JPH11295491A - 遮蔽プラグ引抜装置 - Google Patents

遮蔽プラグ引抜装置

Info

Publication number
JPH11295491A
JPH11295491A JP9452398A JP9452398A JPH11295491A JP H11295491 A JPH11295491 A JP H11295491A JP 9452398 A JP9452398 A JP 9452398A JP 9452398 A JP9452398 A JP 9452398A JP H11295491 A JPH11295491 A JP H11295491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
shielding
communication hole
pulling
shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9452398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4022979B2 (ja
Inventor
Yasushi Usui
康史 薄井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP09452398A priority Critical patent/JP4022979B2/ja
Publication of JPH11295491A publication Critical patent/JPH11295491A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4022979B2 publication Critical patent/JP4022979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽プラグの引抜き嵌合作業を容易確実に行
えると共に引き抜いた遮蔽プラグの効果的に防止するこ
とができる新規な遮蔽プラグ引抜装置の提供。 【解決手段】 上部セル3と下部セル4を上下に区画す
る遮蔽壁5に形成された連通孔6を跨ぐように遮蔽壁5
上を移動する台車15に、上記遮蔽プラグ7頂部の吊り
耳7aに吊りフック27を係合して昇降するプラグ引抜
き機構16と、引き上げた遮蔽プラグ7の揺れを防止す
るプラグ揺止め機構17とを備える。これによって遮蔽
プラグ7の引抜き嵌合作業と引き抜いた遮蔽プラグ7の
揺れを効果的に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高レベル放射性廃
棄物であるガラス固化体を取り扱う装置に係り、特にセ
ル間を区画する遮蔽壁の貫通孔に嵌め込まれる遮蔽プラ
グを自動的に引き抜くための遮蔽プラグ引抜装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電所で発生した使用済
燃料を再処理する過程において発生する高レベル放射性
廃液は、液体のままでは取り扱いに不便なため、ガラス
原料と共に混ぜて溶かし合わされた後、図8に示すよう
に筒状をしたステンレス製のキャニスタ(筒状容器:高
さ約1.0m、直径約0.4m)1に詰められ、ガラス
固化体2として安定した形に処理される。
【0003】そして、このガラス固化体2はその後鉄筋
コンクリートで厳重に遮蔽隔離されたガラス固化体受入
建屋内の各検査セル内で表面検査,漏洩検査,除染工程
等の各種検査工程を受けた後、このガラス固化体受入建
屋と併設されているガラス固化体貯蔵縦屋に搬送されて
冷却のために約30〜50年間程度貯蔵されることにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このガラス
固化体2を受入建屋内に上下に設けられた検査セル間で
移送する方法としては、ガラス固化体2の性質上、図9
に示すように上部セル3と下部セル4間を区画する遮蔽
壁5に連通孔6を形成し、この連通孔6を利用して直接
移送することが考えられている。
【0005】すなわち、下部セル4側のガラス固化体2
を連通孔6の直下に位置させると共に、この連通孔6を
塞ぐプラグ7を天井クレーン9によって取り外して連通
孔6を開口させた後、上部セル3側の吊り上げ手段の把
持部8を連通孔6を介して下部セル4側に降下させてガ
ラス固化体2を把持し、そのまま吊り上げて連通孔6か
ら上部セル3側へ移送させるようにしたものである。
【0006】しかしながら、このような移送方法では以
下に示すような問題点があった。
【0007】(1)プラグ7の引き抜き嵌合作業時の天
井クレーン9の操作は全て遠隔操作で行われるため、図
