JP4022979B2 - 遮蔽プラグ引抜装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高レベル放射性廃棄物であるガラス固化体を取り扱う装置に係り、特にセル間を区画する遮蔽壁の貫通孔に嵌め込まれる遮蔽プラグを自動的に引き抜くための遮蔽プラグ引抜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原子力発電所で発生した使用済燃料を再処理する過程において発生する高レベル放射性廃液は、液体のままでは取り扱いに不便なため、ガラス原料と共に混ぜて溶かし合わされた後、図8に示すように筒状をしたステンレス製のキャニスタ(筒状容器:高さ約1.0m、直径約0.4m)1に詰められ、ガラス固化体2として安定した形に処理される。
【0003】
そして、このガラス固化体2はその後鉄筋コンクリートで厳重に遮蔽隔離されたガラス固化体受入建屋内の各検査セル内で表面検査,漏洩検査,除染工程等の各種検査工程を受けた後、このガラス固化体受入建屋と併設されているガラス固化体貯蔵縦屋に搬送されて冷却のために約30〜50年間程度貯蔵されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このガラス固化体2を受入建屋内に上下に設けられた検査セル間で移送する方法としては、ガラス固化体2の性質上、図9に示すように上部セル3と下部セル4間を区画する遮蔽壁5に連通孔6を形成し、この連通孔6を利用して直接移送することが考えられている。
【0005】
すなわち、下部セル4側のガラス固化体2を連通孔6の直下に位置させると共に、この連通孔6を塞ぐプラグ7を天井クレーン9によって取り外して連通孔6を開口させた後、上部セル3側の吊り上げ手段の把持部8を連通孔6を介して下部セル4側に降下させてガラス固化体2を把持し、そのまま吊り上げて連通孔6から上部セル3側へ移送させるようにしたものである。
【0006】
しかしながら、このような移送方法では以下に示すような問題点があった。
【0007】
(1)プラグ7の引き抜き嵌合作業時の天井クレーン9の操作は全て遠隔操作で行われるため、図10に示すように天井クレーン9のフックをプラグ7の吊り耳への係合、解除作業が困難であり、高度の操作テクニックを要するといった不都合がある。
【0008】
(2)また、同図に示すように天井クレーン9によってプラグ7を吊り上げた際にこのプラグ7が前後左右に揺れ動いてしまうため、上部セル3内の図示しない他の構造物に直接衝突したり、再度連通孔6内に嵌め込む際に、その軸心部が一致せず位置決めが困難になってしまうといった問題がある。さらに最悪の場合には、先端のフックから外れて落下してしまうことも考えられる。
【0009】
(3)また、図9に示すように、吊り上げ手段の把持部8を連通孔6内を通過させる際にも同様にその把持部8と連通孔6との軸心部を一致させる必要があるが、この把持部8も吊りワイヤ11によって吊られた状態であるため、前後左右に揺動しやすくその位置決めも困難である。
【0010】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、遮蔽プラグの引抜き嵌合作業を容易確実に行えると共に引き抜いた遮蔽プラグを効果的に防止することができる新規な遮蔽プラグ引抜装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために第一の発明は、上部セルと下部セルを上下に区画する遮蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側から嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜くための装置において、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合してこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き上げた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構とを備えてなり、上記プラグ揺止め機構は、上記プラグ引抜き機構の吊りフックと共に昇降する押しローラと、上端部がこの押しローラに押し出されるべく上記台車の側部に揺動自在に軸支されたく形状のプラグ揺止めアームと、このプラグ揺止めアームの下端部を上記遮蔽プラグの径方向外方に付勢するバネ部材とからなるものである。
