JP4665556B2 - 画像形成装置、画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
画像形成装置、画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDFInfo
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する画像形成装置に関し、特にヘッドブロック間のオーバーラップ領域における横スジの
発生を抑制する技術に関する。
形成)を実現するため、インク(液滴)を吐出するノズルを複数有している。複数のノズ
ルは印刷ヘッドに搭載される。インクジェットプリンタは、用紙を移動させ(紙送り)、
かつ印刷ヘッドを紙送り方向と直行する方向に走査しながらインクの吐出を行うことによ
り用紙上に画像を形成する(このようなプリンタを「マルチパス型プリンタ」という)。
マルチパス型プリンタは、2方向の走査を必要とするため印刷速度に限界がある。そこで
、印刷速度の改善が望まれている。
のみ)にすることが考えられる。1方向の走査のみで印刷を行うためには、印刷ヘッドの
サイズを用紙(記録材)の幅以上にする必要がある。このように用紙幅以上のサイズのヘ
ッドを有するプリンタは、一般にラインヘッド型プリンタと呼ばれている。ラインヘッド
型プリンタの印刷ヘッドにおいては、すべてのノズルが一定の間隔で1列に配列されるこ
とが望ましい。しかし、コストおよび製造技術の観点から、1つの印刷ヘッドに搭載可能
なノズルの数には限界がある。そこで、印刷ヘッドに多数のノズルを搭載するために、一
定数のノズルを有するヘッド部材(以下、「ヘッドブロック」という)を複数組み合わせ
たものが用いられている。このようにラインヘッド型プリンタでは、複数のヘッドブロッ
クを組み合わせることにより印刷ヘッドのサイズを用紙幅以上に拡張している。
クの接合部におけるノズル間距離を完全に一定にすることはできない。すなわち、2つの
ヘッドブロックの接合部におけるノズル間距離はある分布を有する。ここで、ノズル間距
離が長い場合にはインクが薄くなる白スジが発生し、ノズル間距離が短い場合には濃いス
ジが発生する。このようにスジが発生することを一般に「バンディング現象」という。マ
ルチパス型プリンタにおいては、ヘッドを紙送り方向と直行する方向に走査するため、紙
送り方向のバンディングの発生を抑制することができる。しかし、ラインヘッド型プリン
タにおいては、走査は1方向(紙送り方向のみ)であるため、ヘッドブロック間の接合部
においてバンディング現象が発生するおそれがある。
法がある。図13(a)は、オーバーラップ部を有する印刷ヘッド100の構造を示す模
式図である。印刷ヘッド100は、ヘッドブロック110およびヘッドブロック120の
2つのヘッドブロックから構成される。ヘッドブロック110は10個のノズルを、ヘッ
ドブロック120も10個のノズルを有している。ヘッドブロック110とヘッドブロッ
ク120は、接合部で4つのノズルがオーバーラップするように接合されている(図13
(a):O部)。このようにオーバーラップ部を設けることにより、ヘッドブロックの接
合部においてノズル間隔が長くなってしまうことを避けることができる。
存在するため、何ら手当てをしなければデータ上1つのドットに対して2つのノズルから
ドットが打たれることとなる。そのため、オーバーラップ部で色が濃くなってしまいバン
ディング現象が発生するという問題がある。オーバーラップ部で発生するバンディング現
象を補償するための技術として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には
、オーバーラップ部において乱数を用いて2つのヘッドブロックからランダムにドットを
打つようにノズルを制御する技術が開示されている。これにより、オーバーラップ部にお
けるバンディングの発生を防止するものである。
方向だけでなく、紙送り方向にも発生する。図13(b)は、印刷ヘッド100により形
成されるドット画像を例示する図である。図13(b)においてドットの左側に示される
数字は、オーバーラップ部においてヘッドブロック110により描画されるドットの数を
示す乱数である。例えばR=3の場合、オーバーラップ部において左から3個のドットは
ヘッドブロック110により描画され、残りの1個のドットはヘッドブロック120によ
り描画される。この場合、ヘッドブロック120の組み付け位置の紙送り方向における誤
差(図13(b):Δy)により、紙送り方向と直行する向きにスジ(横スジ)が発生し
てしまうという問題があった。
図14に示されるように、同じ量の組み付け誤差を有する印刷ヘッドを用いた場合でも、
高濃度(高階調値)の領域では横スジがより目立つという問題もあった。
発生を抑制することのできる画像処理技術を提供することを目的とする。
り搬送される用紙上に印刷を行う複数のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のド
ットの階調値を規定する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロッ
クの各々に複数形成され、記録材上に画像を形成するための複数のノズルであって、隣接
する2つのヘッドブロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ
部を形成し、前記オーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドット
に2つのノズルが対応することを特徴とする複数のノズルと、前記画像記憶手段に記憶さ
