JP4484509B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉可能な可動部材を変動入賞装置に備えた遊技機であって、変動入賞装置の状態を変換可能なものに関する。
従来の遊技機の中には、所謂第2種パチンコ遊技機と呼ばれるものがある。この第2種パチンコ遊技機は、始動入賞口へ遊技球が入賞すると変動入賞装置の可動部材を開放して補助遊技を発生し、さらに、補助遊技中に変動入賞装置内に受け入れた遊技球が特定領域を通過すると補助遊技よりも有利な態様で可動部材を開放して(例えば、開放時間を長くしたり、開放回数を多くしたりして)特別遊技を発生し、遊技者の興趣を高揚させている。
また、このような第2種パチンコ遊技機の中には、例えば特開平4−282172号公報(特許文献1)に開示された遊技機がある。この遊技機は、特定領域と一般領域とが並設された部位の上流に、所定の確率で遊技球を特定領域に誘導する誘導部材を設けることにより、特定領域への遊技球の誘導パターンに変化を与えて遊技者の興趣を更に高揚させている。
特開平4−282172号公報
ところで、遊技店においては、遊技盤上の釘調整により遊技機の出玉率(遊技者が遊技領域へ打ち込んだ球数に対する遊技者の獲得球数の割合)を通常営業時よりも高くするサービス営業を行うことがある。しかし、通常営業時とサービス営業時とで極端に異なる釘調整を行って、始動入賞口への入賞率(遊技者が遊技領域へ打ち込んだ球数に対する始動入賞数の割合)や変動入賞装置の可動部材への入賞率(始動入賞数に対する可動部材入賞数の割合)が極端に変化すると、サービス営業から通常営業に移行したときに遊技者の当該遊技機に対する興趣が低下して遊技機の稼働が下がる場合がある。従って、通常営業時とサービス営業時とで極端に異なる釘調整を行わず、微調整とすることが望ましい。
ところが、上述の従来の遊技機に対して、サービス営業のために釘の微調整を行って変動入賞装置の可動部材への入賞率を僅かに変化させても、変動入賞装置内に入賞した遊技球を特定領域に誘導する確率は変化しないため、結果として遊技店が所望する程充分に高い出玉率が達成されず、遊技者に対するサービスが満足に行うことができない。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、変動入賞装置内にて特定領域への遊技球誘導率を異ならせて、釘調整を通常営業時に対して微調整して、通常営業時に比べて充分に出玉率を高くしたサービス営業が可能な遊技機の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技釘が植設された遊技領域に、始動入賞口と、遊技球を受入可能な入賞部を閉状態と開状態とに変換可能な変動入賞装置とを備え、
該変動入賞装置は、
前記入賞部から受け入れた遊技球が転動する遊技空間と、該遊技空間の下流側に形成された特定領域および一般領域とを設け、
前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて、入賞部を閉状態から開状態へ変換し、該入賞部から受け入れた遊技球が特定領域を通過したことに基づいて特別遊技を行う遊技機において、
前記遊技空間は、
遊技球を誘導する複数の誘導経路を、前記特定領域への誘導率を異ならせた状態で備え、
前記入賞部は、
前記誘導経路の入口で開状態と閉状態とに変換して当該誘導経路の入口を開閉可能な可動部材と、該可動部材を前記複数の誘導経路のうちいずれかの入口へ移動する移動手段と、前記可動部材を開状態と閉状態に変換可能な変換手段とを備え、
該移動手段により前記可動部材を移動するとともに移動先の位置で該可動部材を前記変換手段により開状態へ変換することで、前記可動部材で受け入れる遊技球を複数の誘導経路のいずれかに振り分けることを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記変動入賞装置は、
前記遊技空間の周囲に、前記遊技領域を流下する遊技球の侵入を阻止する侵入阻止壁を立設し、該侵入阻止壁のうち前記誘導経路の入口とする部位に、誘導経路と遊技領域とを連通する経路連通口を開設し、
前記入賞部は、
前記可動部材とともに移動し、経路連通口の一部を閉成可能な移動壁を備え、
該移動壁は、
前記経路連通口のうち、可動部材が配置されていない誘導経路の入口に連通する部分を閉成することを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記複数の誘導経路を、第1誘導経路と、該第1誘導経路の途中に合流する第2誘導経路とにより構成し、
前記第1誘導経路は、
前記第2誘導経路との合流部よりも下流側に、前記可動部材により受け入れた遊技球を前記特定領域と一般領域とに振り分ける第1振分手段を設け、
前記第2誘導経路は、
前記可動部材により受け入れた遊技球を合流部と一般領域とに振り分ける第2振分手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、変動入賞装置の遊技空間は、遊技球を誘導する複数の誘導経路を、特定領域への誘導率を異ならせた状態で備え、入賞部は、誘導経路の入口で開状態と閉状態とに変換して当該誘導経路の入口を開閉可能な可動部材と、該可動部材を前記複数の誘導経路のうちいずれかの入口へ移動する移動手段と、可動部材を開状態と閉状態に変換可能な変換手段とを備え、該移動手段により前記可動部材を移動するとともに移動先の位置で該可動部材を変換手段により開状態へ変換することで、可動部材で受け入れる遊技球を複数の誘導経路のいずれかに振り分けるので、入賞部を移動して遊技球の誘導経路を切り替えるだけで特定領域への誘導率を容易に変化させることができる。したがって、特定領域への誘導率が高い誘導経路へ遊技球が流下し易いように、遊技盤上の遊技釘を微調整すれば、高誘導率の誘導経路へ遊技球が導入され易くなる。このことから、遊技店は、遊技釘を極端に調整することなく、サービス営業時の出玉率を通常営業時よりも高めることができる。
また、前記変動入賞装置は、前記遊技空間の周囲に、前記遊技領域を流下する遊技球の侵入を阻止する侵入阻止壁を立設し、該侵入阻止壁のうち前記誘導経路の入口とする部位に、誘導経路と遊技領域とを連通する経路連通口を開設し、前記入賞部は、前記可動部材とともに移動し、経路連通口の一部を閉成可能な移動壁を備え、該移動壁は、前記経路連通口のうち、可動部材が配置されていない誘導経路の入口に連通する部分を閉成するので、遊技球を可動部材が入口に配置されている誘導経路にのみ受け入れることができる。したがって、遊技者は、可動部材や入賞部の移動位置を見るだけで、そのときに遊技球がどの誘導経路に誘導されて、どの程度の確率で特定領域に誘導されるかを知ることができる。このことから、特定領域への入賞(すなわち大当たり)のチャンスを容易に把握することができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図、図2および図3は変動入賞装置2の正面図である。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、表面にガイドレール等の区画部材3により区画された遊技領域4を形成し、該遊技領域4内において、ほぼ中央には変動入賞装置2を配設して、該変動入賞装置2の下方には、第1始動入賞口5および第2始動入賞口6を配設している。また、遊技領域4内には、この他に、一般入賞具7、遊技球の流下方向を変える風車(図示せず)や遊技釘9、発光により各種の装飾表示を行うランプ・LED10、及び入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口11が設けられている。なお、第1始動入賞口5、第2始動入賞口6および一般入賞具7は、入賞した遊技球を検出する第1始動入賞口センサ12、第2始動入賞口センサ13および一般入賞具センサ14(図9参照)をそれぞれ備えている。また、本実施形態では、2つの第1始動入賞口5を横に並べ、その間に第2始動入賞口6を配置している。
