JP4483804B2 - シール部材の組付け方法及び組付け装置 - Google Patents

シール部材の組付け方法及び組付け装置 Download PDF

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Description

本発明は、シール部材をワークの内径溝に嵌入するシール部材の組付け方法及び組付け装置に関する。
従来、特許文献1に記載されたシール部材の組付け方法及び組付け装置が知られている。このシール部材の組付け方法及び組付け装置は、環状のシール部材をワークの内径より小径に変形してワークの内径溝に挿入した後、拡径してシール部材の径を元に戻すものである。このシール部材の組付け方法及び組付け装置によれば、自動で円筒状のワークの内径溝に環状のシール部材を嵌入することができる。
特開平6−42642号公報
しかし、上記従来のシール部材の組付け方法及び組付け装置では、シール部材の変形、挿入及び拡径のために多くのシリンダやモータ等の駆動装置を必要とし、大型で複雑な構造である。また、このシール部材の組付け方法及び組付け装置では、シール部材の組付けの前にシール部材を変形しなければならず、生産性の低下の要因となっている。さらに、このシール部材の組付け方法及び組付け装置では、シール部材を大きく変形するため、シール部材が硬質の弾性体からなる場合には使用することはできない。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、小型かつ単純な構造であるとともに生産性を向上させることができ、硬質の弾性体からなるシール部材であっても使用することができるシール部材の組付け方法及び組付け装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係るシール部材の組付け方法の特徴は、円筒状のワークの内径溝に環状のシール部材を嵌入するシール部材の組付け方法において、円筒状のガイドブッシュを前記ワーク上面に内径を整列させて同心に載置する第1工程と、前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2工程と、前記シール部材の一部の上面と当接する押圧部及び該押圧部の内径側でシール部材内周面と対向する支持部が先端に形成された第1アーバにより前記シール部材の一部の上面を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材を前記ガイドブッシュの案内穴にガイドさせて前記ワークに導き、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の一部を前記内径溝に嵌入させる第3工程と、前記シール部材の一部が前記内径溝に嵌入された後、第2アーバにより前記シール部材の前記一部と反対側の他部の上面を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の他部を前記内径溝に嵌入させるとともに、前記シール部材全体を前記内径溝に嵌入させる第4工程と、を有することである。
請求項2に係るシール部材の組付け装置の特徴は、円筒状のワークの内径溝に環状のシール部材を嵌入するシール部材の組付け装置において、円筒状のガイドブッシュを前記ワーク上面に内径を整列させて同心に載置する第1装置と、前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2装置と、基台に昇降可能に装架され先端に前記シール部材の一部の上面と当接する押圧部及び該押圧部の内径側でシール部材内周面と対向する外壁を有する支持部が形成され、前記シール部材の一部の上面を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材を前記ガイドブッシュの案内穴にガイドさせて前記ワークに導き、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の一部を前記内径溝に嵌入させる第1アーバと、基台に昇降可能に装架され先端に前記シール部材の前記一部と反対側の他部の上面と当接する押圧部が形成され、前記シール部材の一部が前記内径溝に嵌入された後、前記他部を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の他部を前記内径溝に嵌入させる第2アーバと、前記第1アーバを前記ワークに向かって進退移動させる第1昇降装置と、前記第2アーバを前記ワークに向かって進退移動させる第2昇降装置と、を有することである。
