JP3561177B2 - ドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置 - Google Patents

ドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気ケーブル等の線状体を束線状態として扱う場合、例えば工場から出荷された束線を、現場で運搬する場合並びにその線状体の延線を行う場合等に特に有用なドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設用に用いられる電気ケーブル等は、一般に、ドラムに巻回された状態で工場から出荷され、布設現場で延線機を用いてケーブルを布設し、その後、空になったドラムを回収するという手法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法ではドラムを使用すること自体につき種々の問題が発生する。即ち、ドラムは相当の容積を占めるためケーブルの運搬効率を下げることとなり、またケーブル布設後は当該ドラムが大きな廃材となっていた。また、ドラム巻きされたケーブルを保護するための防水シートや横木等の梱包材も、ケーブル布設作業時に解体されて廃材化していた。
近年建設現場では、環境保護、省資源化のため極力廃材が発生しない建設工法の開発が要望されており、電気ケーブル等の納品、布設にあたっても梱包廃材の発生を抑制する工法が求められている。
【0004】
そこで、ケーブルをドラムを用いずに束線状態として出荷し、布設現場において束線状態からケーブルを延線することが考えられる。しかし、高層ビル用の幹線ケーブルの場合、1スパンの条長が 100m〜 200m程度、重量が 200kg〜 300kg程度にもなり、このようなケーブルを束線として出荷しても現場でのハンドリングが極めて困難であるという問題があった。即ち、運送トラックから束線の荷下ろし後、重量物である束線に損傷を与えることなく、かつ、狭所を経由して布設現場まで運搬せねばならず、また、束線を保持するドラムが無いため延線作業が困難となる。
【0005】
本発明は上述の問題を解決し、省資源化及び廃材の削減が行い得ると共に、比較的大径で大重量の束線を布設現場において容易に運搬できると共に、簡易に能率良く延線作業を行うことができるドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るドラムレス工法は、回転枠部を有する巻取装置と、回転枠部を有する送出装置を使用するドラムレス工法であって、上記送出装置の回転枠部は、ベースフレーム上に傾斜立脚されたターンテーブルと、該ターンテーブルに円筒面上に配設された複数本の傾斜部材にて構成されたガイド部とを備え、回転駆動される上記巻取装置によって線状体を巻取って円環状に束線を形成し、該束線を上記巻取装置から取出し運搬車両に積載して束線布設現場へ運搬し、該束線を立脚状態として保持できかつ束線を立脚状態のまま該束線の中心軸の前後方向に移動自在な前後動機構を備える運搬台車を、束線の運搬車両からの荷降し箇所付近に配置し、束線を荷降ろしして立脚状態で上記運搬台車に載置・保持し、その後、送出装置の上記ターンテーブルに束線を対面させた状態で運搬台車と該送出装置とを連結固定し、運搬台車の上記前後動機構を作動させて束線をターンテーブル側へ移動させて上記ガイド部に向けて転載し、その後、上記送出装置の上記回転枠部に外嵌状に取付けられた上記束線を布設部位に送出するものである。
【0007】
また、本発明に係る束線の巻取・送出装置は、ベースフレームと、該ベースフレームに水平軸心廻りに回転可能に取付けられた回転枠部と、該回転枠部を駆動する回転駆動機構とを備え、該回転枠部は、後鍔部と、円筒面上に配設された複数本の水平部材にて構成されて径方向に拡縮可能に上記後鍔部に設けられたガイド部と、該ガイド部を径方向に拡縮させるためのガイド部拡縮機構と、上記水平軸心に関して平行・垂直切換可能として複数本の上記水平部材の前端に取付けられた複数本の切換アーム体から成る前鍔部と、を具備し、上記水平部材が、径方向に貫孔を有しかつ前方開口部を有する鞘管を備え、上記貫孔に上記切換アーム体を差込状に取付けて水平軸心に垂直な起立状態に切換え、上記前方開口部に上記切換アーム体を差込んで平行状態に切換えるように構成したものである。
【0008】
また、前鍔部を形成する複数本の切換アーム体を、水平軸心と平行に切換えた平行状態で、複数本の水平部材から形成されたガイド部の外径と同一径乃至それ以下の径の円筒面上にあるように設定したものである。
また、ベースフレームにキャスターを付設し、かつ、ベースフレームを地面に安定固定するためのアウトリガーを設けたものである。
【0009】