そして、遊技盤1は、遊技釘9の一種であって、変動入賞装置2の側方に植設された複数のガイド釘15を、変動入賞装置2の入賞部(後述する)に向って下り傾斜する案内通路を形成するよう列設している。また、各始動入賞口5,6夫々の上方には、一対の調整釘16を遊技球が通過可能な間隔を形成した状態で植設している。
変動入賞装置2は、図2および図3に示すように、遊技盤1の表面に取り付けられる縦長な取付基板21と、該取付基板21の前面の左右両側に設けられて、開状態と閉状態とに変換可能な入賞部22と、該入賞部22の間に位置し、開状態の入賞部22により受け入れられた遊技球が転動する遊技空間23と、該遊技空間23の下側に配設された一般領域(本実施形態では、後述の一般入賞口95)および特定領域(本実施形態では、後述の特定入賞口94)とから概略構成されている。
取付基板21は、前面の左右方向中央に縦長な遊技空間23を、周囲に侵入阻止壁28を立設して区画形成している。具体的に説明すると、取付基板21は、前面の上部には開放側を下向きにした略コ字状の第1侵入阻止壁28aを、前面の下部には開放側を上向きにした略コ字状の第2侵入阻止壁28bをそれぞれ前方に向かって立設し、この2つの対向した侵入阻止壁28a,28bの内側に縦長な遊技空間23を形成している。なお、第1侵入阻止壁28aは、頂部から左右両側に傾斜して、当該頂部に遊技球が落下しても滞留せずに流下し続けるように構成されている。また、遊技空間23については、後で詳細に説明する。
さらに、取付基板21は、第1侵入阻止壁28aと第2侵入阻止壁28bとを上下に離隔して、侵入阻止壁28の左右両側のうち、後述の誘導経路30の入口とする部位に経路連通口31を開設し、内側の遊技空間23、詳しくは後述の誘導経路30と外側の遊技領域4とを連通するように構成されている。
そして、取付基板21は、侵入阻止壁28の左右両外方に位置する前面のうち、縁部よりも内側の部分を浅く(具体的には、遊技盤1の表面と面一となる状態に)凹ませて凹部32を形成し、この凹部32に入賞部22を備えている(図6参照)。
入賞部22は、遊技球を遊技空間23に受け入れ易い開状態と、遊技球を遊技空間23に受け入れない閉状態とに変換可能な部材である。この入賞部22は、移動ベース35(本発明の移動手段に相当)と、該移動ベース35の前面に設けられ、遊技状態に基づいて開閉可能な一対の羽根状可動部材36と、該可動部材36に対して第1侵入阻止壁28a側(図中上側)に設けられた第1移動壁37(本発明の移動壁の一部)と、可動部材36に対して第2侵入阻止壁28b側(図中下側)に設けられた第2移動壁38(本発明の移動壁の一部)とを備えている。そして、この入賞部22は、移動ベース35、可動部材36、第1移動壁37および第2移動壁38が一体となって凹部32内に沿って上下動できる構成となっている。
移動ベース35は、取付基板21に形成した凹部32内を侵入阻止壁28の側面に沿って上下移動可能な部材である。この移動ベース35は、図6に示すように、裏面からガイドロッド41を後方に向かって延設し、該ガイドロッド41を取付基板21の凹部32に開設された縦長なガイド溝42に遊嵌している。そして、ガイドロッド41の先端には、スライドベース43がビス等の止着部材44で止着されて、移動ベース35が凹部32から脱落しないように構成されている。このスライドベース43は、駆動源からの動力を伝動部材を介して受け、上下に往復移動できるように構成されている。本実施形態では、駆動源としての可動部材移動モータ46を取付基板21の裏側に固定し、可動部材移動モータ46の出力側にカム47を設け、該カム47の外周近傍にピン48を後方のスライドベース43に向かって突設し、スライドベース43には、カム溝49を移動ベース35の移動方向とは直交方向(本実施形態では横方向)に長く刻設し、ピン48をカム溝49に遊嵌して伝動部材を構成している。したがって、可動部材移動モータ46を回動すると、ピン48は、可動部材移動モータ46の出力軸を中心に所定半径の公転を行い、カム溝49に対して横方向にスライドしながら公転してスライドベース43を上方向あるいは下方向に押す。すると、スライドベース43および移動ベース35は、ガイド溝42に沿って上下方向に往復移動することができる。
可動部材36は、移動ベース35に対して垂直な軸受部51に挿通した支軸52の前方先端に固定され、該支軸52を中心に回動可能な状態で軸着されている。そして、支軸52の後端には、スライドベース43に取り付けられた開閉ソレノイド53(本発明における変換手段に相当)のプランジャを、クランク部材54を介して接続し、このプランジャをスプリングにより伸長方向に付勢して、開閉ソレノイド53が消磁した常態においては、ほぼ垂直に起立した閉状態(図2,3中二点鎖線で表記)を維持し、励磁すると上端を外側に倒す方向に向かって回動して逆ハ字状の開状態(図2,3中実線で表記)に変換するように構成されている。なお、軸受部51は、先端側(後端側)をスライドベース43の軸受部支持孔55に嵌合して支持されている。また、この軸受部51は、凹部32のガイド溝42に遊嵌され、入賞部22の上下移動用のガイドロッド41の一つとしても機能する。
そして、可動部材36は、移動ベース35が下縁部を凹部32の内側下縁部である下限位置に移動した場合には、図2に示すように、侵入阻止壁28の経路連通口31のうち下半部分を閉成できる。また、移動ベース35が上縁部を凹部32の内側上縁部である上限位置に移動した場合には、図3に示すように、侵入阻止壁28の経路連通口31のうち上半部分を閉成できる。
第1移動壁37は、移動ベース35の前面のうち可動部材36の上方に形成された庇状の部材である。この第1移動壁37は、可動部材36を閉じた状態において、下端部を可動部材36の先端(回動自由端)に近づけて配設され、可動部材36と当該第1移動壁37との間を遊技球が通過できないように構成されている。また、移動ベース35が下限位置に移動した場合の第1移動壁37は、当該第1移動壁37の上端部が第1侵入阻止壁28aの下端部にオーバーラップする状態に位置し、侵入阻止壁28の経路連通口31の上半部分(第1侵入阻止壁28a側の部分)を閉成する。一方、移動ベース35が上限位置に移動した場合の第1移動壁37は、第1侵入阻止壁28aの側方に位置して経路連通口31を閉成しない。