れた画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域において、その接合領域
に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを使用して描画を行うかを
乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分け処理手段と、前記接合
領域のうち、前記ノズル振り分け処理手段によりノズル振り分け処理を行う振分対象領域
の大きさを規定するサイズパラメータを決定するサイズパラメータ決定手段とを有し、前
記サイズパラメータ決定手段が、前記接合領域の近傍の領域の平均階調値に応じて前記サ
イズパラメータを決定し、前記ノズル振り分け処理手段が、前記サイズパラメータにより
規定される大きさを有する振分対象領域に対して乱数に基づいたノズル振り分け処理を行
うことを特徴とする画像形成装置を提供する。
て、前記オーバーラップ部において2つのノズルにより形成されるドットの、用紙の搬送
方向の位置ずれ量を記憶した位置ずれ記憶手段と、前記接合領域に対応するオーバーラッ
プ部における位置ずれ量としきい値との大小関係を判断する判断手段とをさらに有し、前
記判断手段により前記接合領域に対応するオーバーラップ部における位置ずれ量がしきい
値より大きいと判断された場合に、前記サイズパラメータ決定手段がパラメータ決定処理
を行ってもよい。
この態様において、前記ノズル振り分け処理手段が、前記画像データを複数の小領域に
分割し、複数の小領域の各々に対してノズル振り分け処理を行い、前記位置ずれ記憶手段
が、前記複数の小領域の各々についてオーバーラップ部における位置ずれ量を記憶しても
よい。
領域の位置を規定する位置パラメータを決定する位置パラメータ決定手段をさらに有し、
前記ノズル振り分け処理手段が、前記接合領域のうち、前記位置パラメータおよび前記サ
イズパラメータにより規定される位置および大きさを有する領域に対してノズル振り分け
処理を行ってもよい。
近傍の領域の平均階調値に比例して前記サイズパラメータを決定することとしてもよい。
また、上述の各態様において、前記画像形成装置はラインヘッド型インクジェットプリ
ンタであってもよい。
に印刷を行う複数のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のドットの階調値を規定
する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロックの各々に複数形成
され、記録材上に画像を形成するための複数のノズルであって、隣接する2つのヘッドブ
ロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記オ
ーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが対
応することを特徴とする複数のノズルとを有する画像形成装置に接続する接続手段と、前
記画像記憶手段に記憶された画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域
において、その接合領域に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを
使用して描画を行うかを乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分
け処理手段と、前記接合領域のうち、前記ノズル振り分け処理手段によりノズル振り分け
処理を行う振分対象領域の大きさを規定するサイズパラメータを決定するサイズパラメー
タ決定手段とを有し、前記サイズパラメータ決定手段が、前記接合領域の近傍の領域の平
均階調値に応じて前記サイズパラメータを決定し、前記ノズル振り分け処理手段が、前記
サイズパラメータにより規定される大きさを有する振分対象領域に対して乱数に基づいた
ノズル振り分け処理を行うことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上に印刷を行う複数のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のドットの階調値を規
定する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロックの各々に複数形
成され、記録材上に画像を形成するための複数のノズルであって、隣接する2つのヘッド
ブロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記
オーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが
対応することを特徴とする複数のノズルとを有する画像形成装置またはこの画像形成装置
に接続されたコンピュータ装置における画像処理方法であって、前記画像記憶手段に記憶
された画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域において、その接合領
域に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを使用して描画を行うか
を乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分けステップと、前記接
合領域のうち、前記ノズル振り分け処理を行う振分対象領域の大きさを規定するサイズパ
ラメータを決定するサイズパラメータ決定ステップとを有し、前記サイズパラメータ決定
