JP2006224569A - 画像形成装置、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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JP2006224569A JP2005043531A JP2005043531A JP2006224569A JP 2006224569 A JP2006224569 A JP 2006224569A JP 2005043531 A JP2005043531 A JP 2005043531A JP 2005043531 A JP2005043531 A JP 2005043531A JP 2006224569 A JP2006224569 A JP 2006224569A
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Abstract

【課題】 ヘッドブロックの接合部におけるバンディングが目立たない画像形成装置を提
供すること。
【解決手段】 本発明は、サイズ記憶手段と、前記サイズ記憶手段に記憶されたサイズに
従って画像データを分割した小領域ごとに量子化された量子化データを記憶する画像記憶
手段と、前記画像記憶手段に記憶された量子化データに従って印刷処理を行う印刷ヘッド
であって、N個のノズルを有するヘッドブロックを複数接合した構成を有し、隣接する2
つのヘッドブロックの接合部においてM個のノズルがオーバーラップするオーバーラップ
領域を有する印刷ヘッドとを有し、前記サイズ記憶手段が、ヘッドブロックの左端部に相
当する小領域のサイズDSL、右端部に相当する小領域のサイズDSR、中央部に相当する
小領域のサイズDSBを記憶し、ある整数aに対し、DSL+DSR+aDSB=N−M/2
を満足することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数のヘッドブロックを組み合わせることにより形成された印刷ヘッドを有
する画像形成装置に関し、特に量子化処理の際のディザサイズを決定する技術に関する。
インクジェットプリンタ等、液滴吐出機構を有する画像形成装置は、高速な印刷(画像
形成)を実現するため、インク(液滴)を吐出するノズルを複数有している。複数のノズ
ルは印刷ヘッドに搭載される。インクジェットプリンタは、用紙を移動させ(紙送り)、
かつ印刷ヘッドを紙送り方向と直行する方向に走査しながらインクの吐出を行うことによ
り用紙上に画像を形成する(このようなプリンタを「マルチパス型プリンタ」という)。
マルチパス型プリンタは、2方向の走査を必要とするため印刷速度に限界がある。そこで
、印刷速度の改善が望まれている。
印刷の高速化を行う手段のひとつとして、印刷ヘッドの走査方向を1方向(紙送り方向
のみ)にすることが考えられる。1方向の走査のみで印刷を行うためには、印刷ヘッドの
サイズを用紙(記録材)の幅以上にする必要がある。このように用紙幅以上のサイズのヘ
ッドを有するプリンタは、一般にラインヘッド型プリンタと呼ばれている。ラインヘッド
型プリンタの印刷ヘッドにおいては、すべてのノズルが一定の間隔で1列に配列されるこ
とが望ましい。しかし、コストおよび製造技術の観点から、1つの印刷ヘッドに搭載可能
なノズルの数には限界がある。そこで、印刷ヘッドに多数のノズルを搭載するために、一
定数のノズルを有するヘッド部材(以下、「ヘッドブロック」という)を複数組み合わせ
たものが用いられている。このようにラインヘッド型プリンタでは、複数のヘッドブロッ
クを組み合わせることにより印刷ヘッドのサイズを用紙幅以上に拡張している。
しかし、ヘッドブロックの組み付け(接合)精度には限界があり、2つのヘッドブロッ
クの接合部におけるノズル間距離を完全に一定にすることはできない。すなわち、2つの
ヘッドブロックの接合部におけるノズル間距離はある分布を有する。ここで、ノズル間距
離が長い場合にはインクが薄くなる白スジが発生し、ノズル間距離が短い場合には濃いス
ジが発生する。このようにスジが発生することを一般に「バンディング現象」という。マ
ルチパス型プリンタにおいては、ヘッドを紙送り方向と直行する方向に走査するため、紙
送り方向のバンディングの発生を抑制することができる。しかし、ラインヘッド型プリン
タにおいては、走査は1方向(紙送り方向のみ)であるため、ヘッドブロック間の接合部
においてバンディング現象が発生するおそれがある。
バンディング現象を防ぐ方法として、ヘッドブロック間にオーバーラップ部を設ける方
法がある。図7は、オーバーラップ部を有する印刷ヘッド100の構造を示す模式図であ
る。印刷ヘッド100は、ヘッドブロック110およびヘッドブロック120の2つのヘ
ッドブロックから構成される。ヘッドブロック110はノズル111〜118の8つのノ
ズルを、ヘッドブロック120はノズル121〜128の8つのノズルを有している。ヘ
ッドブロック110とヘッドブロック120は、ノズル118とノズル121とがオーバ
ーラップするように接合されている(図7(a):O部)。図面が煩雑になるのを避ける
ため図7では、1つのノズルがオーバーラップするようにヘッドブロックを接合する例を
示したが、複数のノズルがオーバーラップするようにヘッドブロックを接合してもよい。
このようにオーバーラップ部を設けることにより、ヘッドブロックの接合部においてノズ
ル間隔が長くなってしまうことを避けることができる。
しかし、オーバーラップ部においては、データ上1つのドットに対応するノズルは2つ
存在するため、何ら手当てをしなければデータ上1つのドットに対して2つのノズルから
ドットが打たれることとなる(図7(b):O部)。そのため、オーバーラップ部で色が
濃くなってしまいバンディング現象が発生するという問題がある。オーバーラップ部で発
生するバンディング現象を補償するための技術として、例えば特許文献1、2に記載の技
術がある。特許文献1には、オーバーラップ部において片方のヘッドブロックからは徐々