また、第2移動壁38は、移動ベース35の前面のうち可動部材36の軸着部よりも下方に立設された板状部材であり、入賞部22の移動方向に沿って第2侵入阻止壁28b寄りに設けられている。この第2移動壁38は、移動ベース35が下限位置に移動すると、第2侵入阻止壁28bの側方に位置して、経路連通口31を閉成しない。一方、移動ベース35が上限位置に移動すると、第2移動壁38は、可動部材36の下部(軸着部)と第2侵入阻止壁28bとの間に位置し、経路連通口31の下半部分(第2侵入阻止壁28b側の部分)を閉成する。
このような構成を備えた入賞部22は、可動部材36を閉じて閉状態に変換する。この閉状態のまま、移動ベース35が下限位置に移動すると、第1移動壁37および可動部材36が経路連通口31を閉成し、移動ベース35が上限位置に移動すると、可動部材36および第2移動壁38が経路連通口31を閉成する。したがって、閉状態の入賞部22は、当該入賞部22の移動位置に拘らず遊技球を遊技領域4から遊技空間23へ受け入れない。
一方、可動部材36を開くと、入賞部22は、経路連通口31の一部を開放して開状態に変換する。そして、移動ベース35が下限位置に移動した状態で入賞部22を開状態に変換すると、第1移動壁37が経路連通口31の上側を閉成するとともに、可動部材36が経路連通口31の下側を開放する。また、移動ベース35が上限位置に移動した状態で入賞部22を開状態に変換すると、可動部材36が経路連通口31の上側を開放するとともに、第2移動壁38が経路連通口31の下側を閉成する。したがって、開状態の入賞部22は、当該入賞部22の移動位置に拘らず遊技球を遊技領域4から遊技空間23へ受け入れ易い。
なお、変動入賞装置2は、可動部材上限センサ(入賞部上限センサ)56と可動部材下限センサ(入賞部下限センサ)57とを備えて、可動部材36が上限位置あるいは下限位置に移動したことを検出できるように構成されている。具体的に説明すると、変動入賞装置2は、取付基板21の裏側のうちスライドベース43に対向する部分に、可動部材上限センサ56および可動部材下限センサ57を備え、可動部材下限センサ57を上に、可動部材上限センサ56を下に配置した状態で入賞部22の移動方向に沿って並べている。また、入賞部22および可動部材36とともに上下移動可能な可動部材位置検出部58を、スライドベース43の前面から取付基板21に向かって延設している。そして、図2に示すように、可動部材下限センサ57が可動部材位置検出部58の上端部を検出しないことで、入賞部22および可動部材36が下限位置に移動したと判断することができる。また、図3に示すように、可動部材上限センサ56が可動部材位置検出部58の下端部を検出しないことで、入賞部22および可動部材36が上限位置に移動したと判断することができる。なお、可動部材下限センサ57および可動部材上限センサ56は、例えば、発光部と受光部とを備えたフォトセンサで構成される。この場合、可動部材位置検出部58としての遮光板がフォトセンサの発光部から受光部へ当たる光を遮断していないか否かで、入賞部22の位置を検出できる。具体的には、可動部材下限センサ57の光が遮光板の上部で遮光されずに通光状態であると、入賞部22は凹部32の下限に位置していると判断できる。また、可動部材上限センサ56の光が遮光板の下部で遮光されずに通光状態であると、入賞部22は凹部32の上限に位置していると判断できる。
次に、遊技空間23について説明する。
遊技空間23は、可動部材36が上限位置にて受け入れた遊技球を左右方向中央に向かって転動可能な転動棚61と、該転動棚61よりも下方において転動棚61から流下してきた遊技球を振り分ける円板状の回転誘導部材62(本発明の第2振分手段の一部)と、該回転誘導部材62よりも下方において当該遊技空間23の下側に流下した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分ける振分部63(本発明の第1振分手段に相当)とを備えている。そして、遊技空間23は、振分部63を経て遊技球を誘導する第1誘導経路30aと、転動棚61と回転誘導部材62とを経て第1誘導経路30aの途中に合流する第2誘導経路30bとを設定している。なお、第1誘導経路30aと第2誘導経路30bとの合流部66は、振分部63よりも上流側に設定されている。すなわち、第1誘導経路30aは、第2誘導経路30bとの合流部66よりも下流側に振分部63を配置している。
転動棚61は、取付基板21から前方へ延設された棚であり、侵入阻止壁28と略同じ高さ(取付基板21からの高さ)を有している。そして、上面を左右両側の経路連通口31の上下方向の略中央から遊技空間23の中央に向かって下り傾斜し、傾斜面の下端には、左カウントセンサ68aと右カウントセンサ68bとからなる一対のカウントセンサ68を設けている。
なお、この転動棚61は、入賞部22が下限位置にある場合には、当該転動棚61と第1移動壁37の下端との間隔を遊技球の大きさよりも狭く設定すると共に、当該転動棚61と可動部材36の開成時の軸着側端上面との間隔を遊技球の大きさよりも十分に広く設定している。したがって、このとき可動部材36が開いて遊技球を受け入れると、遊技球は、転動棚61に載らず、更にカウントセンサ68によりカウントされずに、経路連通口31の下側を通って転動棚61の下方に流下する。すなわち、入賞部22を下限位置に移動した状態で可動部材36を開くと、経路連通口31の下側に第1誘導経路30aの入口が開口し、遊技球を第1誘導経路30aへ受け入れることができる。
一方、入賞部22が上限位置にある場合には、転動棚61は、当該転動棚61と第1移動壁37の下端との間隔を遊技球の大きさよりも十分に広く設定すると共に、可動部材36の開成時の軸着側端上面よりも低く設定している。したがって、このときに可動部材36が開いて遊技球を受け入れると、遊技球は、経路連通口31の上側を通って転動棚61の上を転動することになる。すなわち、入賞部22を上限位置に移動した状態で可動部材36を開くと、経路連通口31の上側に第2誘導経路30bの入口が開口し、遊技球を第2誘導経路30bへ受け入れることができる。
そして、カウントセンサ68の下方には、取付基板21の後方に向かって後方に下り傾斜した誘導樋70(本発明の第2振分手段の一部)と、該誘導樋70の後方の取付基板21に開設された誘導口71と、誘導口71から落下した遊技球を振り分ける回転誘導部材62とが設けられている。誘導樋70は、取付基板21からの高さが侵入阻止壁28と略同じになる状態で前方へ延設され、当該誘導樋70の左右両端を転動棚61の下端に接続して、カウントセンサ68から落下してきた遊技球を当該誘導樋70の外へこぼさずに誘導口71まで誘導できるように構成されている。
また、転動棚61および誘導樋70の下方には、上記第1誘導経路30aの上流となる球流下領域72が形成されている。この球流下領域72は、第2侵入阻止壁28bにより囲まれた空間の上側に位置し、第2誘導経路30bの一部である回転誘導部材62とは、取付基板21を挟んで前後に重合している。
