JPH11278367A - 懸吊用ジョイント - Google Patents

懸吊用ジョイント

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JPH11278367A
JPH11278367A JP12264398A JP12264398A JPH11278367A JP H11278367 A JPH11278367 A JP H11278367A JP 12264398 A JP12264398 A JP 12264398A JP 12264398 A JP12264398 A JP 12264398A JP H11278367 A JPH11278367 A JP H11278367A
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JP
Japan
Prior art keywords
ring member
wire rope
ship
joint
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP12264398A
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English (en)
Inventor
Takashi Owada
隆 大和田
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REPPU JAPAN KK
Original Assignee
REPPU JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素早くかつ確実に掛合でき、不安定な作業姿
勢でも容易に掛合作業を行うことができる懸吊用ジョイ
ントを提供する。 【解決手段】 母船に配設された昇降装置により巻回さ
れるワイヤロープ7と、上記母船に搭載され該昇降装置
により船上と水上との間で昇降される小型船舶3に配置
された一斉離脱装置10とを連結する懸吊用ジョイント
11において、該懸吊用ジョイント11を、上記ワイヤ
ロープ7を挿通支持する挿通孔を有する環部材21と、
該環部材21に一体形成された支持軸に相対回転可能に
連結され、上記挿通孔より大きい長孔21dを有するリ
ング部材21とから構成し、該リング部材21を上記一
斉離脱装置10に掛脱可能に掛合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母船に搭載された
小型船舶をワイヤロープを介して懸吊支持するようにし
た懸吊用ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、海上における警備や救助を行う
巡視船等では、目標地点に速やかに到達するために小型
高速艇を搭載し、出動時には船体速度を落とすことなく
高速艇を瞬時に海上に降下着水させ、回収時には船体に
素早く引き上げる昇降装置が配設されている。
【0003】このような昇降装置の一例として、従来、
図6,図7に示すように、小型船舶(高速艇)30に取
付けられた一斉離脱装置31に懸吊部材32を介してワ
イヤロープ33を連結し、このワイヤロープ33を不図
示の母船(巡視船)に配設されたウインチにより巻回す
る構造が一般的である。この懸吊部材32は、ジョイン
ト32の一方側にワイヤロープ33を嵌装するととも
に、他方側に環状のエンドリング35(ロング・リン
グ)を嵌装した構造のもので、該エンドリング35が上
記一斉離脱装置31のフック31aに掛脱可能に掛合し
ている。
【0004】そして出動時には、ウインチによりワイヤ
ロープ33を巻き戻すと小型船舶30は母船から海上に
投下され、この着水と略同時に一斉離脱装置31のフッ
ク31aが開いてエンドリング35が解放される。また
回収時にはエンドリング35をフック31aに掛合させ
ることにより拘束し、この状態でワイヤロープ33を巻
き上げることにより小型船舶30を引き上げる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では、エンドリングがジョイントに対して何れ
の方向にも自在に動くことから、該エンドリングが動か
ないようにジョンイトとともに強く把持した状態で一斉
離脱装置に掛合させる必要があり、掛合作業に手間取る
という問題がある。特に海面の起伏が大きい不安定な作
業姿勢の場合には、素早くかつ確実に掛合することが困
難な場合がある。
【0006】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、素早くかつ確実に掛合でき、不安定な作業姿
勢でも容易に掛合作業を行うことができる懸吊用ジョイ
ントを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、母船に配設さ
れた昇降装置により巻回されるワイヤロープと、上記母
船に搭載され該昇降装置により船上と水上との間で昇降
される小型船舶に配置された一斉離脱装置とを連結する
懸吊用ジョイントにおいて、該懸吊用ジョイントを、上
記ワイヤロープを挿通支持する挿通孔を有する環部材
と、該環部材に一体形成された支持軸に相対回転可能に
連結され、上記挿通孔より大きい長孔を有するリング部
