JP4484304B2 - ストレッチャのフレーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子に変形可能なストレッチャのフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
使用者の姿勢に応じて背の部分を起こすことができるストレッチャや、背の部分を起こすと共に脚の部分を折り曲げることで車輪付きの椅子に変形させることができるストレッチャがある。かかるストレッチャのフレームはパイプを組んで構成され、腰の部分や膝の部分等が折曲可能となっている。
【0003】
従来のストレッチャのフレームは、連結するパイプ同士をピン等によって回動自在に連結していた。例えばフレームの腰部分では、上半身側の右側パイプと下半身側の右側パイプを、上半身側の左側パイプと下半身側の左側パイプをそれぞれ別々にピンによって回動自在に連結していた。
【0004】
また、車輪付きの椅子に変形させることができるストレッチャにおいては、ベッド状態では不要であった肘掛けが椅子状態では必要になるため、ベッド状態では取り外していた別部材の肘掛けを椅子に変形させた後でわざわざ取り付けたり、ベッド状態では邪魔にならないようにフレームの下等に降ろしていた肘掛けを椅子に変形させた後でわざわざ上方に持ち上げて使用するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ストレッチャで使用されているフレームの角度固定用の伸縮タイプのロック機構は、縮んでいる状態では大きなロック剛性を得ることができるが、伸びている状態では大きな剛性を得難い。そのため、常に十分なロック剛性を得ることは困難である。
【0007】
本発明は、常に十分なロック剛性を確保することが可能なストレッチャのフレームを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、台車に角度調整可能に支持され、且つ調整した角度をロック機構によって固定できるストレッチャのフレームにおいて、ロック機構はレバー操作によってロック解除状態とロック状態とに切り換えられ、ロック解除状態では筒体に対して出没可能なロッドの拘束を解いて全体として伸縮可能であると共に、ロック状態ではロッドを拘束して全体の長さが固定されるものであり、一方の端がフレームに取り付けられ、もう一方の端が台車に取り付けられており、且つロック機構はフレームと台車との間に左右それぞれに設けられており、左右のロック機構は接地面に対し各々異なる傾きで取り付けられてフレームの台車に対する角度変化に伴い別々のタイミングで伸縮するように設けられているものである。
【0010】
ロック機構が伸びている場合にはフレームの角度を固定するための剛性が弱くなる傾向にあるが、左右のロック機構を傾きを変えて設置することで全てのロック機構が同時に伸びることはなく、フレームの角度を固定する剛性が常に確保される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1〜図5に、本発明のフレーム連結構造を適用したストレッチャのフレームの一例を示す。フレーム1には、クッション材27が取り付けられている。なお、このストレッチャは、折り畳むことで車輪付き椅子に変形可能なものであり、フレーム1は4個の車輪11bを有する台車11に取り付けられている。
【0024】
フレーム1は、例えば背部分2、腰部分3、膝上部分4、膝下部分5、肘掛け部分6が互いに折曲可能となっている。背部分2は、ヘッドレスト7が取り付けられる2本の縦パイプ2aと、これら縦パイプ2aを連結する2枚のプレート2bより構成されている。腰部分3は、2本の縦パイプ3aと、これら縦パイプ3aを連結する横パイプ3bより構成されている。膝上部分4は、U字形状に折り曲げられたU字パイプ4aより構成されている。膝下部分5は、フットレスト8が取り付けられる2本の縦パイプ5aと、これら縦パイプ5aを連結する2本の横パイプ5b及びスリーブ28と、縦パイプ5aを下から支え且つスリーブ28と同軸上に配置されているスリーブ29の上に固着されたU字パイプ5cより構成されている。肘掛け部分6は、左右に1本ずつ設けられた縦パイプ6aより構成されている。腰部分3の横パイプ3bと膝下部分5のU字パイプ5cにはブラケット9,10が固着されており、ブラケット9,10は台車11の支持アーム11aに回動自在に連結されている。
【0025】
背部分2と腰部分3と肘掛け部分6は、第1の折曲箇所12により折曲可能に連結されている。ここで、第1の折曲箇所12は、離れて配置された複数の部材、本実施形態では右側の縦パイプ2a,3a,6aと左側の縦パイプ2a,3a,6aの連結位置が同軸上に配置されている箇所である。