ステップにおいて、前記サイズパラメータが、前記接合領域の近傍の領域の平均階調値に
応じてを決定され、前記ノズル振り分け処理ステップにおいて、乱数に基づいたノズル振
り分け処理が、前記サイズパラメータにより規定される大きさを有する振分対象領域に対
して行われることを特徴とする画像処理方法を提供する。
さらに、本発明は、用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される用紙上
に印刷を行う複数のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のドットの階調値を規定
する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロックの各々に複数形成
され、記録材上に画像を形成するための複数のノズルであって、隣接する2つのヘッドブ
ロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記オ
ーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが対
応することを特徴とする複数のノズルとを有する画像形成装置またはこの画像形成装置に
接続されたコンピュータ装置に、上述の画像処理方法を実行させるプログラムを提供する
。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図であ
る。画像形成装置1は、入力画像(RGB(赤、緑、青)カラー多値)のデータを、CM
YK(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の色毎にノズルからのインクの吐出を指示する
ノズル制御データに変換し、ノズル制御データに従ってインクの吐出を行い印刷をする装
置である。解像度変換部11は、入力されたカラー画像データを、画像形成装置1で処理
可能な解像度に解像度変換を行う。色空間変換部12は、RGB形式の画像データをCM
YK形式の画像データに変換する。量子化部13は、多値CMYKデータを2値CMYK
データに変換する。振分対象領域幅決定部14は、処理対象画像のうち、オーバーラップ
領域として処理する領域を決定する(詳細は後述する)。ノズル振り分け部15は、オー
バーラップ領域においてノズルの振り分け処理を行う。すなわち、後述するように、オー
バーラップ領域においてはデータ上1つのドットに対してインクを吐出可能なノズルは2
つ存在する。ノズル振り分け部15は、この2つのノズルのうちどちらのノズルからイン
クの吐出を行うか決定し、ノズル毎にインク吐出の要否を示すノズル制御データを生成す
る。画像形成部16は、ノズル制御データに従って印刷処理を行う。
いて、画像形成装置1はラインヘッド型インクジェットプリンタである。CPU(Centra
l Processing Unit)21は、ROM(Read Only Memory)22に記憶されている印刷処
理プログラムを読み出して実行する。RAM(Random Access Memory)23は、CPU2
1がプログラムを実行する際の作業エリアとして機能する。I/F24は、他の機器との
間でデータや制御信号の送受信を行うためのインターフェースである。画像形成装置1は
例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」)やデジタルカメラ等の電子機器から
I/F24を介して画像データを受け取ることができる。RAM23はまた、I/F24
を介して受信したデータを記憶する。画像形成部25は、CPU21の制御下で、ノズル
制御データに従って用紙上に画像形成を行う。以上の各構成要素は、バス26で相互に接
続されている。CPU21が印刷処理プログラムを実行することにより、画像形成装置1
は、図1に示される各機能構成要素に相当する機能を具備する。
ラインヘッド31は、インクを吐出するノズルを複数有する印刷ヘッドである。ノズルは
、圧電体により液滴を吐出するピエゾ式のもの、加熱により吐出する加熱式のもの等、い
かなる構造のノズルでもよい。ラインヘッド31は、画像形成装置1が印刷可能な用紙の
最大幅以上の大きさを有している。インクタンク32はノズルにインクを供給するもので
あって、CMYKの色毎に設けられている。ページバッファ37は、画像1ページ分のノ
ズル制御データを記憶するメモリである。ヘッド駆動回路33は、制御部34の制御下で
、ラインヘッド31に搭載された複数のノズルのうち、指定されたノズルからインクの液
滴を吐出させるための制御信号をラインヘッド31に出力する。このように、指定された
ノズルから、用紙に対しインクの液滴が吐出される。ノズルから吐出されたインクの液滴
は、用紙上にドットを形成する。以下、説明の便宜上、ノズルからインクの液滴を吐出す
ることを「ドットのオン」、ノズルからインクの液滴を吐出しないことを「ドットのオフ
」と表現する。例えば「ドットのオン/オフを指定するデータ」とは、指定されたノズル
についてインクの液滴を吐出するか吐出しないかを指定するデータを意味する。
することができる。モータ35は用紙を所定方向に移動(紙送り)させるモータである。
モータ駆動回路36は、制御部34の制御下でモータに駆動信号を出力する。モータ35
が用紙を1ライン分移動させると、次のラインの描画が行われる。画像形成装置1は、こ
のようにして1方向の走査(用紙の紙送り)のみで1枚の用紙に画像形成を行うことがで
きる。
ッドブロック41から構成される。複数のヘッドブロック41を接合することにより、C