誘導口71の下方には、図5に示すように、横向き円筒状の振分空間壁部74が取付基板21の裏側に設けられている。この振分空間壁部74は、取付基板21の裏面と対向する面を底面として、この底面を取付基板21の裏面から離隔して振分空間75を区画形成し、円筒状側面のうち誘導口71の直下に位置する箇所を開口して誘導口71と振分空間75とを連通している。
また、振分空間壁部74の底面には、図8に示すように、後方の一般入賞樋77に連通した一般入賞連通口78(本発明の一般領域の一部)が開設されている。この一般入賞連通口78は、後述する回転誘導部材62の回転中心に対して左側(回転誘導部材62が回転する側)に位置し、振分空間壁部74の内側面、すなわち回転誘導部材62の外周部に寄って設けられている(図4参照)。なお、この一般入賞連通口78に入賞した遊技球は、一般入賞樋77を通じて遊技盤1の裏側に設けられた入賞球流下空間99(図7参照)へ回収される。
円板状の回転誘導部材62は、振分空間75内に、円形面を前方に向けた状態で収納されている。この回転誘導部材62は、円形面の中心から後方に向けて回転軸81を延設し、この回転軸81を取付基板21に軸着して回転可能に支持されており、この回転軸81に回転誘導部材用モータ82の出力軸を接続している。また、回転誘導部材62は外周面から中心に向かって複数(本実施形態では、8箇所)の切欠部83を備えている。この切欠部83は、回転誘導部材62の表面から裏面へ貫通し、遊技球を収納可能な空間を有している。
本実施形態では、複数の切欠部83のひとつを排出誘導部85とし、その他の切欠部83を一般入賞誘導部86としている。排出誘導部85は、振分空間75内の遊技球を取付基板21の前面に排出するための誘導部であり、一般入賞誘導部86と比較して、回転誘導部材62の外周面からの空間の深さが深く、回転誘導部材62の中心近傍まで達している。したがって、この排出誘導部85に落下した遊技球は、回転誘導部材62の回転時には、回転誘導部材62の最上部(誘導口71の直下位置)から反時計方向に約90度回転するまで回転誘導部材62の中心軸寄りに収納され、排出誘導部85が一般入賞連通口78と重なっても遊技球が一般入賞連通口78よりも中心軸(回転軸81)寄りに収納されているため、一般入賞樋77に誘導されることはない。そして、回転誘導部材62が回転を続けて排出誘導部85の外周側端が下を向き始めると、遊技球は、外周側端に移動して振分空間壁部74の下部側面に当接する。さらに、排出誘導部85が回転誘導部材62の最下部に達すると、遊技球は、取付基板21に開設された排出口87から球流下領域72の下側、すなわち第1誘導経路30aと第2誘導経路30bとの合流部66に排出される。なお、振分空間壁部74は、図5に示すように、最下部周辺の内側面、すなわち排出口87の後方に位置する遊技球転動面88を前方の排出口87に向かって下り傾斜させているので、排出誘導部85内に残ることなく速やかに遊技球を排出口87へ転動することができる。また、排出口87の前方には、遊技球を下へ向かって案内するフード状のガイド部材87aが排出口87を覆う状態で設けられて、排出口87から排出された遊技球が直ちに下方の振分部63へ流下するように構成されている。
一方、一般入賞誘導部86は、回転誘導部材62の外周面からの深さを遊技球が丁度1個収納できる程度に浅く設定されている。また、一般入賞連通口78と重なったときに下側に位置する側面86aを一般入賞連通口78に向かって下り傾斜している(図8参照)。このような構成の一般入賞誘導部86に遊技球を収納して回転誘導部材62を反時計回りに回転すると、回転誘導部材62の外周寄りの位置で一般入賞誘導部86と一般入賞連通口78とが重なり、遊技球を一般入賞連通口78へ転動させることができる。
このような構成を備えた回転誘導部材62は、遊技球を一般入賞連通口78と排出口87(すなわち、排出口87の下方の合流部66)とに振り分け、一定速度で回転することを前提として排出誘導部85の個数と一般入賞誘導部86の個数とに基づく所定の確率(本実施形態では1/8の確率)で合流部66へ流下させることができる。なお、一般入賞誘導部86あるいは排出誘導部85の個数を増減して、遊技球が合流部66へ流下する確率を所望の確率に調整してもよい。
また、取付基板21のうち、回転誘導部材62の前方に位置する部分を透明にして、回転誘導部材62により移動する遊技球の動きを前方から見えるようにすると、遊技者が変動入賞装置2内にて遊技球が複雑に動くのを見ながら遊技を楽しむことができて好適である。
そして、遊技空間23は、排出口87の下方に第2侵入阻止壁28bの一側(図中右側)に向かって下り傾斜した球流下棚89を備え、排出口87あるいは球流下領域72から落下してきた遊技球を、当該遊技空間23の下部に配置された振分部63に誘導している。
次に、振分部63について説明する。
振分部63は、球流下棚89の下端に接続された助走樋91と、該助走樋91の下方に配置された振分部材(所謂クルーン)92を備えている。助走樋91は、取付基板21の表側から裏側へ向かって下り傾斜した樋であり、取付基板21に開設された助走開口93の下側を通り、下端を振分部材92の円形縁部に臨ませている。したがって、遊技球が球流下棚89を流下したり、あるいは経路連通口31から球流下領域72を通って直接落下したりして遊技球が助走樋91に到達すると、この遊技球は、助走樋91を転動して、振分部材92の縁部の接線方向へ勢いよく落下して、この縁部に沿って周回することができる。
振分部材92は、図5および図7に示すように、擂り鉢状に形成され、底部の中央前寄りに1つの特定入賞口94を特定領域として開設し、中央後寄りには複数(本実施形態では2つ)の一般入賞口95を一般領域として開設している。したがって、助走樋91から落下してきた遊技球は、振分部材92の縁部に沿うようにして周回しながら底部に流下し、特定入賞口94の個数と一般入賞口95の個数とに基づく所定の確率(本実施形態では1/3の確率)で特定入賞口94へ入賞し、残る確率(本実施形態では2/3)で一般入賞口95へ入賞する。なお、特定入賞口94および一般入賞口95の数を増減して、特定入賞口94への入賞率を所望の確率に調整してもよい。
そして、特定入賞口94の下方には特定領域センサ96が設けられている。また、各入賞口94,95に入賞した遊技球は、振分部材92の下方に区画形成された特定入賞球回収路97および一般入賞球回収路98を通って、変動入賞装置2の裏側の入賞球流下空間99に流下する。
上記のような構成を備えた変動入賞装置2は、入賞部22の位置を移動すると、可動部材36で受け入れる遊技球を第1誘導経路30aあるいは第2誘導経路30bのいずれかに振り分けるので、変動入賞装置2内を転動する遊技球の挙動を入賞部22の移動に伴って変化することができる。したがって、遊技者は、様々な遊技球の動きを見ながら遊技を楽しむことができる。そして、可動部材36が入口に配置されない誘導経路30については、第1移動壁37あるいは第2移動壁38によって閉成されるので、可動部材36が入口に配置されている誘導経路30にのみ遊技球を受け入れることができる。したがって、遊技者は、可動部材36や入賞部22の移動位置を見るだけで、そのときに遊技球がどの誘導経路30に誘導されて、どの程度の確率で特定領域に誘導されるかを知ることができる。このことから、特定領域への入賞(すなわち大当たり)のチャンスを把握することができる。
