JP4483068B2 - ガラス固化体取り扱いクレーン - Google Patents

ガラス固化体取り扱いクレーン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガラス固化体取り扱いクレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原子炉施設において発生する高レベル放射性廃液は、廃液処理設備によって処理された後、ガラス固化体として放射性廃棄物保管施設に保管する必要がある。このため従来は、廃液処理設備のガラス溶融炉において溶融された溶融ガラスに放射性廃液を混入させ、この放射性廃液が混入した溶融ガラスを固化体容器に注入して固化させたガラス固化体を台車に搭載して搬送し、放射性廃棄物保管施設に設置されているガラス固化体取り扱いクレーンにより、放射性廃棄物保管施設内に搬入し保管するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記ガラス固化体取り扱いクレーンにおいて、走行駆動装置によるトロリの駆動走行が動作不良になり、走行できなくなった場合には、トロリに吊られているガラス固化体は一旦前工程である廃液処理設備に戻す必要がある。この場合、ガラス固化体を吊ったトロリを、放射性廃棄物保管施設外から遠隔操作するパワーマニュピュレータによりガラス固化体の搬入位置まで戻し、ガラス固化体取り扱いクレーンの緊急救援を行うようにしている。
【0004】
しかしながら、緊急救援装置としてパワーマニュピュレータを用いガラス固化体取り扱いクレーンの緊急救援を行う場合には、装置が大掛かりとなって設備費、運転維持費が嵩み、又、操作に熟練を要するため救援に時間が掛かり、緊急救援を円滑に行うことが困難であった。
【0005】
本発明は上記実情に鑑み、トロリの駆動走行が動作不良になり、トロリに吊られているガラス固化体を前工程に戻す緊急救援時に、簡単な装置で容易且つ迅速にトロリを放射性廃棄物保管施設におけるガラス固化体の搬入位置まで戻し得るようにしたガラス固化体取り扱いクレーンを提供することを目的としてなしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1におけるガラス固化体取り扱いクレーンは、
下面にガラス固化体搬入孔が形成された放射性廃棄物保管施設の外部に設置した第一の駆動装置により駆動し得るようにしたスプライン軸を放射性廃棄物保管施設の内部に略水平に設け、
前記スプライン軸と一体で回転し得るようスプライン軸に嵌合した動力伝達手段により駆動され且つ前記ガラス固化体搬入孔を通してガラス固化体を吊り下げ得るようにした第一の巻き取りドラムを、前記動力伝達手段と共にスプライン軸の軸線方向へ移動し得るよう、トロリの枠体に設置し、
放射性廃棄物保管施設の外部に設置した第二の駆動装置により駆動し得るようにしたねじ軸を、放射性廃棄物保管施設の内部に前記スプライン軸と平行に設け、
前記ねじ軸に螺合したナット手段に、トロリの枠体に固設されると共にねじ軸の軸線方向へ着脱し得るようにしたスリーブ手段を外嵌し、
前記ねじ軸を駆動することにより、ナット手段及びトロリの枠体に固設されたスリーブ手段が一体的にねじ軸の軸線方向に対し平行な方向へ移動し得るよう、スリーブ手段及びナット手段を着脱可能な連結手段により連結し、
ロープを巻き取ることにより、前記連結手段をナット手段から離脱させると共にナット手段から離脱したスリーブ手段を介しトロリの枠体を前記ガラス固化体搬入孔側へ移動させるようにした第二の巻き取りドラムを、放射性廃棄物保管施設の外部に設置したものである。
【0007】
本発明の請求項2におけるガラス固化体取り扱いクレーンは、連結手段を、スリーブ手段を径方向へ貫通してナット手段の孔に嵌合し得るようにしたピンと、基端側がトロリの枠体におけるガラス固化体搬入孔側に枢支されてガラス固化体搬入孔側から離反する方向へ延在しその中間部に前記ピンのスリーブ手段外方へ突出している端部が連結され更に先端部に第二の巻き取りドラムのロープが接続されたレバーとにより構成したものである。
【0008】