MYKの色毎に1ライン分の印刷ヘッドが形成される。ヘッドブロック41の各々は、複
数のノズル42を有する。隣接するヘッドブロック41の接合領域において、紙送り方向
(図3中A方向)と直行する向きのノズル間隔が広がってしまうことを防ぐため、隣接す
る2つのヘッドブロック41は図3に示されるように互い違いに配置される。ここで、ヘ
ッドブロック41の接合部には、2つのヘッドブロック41のノズル42が重なるオーバ
ーラップ部(図3:O)が存在する。オーバーラップ部においては、入力される画像デー
タ上1つのドットに対応するノズル42は2つ存在する。このままこの2つのノズル42
からインクの吐出を行うと、用紙上でドットが重なって紙送り方向に色の濃いスジ(バン
ディング)が発生してしまう。そのため、オーバーラップ部においてデータ上1つのドッ
トに対応する2つのノズル42のうちいずれのノズルからインクの吐出を行うかというノ
ズルの振り分け処理を行う必要がある。
く。処理対象の画像データは紙送り方向と垂直な方向に1ドットラインずつの小領域のデ
ータに分割され、順番に処理される。1ドットラインの画像データのうち、オーバーラッ
プ部に相当する領域については、乱数Rによりオーバーラップ部の右のノズルと左のノズ
ルに振り分けるドットの数を決定する。すなわち、オーバーラップ部のうち左からR個の
ドットは左のノズルに振り分け、残りのドットに振り分ける。なお、詳細は後述するが、
本実施形態において、乱数Rによりノズルの振り分けを行う領域は、物理的なオーバーラ
ップ部と必ずしも一致しない。すなわち、オーバーラップ部のうちある領域についてのみ
乱数Rによる振り分け処理が行われ、それ以外の領域については乱数Rによらない振り分
け処理が行われる。ここで、以下の説明で用いられる用語について定義しておく。「オー
バラップ部」は、2つのヘッドブロック間における物理的なオーバラップ部を意味する。
「接合領域」は、(解像度変換、色空間変換、2値化処理等)必要な処理をした画像デー
タのうち、オーバーラップ部に相当するデータ領域を意味する。「振分対象領域」は、接
合領域のうち乱数Rによるノズル振り分け処理を行うデータ領域を意味する。また、画像
データにおけるドットの位置を記述する場合、紙送り方向を「上」、紙送り方向と逆方向
を「下」とする。このように定義される上下方向に基づいて、画像データの左右方向も定
義される。
ぬ電源が投入されると、CPU21は、ROM22から印刷処理プログラムを読み出して
実行する。印刷処理プログラムを実行すると、CPU21は、画像データの入力待ち状態
となる。I/F24を介して画像データを受信すると、CPU21は入力画像データをR
AM23に記憶する(ステップS100)。本実施形態において、入力画像データはRG
Bカラー多値の画像データである。また、画像形成装置1はCMYK4色のインクにより
画像形成を行うインクジェットプリンタである。したがって、ラインヘッド型画像形成装
置1は、RGBからCMYKへと画像データの色空間を変換する必要がある。また、入力
される画像データは画素ごとに階調値を有しているが、画像形成装置1のノズルから吐出
されるインクは、ドットのオン/オフ(ドットを打つ/打たない)の2階調のみで中間階
調を表現することができない。したがって画像形成装置1においては、画像データの1画
素に、m×mのドットマトリクスを対応させ、ドットマトリクスに描画されるドットの数
で階調表現を行っている。したがって、入力画像データをドットのオン/オフを指定する
データに変換する必要がある。このために、以下で説明するように、画像データの解像度
を、ノズル42の数に相当する解像度に変換する処理、および、多階調の画像データをド
ットのオン/オフを指定する2階調のデータに変換する処理を行う必要がある。
タの解像度が画像形成装置1で処理可能な解像度と異なる場合には、入力画像データを、
画像形成装置1が処理可能な解像度とする解像度変換処理を行う(ステップS110)。
CPU21は、解像度変換後の画像データをRAM23に記憶する。続いてCPU21は
、解像度変換後の画像データを画像形成装置1の色空間に適合させるため、RGBの画像
データをCMYKの画像データに変換する(ステップS120)。CPU21は色変換後
の画像データをRAM23に記憶する。続いてCPU21は、色変換後の画像データに対
してディザマトリクス法、誤差拡散法等による2値化(量子化)処理を行う(ステップS
130)。CPU21は、2値化された画像データに対し、ノズル制御データを生成する
処理を行う(ステップS140)。
、印刷処理対象となっている画像の解像度(印刷解像度)を取得する(ステップS200
)。印刷解像度は、例えば印刷指示に含まれている。CPU21は印刷解像度をRAM2
3に記憶する。続いてCPU21は、位置ずれ情報を読み出す(ステップS210)。R
OM22は、解像度ごとにオーバーラップ部における位置ずれ量を記録した位置ずれテー
ブルTB1をあらかじめ記憶している。
、720dpi、1440dpi等の印刷解像度ごとに、ヘッドブロック41の位置ずれ
量が記録されている。ここで、説明の便宜上ある色のインクを吐出する印刷ヘッドにおい
て、図3で左側に位置するものから順番にヘッドブロック410、411、412、…41n
と番号を付与する。また、オーバーラップ部に対しても、図3で左側に位置するものから
順番にO0、O1、O2、…、On-1と番号を付与する。図6に示される位置ずれ量Δykは
、ヘッドブロック41k+1のドット形成位置yk+1とヘッドブロック41kのドット形成位
置ykとの差である(Δyk=yk+1−yk)。位置ずれテーブルTB1は、オーバーラップ