また、変動入賞装置2は、第1誘導経路30aに振り分けられた遊技球を、振分部材92により1/3の確率で特定領域に導く。一方、第2誘導経路30bに振り分けられた遊技球を、回転誘導部材62により1/8の確率で合流部66に導き、さらに、合流部66から流下して振分部材92により1/3の確率で特定領域に導く。すなわち、第2誘導経路30bを流下する遊技球は、1/24の確率で特定領域に導かれることになる。このように、変動入賞装置2は、遊技球が特定領域に誘導される確率(誘導率)を第1誘導経路30aと第2誘導経路30bとで異ならせるので、入賞部22を移動して誘導経路30を切り替えるだけで特定領域への誘導率(言い換えると、大当たりする確率)を容易に変化させることができる。したがって、第1誘導経路30aに遊技球が流下し易いように、遊技盤上の遊技釘9を微調整(例えば、入賞部22が下限位置の時にガイド釘15の列幅を広くして、遊技領域4を流下する遊技球を変動入賞装置2へ誘導し易くなるように調整)すれば、高誘導率の誘導経路30(本実施形態では、第1誘導経路30a)へ遊技球が導入され易くなる。このことから、遊技店は、遊技釘9を極端に調整することなく、サービス営業時の出玉率を通常営業時よりも十分に高めることができる。
次に、パチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置とその制御内容について説明する。図9は、パチンコ遊技機に備えられる制御装置の構成図で、主として、遊技制御装置100を中心とする制御系統部分をブロック構成図として示したものである。
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置として機能し、図示するように、遊技制御を司るCPU、遊技制御のためのプログラム等を記憶しているROM、および遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM、入力インターフェース、出力インターフェース、クロック信号を発生する発振器等から構成される。なお、RAMには、後述の補助遊技および特別遊技において設定する各フラグや情報等を記憶する。
このような構成からなる遊技制御装置100は、各種検出装置(第1始動入賞口センサ12、第2始動入賞口センサ13、一般入賞具センサ14、特定領域センサ96、カウントセンサ68、可動部材上限センサ56、可動部材下限センサ57)からの検出信号を受けて、大当たり遊技等、種々の処理を行う。そして、各種制御装置(排出制御装置101、音制御装置102、装飾制御装置103)の他、可動部材36の開閉ソレノイド53、回転誘導部材用モータ82、可動部材移動モータ46等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
排出制御装置101は、遊技制御装置100からの賞球指令信号または図示しないカード球貸ユニットからの貸球要求に基づいて、排出装置104の動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
音制御装置102は、スピーカー105からの効果音出力を制御する。
装飾制御装置103は、CPU、ROM、RAM、インターフェース等から構成され、遊技制御装置100からの装飾制御指令信号(制御データ)に基づいて、ランプ・LED10等の装飾発光装置を制御する。
また、遊技制御装置100には、バックアップ電源106が接続されている。このバックアップ電源106は、停電発生時に、遊技制御装置100のRAM等に電源を供給するものである。
なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置としての排出制御装置101等への通信は、遊技制御装置100からそれら従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。また、本実施形態では、パチンコ遊技機に備えられる制御装置を、主制御装置である遊技制御装置100と各種従属制御装置とに分割したが、1つの制御装置により全ての制御を行うようにしてもよい。
次に、上記した構成を有するパチンコ遊技機の動作について、特に、上記した第1始動入賞口5および第2始動入賞口6に遊技球が入賞した際の動作について説明する。なお、電源投入時において遊技制御装置100は、入賞部22を上限位置に移動し、可動部材36を閉じた状態になるように制御し、また、回転誘導部材62を常時反時計方向へ回動するように制御している。
発射装置(図示せず)により発射された遊技球は、区画部材3に沿って案内されて遊技領域4の上部に達した後、遊技釘9や風車により方向を変えながら遊技領域4内を流下する。この遊技球が一般入賞具7、第1始動入賞口5および第2始動入賞口6に入賞した場合には所定の賞球が得られ、何れにも入賞しなかった場合には、この遊技球はアウト口11から回収される。
そして、遊技球が第1始動入賞口5に入賞すると、第1始動入賞口センサ12が遊技球の入賞を検出し、検出信号を遊技制御装置100に送信する。この第1始動入賞口センサ12からの検出信号に基づき、遊技制御装置100は、可動部材移動モータ46を駆動して入賞部22を上方に移動し、可動部材上限センサ56が可動部材位置検出部58を検出しなくなったところで停止して、入賞部22を上限位置に移動する。なお、入賞部22が遊技開始当初から上限位置に配置されていた場合は、可動部材移動モータ46を駆動しない。さらに、開閉ソレノイド53を励磁(ON状態)して、所定時間(例えば、0.6秒)だけ可動部材36を逆ハ字状に開かせる補助遊技を行う。このとき、可動部材36に受け入れられた遊技球は、遊技空間23内の第2誘導経路30bに流下して、低い誘導率(本実施形態では1/24の確率)で特定領域へ誘導され得る。
一方、第2始動入賞口6に入賞すると、第2始動入賞口センサ13が遊技球の入賞を検出し、検出信号を遊技制御装置100に送信する。この第2始動入賞口センサ13からの検出信号に基づき、遊技制御装置100は、可動部材移動モータ46を駆動して入賞部22を下方に移動し、可動部材下限センサ57が可動部材位置検出部58を検出しなくなったところで停止して、入賞部22を下限位置に移動する。なお、入賞部22が遊技開始当初から下限位置に配置されていた場合は、可動部材移動モータ46を駆動しない。さらに、開閉ソレノイド53を励磁(ON状態に)して、所定時間(例えば、0.6秒間)だけ可動部材36を逆ハ字状に開かせる補助遊技を行う。このとき、可動部材36に受け入れられた遊技球は、遊技空間23内の第1誘導経路30aに流下して、高い誘導率(本実施形態では1/3の確率)で特定領域へ誘導され得る。
このように、遊技制御装置100は、どちらの始動入賞口5,6に入賞したかによって変動入賞装置2の状態、具体的には、可動部材36により遊技球を受け入れたとき、この遊技球が流下し得る誘導経路30を異ならせる制御を行う。すなわち、入賞した始動入賞口5,6によって、遊技球が特定領域へ誘導される確率(大当たりする確率)が異なる。したがって、始動入賞口5,6周辺の調整釘16を微調整して、高誘導率の誘導経路30を開放可能な始動入賞口(本実施形態では、第2始動入賞口6)に遊技球が入賞し易いように設定すれば、高誘導率の誘導経路30に遊技球が流入するチャンスを増加させることができる。このようにして、遊技店は、遊技釘9の一部を微調整するだけであっても、十分に出玉率を高めることができる。
