JP2002128460A - ガラス固化体取り扱いクレーン - Google Patents

ガラス固化体取り扱いクレーン

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JP2002128460A JP2000325448A JP2000325448A JP2002128460A JP 2002128460 A JP2002128460 A JP 2002128460A JP 2000325448 A JP2000325448 A JP 2000325448A JP 2000325448 A JP2000325448 A JP 2000325448A JP 2002128460 A JP2002128460 A JP 2002128460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時にトロリを室内においてガラス固化体
搬入孔上方位置まで戻し得るようにする。 【解決手段】 駆動装置32により駆動し得るようにし
たねじ軸16に螺合されたナット手段9を介しガラス固
化体搬入孔上方から水平方向へ所定量移動し得るように
したトロリ6に、駆動装置37により駆動し得るように
したスプライン軸17により駆動し得ると共にトロリ6
と一緒にスプライン軸17に沿い移動し得るようにした
巻き取りドラム25を設け、ナット手段9に外嵌させた
スリーブ手段40に挿通させた縦ピン46をナット手段
9に嵌入し得るようにし、縦ピン46にレバーを介し接
続したワイヤロープ50を巻き取りドラム52に巻き取
ることにより縦ピン46をナット手段9から抜き、且つ
ねじ軸16を駆動せずともトロリ6をレバーを介しガラ
ス固化体搬入孔上方へ移動させ得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス固化体取り扱
いクレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉施設において発生する高レベル放
射性廃液は、廃液処理設備によって処理された後、ガラ
ス固化体として放射性廃棄物保管施設に保管する必要が
ある。このため従来は、廃液処理設備のガラス溶融炉に
おいて溶融された溶融ガラスに放射性廃液を混入させ、
この放射性廃液が混入した溶融ガラスを固化体容器に注
入して固化させたガラス固化体を台車に搭載して搬送
し、放射性廃棄物保管施設に設置されているガラス固化
体取り扱いクレーンにより、放射性廃棄物保管施設内に
搬入し保管するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ガラス固化体取り
扱いクレーンにおいて、走行駆動装置によるトロリの駆
動走行が動作不良になり、走行できなくなった場合に
は、トロリに吊られているガラス固化体は一旦前工程で
ある廃液処理設備に戻す必要がある。この場合、ガラス
固化体を吊ったトロリを、放射性廃棄物保管施設外から
遠隔操作するパワーマニュピュレータによりガラス固化
体の搬入位置まで戻し、ガラス固化体取り扱いクレーン
の緊急救援を行うようにしている。
【0004】しかしながら、緊急救援装置としてパワー
マニュピュレータを用いガラス固化体取り扱いクレーン
の緊急救援を行う場合には、装置が大掛かりとなって設
備費、運転維持費が嵩み、又、操作に熟練を要するため
救援に時間が掛かり、緊急救援を円滑に行うことが困難
であった。
【0005】本発明は上記実情に鑑み、トロリの駆動走
行が動作不良になり、トロリに吊られているガラス固化
体を前工程に戻す緊急救援時に、簡単な装置で容易且つ
迅速にトロリを放射性廃棄物保管施設におけるガラス固
化体の搬入位置まで戻し得るようにしたガラス固化体取
り扱いクレーンを提供することを目的としてなしたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1におけ