【0012】
すなわち、遮蔽壁上を移動する台車を連通孔を跨ぐように位置させた後、プラグ引抜き機構によって遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合し、そのまま吊りフックを上昇させることで遮蔽プラグが台車側に引き抜かれる。そして、このプラグ引抜き機構と共に設けられたプラグ揺止め機構によって台車上に引き抜かれた遮蔽プラグの揺れが効果的に抑制される。従って、この台車の停止位置を予め連通孔上に設定しておけば、遮蔽プラグの引き抜きを確実に行うことができる。また、台車上に引き抜かれた遮蔽プラグの揺れがプラグ揺止め機構によって確実に抑制されるため、他の構造物への衝突が防止されると共に、再度連通孔に差し込む際の位置決めも確実に行われる。
【0013】
また、第二の発明は、上部セルと下部セルを上下に区画する遮蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側から嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜いたのち、ガラス固化体を上記連通孔を通して吊り上げてセル間を移送させるための装置において、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合してこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き上げた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構と、上記連通孔と同軸上に位置すると共にガラス固化体を把持して吊り上げる把持部を通過させるべく上下開口部がテーパー状に広がったガイド筒とを備えてなり、上記プラグ揺止め機構は、上記プラグ引抜き機構の吊りフックと共に昇降する押しローラと、上端部がこの押しローラに押し出されるべく上記台車の側部に揺動自在に軸支されたく形状のプラグ揺止めアームと、このプラグ揺止めアームの下端部を上記遮蔽プラグの径方向外方に付勢するバネ部材とからなるものである。従って、上述したように遮蔽プラグを引き抜いた後、台車を移動してこのガイド筒を連通孔と同軸上に位置させることで、ガラス固化体を把持して吊り上げるための把持部を連通孔内に容易に案内することができる。
【0015】
すなわち、第一の発明および第二の発明では、プラグ引抜き機構によって遮蔽プラグが引き抜かれて上昇するに伴って押しローラが上昇すると、この押しローラがく形状をしたプラグ揺止めアームの先端部に接触してその先端部を径方向外方に押し出してその下端部が径方向内方に揺動して上昇してきた遮蔽プラグの側面に押し付けられることになる。これによって、プラグの揺動が抑制されるため、上述したような不都合を回避すると共に効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本発明に係る遮蔽プラグ引抜装置の実施の一形態を示したものであり、図1はその側面図、図2は同じくその平面図、図3も同じくその正面図である。
【0018】
図示するようにこの遮蔽プラグ引き抜き装置は、上述したガラス固化体2の受入建屋内に上下に位置するように設けられた上部セル3と下部セル4を区画する遮蔽壁5上を走行移動する台車15と、この台車15内に設けられたプラグ引抜き機構16と、同じくこのプラグ引抜き機構16と共に設けらたプラグ揺止め機構17と、このプラグ引抜き機構16の近傍に設けられたガイド筒18とから主に構成されている。
【0019】
先ず、この台車15は、図1〜図3に示すように遮蔽壁5に穿孔された連通孔6を跨ぐように位置する箱形の台車本体19と、この台車本体19を上記連通孔6を挟むように遮蔽壁5上に敷設されたレール20,20に沿って走行させる走行手段21とから構成されている。すなわち、この走行手段21は、台車本体19の側部からレール20,20に沿って延びるラック22と、このラック22に噛み合うピニオン23と、このピニオン23の回転軸から上部セル3の側壁を貫通して延びる駆動シャフト24と、この駆動シャフト24を駆動する走行用駆動モータ25とから構成されており、この駆動モータ25によって駆動シャフト24を介してピニオン23を回転させることで、このピニオン23に噛み合っているラック22をレール20,20の長さ方向に往復移動させることで、上記台車19を上記連通孔6方向へ往復移動させることができるようになっている。尚、図示するように、この台車本体19には4つの車輪26,26,26,26が設けられており、この車輪26,26,26,26がレール20,20上を転がることで、台車本体19の移動がスムーズに行われるようになっている。