本発明の請求項3におけるガラス固化体取り扱いクレーンは、第二の巻き取りドラムのロープが略水平に延在する中途部に、ロープの長手方向へ所定の間隔で前記ロープを支持するための滑車を設け、前後の滑車間に位置するロープに、錘を備えた動滑車を吊り下げたものである。
【0009】
本発明でガラス固化体を吊る際には第一の駆動装置を駆動してスプライン軸を回転させ、スプライン軸の回転により歯車を介して第一の巻き取りドラムを駆動し、ガラス固化体を吊る。
【0010】
ガラス固化体をトロリにより搬送する際には、第二の駆動装置を駆動してねじ軸を回転させ、ねじ軸の回転により、ナット手段をねじ軸の長手方向へ送り、移動させる。而して、ナット手段にはトロリの枠体に固設したスリーブ手段が外嵌されて連結手段により連結されているため、ナット手段の移動によりトロリの枠体も一体的に移動し、トロリの搬送が行われる。
【0011】
第二の駆動装置が動作不良になった場合には、第二の巻き取り装置によりロープを巻き取る。このため、連結手段はナット手段とスリーブ手段の連結を解除し、更にロープを巻き取ることにより、連結手段はトロリをガラス固化体搬入孔側へ移動させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図5は本発明を実施する形態の一例であり、図1〜図5中、同一のものには同一の符号が付してある。図1中、1は放射性廃棄物保管施設、2は放射性廃棄物保管施設1内に設置されたガラス固化体取り扱いクレーン、3は廃液処理設備で処理されて台車4により放射性廃棄物保管施設1のガラス固化体搬入孔1aまで搬送されたガラス固化体である。而して、ガラス固化体3はガラス固化体取り扱いクレーン2により、台車4から降ろされ、放射性廃棄物保管施設1内に搬入されるようになっている。
【0013】
ガラス固化体取り扱いクレーン2の詳細な機構は図2に示されており、ガラス固化体取り扱いクレーン2は、放射性廃棄物保管施設1内の天井部に固設したレール5に沿い走行し得るようにしたトロリ6を備えている。すなわち、トロリ6は、レール5上を転動し得るようにした車輪7を介してレール5に吊り下げれられたトロリ枠体8を備え、トロリ枠体8には、ナット手段9が固設されている。
【0014】
放射性廃棄物保管施設1内でトロリ6をその走行方向D前後から挟むごとく天井部から吊り下げられた支持枠体10,11には、上下方向に所定の間隔を置いて軸受12,13、14,15が設けられており、軸受12,14には、トロリ枠体8の走行方向Dと平行に延在するねじ軸16が枢支され、軸受13,15には、ねじ軸16と平行にスプライン軸17が枢支されている。
【0015】
トロリ6の走行方向Dと平行となるようトロリ枠体8に取り付けたロッド18には、昇降ドラム19の枠体20が嵌着されており、枠体20に設けた軸受21,22には、スプライン軸17等と平行にドラム軸23が、回転可能に枢支されている。
【0016】
ドラム軸23には、歯車24と巻き取りドラム25が嵌合され、固定されており、巻き取りドラム25には、下端にガラス固化体3を吊り得るようにしたワイヤロープ26を巻き取り、繰り出し得るようになっている。又、枠体20には歯車27が固設され、歯車27は軸心部に形成したスプライン溝を介してスプライン軸17に嵌合されている。
【0017】
ねじ軸16の一端には、ユニバーサルジョイント28を介して連結軸29が接続され、連結軸29の他端には、ユニバーサルジョイント30を介して動力伝達軸31が接続され、動力伝達軸31は放射性廃棄物保管施設1の壁1bを貫通して外部に延在し、その他端にはモータ等の駆動装置32が接続されている。
【0018】
スプライン軸17の一端には、ユニバーサルジョイント33を介して連結軸34が接続され、連結軸34の他端には、ユニバーサルジョイント35を介して動力伝達軸36が接続され、動力伝達軸36は放射性廃棄物保管施設1の壁1bを貫通して外部に延在し、その他端にはモータ等の駆動装置37が接続されている。
【0019】