請求項3に係るシール部材の組付け装置の特徴は、請求項2において、前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2装置は、前記シール部材を仮置きする仮置き台と、前記第1アーバ及び前記第2アーバを貫通させて前記基台に昇降可能に装架され、先端に前記シール部材の内径と密嵌合して前記シール部材を前記案内穴に偏心して保持する嵌合部が形成された保持部材と、前記第1アーバ、前記第2アーバ及び前記保持部材を一体的に下降させて前記嵌合部を前記仮置き台に載置された前記シール部材の内径と嵌合させた後に上昇させる第3昇降装置と、前記仮置き台を前記保持部材の下方に位置する供給位置と待避位置との間で移動させる移動装置と、を備えることである。
請求項4に係るシール部材の組付け装置の特徴は、請求項3において、前記第2昇降装置は、前記基台に装架され前記第2アーバが連結された昇降台と、該昇降台を上下移動させる駆動装置を備え、前記第1昇降装置は、前記昇降台に固定され、前記第1アーバが連結されたシリンダを備え、前記第3昇降装置は、前記昇降台と、前記駆動装置と、前記シリンダと、前記昇降台に昇降可能に支承された前記保持部材を下方に付勢する圧縮スプリングと、該圧縮スプリングによる前記保持部材の下降を規制するストッパと、を備えることである。
請求項5に係るシール部材の組付け装置の特徴は、請求項2において、前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2装置は、前記ガイドブッシュの上端部に形成され前記シール部材を前記案内穴に偏心して保持する保持穴であることである。
請求項1に係るシール部材の組付け方法においては、第3工程及び第4工程において、第1アーバ及び第2アーバでシール部材を下方に移動させることによりワークの内径溝にシール部材を嵌入することができ、小型かつ単純な構造にすることができる。また、第3工程において、第1アーバによりシール部材の一部の上面を押圧し、シール部材をガイドブッシュの案内穴にガイドさせてワークに導く際にシール部材が小径に変形しており、組付けの前にシール部材を変形する必要がないため、生産性を向上させることができる。さらに、シール部材を大きく変形する必要がないため、シール部材が硬質の弾性体からなる場合にも使用することができる。したがって、このシール部材の組付け方法によれば、小型かつ単純な構造であるとともに生産性を向上させることができ、硬質の弾性体からなるシール部材であっても使用することができる。
請求項2に係るシール部材の組付け装置においては、第1アーバ及び第2アーバでシール部材を下方に移動させることによりワークの内径溝にシール部材を嵌入することができ、小型かつ単純な構造にすることができる。また、第1アーバによりシール部材の一部の上面を押圧し、シール部材をガイドブッシュの案内穴にガイドさせてワークに導く際にシール部材が小径に変形しており、組付けの前にシール部材を変形する必要がないため、生産性を向上させることができる。さらに、シール部材を大きく変形する必要がないため、シール部材が硬質の弾性体からなる場合にも使用することができる。したがって、このシール部材の組付け装置によれば、小型かつ単純な構造であるとともに生産性を向上させることができ、硬質の弾性体からなるシール部材であっても使用することができる。
請求項3に係るシール部材の組付け装置においては、第1アーバ、第2アーバ及び保持部材を一体的に下降させて嵌合部を仮置き台に載置されたシール部材の内径と嵌合させることによりシール部材を取得することができる。すなわち、ワークの内径溝にシール部材を嵌入するために用いる第1アーバ及び第2アーバをシール部材の取得のために用いることができ、装置全体の小型化を実現することができる。
請求項4に係るシール部材の組付け装置においては、シール部材の取得に用いる第3昇降装置の一部として、昇降台、駆動装置及びシリンダを用いており、これによっても装置全体の小型化を実現することができる。
請求項5に係るシール部材の組付け装置においては、ガイドブッシュの上端部に形成された保持穴にシール部材を偏心して保持することができる。そのため、シール部材をガイドブッシュに直接保持することができ、さらに装置全体の小型化を実現することができる。