【0020】
次に、プラグ引抜き機構16は、図1,図3,図5,図6に示すように上記台車15内を昇降する吊りフック27と、この吊りフック27上に設けられたシーブブロック28に係合された吊りワイヤ29を繰り出し巻き付けする巻き上げドラム30と、この巻き上げドラム30を駆動するドラム駆動手段31とから主に構成されており、このドラム駆動手段31によって巻き上げドラム30を駆動して吊りワイヤ29を繰り出し巻き付けすることでシーブブロック28を介して吊りフック27を遮蔽壁5から台車15の上部に亘って昇降移動させることでこの吊りフック27に引っかけられている貫通孔6内の遮蔽プラグ7を昇降させるようになっている。すなわち、このドラム駆動手段31は、巻き上げドラム30に噛み合った駆動ギア32を駆動するスプラインシャフト33と、このスプラインシャフト33の他端部に噛み合った傘歯ギア34と、この傘歯ギア34を上記走行手段21と同様に上部セル3の側壁を貫通して延びる駆動シャフト35を介して回転駆動する巻上用駆動モータ36とから構成されており、この巻上用駆動モータ36によって駆動シャフト35,傘歯ギア34を介してスプラインシャフト33を正逆方向に回転駆動させると共に、このスプラインシャフト33の駆動によって駆動ギア32を巻き上げドラム30を巻き上げ繰り出しのいずれの方向にも自在に回転駆動するようになっている。尚、図中37は、吊りワイヤ29の他端部を支持すると共にこれをシーブブロック28を構成する各シーブ側へ幾重にも折り返すためのイコライザー、38は、台車15が移動した際に伸縮して巻上用駆動モータ36の動力が巻き上げドラム30に伝達するのを維持する伸縮軸受けアームである。
【0021】
次に、プラグ揺止め機構17は、図3,図4及び図7に示すように上記プラグ引抜き機構16の吊りフック27と共に昇降する押しローラ39と、台車15の遮蔽プラグ昇降路40に揺動自在に軸支された一対のく形状をしたプラグ揺止めアーム41,41と、このプラグ揺止めアーム41,41の下端部を上記遮蔽プラグの径方向外方に付勢するコイルスプリング等のバネ部材42とから主に構成されている。
【0022】
この押しローラ39は図7に示すようにプラグ引抜き機構16のシーブブロック28の側部にこれより突出するように設けられており、吊りフック27の昇降、すなわち遮蔽プラグ7の昇降に伴って遮蔽プラグ昇降路40内を垂直に昇降するようになっている。一方、く形状をしたプラグ揺止めアーム41,41は、図3,図4及び図7に示すように、遮蔽プラグ昇降路40を囲繞するように設けられた台車本体15の一部を構成する支持梁45にその中間部が揺動自在に軸支されていると共に、その下端部に一定の間隔を隔てて一対の制止ローラ43,43が備えられたものであり、図7に示すように吊りフック27の昇降に伴って押しローラ39が上昇するとその上端部が遮蔽プラグ7の径方向外方へ押し出されることによってその下端部に設けられた制止ローラ43,43が遮蔽プラグ7の径方向内方に移動してその側面に接触するようになっている。さらに、このコイルスプリング等のバネ部材42は、一端部が上記支持梁45側に連結されると共に、他端部がプラグ揺止めアーム41の軸部44の下方に連結されており、プラグ揺止めアーム41が図7(A)に示すような状態となるように付勢されている。
【0023】
次に、ガイド筒18は、図1〜図3に示すように遮蔽プラグ7が昇降するプラグ昇降路40の近傍にかつ連通孔6の軸線と平行になるように台車本体19内に設けられると共に、上下開口部がそれぞれテーパー状に広がった筒状に形成されており、台車15を垂直に貫通するように上述したガラス固化体2及びこれを吊り上げる上部セル3から垂下される把持部8の通過路を形成するようになっている。尚、図中46は、このガイド筒18を通過してきたガラス固化体2の付着物の落下による装置の汚染を防止すべくこのガイド筒18の上端部から水平方向に延びるトレーである。
【0024】