【0026】
また、腰部分3と膝上部分4は、第2の折曲箇所13により折曲可能に連結されている。ここで、第2の折曲箇所13は、離れて配置された複数の部材、本実施形態では右側の縦パイプ3a及びU字パイプ4aの右側端と、左側の縦パイプ3a及びU字パイプ4aの左側端との連結位置が同軸上に配置されている箇所である。また、第2の折曲箇所13はロック装置15によって台車11の支持アーム11aに連結されている。
【0027】
さらに、肘掛け部分6の縦パイプ6aと膝下部分5のU字パイプ5cは折曲可能なジョイント14によって連結されている。また、膝上部分4のU字パイプ4aは膝下部分5の上側の横パイプ5bに載せられて支持されている。また、肘掛け部6の縦パイプ6aには、落下防止用のガード16が上げ下げ可能に取り付けられている。
【0028】
図6に、第1の折曲箇所12におけるフレーム連結構造を詳しく示す。第1の折曲箇所12は、複数の折曲させる部分、即ち背部分2と腰部分3と肘掛け部分6を折曲可能に連結しており、第1の折曲箇所12を貫通する1本の芯材17と、この芯材17に回転自在にはめ込まれた第1〜第3のスリーブ18〜20を備え、第1のスリーブ18に背部分2を、第2のスリーブ19に腰部分3を、第3のスリーブ20に肘掛け部分6をそれぞれ固着している。
【0029】
第1の折曲箇所12では、第1のスリーブ18を1本、第2のスリーブ19と第3のスリーブ20を2本ずつ設け、芯材17の中央に第1のスリーブ18を、第1のスリーブ18の両側に第2のスリーブ19を、第2のスリーブ19の両側に第3のスリーブ20を配置している。第1のスリーブ18には背部分2の縦パイプ2aが、第2のスリーブ19には腰部分3の縦パイプ3aが、第3のスリーブ20には肘掛け部分6の縦パイプ6aがそれぞれ溶接等によって固着されている。これら全てのスリーブ18〜20の合計長は、芯材17の全長とほぼ同じ値となっている。本実施例では、全てのスリーブ18〜20の合計長を芯材17の全長よりも僅かに短くし、スリーブ18〜20の回転をスムーズにしている。
【0030】
芯材17は例えばパイプ(以下、芯パイプ17という)であり、その両端面17aにはスリーブ18〜20の抜け止め用のフランジ部材21が取り付けられている。即ち、芯パイプ17の端部内周面にはナット22が例えば栓溶接されている。芯パイプ17の端面17aにフランジ部材21をはめ込んだ後、ボルト23をフランジ部材21を貫通させてナット22に締め付けることで、フランジ部材21を固定する。フランジ部材21は芯パイプ17よりも若干大径に成形されており、スリーブ18〜20の抜けを防止するストッパとして機能する。
【0031】
スリーブ18〜20は芯パイプ17に回転自在にはめ込まれているので、背部分2の縦パイプ2a、腰部分3の縦パイプ3a、肘掛け部分6の縦パイプ6aは芯パイプ17を中心に回転する。これにより、背部分2、腰部分3、肘掛け部分6を折曲させることができる。芯パイプ17に対してスリーブ18〜20を回転させる構造であるので、各部分2,3,6の折曲はスムーズに行われる。また、使用によってスリーブ18〜20の径が拡がる虞がなく、各部分2,3,6を折曲させる構造として耐久性に優れている。さらに、芯パイプ17は第1の折曲箇所12を貫通しているので、各部分2,3,6同士を折曲可能に連結すると共に、これらの右側の縦パイプ2a,3a,6aと左側の縦パイプ2a,3a,6aを連結することになり、第1の折曲箇所12の付近の剛性が増加し、捩れ等のフレーム1の変形を防止することができる。特に芯パイプ17としてある程度太いものの使用が可能であるので、フレーム1として必要な剛性の確保が容易である。
【0032】
なお、第2の折曲箇所13も第1の折曲箇所12と同様の構造で折曲可能となっている。即ち、第2の折曲箇所13にも図示はしていないが1本の芯パイプが貫通しており、この芯パイプに腰部分3の縦パイプ3aが固着されたスリーブ24と、膝上部分4のU字パイプ4aが固着されたスリーブ25が回転自在にはめ込まれている。また、この芯パイプにはロック装置15が回動自在に取り付けられたスリーブ26も回転自在にはめ込まれている。したがって、第1の折曲箇所12と同様に、第2の折曲箇所13でも折曲はスムーズに行われると共に、耐久性や剛性の面でも優れている。
【0033】
また、膝下部分5のスリーブ28とスリーブ29は、第1及び第2の折曲箇所12,13と同様に、図示しない芯パイプに回転自在にはめ込まれており、縦パイプ5aをU字パイプ5cに対して上方に折曲可能にしている。
【0034】