10に示すように天井クレーン9のフックをプラグ7の
吊り耳への係合、解除作業が困難であり、高度の操作テ
クニックを要するといった不都合がある。
【0008】(2)また、同図に示すように天井クレー
ン9によってプラグ7を吊り上げた際にこのプラグ7が
前後左右に揺れ動いてしまうため、上部セル3内の図示
しない他の構造物に直接衝突したり、再度連通孔6内に
嵌め込む際に、その軸心部が一致せず位置決めが困難に
なってしまうといった問題がある。さらに最悪の場合に
は、先端のフックから外れて落下してしまうことも考え
られる。
【0009】(3)また、図9に示すように、吊り上げ
手段の把持部8を連通孔6内を通過させる際にも同様に
その把持部8と連通孔6との軸心部を一致させる必要が
あるが、この把持部8も吊りワイヤ11によって吊られ
た状態であるため、前後左右に揺動しやすくその位置決
めも困難である。
【0010】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、遮
蔽プラグの引抜き嵌合作業を容易確実に行えると共に引
き抜いた遮蔽プラグを効果的に防止することができる新
規な遮蔽プラグ引抜装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第一の発明は、上部セルと下部セルを上下に区画する
遮蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側
から嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜くための装置にお
いて、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車
に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合し
てこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き
上げた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構と
を備えたものである。
【0012】すなわち、遮蔽壁上を移動する台車を連通
孔を跨ぐように位置させた後、プラグ引抜き機構によっ
て遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合し、その
まま吊りフックを上昇させることで遮蔽プラグが台車側
に引き抜かれる。そして、このプラグ引抜き機構と共に
設けられたプラグ揺止め機構によって台車上に引き抜か
れた遮蔽プラグの揺れが効果的に抑制される。従って、
この台車の停止位置を予め連通孔上に設定しておけば、
遮蔽プラグの引き抜きを確実に行うことができる。ま
た、台車上に引き抜かれた遮蔽プラグの揺れがプラグ揺
止め機構によって確実に抑制されるため、他の構造物へ
の衝突が防止されると共に、再度連通孔に差し込む際の
位置決めも確実に行われる。
【0013】また、第二発明はさらこの台車に上記連通
孔と同軸上に位置すると共にガラス固化体を把持して吊
り上げる把持部を通過させるべく上下開口部がテーパー
状に広がったガイド筒とを備えたものである。従って、
上述したように遮蔽プラグを引き抜いた後、台車を移動
してこのガイド筒を連通孔と同軸上に位置させること
で、ガラス固化体を把持して吊り上げるための把持部を
連通孔内に容易に案内することができる。
【0014】そして、第三の発明は、上記プラグ揺止め
機構の構成を具体的に示したものであり、上記プラグ引
抜き機構の吊りフックと共に昇降する押しローラと、上
端部がこの押しローラに押し出されるべく上記台車の側
部に揺動自在に軸支されたく形状のプラグ揺止めアーム
と、このプラグ揺止めアームの下端部を上記遮蔽プラグ
の径方向外方に付勢するバネ部材とから構成したもので
ある。
【0015】すなわち、プラグ引抜き機構によって遮蔽
プラグが引き抜かれて上昇するに伴って押しローラが上
昇すると、この押しローラがく形状をしたプラグ揺止め
アームの先端部に接触してその先端部を径方向外方に押
し出してその下端部が径方向内方に揺動して上昇してき
た遮蔽プラグの側面に押し付けられることになる。これ
によって、プラグの揺動が抑制されるため、上述したよ
うな不都合を回避すると共に効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明に係る遮蔽プラグ引抜装置の
実施の一形態を示したものであり、図1はその側面図、
図2は同じくその平面図、図3も同じくその正面図であ
る。
【0018】図示するようにこの遮蔽プラグ引き抜き装
置は、上述したガラス固化体2の受入建屋内に上下に位
置するように設けられた上部セル3と下部セル4を区画