るガラス固化体取り扱いクレーンは、下面にガラス固化
体搬入孔が形成された放射性廃棄物保管施設の外部に設
置した第一の駆動装置により駆動し得るようにしたスプ
ライン軸を放射性廃棄物保管施設の内部に略水平に設
け、前記スプライン軸と一体で回転し得るようスプライ
ン軸に嵌合した動力伝達手段により駆動され且つ前記ガ
ラス固化体搬入孔を通してガラス固化体を吊り下げ得る
ようにした第一の巻き取りドラムを、前記動力伝達手段
と共にスプライン軸の軸線方向へ移動し得るよう、トロ
リの枠体に設置し、放射性廃棄物保管施設の外部に設置
した第二の駆動装置により駆動し得るようにしたねじ軸
を、放射性廃棄物保管施設の内部に前記スプライン軸と
平行に設け、前記ねじ軸に螺合したナット手段に、トロ
リの枠体に固設されると共にねじ軸の軸線方向へ着脱し
得るようにしたスリーブ手段を外嵌し、前記ねじ軸を駆
動することにより、ナット手段及びトロリの枠体に固設
されたスリーブ手段が一体的にねじ軸の軸線方向に対し
平行な方向へ移動し得るよう、スリーブ手段及びナット
手段を着脱可能な連結手段により連結し、ロープを巻き
取ることにより、前記連結手段をナット手段から離脱さ
せると共にナット手段から離脱したスリーブ手段を介し
トロリの枠体を前記ガラス固化体搬入孔側へ移動させる
ようにした第二の巻き取りドラムを、放射性廃棄物保管
施設の外部に設置したものである。
【0007】本発明の請求項2におけるガラス固化体取
り扱いクレーンは、連結手段を、スリーブ手段を径方向
へ貫通してナット手段の孔に嵌合し得るようにしたピン
と、基端側がトロリの枠体におけるガラス固化体搬入孔
側に枢支されてガラス固化体搬入孔側から離反する方向
へ延在しその中間部に前記ピンのスリーブ手段外方へ突
出している端部が連結され更に先端部に第二の巻き取り
ドラムのロープが接続されたレバーとにより構成したも
のである。
【0008】本発明の請求項3におけるガラス固化体取
り扱いクレーンは、第二の巻き取りドラムのロープが略
水平に延在する中途部に、ロープの長手方向へ所定の間
隔で前記ロープを支持するための滑車を設け、前後の滑
車間に位置するロープに、錘を備えた動滑車を吊り下げ
たものである。
【0009】本発明でガラス固化体を吊る際には第一の
駆動装置を駆動してスプライン軸を回転させ、スプライ
ン軸の回転により歯車を介して第一の巻き取りドラムを
駆動し、ガラス固化体を吊る。
【0010】ガラス固化体をトロリにより搬送する際に
は、第二の駆動装置を駆動してねじ軸を回転させ、ねじ
軸の回転により、ナット手段をねじ軸の長手方向へ送
り、移動させる。而して、ナット手段にはトロリの枠体
に固設したスリーブ手段が外嵌されて連結手段により連
結されているため、ナット手段の移動によりトロリの枠
体も一体的に移動し、トロリの搬送が行われる。
【0011】第二の駆動装置が動作不良になった場合に
は、第二の巻き取り装置によりロープを巻き取る。この
ため、連結手段はナット手段とスリーブ手段の連結を解
除し、更にロープを巻き取ることにより、連結手段はト
ロリをガラス固化体搬入孔側へ移動させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1〜図5は本発明を実施する形態
の一例であり、図1〜図5中、同一のものには同一の符
号が付してある。図1中、1は放射性廃棄物保管施設、
2は放射性廃棄物保管施設1内に設置されたガラス固化
体取り扱いクレーン、3は廃液処理設備で処理されて台
車4により放射性廃棄物保管施設1のガラス固化体搬入
孔1aまで搬送されたガラス固化体である。而して、ガ
ラス固化体3はガラス固化体取り扱いクレーン2によ
り、台車4から降ろされ、放射性廃棄物保管施設1内に
搬入されるようになっている。