このストレッチャは、フレーム1を図4及び図5に示すように折曲させることで、車輪付き椅子に変形させることができる。
【0035】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、折曲させる部分を複数有する第1及び第2の折曲箇所12,13を例にしていたが、折曲させる部分は1つであっても良い。例えば、第1の折曲箇所12の背部分2と腰部分3の関係を例に説明すると、芯パイプ17を腰部分3に固着したと仮定した場合、芯パイプ17に第1のスリーブ18をはめ込むことで、腰部分3に対して背部分2が折曲可能となる。
【0036】
また、第1の折曲箇所12では芯パイプ17を中心に3つの部分2,3,6を折曲させるようにしていたが、2つの部分を折曲させるようにしても良く、さらには、4つ以上の部分を折曲させるようにしても良い。
【0037】
また、芯パイプ17をフレーム1の幅方向に貫通させてその前後に配置される部分(第1の折曲箇所12では背部分2,腰部分3,肘掛け部分6)を折曲させるようにしていたが、芯パイプ17をフレーム1の前後方向に配置してその左右の部分を折曲させるようにしても良いことは勿論である。
【0038】
さらに、ストレッチャとして車輪付きの椅子に変形するものを例に説明していたが、車輪付きの椅子に変形するストレッチャ以外のストレッチャに適用しても良いことは勿論である。
【0039】
次に、図7〜図10に基づいて本発明のストレッチャのフレームについてさらに説明する。図7〜図10は、図1〜図5に示すストレッチャのフレームを説明の為に簡略化して示したものであり、クッション材27等の記載を省略すると共に、同一の部材に同一の符号を付してある。
【0040】
なお、図7〜図10のストレッチャのフレーム1では説明を分かり易くするために背部分2と腰部分3とを折曲させない構造となっており、背部分2を構成するU字パイプ2cと腰部分3の縦パイプ3aは同一のスリーブ33に固着されている。また、左右に設けたロック装置15は、互いに角度を相違させた状態で設置されている。さらに、第2の折曲箇所13に設けられた左右のスリーブ26は、左右のスリーブ25に対してそれぞれ回動不能になっており、第2の折曲箇所13の芯パイプに対して膝上部分4のU字パイプ4aとスリーブ26は一体的に回動するようになっている。
【0041】
フレーム1は、膝上部分4と、膝上部分4に折曲可能に連結された腰部分3と、腰部分3に折曲可能に連結された肘掛け部分6と、肘掛け部分6に折曲可能に連結されたリンク部分であるU字パイプ5cとを備えている。即ち、本実施形態では、膝下部分5のU字パイプ5cがリンク部分となっている。膝上部分4と腰部分3との連結箇所は、第2の折曲箇所13である。また、腰部分3と肘掛け部分6との連結箇所は、第1の折曲箇所12である。また、U字パイプ5cと肘掛け部分6との連結箇所は、ジョイント14である。さらに、膝下部分5のスリーブ28,29に対して、膝上部分4のU字パイプ4aは前後方向にスライド可能になっている。即ち、U字パイプ4aが載せられるスリーブ28,29上のポイント32はスライド可能な連結ポイントである。
【0042】
このフレーム1は、側面視において、即ち図7に示す方向から見て、腰部分3と肘掛け部分6の連結箇所である第1の折曲箇所12と、肘掛け部分6とU字パイプ5cの連結箇所であるジョイント14と、U字パイプ5cと台車11との連結箇所である支点Bと、台車11と腰部分3の連結箇所である支点Aを4つの頂点とする平行四辺形を構成する。
【0043】
腰部分3とU字パイプ5cは、台車11に設けられた支持部材である支持アーム11aに揺動自在に連結されており、揺動することで調整された角度を固定、即ち上述の平行四辺形の形状を固定するロック機構としてロック装置15を備えている。即ち、ロック機構としてのロック装置15によってフレーム1の形状を一定に保持している。
【0044】
支持アーム11aは、図11及び図12に示すように、台車11の左右両側に設けられている。また、ロック装置15も台車11の左右両側に配置されている。このため、膝上部分4及び腰部分3と台車11の間が荷物収容スペース31となる。この収容スペース31に図示しないトレーやかご等を設置することで、着替えや介護用品等を載せて携帯することができる。
【0045】