また、線状体を束線状態として運搬可能であると共に、線状体の束線状態への蓄線並びに束線状態からの線状体の繰出しを可能とする束線の巻取・送出装置であって、ベースフレームの上に、ターンテーブルが伸縮自在なスクリューシャフトによって傾斜角度を調整自在として取付けられ、上記ターンテーブルには線状体が巻回される複数本の傾斜部材から成るガイド部が設けられ、該ガイド部が、上記ターンテーブルの径方向に移動自在に設けられ、さらに、上記ベースフレームにキャスターを付設し、かつ、上記ベースフレームを地面に安定固定するためのアウトリガーを設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0011】
図1の正面図と図2の側面図は、本発明の束線の巻取・送出装置の実施の一形態(第1の実施の形態)を示し、この束線の巻取・送出装置Fは、ベースフレーム1と、該ベースフレーム1に水平軸心P廻りに回転可能に取付けられた回転枠部3と、該回転枠部3を駆動する回転駆動機構2と、を備えている。
【0012】
また、回転枠部3は、後鍔部4と、円筒面上に配設された複数本の水平部材6…にて構成されて径方向に拡縮可能に上記後鍔部4に設けられたガイド部5と、該ガイド部5を径方向に拡縮させるためのガイド部拡縮機構7と、上記水平軸心Pに関して平行・垂直切換可能として複数本の上記水平部材6…の前端6aに取付けられた複数本の切換アーム体9…から成る前鍔部8と、を具備している。
【0013】
具体的に説明すると、ベースフレーム1は、手前側に開口した(平面視)門型の下フレーム部1aと、該下フレーム部1aの後端に立設された門型の縦フレーム部1bとを有し、さらに、下フレーム部1aの右側には左右方向に回動する前後一対の車輪10,10が付設されると共に、下フレーム部1aの左側には前後一対のキャスター(首振り回転輪)11,11が付設されている。また、縦フレーム部1bの前面側には回転枠部3を回転自在に保持する取付板12が付設されている。なお、ベースフレーム1を地面に安定固定するためのアウトリガーを下フレーム部1aに付設するも良い(図示省略)。
【0014】
図1〜図3に示すように、回転枠部3の後鍔部4は、上記取付板12に設けられた筒状のボス部13に軸受14,14を介して回転自在に枢着されている。即ち、後鍔部4は、上記ボス部13に枢着された円筒部15と該円筒部15の前端に設けられた外鍔16とを有する水平軸心P廻りに回転自在な取付軸17と、取付軸17の外鍔16の外周縁に付設された円環状の回転板18と、水平軸心Pに対して所定中心角度θピッチで回転板18の前面に付設された複数個の門型部材19…と、から構成されている。
【0015】
また、ガイド部拡縮機構7は、後鍔部4の取付軸17の円筒部15に軸受20,20を介して回転自在に保持されたシャフト22と、シャフト22の前端に設けられた第1ベベルギヤ21と、上記所定中心角度θピッチで回転板18の前面に放射状に枢支された複数本のシャフト23…と、複数本のシャフト23…の内端に夫々設けられると共に第1ベベルギヤ21に噛合する複数個の第2ベベルギヤ24…と、内端が各シャフト23…に連結されると共に外端が回転板18の外周縁近傍に枢支された複数本のスクリューシャフト25…と、各スクリューシャフト25…に各々螺合するナット部26…と、各ナット部26…に連結された水平部材取付板27…と、を備えている。なお、シャフト23とスクリューシャフト25とは一体物とするも好ましい。
【0016】
さらに、シャフト22の後端には金具98が設けられ、金具98が取付軸17にピン99により連結されている。ピン99は抜き差しできる構造のものであり、連結を着脱させる。シャフト22の後端部は断面で4角形等の形状であり、金具98の孔部もそれに合う形であり、金具98はシャフト22と一体に回転する。巻取及び送出時はピン99を差し込み金具98と取付軸17が一体として回転することにより束線Tの重量によりガイド部5が収縮されることを防ぐ。一方、束線Tの装着,取外し時はピン99を取付軸17より外し、シャフト22をハンドルを介して回転させることによりガイド部5を拡縮させる。
【0017】
即ち、複数本のスクリューシャフト25…が各門型部材19…の周方向中間位置に放射状に配設されており、第1ベベルギヤ21が回転することによって各第2ベベルギヤ24…が同期回転し、それによって回転する各スクリューシャフト25…に螺合したナット部26…及び水平部材取付板27…(及び水平部材6…)が径方向に同期移動するように構成している。なお、本実施の形態では、第1ベベルギヤ21のシャフト22の後端にはハンドル取付孔22aが設けられており、この孔22aにハンドルを取付けて第1ベベルギヤ21を手動回転するように構成しているが、モータ駆動するようにしても良い。
【0018】
図5〜図7に示すように、ガイド部5を構成する水平部材6は、角筒状の鞘管28を備えている。この鞘管28は、前方開口部29を有し、後端は水平部材取付板27の内端側に固着されている。なお、水平部材取付板27には鞘管28の内部に連通する長方形孔部27a…が形成されている。
【0019】