【0013】ガラス固化体取り扱いクレーン2の詳細な
機構は図2に示されており、ガラス固化体取り扱いクレ
ーン2は、放射性廃棄物保管施設1内の天井部に固設し
たレール5に沿い走行し得るようにしたトロリ6を備え
ている。すなわち、トロリ6は、レール5上を転動し得
るようにした車輪7を介してレール5に吊り下げれられ
たトロリ枠体8を備え、トロリ枠体8には、ナット手段
9が固設されている。
【0014】放射性廃棄物保管施設1内でトロリ6をそ
の走行方向D前後から挟むごとく天井部から吊り下げら
れた支持枠体10,11には、上下方向に所定の間隔を
置いて軸受12,13、14,15が設けられており、
軸受12,14には、トロリ枠体8の走行方向Dと平行
に延在するねじ軸16が枢支され、軸受13,15に
は、ねじ軸16と平行にスプライン軸17が枢支されて
いる。
【0015】トロリ6の走行方向Dと平行となるようト
ロリ枠体8に取り付けたロッド18には、昇降ドラム1
9の枠体20が嵌着されており、枠体20に設けた軸受
21,22には、スプライン軸17等と平行にドラム軸
23が、回転可能に枢支されている。
【0016】ドラム軸23には、歯車24と巻き取りド
ラム25が嵌合され、固定されており、巻き取りドラム
25には、下端にガラス固化体3を吊り得るようにした
ワイヤロープ26を巻き取り、繰り出し得るようになっ
ている。又、枠体20には歯車27が固設され、歯車2
7は軸心部に形成したスプライン溝を介してスプライン
軸17に嵌合されている。
【0017】ねじ軸16の一端には、ユニバーサルジョ
イント28を介して連結軸29が接続され、連結軸29
の他端には、ユニバーサルジョイント30を介して動力
伝達軸31が接続され、動力伝達軸31は放射性廃棄物
保管施設1の壁1bを貫通して外部に延在し、その他端
にはモータ等の駆動装置32が接続されている。
【0018】スプライン軸17の一端には、ユニバーサ
ルジョイント33を介して連結軸34が接続され、連結
軸34の他端には、ユニバーサルジョイント35を介し
て動力伝達軸36が接続され、動力伝達軸36は放射性
廃棄物保管施設1の壁1bを貫通して外部に延在し、そ
の他端にはモータ等の駆動装置37が接続されている。
【0019】図中、38は案内ロール、39は緊急救援
装置で、緊急救援装置39の詳細は図3〜図5に示され
ている。すなわち、ナット手段9には、トロリ6の走行
方向Dへ摺動することによりナット手段9に対し着脱し
得るよう、トロリ枠体8に固設したスリーブ手段40が
外嵌されており、ナット手段9には上下方向へ向けて、
ピン嵌合孔41が穿設され、スリーブ手段40には、ナ
ット手段9に対し嵌合している際には、軸心が合致する
よう、ピン案内孔42が穿設されている。
【0020】壁1b側のトロリ枠体8に壁1bから離反
する方向へ向けて突設させたブラケット43には、更に
壁1bから離反する方向へ向けて突出すると共に上下方
向へ回動し得るようにしたレバー44が枢着され、レバ
ー44の長手方向中途部に設けた水平方向へ向けて延在
する長孔45には、上下方向へ延在する縦ピン46が枢
支されている。
【0021】而して、縦ピン46は上部小径部46aと
下部大径部46bとを備え、スリーブ手段40とナット
手段9とが嵌合している際には、上部小径部46aはス
リーブ手段40上部を貫通してスリーブ手段40内に穿
設したピン案内孔42内に挿入され、下部大径部46b
はナット手段9のピン嵌合孔41に嵌入され得るように
なっている。
【0022】ピン案内孔42には、縦ピン46の下部大
径部46bとピン案内孔42上端部との間に位置するよ
う、コイルばね47が嵌挿されており、コイルばね47
は常時縦ピン46を下方へ付勢し得るようになってい
る。
【0023】トロリ枠体8には、ブラケット43の上方
に位置するようブラケット48が固設され、ブラケット