図中、38は案内ロール、39は緊急救援装置で、緊急救援装置39の詳細は図3〜図5に示されている。すなわち、ナット手段9には、トロリ6の走行方向Dへ摺動することによりナット手段9に対し着脱し得るよう、トロリ枠体8に固設したスリーブ手段40が外嵌されており、ナット手段9には上下方向へ向けて、ピン嵌合孔41が穿設され、スリーブ手段40には、ナット手段9に対し嵌合している際には、軸心が合致するよう、ピン案内孔42が穿設されている。
【0020】
壁1b側のトロリ枠体8に壁1bから離反する方向へ向けて突設させたブラケット43には、更に壁1bから離反する方向へ向けて突出すると共に上下方向へ回動し得るようにしたレバー44が枢着され、レバー44の長手方向中途部に設けた水平方向へ向けて延在する長孔45には、上下方向へ延在する縦ピン46が枢支されている。
【0021】
而して、縦ピン46は上部小径部46aと下部大径部46bとを備え、スリーブ手段40とナット手段9とが嵌合している際には、上部小径部46aはスリーブ手段40上部を貫通してスリーブ手段40内に穿設したピン案内孔42内に挿入され、下部大径部46bはナット手段9のピン嵌合孔41に嵌入され得るようになっている。
【0022】
ピン案内孔42には、縦ピン46の下部大径部46bとピン案内孔42上端部との間に位置するよう、コイルばね47が嵌挿されており、コイルばね47は常時縦ピン46を下方へ付勢し得るようになっている。
【0023】
トロリ枠体8には、ブラケット43の上方に位置するようブラケット48が固設され、ブラケット48の壁1b側とは反対側の端部には、垂直面内を回動し得るよう滑車49が枢支されている。而して、下端をレバー44の先端部に接続されたワイヤロープ50は滑車49に巻き掛けられて、放射性廃棄物保管施設1の壁1b側へ延在し、壁1bを貫通するよう埋設されたスリーブ51に挿通されて放射性廃棄物保管施設1の外方へ延在し、壁1bの外側に設けた手動式の巻き取りドラム52に巻き取られるようになっている。
【0024】
巻き取りドラム52はラチェットを備えており、ラチェットを効かせた場合には、巻き取りドラム52に巻き取られたワイヤロープ50は巻き戻されないようになっている。
【0025】
図1、3に示すように、壁1bの放射性廃棄物保管施設1内側に設置したブラケット53には、トロリ6の走行方向Dと平行な方向へ所定の間隔を置いて滑車49と平行に2個の滑車54,55が枢支されており、前後の滑車54,55間には、ワイヤロープ50に所定の張力を与えるよう、動滑車56を介して錘57が吊り下げられている。
【0026】
なお、図1中、58は把持手段、図2、3中、52aはハンドル、図4中、59はキー、60はキー溝、図1、3中、Lはトロリ6の移動量である。
【0027】
次に、上記図示例の作動を説明する。
ガラス固化体3を放射性廃棄物保管施設1内に搬入する際には、図1の仮想線で示すように、トロリ6は放射性廃棄物保管施設1のガラス固化体搬入孔1aの上方へ移動して停止している。又、縦ピン46の下部大径部46bは図4に示すように、ナット手段9のピン嵌合孔41に嵌合しており、巻き取りドラム52はラチェットが効いた状態になっている。
【0028】
而して、台車4に搭載されたガラス固化体3がガラス固化体搬入孔1aの下部に到達すると、駆動装置37が駆動される。このため、動力伝達軸36、連結軸34を介してスプライン軸17が回転し、スプライン軸17の回転により歯車27を介して歯車24が回転する。
【0029】
そうすると、巻き取りドラム25が回転してワイヤロープ26が繰り出され、ワイヤロープ26の下端に設けられている把持手段58はガラス固化体搬入孔1aを通り下降し、ガラス固化体3の上端を把持する。
【0030】
そこで、駆動装置37を逆転させると、巻き取りドラム25によりワイヤロープ26は巻き取られるため、台車4上のガラス固化体3はガラス固化体搬入孔1aを通り放射性廃棄物保管施設1内に搬入される。
【0031】
而して、把持手段58に把持されたガラス固化体3が放射性廃棄物保管施設1内の上方所定位置まで吊り上げられると、続いて駆動装置32が駆動される。このため、動力伝達軸31、連結軸29を介してねじ軸16が回転し、その結果、トロリ枠体8に固設されているナット手段9は、壁1bから離反する方向へ所定の位置まで送られる。従って、ナット手段9によりトロリ6も壁1bから離反する方向へ所定の位置まで移動する。