2本のロック装置15のうち、左側のロック装置15の先端は支持アーム11aに形成された延出部11cに対して回動自在に、基端は第2の折曲箇所13の左側スリーブ26に形成された延出部26aに対して回動自在に取り付けられている。また、右側のロック装置15の先端は第2の折曲位置13の右側スリーブ26に形成された延出部26aに対して回動自在に、基端は台車11に回動自在に取り付けられたブラケット36に固定されている。即ち、左側のロック装置15はほぼ水平に、右側のロック装置15はほぼ垂直に取り付けられている。この様に左右のロック装置15の取り付け角度を大きく相違させることで、フレーム1の角度を変化させても2本のロック装置15が同時に伸び切ることはなく、一方のロック装置15が伸びた時には必ず他方のロック装置15をある程度縮めておくことができる。
【0046】
ロック装置15は、いわゆるメカニカルロック装置と呼ばれるもので、ロッドの周りを巻回するコイルスプリングの巻締めにより、ロッドを拘束して位置決めをするもので、コイルの巻締めと弛緩とをワイヤによってコイルに接続されるレバー操作によって行なうようにしている。そして、レバー操作することで、2本のロック装置15の伸縮を同時に禁止したり、可能にしたりできる。
【0047】
このフレーム1は、腰部分3を後方に倒すことで上述の平行四辺形が潰れて4つの各部分3,4,5c,6が同一平面上に配置される一方、腰部分3を前方に起こすことで上述の平行四辺形が復活して肘掛け部分6が持ち上がる。したがって、図7に示すように、ストレッチャを肘掛け付きの椅子として使用することができる。
【0048】
この状態より、図8に示すように腰部分3を後方に倒すと上述の平行四辺形が潰れ、図9に示すように腰部分3を寝かせると、側方から見て、腰部分3に対して膝上部分4が一直線上になり、また、肘掛け部分6とU字パイプ5cも一直線上になって腰部分3及び膝上部分4に重なる。このため、ベッド面が肘掛け部分6を含めて平らなストレッチャとなる。また、腰部分3と膝上部分4の両側に肘掛け部分6が位置するので、ストレッチャのベッド面を広くすることができる。
【0049】
そしてこの状態より腰部分3及び背部分2を前方に起こすと、上述の平行四辺形が復活して肘掛け部分6がほぼ水平に持ち上がり、肘掛け付きの椅子に変形する。
【0050】
ここで、支持アーム11aに対する腰部分3の揺動中心を支点Aとし、支持アーム11aに対するUパイプ5cの揺動中心を支点Bとする。また、A点から第2の折曲箇所13までの距離をL1、A点から背部分2の先端までの距離をL2とすると、L1とL2の距離の比率は例えば1:5になっている。腰部分3及び背部分2を前方に起こす場合には、通常、背部分2の先端位置を掴んで持ち上げるようにする。距離L2は距離L1よりも約5倍長いので、てこの原理により、ストレッチャに人が寝ていたとしても比較的軽い力で腰部分3及び背部分2を起こすことができる。
【0051】
そして、腰部分3及び背部分2をある程度の高さまで起こして腰部分3を膝上部分4に対して折曲させると、第2の折曲箇所13の位置がA点及びB点の位置よりも低くなり、腰部分3及び膝上部分4が傾斜する。このため、ストレッチャに寝ている人の体が水平でまっすぐに伸びた状態から第2の折曲箇所13に向けて落ち込むように折れ曲がり、その体重が第2の折曲箇所13を下げる方向に作用する。このため、腰部分3及び背部分2をある程度の高さまで起こした後は、更に軽い力で腰部分3及び背部分2を起こすことができる。
【0052】
フレーム1の角度調整は、レバー操作によって2本のロック装置15の伸縮を可能にしたロック解除状態で行なわれる。そして、腰部分3と背部分2を所望の高さに揺動させた後、レバー操作によって2本のロック装置15の伸縮を禁止することでフレーム1の角度を固定、即ちフレーム1をロックすることができる。
【0053】
図7に示す椅子の状態では、左側のロック装置15は伸びている。ロック装置15が伸びている場合、フレーム1のロックに対して大きな剛性を得にくい。一方、ロック装置15が縮んでいれば、フレーム1のロックに対して大きな剛性を得るのは容易である。図7に示す椅子の状態では、左側のロック装置15は伸びているが、右側のロック装置15は縮んでいるので、フレーム1をロックするのに十分な剛性を得ることができる。同様に、図9に示すストレッチャの状態では、右側のロック装置15は伸びているが、左側のロック装置15は縮んでいるので、フレーム1をロックするのに十分な剛性を得ることができる。即ち、2本のロック装置15の取り付け角度を変えることで、常に十分なロック剛性を得ることができる。
【0054】
また、ロック装置15を2本備えることで、1本の場合に比べてフレーム1のロックに対する信頼性が向上する。即ち、ロック装置15はたとえ伸びていてもある程度のロック剛性を確保することができるので、このフレーム1ではフレームロックを行うことができるロック装置15を2本備えることになる。そして、2本のロック装置15が同時に故障することは殆ど考えられないので、故障に対する信頼性が向上する。
