JP4161334B2 - 水中浮遊物揚収支援装置及び方法 - Google Patents

水中浮遊物揚収支援装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水中探査等に用いられる潜水艇等の水中航走体、気象ブイ等の回収を必要とする水中浮遊物を吊り上げて母船に揚収するための水中浮遊物揚収支援装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、回収を必要とする水中浮遊物である例えば水中航走体を母船に揚収する際に、水中航走体の背中に設けられた逆U字状の係留具に母船の揚重機から垂れ下がっている吊索の先端に取り付けられたフックを係留する作業を、母船とは別のボートに乗船した人がフックを手に持って水中航走体に近づき、水中航走体の係留具に引っかけて係留していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の回収を必要とする水中浮遊物を母船に揚収する際に、母船の揚重機から垂れ下がっている吊索の先端に取り付けられたフックをボートに乗船した人が手に持って水中浮遊物に近づき、その係留具に引っかけて係留するという人手による作業では、荒天時には危険であるという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、水中浮遊物を母船に揚収する際に、水中浮遊物の係留具への母船の揚重機から吊り下げられている吊索の先端に設けられたフックの係留を母船上から操作して行うようにし、安全性の確保と作業の省力化を図ることができる水中浮遊物揚収支援装置及び方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る水中浮遊物揚収支援装置は、母船に設けられた揚重機と、揚重機から吊り下げられ、先端にフックを有する吊索と、フックに接続され、フックをガイドするフックガイド索と、フックガイド索に一端が接続され、他端側が係留鉤であるロープリードフックと、該ロープリードフックの一端側に取り外し可能に接続された係留ロッドと、該係留ロッドに一端端側が固定され、他端側が該係留鉤内面に押接されているガイドスプリングとを有し、母船上から該ロープリードフックの係留鉤を水中浮遊物の係留具に引っかけるロープリード吊り具とを備えている。
【0006】
また、上記ロープリード吊り具はそのロープリードフックの係留鉤の先端に取り付けられ、ガイドスプリングの抜け止めをするストッパースプリングを有している。
さらに、上記揚重機にバランサ用アームを設け、そのバランサ用アームに、先端がフックに接続されたロープを常時水中浮遊物と略同程度の重さの力で牽引し、ロープをそれ以上の力で繰り出し、それ以下の力で巻き込む緩衝装置を設けている。
【0007】
また、本発明に係る水中浮遊物揚収支援方法は、上記記載の水中浮遊物揚収支援装置を用いる水中浮遊物揚収支援方法であって、回収を必要とする水中浮遊物の係留具に母船からロープリード吊り具のロープリードフックの係留鉤をガイドスプリングを通過させて引っかける工程と、水中浮遊物の係留具にロープリードフックの係留鉤を引っかけた状態で係留ロッドを手元に引き込み係留ロッドをロープリードフックから取り外す工程と、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に通す工程と、水中浮遊物の係留具にフックガイド索が通された状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックを手元まで手繰り寄せる工程と、ロープリードフックに接続されているフックガイド索が手元にきたら、さらにフックガイド索を手繰り寄せ、フックガイド索と接続されているフックを水中浮遊物の係留具に引っかけて係留する工程と、水中浮遊物の係留具にフックを係留したら、母船に設けられた揚重機を操作して吊索を巻き上げることにより水中浮遊物を水面から吊り上げて母船に収容する工程とからなるものである。
【0008】