また、鞘管28の径方向には貫孔30,30が形成されている。詳しくは、鞘管28の外周壁の外径側と内径側とに切換アーム体9を挿入するための長方形状の貫孔30,30が対向状に、かつ、水平軸心P方向(前後方向)に複数対配設されている。さらに、鞘管28の外周壁の周方向側には、正方形状の貫孔31,31が対向状に、かつ、前後方向に複数対配設されている。なお、上記貫孔30…及び貫孔31…は、水平部材6の前端6a側に設けられている。
【0020】
また、鞘管28の外周壁の外径側には、横断面略円弧状の受板32が付設されており、ガイド部5にて束線Tを保持する際に、この受板32に束線Tの内周縁が当接する(図1、図2参照)。また、鞘管28の外周壁の周方向側には、補強板33,33が付設されている。なお、受板32には上記貫孔30…に対応した形状にて連通する長方形孔34…が夫々形成されると共に、補強板33,33には上記貫孔31,31に対応した形状にて連通する正方形孔35…が夫々形成されている。しかして、このように複数本の水平部材6…は、各水平部材取付板27…から前方突出状にかつ円筒面上に配設される。
【0021】
前鍔部8を構成する切換アーム体9は、横断面長方形筒型に形成されており、その外周壁には、正方形状の貫孔36,36が対向状にかつ長手方向に複数対配設されている。この複数対の貫孔36,36の内、一対の貫孔36,36のみアーム体9の先端9a側に設けられ、残りは基端9b側に設けられている。
【0022】
図5は、係脱機構37にて水平部材6に切換アーム体9が垂直状に取付けられた状態を示している。この係脱機構37は係止雄部38と係止雌部39とから成り、係止雄部38は、水平部材6及び切換アーム体9に設けられた正方形状の貫孔31…,36…に対応する形状に形成された矩形挿入部40と、凹周溝41aを有する先端小突部41と、矩形挿入部40の基端に設けられたハンドル42とを有している。
【0023】
また、係止雌部39は、水平部材6の一方の補強板33に沿って付設された板状ブロック部43と、一方の該補強板33の各正方形孔35…に連通するようブロック部43に形成された複数個の孔部44…と、各孔部44…の内部にボールが突出するようブロック部43に設けられた複数個のボールプランジャ45…とを有している。
【0024】
しかして、図2と図5と図6に示すように、水平軸心Pに関して垂直状として各切換アーム体9…を各水平部材6…に取付けることによって、前鍔部8が起立状態に切換えられる。即ち、水平部材6の前端6aの径方向の貫孔30,30に、切換アーム体9を基端9b側から差込み、係脱機構37の係止雄部38を水平部材6の周方向の貫孔31,31及び切換アーム体9の貫孔36,36を通して係止雌部39と係合させる───係止雄部38の凹周溝41aに係止雌部39のボールプランジャ45のボールが係止する───ことにより、切換アーム体9が水平部材6に垂直状に保持される。
【0025】
なお、図6の仮想線に示す如く、水平部材6に設けられた前後複数対の貫孔30,30を選択することにより、切換アーム体9の水平部材6への前後取付位置を変更することができるため、束線Tの軸方向の幅に対応することができる(図2参照)。また、切換アーム体9の基端9b側に設けられた複数対の貫孔36,36を選択することにより、切換アーム体9の外径方向への突出寸法を変更することができるため、束線Tの外径に対応することができる。
【0026】
また、図2(仮想線で示した切換アーム体9)と図7に示す如く、水平軸心Pに関して平行状として各切換アーム体9…を各水平部材6…に取付けることによって、前鍔部8が平行状態に切換えられる。つまり、水平部材6の鞘管28の前方開口部29に、切換アーム体9を基端9b側から差込み、係脱機構37の係止雄部38を水平部材6の周方向の貫孔31,31及び切換アーム体9(先端9a側)の貫孔36,36を通して係止雌部39と係合させることにより、切換アーム体9が水平部材6に平行状に保持される。なお、切換アーム体9の基端9bは、水平部材取付板27の長方形孔部27aに挿入されている。
【0027】
しかして、このように前鍔部8を形成する複数本の切換アーム体9…は、水平軸心Pと平行に切換えた平行状態で、複数本の水平部材6…から形成されたガイド部5の外径D1 と同一乃至それ以下の径の円筒面上にあるように設定されている。本実施の形態の場合、切換アーム体9を水平部材6の鞘管28内に収納することによって、平行状態の前鍔部8の外径D2 はガイド部5の外径D1 よりも小さく設定されている。こうすることによって、束線Tをガイド部5へスムースに外嵌することができる。
【0028】
次に回転駆動機構2は、図2と図3に示すように、例えば、後鍔部4の回転板18の後面に付設された大径のリングギヤ46と、取付板12の下部に付設されたモータ47とを備え、モータ47のシャフトに設けられた駆動ギヤをリングギヤ46に噛合させて、回転枠部3を減速回転するように構成されている。
【0029】
また、図2と図3と図4に示すように、この巻取・送出装置は、回転する回転枠部3を制動する制動手段48が設けられている。この制動手段48は、後鍔部4の取付軸17の外鍔16に固着された円環状の大プーリ49と、取付板12の下部に枢着された小プーリ50と、大小プーリ49,50に懸架されたベルト51と、ベルト51と取付板12との間に揺動自在に設けられた操作レバー52と、操作レバー52に取付けられると共に操作レバー52の揺動操作によってベルト51に押圧される摺接部材53,53と、を備えている。
【0030】
操作レバー52は、把手部52aを上方へ向けて傾斜状に、かつ、下端が枢結軸54を介して取付板12に取付けられており、中間部は取付板12に取付けられた保持具55にて保持されている。図4は、レバー52を上方へ揺動操作した制動状態を示し、このとき一対の摺接部材53,53がベルト51に圧接し、その摩擦抵抗によって回転枠部3の回転が減速される。また、レバー52を離せば、仮想線に示す如くレバー52は揺動落下して保持具55にて受けられると共に、摺接部材53,53のベルト51への圧接が解除されて非制動状態となる。
【0031】
次に、本発明のドラムレス工法の一例を、図1〜図7等を参照しつつ説明する。このドラムレス工法は、工場内で製造された電気ケーブル等の線状体をドラムを用いずに出荷し、線状体を布設現場に布設する方法であって、図8に示すように、先ず、工場に於て、線状体Sを(上述の)巻取・送出装置Fによって巻取って円環状に束線Tを形成する。なお予め、ガイド部拡縮機構7にてガイド部5を所定外径D1 に調整すると共に、各切換アーム体9…を起立状態に切換えておく。そして、巻取作業の際は、線状体Sの端初を回転枠部3の任意の水平部材6に固定し、回転駆動機構2にて回転枠部3を巻取方向(矢印A方向)に回転駆動して線状体Sを巻取っていく。なお、この巻取作業に於て、線状体Sが均一にガイド部5に巻取られるよう作業者Gはガイド部5近傍にて線状体Sを軸方向に往復移動させて巻取位置を変えるようにする。
【0032】
巻取・送出装置Fにて円環状の束線Tが形成されると、ばらつかないよう締結部材にて束線Tの複数箇所を締結すると共に、各切換アーム体9…を水平状(水平部材6と平行)に切換えて束線Tをガイド部5から取出し、図9に示す如く、運搬車両Kに積載し、束線布設現場へ運搬する。このとき、運搬車両Kの荷台に複数の束線T…をそのまま縦積みや平積みして積載することができる───束線Tを保持するドラムが無い───ので、積載効率が良好であり、運送コストが低減する。
【0033】
図10と図11は、運搬した束線T…を布設現場の保管場所に保管した場合を示している。図10(イ)では、保管場所の壁56や柱等に束線T…を立てかけて保管した状態を示し、取出す際は、同図(ロ)に示す如く、作業者Gが例えばハンドフォークリフト57を用いて束線Tを掬い上げて運び、図12に示す布設現場にある巻取・送出装置Fに束線Tを取付ける。また、図11(イ)では、上方開口状のコンテナ58(工事現場で使用している一般品)に複数の束線T…を収納した状態を示し、取出す際は、同図(ロ)に示す如く、作業者Gがコンテナ58を(図12に示す)布設現場の巻取・送出装置Fまで移動させ、コンテナ58の周囲壁を展開して束線Tを取出して巻取・送出装置Fに取付ける。このように、束線Tを保持するドラムを省略することにより、省スペースにて束線T…を収納・保管することができる。
【0034】
しかして、束線Tを巻取・送出装置Fに取付ける際は、ガイド部拡縮機構7によって、ガイド部5の外径D1 を束線Tの内径と略等しく調整する。そして、ガイド部5の外径D1 よりも小さい径の円筒面上にあるように、前鍔部8を形成する複数本の切換アーム体9…を水平軸心Pと平行に切換える。なお、回転枠部3が空の状態であれば、通常は切換アーム体9…を平行状態にしておけば良い。
【0035】
その後、ガイド部5に束線Tを外嵌する(ガイド部5を束線Tの孔部に挿入する)。そして、平行状態の各切換アーム体9…を各水平部材6…から取外し、各切換アーム体9…を水平軸心Pに垂直状として各水平部材6…に取付けて起立状態に切換え、束線Tが抜けないように保持する。これによって、束線Tの回転枠部3への装着を完了する。
【0036】
その後、束線Tを装着した巻取・送出装置Fを実際の布設現場まで搬送し、回転駆動機構2のモータ47を駆動して回転枠部3を送出方向(矢印B方向)に回転させ、束線Tを回転枠部3から布設部位に送出しつつ延線作業を行う。このとき、無人での送出しも可能ではあるが、束線Tの送出速度を加減できるよう作業者Gが制動手段48によって回転枠部3の回転速度を調整するのが望ましい。
【0037】
このように、本発明によれば、工場からケーブル等の出荷に当たってドラムが不要となり、それによってドラムの回収作業が不要になる等ドラムにまつわる各種作業を省略乃至簡略化することができる。また、従来のように、ドラム巻きされたケーブルの梱包に使用される防水シートや横木や鉄線や釘等の廃材を発生させない一方で、束線化したことによる種々の不都合(現場での運搬の困難性や送出しの問題等)を解消することができる。
【0038】
