間誤差の最大値であることを特徴とする請求項1に記載の濃度補正テーブル生成装置。
  5. 前記入出力特性取得手段が、前記画像形成装置が出力可能な全階調値についてのデータ点を含むことを特徴とする請求項1に記載の濃度補正テーブル生成装置。
  6. 画像形成装置の濃度補正に用いる濃度補正テーブルを生成する濃度補正テーブル生成方法であって、
    前記画像形成装置の入出力特性であって、複数のデータ点を有する入出力特性を取得する入出力特性取得ステップと、
    前記入出力特性が有するデータ点のうち、あらかじめ決められた数のデータ点を、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値として特定する初期化ステップと、
    前記初期化ステップにおいて特定されたデータ点のうち、一のデータ点を処理の基準となる基準データ点として、前記基準データ点と特定方向において隣接するデータ点を隣接データ点として特定するデータ点特定ステップと、
    前記基準データ点と前記隣接データ点との間の補間処理により、これら2点間における補間特性を算出する補間特性算出ステップと、
    前記補間特性と、前記入出力特性とを比較することにより、前記基準データ点と前記隣接データ点との間における補間誤差の代表値を算出する補間誤差算出ステップと、
    前記補間誤差の代表値が、あらかじめ決められた許容誤差以下または許容誤差未満であるか判断する補間誤差判断ステップと、
    前記補間誤差判断ステップにおいて前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満でないと判断された場合、前記代表値に対応するデータ点を、前記記憶手段に記憶された濃度補正テーブルに追加する濃度補正テーブル更新ステップと、
    前記濃度補正テーブル更新ステップにおいて追加されたデータ点を、新たな隣接データ点として特定する隣接データ点更新ステップと、
    前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満であると判断された場合、前記隣接データ点を新たな基準データ点として特定する基準データ点更新ステップと、
    前記初期化ステップにおいて特定されたデータ点のうち、前記基準データ点更新手段により新たな基準データ点として特定されたデータ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在するか判断する終了判断ステップと、
    前記終了判断ステップにおいて、前記基準データ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在しないと判断された場合、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点を確定する濃度補正テーブル確定ステップと
    を有する補正テーブル生成方法。
  7. コンピュータ装置を、
    画像形成装置の濃度補正に用いる濃度補正テーブルを記憶する記憶手段と、
    前記画像形成装置の入出力特性であって、複数のデータ点を有する入出力特性を取得する入出力特性取得手段と、
    前記入出力特性取得手段により取得された入出力特性が有するデータ点のうち、あらかじめ決められた数のデータ点を、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値として特定する初期化手段と、
    前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、一のデータ点を処理の基準となる基準データ点として、前記基準データ点と特定方向において隣接するデータ点を隣接データ点として特定するデータ点特定手段と、
    前記基準データ点と前記隣接データ点との間の補間処理により、これら2点間における補間特性を算出する補間特性算出手段と、
    前記補間特性算出手段により算出された補間特性と、前記入出力特性とを比較することにより、前記基準データ点と前記隣接データ点との間における補間誤差の代表値を算出する補間誤差算出手段と、
    前記補間誤差算出手段により算出された補間誤差の代表値が、あらかじめ決められた許容誤差以下または許容誤差未満であるか判断する補間誤差判断手段と、
    前記補間誤差判断手段により前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満でないと判断された場合、前記代表値に対応するデータ点を、前記記憶手段に記憶された濃度補正テーブルに追加する濃度補正テーブル更新手段と、
    前記濃度補正テーブル更新手段により追加されたデータ点を、新たな隣接データ点として特定する隣接データ点更新手段と、
    前記補間誤差判断手段により前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満であると判断された場合、前記隣接データ点を新たな基準データ点として特定する基準データ点更新手段と、
    前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、前記基準データ点更新手段により新たな基準データ点として特定されたデータ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在するか判断する終了判断手段と、
    前記終了判断手段により、前記基準データ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在しないと判断された場合、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点を確定する濃度補正テーブル確定手段と
    して機能させるプログラム。
  8. コンピュータ装置を、
    画像形成装置の濃度補正に用いる濃度補正テーブルを記憶する記憶手段と、
    前記画像形成装置の入出力特性であって、複数のデータ点を有する入出力特性を取得する入出力特性取得手段と、
    前記入出力特性取得手段により取得された入出力特性が有するデータ点のうち、あらかじめ決められた数のデータ点を、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点の初期値として特定する初期化手段と、
    前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、一のデータ点を処理の基準となる基準データ点として、前記基準データ点と特定方向において隣接するデータ点を隣接データ点として特定するデータ点特定手段と、
    前記基準データ点と前記隣接データ点との間の補間処理により、これら2点間における補間特性を算出する補間特性算出手段と、
    前記補間特性算出手段により算出された補間特性と、前記入出力特性とを比較することにより、前記基準データ点と前記隣接データ点との間における補間誤差の代表値を算出する補間誤差算出手段と、
    前記補間誤差算出手段により算出された補間誤差の代表値が、あらかじめ決められた許容誤差以下または許容誤差未満であるか判断する補間誤差判断手段と、
    前記補間誤差判断手段により前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満でないと判断された場合、前記代表値に対応するデータ点を、前記記憶手段に記憶された濃度補正テーブルに追加する濃度補正テーブル更新手段と、
    前記濃度補正テーブル更新手段により追加されたデータ点を、新たな隣接データ点として特定する隣接データ点更新手段と、
    前記補間誤差判断手段により前記補間誤差の代表値が前記許容誤差以下または前記許容誤差未満であると判断された場合、前記隣接データ点を新たな基準データ点として特定する基準データ点更新手段と、
    前記初期化手段により特定されたデータ点のうち、前記基準データ点更新手段により新たな基準データ点として特定されたデータ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在するか判断する終了判断手段と、
    前記終了判断手段により、前記基準データ点と前記特定方向において隣接するデータ点が存在しないと判断された場合、前記濃度補正テーブルに含まれるデータ点を確定する濃度補正テーブル確定手段と
    して機能させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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