本発明においては、回収を必要とする水中浮遊物を水中から母船に揚収する場合に、回収を必要とする水中浮遊物の係留具に母船からロープリード吊り具のロープリードフックの係留鉤をガイドスプリングを通過させて引っかけ、水中浮遊物の係留具にロープリードフックの係留鉤を引っかけた状態で係留ロッドを手元に引き込み係留ロッドをロープリードフックから取り外し、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に通し、しかる後に水中浮遊物の係留具にフックガイド索が通された状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックを手元まで手繰り寄せ、ロープリードフックに接続されているフックガイド索が手元にきたら、さらにフックガイド索を手繰り寄せ、フックガイド索と接続されているフックを水中浮遊物の係留具に引っかけて係留したら、母船に設けられた揚重機を操作して吊索を巻き上げることにより水中浮遊物を水面から吊り上げて母船に収容するようにしたから、従来のようにボートを使用せずに水中浮遊物の係留具へのフックの係留を母船上からロープリード吊り具を操作して容易に行うことができ、安全性が確保され、作業の省力化を図ることができる。
【0009】
また、そのロープリード吊り具は係留鉤を有するロープリードフックと、それに接続された係留ロッドと、係留ロッドに一端端側が固定され、他端側が該係留鉤内面に押接されているガイドスプリングとからなり、ロープリードフックと係留ロッドとが取り外し可能に接続されているから、水中浮遊物の係留具に母船からロープリード吊り具のロープリードフックの係留鉤を引っかけ、その状態で係留ロッドを手元に引き込むことにより、係留ロッドがロープリードフックから取り外され、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている状態で、ロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に簡単に通すことができることとなった。
【0010】
さらに、ロープリード吊り具はロープリードフックの係留鉤の先端に取り付けられ、該ガイドスプリングの抜け止めをするストッパースプリングを有しているから、係留ロッドを手元に引き込んで係留ロッドがロープリードフックから取り外され、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている場合に、ガイドスプリングが係留鉤から抜けるのをストッパースプリングが抜け止めするため、確実にロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に通すことができる。
【0011】
また、揚重機にバランサ用アームを設け、そのバランサ用アームに、先端がフックに接続されたロープを常時水中浮遊物と略同程度の重さの力で牽引し、ロープをそれ以上の力で繰り出し、それ以下の力で巻き込む緩衝装置を設けているから、フックが水中浮遊物の係留具の近傍位置に来たところからフックリード索とフックガイド索を一緒に引っ張ってフックを水中浮遊物の係留具に引っかけて係留するまでの間とフックを水中浮遊物の係留具に係留したときから係留具にフックが係留された水中浮遊物を吊索を巻き上げることにより水面から吊り上げるまでの間に、波によって水中浮遊物の位置が上下して水中浮遊物の吊下力が変動しても緩衝装置がロープを繰り出したり、巻き込んだりして水中浮遊物の上下動を吸収するため、フックが水中浮遊物にぶつかったり、係留具から外れることがなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態1の水中浮遊物揚収支援装置の要部を示す構成図、図2は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を示す正面図、図3は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を示す一部を破断した平面図、図4は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を分解した状態を示す正面図、図5は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具の変形例を示す正面図、図6は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具の変形例を示す一部を省略した平面図、図7は同水中浮遊物揚収支援装置を用いて水中浮遊物を揚収する過程を示す説明図、図8は同水中浮遊物揚収支援装置を用いて水中浮遊物を揚収する過程を示す説明図、図9は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を用いて水中浮遊部の係留具にフックガイド索を通す過程を示す説明図、図10は同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を用いて水中浮遊部の係留具にフックガイド索を通す過程を示す説明図である。
【0013】