部の番号kと、接合領域kにおける位置ずれ量Δykとが対応付けて記録されている。ま
た、位置ずれ量Δykは印刷解像度ごとに記録されている。ここで、位置ずれテーブルT
B1は、画像形成装置1に固有のものである。例えば、画像形成装置1の製造時に所定の
テストパターンを印刷することにより位置ずれ量を計測することができる。位置ずれテー
ブルTB1は、このようにして得られた位置ずれ量を出荷時点から記憶している。あるい
は、ユーザが所定の所定のテストパターンを印刷することにより位置ずれ量を計測し、使
用時に位置ずれテーブルTB1を更新する構成としてもよい。CPU21は、位置ずれテ
ーブルTB1から処理対象となっている印刷解像度に対応する位置ずれ量を読み出してR
AM23に記憶する。
の対象となるドットラインを特定するライン番号lを初期化する(ステップS220)。
すなわち、CPU21は、RAM23にライン番号lの記憶領域を確保し、初期値を0と
して記憶する。続いてCPU21は、処理対象ドットラインに対して振分対象領域幅の決
定を行う(ステップS230)。
トである。処理対象ドットラインには複数の接合領域が存在する場合がある。CPU21
はまず、処理対象ドットラインにおいて接合領域を特定する接合領域番号kおよび接合領
域kの振分対象領域幅wkを初期化する(ステップS300)。すなわち、CPU21は
、接合領域kおよび振分対象領域幅wkの初期値を0としてRAM23に記憶する。
ROM22は、振分対象領域幅決定処理における振分対象領域幅の初期値winiをあらか
じめ記憶している。初期値winiとしては、オーバーラップしているノズルの数、すなわ
ち振分対象領域幅の最大値wmaxを用いることができる。CPU21は、ROM22から
winiを読み出す。CPU21は、wk=winiとして振分対象領域幅wkを更新する。
か判断する(ステップS320)。ROM22は、位置ずれ量の判断基準となるしきい値
Δythをあらかじめ記憶している。CPU21は、RAM23から位置ずれ量Δykおよ
びしきい値Δythを読み出す。CPU21は、ΔykおよびΔythが、|Δyk|>Δyth
の条件を満足するか判断する。|Δyk|>Δythの条件を満足しない場合(ステップS
320:NO)、すなわち、位置ずれ量が所定の値より小さい場合、CPU21は後述す
るステップS350に処理を進める。
位置ずれ量が所定の値より大きい場合、CPU21は接合領域kの近傍の所定の領域の平
均階調値gaveを算出する(ステップS330)。この処理は例えば次のように行われる
。CPU21は、処理対象となっている接合領域kの近傍の所定の領域(例えば、接合領
域kを中心として上下にaライン、左右にbドットの大きさを有する領域S)に属するド
ットの階調値をRAM23から読み出し、平均値gaveを算出する。本実施形態では、2
値化処理後にノズルの振り分けを行っているので、階調値は01の2階調である。したが
って、領域Sにおけるオンドットの数を係数し、平均階調値gaveとする。
wk=wini×(1−gave/gmax) …(1)
により振分対象領域幅wkを決定する。ここで、gmaxは、領域Sにおける平均階調値gaveの最大値、すなわち、領域Sにおけるドットの数である。
0)。この処理は次のように行われる。CPU21は、接合領域のうち、振分対象領域幅
wkで規定される数のドットからなる領域を振分対象領域として特定する。例えば、接合
領域が8ドットあり、wk=4の場合、接合領域のうち中央の4ドットを接合領域kとし
て特定する。CPU21は、接合領域kについて、乱数Rを用いてノズルの振り分け処理
を行う。ここで、乱数Rは、0≦R≦wkの条件を満たすように生成された整数である。
CPU21は、接合領域kのうち、左からR個のドットはオーバーラップ部の左に位置す
るヘッドブロックから、残りの(wk−R)個のドットはオーバーラップ部の右に位置す
るヘッドブロックからインクの吐出を行う旨を規定するノズル制御データを生成する。ま
た、接合領域内かつ接合領域k外の領域については、接合領域kの左側に位置するドット
はオーバーラップ部の左に位置するヘッドブロックから、接合領域kの右側に位置するド
ットはオーバーラップ部の右に位置するヘッドブロックからインクの吐出を行う旨を規定
するノズル制御データを生成する。
処理が完了したか判断する(ステップS360)。すべての接合領域について処理が完了
した場合(ステップS360:YES)、CPU21は、振分対象領域幅決定処理を終了
する。すべての接合領域について処理が完了していない場合(ステップS360:NO)
、CPU21は、処理対象接合領域番号kを1増加させる(ステップS370)。CPU
21は、新たな接合領域を処理対象としてステップS310〜S360の処理を繰り返し
実行する。
処理対象画像データのすべてのドットラインについて処理が完了したか判断する(ステッ
プS240)。すべてのドットラインについてノズル制御データ生成処理が完了した場合
(ステップS240:YES)、CPU21は、ノズル制御データ生成処理を終了する。
すべてのドットラインについてノズル制御データ生成処理が完了していない場合(ステッ
プS240:NO)、CPU21は、処理対象ドットラインの番号を増加し(ステップS
250)、ステップS230〜S240の処理をくり返し実行する。画像データがCMY
K形式のデータである場合は、CMYKの各色について上述の処理が行われる。
生成されると、CPU21は、生成したノズル制御データを画像形成部25に出力する(
ステップS150)。画像形成部25は、ノズル制御データに従って用紙上に画像形成を