また、この補助遊技において、遊技制御装置100は、特定領域センサ96からの検出信号を所定有効期間(例えば、7秒間)が経過するまで有効とする制御を行う。
そして、遊技空間23内を流下してきた遊技球が、有効期間が経過するまでに特定領域に入賞し、この遊技球の入賞を特定領域センサ96が検出して検出信号を遊技制御装置100に送信すると、遊技制御装置100は、この検出信号に基づいて特別遊技の動作(大当たり動作)を行わせる。
特別遊技において、遊技制御装置100は、入賞部22が下限に位置している場合は該入賞部22を上限位置へ移動する。一方、入賞部22が上限に位置している場合は、該入賞部22を一度下限まで移動し、その後再び上限位置まで移動する。入賞部22を上限位置に移動したならば、遊技制御装置100は、特別遊技の第1ラウンドを開始して可動部材36を開いた状態にし、変動入賞装置2内に取り込まれた遊技球の個数をカウントセンサ68でカウントする。そして、可動部材36を開いてから所定時間(例えば、30秒)経過するか、あるいは所定個数(例えば、10個)の遊技球を変動入賞装置2内に導入するかの何れか早い方の条件が成立すると、遊技制御装置100は、可動部材36を閉じて第1ラウンドを終了する。その後、遊技制御装置100は、入賞部22を一旦下限まで移動してから再び上限に移動し、可動部材36を開いて第2ラウンドを開始する。
このように入賞部22の上下移動と可動部材36の開閉との一連動作を繰り返してラウンドを所定回数(例えば、16回)繰り返し、最終ラウンドにおいて可動部材36を閉じると、遊技制御装置100は、入賞部22を下げることなく特別遊技を終了して通常遊技に戻る。言い換えると、遊技制御装置100は、特別遊技を継続する時には入賞部22を上下往復動し、特別遊技を終了するときには入賞部22を移動しない。このことから、遊技者は、入賞部22の挙動を見て特別遊技が継続するか、あるいは終了するかを簡単に把握することができる。
次に、上記した動作を実現するための遊技制御装置100による制御をフローチャートに基づいて説明する。
遊技制御装置100は、図10に示すように、起動処理において、I/OポートやRAMの記憶領域をクリアするなどの初期設定、後述のタイマ割込の設定、回転誘導部材用モータ82の回転設定等の初期化処理(S1)を施し、その後、処理をループさせる。なお、遊技制御装置100は、初期化処理において、回転誘導部材用モータ82を駆動(ON)して回転誘導部材62を反時計回りに一定速度で回転させている。
次に、タイマ割込処理について説明する。このタイマ割込処理は、初期化処理にて設定した所定間隔(例えば、1ms)毎にソフト的な割込により実行される。このタイマ割込処理において、遊技制御装置100は、図11に示すように、まずタイマ割込処理実行中の割込を禁止し、RAM上の各レジスタの値をスタックポインタ等の退避領域に退避させRAM上にワーク領域を確保する(S2)。引き続いて、入力処理(S3)、出力処理(S4)、コマンド送信処理(S5)、スイッチ監視処理(S6)、補助・特別遊技処理(S7)、外部情報編集処理(S8)を行う。
各処理を具体的に説明すると、遊技制御装置100は、入力処理にて、各種センサ12,13,14,56,57,68,96からの入力信号を受信し、該入力信号に対してチャタリング除去処理等を施す。また、出力処理では、各処理でセットされた出力データに基づいて開閉ソレノイド53や可動部材移動モータ46の駆動を行う。コマンド送信処理では、各処理で送信バッファにセットされたコマンドを各制御装置101〜103に送信する処理を行う。詳しくは、遊技制御装置100が、排出制御装置101へ賞球数のデータを、音制御装置102へ音指令データを、装飾制御装置103へLED・ランプパターンデータをそれぞれ送信する処理を行う。スイッチ監視処理では、遊技制御装置100は、第1始動入賞口センサ12、第2始動入賞口センサ13、特定領域センサ96による入賞球検出の監視や、可動部材上限センサ56、可動部材下限センサ57の検出結果の監視、あるいは、カウントセンサ68を通過した遊技球の計数を行う。外部情報編集処理では、パチンコ遊技機の状態を知らせる信号(例えば、大当たり信号)等、外部(例えば、ホールの管理装置)への通知信号を編集して出力バッファにセットする処理を行う。なお、補助・特別遊技処理については、後で詳細に説明する。
各処理の終了後、遊技制御装置100は、前記待機領域に退避させた値をレジスタに復帰させ、割込を許可して(S9)タイマ割込処理を終了し、起動処理のループに復帰する。
次に、補助・特別遊技処理を、図12〜図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
補助・特別遊技処理において、遊技制御装置100は、図12に示すように、まず補助遊技処理を行うか、それとも特別遊技処理を行うかを、処理番号を判定することで決める(S10)。処理番号が0であれば、補助遊技処理を行い(S11)、処理番号が1であれば、特別遊技処理を行う(S12)。なお、前記した初期化処理(S1)において、遊技制御装置100は、処理番号を0に設定する。したがって、電源を投入してから処理番号が1となるまでパチンコ遊技機は、遊技制御装置100により、補助遊技処理を行う。
補助遊技処理では、遊技制御装置100は、図13に示すように、まず有効期間フラグがセットされて、特定領域センサ96からの検出信号を有効とする有効期間中であるか(S21)、あるいは可動部材36の開閉ソレノイド53を開放するフラグがセットされて、可動部材36が開いているか(S22)を判断して、既に補助遊技が実行中であるか否かを判断する。そして有効期間フラグもソレノイド開放フラグもセットされていない場合には、遊技制御装置100は、入賞部22を下方に移動するフラグ(下方移動フラグ)がセットされているか(S23)、あるいは上方に移動するフラグ(上方移動フラグ)がセットされているか(S24)を判断して、入賞部22が上下動して補助遊技の準備を行っている最中か否かを判断する。
いずれの移動フラグもセットされていない場合には、遊技制御装置100は、第1始動入賞口5に入賞したか否かを判断し(S25)、第1始動入賞口5に入賞して第1始動入賞口センサ12が遊技球を検出(ON)していれば、上方移動フラグと、可動部材移動モータ46をONにする出力信号情報とをセットして(S26)、補助遊技処理を終了する(RET)。
また、ステップS25にて、第1始動入賞口5に遊技球が入賞していなければ、第2始動入賞口6に入賞したか否かを判断し(S27)、第2始動入賞口6に入賞して第2始動入賞口センサ13が遊技球を検出(ON)していれば、遊技制御装置100は、下方移動フラグと、可動部材移動モータ46をONにする出力信号情報とをセットして(S28)、補助遊技処理を終了する(RET)。