図において、1は例えば水中航走体2を水中から揚収するための母船である。3は母船1に設けられた揚重機、4は揚重機3のクレーン、5はクレーン4に搭載された巻上装置、6は揚重機3のクレーン4から吊り下げられ、巻上装置5によって巻き上げられる吊索、7は吊索6の先端に取り付けられたフックである。このフック7はフック本体7aと、フック本体7aの基端に設けられ、吊索6が取り付けられる吊索用連結輪7bと、吊索用連結輪7に回動自在に取り付けられ、フック本体7aのフック口を開閉するL字状の抜け止め部材7cと、フック本体7aの先端に設けられたフッキング索接続部7dと、バランサ索接続部7eとから構成されている。
【0014】
8はフック7のフッキング索接続部7dに接続されたフッキングリード索、9はフッキングリード索8におけるフック本体7aの先端側に挿着されたフック先端側からフックガイド索に至るに従い次第に先細りとなり、全長が可撓性を有するフック挿入ガイド筒で、金属コイルバネで形成されている。
【0015】
11は揚重機3のクレーン4に設けられたバランサ用アーム、12はバランサ用アーム11から吊り下げた状態に設けられた緩衝装置で、ワイヤロープ13を水中航走体2と略同程度の重さの力で牽引している。14は一端がワイヤロープ13に接続され、他端がフック7のバランサ索接続部7eに接続されたバランサリード索である。16はフッキングリード索8に接続された太いロープで形成されたフックガイド索で、後述するロープリード吊り具20に繋がれる。18は水中航走体2に設けられ、フックガイド索16が係留される逆U字状の係留具である。
【0016】
図2に示すように、ロープリード吊り具20はフックガイド索16に一端が接続され、他端側が係留鉤22である略L字状で軽量な材質である例えばアルミニウム製のロープリードフック21と、ロープリードフック21の一端側に取り外し可能に接続された軽量な材質である例えばグラスファイバー製の係留ロッド23と、係留ロッド23に一端端側が固定され、他端側が係留鉤22内面に押接されているU字状のガイドスプリング24と、ロープリードフック21の係留鉤22の先端に取り付けられ、ガイドスプリング24の抜け止めをするコ字状のストッパースプリング25とで構成されている。21aはロープリードフック21の一端に設けられ、フックガイド索16が接続されるロープ接続穴である。
【0017】
26はロープリードフック21の一端側に設けられた接続用筒、27は接続用筒26の内部に設けられた嵌合凹部、28は接続用筒26の内部に設けられた回り止めピン、29は係留ロッド23の先端に設けられ、ロープリードフック21の接続用筒26に挿着される接続桿、30は係留ロッド23の接続桿29先端側に形成され、接続用筒26の回り止めピン28と係合して係留ロッド23の回り止めを行う回り止め溝、31は接続桿29の内部に設けられ、スプリング32で常時突出するように付勢された嵌合ボール、33は接続桿29の内部に設けられ、スプリング32を固定し、かつスプリング32の弾性力を調節する調整ネジである。
35は係留ロッド23に対対してガイドスプリング24の一端端側を固定する固定紐、36は係留ロッド23に設けられ、ガイドスプリング24の動きを規制する規制ピンである。
【0018】
そして、ロープリードフック21の接続用筒26に係留ロッド23の接続桿29が装着されたとき、接続桿29の嵌合ボール31が接続用筒26の嵌合凹部27に嵌合してロープリードフック21と係留ロッド23とが接続され、ロープリードフック21に対して係留ロッド23を強く引き抜けば、嵌合ボール31が内部に引き込み、嵌合ボール31と嵌合凹部27との嵌合が解除されてロープリードフック21に対して係留ロッド23が取り外せるように構成されている。
また、この係留ロッド23はガイドスプリング24と接続桿29を有する係留ロッド本体37と係留ロッド本体37に対してネジ込み接続される長い竿38とで構成されている。
【0019】
図5及び図6はロープリード吊り具20の変形例を示すもので、この変形例では、ロープリードフック21に対して係留ロッド23が取り外せるように接続される構成として、上述した接続用筒26の嵌合凹部27と接続桿29のスプリング32で常時突出するように付勢された嵌合ボール31の代わりに、先端が内側に折れ曲がった係止板バネ40を係留ロッド23の先端外周にネジ41で取り付けたものである。
そして、ロープリードフック21の接続用筒26に係留ロッド23の接続桿29が挿着されたとき、係止板バネ40の内側に折れ曲がった先端がロープリードフック21の接続用筒26の端部に係止されるようにしてロープリードフック21と係留ロッド23とが接続され、ロープリードフック21に対して係留ロッド23を強く引き抜けば、ロープリードフック21に対して係止板バネ40が撓んで係止が解除され、係留ロッド23が取り外せるようになっている。