する遮蔽壁5上を走行移動する台車15と、この台車1
5内に設けられたプラグ引抜き機構16と、同じくこの
プラグ引抜き機構16と共に設けらたプラグ揺止め機構
17と、このプラグ引抜き機構16の近傍に設けられた
ガイド筒18とから主に構成されている。
【0019】先ず、この台車15は、図1〜図3に示す
ように遮蔽壁5に穿孔された連通孔6を跨ぐように位置
する箱形の台車本体19と、この台車本体19を上記連
通孔6を挟むように遮蔽壁5上に敷設されたレール2
0,20に沿って走行させる走行手段21とから構成さ
れている。すなわち、この走行手段21は、台車本体1
9の側部からレール20,20に沿って延びるラック2
2と、このラック22に噛み合うピニオン23と、この
ピニオン23の回転軸から上部セル3の側壁を貫通して
延びる駆動シャフト24と、この駆動シャフト24を駆
動する走行用駆動モータ25とから構成されており、こ
の駆動モータ25によって駆動シャフト24を介してピ
ニオン23を回転させることで、このピニオン23に噛
み合っているラック22をレール20,20の長さ方向
に往復移動させることで、上記台車19を上記連通孔6
方向へ往復移動させることができるようになっている。
尚、図示するように、この台車本体19には4つの車輪
26,26,26,26が設けられており、この車輪2
6,26,26,26がレール20,20上を転がるこ
とで、台車本体19の移動がスムーズに行われるように
なっている。
【0020】次に、プラグ引抜き機構16は、図1,図
3,図5,図6に示すように上記台車15内を昇降する
吊りフック27と、この吊りフック27上に設けられた
シーブブロック28に係合された吊りワイヤ29を繰り
出し巻き付けする巻き上げドラム30と、この巻き上げ
ドラム30を駆動するドラム駆動手段31とから主に構
成されており、このドラム駆動手段31によって巻き上
げドラム30を駆動して吊りワイヤ29を繰り出し巻き
付けすることでシーブブロック28を介して吊りフック
27を遮蔽壁5から台車15の上部に亘って昇降移動さ
せることでこの吊りフック27に引っかけられている貫
通孔6内の遮蔽プラグ7を昇降させるようになってい
る。すなわち、このドラム駆動手段31は、巻き上げド
ラム30に噛み合った駆動ギア32を駆動するスプライ
ンシャフト33と、このスプラインシャフト33の他端
部に噛み合った傘歯ギア34と、この傘歯ギア34を上
記走行手段21と同様に上部セル3の側壁を貫通して延
びる駆動シャフト35を介して回転駆動する巻上用駆動
モータ36とから構成されており、この巻上用駆動モー
タ36によって駆動シャフト35,傘歯ギア34を介し
てスプラインシャフト33を正逆方向に回転駆動させる
と共に、このスプラインシャフト33の駆動によって駆
動ギア32を巻き上げドラム30を巻き上げ繰り出しの
いずれの方向にも自在に回転駆動するようになってい
る。尚、図中37は、吊りワイヤ29の他端部を支持す
ると共にこれをシーブブロック28を構成する各シーブ
側へ幾重にも折り返すためのイコライザー、38は、台
車15が移動した際に伸縮して巻上用駆動モータ36の
動力が巻き上げドラム30に伝達するのを維持する伸縮
軸受けアームである。
【0021】次に、プラグ揺止め機構17は、図3,図
4及び図7に示すように上記プラグ引抜き機構16の吊
りフック27と共に昇降する押しローラ39と、台車1
5の遮蔽プラグ昇降路40に揺動自在に軸支された一対
のく形状をしたプラグ揺止めアーム41,41と、この
プラグ揺止めアーム41,41の下端部を上記遮蔽プラ
グの径方向外方に付勢するコイルスプリング等のバネ部
材42とから主に構成されている。
【0022】この押しローラ39は図7に示すようにプ
ラグ引抜き機構16のシーブブロック28の側部にこれ
より突出するように設けられており、吊りフック27の
昇降、すなわち遮蔽プラグ7の昇降に伴って遮蔽プラグ
昇降路40内を垂直に昇降するようになっている。一
方、く形状をしたプラグ揺止めアーム41,41は、図
3,図4及び図7に示すように、遮蔽プラグ昇降路40
を囲繞するように設けられた台車本体15の一部を構成
する支持梁45にその中間部が揺動自在に軸支されてい
ると共に、その下端部に一定の間隔を隔てて一対の制止
ローラ43,43が備えられたものであり、図7に示す
ように吊りフック27の昇降に伴って押しローラ39が
上昇するとその上端部が遮蔽プラグ7の径方向外方へ押
し出されることによってその下端部に設けられた制止ロ
ーラ43,43が遮蔽プラグ7の径方向内方に移動して
その側面に接触するようになっている。さらに、このコ
イルスプリング等のバネ部材42は、一端部が上記支持
梁45側に連結されると共に、他端部がプラグ揺止めア