に少なく、もう一方のヘッドブロックからは徐々に多くドットを打つようにノズルを制御
する技術が開示されている。また、特許文献2には、オーバーラップ部においては乱数を
用いて2つのヘッドブロックからランダムにドットを打つようにノズルを制御する技術が
開示されている。これにより、オーバーラップ部におけるバンディングの発生を防止する
ものである(図7(c):O部)。
特開平5−57965号公報 特開2004−50445号公報
特許文献1、2に記載の技術はいずれも、ヘッドブロックの接合部にオーバーラップ部
を設ける構成を採用しているため、実装効率の面で無駄が生じてしまうという問題があっ
た。また、ノズル間距離の分布を許容しているとはいえ、その接合には一定以上の精度が
要求されていた。また、オーバーラップ部を設ける構成においても、オーバーラップ部に
おいてはドット位置がずれるという問題があった。本発明は、オーバーラップ部を設ける
構成でも設けない構成でもバンディングの発生を抑制することができる画像処理装置を提
供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、画像データを小領域に分割して量子化する際の
小領域のサイズを記憶するサイズ記憶手段と、前記サイズ記憶手段に記憶されたサイズに
従って画像データを分割した小領域ごとに量子化された量子化データを記憶する画像記憶
手段と、前記画像記憶手段に記憶された量子化データに従って印刷処理を行う印刷ヘッド
であって、NN個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合した構成を
有し、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然数)のノ
ズルがオーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドとを有し、前記サイズ
記憶手段が、ヘッドブロックの左端部に相当する小領域のサイズDSL、右端部に相当す
る小領域のサイズDSR、それ以外の部分に相当する小領域のサイズDSBを記憶し、サイ
ズDSL、DSR、およびDSBが、ある整数aに対し、DSL+DSR+aDSB=NN−M
/2を満足することを特徴とする画像形成装置を提供する。
この画像形成装置によれば、網点法による量子化の際、小領域の端部とヘッドブロック
の接合部とが一致するように小領域のサイズが決定される。したがって、ヘッドブロック
の接合部は最もドット形成されにくい部分となり、ヘッドブロックの接合部におけるバン
ディングを目立たなくすることができる。
好ましい態様において、この画像形成装置は、画像データを分割する際の基本サイズD
Sを記憶する基本サイズ記憶手段をさらに有し、前記サイズ記憶手段に記憶されたサイ
ズDSL、DSR、DSBが、(NN−M/2)/DSSの余りRに対し(1)R=0の場合
、DSL=DSR=DSB=DSSとし、(2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<
1を満たす実数)、DSL+DSR=R+DSS、かつDSB=DSSとし、(3)R≦bD
Sの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方をDSSとし、かつ
DSB=DSSとしてもよい。この態様において、R>bDSSの場合、DSL=DSR=(
R+DSS)/2、かつDSB=DSSとしてもよい。さらに、この態様において、b=0
.5であってもよい。
この態様によれば、ヘッドブロックの端部に相当する小領域のサイズを決定(変更)す
る際、基本サイズDSとなるべく相違しないように小領域のサイズが決定される。したが
って、画質を低下させることなく小領域のサイズを変更することができる。
別の好ましい態様において、この画像形成装置は、解像度を含むサイズ更新指示に応じ
て基本サイズDSSの値を更新する第1の更新手段と、前記更新手段により更新された基
本サイズDSSおよび(NN−M/2)/DSSの余りRに応じてサイズDSL、DSR、お
よびDSBの値を更新する第2の更新手段とさらに有し、前記第2の更新手段が、(1)
R=0の場合、DSL=DSR=DSB=DSSとし、(2)R>bDSSの場合(ただし、
bは0<b<1を満たす実数)、DSL+DSR=R+DSS、かつDSB=DSSとし、(
3)R≦bDSSの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方をDS
Sとし、かつDSB=DSSとしてもよい。
また、以上の各態様において、前記画像形成装置がラインヘッド型インクジェットプリ
ンタであってもよい。
また、本発明は、NN個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合し
た構成を有し、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然
数)のノズルがオーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドを有する画像
形成装置に接続する接続手段と、画像データを記憶する画像記憶手段と、基本サイズDS
Sを記憶するサイズ記憶手段と、前記接続手段を介して前記画像形成装置のヘッドブロッ
クあたりのノズル数NNおよび接合部のノズル数Mを取得する取得手段と、前記取得手段
により取得されたノズル数NN、Mおよび前記サイズ記憶手段に記憶された基本サイズD
Sに基づいて前記記憶手段に記憶された画像データを小領域に分割する際の小領域のサ
イズを決定するサイズ決定手段と、前記サイズ決定手段により決定されたサイズに画像デ
ータを小領域に分割し、前記小領域の各々をその領域のサイズに対応するしきい値マトリ
クスと比較することにより画像データを量子化する量子化手段とを有し、前記サイズ決定
手段が、(NN−M/2)/DSSの余りRに対し(1)R=0の場合、DSL=DSR=D
B=DSSとし、(2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、
DSL+DSR=R+DSS、かつDSB=DSSとし、(3)R≦bDSSの場合、DSL
よびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方をDSSとし、かつDSB=DSSとする
ことを特徴とする画像処理装置を提供する。
また、本発明は、NN個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合し
た構成を有し、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然
数)のノズルがオーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドを有する画像
形成装置またはこの画像形成装置に接続されたコンピュータ装置における画像処理方法で
あって、画像データを記憶する画像記憶ステップとノズル数NNおよびMに基づいて前記
画像データを小領域に分割する際の小領域のサイズを決定するサイズ決定ステップと、前
記サイズ決定ステップにおいて決定されたサイズに画像データを小領域に分割し、前記小
領域の各々をその領域のサイズに対応するしきい値マトリクスと比較することにより画像
データを量子化する量子化ステップとを有し、前記サイズ決定ステップが、基本サイズD
Sおよび(N−M/2)/DSSの余りRに対し(1)R=0の場合、DSL=DSR=D
B=DSSとし、(2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、
DSL+DSR=R+DSS、かつDSB=DSSとし、(3)R≦bDSSの場合、DSL
よびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方をDSSとし、かつDSB=DSSとする
ことを特徴とする画像処理方法を提供する。
さらに本発明は、NN個(Nは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合し
た構成を有し、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然
数)のノズルがオーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドを有する画像
形成装置またはこの画像形成装置に接続されたコンピュータ装置に、上述の画像処理方法
を実行させるプログラムを提供する。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である
。画像形成装置1は、入力画像(RGB(赤、緑、青)カラー多値)のデータを、CMY
K(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の色毎にノズルからのインクの吐出を指示するノ
ズル制御データに変換し、ノズル制御データに従ってインクの吐出しを行い印刷をする装
置である。解像度変換部11は、入力されたカラー画像データを、画像形成装置1で処理
可能な解像度に解像度変換を行う。色空間変換部12は、RGB形式の画像データをCM
YK形式の画像データに変換する。DSテーブル16は、解像度毎にディザサイズを記録
したテーブルである。量子化部13は、DSテーブル16を参照して多値CMYKデータ
を2値CMYKデータに変換する(詳細は後述する)。ノズル振り分け部14は、ヘッド
ブロックのオーバーラップ部において、ノズルの振り分け処理を行う。すなわち、後述す
るように、オーバーラップ部においては、データ上1つのドットに対して、インクを吐出
可能なノズルは2つ存在する。ノズル振り分け部14は、この2つのノズルのうちどちら
のノズルからインクの吐出を行うか決定し、ノズル毎にインク吐出の要否を示すノズル制
御データを生成する。画像形成部15は、ノズル制御データに従って印刷処理を行う。
図2は、画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態にお
いて、画像形成装置1はラインヘッド型インクジェットプリンタである。CPU(Centra
l Processing Unit)21は、ROM(Read Only Memory)22に記憶されている印刷処
理プログラムを読み出して実行する。ROM22は、電気的に書き換え可能なEEPRO
M(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を用いることが望ましい
。RAM(Random Access Memory)23は、CPU21がプログラムを実行する際の作業
エリアとして機能する。I/F24は、他の機器との間でデータや制御信号の送受信を行
うためのインターフェースである。画像形成装置1は例えば、パーソナルコンピュータ(
以下、「PC」)やデジタルカメラ等の電子機器からI/F24を介して画像データを受
け取ることができる。RAM23はまた、I/F24を介して受信したデータを記憶する
。画像形成部25は、CPU21の制御下で、ノズル制御データに従って用紙上に画像形
成を行う。以上の各構成要素は、バス26で相互に接続されている。CPU21が印刷処
理プログラムを実行することにより、画像形成装置1は、図1に示される各機能構成要素
に相当する機能を具備する。
画像形成部25は、図2に示すように、さらに以下で説明する構成を有している。ライ
ンヘッド31は、インクを吐出するノズルを複数有する印刷ヘッドである。ノズルは、圧
電体により液滴を吐出するピエゾ式のもの、加熱により吐出する加熱式のもの等、いかな
る構造のノズルでもよい。ラインヘッド31は、画像形成装置1が印刷可能な用紙の最大
幅以上の大きさを有している。インクタンク32はノズルにインクを供給するものであっ
て、CMYKの色毎に設けられている。ページバッファ37は、画像1ページ分のノズル
制御データを記憶するメモリである。ヘッド駆動回路33は、制御部34の制御下で、ラ
インヘッド31に搭載された複数のノズルのうち、指定されたノズルからインクの液滴を
吐出させるための制御信号をラインヘッド31に出力する。このように、指定されたノズ
ルから、用紙に対しインクの液滴が吐出される。ノズルから吐出されたインクの液滴は、
用紙上にドットを形成する。以下、説明の便宜上、ノズルからインクの液滴を吐出するこ
とを「ドットのオン」、ノズルからインクの液滴を吐出しないことを「ドットのオフ」と
表現する。例えば「ドットのオン/オフを指定するデータ」とは、指定されたノズルにつ
いてインクの液滴を吐出するか吐出しないかを指定するデータを意味する。
ラインヘッド31は用紙幅以上のサイズを有しているので、1ライン分のドットを形成
することができる。モータ35は用紙を所定方向に移動(紙送り)させるモータである。
モータ駆動回路36は、制御部34の制御下でモータに駆動信号を出力する。モータ35
が用紙を1ライン分移動させると、次のラインの描画が行われる。画像形成装置1は、こ
のようにして1方向の走査(用紙の紙送り)のみで1枚の用紙に画像形成を行うことがで
きる。
図3(a)は、ラインヘッド31の構造を示す模式図である。ラインヘッド31は、複
数のヘッドブロック41から構成される。図3では図面が煩雑になるのを防ぐため、ヘッ
ドブロック41a、41bの2つのヘッドブロックのみを示している。ヘッドブロック4
1の各々は、複数のノズル42を有する。隣接するヘッドブロック41の接合領域におい
て、紙送り方向(図3中A方向)と直行する向きのノズル間隔が広がってしまうことを防
ぐため、隣接する2つのヘッドブロック41a、41bは図3(a)のように互い違いに
配置される。ここで、ヘッドブロック41a、41bの接合部には、2つのヘッドブロッ
ク41のノズル42が重なるオーバーラップ部(図3(a):O)が存在する。
図3(b)は1ライン分の描画データDを例示する図である。また、図3(c)は描画
データDに対するノズル制御データEを例示する図である(ノズル制御データEaはノズ
ル42aに対する制御データを、ノズル制御データEbはノズル42bに対する制御デー
タを示す)。なお、図および以降の説明において、「0」はドットを形成しないことを、
「1」はドットを形成することを示すデータである。また、「ドット」とはノズル42か
ら吐出されるインクの液滴により用紙上に形成される像を意味するが、データについて用
いられる場合は、ドットを形成するためのデータの単位を意味する。ここで、非オーバー
ラップ部においては、あるドットの描画データDに対し、用紙にインクを吐出するのはあ
る特定の1つのノズルである。すなわち、非オーバーラップ部においては、あるドットの
描画データDは、ある特定のノズルと1対1に対応している。一方オーバーラップ部(図
3:G)においては、あるドットの描画データに対し、用紙にインクを吐出するのはオー
バーラップしている2つのノズルのうちいずれか一方である。すなわち、オーバーラップ
部においては、あるドットの描画データに対応するノズルは2つ存在する。したがって、
インクの吐出をどちらのノズルに行わせるか決定する振り分け処理を行うことが必要であ
る(図3(c)の例ではオーバーラップ領域では2つのヘッドブロックのノズルに交互に
振り分けられている)。振り分け処理は、例えば左右のノズルに交互に振り分けてもよい
し、左右のノズルにランダムに振り分けてもよい。
図4は、画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。画像形成装置1の図示せ
ぬ電源が投入されると、CPU21は、ROM22から印刷処理プログラムを読み出して
実行する。印刷処理プログラムを実行すると、CPU21は、画像データの入力待ち状態
となる。I/F24を介して画像データを受信すると、CPU21は入力画像データをR
AM23に記憶する(ステップS100)。本実施形態において、入力画像データはRG
Bカラー多値の画像データである。また、画像形成装置1はCMYK4色のインクにより
画像形成を行うインクジェットプリンタである。したがって、ラインヘッド型画像形成装
置1は、RGBからCMYKへと画像データの色空間を変換する必要がある。また、入力
される画像データは画素ごとに階調値を有しているが、画像形成装置1のノズルから吐出
されるインクは、ドットのオン/オフ(ドットを打つ/打たない)の2階調のみで中間階
調を表現することができない。したがって画像形成装置1においては、画像データの1画
素に、m×mのドットマトリクスを対応させ、ドットマトリクスに描画されるドットの数
で階調表現を行っている。したがって、入力画像データをドットのオン/オフを指定する
データに変換する必要がある。このために、以下で説明するように、画像データの解像度
を、ノズル42の数に相当する解像度に変換する処理、および、多階調の画像データをド
ットのオン/オフを指定する2階調のデータに変換する処理を行う必要がある。
続いてCPU21は、入力画像データの解像度を判断する。CPU21は入力画像デー
タの解像度が画像形成装置1で処理可能な解像度と異なる場合には、入力画像データを、
画像形成装置1が処理可能な解像度とする解像度変換処理を行う(ステップS110)。
CPU21は、解像度変換後の画像データをRAM23に記憶する。続いてCPU21は
、解像度変換後の画像データを画像形成装置1の色空間に適合させるため、RGBの画像
データをCMYKの画像データに変換する(ステップS120)。CPU21は色変換後
の画像データをRAM23に記憶する。続いてCPU21は、色変換後の画像データに対
してディザマトリクス法による2値化(量子化)処理を行う(ステップS130)。
ここで、色変換後の画像データは、CMYKの色毎にドットの階調値を示すデータであ
る。2値化処理は、色変換後の画像データを小領域(以下、「ディザマトリクス」という
)に分割し、ディザマトリクス毎にしきい値マトリクスと比較してドットのオン/オフを
示すデータを生成するものである。詳細には次のとおりである。CPU21はまず、しき
い値マトリクスを初期化する。詳細には次のとおりである。ROM22は、CMYKの色
毎に、また、ディザマトリクスのサイズ(以下「ディザサイズ」という)毎にしきい値マ
トリクスを記憶している。CPU21は、処理対象となっている画像のディザサイズに対
応する色のしきい値マトリクスをROM22から読み出してRAM23に記憶する。ここ
で、本実施形態においては、しきい値マトリクスは網点法により設計されたものである。
すなわち、ディザマトリクスの中央部分から順番にドット形成されるようにしきい値が設
計されている。
次に、CPU21はドットのオン/オフ判定を行う。オン/オフ判定に先立ち、CPU
21は処理対象の多値画像データを、後述する方法により決められたディザサイズのディ
ザマトリクスに分割する。以下の処理では、ディザマトリクス毎に、そのディザサイズと
対応するしきい値マトリクスとの比較が行われる。また、CPU21は、ドットの形成の
要否を示すドットマトリクス(以下「ドット描画データ」という)の記憶領域をRAM2
3に確保する。RAM23はCMYKの色毎にドット描画データを記憶する。ドット描画
データの初期値は、すべてのドットが「0」、すなわちドットを打たないことを示すデー
タに設定されている。
次に、CPU21は、処理対象ドットの階調値(画素値)と、しきい値マトリクスのう
ち処理対象ドットに対応するドットのしきい値とを比較する。処理対象ドットの階調値が
しきい値よりも大きい場合、CPU21は、処理対象ドットについてドットを形成する旨
のデータを生成する。すなわち、CPU21は、ドット描画データのうち処理対象ドット
のデータ値を「1」(ドットを打つ)に変更する。一方、処理対象ドットの階調値がしき
い値以下である場合、CPU21は、処理対象ドットに対してはドットを形成しない(オ
フドット)旨のデータを生成する。すなわち、処理対象ドットの値を「0」のまま更新せ
ず処理を次のステップに進める。
次に、CPU21は、多値画像データの全ディザマトリクスの全ドットについて処理が
完了したか判断する。処理が完了していない場合、CPU21は、全ドットについて処理
が完了するまで上述の処理を繰り返し実行する。全ドットについて処理が完了した場合、
CPU21は2値化処理を終了する。
次にCPU21は、2値化処理の完了したデータ(2値画像データ)から、ノズル42
の各々についてドット形成の要否を指定するノズル制御データを生成する。ヘッドブロッ
ク接合部におけるオーバーラップ領域においては、データ上1つのドットに対応するノズ
ル42は2つ存在するので、いずれのノズル42にドット形成を行わせるか振り分ける振
り分け処理が必要である。振り分け処理は、例えば2つのノズル42に交互に振り分ける
ものであってもよいし、2つのノズル42にランダムに振り分けるものであってもよい。
CPU21は、生成したノズル制御データを画像形成部25に出力する(ステップS14
0)。画像形成部25はノズル制御データに従ってノズル42の制御を行い、用紙上に画
像を形成する。以上の処理をCMYK各色について行うことにより、用紙上にカラー画像
が形成される。
図5は、ディザサイズの決定(更新)方法を示すフローチャートである。ここでは、画
像形成装置1のユーザの指示入力によりディザサイズの更新を行う場合の動作について説
明する。ユーザは、画像形成装置1に接続されているPC(図示略)を操作する等してデ
ィザサイズの更新指示を入力する。PCは、ユーザの操作入力に応じてディザサイズの更
新を指示する信号を画像形成装置1に出力する。
ディザサイズの更新が指示されると、画像形成装置1のCPU21は、ヘッドブロック
の実質ノズル数Nおよび基本ディザサイズDSSを読み出す(ステップS200)。具体
的には次の通りである。ROM22は、印刷解像度と、その印刷解像度において使用され
る基本ディザサイズDSSとを対応付けて記憶している。また、ROM22は、1つのヘ
ッドブロック41に搭載されている実質ノズル数Nを記憶している。ここで、実質ノズル
数Nは、ヘッドブロック41の接合部と接合部の間に存在するノズル42の数である。す
なわち、ヘッドブロック41に搭載されているノズル数をNN、オーバーラップ部におけ
るノズル数をM(両側にM個ずつ)とすると、N=NN−M/2である。例えば、ヘッド
ブロック41に720個のノズル42が搭載されている場合を考える。2つのヘッドブロ
ック41間にオーバーラップ部を設けない構成とした場合、N=720である。あるいは
、ヘッドブロックの両端にそれぞれノズル4個分のオーバーラップ領域を設けた場合、N
=716である。CPU21は、指定された解像度に対応する基本ディザサイズDSS
ROM22から読み出し、RAM23に記憶する。また、CPU21は、ヘッドブロック
41の実質ノズル数NをROM22から読み出し、RAM23に記憶する。また、CPU
21は、ヘッドブロック41の右端部、左端部に相当する領域の画像データの2値化に使
用するディザサイズDSR、DSL、ヘッドブロック41の端部以外の部分(便宜上「中央
部」という)に相当する領域の画像データの2値化に使用するディザサイズDSBとを記
憶するための記憶領域をRAM23に確保する。
次に、CPU21は、ヘッドブロック41のノズル数Nが基本ディザサイズDSSで割
り切れるか判断する(ステップS210)。NがDSSで割り切れる場合(S210:Y
ES)、CPU21は、処理対象となっている画像データのすべての領域についてディザ
サイズを基本ディザサイズDSSと同一のサイズに設定する(ステップS220)。すな
わち、CPU21は、ディザサイズDSR、DSL、およびDSBの値をともに基本ディザ
サイズと同一の値にする(DSR=DSL=DSB=DSS)。