行う。
する。
図8は、処理対象となる2値化画像データDを例示する図である。2値化画像データD
は、48×10ドットのドットマトリクスからなる画像データである。図8中A方向は紙
送り方向を示している。2値化画像データDのうち、中央部の8ドット分の領域(図8:
O)はヘッドブロックのオーバーラップ部である。オーバーラップ部Oにおいては、左側
に位置するヘッドブロック41Lと右側に位置するヘッドブロック41Rとがノズル8個分
オーバーラップしている。
合について考える。ステップS310において、CPU21は、ROM22から振分対象
領域幅の初期値winiを読み出す。ここでは、wini=8である。ステップS320におい
て、CPU21は位置ずれテーブルTB1を参照してヘッドブロック41Lと41Rとの位
置ずれ量がしきい値より大きいか判断する。ここでは説明の都合上、オーバーラップ部O
における位置ずれ量がしきい値よりも大きいものとする。
3ドットずつの大きさを有する領域(14×9ドット)を領域Sとして平均階調値gave
を算出する。ここで、平均階調値gaveは領域Sにおけるオンドットの数である。図8に
おいて領域Sには62個のオンドットが存在する。従って、gave=62である。ステッ
プS340において、CPU21は、振分対象領域幅wkを算出する。ここで、領域Sの
大きさから、gmax=126である。式(1)により振分対象領域幅wkを算出すると、
wk=8×(1−62/126)=4.06…
である。振分対象領域幅wkは整数である必要があるので、式(1)の解が整数でなか
った場合は、小数点以下を切り捨て、四捨五入、切り上げ等して整数とする。ここでは解
を四捨五入することにすると、wk=4が得られる。
明してきたように、本実施形態において、振分対象領域幅wkは接合領域近傍の平均階調
値に応じて決定される。すなわち、図9に示されるように、平均階調値が低い領域、すな
わちオーバーラップ部における横スジが目立ちにくい領域では振分対象領域幅wkは広く
決定され、平均階調値が高い領域、すなわちオーバーラップ部における横スジが目立つ領
域では振分対象領域幅wkは狭く決定される。これによりオーバーラップ部における横ス
ジの発生を抑制することができる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る画像形成装置の機
能構成およびハードウェア構成は基本的に第1実施形態で説明したものと同一であるので
その説明を省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素は共通の参照符号を用いて
説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、ROM22が位置ずれテーブルTB
1に代わり位置ずれテーブルTB2を記憶している点である。
おいては、紙送り方向における印刷位置別に、オーバーラップ部の番号kと、オーバーラ
ップ部Okにおける位置ずれ量Δykとが対応付けて記録されている。CPU21は、ステ
ップS320において、処理対象となっている接合領域に対応する位置ずれ量Δykを位
置ずれテーブルTB2から読み出してしきい値との大小関係の判断を行う。その他の動作
は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。このように紙送り方向における印刷位
置別に位置ずれ量を記憶する理由は次の通りである。すなわち、用紙搬送系の特性により
、位置ずれ量は常に一定ではなく、例えば用紙の上部と下部では異なる場合がある。これ
は用紙搬送系の特性によるものであるので再現性がある。したがって印刷位置別に記録さ
れた位置ずれ量を参照することにより、より適切な判断をすることができる。
続いて本発明の第3実施形態について説明する。第1実施形態においては、接合領域の
中心部分を振分対象領域とする態様について説明したが、必ずしも接合領域の中心部分を
振分対象領域としなくてもよい。例えば、乱数を用いて振分対象領域の位置を規定しても
よい。すなわち、ステップS350において、CPU21は、振分対象領域幅wkに基づ
いて、振分対象領域kの位置を決定する。例えば、wmax=8、wk=2の場合、8ドット
の中に2ドットの領域を配置する方法は、7通りである。wmax=8、wk=7の場合は2
通りである。すなわち、幅wmaxの接合領域に幅wkの振分対象領域を配置する方法は、(
wmax−wk)通り存在する。CPU21は、0<Q≦(wmax−wk)なる乱数Qを発生す
る。CPU21は、乱数Qに基づいて振分対象領域の位置xkを決定する。あるいは、正
弦波状、ノコギリ波状等、位置を決定するルールを定めておき、そのルールに従って位置
を決定してもよい。
対象領域を示している。処理対象ドットラインの番号lによって、乱数Qの値が変更され
、振分対象領域が異なる位置に配置される。なお、図11においては説明を簡単にするた
め、すべてのドットラインについてwk=2の場合を示したが、wkの値は第1実施形態で
説明したように接合領域近傍の平均階調値によって決定される。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
図12は、本発明の変形例に係る画像形成システム200を示す図である。画像形成シ
ステム200は、画像形成装置1と、画像形成装置1に接続されたPC2から構成される
。PC2は、図2の構成から画像形成部25を省略したコンピュータ装置である。上述の
各実施形態においては、図4のステップS100〜S150のすべての処理を画像形成装
置1が実行する態様について説明したが、ステップS100〜S150の一部または全部