材とから構成し、該リング部材を上記一斉離脱装置に掛
脱可能に掛合したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図5は、本発明の
一実施形態による懸吊用ジョイントを説明するための図
であり、図1,図2は小型船舶の懸吊状態を示す図、図
3,図4は懸吊用ジョイントの平面図,正面図、図5は
昇降装置の構成図である。
【0009】図5において、1は母船2に配設された昇
降装置であり、この昇降装置1は、母船2に搭載された
小型船舶3をクレードル4により懸吊支持し、該母船2
に配置されたウインチ6によりワイヤロープ7を介して
小型船舶3をクレードル4とともに船上と海上との間で
昇降するように構成されている。
【0010】上記クレードル4は、船体の前後方向に間
隔をあけて配置された一対のクレードル本体15間に不
図示の横架,縦架を架設してなる逆鳥居形状のものであ
る。また上記各クレードル本体15は、直線状に延びる
円筒体15aの下端部に横断面コ字状の摺動部材15b
を溶接固定し、該摺動部材15b内に複数個のローラ8
を回転自在に配置するとともに、上記摺動部材15bを
船外側に湾曲形成してなる大略逆J字状のものである。
【0011】上記母船2のデッキ2a上には前後一対の
ガイドレール9が配設されており、各ガイドレール9は
大略台形状のガイド本体9aにガイドポスト9bを固定
した構造のもので、該ガイド本体9aの上面には上記ク
レードル本体15の各ローラ8が転接するガイド面9c
が形成されており、該ガイド面9cは海面に向かって傾
斜している。
【0012】また上記各ガイドポスト9bの上端には上
記ワイヤロープ7を巻回支持するプーリ22が軸支され
ており、該ワイヤロープ7は中間プーリ23,24を介
して上記ウインチ6のドラム6aに巻回されている。該
ドラム6aには不図示のモータが接続されており、該モ
ータはドラム6aを回転させることによりワイヤロープ
7を巻き上げる。ここで、ワイヤロープ7を巻き戻す場
合(小型船舶の下降時)、モータを用いることなくウイ
ンチ6のクラッチを開放し、これにより小型船舶3の自
重でもって重力降下させるものである。
【0013】上記小型船舶3の船首,及び船尾にはそれ
ぞれ一斉離脱装置10が配置されている。この一斉離脱
装置10と上記ワイヤロープ7とが本実施形態の特徴を
なすジョイント11により連結されており、これにより
上記小型船舶3は昇降装置1により昇降可能に懸吊支持
されている。上記一斉離脱装置10は小型船舶3に固定
された基台12に鉤状のフック13を開閉可能に軸支し
た構造のものである。
【0014】そして上記ジョイント11は、環部材20
とリング部材21とを相対回転可能に連結した構造のも
のである。この環部材20は、挿通孔20aが形成され
た環板部20bに座板部20cを一体形成するととも
に、該座板部20cの下面に支持軸20dを一体に突出
形成して構成されており、上記挿通孔20aにワイヤロ
ープ7の端末ループ7aが嵌装されている。
【0015】上記リング部材21は、支持孔21aが形
成された筒体部21bにU字状に屈曲形成されたリング
本体21cを肉盛り溶接して構成されている。このリン
グ本体21cの長孔21dは環部材20の挿通孔20a
より大きく、かつリング本体21cを把持した状態で上
記一斉離脱装置10に容易に掛合できる大きさに設定さ
れている。
【0016】上記筒体部21bの支持孔21a内には上
記環部材20の支持軸20dが挿入されており、該支持
軸20dの先端部には厚板の座金25が肉盛り溶接され
ている。これにより環部材20とリング部材21とは相
対回転自在に連結されており、上記ワイヤロープ7の捩
じれを吸収するようになっている。また上記座板部20
cと筒体部21bとの間にはワッシャ26が介設されて
いる。なお、このワッシャ26は別部品により構成して
もよく、また上記座板部20cの下面に一体形成しても
よい。
【0017】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態の昇降装置1は、上述のように海上での
警備や救助を行う際に母船2の船体速度を落とすことな
く小型船舶3を瞬時に海上に投下するもので、投下され
た小型船舶3は直ちに目標地点に高速航行することとな
る。
【0018】即ち、出動時にはウインチ6によりワイヤ
ロープ7を巻き戻すと、クレードル4がガイドレール9
に沿って母船2から図5に示す→印方向に瞬時に降下
し、クレードル4とともに小型船舶3が海上に投下さ
れ、着水と同時に一斉離脱装置10のフック13が開い
てジョイント11を解放する。また回収時にはジョイン
ト11を把持し、これを一斉離脱装置10に掛合させる
ことにより拘束し、この状態でウインチ6によりワイヤ
ロープ7を巻き上げることにより、小型船舶3とともに
クレードル4をガイドレール9上に引き上げる。
【0019】本実施形態によれば、上記ジョイント11
をワイヤロープ7が嵌装される環部材20と、該環部材
20に相対回転自在に連結されたリング部材21とから
構成し、該リング部材21の長孔21dを挿通孔20a
より大きく、かつ把持した状態で一斉離脱装置10に掛
合可能な大きさとしたので、リング部材21は環部材2