【0032】
この際、歯車27はスプライン溝を介してスプライン軸17に外嵌されているため、スプライン軸17に対し摺動し、従って、トロリ6の移動には何等支障は生じない。又、緊急救援装置39においては、トロリ6がガラス固化体搬入孔1aの上方にあるときには、錘57は図1、3の仮想線に示すように下降しているが、壁1bから離反する側へ移動量Lだけ移動した際には、錘57は図1、3の実線に示すように上限位置まで上昇する。
【0033】
例えば、ガラス固化体3の搬送中に駆動装置32が動作不良により、ねじ軸16の回転が不可能でトロリ6の移動ができなくなった場合には、緊急救援装置39における巻き取りドラム52のラチェットを解除しない状態で、巻き取りドラム52のハンドル52aを図3の矢印方向へ操作してワイヤロープ50を巻き取りドラム52に巻き取ることにより、トロリ6の緊急救援を行う。
【0034】
そうすると、錘57が上限位置まで上昇し、更に巻き取りドラム52によりワイヤロープ50を巻き取ることにより、ワイヤロープ50によりレバー44がブラケット43側の基端部を基準として上方へ回動し、縦ピン46の下部大径部46bが、ナット手段9のピン嵌合孔41から離脱し、スリーブ手段40のピン案内孔42内に位置する。
【0035】
又、縦ピン46の上部小径部46aの上部はスリーブ手段40から上方に突出し、斯かる状態でレバー44は、上端部まで開動し、それ以上は上方へ回動しないようになる。
【0036】
そこで、更に巻き取りドラム52のハンドル52aを図3の矢印方向へ回動させると、なおもワイヤロープ50が引っ張られて巻き取りドラム52に巻き取られる結果、レバー44がブラケット43を介してトロリ枠体8延いてはトロリ6自体を放射性廃棄物保管施設1のガラス固化体搬入孔1a側へ移動させ、トロリ6の把持手段58に把持されているガラス固化体3をガラス固化体搬入孔1aの上方部へ戻す。
【0037】
トロリ6の把持手段58がガラス固化体搬入孔1aの上部に到達したら、駆動装置37を駆動することにより、巻き取りドラム25を回転させてワイヤロープ26を繰り出し下降させ、トロリ6の把持手段58に把持されているガラス固化体3をガラス固化体搬入孔1aを通して予め待機している台車4上に戻し、戻されたガラス固化体3は台車4に搭載されて廃液処理設備に戻される。
【0038】
又、動作不良を起こしているトロリ6移動用の駆動装置32は、放射性廃棄物保管施設1外で保守、点検を行うことができる。
【0039】
トロリ6移動用の駆動装置32の動作不良の保守、点検が終了したら、巻き取りドラム52のラチェットを解除してトロリ6をスリーブ手段40から離脱してねじ軸16に螺合され停止しているナット手段9側へ移動させる。
【0040】
そうすると、トロリ6は巻き取りドラム52に巻き取られているワイヤロープ50を繰り出しつつトロリ枠体8に固設されているスリーブ手段40をナット手段9側へ移動させ、スリーブ手段40のキー59はスリーブ手段40のキー溝60に挿入され、その結果、スリーブ手段40はナット手段9に対し外嵌し、スリーブ手段40のピン案内孔42の軸心がナット手段9のピン嵌合孔41の軸心に合致すると、スリーブ手段40のピン案内孔42に収納されているコイルばね47の付勢力により縦ピン46は下方へ押圧され、縦ピン46の上部小径部46aはナット手段9のピン嵌合孔41に再び嵌合する。
【0041】
縦ピン46の上部小径部46aがナット手段9のピン嵌合孔41に再び嵌合したら、巻き取りドラム52のラチェットは再び効かせるようにする。又、錘57も再び降下した状態となる。
【0042】
本発明の図示例によれば、トロリ6の駆動走行が動作不良になり、トロリ6に吊られているガラス固化体3を前工程に戻す緊急救援時に、簡単な装置で容易且つ迅速にトロリ6を放射性廃棄物保管施設におけるガラス固化体3の搬入位置まで戻し得ることができると共に各種駆動装置32,37の保守、点検を放射性廃棄物保管施設1外から行うことができるため、装置の信頼性が向上する。
【0043】