本発明に係るシール部材の組付け方法及び組付け装置を具体化した実施形態1、2を図面に基づいて以下に説明する。まず、図1〜図3により、実施形態1のシール部材の組付け方法及び組付け装置で用いられるシール部材としてのカップ1及びワーク5について説明する。図1(A)はカップ1の正面図、図1(B)はカップ1の断面図である。図1(A)、(B)に示すように、このカップ1は、外径Φ1、内径Φ2の環状をなし、硬質のゴムからなっている。図2はワーク5の断面図である。図2に示すように、金属製のワーク5は、外径Φ3、内径Φ4の円筒状をなし、径Φ5の内径溝6を有している。図3は、カップ1がワーク5の内径溝6に嵌入された状態の断面図である。
次に、実施形態1のシール部材の組付け装置について説明する。図4に示すように、基台10の一端面に支柱11が立設されており、この支柱11には駆動装置としてのサーボシリンダ12が固定されている。サーボシリンダ12のスライダ12aには昇降台13が固定され、昇降台13にはシリンダとしてのエアシリンダ14が固定されている。エアシリンダ14のロッド14aには第1アーバ15が固定されている。また、昇降台13には、第1アーバ15と摺動可能に、第2アーバ16が固定されている。これにより、サーボシリンダ12を駆動すれば、スライダ12aに固定された昇降台13が昇降し、それに伴ってエアシリンダ14、第1アーバ15及び第2アーバ16も昇降する。また、エアシリンダ14を駆動すれば、第1アーバ15を昇降させることができる。第1アーバ15の先端には、図5(A)に示すように、カップ1の一部の上面と当接する押圧部15a及び押圧部15aの内径側でカップ1の内周面と対向する支持部15bが形成されている。また、第2アーバ16の先端には、カップ1の一部と反対側の他部の上面と当接する押圧部16aが形成されている。
また、図4に示すように、支柱11には固定板20を介して固定ブラケット21が固定されている。固定ブラケット21には、ブッシュ22が設けられており、ブッシュ22内を第1アーバ15及び第2アーバ16が摺動可能に貫通している。また、図5(A)にも示すように、第1アーバ15及び第2アーバ16を貫通させてカップ受け26が設けられている。このカップ受け26の先端には、カップ1の内径Φ2と密嵌合する嵌合部26aが形成されている。また、カップ受け26は支持棒25の先端に固定されており、カップ受け26全体が圧縮スプリング23により下方に付勢されている。図4に示すように、支持棒25は、第1アーバ15及び第2アーバ16と平行して移動可能に設けられ、ストッパ27により下方への移動が規制されている。また、昇降台13がある程度下降すると、カップ受け26は固定ブラケット21の下端部により下方への移動が規制されるようになっており、この際には、支持棒25は昇降台13を貫通して上方に移動する。ここで、支持棒25とカップ受け26とが保持部材である。
基台10の他端面には支持ブロック30が固定されており、支持ブロック30にはモータ31が固定されている。モータ31の出力軸31aには移動装置としてのアーム32が固定されており、アーム32の一端には仮置き台40が固定され、他端にはグリップ38が固定されている。グリップ38内には、円筒状のガイドブッシュ45が上下に摺動可能に設けられている。ガイドブッシュ45には案内穴45aが貫設されており、案内穴45aの上部には上方に向かって広がる傾斜面45bが形成されている。また、ガイドブッシュ45の下部外周にはリング36が固定されており、リング36とグリップ38との間にはスプリング37が配設されている。このスプリング37により、ガイドブッシュ45は下方に付勢されている。また、ガイドブッシュ45の回り止めとしてのピン39がグリップ38に固定されている。これにより、モータ31を回転させることによりアーム32が回転し、仮置き台40及びガイドブッシュ45をカップ受け26の下方に位置する供給位置と、カップ受け26の下方から離れて位置する待避位置との間で移動させることができる。
また、支持ブロック30にはエアシリンダ33が固定されており、エアシリンダ33のロッド33aにはワーク受台34が固定されている。このワーク受台34にワーク5をセットし、モータ31を回転させてガイドブッシュ45を供給位置に移動させた後、エアシリンダ33を駆動してスプリング37の付勢力に抗してロッド33aを上昇させることにより、ガイドブッシュ45とワーク5とが内径を整列させて同心に密着する。