なお、この巻取・送出装置Fは、上述の実施の形態に限定されず、例えば、第1の実施の形態では、8本の水平部材6…にてガイド部5を形成した場合を例示したが、8本以上又はそれ以下(4本程度まで)とするも設計変更自由である。また、各切換アーム体9…を各水平部材6…に揺動・固定可能に枢着して、平行・垂直切換するように構成するも良い。このとき、水平軸心Pと平行に切換えた切換アーム体9…の平行状態で、水平部材6…から形成されたガイド部5の外径D1 と同一乃至それ以下の径の円筒面上にあるように設定する。また、回転駆動機構2は、回転板18側に大径のプーリを付設すると共に、モータ47の駆動軸に小プーリを付設し、この大小のプーリにベルトを懸架して駆動力を伝達するように構成しても良い。
【0039】
次に、図13と図14は、本発明の束線の巻取・送出装置の第2の実施の形態を示している。図13と図14を参照しつつこの巻取・送出装置Fを説明すると、1はキャスター11…をその四隅に備えた長方形プレート状のベースフレームであり、このベースフレーム1上に回転枠部3が設けられており、線状体Sを束線状態として運搬可能であると共に、線状体Sの束線状態への畜線並びに束線状態からの線状体の繰出しを可能としている。
【0040】
具体的に説明すると、回転枠部3は、ベースフレーム1上に傾斜立脚された円盤状のターンテーブル59と、ターンテーブル59に円筒面上に配設された複数本の傾斜部材60…から成るガイド部5と、を備えている。
【0041】
また、ベースフレーム1の中央部付近の前後位置には夫々突片61,62が突設されており、後側突片62にはスクリュージャッキ63の下端が枢結されると共に、前側突片61にはターンテーブル59を支持する受台64の下端が枢結されている。一方、受台64の上端裏側には突片65が突設されており、この突片65にスクリュージャッキ63の伸縮ロッド上端が枢結されている。しかして、スクリュージャッキ63のハンドル66を操作することにより、受台64及びターンテーブル59の傾斜角度を調整することができる。
【0042】
また、ターンテーブル59は、受台64の前面に配置された旋回輪軸受67により回転自在に軸支されている。68はターンテーブル59を回転駆動するためのモータであり、上記旋回輪軸受67にギヤ機構を介して駆動力を与えることでターンテーブル59を回転するように構成されている。線状体Sをこの巻取・送出装置Fに畜線する場合や、本装置Fから線状体Sを繰出す場合に、上記モータ68を動作させる。なお、ターンテーブル59を回転フリーとして例えば手動での線状体Sの繰出しが可能なように、モータ68を駆動系から切り離せるようなクラッチ機構を設けることが望ましい。また、クラッチ機構に電磁ブレーキを使用すれば、適度なバックテンションを得ることができる。
【0043】
ガイド部5の傾斜部材60は、その先端部69が着脱自在とされると共に、ターンテーブル59を貫通した基端部にはスライドガイド70が取付けられている。即ち、この傾斜部材60は、ターンテーブル59に設けられた長孔71に沿って、ターンテーブル59の径方向に移動可能とされている。なお、本実施の形態では傾斜部材60を4本設けた場合を例示したが、巻取るべき線状体の性質によって適宜増減すれば良い。
【0044】
傾斜部材60の移動は、各傾斜部材60の背面に連結されているボールネジ72と、各ボールネジ72…をメカニカルに相互に結合させると共に、1本のボールネジ72の軸を回動させることで他のボールネジ72…も同期回動し、結果として全ての傾斜部材60…を同期移動させ得るように構成されたギヤボックス73とで、行われる。74はその1本のボールネジ72の軸を回動させるための歯車及びハンドルから成る回動機構(図2においては図示簡略化している)を示している。
【0045】
しかして、図15と図16は、この巻取・送出装置F(第2の実施の形態)に円環状の束線Tを転載するための運搬台車75であり、この運搬台車75は、キャスター76…を有する台車ベース77の上に、束線Tを立脚状として保持するための一対の柵78,78が立設された束線支持ベース79を載置したものである。なお、80は束線Tの転がり落ちを防止するための止め治具である。
【0046】
また、この運搬台車75には、束線Tを立脚状態のまま該束線Tの中心軸Xの前後方向に移動自在な前後動機構82が設けられている。この前後動機構82は、例えば、台車ベース77の側縁部に断面コの字型のレール81,81を付設し、一方束線支持ベース79の側縁部には回転自在なローラ83を4箇所に設け、各ローラ83…を上記レール81,81に嵌め込むようにして、束線支持ベース79を束線Tの中心軸X方向に移動自在として構成されている。なお、84はローラ83の抜け落ちを防止するためのストッパである。この前後動機構82としては種々採用可能であり、電動式のもの、油圧式のもの等を適宜用いることができる。
【0047】
しかして、図13〜図16で説明した巻取・送出装置F及び運搬台車75を用いたドラムレス工法では、先ず、工場に於て、線状体Sを巻取・送出装置Fによって巻取って円環状に束線Tを形成する。このとき、回動機構74にてガイド部5を所定の外径寸法に調整し、線状体Sの端初を回転枠部3の任意の傾斜部材60に固定し、モータ68にて回転枠部3を巻取方向に回転駆動して線状体Sを巻取っていく。なお、この巻取作業に於て、線状体が均一にガイド部5に巻取られるよう、作業者が線状体Sを軸方向に往復移動させて巻取位置を変えるようにするのが好ましい。