なお、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜3記載のガラス固化体取り扱いクレーンによれば、トロリの駆動走行が動作不良になり、トロリに吊られているガラス固化体を前工程に戻す緊急救援時に、簡単な装置で容易且つ迅速にトロリを放射性廃棄物保管施設におけるガラス固化体の搬入位置まで戻し得ることができると共に各種駆動装置の保守、点検を放射性廃棄物保管施設外から行うことができるため、装置の信頼性が向上する、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス固化体取り扱いクレーンの実施の形態の一例を示す概要図である。
【図2】本発明に適用するトロリの機構を表す概要図である。
【図3】本発明に適用する緊急救援装置の概要図である。
【図4】緊急救援装置を構成する縦ピンの下部大径部がナット手段のピン嵌合孔に嵌入した状態を示す拡大図である。
【図5】緊急救援装置を構成する縦ピンの下部大径部がナット手段のピン嵌合孔から離脱した状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 放射性廃棄物保管施設
1a ガラス固化体搬入孔
2 ガラス固化体取り扱いクレーン
3 ガラス固化体
8 トロリ枠体(枠体)
9 ナット手段
16 ねじ軸
17 スプライン軸
27 歯車(動力伝達装置)
32 駆動装置(第二の駆動装置)
37 駆動装置(第一の駆動装置)
40 スリーブ手段
41 ピン嵌合孔(孔)
44 レバー
46 縦ピン(ピン)
50 ワイヤロープ(ロープ)
52 巻き取りドラム(第二の巻き取りドラム)
54 滑車
55 滑車
56 動滑車
57 錘

Claims (3)

  1. 下面にガラス固化体搬入孔が形成された放射性廃棄物保管施設の外部に設置した第一の駆動装置により駆動し得るようにしたスプライン軸を放射性廃棄物保管施設の内部に略水平に設け、
    前記スプライン軸と一体で回転し得るようスプライン軸に嵌合した動力伝達手段により駆動され且つ前記ガラス固化体搬入孔を通してガラス固化体を吊り下げ得るようにした第一の巻き取りドラムを、前記動力伝達手段と共にスプライン軸の軸線方向へ移動し得るよう、トロリの枠体に設置し、
    放射性廃棄物保管施設の外部に設置した第二の駆動装置により駆動し得るようにしたねじ軸を、放射性廃棄物保管施設の内部に前記スプライン軸と平行に設け、
    前記ねじ軸に螺合したナット手段に、トロリの枠体に固設されると共にねじ軸の軸線方向へ着脱し得るようにしたスリーブ手段を外嵌し、
    前記ねじ軸を駆動することにより、ナット手段及びトロリの枠体に固設されたスリーブ手段が一体的にねじ軸の軸線方向に対し平行な方向へ移動し得るよう、スリーブ手段及びナット手段を脱着可能な連結手段により連結し、
    ロープを巻き取ることにより、前記連結手段をナット手段から離脱させると共にナット手段から離脱した連結手段を介しトロリの枠体を前記ガラス固化体搬入孔側へ移動させるようにした第二の巻き取りドラムを、放射性廃棄物保管施設の外部に設置した
    ことを特徴とするガラス固化体取り扱いクレーン。
  2. 連結手段を、スリーブ手段を径方向へ貫通してナット手段の孔に嵌合し得るようにしたピンと、基端側がトロリの枠体におけるガラス固化体搬入孔側に枢支されてガラス固化体搬入孔側から離反する方向へ延在しその中間部に前記ピンのスリーブ手段外方へ突出している端部が連結され更に先端部に第二の巻き取りドラムのロープが接続されたレバーとにより構成した請求項1記載のガラス固化体取り扱いクレーン。
  3. 第二の巻き取りドラムのロープが略水平に延在する中途部に、ロープの長手方向へ所定の間隔で前記ロープを支持するための滑車を設け、前後の滑車間に位置するロープに、錘を備えた動滑車を吊り下げた請求項1又は2記載のガラス固化体取り扱いクレーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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