ーム41の軸部44の下方に連結されており、プラグ揺
止めアーム41が図7(A)に示すような状態となるよ
うに付勢されている。
【0023】次に、ガイド筒18は、図1〜図3に示す
ように遮蔽プラグ7が昇降するプラグ昇降路40の近傍
にかつ連通孔6の軸線と平行になるように台車本体19
内に設けられると共に、上下開口部がそれぞれテーパー
状に広がった筒状に形成されており、台車15を垂直に
貫通するように上述したガラス固化体2及びこれを吊り
上げる上部セル3から垂下される把持部8の通過路を形
成するようになっている。尚、図中46は、このガイド
筒18を通過してきたガラス固化体2の付着物の落下に
よる装置の汚染を防止すべくこのガイド筒18の上端部
から水平方向に延びるトレーである。
【0024】次に、以上のような構成をした本発明装置
の作用を説明する。
【0025】先ず、図1〜図3に示すように、台車15
に設けられた走行手段21を駆動し、この台車15をレ
ール20,20に沿って遮蔽床5上を走行させて、プラ
グ引抜き機構16の吊りフック27を連通孔6の上部に
位置させた後、その吊りフック27を連通孔6には嵌め
込まれている遮蔽プラグ7上端部の吊り耳7aに係合さ
せる。尚、この吊りフック27を吊り耳7aに係合させ
る方法としては、例えば、台車15を移動する前に吊り
フック27を遮蔽床5の位置まで降下させると共に、そ
の係合端を移動方向に向かせるようにしておけば、台車
15が連通孔6の上部にきたときに、L字形に屈曲され
た吊りフック27の先端部がそのまま吊り耳7aの吊り
孔(図示せず)に挿入するため、容易に係合させること
ができる。
【0026】次に、このようにして遮蔽プラグ7上端部
の吊り耳7aにプラグ引抜き機構16の吊りフック27
が係合したならば、プラグ引抜き機構16の巻き上げド
ラム30を駆動して吊りフック27をそのまま上昇させ
ることによって、連通孔6内に嵌め込まれている遮蔽プ
ラグ7がそのまま垂直に上昇し、台車15のプラグ昇降
路40内へ引き抜かれることになる。
【0027】この時、図5及び図7に示すようにこのプ
ラグ昇降路40には上述したようなプラグ揺止め機構1
7が設けられているため、プラグ昇降路40内へ引き抜
かれた遮蔽プラグ7が前後左右に揺れ動いて台車本体1
9を構成するフレームなどに衝突することがなくなり、
安定して引く抜いてそのまま保持することができる。す
なわち、図示するように遮蔽プラグ7の上昇に伴って吊
りフック27に設けられた押しローラ39が上昇する
と、この押しローラ39が上端部にプラグ揺止めアーム
41の上端部に接触しながらその上端部を遮蔽プラグ7
の径方向外方に押し出してプラグ揺止めアーム41を揺
動させ、プラグ揺止めアーム41下端部を遮蔽プラグ7
側に接近移動させる。これによってプラグ揺止めアーム
41の下端部に設けられた制止ローラ43,43が遮蔽
プラグ7の側面に接触して支持し、遮蔽プラグ7の揺れ
を抑制することになる。尚、遮蔽プラグ7が吊り上げら
れる前には、このプラグ揺止めアーム41の下端部はバ
ネ部材42によって径方向外方へ広げられているため、
遮蔽プラグ7の上昇の邪魔になってしまうことはない。
また、押しローラ39は他方のプラグ揺止めアーム41
側にも設けられているため、本実施の形態にあっては、
一対のプラグ揺止めアーム41によって遮蔽プラグ7が
両側から支持されて効果的に揺れが抑制されることにな
る。さらに、このプラグ揺止めアーム41は、少なくと
も一つ以上設けてあれば遮蔽プラグ7の揺れを効果的に
防止することができるが、二つ以上設ければ、さらに優
れた揺れ抑制効果を得ることが可能となり、従って、そ
の設置数は本実施の形態に限定されるものではない。
【0028】次に、このようにして遮蔽プラグ7が引き
抜かれ安定した状態で保持されたなら、再び台車15に
設けられた走行手段21を駆動して台車15を移動さ
せ、ガイド筒18を開いた連通孔6上に位置させ、この
ガイド筒18を利用して下部セル4側のガラス固化体4
の移送を行うことになる。すなわち、このガイド筒18
は上述したようにその上下開口部がテーパー状に広がっ
た形状をしているため、ガラス固化体2を吊り上げる把
持部8をこのガイド筒18内に挿入するだけで容易に連
通孔6内へ正確に案内することが可能となる。従って、
上部セル3と下部セル4間との把持部8の出し入れが容
易となるため、遠隔操作で成される把持部8によるガラ
ス固化体2の移送作業効率が大幅に向上することにな
る。
【0029】その後、このガイド筒18を利用したガラ
ス固化体2の移送作業が終了したならば、再び、台車1
5に設けられた走行手段21を駆動して台車15を連通
孔6の上部に位置させた後、その吊りフック27を降下
させてこれに吊り下げられている遮蔽プラグ7を連通孔