NがDSSで割り切れない場合(S210:NO)、CPU21は、(R+DSS)と(
1.5×DSS)の大小関係を判断する(ステップS230)。すなわち、Rと0.5D
Sの大小関係を判断する。ここで、RはNをDSSで除した余りである。(R+DSS
>(1.5×DSS)の場合(S230:YES)、CPU21は、ヘッドブロック41
両端部におけるディザサイズを(R+DSS)/2に、ヘッドブロック41中央部におけ
るディザサイズをDSSに設定する(ステップS240)。すなわち、DSR=DSL=(
R+DSS)/2、DSB=DSSである。なお、例えば、(R+DSS)/2が整数で無い
場合は、(R+DSS)/2の小数点以下を切り捨てた値をDSRおよびDSLの一方の値
とし、小数点以下を切り上げた値を他方の値とすればよい。要は、DSRおよびDSLがそ
れぞれ整数となり、DSR+DSL=(R+DSS)を満足するようにDSRおよびDSL
値を決定すればよい。
一方、(R+DSS)≦(1.5×DSS)の場合(S230:NO)、CPU21は、
ヘッドブロック41右端部におけるディザサイズを(R+DSS)に、ヘッドブロック4
1中央部におけるディザサイズをDSSに設定する(ステップS250)。すなわち、D
R=(R+DSS)、DSL=DSB=DSSである。以上で説明したように網点ディザサ
イズの設定が行われると、ディザサイズ決定処理は終了する。なお、ステップS250に
おいて、右端部ではなく左端部のディザサイズを(R+DSS)にしてもよい。すなわち
、DSL=(R+DSS)、DSR=DSB=DSSとしてもよい。
図6は、網点ディザサイズの具体例を示す図である。図6では、基本ディザサイズDS
S=8に対して、ノズル数Nが714、716、718、720であった場合の網点ディ
ザサイズを示している。例えばN=714であった場合、NはDSSで割り切れない(S
210:NO、R=2)。さらに、(R+DSS)<1.5×DSSである(S230:N
O)。したがって、ヘッドブロックの右端に相当する領域のディザサイズが10に、それ
以外の領域のディザサイズが基本ディザサイズと同一の8に設定される。また、例えばN
=718であった場合、NはDSSで割り切れない(S210:NO、R=6)。さらに
、(R+DSS)>1.5×DSSである(S230:YES)。したがって、ヘッドブロ
ックの両端に相当する領域のディザサイズが7に、中央部に相当する領域のディザサイズ
が基本ディザサイズと同一の8に設定される。また、N=720であった場合、NはDS
Sで割り切れる(S210:YES)。したがって、すべての領域のディザサイズが基本
ディザサイズと同一の8に設定される。
以上で説明したように、本実施形態によれば、ヘッドブロックの接合部と網点ディザの
ディザマトリクスの端部が一致するように網点ディザサイズが決定される。すなわち、あ
る整数aに対しDSL+DSR+aDSB=Nを満足するようにDSL、DSR、DSBが決定
される。ROM22は、ディザサイズ毎にしきい値マトリクスを記憶している。CPU2
1は、更新(決定)されたディザサイズに対応するしきい値マトリクスをROM22から
読出して2値化処理を行う。あるいは、ROM22は決定されたディザサイズを有するし
きい値マトリクスを生成するプログラムを記憶しており、CPU21はこのプログラムに
従って生成されたしきい値マトリクスを用いて2値化処理を行う。このしきい値マトリク
スは、網点法によるものである。網点ディザは中心部分から順にドットが形成されるので
、端部はドットが形成されにくい領域である。したがって、印刷ヘッドの構造上バンディ
ングが発生しやすい位置と、最もドットが形成されにくい位置とが一致するように2値化
処理が行われる。したがって、以上で説明したディザサイズ決定方法により決定されたデ
ィザサイズを有する網点ディザを用いて画像処理を行えば、印刷ヘッドの構造に起因する
バンディングを目立たなくすることができる。また、ディザサイズを決定する際には、な
るべく基本ディザサイズとの差が大きくならないよう、余りRの値に応じて端部のディザ
サイズが決定される。したがって、ディザサイズの違いが目立たない画像を形成すること
ができる。
実際に2値化処理を行う態様は、種々のものが考えられる。例えば、ノズル42の識別
番号によりディザマトリクスを切り換えて2値化処理を行ってもよい。ROM22は画像
データのドットの各々をノズル42を特定する識別番号と対応付けるためのテーブルある
いは関数を記憶している。さらに、ROM22はノズル42と、そのノズルに対するデー
タを2値化する際に使用するディザマトリクスのディザサイズ(DSR、DSL、DSB
いずれか)とを対応付けるテーブルあるいは関数を記憶している。CPU21は、これら
のテーブルを参照して処理対象となる画像データのドットと使用するディザサイズとを対
応付ける。CPU21は、画像データを、こうして特定されたディザサイズのディザマト
リクスに分割する。CPU21はディザマトリクス毎に、対応するしきい値マトリクスを
切り換えて2値化処理を行う。
あるいは、2値化処理に先立ち、小領域に分割された画像データに対応するディザマト
リクスを結合してもよい。こうして画像データ全体に対するディザマトリクスを得て、こ
れを用いて2値化処理を行ってもよい。
<変形例>
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
上述の実施形態においては、網点ディザのサイズを決定する際、NをDSSで除した余
りRの大小を、基本ディザサイズDSSの半分(0.5DSS)を基準として判断したが、
判断基準は0.5DSSに限られない。0.4DSS等、基本ディザサイズDSSの半分よ
りも小さな値でもよいし、0.6DSS等、基本ディザサイズDSSの半分よりも大きな値
であってもよい。
上述の実施形態では印刷ヘッド100が、ヘッドブロック41間の接合部にオーバーラ
ップ領域Oを有する態様(図3)について説明したが、印刷ヘッド100はヘッドブロッ