【0048】
巻取・送出装置Fにて円環状の束線Tが形成されると、ばらつかないよう締結部材にて束線Tの複数箇所を締結すると共に、各傾斜部材60…の先端部69…を取外して束線Tをガイド部5から(例えばハンドフォークリフトを用いて)抜取り、図9に示す如く、運搬車両Kに積載し、束線布設現場へ運搬する。
【0049】
その後、運搬された束線T…は、(図10と図11で説明した如く)布設現場の保管場所に保管され、使用時に取出されて上記運搬台車75に載せられる。あるいは、束線Tの運搬車両Kからの荷降し箇所付近に運搬台車75を配置し、ブームや補助スロープ等を用いて束線Tを運搬車両Kから運搬台車75に載せ替えする。この際、束線Tは、柵78,78及び止め治具80,80により、立脚状態で保持される。そして、この荷降し場所から実際の布設現場へ、束線Tを載せた運搬台車75を作業者が押す又は牽引する等して運ぶ。
【0050】
束線Tを布設現場まで運搬すると、図17に示すように、予め配置しておいた巻取・送出装置Fのターンテーブル59の対面に束線Tが位置するように、運搬台車75の位置を調整し、さらに巻取・送出装置Fに接近させる。そして、連結治具85にて巻取・送出装置Fと運搬台車75とを連結固定する。なお、ターンテーブル59側の柵78は転載の前に取外しておく。
【0051】
一方、巻取・送出装置F側の準備としては、各傾斜部材60…の先端部69…を取外すと共に回動機構74を操作して、各傾斜部材60間の間隔を縮めて縮径状態としておく。また、束線Tをガイド部5へ転載し易くするために、スクリュージャッキ63を伸縮調整してターンテーブル59の傾斜角度を直角近くにしておく(ターンテーブル59を垂直状に起立させる)。
【0052】
このようにして準備が整ったら、運搬台車75の前後動機構82を作動させて、束線Tを立脚状態のままターンテーブル59に向けてスライドさせることにより、束線Tを巻取・送出装置Fに転載する。その後、各傾斜部材60…に先端部69…を夫々取付け、さらに各傾斜部材60…を束線Tの内径にほぼ合わせて拡径する。
【0053】
ターンテーブル59への束線Tの据え付け後、スクリュージャッキ63を操作してターンテーブル59を所定傾斜角度にて傾斜させる。この場合、ターンテーブル59の回転中心を、巻取・送出装置Fの重心とほぼ合致させることが望ましい。このようにして、束線Tの巻取・送出装置Fへの装着が完了したら、必要ならば巻取・送出装置Fを所定の布設現場まで搬送し、その後、束線Tから線状体を口出しして、モータ68を作動させれば延線作業を行うことができる。この場合、連結治具85にて連結された運搬台車75がアウトリガーの役割を果たすので、安定した送出しが行い得る。
【0054】
ところで、図18は、束線Tを巻取・送出装置Fに転載する上記運搬台車75を省略した場合であって、ベースフレーム1にアウトリガー86を付設し、このアウトリガー86の延出バーを利用してその上に鉄板87をターンテーブル59の前面側に配置している。そして、鉄板87の端部にスロープ88を連設している。なお、図18では図面手前側に傾斜するスロープを図示している。
【0055】
このようにすれば、束線Tを巻取・送出装置Fの近傍まで運搬した後、束線Tを立脚状態で回転させながらスロープ88を昇らせてターンテーブル59の中心前方まで回転搬送することができ、その後は束線Tをターンテーブル59側へ倒すようにして転載すれば良い。このときも、各傾斜部材60…から先端部69…を取外し、ガイド部5を縮径状態としておく。
【0056】
以上、巻取・送出装置Fを束線Tの巻取りと送出しの両方に用いた場合を説明したが、工場にて線状体Sを巻取って円環状の束線Tを形成する場合は、図19に示すような巻取装置89を使用するも良い。この巻取装置89は、キャスター90…及びアウトリガー91…が付設されたベースフレーム1と、ベースフレーム1に回転自在に設けられた鉛直状の回転軸92と、ギヤを介して回転軸92を駆動するモータ93と、回転軸92の上端に設けられたガイド枠94と、を備え、ガイド枠94は大径の下枠95と、小径の上枠96と、上枠96と下枠95を連結する連結部97とから成る。
【0057】
この巻取装置89を用いて線状体を巻取りする場合、線状体の端初を連結部97に固定し、モータ93を駆動してガイド枠94を巻取方向に回転すれば良い。このとき、線状体が均一に巻取られるよう作業者が線状体を上下に移動させて巻取位置を変更する。なお、巻取後は、円環状に形成された束線の複数箇所を締結部材にて締結し、束線をガイド枠94から例えばホイストを用いて取出す。
【0058】