なお、エアシリンダ14が第1昇降装置であり、サーボシリンダ12と昇降台13とが第2昇降装置であり、サーボシリンダ12、昇降台13、エアシリンダ14、圧縮スプリング23及びストッパ27が第3昇降装置である。また、エアシリンダ33、ワーク受台34、リング36、スプリング37、グリップ38及びピン39が第1装置である。さらに、仮置き台40、支持棒25、カップ受け26、サーボシリンダ12、昇降台13、エアシリンダ14、圧縮スプリング23、ストッパ27及びアーム32が第2装置である。
次に、実施形態1のシール部材の組付け方法について説明する。まず、図4に示すように、モータ31を回転させることにより仮置き台40を待避位置に移動させて、カップ1を仮置き台40に乗せる。次に、図5(A)に示すように、モータ31を回転させることにより仮置き台40を供給位置に移動させる。この際、エアシリンダ14のロッド14aは後退しており、ストッパ27は第1アーバ15に当接している。その結果、第1アーバ15の支持部15b、第2アーバ16の押圧部16a及びカップ受け26の嵌合部26aは面一になっている。
そして、サーボモータ12のスライダ12aを下降させて昇降台13を下降させる。これにより、図5(B)に示すように、第1アーバ15、第2アーバ16及びカップ受け26が下降し、第1アーバ15の支持部15b、第2アーバ16の押圧部16a及びカップ受け26の嵌合部26aがカップ1に挿入される。その後、サーボモータ12のスライダ12aを上昇させて昇降台13を上昇させる。これにより、図5(C)に示すように、第1アーバ15の支持部15b、第2アーバ16の押圧部16a及びカップ受け26の嵌合部26aによりカップ1が保持される。この際、第1アーバ15、第2アーバ16及びカップ受け26を先端方向から見ると図6のようになっている。すなわち、第1アーバ15の支持部15b、第2アーバ16の押圧部16a及びカップ受け26の嵌合部26aにより、カップ1の内径Φ2と略等しい径の円柱部が形成され、これによりカップ1が保持され易くなっている。このように、第1アーバ15及び第2アーバ16をワーク5の内径溝6にカップ1を嵌入するために用いる(後述)のみならず、カップ1の取得のために用いることができ、装置全体の小型化を実現することができる。また、同様に、昇降台13、サーボシリンダ12及びエアシリンダ14をカップ1の取得のためにも用いており、これによっても装置全体の小型化を実現することができる。
次に、第1工程において、ワーク受台34にワーク5をセットし、モータ31を回転させてガイドブッシュ45を供給位置に移動させるとともに、仮置き台40を待避位置に移動させる。そして、エアシリンダ33のロッド33aを前進させることにより、図4に示すように、ガイドブッシュ45とワーク5との内径を整列させて同心に密着させることができる。なお、第1工程が終了すると、カップ1はガイドブッシュ45に形成された案内穴45aに偏心して対面することになり、第1工程は第2工程も兼ねている。
第3工程において、エアシリンダ14のロッド14aを前進させることにより、第1アーバ15を下降させる。第1アーバ15が下降すると、図7(A)、(B)に示すように、第1アーバ15の押圧部15aがカップ1の一部の上面を押圧して下方に移動させる。これにより、カップ1は、ガイドブッシュ45の傾斜面45bを滑り案内穴45aに入り込む。この際、カップ1は変形される。なお、図7(B)は図7(A)の一部拡大図である。そして、第1アーバ15をさらに下降させると、図8(A)、(B)に示すように、カップ1はガイドブッシュ45の案内穴45aにガイドされてワーク5に導かれる。第1アーバ15は、支持部15bがワーク受台34に当接することにより下降が阻止される。そして、カップ1は自らの弾性力によりカップ1の一部をワーク5の内径溝6に嵌入させる。なお、図8(B)は図8(A)の一部拡大図である。
第4工程において、サーボシリンダ12のスライダ12aを下降させることにより、昇降台13及び第2アーバ16を下降させる。この際、第1アーバ15はエアシリンダ14により下方に押圧され続けており、サーボシリンダ12はエアシリンダ14の押圧力に抗して第2アーバ16を下降させることになる。また、カップ受け26は固定ブラケット21の下端部により下方への移動が規制され、支持棒25は昇降台13を貫通して、昇降台13に対して相対的に上方に移動することになる。図9(A)、(B)に示すように、第2アーバ16は、押圧部16aがワーク受台34に当接することにより下降が阻止される。そして、カップ1は自らの弾性力によりカップ1の他部をワーク5の内径溝6に嵌入させるとともに、カップ1全体をワーク5の内径溝6に嵌入させる。なお、図9(B)は図9(A)の一部拡大図である。