0に対して回転のみ可能となり、他の方向への動きは規
制されることとなる。
【0020】これにより回収時にはリング部材21を直
接把持し、又は該リング部材21の回転を阻止する程度
で把持して一斉離脱装置10に掛合することができ、素
早くかつ確実に掛合作業を行うことができ、速やかに回
収を行うことができる。その結果、海面の起伏が大きい
不安定な作業姿勢の場合にも素早くかつ確実に掛合を行
うことができ、作業性を向上できる。また従来のエンド
リングが不要になることから、重量軽減に寄与できると
ともに、コストを低減できる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明に係る懸吊用ジョイ
ントによれば、ワイヤロープを挿通支持する挿通孔を有
する環部材と、該環部材に一体形成された支持軸に相対
回転可能に連結され、上記挿通孔より大きく、かつ一斉
離脱装置に掛脱可能な長孔を有するリング部材とから構
成したので、リング部材は回転のみ可能となり、他の方
向への動きは規制されることから、該リング部材の取り
扱いを容易にでき、一斉離脱装置に素早くかつ確実に掛
合することができる効果がある。これにより海面の起伏
が大きい不安定な作業姿勢の場合にも素早くかつ確実に
作業を行うことができ、作業性を向上できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による小型船舶の懸吊用ジ
ョイントを説明するための懸吊状態を示す図である。
【図2】上記ジョイントの掛脱状態を示す図である。
【図3】上記ジョイントの平面図である。
【図4】上記ジョイントの正面図である。
【図5】上記小型船舶の昇降装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 昇降装置 2 母船 3 小型船舶 7 ワイヤロープ 10 一斉離脱装置 11 ジョイント 20 環部材 20a 挿通孔 20d 支持軸 21 リング部材 21d 長孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による小型船舶の懸吊用ジ
ョイントを説明するための懸吊状態を示す図である。
【図2】上記ジョイントの掛脱状態を示す図である。
【図3】上記ジョイントの平面図である。
【図4】上記ジョイントの正面図である。
【図5】上記小型船舶の昇降装置を示す構成図である。
【図6】従来の懸吊用ジョイントを示す図である。
【図7】従来の懸吊用ジョイントを示す図である。
【符号の説明】 1 昇降装置 2 母船 3 小型船舶 7 ワイヤロープ 10 一斉離脱装置 11 ジョイント 20 環部材 20a 挿通孔 20d 支持軸 21 リング部材 21d 長孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母船に配設された昇降装置により巻回さ
    れるワイヤロープと、上記母船に搭載され該昇降装置に
    より船上と水上との間で昇降される小型船舶に配置され
    た一斉離脱装置とを連結する懸吊用ジョイントにおい
    て、該懸吊用ジョイントを、上記ワイヤロープを挿通支
    持する挿通孔を有する環部材と、該環部材に一体形成さ
    れた支持軸に相対回転可能に連結され、上記挿通孔より
    大きい長孔を有するリング部材とから構成し、該リング
    部材を上記一斉離脱装置に掛脱可能に掛合したことを特
    徴とする懸吊用ジョイント。
JP12264398A 1998-03-27 1998-03-27 懸吊用ジョイント Pending JPH11278367A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12264398A JPH11278367A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 懸吊用ジョイント

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JP12264398A JPH11278367A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 懸吊用ジョイント

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JPH11278367A true JPH11278367A (ja) 1999-10-12

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JP12264398A Pending JPH11278367A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 懸吊用ジョイント

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112372A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Mitsui O S K Lines Ltd 救命艇の回収方法
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