そして、ステップS27にて、両始動入賞口5,6に入賞がなく、いずれの始動入賞口センサ12,13も遊技球を検出していなければ、遊技制御装置100は、開閉ソレノイド53および可動部材移動モータ46をOFFにする情報、すなわち補助遊技を行わない旨の情報をセットし(S29)、補助遊技処理を終了する(RET)。
さらに、ステップS24にて、入賞部22を上方に移動するフラグがセットされている場合(既に第1始動入賞口5に入賞している場合)には、遊技制御装置100は、可動部材上限センサ56が通光状態であるか、すなわち入賞部22が上限位置に移動して、補助遊技を行う準備が完了したか否かを判断し(S30)、入賞部22が上限位置に移動したならば、上方移動フラグをリセットし、可動部材移動モータ46のOFF情報、開閉ソレノイド53の開放フラグ、開放タイマをそれぞれセットして(S31)、補助遊技処理を終了する(RET)。
また、ステップS23にて、入賞部22を下方に移動するフラグがセットされている場合(既に第2始動入賞口6に入賞している場合)には、遊技制御装置100は、可動部材下限センサ57が通光状態であるか、すなわち入賞部22が下限位置に移動して、補助遊技を行う準備が完了したか否かを判断し(S32)、入賞部22が下限位置に移動したならば、下方移動フラグをリセットし、可動部材移動モータ46のOFF情報、開閉ソレノイド53の開放フラグ、開放タイマをそれぞれセットして(S33)、補助遊技処理を終了する(RET)。
また、ステップS22において、開閉ソレノイド53の開放フラグがセットされていると判断すると、遊技制御装置100は、図14に示すように、開閉ソレノイド53をON(励磁)する情報をセットする(S34)。その後、開閉ソレノイド53の開放タイマがタイムアップ(例えば、可動部材36が開放してから0.6秒経過)したか否かを判断し(S35)、開放タイマがタイムアップしていれば、開放フラグをリセットし、開閉ソレノイド53をOFF(消磁)する情報、有効期間フラグ、該有効期間を制限する有効タイマをそれぞれセットする(S36)。そして、有効タイマがタイムアップ(例えば、開閉ソレノイド53をOFF(消磁)してから7秒経過)したか否かを判断する(S37)。なお、このステップS37の判断は、ステップS21において有効期間フラグがセットされていると判断された場合にも行われる。そして、有効タイマがタイムアップしていれば有効期間のフラグをリセットして(S38)補助遊技処理を終了する(RET)。
一方、ステップS35において、可動部材36の開放タイマがタイムアップせず、まだ可動部材36が開放している場合、あるいは、ステップS37において有効期間がタイムアップしていない場合には、遊技制御装置100は、特定領域に遊技球が入賞して特定領域センサ96が遊技球を検出したか否かを判断し(S39)、特定領域に入賞したならば開閉ソレノイド53をOFFする情報と、入賞部22を上下動させるためのウェイトフラグとをセットし、開閉ソレノイド53の開放フラグと有効期間フラグをリセットする(S40)。そして、処理番号を1に設定して(S41)、特別遊技処理に移行する指示を設定してから補助遊技処理を終了する(RET)。したがって、次回のタイマ割込処理が行われると、遊技制御装置100は、補助・特別遊技処理において特別遊技処理を実行する。
次に、特別遊技処理について、説明する。
特別遊技処理では、遊技制御装置100は、図15に示すように、ウェイトフラグがセットされているか否かを判断し(S51)、ウェイトフラグがセットされている場合には、ウェイト処理(S52)を実行してから特別遊技処理を終了する(RET)。このウェイト処理では、図16に示すように、入賞部22の上方移動フラグがセットされているか(S61)、あるいは下方移動フラグがセットされているか(S62)を判断する。そして、いずれの移動フラグもセットされていない場合には、遊技制御装置100は、可動部材上限センサ56により入賞部22が上限に位置しているか否かを判断し(S63)、入賞部22が上限に位置していれば、下方移動フラグと可動部材移動モータ46のON情報とをセットして(S64)、入賞部22を下方に移動する制御を行う指示を設定してから、ウェイト処理を終了する(RET)。
一方、ステップS63にて入賞部22が上限に位置していないと判断した場合、あるいは、ステップS62にて下方移動フラグがセットされていると判断した場合には、遊技制御装置100は、可動部材下限センサ57により入賞部22が下限に位置しているか否かを判断し(S65)、入賞部22が下限に位置していれば、上方移動フラグと可動部材移動モータ46のON情報とをセットして(S66)、入賞部22を上方に移動する制御を行う指示を設定してから、ウェイト処理を終了する(RET)。また、入賞部22が下限に位置していなければ、引き続き入賞部22を下方へ移動する指示を保持したまま、ウェイト処理を終了する(RET)。
そして、ステップS61において、上方移動フラグがセットされていると判断した場合には、遊技制御装置100は、可動部材上限センサ56により入賞部22が上限に位置しているか否かを判断し(S67)、入賞部22が上限に位置していれば、特別遊技における開閉ソレノイド53の開放フラグ(以下、開放Tフラグ)、可動部材移動モータ46のOFF情報、特別遊技における可動部材36の開放タイマをそれぞれセットし、ウェイトフラグ、上方移動フラグ、下方移動フラグをそれぞれリセットして、可動部材36を開く指示を設定するとともに可動部材36を開く間は入賞部22を移動しない指示を設定し(S68)、その後、ウェイト処理を終了する(RET)。また、入賞部22が下限に位置していなければ、引き続き入賞部22を上方へ移動する指示を保持したまま、ウェイト処理を終了する(RET)。
また、遊技制御装置100は、特別遊技処理のステップS51において、ウェイトフラグがセットされていない場合には、図15に示すように、開放Tフラグがセットされているかを判断する(S71)。そして、開放Tフラグがセットされている場合には、開閉ソレノイド53のON情報をセットして可動部材36を開く指示を設定し(S72)、開閉ソレノイド53の開放タイマがタイムアップ(例えば、可動部材36が開いてから30秒経過)したか否かを判断する(S73)。開放タイマがタイムアップしていない場合には、カウントセンサ68による遊技球のカウント数(カウントメモリ)が10個に満たないか否かを判断し(S74)、10個に満たなければこのままの状態で特別遊技処理を終了(RET)して、可動部材36を開いたままにする。
一方、ステップS73において開放タイマがタイムアップした場合、あるいはステップS74において遊技球のカウント数が10個となった場合には、遊技制御装置100は、遊技球のカウント数と開放Tフラグをリセットし、開閉ソレノイド53のOFF情報をセットする(S75)。次に、入賞部22を上限位置に移動し可動部材36を開閉する一連動作の繰り返し回数(サイクル数)が16回に満たないか否かを判断して(S76)、繰り返し回数が16回に満たない場合には、遊技制御装置100は、ウェイトフラグをセットするとともにサイクル数を+1更新し(S77)、特別遊技処理を終了(RET)する。また、サイクル数が16に達した場合には、サイクル数をリセットするとともに処理番号を0に設定して(S78)、特別遊技を終了させる指示を設定して特別遊技処理を終了(RET)する。