ク41間にオーバーラップ領域を有しない構造であってもよい。この場合でも、ヘッドブ
ロック41間の接合部はディザマトリクスの端部に相当するため、ドットが形成されにく
い。したがって、接合部におけるノズル42のずれに起因するバンディングが目立たない
画像を形成することが可能である。
上述の実施形態では、画像形成装置1が網点ディザサイズの更新処理を行う態様につい
て説明したが、網点ディザサイズの更新処理を行う動作主体は画像形成装置1に限定され
るものではない。画像形成装置1に有線、無線等のネットワークを介してPC等のコンピ
ュータ装置を接続し、このコンピュータ装置に上述のディザサイズ更新処理の一部または
全部を実行させてもよい。また、画像形成装置1は、上述の方法により決定されたディザ
サイズを記憶したテーブルを記憶するだけで、テーブルの更新機能は有さなくてもよい。
あるいは、画像形成装置1とPCとを接続した画像形成システムにおいて、テーブルの更
新処理をPC等に実行させ、画像形成装置1はその結果に応じてROM22のテーブルを
更新する構成としてもよい。
上述の実施形態では、画像形成装置1がユーザの指示入力に応じて網点ディザサイズの
更新処理を行う態様について説明したが、網点ディザサイズの更新を行うタイミングはユ
ーザの指示入力後に限られるものではない。例えば、画像形成装置1に印刷指示が入力さ
れた時に網点ディザサイズの更新処理を行ってもよい。この場合、画像形成装置1は、印
刷解像度に応じて網点ディザサイズの更新を行う。あるいは、画像形成装置1の製造時に
上述の方法に従って網点ディザサイズを決定し、決定した網点ディザサイズを解像度ごと
に記録したテーブルをROM22に記憶しておいてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。 画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。 ラインヘッド31の構造を示す模式図である。 画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。 ディザサイズの決定(更新)方法を示すフローチャートである。 網点ディザサイズの具体例を示す図である。 オーバーラップ部を有する印刷ヘッド100の構造を示す模式図である。
符号の説明
1…画像形成装置、11…解像度変換部、12…色空間変換部、13…量子化部、14…
ノズル振り分け部、15…画像形成部、16…DSテーブル、21…CPU、22…RO
M、23…RAM、24…I/F、25…画像形成部、26…バス、31…ラインヘッド
、32…インクタンク、33…ヘッド駆動回路、34…制御部、35…モータ、36…モ
ータ駆動回路、37…ページバッファ、41…ヘッドブロック、42…ノズル、100…
印刷ヘッド、110…ヘッドブロック、111…ノズル、118…ノズル、120…ヘッ
ドブロック、121…ノズル

Claims (9)

  1. 画像データを小領域に分割して網点法により量子化する際の小領域のサイズを記憶する
    サイズ記憶手段と、
    前記サイズ記憶手段に記憶されたサイズに従って画像データを分割した小領域ごとに量
    子化された量子化データを記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に記憶された量子化データに従って印刷処理を行う印刷ヘッドであっ
    て、NN個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合した構成を有し、
    隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然数)のノズルが
    オーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドと
    を有し、
    前記サイズ記憶手段が、ヘッドブロックの左端部に相当する小領域のサイズDSL、右
    端部に相当する小領域のサイズDSR、それ以外の部分に相当する小領域のサイズDSB
    記憶し、
    サイズDSL、DSR、およびDSBが、ある整数aに対し
    DSL+DSR+aDSB=NN−M/2
    を満足する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データを分割する際の基本サイズDSSを記憶する基本サイズ記憶手段をさらに有
    し、
    前記サイズ記憶手段に記憶されたサイズDSL、DSR、DSBが、(NN−M/2)/D
    Sの余りRに対し
    (1)R=0の場合、DSL=DSR=DSB=DSSとし、
    (2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、DSL+DSR
    R+DSS、かつDSB=DSSとし、
    (3)R≦bDSSの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方を
    DSSとし、かつDSB=DSSとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、DSL=DSR=(R+
    DSS)/2、かつDSB=DSSとする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. b=0.5であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 解像度を含むサイズ更新指示に応じて基本サイズDSSの値を更新する第1の更新手段
    と、
    前記更新手段により更新された基本サイズDSSおよび(NN−M/2)/DSSの余り
    Rに応じてサイズDSL、DSR、およびDSBの値を更新する第2の更新手段と
    を有し、
    前記第2の更新手段が、
    (1)R=0の場合、DSL=DSR=DSB=DSSとし、