最後に、サーボシリンダ12のスライダ12aを上昇させることにより、昇降台13及び第2アーバ16を上昇させる。また、エアシリンダ14のロッド14aを後退させることにより、第1アーバ15を上昇させる。さらに、エアシリンダ33のロッド33aを後退させることにより、ワーク5とガイドブッシュ45とを離す。そして、内径溝6にカップ1が嵌入されたワーク5を取り出して、カップ1の組付けが終了する。
実施形態1のシール部材の組付け方法及び組付け装置においては、第1アーバ15及び第2アーバ16でカップ1を下方に移動させることによりワーク5の内径溝6にカップ1を嵌入することができ、小型かつ単純な構造にすることができる。また、第1アーバ15によりカップ1の一部の上面を押圧し、カップ1をガイドブッシュ45の案内穴45aにガイドさせてワーク5に導く際にカップ1が小径に変形しており、組付けの前にカップ1を変形する必要がないため、生産性を向上させることができる。さらに、カップ1を大きく変形する必要がないため、カップ1が硬質の弾性体からなる場合にも使用することができる。したがって、本実施形態のシール部材の組付け方法及び組付け装置によれば、小型かつ単純な構造であるとともに生産性を向上させることができ、硬質の弾性体からなるシール部材であっても使用することができる。
次に、実施形態2のシール部材の組付け方法及び組付け装置について説明する。この組付け方法及び組付け装置においても、実施形態1と同様、図1に示すカップ1を図2に示すワーク5の内径溝6に嵌入して図3に示す状態にする。
このシール部材の組付け装置は、図10に示すように、基台10に支柱50が立設されており、この支柱50にはブラケット51によりエアシリンダ52が固定されている。エアシリンダ52のロッド52aには第2アーバ56が固定されている。また、第2アーバ56には、第2アーバ56と摺動可能に、第1アーバ55が設けられている。第1アーバ55は、圧縮スプリング57により下方に付勢されるとともに、ストッパ58により下方への移動が規制されている。これにより、エアシリンダ52を駆動してロッド52aを進退移動させれば、第1アーバ55及び第2アーバ56が昇降する。第1アーバ55の先端には、カップ1の一部の上面と当接する押圧部55a及び押圧部55aの内径側でカップ1の内周面と対向する支持部55bが形成されている。また、第2アーバ56の先端には、カップ1の一部と反対側の他部の上面と当接する押圧部56aが形成されている。なお、図10に示す通常の状態においては、第1アーバ55の支持部55bと第2アーバ56の押圧部56aとは所定の段差を有している。
支柱50には固定板60を介して固定ブラケット61が固定されている。固定ブラケット61には、ブッシュ62が設けられており、ブッシュ62内を第1アーバ55及び第2アーバ56が摺動可能に貫通している。
また、支柱50にはブラケット63を介してグリップ38が固定されている。グリップ38内には、円筒状のガイドブッシュ70が上下に摺動可能に設けられている。図11に示すように、ガイドブッシュ70には案内穴70aが貫設されており、案内穴70aの上部には上方に向かって広がる傾斜面70bと水平な段差面70cとを有する保持穴70dが形成されている。
図10に示すように、ガイドブッシュ70の下部外周にはリング36が固定されており、リング36とグリップ38との間にはスプリング37が配設されている。このスプリング37により、ガイドブッシュ45は下方に付勢されている。また、ガイドブッシュ45の回り止めとしてのピン39がグリップ38に固定されている。
基台10には支持ブロック64が固定されており、支持ブロック64にはエアシリンダ65が固定されている。また、エアシリンダ65のロッド65aにはワーク受台34が固定されている。このワーク受台34にワーク5をセットし、エアシリンダ65を駆動してスプリング37の付勢力に抗してロッド33aを上昇させることにより、ガイドブッシュ70とワーク5とが内径を整列させて同心に密着する。
なお、エアシリンダ52、圧縮スプリング57及びストッパ58が第1昇降装置であり、エアシリンダ52が第2昇降装置である。また、エアシリンダ65、ワーク受台34、リング36、スプリング37、グリップ38及びピン39が第1装置である。さらに、保持穴70dが第2装置である。