【0020】
次に、本発明の実施の形態1の水中浮遊物揚収支援方法について説明する。
回収を必要とする水中航走体2を水中から母船1に揚収する場合、まず図7の(a)に示すように水中航走体2の約10m近くに母船1が近づいた時、母船1上の乗員がロープリード吊り具20の係留ロッド23を手に持ってその先端に接続されたロープリードフック21の係留鉤22を、図7の(b)及び図9の(a)、(b)に示すようにガイドスプリング24を通過させて水中航走体2の係留具18に引っかける。
次に、図9の(c)、(d)に示すように水中浮遊物2の係留具18にロープリードフック21の係留鉤22を引っかけた状態で係留ロッド23を手元に引き込み係留ロッド23をロープリードフック21から取り外す。
【0021】
さらに、ストッパスプリング25により係留鉤22から抜け止めされたガイドスプリング24の先端側がロープリードフック21の係留鉤22に係留されている状態で係留ロッド23を手元に引き込むと、図9の(e)、(f)に示すようにロープリードフック21とそれに接続されているフックガイド索16が水中浮遊物2の係留具18に通される。
しかる後に、図7の(c)に示すように、水中浮遊物2の係留具18にフックガイド索16が通された状態で係留ロッド23を手元に引き込み、ロープリードフック21を手元まで手繰り寄せる。
そして、ロープリードフック21に接続されているフックガイド索16が手元にきたら、さらにフックガイド索16を手繰り寄せ、図7の(d)に示すようにフックガイド索16と接続されているフック7を水中浮遊物2の係留具18に引っかけて係留する。
【0022】
このとき、フック7の先端はその先端側からフックガイド索16に至るに従い次第に先細りとなるフック挿入ガイド筒13にガイドされるため、フック7は水中航走体2の係留具21にスムーズに引っかかり、それと同時にフック7の抜け止め部材7cがフック口を閉じるため、係留具21に対してフック7が抜け止めされた状態に係留される。
このように、水中航走体2の係留具21にフック7が係留されたら、図8の(g)〜(h)に示すように母船1に設けられた揚重機3のクレーン4上の巻上装置5を駆動させて吊索6を巻き上げて水中航走体2を吊り上げ、しかる後にクレーン4を旋回させ、折り畳んで母船1に水中航走体2を収容する。
【0023】
なお、図8の(e)〜(f)に示すように、水中航走体2の係留具18にフック7を係留したときから係留具18にフック7が係留された水中航走体2を吊索6を巻き上げることにより水面から吊り上げるまでの間に、波により水中航走体2の位置が上下して水中航走体2の吊下力が変動しても、母船1の揚重機3のクレーン4に設けられたバランサ用アーム11に設けられた緩衝装置12はそれから吊り下げられたワイヤロープ13を水中航走体2と略同程度の重さの力で牽引してバランスを取っており、水中航走体2が下降して水中航走体2にそれ以上の力が加わればワイヤロープ13を緩衝装置12から繰り出し、水中航走体2が上昇して水中航走体2の重量が実質的に軽くなればワイヤロープ13を緩衝装置12に巻き込んで水中航走体2の上下動を吸収するため、フック7が水中航走体2にぶつかったり、係留具18から外れることがなくなる。
また、フック7が水中航走体2の係留具18の近傍位置に来たところからフックリード索16を引っ張ってフック7を水中航走体2の係留具21に係留するまでの間の作業の時に波により水中航走体2の位置が上下した場合も、緩衝装置12が上述したのと同様に動作する。
【0024】
このように、母船1上で乗員がロープリード吊り具20の係留ロッド23を操作して水中航走体2の係留具18にロープリードフック21及びそれに接続されているフックガイド索16を通し、さらにフックガイド索16を操作して水中航走体2の係留具18に吊索6が接続されているフック7を係留させてから、母船1に設けられた揚重機3を操作して吊索6を巻き上げ、水中航走体2を吊り上げて母船1に収容するようにしたから、従来のようにボートを使用せずに水中航走体2の係留具18へのフック7の係留を母船1上から操作して容易に行うことができるため、安全性が確保され、作業の省力化を図ることができる。
さらに、ロープリード吊り具20の係留ロッド23はグラスファイバー製であるため、ロープリード吊り具20の軽量化が図られ、しかも係留ロッド23の操作性に影響を与える先端側に取り付けられるロープリードフック21もアルミニウム製として形成され、それに設けられるストッパリング25もU字状のシンプルな構成で軽量化が図られているから、ロープリード吊り具20を最小人数である1人でも操作することが可能となり、極めて操作性のよいものとしている。
【0025】