次に、以上のような構成をした本発明装置の作用を説明する。
【0025】
先ず、図1〜図3に示すように、台車15に設けられた走行手段21を駆動し、この台車15をレール20,20に沿って遮蔽床5上を走行させて、プラグ引抜き機構16の吊りフック27を連通孔6の上部に位置させた後、その吊りフック27を連通孔6には嵌め込まれている遮蔽プラグ7上端部の吊り耳7aに係合させる。尚、この吊りフック27を吊り耳7aに係合させる方法としては、例えば、台車15を移動する前に吊りフック27を遮蔽床5の位置まで降下させると共に、その係合端を移動方向に向かせるようにしておけば、台車15が連通孔6の上部にきたときに、L字形に屈曲された吊りフック27の先端部がそのまま吊り耳7aの吊り孔(図示せず)に挿入するため、容易に係合させることができる。
【0026】
次に、このようにして遮蔽プラグ7上端部の吊り耳7aにプラグ引抜き機構16の吊りフック27が係合したならば、プラグ引抜き機構16の巻き上げドラム30を駆動して吊りフック27をそのまま上昇させることによって、連通孔6内に嵌め込まれている遮蔽プラグ7がそのまま垂直に上昇し、台車15のプラグ昇降路40内へ引き抜かれることになる。
【0027】
この時、図5及び図7に示すようにこのプラグ昇降路40には上述したようなプラグ揺止め機構17が設けられているため、プラグ昇降路40内へ引き抜かれた遮蔽プラグ7が前後左右に揺れ動いて台車本体19を構成するフレームなどに衝突することがなくなり、安定して引く抜いてそのまま保持することができる。すなわち、図示するように遮蔽プラグ7の上昇に伴って吊りフック27に設けられた押しローラ39が上昇すると、この押しローラ39が上端部にプラグ揺止めアーム41の上端部に接触しながらその上端部を遮蔽プラグ7の径方向外方に押し出してプラグ揺止めアーム41を揺動させ、プラグ揺止めアーム41下端部を遮蔽プラグ7側に接近移動させる。これによってプラグ揺止めアーム41の下端部に設けられた制止ローラ43,43が遮蔽プラグ7の側面に接触して支持し、遮蔽プラグ7の揺れを抑制することになる。尚、遮蔽プラグ7が吊り上げられる前には、このプラグ揺止めアーム41の下端部はバネ部材42によって径方向外方へ広げられているため、遮蔽プラグ7の上昇の邪魔になってしまうことはない。また、押しローラ39は他方のプラグ揺止めアーム41側にも設けられているため、本実施の形態にあっては、一対のプラグ揺止めアーム41によって遮蔽プラグ7が両側から支持されて効果的に揺れが抑制されることになる。さらに、このプラグ揺止めアーム41は、少なくとも一つ以上設けてあれば遮蔽プラグ7の揺れを効果的に防止することができるが、二つ以上設ければ、さらに優れた揺れ抑制効果を得ることが可能となり、従って、その設置数は本実施の形態に限定されるものではない。
【0028】
次に、このようにして遮蔽プラグ7が引き抜かれ安定した状態で保持されたなら、再び台車15に設けられた走行手段21を駆動して台車15を移動させ、ガイド筒18を開いた連通孔6上に位置させ、このガイド筒18を利用して下部セル4側のガラス固化体4の移送を行うことになる。すなわち、このガイド筒18は上述したようにその上下開口部がテーパー状に広がった形状をしているため、ガラス固化体2を吊り上げる把持部8をこのガイド筒18内に挿入するだけで容易に連通孔6内へ正確に案内することが可能となる。従って、上部セル3と下部セル4間との把持部8の出し入れが容易となるため、遠隔操作で成される把持部8によるガラス固化体2の移送作業効率が大幅に向上することになる。
【0029】
その後、このガイド筒18を利用したガラス固化体2の移送作業が終了したならば、再び、台車15に設けられた走行手段21を駆動して台車15を連通孔6の上部に位置させた後、その吊りフック27を降下させてこれに吊り下げられている遮蔽プラグ7を連通孔6内に嵌合して連通孔6を塞いだ後、台車15を元の位置に戻して移送作業が完了することになる。
【0030】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示すような優れた効果を発揮することができる。
【0031】
(1)一定の軌道に沿って移動する台車内に設けられたプラグ引抜き機構によって連通孔内に嵌め込まれている遮蔽プラグを自動的に引き抜き、そのままに保持した後、再度連通孔内に嵌め込むことができるため、従来のようなプラグ引抜き用の天井クレーン等を用いた場合に比べて引抜き嵌合作業を容易かつ確実に行うことができる。
【0032】
(2)また、この台車にプラグ揺止め機構を備えたため、台車内に吊り上げられた遮蔽プラグが揺動が確実に防止できる。従って、この遮蔽プラグが台車や他の構造物に衝突したり落下したりすることがなくなるため、他の構造物は勿論、遮蔽プラグ自体の破損等を未然に防止することができる。
【0033】
(3)また、このプラグ揺止め機構は、電気信号を使わず機械的な構造によって作用するようになっているため電源設置やノズル対策を施す必要がなくなり、動作の安定性,信頼性が発揮できる。
【0034】
(4)上記台車に、上下開口部がテーパー状に広がったガイド筒を備えたことにより、ガラス固化体を吊り上げる把持部の連通孔への挿入が容易確実に行えるため、ガラス固化体の移送作業効率が向上する。
【0035】
(5)台車は、一定の軌跡に沿って移動するため、連通孔に対する吊りフック及びガイド筒の位置決め及び遮蔽プラグの吊り耳と吊りフックの係脱が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施の一形態を示す側面図である。
【図2】本発明装置の実施の一形態を示す平面図である。
【図3】本発明装置の実施の一形態を示す正面図である。
【図4】図1中A線断面図である。
【図5】図1中B線断面図である。
【図6】図1中C線断面図である。
【図7】(A)は遮蔽プラグを上昇させる前のプラグ揺止め機構を示す状態図である。
(B)は遮蔽プラグを上昇させた後のプラグ揺止め機構を示す状態図である。
【図8】本発明装置の移送対象となるガラス固化体を示す部分破断全体図である。
【図9】ガラス固化体を下部セルから上部セルに移送する従来方法を示す概念図である。
【図10】従来の天井クレーンによって吊下げられた遮蔽プラグの揺れを示す概念図である。
【符号の説明】
3 上部セル
4 下部セル
5 遮蔽壁
6 連通孔
7 遮蔽プラグ
7a 吊り耳
15 台車
16 プラグ引抜き機構
17 プラグ揺止め機構機構
18 ガイド筒
27 吊りフック
39 押しローラ
41 プラグ揺止めアーム
42 バネ部材
Claims (2)
- 上部セルと下部セルを上下に区画する遮蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側から嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜くための装置において、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合してこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き上げた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構とを備えてなり、
上記プラグ揺止め機構は、上記プラグ引抜き機構の吊りフックと共に昇降する押しローラと、上端部がこの押しローラに押し出されるべく上記台車の側部に揺動自在に軸支されたく形状のプラグ揺止めアームと、このプラグ揺止めアームの下端部を上記遮蔽プラグの径方向外方に付勢するバネ部材とからなることを特徴とする遮蔽プラグ引抜装置。 - 上部セルと下部セルを上下に区画する遮蔽壁に形成された連通孔を開閉すべく上記上部セル側から嵌め込まれる遮蔽プラグを引き抜いたのち、ガラス固化体を上記連通孔を通して吊り上げてセル間を移送させるための装置において、上記連通孔を跨ぐように遮蔽壁上を移動する台車に、上記遮蔽プラグ頂部の吊り耳に吊りフックを係合してこの遮蔽プラグを昇降するプラグ引抜き機構と、引き上げた遮蔽プラグの揺れを防止するプラグ揺止め機構と、上記連通孔と同軸上に位置すると共にガラス固化体を把持して吊り上げる把持部を通過させるべく上下開口部がテーパー状に広がったガイド筒とを備えてなり、
上記プラグ揺止め機構は、上記プラグ引抜き機構の吊りフックと共に昇降する押しローラと、上端部がこの押しローラに押し出されるべく上記台車の側部に揺動自在に軸支されたく形状のプラグ揺止めアームと、このプラグ揺止めアームの下端部を上記遮蔽プラグの径方向外方に付勢するバネ部材とからなることを特徴とする遮蔽プラグ引抜装置。
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