なお、この巻取・送出装置F(第2の実施の形態)は上記説明に限定されず、種々変更可能である。例えば、ガイド部5の各傾斜部材60…の間隔を拡縮させるための回動機構74をターンテーブル59の背面側に配置し、本装置の一層のスリム化を図るようにしても良い。また、図18に於て、鉄板87及びスロープ88を用いた束線Tの転がし搬送に替えて、ベースフレーム1からターンテーブル59の前方にチェーン式の吊り上げフック等を設け、束線Tを前方に配置した後に、該フックで束線Tを吊り上げてターンテーブル59に取付けるようにようにしても良い。
【0059】
また、延線時の機動性を高める等のために、ベースフレーム1の上に回動板を設置し、その上にターンテーブル59を設けて、ターンテーブル59を首振り可能とするも好ましい。また、モータ68の電源となる発電機を別途搭載するも良く、あるいはモータに替えて発動機を搭載するようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0061】
(請求項1によれば)線状体Sを工場から束線の状態で出荷し、これを束線のまま布設現場まで運搬し、その後さらに束線のまま送出装置の回転枠部3に外嵌状に取付けして、束線の線状体Sを延線するといったドラムレス工法が、高層ビル用の幹線ケーブルのように束線化した場合に大重量となってしまう線状体Sであっても、容易に達成することができる。
【0062】
また、このドラムレス工法では、製品化された束線Tを保持するドラム及び梱包材を省略することができるため、現場にて梱包材を分解して発生する廃材が無くなると共に、ドラム回収作業が不要となる。即ち、廃材ドラムが発生せず省資源に貢献できると共に、廃材ドラムの廃却運送費及び廃却費が不要となる(コストが低減する)。
また、束線Tをそのまま運搬車両Kに積載することができるため、積載効率が向上し、1回当たりの搬送量を増加することができる(運送コストが低減する)。
また、ドラムレスでありながら線状体Sの延線作業を容易かつ能率良く行うことができる
【0063】
また、送出装置のターンテーブル59が傾斜立脚状とされているため、安定して巻取り・送出しすることができる。また、運搬台車75により束線Tを立脚状態に保持することができ、狭所への運搬も容易に行い得る。また、前後動機構82を備えているため、束線Tの回転枠部3への転載を容易に行うことができる。この際、運搬台車75と送出装置とを連結固定するので確実かつ安全に転載作業を行うことができ、また回転枠部3を回転させて延線するときも連結固定状態のままにしておけば、送出装置のアウトリガーとして運搬台車75を利用できて安定した送出しが行えるという利点もある。
【0064】
(請求項によれば)製品化された束線Tを保持するドラム及び梱包材を省略し、巻取・送出装置に直接束線Tを装着することができるため、現場にて梱包材を分解して発生する廃材が無くなると共に、ドラム回収作業が不要となる。また、ドラムレスでありながら線状体Sの延線作業、及び、線状体Sの巻取回収作業を容易かつ能率良く行うことができる。
また、工場においては、ドラムの省略によって、束線Tの在庫場所の省スペース化となる。
また、ベースフレーム1に車輪を設けて可搬式とした場合、束線Tを横方向に寝かせた状態で運搬する場合に比べて、幅方向に広いスペースを要せず狭所への運搬を容易とすることが可能となる。
【0065】
また、切換アーム体9の平行・垂直切換構造が簡単である。また、平行状態においては、切換アーム体9を水平部材6の鞘管 28 内に収納することができるため、紛失を防止することができると共に、前方へ大きく突出させず邪魔とならない。
【0066】
(請求項によれば)前鍔部8の平行状態に於て、ガイド部5から束線Tをスムースに装着することができる。
(請求項4によれば)ベースフレーム1にアウトリガー 86 を設けることにより、線状体Sの巻取り・送出しの際に装置全体を安定させることができる。
また、ベースフレーム1にキャスター 11 …を設けることにより、布設現場での束線Tの運搬や延線を容易とすることができる。
【0067】
(請求項によれば)製品化された束線Tを保持するドラム及び梱包材を省略し、巻取・送出装置に直接束線Tを装着することができるため、現場にて梱包材を分解して発生する廃材が無くなると共に、ドラム回収作業が不要となる。
また、ドラムレスでありながら線状体Sの巻取作業及び送出作業を容易かつ能率良く行うことができる。このとき、ターンテーブル59が傾斜立脚状とされているため、垂直立脚させた場合に比べて安定して巻取り・送出しすることができる。
また、工場においては、ドラムの省略によって、束線Tの在庫場所の省スペース化となる。
また、ベースフレーム1に車輪を設けて可搬式とした場合、束線Tを横方向に寝かせた状態で運搬する場合に比べて、幅方向に広いスペースを要せず狭所への運搬を容易とすることが可能となる
【0068】
また、線状体Sの巻取量や最小許容曲げ半径に応じてその巻取径を調整することができる。また、円環状の束線Tを回転枠部3に取付ける場合も、ガイド部5を縮径状態として束線Tを嵌め込み、その後に拡径するといった動作を行うことができ、束線Tの内径に対応して確実に保持することができる。
また、ベースフレーム1にアウトリガー86を設けることにより、線状体Sの巻取り・送出しの際に装置全体を安定させることができる。