また、そのロープリード吊り具20は係留鉤22を有するロープリードフック21と、それに接続された係留ロッド23と、係留ロッド23に一端端側が固定され、他端側が該係留鉤内面に押接されているガイドスプリング24とからなり、ロープリードフック21と係留ロッド23とが取り外し可能に接続されているから、水中航走体2の係留具18に母船1からロープリード吊り具20のロープリードフック21の係留鉤22を引っかけ、その状態で係留ロッド23を手元に引き込むことにより、係留ロッド23がロープリードフック21から取り外され、ガイドスプリング24の先端側がロープリードフック21の係留鉤22に係留されている状態で、ロープリードフック21とそれに接続されているフックガイド索16を水中航走体2の係留具18に簡単に通すことができることとなった。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、回収を必要とする水中浮遊物を水中から母船に揚収する場合に、回収を必要とする水中浮遊物の係留具に母船からロープリード吊り具のロープリードフックの係留鉤をガイドスプリングを通過させて引っかけ、水中浮遊物の係留具にロープリードフックの係留鉤を引っかけた状態で係留ロッドを手元に引き込み係留ロッドをロープリードフックから取り外し、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に通し、しかる後に水中浮遊物の係留具にフックガイド索が通された状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックを手元まで手繰り寄せ、ロープリードフックに接続されているフックガイド索が手元にきたら、さらにフックガイド索を手繰り寄せ、フックガイド索と接続されているフックを水中浮遊物の係留具に引っかけて係留したら、母船に設けられた揚重機を操作して吊索を巻き上げることにより水中浮遊物を水面から吊り上げて母船に収容するようにしたから、従来のようにボートを使用せずに水中浮遊物の係留具へのフックの係留を母船上からロープリード吊り具を操作して容易に行うことができ、安全性が確保され、作業の省力化を図ることができるという効果がある。
【0027】
また、そのロープリード吊り具は係留鉤を有するロープリードフックと、それに接続された係留ロッドと、係留ロッドに一端端側が固定され、他端側が該係留鉤内面に押接されているガイドスプリングとからなり、ロープリードフックと係留ロッドとが取り外し可能に接続されているから、水中浮遊物の係留具に母船からロープリード吊り具のロープリードフックの係留鉤を引っかけ、その状態で係留ロッドを手元に引き込むことにより、係留ロッドがロープリードフックから取り外され、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている状態で、ロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に簡単に通すことができるという効果がある。
【0028】
さらに、ロープリード吊り具はロープリードフックの係留鉤の先端に取り付けられ、該ガイドスプリングの抜け止めをするストッパースプリングを有しているから、係留ロッドを手元に引き込んで係留ロッドがロープリードフックから取り外され、ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている場合に、ガイドスプリングが係留鉤から抜けるのをストッパースプリングが抜け止めするため、確実にロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に通すことができるという効果がある。
【0029】
さらに、揚重機にバランサ用アームを設け、そのバランサ用アームに、先端がフックに接続されたロープを常時水中浮遊物と略同程度の重さの力で牽引し、ロープをそれ以上の力で繰り出し、それ以下の力で巻き込む緩衝装置を設けているから、フックが水中浮遊物の係留具の近傍位置に来たところからフックリード索とフックガイド索を一緒に引っ張ってフックを水中浮遊物の係留具に引っかけて係留するまでの間とフックを水中浮遊物の係留具に係留したときから係留具にフックが係留された水中浮遊物を吊索を巻き上げることにより水面から吊り上げるまでの間に、波によって水中浮遊物の位置が上下して水中浮遊物の吊下力が変動しても緩衝装置がロープを繰り出したり、巻き込んだりして水中浮遊物の上下動を吸収するため、フックが水中浮遊物にぶつかったり、係留具から外れることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の水中浮遊物揚収支援装置の要部を示す構成図である。