の処理をPC2に実行させてもよい。
ykがしきい値より大きかった場合にのみ、平均階調値gaveに応じて振分対象領域幅wk
を決定する処理を行う態様について説明したが、ステップS320の処理は省略してもよ
い。すなわち、CPU21は位置ずれ量にかかわらずすべての接合領域についてステップ
S330〜S340の処理を実行してもよい。この態様によれば、ROM22は位置ずれ
テーブルTB1を記憶しておく必要がなくなるので、製造コストを低減することができる
。
、図4に示されるものに限定されない。例えば、色空間を変換した後に解像度変換を行っ
てもよいし、振分対象領域幅の決定処理を行った後に2値化処理を行ってもよい。振分対
象領域幅の決定処理を行った後に2値化処理を行う態様においては、接合領域近傍の平均
階調値gaveの値として、近傍領域のオンドットの数ではなく、近傍領域の平均階調値を
用いればよい。
タである態様について説明したが、画像形成装置1はラインヘッド型のインクジェットプ
リンタに限定されない。例えば、印刷ヘッドの幅が用紙幅より小さい2パス型のインクジ
ェットプリンタであってもよい。
部、14…振分対象領域幅決定部、15…ノズル振り分け部、16…画像形成部、21…
CPU、22…ROM、23…RAM、24…I/F、25…画像形成部、26…バス、
31…ラインヘッド、32…インクタンク、33…ヘッド駆動回路、34…制御部、35
…モータ、36…モータ駆動回路、37…ページバッファ、41…ヘッドブロック、42
…ノズル、100…印刷ヘッド、110…ヘッドブロック、120…ヘッドブロック、T
B1、TB2…位置ずれテーブル、200…画像形成システム
Claims (9)
- 用紙を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録材上に印刷を行う複数のヘッドブロックと、
ドットマトリクスの各々のドットの階調値を決定する画像データを記憶する画像記憶手段と、
前記複数のヘッドブロックの各々に複数形成されるノズルであって、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記オーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが対応することを特徴とする複数のノズルと、
前記画像記憶手段に記憶された画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域において、その接合領域に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを使用して描画を行うかを乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分け処理手段と、
前記接合領域のうち、前記ノズル振り分け処理手段によりノズル振り分け処理を行う振分対象領域の大きさを決定するサイズパラメータを決定するサイズパラメータ決定手段と
を有し、
前記サイズパラメータ決定手段が、前記接合領域から上下および左右にそれぞれ所定数のドットを拡張した領域の平均階調値が低い場合において、前記平均階調値が高い場合よりも前記振分対象領域の大きさが大きくなるように前記サイズパラメータを決定し、
前記ノズル振り分け処理手段が、前記サイズパラメータにより決定される大きさを有する振分対象領域に対して乱数に基づいたノズル振り分け処理を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数のヘッドブロックの各々について、前記オーバーラップ部において2つのノズルにより形成されるドットの、用紙の搬送方向の位置ずれ量を記憶した位置ずれ記憶手段と、
前記接合領域に対応するオーバーラップ部における位置ずれ量としきい値との大小関係を判断する判断手段と
をさらに有し、
前記判断手段により前記接合領域に対応するオーバーラップ部における位置ずれ量がし
きい値より大きいと判断された場合に、前記サイズパラメータ決定手段がパラメータ決定処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記ノズル振り分け処理手段が、前記画像データを複数の小領域に分割し、複数の小領域の各々に対してノズル振り分け処理を行い、
前記位置ずれ記憶手段が、前記複数の小領域のうち少なくとも2つの小領域についてオーバーラップ部における位置ずれ量を記憶している
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記接合領域のうち、前記振分対象領域の位置を決定する位置パラメータを決定する位置パラメータ決定手段をさらに有し、
前記ノズル振り分け処理手段が、前記接合領域のうち、前記位置パラメータおよび前記サイズパラメータにより決定される位置および大きさを有する領域に対してノズル振り分け処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記サイズパラメータ決定手段が、
wk=wini×(1−gave/gmax)
(ここで、wkは前記サイズパラメータを、winiはwkの初期値であり、前記オーバラップ部を形成している前記ノズルの数を、gaveは前記平均階調値を、gmaxはgaveのとり得る最大値を示す)