また、ベースフレーム1にキャスター11…を設けることにより、布設現場での束線Tの運搬や延線を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】ガイド部拡縮機構を説明する要部断面図である。
【図4】制動手段を示す構成説明図である。
【図5】切換アーム体の水平部材への取付構造を示す要部断面正面図である。
【図6】切換アーム体の起立状態を示す説明図である。
【図7】切換アーム体の平行状態を示す説明図である。
【図8】線状体の巻取作業を示す説明図である。
【図9】束線の運搬作業を示す説明図である。
【図10】束線の保管状態を示す説明図である。
【図11】束線の他の保管状態を示す説明図である。
【図12】線状体の送出作業を示す説明図である。
【図13】巻取・送出装置の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図14】正面図である。
【図15】運搬台車を示す一部破断正面図である。
【図16】運搬台車を示す側面図である。
【図17】運搬台車から巻取・送出装置へ束線を転載する状態を説明する側面図である。
【図18】束線を巻取・送出装置へ取付ける他の方法を説明する側面図である。
【図19】巻取装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム
2 回転駆動機構
3 回転枠部
4 後鍔部
5 ガイド部
6 水平部材
6a 前端
7 ガイド部拡縮機構
8 前鍔部
9 切換アーム体
11 キャスター
28 鞘管
29 前方開口部
30 貫孔
59 ターンテーブル
60 傾斜部材
75 運搬台車
82 前後動機構
86 アウトリガー
外径
K 運搬車両
P 水平軸心
S 線状体
T 束線
X 中心軸

Claims (5)

  1. 回転枠部を有する巻取装置と、回転枠部を有する送出装置を使用するドラムレス工法であって、
    上記送出装置の回転枠部は、ベースフレーム上に傾斜立脚されたターンテーブルと、該ターンテーブルに円筒面上に配設された複数本の傾斜部材にて構成されたガイド部とを備え、
    回転駆動される上記巻取装置によって線状体を巻取って円環状に束線を形成し、該束線を上記巻取装置から取出し運搬車両に積載して束線布設現場へ運搬し、
    該束線を立脚状態として保持できかつ束線を立脚状態のまま該束線の中心軸の前後方向に移動自在な前後動機構を備える運搬台車を、束線の運搬車両からの荷降し箇所付近に配置し、束線を荷降ろしして立脚状態で上記運搬台車に載置・保持し、その後、送出装置の上記ターンテーブルに束線を対面させた状態で運搬台車と該送出装置とを連結固定し、運搬台車の上記前後動機構を作動させて束線をターンテーブル側へ移動させて上記ガイド部に向けて転載し、
    その後、上記送出装置の上記回転枠部に外嵌状に取付けられた上記束線を布設部位に送出することを特徴とするドラムレス工法。
  2. ベースフレームと、該ベースフレームに水平軸心廻りに回転可能に取付けられた回転枠部と、該回転枠部を駆動する回転駆動機構とを備え、該回転枠部は、後鍔部と、円筒面上に配設された複数本の水平部材にて構成されて径方向に拡縮可能に上記後鍔部に設けられたガイド部と、該ガイド部を径方向に拡縮させるためのガイド部拡縮機構と、上記水平軸心に関して平行・垂直切換可能として複数本の上記水平部材の前端に取付けられた複数本の切換アーム体から成る前鍔部と、を具備し
    上記水平部材が、径方向に貫孔を有しかつ前方開口部を有する鞘管を備え、上記貫孔に上記切換アーム体を差込状に取付けて水平軸心に垂直な起立状態に切換え、上記前方開口部に上記切換アーム体を差込んで平行状態に切換えるように構成したことを特徴とする束線の巻取・送出装置。
  3. 前鍔部を形成する複数本の切換アーム体を、水平軸心と平行に切換えた平行状態で、複数本の水平部材から形成されたガイド部の外径と同一径乃至それ以下の径の円筒面上にあるように設定した請求項記載の束線の巻取・送出装置。
  4. ベースフレームにキャスターを付設し、かつ、ベースフレームを地面に安定固定するためのアウトリガーを設けた請求項2又は3記載の束線の巻取・送出装置。
  5. 線状体を束線状態として運搬可能であると共に、線状体の束線状態への蓄線並びに束線状態からの線状体の繰出しを可能とする束線の巻取・送出装置であって、ベースフレームの上に、ターンテーブルが伸縮自在なスクリューシャフトによって傾斜角度を調整自在として取付けられ、上記ターンテーブルには線状体が巻回される複数本の傾斜部材から成るガイド部が設けられ
    該ガイド部が、上記ターンテーブルの径方向に移動自在に設けられ、
    さらに、上記ベースフレームにキャスターを付設し、かつ、上記ベースフレームを地面に安定固定するためのアウトリガーを設けたことを特徴とする束線の巻取・送出装置。
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