【図2】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を示す正面図である。
【図3】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を示す一部を破断した平面図である。
【図4】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を分解した状態を示す正面図である。
【図5】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具の変形例を示す正面図である。
【図6】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具の変形例を示す一部を省略した平面図である。
【図7】同水中浮遊物揚収支援装置を用いて水中浮遊物を揚収する過程を示す説明図である。
【図8】同水中浮遊物揚収支援装置を用いて水中浮遊物を揚収する過程を示す説明図である。
【図9】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を用いて水中浮遊部の係留具にフックガイド索を通す過程を示す説明図である。
【図10】同水中浮遊物揚収支援装置のロープリード吊り具を用いて水中浮遊部の係留具にフックガイド索を通す過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 母船
2 水中航走体(水中浮遊物)
3 揚重機
6 吊索
7 フック
16 フックガイド索
18 係留具
20 ロープリード吊り具
21 ロープリードフック
22 係留鉤
23 係留ロッド
24 ガイドスプリング

Claims (4)

  1. 回収を必要とする水中浮遊物を水中から母船に揚収する水中浮遊物揚収支援装置において、
    母船に設けられた揚重機と、
    揚重機から吊り下げられ、先端にフックを有する吊索と、
    フックに接続され、フックをガイドするフックガイド索と、
    フックガイド索に一端が接続され、他端側が係留鉤であるロープリードフックと、該ロープリードフックの一端側に取り外し可能に接続された係留ロッドと、該係留ロッドに一端側が固定され、他端側が該係留鉤内面に押接されているガイドスプリングとを有し、母船上から該ロープリードフックの係留鉤を水中浮遊物の係留具に引っかけるロープリード吊り具と、
    を備えたことを特徴とする水中浮遊物揚収支援装置。
  2. 上記ロープリード吊り具はそのロープリードフックの係留鉤の先端に取り付けられ、ガイドスプリングの抜け止めをするストッパースプリングを有することを特徴とする請求項1記載の水中浮遊物揚収支援装置。
  3. 上記揚重機にバランサ用アームを設け、そのバランサ用アームに、先端がフックに接続されたロープを常時水中浮遊物と略同程度の重さの力で牽引し、ロープをそれ以上の力で繰り出し、それ以下の力で巻き込む緩衝装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2のいずれか記載の水中浮遊物揚収支援装置。
  4. 請求項1に記載の水中浮遊物揚収支援装置を用いる水中浮遊物揚収支援方法であって、
    回収を必要とする水中浮遊物の係留具に母船からロープリード吊り具のロープリードフックの係留鉤をガイドスプリングを通過させて引っかける工程と、
    水中浮遊物の係留具にロープリードフックの係留鉤を引っかけた状態で係留ロッドを手元に引き込み係留ロッドをロープリードフックから取り外す工程と、
    ガイドスプリングの先端側がロープリードフックの係留鉤に係留されている状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックとそれに接続されているフックガイド索を水中浮遊物の係留具に通す工程と、
    水中浮遊物の係留具にフックガイド索が通された状態で係留ロッドを手元に引き込み、ロープリードフックを手元まで手繰り寄せる工程と、
    ロープリードフックに接続されているフックガイド索が手元にきたら、さらにフックガイド索を手繰り寄せ、フックガイド索と接続されているフックを水中浮遊物の係留具に引っかけて係留する工程と、
    水中浮遊物の係留具にフックを係留したら、母船に設けられた揚重機を操作して吊索を巻き上げることにより水中浮遊物を水面から吊り上げて母船に収容する工程と
    からなることを特徴とする水中浮遊物揚収支援方法。
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