48の壁1b側とは反対側の端部には、垂直面内を回動
し得るよう滑車49が枢支されている。而して、下端を
レバー44の先端部に接続されたワイヤロープ50は滑
車49に巻き掛けられて、放射性廃棄物保管施設1の壁
1b側へ延在し、壁1bを貫通するよう埋設されたスリ
ーブ51に挿通されて放射性廃棄物保管施設1の外方へ
延在し、壁1bの外側に設けた手動式の巻き取りドラム
52に巻き取られるようになっている。
【0024】巻き取りドラム52はラチェットを備えて
おり、ラチェットを効かせた場合には、巻き取りドラム
52に巻き取られたワイヤロープ50は巻き戻されない
ようになっている。
【0025】図1、3に示すように、壁1bの放射性廃
棄物保管施設1内側に設置したブラケット53には、ト
ロリ6の走行方向Dと平行な方向へ所定の間隔を置いて
滑車49と平行に2個の滑車54,55が枢支されてお
り、前後の滑車54,55間には、ワイヤロープ50に
所定の張力を与えるよう、動滑車56を介して錘57が
吊り下げられている。
【0026】なお、図1中、58は把持手段、図2、3
中、52aはハンドル、図4中、59はキー、60はキ
ー溝、図1、3中、Lはトロリ6の移動量である。
【0027】次に、上記図示例の作動を説明する。ガラ
ス固化体3を放射性廃棄物保管施設1内に搬入する際に
は、図1の仮想線で示すように、トロリ6は放射性廃棄
物保管施設1のガラス固化体搬入孔1aの上方へ移動し
て停止している。又、縦ピン46の下部大径部46bは
図4に示すように、ナット手段9のピン嵌合孔41に嵌
合しており、巻き取りドラム52はラチェットが効いた
状態になっている。
【0028】而して、台車4に搭載されたガラス固化体
3がガラス固化体搬入孔1aの下部に到達すると、駆動
装置37が駆動される。このため、動力伝達軸36、連
結軸34を介してスプライン軸17が回転し、スプライ
ン軸17の回転により歯車27を介して歯車24が回転
する。
【0029】そうすると、巻き取りドラム25が回転し
てワイヤロープ26が繰り出され、ワイヤロープ26の
下端に設けられている把持手段58はガラス固化体搬入
孔1aを通り下降し、ガラス固化体3の上端を把持す
る。
【0030】そこで、駆動装置37を逆転させると、巻
き取りドラム25によりワイヤロープ26は巻き取られ
るため、台車4上のガラス固化体3はガラス固化体搬入
孔1aを通り放射性廃棄物保管施設1内に搬入される。
【0031】而して、把持手段58に把持されたガラス
固化体3が放射性廃棄物保管施設1内の上方所定位置ま
で吊り上げられると、続いて駆動装置32が駆動され
る。このため、動力伝達軸31、連結軸29を介してね
じ軸16が回転し、その結果、トロリ枠体8に固設され
ているナット手段9は、壁1bから離反する方向へ所定
の位置まで送られる。従って、ナット手段9によりトロ
リ6も壁1bから離反する方向へ所定の位置まで移動す
る。
【0032】この際、歯車27はスプライン溝を介して
スプライン軸17に外嵌されているため、スプライン軸
17に対し摺動し、従って、トロリ6の移動には何等支
障は生じない。又、緊急救援装置39においては、トロ
リ6がガラス固化体搬入孔1aの上方にあるときには、
錘57は図1、3の仮想線に示すように下降している
が、壁1bから離反する側へ移動量Lだけ移動した際に
は、錘57は図1、3の実線に示すように上限位置まで
上昇する。
【0033】例えば、ガラス固化体3の搬送中に駆動装
置32が動作不良により、ねじ軸16の回転が不可能で
トロリ6の移動ができなくなった場合には、緊急救援装
置39における巻き取りドラム52のラチェットを解除
しない状態で、巻き取りドラム52のハンドル52aを
図3の矢印方向へ操作してワイヤロープ50を巻き取り
ドラム52に巻き取ることにより、トロリ6の緊急救援
を行う。
【0034】そうすると、錘57が上限位置まで上昇
し、更に巻き取りドラム52によりワイヤロープ50を
巻き取ることにより、ワイヤロープ50によりレバー4
4がブラケット43側の基端部を基準として上方へ回動
し、縦ピン46の下部大径部46bが、ナット手段9の
ピン嵌合孔41から離脱し、スリーブ手段40のピン案
内孔42内に位置する。
【0035】又、縦ピン46の上部小径部46aの上部
はスリーブ手段40から上方に突出し、斯かる状態でレ
バー44は、上端部まで開動し、それ以上は上方へ回動
しないようになる。
【0036】そこで、更に巻き取りドラム52のハンド
ル52aを図3の矢印方向へ回動させると、なおもワイ
ヤロープ50が引っ張られて巻き取りドラム52に巻き
取られる結果、レバー44がブラケット43を介してト
ロリ枠体8延いてはトロリ6自体を放射性廃棄物保管施
設1のガラス固化体搬入孔1a側へ移動させ、トロリ6
の把持手段58に把持されているガラス固化体3をガラ
ス固化体搬入孔1aの上方部へ戻す。
【0037】トロリ6の把持手段58がガラス固化体搬
入孔1aの上部に到達したら、駆動装置37を駆動する
ことにより、巻き取りドラム25を回転させてワイヤロ
ープ26を繰り出し下降させ、トロリ6の把持手段58
に把持されているガラス固化体3をガラス固化体搬入孔
1aを通して予め待機している台車4上に戻し、戻され
たガラス固化体3は台車4に搭載されて廃液処理設備に
戻される。
【0038】又、動作不良を起こしているトロリ6移動
用の駆動装置32は、放射性廃棄物保管施設1外で保
守、点検を行うことができる。
【0039】トロリ6移動用の駆動装置32の動作不良
の保守、点検が終了したら、巻き取りドラム52のラチ
ェットを解除してトロリ6をスリーブ手段40から離脱
してねじ軸16に螺合され停止しているナット手段9側
へ移動させる。
【0040】そうすると、トロリ6は巻き取りドラム5
2に巻き取られているワイヤロープ50を繰り出しつつ
トロリ枠体8に固設されているスリーブ手段40をナッ
ト手段9側へ移動させ、スリーブ手段40のキー59は
スリーブ手段40のキー溝60に挿入され、その結果、
スリーブ手段40はナット手段9に対し外嵌し、スリー
ブ手段40のピン案内孔42の軸心がナット手段9のピ
ン嵌合孔41の軸心に合致すると、スリーブ手段40の
ピン案内孔42に収納されているコイルばね47の付勢
力により縦ピン46は下方へ押圧され、縦ピン46の上
部小径部46aはナット手段9のピン嵌合孔41に再び
嵌合する。
【0041】縦ピン46の上部小径部46aがナット手
段9のピン嵌合孔41に再び嵌合したら、巻き取りドラ
ム52のラチェットは再び効かせるようにする。又、錘
57も再び降下した状態となる。
【0042】本発明の図示例によれば、トロリ6の駆動
走行が動作不良になり、トロリ6に吊られているガラス
固化体3を前工程に戻す緊急救援時に、簡単な装置で容
易且つ迅速にトロリ6を放射性廃棄物保管施設における
ガラス固化体3の搬入位置まで戻し得ることができると
共に各種駆動装置32,37の保守、点検を放射性廃棄
物保管施設1外から行うことができるため、装置の信頼
性が向上する。
【0043】なお、本発明は本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜3記載のガラス固化体取り扱いクレーンによれば、ト
ロリの駆動走行が動作不良になり、トロリに吊られてい
るガラス固化体を前工程に戻す緊急救援時に、簡単な装
置で容易且つ迅速にトロリを放射性廃棄物保管施設にお
けるガラス固化体の搬入位置まで戻し得ることができる
と共に各種駆動装置の保守、点検を放射性廃棄物保管施
設外から行うことができるため、装置の信頼性が向上す
る、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス固化体取り扱いクレーンの実施