次に、実施形態2のシール部材の組付け方法について説明する。まず、第1工程において、ワーク受台34にワーク5をセットし、エアシリンダ65のロッド65aを前進させる。これにより、図10に示すように、ガイドブッシュ70とワーク5との内径を整列させて同心に密着させることができる。
第2工程において、ガイドブッシュ70の保持穴70dにカップ1を保持させる。これにより、カップ1は案内穴70aに偏心して対面する。この操作は手動で行ってもよく、また自動で行ってもよい。
第3工程において、エアシリンダ52のロッド52aを前進させることにより、第1アーバ55及び第2アーバ56を下降させる。第1アーバ55及び第2アーバ56が下降すると、図12に示すように、第1アーバ55の押圧部55aがカップ1の一部の上面を押圧して下方に移動させる。これにより、カップ1は、ガイドブッシュ70の保持穴70dから案内穴70aに入り込む。そして、第1アーバ55及び第2アーバ56をさらに下降させると、図13に示すように、カップ1はガイドブッシュ70の案内穴70aにガイドされてワーク5に導かれる。第1アーバ55は、支持部55bがワーク受台34に当接することにより下降が阻止される。そして、カップ1は自らの弾性力によりカップ1の一部をワーク5の内径溝6に嵌入させる。
第4工程において、さらにエアシリンダ52のロッド52aを前進させる。この際、第1アーバ55は圧縮スプリング57により下方に押圧されるとともにワーク5により下方への移動が規制されるため、第1アーバ55の後端は第2アーバ56を貫通して、第2アーバ56に対して相対的に上方に移動することになる。また、エアシリンダ52は圧縮スプリング57の押圧力に抗して第2アーバ56を下降させる。そして、図14に示すように、第2アーバ56は、押圧部56aがワーク受台34に当接することにより下降が阻止される。カップ1は自らの弾性力によりカップ1の他部をワーク5の内径溝6に嵌入させるとともに、カップ1全体をワーク5の内径溝6に嵌入させる。
最後に、エアシリンダ52のロッド52aを後退させることにより、第1アーバ55及び第2アーバ56を上昇させる。また、エアシリンダ65のロッド65aを後退させることにより、ワーク5とガイドブッシュ70とを離す。そして、内径溝6にカップ1が嵌入されたワーク5を取り出して、シール部材の組付けが終了する。
実施形態2のシール部材の組付け方法及び組付け装置においては、カップ1をガイドブッシュ70に直接保持することができ、装置全体の小型化を実現することができる。また、第1アーバ55及び第2アーバ56の昇降をエアシリンダ52のみで行っているため、これによっても装置全体の小型化を実現することができる。その他の作用及び効果は実施形態1と同様である。
なお、本発明のシール部材の組付け方法及び組付け装置を実施形態1、2に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態1、2に係り、カップの正面図及び断面図。 実施形態1、2に係り、ワークの断面図。 実施形態1、2に係り、組付け後のワークの断面図。 実施形態1に係り、シール部材の組付け装置の正面図。 実施形態1に係り、仮置き台からのカップの取得を示す断面図。 実施形態1に係り、仮置き台からのカップの取得を示す断面図。 実施形態1に係り、仮置き台からのカップの取得を示す断面図。 実施形態1に係り、第1アーバ、第2アーバ及びカップ受けを先端方向から見た図。 実施形態1に係り、組付け断面図。 実施形態1に係り、組付け断面図。 実施形態1に係り、組付け断面図。 実施形態2に係り、シール部材の組付け装置の正面図。 実施形態2に係り、ガイドブッシュの断面図。 実施形態2に係り、組付け断面図。 実施形態2に係り、組付け断面図。 実施形態2に係り、組付け断面図。
符号の説明
1…シール部材(カップ)、5…ワーク、6…内径溝、10…基台、12…駆動装置(サーボシリンダ)、13…昇降台、14…シリンダ(エアシリンダ)、15、55…第1アーバ、15a、55a…押圧部、15b、55b…支持部、16、56…第2アーバ、16a、56a…押圧部、23…圧縮スプリング、25、26…保持部材(25…支持棒、26…カップ受け)、26a…嵌合部、32…移動装置(アーム)、40…仮置き台、45、70…ガイドブッシュ、45a、70a…案内穴、70d…保持穴。

Claims (5)

  1. 円筒状のワークの内径溝に環状のシール部材を嵌入するシール部材の組付け方法において、