なお、上記実施形態では、遊技空間23に2つの誘導経路30を設けたが、本発明は誘導経路30の数に限定されない。すなわち、3つ以上の誘導経路30を遊技空間23内に区画形成し、各誘導経路30の途中に上記した回転誘導部材62や振分部材92のような振分手段を配置して、特定領域への遊技球誘導率を誘導経路30毎に異ならせてもよい。
ところで、上記実施形態では、遊技球の振分手段として回転誘導部材62あるいは振分部材92を誘導経路30内に備えることで特定領域への誘導率を異ならせていたが、本発明はこれに限定されず、遊技球を振分可能な部材はどのようなものでもよい。また、振分の確率が構造により定められるものに限らず、遊技球を振り分ける状態の変換時間によって定めるようにしてもよい。
例えば、図17に示す変動入賞装置2は、基本的には上記実施形態と同じであるが、振分空間75内の振分手段が異なる。すなわち、この振分空間75内には、板状の振分部材110が左右方向に下り傾斜を形成できる状態で軸支されている。この振分部材110は、ソレノイド等の駆動機構(図示せず)により支軸111を回転して、傾斜状態を変換できるように構成されている。そして、左側に下り傾斜すると、遊技球を一般入賞連通口78へ誘導する傾斜面を形成するとともに、排出口87と誘導口71との間を遮断する。したがって、この状態の振分部材110は、遊技球を一般入賞連通口78へ誘導し、排出口87から排出するのを阻止することができる(図17(a)参照)。一方、右側に下り傾斜すると、遊技球を排出口87へ誘導する傾斜面を形成するとともに、一般入賞連通口78と誘導口71との間を遮断する。したがって、この状態の振分部材110は、遊技球を排出口87へ誘導し、一般入賞連通口78へ向かうのを阻止することができる(図17(b)参照)。
このような構成の振分部材110を、第1期間(例えば、7t秒間)に亘って左方向へ傾ける状態(一般入賞連通口78へ誘導する状態)と、第2期間(例えばt秒間)に亘って右方向へ傾ける状態(排出口87へ誘導する状態)とに繰り返し変換すれば、誘導口71から振分空間75に流下する遊技球は、第1期間と第2期間とに基づく所定の確率(例えば、1/8の確率)で排出口87へ流下させることができる。そして、第1期間の長さ、あるいは第2期間の長さを調整するだけで、排出口87へ誘導する確率、ひいては特定領域へ誘導する確率を変えることができる。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
また、本発明に係る遊技機は、パチンコ遊技機に限らず、雀球式遊技機、アレンジボール式遊技機などにも適用可能である。
遊技盤の正面図である。 入賞部を下限位置に移動した状態の変動入賞装置の正面図である。 入賞部を上限位置に移動した状態の変動入賞装置の正面図である。 変動入賞装置の部分拡大図である。 図3における変動入賞装置のA断面図である。 図3における変動入賞装置のB断面図である。 図3における変動入賞装置の断面図である。 図3における変動入賞装置の断面図である。 制御系の説明に供するブロック構成図である。 起動処理のフローチャートである。 タイマ割込処理のフローチャートである。 補助・特別遊技処理のフローチャートである。 補助遊技処理のフローチャートである。 補助遊技処理のフローチャートである。 特別遊技処理のフローチャートである。 ウェイト処理のフローチャートである。 第2実施形態における変動入賞装置の部分正面図であり、(a)は一般入賞樋へ遊技球を振り分ける状態、(b)は排出口へ遊技球を振り分ける状態である。
符号の説明
1 遊技盤
2 変動入賞装置
3 区画部材
4 遊技領域
5 第1始動入賞口
6 第2始動入賞口
12 第1始動入賞口センサ
13 第2始動入賞口センサ
15 ガイド釘
16 調整釘
21 取付基板
22 入賞部
23 遊技空間
28 侵入阻止壁
28a 第1侵入阻止壁
28b 第2侵入阻止壁
30 誘導経路
30a 第1誘導経路
30b 第2誘導経路
31 経路連通口
35 移動ベース
36 可動部材
37 第1移動壁
38 第2移動壁
46 可動部材移動モータ
53 開閉ソレノイド
56 可動部材上限センサ
57 可動部材下限センサ
58 可動部材位置検出部
61 転動棚
62 回転誘導部材
63 振分部
66 合流部
70 誘導樋
71 誘導口
72 球流下領域
75 振分空間
82 回転誘導部材用モータ
85 排出誘導部
86 一般入賞誘導部
87 排出口
89 球流下棚
91 助走樋
92 振分部材
94 特定入賞口
95 一般入賞口
96 特定領域センサ

Claims (3)

  1. 遊技釘が植設された遊技領域に、始動入賞口と、遊技球を受入可能な入賞部を閉状態と開状態とに変換可能な変動入賞装置とを備え、
    該変動入賞装置は、
    前記入賞部から受け入れた遊技球が転動する遊技空間と、該遊技空間の下流側に形成された特定領域および一般領域とを設け、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて、入賞部を閉状態から開状態へ変換し、該入賞部から受け入れた遊技球が特定領域を通過したことに基づいて特別遊技を行う遊技機において、
    前記遊技空間は、
    遊技球を誘導する複数の誘導経路を、前記特定領域への誘導率を異ならせた状態で備え、
    前記入賞部は、
    前記誘導経路の入口で開状態と閉状態とに変換して当該誘導経路の入口を開閉可能な可動部材と、該可動部材を前記複数の誘導経路のうちいずれかの入口へ移動する移動手段と、前記可動部材を開状態と閉状態に変換可能な変換手段とを備え、
    該移動手段により前記可動部材を移動するとともに移動先の位置で該可動部材を前記変換手段により開状態へ変換することで、前記可動部材で受け入れる遊技球を複数の誘導経路のいずれかに振り分けることを特徴とする遊技機。
  2. 前記変動入賞装置は、
    前記遊技空間の周囲に、前記遊技領域を流下する遊技球の侵入を阻止する侵入阻止壁を立設し、該侵入阻止壁のうち前記誘導経路の入口とする部位に、誘導経路と遊技領域とを連通する経路連通口を開設し、
    前記入賞部は、
    前記可動部材とともに移動し、経路連通口の一部を閉成可能な移動壁を備え、
    該移動壁は、
    前記経路連通口のうち、可動部材が配置されていない誘導経路の入口に連通する部分を閉成することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記複数の誘導経路を、第1誘導経路と、該第1誘導経路の途中に合流する第2誘導経路とにより構成し、
    前記第1誘導経路は、
    前記第2誘導経路との合流部よりも下流側に、前記可動部材により受け入れた遊技球を前記特定領域と一般領域とに振り分ける第1振分手段を設け、
    前記第2誘導経路は、
    前記可動部材により受け入れた遊技球を合流部と一般領域とに振り分ける第2振分手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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