により前記サイズパラメータを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置が、ラインヘッド型インクジェットプリンタであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録材上に印刷を行う複数のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のドットの階調値を決定する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロックの各々に複数形成されるノズルであって、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記オーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが対応することを特徴とする複数のノズルとを有する画像形成装置に接続する接続手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域において、その接合領域に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを使用して描画を行うかを乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分け処理手段と、
前記接合領域のうち、前記ノズル振り分け処理手段によりノズル振り分け処理を行う振分対象領域の大きさを決定するサイズパラメータを決定するサイズパラメータ決定手段と
を有し、
前記サイズパラメータ決定手段が、前記接合領域から上下および左右にそれぞれ所定数のドットを拡張した領域の平均階調値が低い場合において、前記平均階調値が高い場合よりも前記振分対象領域の大きさが大きくなるように前記サイズパラメータを決定し、
前記ノズル振り分け処理手段が、前記サイズパラメータにより決定される大きさを有する振分対象領域に対して乱数に基づいたノズル振り分け処理を行う
ことを特徴とする画像処理装置。 - 用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録材上に印刷を行う複数
のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のドットの階調値を決定する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロックの各々に複数形成されるノズルであって、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記オーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが対応することを特徴とする複数のノズルとを有する画像形成装置またはこの画像形成装置に接続されたコンピュータ装置における画像処理方法であって、
前記画像記憶手段に記憶された画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域において、その接合領域に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを使用して描画を行うかを乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分けステップと、
前記接合領域のうち、前記ノズル振り分け処理を行う振分対象領域の大きさを決定するサイズパラメータを決定するサイズパラメータ決定ステップと
を有し、
前記サイズパラメータ決定ステップにおいて、前記サイズパラメータが、前記接合領域から上下および左右にそれぞれ所定数のドットを拡張した領域の平均階調値が低い場合において、前記平均階調値が高い場合よりも前記振分対象領域の大きさが大きくなるように決定され、
前記ノズル振り分け処理ステップにおいて、乱数に基づいたノズル振り分け処理が、前記サイズパラメータにより決定される大きさを有する振分対象領域に対して行われる
ことを特徴とする画像処理方法。 - 用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録材上に印刷を行う複数のヘッドブロックと、ドットマトリクスの各々のドットの階調値を決定する画像データを記憶する画像記憶手段と、前記複数のヘッドブロックの各々に複数形成されるノズルであって、隣接する2つのヘッドブロックの接合部においてこれら複数のノズルの一部がオーバーラップ部を形成し、前記オーバーラップ部においては前記ドットマトリクスのうち1つのドットに2つのノズルが対応することを特徴とする複数のノズルとを有する画像形成装置またはこの画像形成装置に接続されたコンピュータ装置に、
前記画像記憶手段に記憶された画像データのうち前記オーバーラップ部に相当する接合領域において、その接合領域に属するドットに対応する2つのノズルのうちいずれのノズルを使用して描画を行うかを乱数に基づいて決定するノズル振り分け処理を行うノズル振り分けステップと、
前記接合領域のうち、前記ノズル振り分け処理を行う振分対象領域の大きさを決定するサイズパラメータを決定するサイズパラメータ決定ステップと
を実行させるためのプログラムであって、
前記サイズパラメータ決定ステップにおいて、前記サイズパラメータが、前記接合領域から上下および左右にそれぞれ所定数のドットを拡張した領域の平均階調値が低い場合において、前記平均階調値が高い場合よりも前記振分対象領域の大きさが大きくなるように決定され、
前記ノズル振り分け処理ステップにおいて、乱数に基づいたノズル振り分け処理が、前記サイズパラメータにより決定される大きさを有する振分対象領域に対して行われる
ことを特徴とするプログラム。
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