    円筒状のガイドブッシュを前記ワーク上面に内径を整列させて同心に載置する第1工程と、
    前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2工程と、
    前記シール部材の一部の上面と当接する押圧部及び該押圧部の内径側でシール部材内周面と対向する支持部が先端に形成された第1アーバにより前記シール部材の一部の上面を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材を前記ガイドブッシュの案内穴にガイドさせて前記ワークに導き、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の一部を前記内径溝に嵌入させる第3工程と、
    前記シール部材の一部が前記内径溝に嵌入された後、第2アーバにより前記シール部材の前記一部と反対側の他部の上面を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の他部を前記内径溝に嵌入させるとともに、前記シール部材全体を前記内径溝に嵌入させる第4工程と、を有することを特徴とするシール部材の組付け方法。
  2. 円筒状のワークの内径溝に環状のシール部材を嵌入するシール部材の組付け装置において、
    円筒状のガイドブッシュを前記ワーク上面に内径を整列させて同心に載置する第1装置と、
    前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2装置と、
    基台に昇降可能に装架され先端に前記シール部材の一部の上面と当接する押圧部及び該押圧部の内径側でシール部材内周面と対向する外壁を有する支持部が形成され、前記シール部材の一部の上面を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材を前記ガイドブッシュの案内穴にガイドさせて前記ワークに導き、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の一部を前記内径溝に嵌入させる第1アーバと、
    基台に昇降可能に装架され先端に前記シール部材の前記一部と反対側の他部の上面と当接する押圧部が形成され、前記シール部材の一部が前記内径溝に嵌入された後、前記他部を押圧して下方に移動させることにより、前記シール部材の有する弾性力により前記シール部材の他部を前記内径溝に嵌入させる第2アーバと、
    前記第1アーバを前記ワークに向かって進退移動させる第1昇降装置と、
    前記第2アーバを前記ワークに向かって進退移動させる第2昇降装置と、を有することを特徴とするシール部材の組付け装置。
  3. 請求項2において、前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2装置は、
    前記シール部材を仮置きする仮置き台と、
    前記第1アーバ及び前記第2アーバを貫通させて前記基台に昇降可能に装架され、先端に前記シール部材の内径と密嵌合して前記シール部材を前記案内穴に偏心して保持する嵌合部が形成された保持部材と、
    前記第1アーバ、前記第2アーバ及び前記保持部材を一体的に下降させて前記嵌合部を前記仮置き台に載置された前記シール部材の内径と嵌合させた後に上昇させる第3昇降装置と、
    前記仮置き台を前記保持部材の下方に位置する供給位置と待避位置との間で移動させる移動装置と、を備えることを特徴とするシール部材の組付け装置。
  4. 請求項3において、前記第2昇降装置は、前記基台に装架され前記第2アーバが連結された昇降台と、該昇降台を上下移動させる駆動装置を備え、
    前記第1昇降装置は、前記昇降台に固定され、前記第1アーバが連結されたシリンダを備え、
    前記第3昇降装置は、前記昇降台と、前記駆動装置と、前記シリンダと、前記昇降台に昇降可能に支承された前記保持部材を下方に付勢する圧縮スプリングと、該圧縮スプリングによる前記保持部材の下降を規制するストッパと、を備えることを特徴とするシール部材の組付け装置。
  5. 請求項2において、前記シール部材を前記ガイドブッシュに形成された案内穴に偏心して臨ませる第2装置は、前記ガイドブッシュの上端部に形成され前記シール部材を前記案内穴に偏心して保持する保持穴であることを特徴とするシール部材の組付け装置。
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