【0055】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、台車11に支持アーム11aを設け、支持アーム11aによってフレーム1をA点とB点の2箇所で揺動可能に支持するようにしていたが、図13及び図14に示すように、台車11のフレーム11dによってフレーム1をA点とB点の2箇所で揺動可能に支持するようにしても良い。
【0056】
さらに、フレーム1を全体として傾斜できるようにしても良い。例えば図15に示すように、台車11の本体に支持軸34とクランクレバー35を所定の間隔をあけて取り付け、これら支持軸34とクランクレバー35の先端に支持アーム11aを取り付けても良い。
【0057】
クランクレバー35は台車11の本体に対して揺動自在になっている。また、クランクレバー35の先端には、支持アーム11aに形成された長孔38を貫通する連結ピン36が固定されている。一方、クランクレバー35の基端には、台車11の本体に揺動自在に取り付けられたダンパ37が接続されている。したがって、支持アーム11aは、ダンパ37を伸縮させながらクランクレバー35を揺動させて、支持軸34を中心に揺動する。図15の例では、支持アーム11aは水平状態からA点を下げ、B点を上げるように揺動する。即ち、フレーム1を椅子状態に変形させた場合に、フレーム1全体を後方に若干傾斜させることができる。このため、椅子状態のストレッチャに着座している者の体の安定性が向上する。また、体全体を預けるようにして座れるので、よりリラックスすることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のストレッチャでは、ロック機構が左右に備えられており、接地面に対し各々異なる傾きで取り付けられているので、全てのロック機構が同時に伸びることはなく、フレームの角度とは無関係に常にフレームをロックするのに十分な剛性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレーム連結構造を適用したストレッチャのフレームを示す側面図である。
【図2】同フレームをヘッドレスト側からみた図である。
【図3】同フレームの底面図である。
【図4】同フレームを車輪付き椅子に変形させた状態の側面図である。
【図5】同フレームを車輪付き椅子に変形させた状態の背面図である。
【図6】本発明のフレーム連結構造を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明を適用したストレッチャのフレームを示し、車輪付き椅子状態に変形させた状態の側面図である。
【図8】同フレームを車輪付き椅子状態からストレッチャ状態に変形させる途中の状態を示す側面図である。
【図9】同フレームのストレッチャ状態を示す側面図である。
【図10】同フレームのストレッチャ状態を示す平面図である。
【図11】同フレームを支持する台車を示す平面図である。
【図12】同フレームを支持する台車を示す側面図である。
【図13】同フレームを支持する台車の変形例を示す側面図である。
【図14】同フレームを支持する台車の変形例を示す平面図である。
【図15】同フレームを支持する台車の別の変形例を示す概念図である
【符号の説明】
1 フレーム
2 背部分(折曲させる部分)
3 腰部分(折曲させる部分)
4 膝上部分(折曲させる部分)
5c U字パイプ(リンク部分)
6 肘掛け部分(折曲させる部分)
11 台車
11a 支持アーム(支持部材)
12,13 折曲箇所
15 ロック装置(ロック機構)
17 芯パイプ(芯材)
18〜20,24〜26 スリーブ
21 フランジ部材
31 荷物収容スペース
Claims (1)
- 台車に角度調整可能に支持され、且つ調整した角度をロック機構によって固定できるストレッチャのフレームにおいて、前記ロック機構はレバー操作によってロック解除状態とロック状態とに切り換えられ、前記ロック解除状態では筒体に対して出没可能なロッドの拘束を解いて全体として伸縮可能であると共に、前記ロック状態では前記ロッドを拘束して全体の長さが固定されるものであり、一方の端が前記フレームに取り付けられ、もう一方の端が前記台車に取り付けられており、且つ前記ロック機構は前記フレームと前記台車との間に左右それぞれに設けられており、左右の前記ロック機構は接地面に対し各々異なる傾きで取り付けられて前記フレームの前記台車に対する角度変化に伴い別々のタイミングで伸縮するように設けられていることを特徴とするストレッチャのフレーム。
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