6内に嵌合して連通孔6を塞いだ後、台車15を元の位
置に戻して移送作業が完了することになる。
【0030】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
すような優れた効果を発揮することができる。
【0031】(1)一定の軌道に沿って移動する台車内
に設けられたプラグ引抜き機構によって連通孔内に嵌め
込まれている遮蔽プラグを自動的に引き抜き、そのまま
に保持した後、再度連通孔内に嵌め込むことができるた
め、従来のようなプラグ引抜き用の天井クレーン等を用
いた場合に比べて引抜き嵌合作業を容易かつ確実に行う
ことができる。
【0032】(2)また、この台車にプラグ揺止め機構
を備えたため、台車内に吊り上げられた遮蔽プラグが揺
動が確実に防止できる。従って、この遮蔽プラグが台車
や他の構造物に衝突したり落下したりすることがなくな
るため、他の構造物は勿論、遮蔽プラグ自体の破損等を
未然に防止することができる。
【0033】(3)また、このプラグ揺止め機構は、電
気信号を使わず機械的な構造によって作用するようにな
っているため電源設置やノズル対策を施す必要がなくな
り、動作の安定性,信頼性が発揮できる。
【0034】(4)上記台車に、上下開口部がテーパー
状に広がったガイド筒を備えたことにより、ガラス固化
体を吊り上げる把持部の連通孔への挿入が容易確実に行
えるため、ガラス固化体の移送作業効率が向上する。
【0035】(5)台車は、一定の軌跡に沿って移動す
るため、連通孔に対する吊りフック及びガイド筒の位置
決め及び遮蔽プラグの吊り耳と吊りフックの係脱が確実
に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施の一形態を示す側面図であ
る。
【図2】本発明装置の実施の一形態を示す平面図であ
る。
【図3】本発明装置の実施の一形態を示す正面図であ
る。
【図4】図1中A線断面図である。
【図5】図1中B線断面図である。
【図6】図1中C線断面図である。
【図7】(A)は遮蔽プラグを上昇させる前のプラグ揺
止め機構を示す状態図である。(B)は遮蔽プラグを上
昇させた後のプラグ揺止め機構を示す状態図である。
【図8】本発明装置の移送対象となるガラス固化体を示
す部分破断全体図である。
【図9】ガラス固化体を下部セルから上部セルに移送す
る従来方法を示す概念図である。
【図10】従来の天井クレーンによって吊下げられた遮
蔽プラグの揺れを示す概念図である。
【符号の説明】
3 上部セル 4 下部セル 5 遮蔽壁 6 連通孔 7 遮蔽プラグ 7a 吊り耳 15 台車 16 プラグ引抜き機構 17 プラグ揺止め機構機構 18 ガイド筒 27 吊りフック 39 押しローラ 41 プラグ揺止めアーム 42 バネ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部セルと下部セルを上下に区画する遮
    蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側か
    ら嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜くための装置におい
    て、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車
    に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合し
    てこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き
    上げた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構と
    を備えたことを特徴とする遮蔽プラグ引抜装置。
  2. 【請求項2】 上部セルと下部セルを上下に区画する遮
    蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側か
    ら嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜くための装置におい
    て、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車
    に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合し
    てこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き
    抜いた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構