の形態の一例を示す概要図である。
【図2】本発明に適用するトロリの機構を表す概要図で
ある。
【図3】本発明に適用する緊急救援装置の概要図であ
る。
【図4】緊急救援装置を構成する縦ピンの下部大径部が
ナット手段のピン嵌合孔に嵌入した状態を示す拡大図で
ある。
【図5】緊急救援装置を構成する縦ピンの下部大径部が
ナット手段のピン嵌合孔から離脱した状態を示す拡大図
である。
【符号の説明】
1 放射性廃棄物保管施設 1a ガラス固化体搬入孔 2 ガラス固化体取り扱いクレーン 3 ガラス固化体 8 トロリ枠体(枠体) 9 ナット手段 16 ねじ軸 17 スプライン軸 27 歯車(動力伝達装置) 32 駆動装置(第二の駆動装置) 37 駆動装置(第一の駆動装置) 40 スリーブ手段 41 ピン嵌合孔(孔) 44 レバー 46 縦ピン(ピン) 50 ワイヤロープ(ロープ) 52 巻き取りドラム(第二の巻き取りドラム) 54 滑車 55 滑車 56 動滑車 57 錘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 9/36 531 G21F 9/36 531D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面にガラス固化体搬入孔が形成された
    放射性廃棄物保管施設の外部に設置した第一の駆動装置
    により駆動し得るようにしたスプライン軸を放射性廃棄
    物保管施設の内部に略水平に設け、 前記スプライン軸と一体で回転し得るようスプライン軸
    に嵌合した動力伝達手段により駆動され且つ前記ガラス
    固化体搬入孔を通してガラス固化体を吊り下げ得るよう
    にした第一の巻き取りドラムを、前記動力伝達手段と共
    にスプライン軸の軸線方向へ移動し得るよう、トロリの
    枠体に設置し、 放射性廃棄物保管施設の外部に設置した第二の駆動装置
    により駆動し得るようにしたねじ軸を、放射性廃棄物保
    管施設の内部に前記スプライン軸と平行に設け、 前記ねじ軸に螺合したナット手段に、トロリの枠体に固
    設されると共にねじ軸の軸線方向へ着脱し得るようにし
    たスリーブ手段を外嵌し、 前記ねじ軸を駆動することにより、ナット手段及びトロ
    リの枠体に固設されたスリーブ手段が一体的にねじ軸の
    軸線方向に対し平行な方向へ移動し得るよう、スリーブ
    手段及びナット手段を脱着可能な連結手段により連結
    し、 ロープを巻き取ることにより、前記連結手段をナット手
    段から離脱させると共にナット手段から離脱した連結手
    段を介しトロリの枠体を前記ガラス固化体搬入孔側へ移
    動させるようにした第二の巻き取りドラムを、放射性廃
    棄物保管施設の外部に設置したことを特徴とするガラス
    固化体取り扱いクレーン。
  2. 【請求項2】 連結手段を、スリーブ手段を径方向へ貫
    通してナット手段の孔に嵌合し得るようにしたピンと、
    基端側がトロリの枠体におけるガラス固化体搬入孔側に
    枢支されてガラス固化体搬入孔側から離反する方向へ延
    在しその中間部に前記ピンのスリーブ手段外方へ突出し
    ている端部が連結され更に先端部に第二の巻き取りドラ
    ムのロープが接続されたレバーとにより構成した請求項
    1記載のガラス固化体取り扱いクレーン。
  3. 【請求項3】 第二の巻き取りドラムのロープが略水平
    に延在する中途部に、ロープの長手方向へ所定の間隔で
    前記ロープを支持するための滑車を設け、前後の滑車間
    に位置するロープに、錘を備えた動滑車を吊り下げた請
    求項1又は2記載のガラス固化体取り扱いクレーン。
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