    (2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、DSL+DSR
    R+DSS、かつDSB=DSSとし、
    (3)R≦bDSSの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方を
    DSSとし、かつDSB=DSSとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置がラインヘッド型インクジェットプリンタであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. N個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合した構成を有し、隣
    接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然数)のノズルがオ
    ーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドを有する画像形成装置に接続す
    る接続手段と、
    画像データを記憶する画像記憶手段と、
    基本サイズDSSを記憶するサイズ記憶手段と、
    前記接続手段を介して前記画像形成装置のヘッドブロックあたりのノズル数NNおよび
    接合部のノズル数Mを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたノズル数NN、Mおよび前記サイズ記憶手段に記憶され
    た基本サイズDSSに基づいて前記記憶手段に記憶された画像データを小領域に分割する
    際の小領域のサイズを決定するサイズ決定手段と、
    前記サイズ決定手段により決定されたサイズに画像データを小領域に分割し、前記小領
    域ごとに画像データを網点法により量子化する量子化手段と
    を有し、
    前記サイズ決定手段が、
    (NN−M/2)/DSSの余りRに対し
    (1)R=0の場合、DSL=DSR=DSB=DSSとし、
    (2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、DSL+DSR
    R+DSS、かつDSB=DSSとし、
    (3)R≦bDSSの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方を
    DSSとし、かつDSB=DSSとする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. N個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合した構成を有し、隣
    接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然数)のノズルがオ
    ーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドを有する画像形成装置またはこ
    の画像形成装置に接続されたコンピュータ装置における画像処理方法であって、
    画像データを記憶する画像記憶ステップと、
    ノズル数NNおよびMに基づいて前記画像データを小領域に分割する際の小領域のサイ
    ズを決定するサイズ決定ステップと、
    前記サイズ決定手段により決定されたサイズに画像データを小領域に分割し、前記小領
    域ごとに画像データを網点法により量子化する量子化ステップと
    を有し、
    前記サイズ決定ステップが、
    基本サイズDSSおよび(NN−M/2)/DSSの余りRに対し
    (1)R=0の場合、DSL=DSR=DSB=DSSとし、
    (2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、DSL+DSR
    R+DSS、かつDSB=DSSとし、
    (3)R≦bDSSの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方を
    DSSとし、かつDSB=DSSとする
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. N個(NNは自然数)のノズルを有するヘッドブロックを複数接合した構成を有し、隣
    接する2つのヘッドブロックの接合部においてM個(Mは0または自然数)のノズルがオ
    ーバーラップするオーバーラップ領域を有する印刷ヘッドを有する画像形成装置またはこ
    の画像形成装置に接続されたコンピュータ装置に、
    画像データを記憶する画像記憶ステップと、
    ノズル数NNおよびMに基づいて前記画像データを小領域に分割する際の小領域のサイ
    ズを決定するサイズ決定ステップと、
    前記サイズ決定ステップにおいて決定されたサイズに画像データを小領域に分割し、前
    記小領域の各々をその領域のサイズに対応するしきい値マトリクスと比較することにより
    画像データを量子化する量子化ステップと
    を実行させるプログラムであって、
    前記サイズ決定ステップにおいて、
    基本サイズDSSおよび(NN−M/2)/DSSの余りRに対し
    (1)R=0の場合、DSL=DSR=DSB=DSSとし、
    (2)R>bDSSの場合(ただし、bは0<b<1を満たす実数)、DSL+DSR
    R+DSS、かつDSB=DSSとし、
    (3)R≦bDSSの場合、DSLおよびDSRのうち一方を(R+DSS)とし、他方を
    DSSとし、かつDSB=DSSとする
    ことを特徴とするプログラム。
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