    と、上記連通孔と同軸上に位置すると共にガラス固化体
    を把持して吊り上げる把持部を通過させるべく上下開口
    部がテーパー状に広がったガイド筒とを備えたことを特
    徴とする遮蔽プラグ引抜装置。
  3. 【請求項3】 上記プラグ揺止め機構は、上記プラグ引
    抜き機構の吊りフックと共に昇降する押しローラと、上
    端部がこの押しローラに押し出されるべく上記台車の側
    部に揺動自在に軸支されたく形状のプラグ揺止めアーム
    と、このプラグ揺止めアームの下端部を上記遮蔽プラグ
    の径方向外方に付勢するバネ部材とからなることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の遮蔽プラグ引抜装置。
JP09452398A 1998-04-07 1998-04-07 遮蔽プラグ引抜装置 Expired - Fee Related JP4022979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09452398A JP4022979B2 (ja) 1998-04-07 1998-04-07 遮蔽プラグ引抜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09452398A JP4022979B2 (ja) 1998-04-07 1998-04-07 遮蔽プラグ引抜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11295491A true JPH11295491A (ja) 1999-10-29
JP4022979B2 JP4022979B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=14112697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09452398A Expired - Fee Related JP4022979B2 (ja) 1998-04-07 1998-04-07 遮蔽プラグ引抜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4022979B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4022979B2 (ja) 2007-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10304576B2 (en) Canister transfer system with independent traveling shielded bell
CN110668291B (zh) 一种房建工程用吊运装置
JP3202417B2 (ja) 燃料取扱い装置
JPH11295491A (ja) 遮蔽プラグ引抜装置
KR20230031018A (ko) 운반 장치
JP2017211188A (ja) キャスク用施設、キャスクのハンドリング方法
RU2219605C2 (ru) Способ разделки двухпучковой топливной сборки ядерного реактора для её последующего хранения и камера разделки для осуществления способа
JP4483068B2 (ja) ガラス固化体取り扱いクレーン
JPH02122014A (ja) 高能率脱ガス装置
CN217437541U (zh) 一种用于主轴产品储存运输用行车
JPH0752638Y2 (ja) 核燃料移送装置
KR200312291Y1 (ko) 핫셀용 사용후핵연료 분말 이송 및 취급장치
JPS6133158B2 (ja)
CN216260554U (zh) 一种搅拌装置用提升保护机构
JPH1111685A (ja) 運搬台車駆動システムおよび運搬台車
JPS6388500A (ja) 高放射性固体廃棄物切断方法および装置
JPS6214114Y2 (ja)
JPH029319B2 (ja)
JPS62121397A (ja) 制御棒駆動機構交換装置
JPS59164993A (ja) 原子炉制御棒駆動軸の搬出入装置
JPS6131839B2 (ja)
JPS6145972Y2 (ja)
JPS6329279Y2 (ja)
JPH03252593A (ja) 燃料集合体の交換装置
JPH11223699A (ja) 放射性廃棄物地層処理施設及びその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees