JP4482338B2 - 光触媒担持構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、担体の表面上に、第1接着層、第2接着層、光触媒層を順次設けた構造を有する光触媒担持構造体に関する。
従来から、担体上に、接着層を介して光触媒層が形成された光触媒担持構造体が知られている。かかる光触媒担持構造体は、通常担体表面に、接着層形成用塗布液(接着層形成用組成物)を塗布して接着層を形成し、さらにこの接着層上に光触媒活性成分を含有する光触媒層形成用塗布液(光触媒層形成用組成物)を塗布、硬化させることにより光触媒層を形成することにより製造されている(特許文献1、2等)。このような光触媒担持構造体は、レンズ、窓ガラス、粘着フィルム、化粧シート、壁紙、カーテン、ブラインド等のような各種建築材料やインテリア製品等に利用されている。
しかしながら、上述した光触媒担持構造体は、耐候性が要求される場所、特に、長期間に亘って風雨にさらされることがある屋外で使用する場合に、光触媒層が部分的あるいは全面的に担体から剥離して、十分な光触媒活性を発揮できなくなることがあり、問題となっていた。
WO97/00134号公報 WO03/033144号公報
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、高温・高湿度環境下で長時間使用した場合であっても、優れた光触媒活性を発揮する光触媒担持構造体を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、担体上に接着層を介して光触媒層を形成した光触媒担持構造体について鋭意検討を行った。その結果、担体上に形成する接着層を、ポリシロキサン等を含有する樹脂からなる第1の接着層と、複数種のシリコンアルコキシド、その部分加水分解物またはその縮合物を含有する第2の接着層の2層からなるものとすることにより、優れた層間密着性と耐候性を有し、かつ、良好な光触媒活性を発揮する光触媒担持構造体が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の(1)〜(17)の光触媒担持構造体を提供するものである。
(1)担体の表面上に、第1接着層、第2接着層、光触媒層を順次設けた構造を有する光触媒担持構造体であって、前記第1接着層が、シリコン変性樹脂、コロイダルシリカを含有する樹脂、及び式(1)
Figure 0004482338
〔式中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表し、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。nは0〜2の整数を表し、n及びnは0〜3の整数を表し、nは1〜4の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。〕で表される化合物の重縮合反応生成物を含有する樹脂の中から選ばれる少なくとも1種から形成されたものであり、
前記第2接着層が、(a)成分:式(2)
Figure 0004482338
〔式中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表し、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは0〜2の整数を表し、nは0〜3の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。〕で表される化合物、この化合物の部分加水分解物及びその縮合物の中から選ばれる少なくとも1種、並びに
(b)成分:式(3)
Figure 0004482338
(式中、Rはアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。)で表される化合物、この化合物の部分加水分解物及びその縮合物であるオリゴマーの中から選ばれる少なくとも1種から形成されたものであることを特徴とする光触媒担持構造体。
(2)前記第1接着層が、ケイ素を2〜60重量%含有するシリコン変性樹脂、コロイダルシリカを5〜40重量%含有する樹脂、および式(1)
Figure 0004482338
〔式中、Rは、(アミノ蓋、カルボキシル基、又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは0〜2の整数を表し、n及びnは0〜3の整数を表し、nは1〜4の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。〕で表される化合物の重縮合反応生成物を3〜60重量%含有する樹脂の中から選ばれる少なくとも1種から形成されたものであることを特徴とする(1)の光触媒担持構造体。
(3)前記第2接着層が、前記(a)成分と(b)成分とを、重量比で1:10〜10:1の割合で含有する混合物から形成されたものであることを特徴とする(1)又は(2)の光触媒担持構造体。
(4)前記第2接着層が、前記(a)成分、(b)成分及び(c)シランカップリング剤を含む混合物から形成されたものであることを特徴とする(1)〜(3)いずれかの光触媒担持構造体。
(5)前記光触媒層が光触媒複合体から形成されてなり、該光触媒複合体が、光触媒活性成分、及び金属酸化物又は金属水酸化物のゲルを、固形分として、25〜95重量%含有したものであることを特徴とする(1)〜(4)いずれかの光触媒担持構造体。
(6)前記金属酸化物又は金属水酸化物のゲルが、ケイ素酸化物若しくはケイ素水酸化物のゲル、並びにジルコニウム酸化物若しくはジルコニウム水酸化物のゲル、及び/又はアルミニウム酸化物若しくはアルミニウム水酸化物のゲルであることを特徴とする(5)の光触媒担持構造体。
(7)前記ケイ素酸化物又はケイ素水酸化物のゲルが、球状コロイダルシリカ粒子が細長い鎖状に結合してなる鎖状コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする(6)の光触媒担持構造体。
(8)前記球状コロイダルシリカ粒子が、粒子径が10〜50nmである球状コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする(7)の光触媒担持構造体。
(9)前記鎖状コロイダルシリカ粒子が、長さ50〜400nmの鎖状コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする(7)又は(8)の光触媒担持構造体。
(10)前記鎖状コロイダルシリカ粒子が、動的光散乱法による測定粒子径(D1)が40〜300nmであり、D1と窒素ガス吸着法による測定粒子径(D2)の比(D1/D2)が5以上であって、電子顕微鏡観察による5〜20nmの範囲内の一様な太さで一平面内のみの伸長を有する非晶質コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする(7)〜(9)いずれかの光触媒担持構造体。
(11)前記ジルコニウム酸化物又はジルコニウム水酸化物のゲルが、ジルコニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、炭素数1〜4のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物から得られたものであることを特徴とする(6)〜(10)いずれかの光触媒担持構造体。
(12)前記ジルコニウム酸化物又はジルコニウム水酸化物のゲルが、150℃で乾燥後の比表面積が100m/g以上の多孔質ゲルであることを特徴とする(6)〜(11)いずれかの光触媒担持構造体。
(13)前記アルミニウム酸化物又はアルミニウム水酸化物のゲルが、アルミニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、炭素数1〜4のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物から得られたものであることを特徴とする(6)〜(12)いずれかの光触媒担持構造体。
(14)前記アルミニウム酸化物又はアルミニウム水酸化物のゲルが、150℃で乾燥後の比表面積が100m/g以上の多孔質ゲルであることを特徴とする(6)〜(13)いずれかの光触媒担持構造体。
(15)前記光触媒複合体が、鎖状コロイダルシリカ粒子を、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して5〜50重量%含有し、光触媒活性成分を、光触媒複合体全体に対して5〜60重量%含有することを特徴とする(7)〜(14)いずれかの光触媒担持構造体。
(16)前記光触媒複合体が、ジルコニウム酸化物又はジルコニウム水酸化物のゲルを、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して5〜40重量%含有することを特徴とする(6)〜(15)いずれかの光触媒担持構造体。
(17)前記光触媒複合体が、アルミニウム酸化物又はアルミニウム水酸化物のゲルを、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して20〜90重量%含有することを特徴とする(6)〜(16)いずれかの光触媒担持構造体。
本発明の光触媒担持構造体は、2層の接着層により光触媒が担体に強固に接着されており、光触媒が脱離したりすることがなく、しかも光触媒活性が非常に高く、光触媒作用により担体が劣化したり、光触媒が脱離したりすることがない。
本発明の光触媒担持構造体は、耐候性に優れており、高温多湿の環境下や屋外の環境下でも長期間使用することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光触媒担持構造体は、担体の表面上に、第1接着層、第2接着層、光触媒層を順次設けた構造を有する。
(1)担体
本発明に用いる担体としては、接着層を介して光触媒を担持可能な材質のものであれば特に限定されない。例えば、セラミックス、無機質材料の他、熱をかけられない有機高分子体、熱や水等により酸化腐食し易い金属等からなるものであってもよい。
担体の形状は特に制限されず、フィルム状、シート状、板状、管状、繊維状、網状等どのような複雑な形状のものであってもよい。
担体の厚みは特に制限されないが、光触媒層を強固に担持することができるためには、10μm以上であるのが好ましい。
また、本発明においては、担体と接着層との密着性を高めるために、表面が放電処理やプライマー処理等の易接着処理が施された担体を使用することもできる。
(2)接着層
本発明の光触媒担持構造体の接着層は、第1接着層および第2接着層の2層からなることを特徴とする。
(i)第1接着層
第1接着層は、シリコン変性樹脂、コロイダルシリカを含有する樹脂、又は前記式(1)で表される化合物の重縮合反応生成物を含有する樹脂の中から選ばれる少なくとも1種からなる。第1接着層は、担体を光触媒作用による劣化から保護し、第2接着層と共に光触媒層を担体に強固に固定する役目を有する。
(a)シリコン変性樹脂
シリコン変性樹脂としては、シリコンを含有する樹脂であれば特に制約はないが、ケイ素を2〜60重量%含有するものが好ましい。
シリコンを含有させる樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
シリコンを樹脂に導入する方法としては特に制約はなく、エステル交換反応、シリコンマクロマーや反応性シリコンモノマーを用いたグラフト反応、ヒドロシリル化反応、ブロック共重合法等が挙げられる。
シリコン変性樹脂の具体例としては、アクリルシリコン樹脂、エポキシシリコン樹脂、ポリエステルシリコン樹脂、アルキドシリコン樹脂、ウレタンシリコン樹脂等が挙げられる。これらの中でも、アクリルシリコン樹脂、エポキシシリコン樹脂、ポリエステルシリコン樹脂が好ましく、成膜性、強靭性、担体との密着性の点から、アクリルシリコン樹脂がより好ましい。これらの樹脂は、溶液タイプであってもエマルジョンタイプであってもどちらでも使用できる。また、架橋剤等の添加物が含まれていてもよい。
(b)コロイダルシリカを含有する樹脂
コロイダルシリカを含有する樹脂としては、コロイダルシリカを含有することができるものであれば特に制限されないが、優れた接着性を得る観点から、コロイダルシリカを5〜40重量%含有する樹脂が好ましい。
用いるコロイダルシリカは特に制限されない。例えば、珪酸ナトリウム水溶液を陽イオン交換することにより得られるシリカ、シリコンアルコキシドを加水分解して得られるシリカ等が挙げられる。また、シランカップリング剤で処理されたコロイダルシリカを用いることもできる。シランカップリング剤で処理されたコロイダルシリカを用いる場合には、樹脂との接着性および分散性を改良することができる。
コロイダルシリカを含有する樹脂の具体例としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等が挙げられる。これらの中でも、耐久性や耐アルカリ性に優れた光触媒担持構造体を得ることができることから、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。
コロイダルシリカを樹脂に含有させる方法としては、樹脂溶液とコロイダルシリカ溶液とを混合する方法や、コロイダルシリカの分散液中で、重合反応により樹脂を合成する方法等が挙げられる。
樹脂中のコロイダルシリカの粒子径は特に制限されないが、10nm以下であるのが好ましい。粒子径が10nm以上になると樹脂中での分散性が悪くなり、樹脂が光触媒により劣化し易くなり、また、接着層の透光性が低下し、接着性も低下するおそれがある。
(c)前記式(1)で表される化合物の重縮合反応生成物を含有する樹脂
前記式(1)で表される化合物において、式(1)中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表す。
具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−へキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、アミノメチル基、2−アミノエチル基、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基等が挙げられる。
は、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。
具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−へキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等の炭素数1〜8のアルキル基;メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、ブトキシメチル基、2−メトキシエチル基、エトキシメチル基、2−プロポキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基等のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基等が挙げられる。
は0〜2の整数を表し、n及びnは0〜3の整数を表し、nは1〜4の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。
化合物(1)の重縮合反応生成物としては、接着性の観点から、炭素数1〜5のアルコキシ基を少なくとも1個有するシリコンアルコキシドの重縮合反応生成物であるのが好ましく、炭素数1〜5のアルコキシ基を少なくとも1個有するシリコンアルコキシドの加水分解物あるいは該加水分解物から生成されるものであるのが好ましい。
炭素数1〜5のアルコキシ基を少なくとも1個有するシリコンアルコキシドの具体例としては、Si(OCH、Si(OC、Si(OC、Si(OC、Si(OC11、Si(OC13、SiCH(OCH、SiCH(OC、SiCH(OC、SiCH(OC、SiCH(OC、SiCl(OCH、SiCl(OC、SiCl(OC、SiCl(OC、SiCl(OC13、SiCl(OH)(OCH、SiCl(OH)(OC、SiCl(OH)(OC、SiCl(OH)(OC、SiCl(OCH、SiCl(OC等が挙げられる。
化合物(1)の重縮合反応生成物(加水分解物あるいは該加水分解物から生成されるもの)を樹脂に含有させる方法としては特に制約はない。具体的には、(i)化合物(1)をモノマーの状態で樹脂溶液と混合し、第1接着層形成時に空気中の水分で加水分解させる方法、(ii)予め化合物(1)の部分加水分解物を樹脂と混合し、更に、第1接着層形成時に空気中の水分で加水分解する方法等が挙げられる。
また、上記(i)、(ii)の方法においては、化合物(1)の加水分解速度を調整するために、酸や塩基触媒を少量添加することも好ましい。
化合物(1)の重縮合反応生成物の粒子径は特に制限されないが、10nm以下が望ましい。粒子径が10nmを越えるものであると、分散性が悪くなり、接着層の透光性が低下するおそれがある。
化合物(1)の重縮合反応生成物(加水分解物あるいは該加水分解物から生成されるもの)を含有させる樹脂としては特に制約はなく、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂等が挙げられる。これらの中でも、耐久性、耐アルカリ性の観点から、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂又はこれらの混合樹脂が好ましい。
化合物(1)の重縮合反応生成物の樹脂中の含有量は、特に制限されないが、優れた接着性を得る観点から、3〜60重量%であるのが好ましい。
第1接着層は、シリコン変性樹脂、コロイダルシリカを含有する樹脂、および前記式(1)で表される化合物の重縮合反応生成物を含有する樹脂の中から選ばれる少なくとも1種、および有機溶媒を含む第1接着層形成用組成物を、担体上に塗布し、乾燥することにより形成することができる。
前記第1接着層形成用組成物に用いる有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンなどの脂肪族炭化水素類;シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル,酢酸ブチル、乳酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;水;これらの溶媒の2種以上からなる混合溶媒;等が挙げられる。
また、第1接着層形成用組成物には、光触媒作用による劣化を抑える目的で、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤をさらに添加することができる。
光安定化剤としては、ヒンダードアミン系光安定化剤が挙げられ、紫外線吸収剤としては、トリアゾール系紫外線吸収剤等が挙げられる。
光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤の添加量は、用いる樹脂に対して、0.005重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%である。
また、後述するシランカップリング剤を添加・混合してもよい。
第1接着層を形成する方法としては、担体上に、前述の第1接着層形成用組成物を、印刷法、シート成形法、スプレー吹き付け法、ディップコーティング法、スピンコーティング法等の公知の塗工法により塗工し、乾燥、硬化させる方法が挙げられる。
乾燥温度は、用いる溶媒や樹脂の種類等によっても異なるが、一般的には50℃〜300℃程度である。乾燥時間は規模等にもよるが、通常数分から数時間である。
第1接着層の厚みは、特に制限されないが、担体との良好な接着を得るためには0.1〜200μmであるのが好ましく、1〜50μmであるのがより好ましい。接着層の厚みが0.1μm以下であると、接着させる働きが弱くなるおそれがある一方で、厚みが200μm以上の場合は特に問題はないものの、実際の塗布加工を考慮すると200μm以上にするメリットは少なくなる。
(ii)第2接着層
第2接着層は、前記第1接着層上、前記(a)成分と(b)成分を含む混合物(第2接着層形成用組成物)から形成されてなる。第2接着層は、担体を光触媒作用による劣化から保護し、第1接着層と共に光触媒層を担体に強固に固定する役目を有する。
(a)成分は、前記式(2)で表される有機ケイ素化合物、この化合物の部分加水分解物及び縮合物であるオリゴマーの中から選ばれる少なくとも1種である。
前記式(2)中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表す。その具体例としては、前記Rで例示したものと同様のものが挙げられる。
は、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。その具体例としては、前記Rで例示したものと同様のものが挙げられる。
は0〜2の整数を表し、nは0〜3の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。
前記式(2)で表される化合物(以下、「化合物(2)」という。)の具体例としては、SiCH(OCH、SiCH(OC、SiCH(OC、SiCH(OC、Si(C)(OCH、Si(C)(OC、Si(C)(OC、Si(C)(OC、SiClCH(OCH、SiClCH(OC、SiClCH(OC、SiClCH(OC、SiClCH(OC13、Si(OH)CH(OCH、Si(OH)CH(OC、Si(OH)CH(OC、Si(OH)CH(OC等が挙げられる。
前記化合物(2)の部分加水分解物及びその縮合物であるオリゴマーを生成する方法としては特に制約はない。具体的には、(i)化合物(2)を、第2接着層形成時に空気中の水分で部分加水分解させる方法、(ii)予め化合物(2)を部分加水分解して他の組成物と混合し、更に、第2接着層形成時に空気中の水分で縮合させる方法等が挙げられる。この場合、化合物(2)の加水分解速度を調整するために、酸や塩基触媒を少量添加してもよい。
(b)成分は、前記式(3)で表される化合物、この化合物の部分加水分解物及び縮合物であるオリゴマーの中から選ばれる少なくとも1種である。
前記式(3)中、Rはアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。具体例としては、前記Rで例示したものと同様のものが挙げられる。
前記式(3)で表される化合物(以下、「化合物(3)」という。)としては、Si(OCH、Si(OC、Si(OC、Si(OC、Si(OCHOCH、Si(OCOCH等が挙げられる。
前記化合物(3)の部分加水分解物及びその縮合物であるオリゴマーを生成させる方法としては、例えば、(α)化合物(3)を、第2接着層形成時に空気中の水分で部分加水分解させる方法、(β)予め化合物(3)を部分加水分解して他の組成物と混合し、更に、第2接着層形成時に空気中の水分で縮合させる方法等が挙げられる。
前記(a)成分と(b)成分の混合割合は特に制限されないが、重量比で、1:10〜10:1の割合で用いるのが好ましい。第2接着層の成分をこのように設定することで、接着性及び耐候性の優れた光触媒担持構造体を得ることができる。
第2接着層形成用組成物は、前記(a)成分、(b)成分の他に、さらにシランカップリング剤を含有するのが好ましい。シランカップリング剤を含有させることにより、前記(a)成分及び(b)成分の分散性を高めることができる。また、第2接着層と第1接着層、第2接着層と光触媒層との層間密着性を高めることができる。
用いるシランカップリング剤としては、式(4):RSi(X)で表される化合物又は式(5):(R)Si(X)で表される化合物が挙げられる。
前記式(4)中、Rは有機性官能基を表す。有機性官能基としては、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル基;ビニル基等のアルケニル基;γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル基、γ−クロロプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ−アクリロキシプロピル基等のγ−置換プロピル基;等が挙げられる。
Xは、塩素原子又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。置換基を有していてもよいアルコキシ基としては、置換基をのぞく炭素数が1〜5である、置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられる。例えば、メトキシ基、エトキシ基、β−メトキシエトキシ基等が例示される。
シランカップリング剤の具体例としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
これらのシランカップリング剤は、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが商品名:NUCA−187として、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランが商品名:NUCA189として、3−アミノプロピルトリエトキシシランが商品名:NUCA1100として、3−ウレイドプロピルトリエトキシシランが商品名:NUCA1160として、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランが商品名:NUCA1120として、いずれも日本ユニカー(株)から市販されている。
シランカップリング剤の含有量は、第2接着層形成用組成物全体に対して、通常0〜50重量%である。
第2接着層形成用組成物は、前記(a)成分及び(b)成分、及び所望によりシランカップリング剤を、適当な溶媒に分散または溶解させることにより調製することができる。
用いる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素塁;n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンなどの脂肪族炭化水素類;シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル,酢酸ブチル、乳酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;水;及びこれらの溶媒の2種以上からなる混合溶媒;等が挙げられる。
第2接着層形成用組成物を調製するにあたっては、前記(a)成分、(b)成分、および所望によりシランカップリング剤を、適当な溶媒に添加・混合して得られる溶液を、適当な濃度に濃縮したり、適当な溶媒で希釈することで、固形分濃度を調整することもできる。
また、第2接着層形成用組成物には、光触媒作用による劣化を抑える目的で、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤をさらに添加することができる。光安定化剤及び紫外線吸収剤の具体例としては、前記第1接着層形成用組成物に添加することができるものとして列記したものと同様のものが挙げられる。
第2接着層は、前記担体上に形成された第1接着層上に、第2接着層形成用組成物を、印刷法、シート成形法、スプレー吹き付け法、ディップコーティング法、スピンコーティング法等の公知の塗工法により塗工し、乾燥することにより、形成することができる。
乾燥温度は、用いる樹脂の種類等によっても異なるが、一般的に50℃〜300℃程度が好ましい。乾燥時間は規模等にもよるが、通常数分から数時間である。
第2接着層の厚みは特に制限されないが、光触媒層との良好な接着を得るためには0.1〜200μmであるのが好ましく、1〜50μmであるのがより好ましい。接着層の厚みが0.1μm以下であると、接着性が低下するおそれがある一方で、厚みが200μm以上の場合は特に問題はないものの、実際の塗布加工を考慮すると200μm以上にするメリットは少ない。
(4)光触媒層
本発明の光触媒担持構造体の光触媒層は、光触媒複合体から形成されてなり、該光触媒複合体は、光触媒活性成分、及び金属酸化物のゲル又は金属水酸化物のゲルを、固形分として、25〜95重量%含有したものであることを特徴とする。
光触媒活性成分としては、乾燥・硬化したときに第2接着層と強固に固着して光触媒活性を示すものであれば特に制約はない。
光触媒活性成分としては、具体的にはTiO、ZnO、SrTiO、CdS、GaP、InP、GaAs、BaTiO、KNbO、Fe、Ta、WO、SnO、Bi、NiO、CuO、SiC、SiO、MoS、InPb、RuO、CeO等が挙げられる。これらの中でも、耐久性、コスト、光触媒活性の観点から、TiOを主成分とするものが好ましく、アナターゼ型酸化チタンが特に好ましい。
また、これらの光触媒活性成分には、Pt、Rh、Ru、Nb、Cu、Sn、Ni、Fe等の金属又はこれらの金属の金属酸化物を添加してもよい。
光触媒活性成分の形状は、粉末状、ゲル状、溶液状等いずれであってもよいが、粉末状またはゲル状が好ましい。なかでも、ゲル状であって平均粒子径が50nm以下、好ましくは20nm以下のものは、光触媒層の透明性が向上し直線透過率が高くなるため、透明性を要求されるガラス基板やプラスチック成形体に塗布する場合に特に好ましい。
光触媒活性成分の含有量は、前記光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して、5重量%〜60重量%が好ましい。5重量%未満になると光触媒活性が著しく低下する一方で、60重量%を越える場合には光触媒活性は高くなるものの、接着層との接着性が乏しくなる。
前記金属酸化物のゲル又は金属水酸化物のゲルは、ケイ素酸化物若しくはケイ素水酸化物のゲル、並びにジルコニウム酸化物若しくはジルコニウム水酸化物のゲル、及び/又はアルミニウム酸化物若しくはアルミニウム水酸化物のゲルであるのが好ましい。
用いるケイ素酸化物のゲルまたはケイ素水酸化物のゲルとしては、粒子状であるのが好ましく、粒子状のシリカであるのがより好ましく、球状コロイダルシリカ粒子が細長い鎖状に結合してなる鎖状コロイダルシリカ粒子であるのが特に好ましい。鎖状コロイダルシリカ粒子は、球状コロイダルシリカ粒子が、パールネックレスのパールのごとく結合した鎖形状を有する。具体的には、球状コロイダルシリカ粒子を3個以上、好ましくは5個以上、更に好ましくは7個以上連結したものを例示することができる。
この場合、球状コロイダルシリカ粒子一つ一つの形状は明確である必要はなく、部分的に筒状に連続して細長い形状をしているものでもよい。また、球状コロイダルシリカ粒子は結合していなくてもよく、全体として細長い鎖状であればよい。
球状コロイダルシリカ粒子の粒子径は得に制限されないが、10〜50nmであるのが好ましい。
鎖状コロイダルシリカ粒子は全体にわたって太さが均一なものが好ましい。鎖状コロイダルシリカ粒子の太さは特に制限されないが、10〜50nmであるのが好ましい。
鎖状コロイダルシリカ粒子の長さは特に制限されないが、50〜400nmであるのが好ましい。
鎖状コロイダルシリカ粒子の細長い形状は、ある球状コロイダルシリカ粒子を起点に2次元方向に伸長しているのが好ましい。また、鎖状コロイダルシリカ粒子は、全体として細長い形状であれば、分岐構造を有するものでも構わない。
本発明に用いる鎖状コロイダルシリカ粒子としては、動的光散乱法による測定粒子径(D1)が40〜300nmであり、D1と窒素ガス吸着法による測定粒子径(D2)の比(D1/D2)が5以上であって、電子顕微鏡観察による5〜20nmの範囲内の一様な太さで一平面内のみの伸長を有する非晶質コロイダルシリカ粒子であるのが特に好ましい。
このような鎖状コロイダルシリカ粒子を分散させる方法としては、特開平1−317115号公報、特開平7−118008号公報に記載されている方法が挙げられる。
光触媒複合体中のケイ素酸化物のゲルまたはケイ素水酸化物のゲルの含有量は特に制限されないが、優れた接着性及び耐候性を得る観点から、光触媒複合体全体に対して、5〜50重量%であるのが好ましい。
前記光触媒複合体は、前記ケイ素酸化物(ケイ素水酸化物)に加えて、ジルコニウムまたはアルミニウムの酸化物のゲル若しくは水酸化物のゲルの少なくとも1種を含有してなる。ジルコニウムまたはアルミニウムの酸化物のゲル若しくは水酸化物のゲルは、光触媒複合体の耐アルカリ性を向上させるために添加される。
前記ジルコニウムまたはアルミニウムの酸化物のゲル若しくは水酸化物のゲルは、下記のジルコニウム化合物またはアルミニウム化合物から製造することができる。
用いるジルコニウム化合物としては、例えば、ジルコニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、硝酸塩、オキシ硝酸塩、炭酸塩、オキシ炭酸塩、蓚酸塩、オキシ蓚酸塩、酢酸塩、オキシ酢酸塩、炭素数1〜6のアルコキシド、及び炭素数1〜6のアルコキシドの加水分解生成物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物が挙げられる。これらの中でも、ジルコニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、炭素数1〜4のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解生成物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物が好ましい。
ジルコニウムの化合物の好ましい具体例としては、酸化ジルコニウム、オキシ硝酸ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、水和酸化ジルコニウム、オキシ水酸化ジルコニウム、水和硝酸ジルコニウム、水和オキシ塩化ジルコニウム、蓚酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニウムテトラブトキシド、ジルコニウムジブトキシドアセチルアセトナート、ジルコニウムジブトキシドラクテート、ジルコニウムブトキシドの加水分解生成物、ジルコニウムイソプロポキシドの加水分解生成物等が挙げられる。
用いるアルミニウム化合物としては、アルミニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、硝酸塩、オキシ硝酸塩、炭酸塩、オキシ炭酸塩、蓚酸塩、オキシ蓚酸塩、酢酸塩、オキシ酢酸塩、炭素数1〜6のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解生成物からなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物が挙げられる。これらの中でも、アルミニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、炭素数1〜4のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解生成物からなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物が好ましい。
アルミニウムの化合物の好ましい具体例としては、酸化アルミニウム、酸化水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水和酸化アルミニウム、ベーマイト、硝酸アルミニウム、オキシ硝酸アルミニウム、炭酸アルミニウム、オキシ炭酸アルミニウム、蓚酸アルミニウム、オキシ蓚酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、オキシ酢酸アルミニウム、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリブトキシド、アルミニウムブトキシドアセチルアセトナート、アルミニウムブトキシドラクテート、アルミニウムブトキシドの加水分解生成物、アルミニウムイソプロポキシドの加水分解生成物等が挙げられる。
本発明に用いるジルコニウム化合物及び/又はアルミニウム化合物としては、150℃で乾燥後、比表面積が100m/g以上の多孔質ゲルとなるものが好ましい。多孔質ゲルは吸着性を有しており、光触媒活性を高める効果を有する。
前記ジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物のゲルの平均粒子径は、2nm〜50nm、好ましくは2nm〜20nmであるのが好ましい。
この範囲の粒子径のものを使用すると、光触媒層の透明性が向上し、直線透過率が高くなるため、特に透明性を要求されるガラス基板やプラスチック成形体に塗布する場合に好ましい。
前記ジルコニウム化合物の使用量は、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して5〜40重量%であるのが好ましい。5重量%未満では得られる光触媒層の耐アルカリ性に乏しくなる一方で、40重量%を越えると得られる光触媒層の透明性が低下する傾向がある。
前記アルミニウム化合物の使用量は、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して20〜90重量%であるのが好ましい。20重量%未満では得られる光触媒層のヘイズ率の上昇を抑制する効果及び耐アルカリ性を高める効果に乏しくなる一方で、添加量が90重量%を越えると光触媒活性が低下する傾向がある。
また、前記光触媒複合体中のジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物の総含有量は、これらの酸化物に換算して40〜95重量%であるのが好ましい。40重量%未満では光触媒層と接着層との接着が不十分となる一方で、95重量%を越えると、添加できる光触媒の量が減少するため光触媒活性の低下が著しい。
光触媒層は、前記光触媒複合体を適当な溶媒に分散または溶解させてなる光触媒層形成用組成物を、前記第2接着層上に塗布し、乾燥・硬化することにより形成することができる。
光触媒層形成用組成物は、光触媒活性成分、及び金属酸化物のゲル又は金属水酸化物のゲルを、適当な溶媒に分散または溶解させることにより、調製することができる。
前記光触媒活性成分、及び金属酸化物のゲル又は金属水酸化物のゲルの光触媒層形成用組成物中の含有量は、固形分として、25〜95重量%であるのが好ましい。
また、前記光触媒層形成用組成物には、ジルコニウム化合物及びアルミニウム化合物のゲルの安定化のために、酸やアルカリの解膠剤を添加してもよい。また、接着性や操作性を良くする目的で、光触媒活性成分に対して5重量%以下の界面活性剤等を添加することもできる。
光触媒層形成用組成物として、例えば、光触媒成分、鎖状コロイダルシリカゲル、及びジルコニウムまたはアルミニウムの酸化物ゲル若しくは水酸化物ゲルからなるものを使用する場合には、以下の(ア)〜(ウ)の方法を採用できる。
(ア)光触媒、鎖状コロイダルシリカゲル、ジルコニウム化合物及び/又はアルミニウム化合物のゲル溶液を混合する方法、(イ)ジルコニウム化合物及び/又はアルミニウム化合物のゲルの前駆体溶液に、光触媒と鎖状コロイダルシリカゲルを混合する方法、(ウ)ジルコニウム化合物及び/又はアルミニウム化合物のゲルの前駆体溶液中に、光触媒粒子又はゲル、及び鎖状コロイダルシリカゲル等を分散し、塗布する際に加水分解又は中和分解してゲル化させる方法等によって調製することができる。
光触媒層形成用組成物の調製に用いる溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ジエチルエーテル、メチルセルソルブ、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類;n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素;等を挙げることができる。これらは1種単独で、あるいは2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、水−アルコール系溶媒の使用が特に好ましい。
光触媒層形成用組成物に含まれる各成分の、組成物全体に対する含有量は、ケイ素酸化物のゲルまたはケイ素水酸化物のゲルが、固形分として酸化物換算で0.3〜5重量%、光触媒活性成分が、固形分として0.3〜6重量%、ジルコニウム酸化物または水酸化物のゲルが0.3〜5重量%、アルミニウム酸化物または水酸化物のゲルが1〜9重量%である。
前記光触媒層形成用組成物を第2接着層表面に塗布する方法としては、印刷法、シート成形法、スプレー吹き付け法、ディップコーティング法、スピンコーティング法等が挙げられる。
乾燥・硬化する温度は、担体材質及び接着層中の樹脂材質によるが、通常50℃〜300℃である。
以上のようにして得られる光触媒層中の、ケイ素、並びに金属酸化物のゲル及び金属水酸化物のゲルの含有量は、特に制限されないが、25〜95重量%であるのが好ましい。
光触媒層の厚みは特に制限されないが、0.1μm〜20μmであるのが好ましい。光触媒層の厚みは厚い方が光触媒活性は高くなるが、20μmを越えると光触媒活性は飽和し、塗布加工が困難となる場合が多く、また光触媒層の光透過率が低下する傾向がある。一方、光触媒層の厚さが0.1μm未満になると、透光性は良くなるものの、光触媒が利用する紫外線をも透過してしまうために高い活性は望めない。
以上のようにして得られる本発明の光触媒担持構造体は、特に高温多湿の環境下や屋外の環境下で使用される場合に、その優れた耐候性や透明性などの特性を発揮する。従って、本発明の光触媒担持構造体は、建築用資材、壁紙、窓ガラス、ブラインド、カーテン、カーペット、照明器具、照明灯、道路灯、トンネル照明灯、高速道や新幹線の遮音壁、ブラックライト、船底・漁網防汚資材、水処理用資材、農ビフィルム、防草シート、包装資材等に好適に使用できる。
次に、実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明する。但し、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
第1接着層形成用組成物の調製
ケイ素含有量が10重量%のアクリルシリコン樹脂の、濃度10重量%のエチルアルコール溶液400gに、界面活性剤0.2gおよびシランカップリング剤(商品名:A−1120、日本ユニカー(株)製)5gを加えて混合して、第1接着層形成用組成物を得た。
第2接着層形成用組成物の調製
(a)成分:メチルトリメトキシシラン、およびシランカップリング剤(商品名:A−1120、日本ユニカー(株)製)を、(b)成分:ポリメトキシシロキサン(商品名:メチルシリケート51、コルコート(株)製)16gのエチルアルコール200g溶液に、下記第1表に示す割合(重量比)となるように加えて混合した。この混合物に、界面活性剤0.8g加えて混合し、第2接着層形成用組成物1〜3を得た。なお、表中の割合は、SiO換算の重量比である。
光触媒層形成用溶液の調製
下記(1)〜(4)の溶液を、Ti:Si:Al:Zr=1:4:3:2(モル比)となるように混合し、さらに0.01重量%の界面活性剤を加えて光触媒層形成用溶液を得た。
(1)光触媒
硝酸酸性酸化チタンゲル(結晶粒子径8nm)
(2)シリカゲル
鎖状コロイダルシリカ(商品名:スノーテックスPS、日産化学(株)製)
(3)アルミニウム化合物
酸化水酸化アルミニウム(ベ一マイト)微粒子(商品名:アルミゲル10、川研ファインケミカル(株)製)
(4)ジルコニウム化合物
オキシ硝酸ジルコニウム6水和物(試薬特級、和光純薬(株)製)を水に溶解し10%水溶液とした後、12時間加熱して半量の水を常圧で留去して得られた液を使用した。
Figure 0004482338
実施例1〜3
アルミ板上に、前記第1接着層形成用組成物をディップコーティング法により塗工し、120℃で30分乾燥して第1接着層を形成した。この第1接着層表面上に、前記第2接着層形成用組成物1〜3をディップコーティング法により塗工し、120℃で30分乾燥して第2接着層を形成した。次いで、この第2接着層上に前記光触媒層形成用溶液をディップコーティング法により塗工し、120℃で30分乾燥して光触媒層を形成して光触媒担持構造体1〜3を製造した。
比較例1
アルミ板上に、前記第1接着層形成用組成物をディップコーティング法により塗工し、120℃で30分乾燥して第1接着層を形成した。この第1接着層表面上に、光触媒層形成用溶液をディップコーティング法により塗工し、120℃で30分乾燥して光触媒層を形成することにより第2接着層のない光触媒担持構造体4を製造した。
光触媒担持構造体1〜4の性能評価試験
上記で得た光触媒担持構造体1〜4を用いて、以下の性能評価試験を行った。
(1)光触媒活性の評価試験
上記で得た光触媒担持構造体1〜4を、大きさ70mm×70mmに切り出し、容量4リットルのパイレックス(登録商標)製ガラス容器中に設置した。この容器中に空気とアルデヒドの混合ガスを、アルデヒド濃度が200ppmとなるように加えた。
次いで、該試料に紫外線強度2mW/cmのブラックライト(FL15BLB、東芝ライテック(株)製)の光を3時間照射後、容器内部のアルデヒドガス濃度をガスクロマトグラフィーにより測定し、その減少量により光触媒活性評価した。
その結果、実施例1〜3及び比較例1の光触媒担持構造体ともに、アルデヒドの減少量は100ppm以上であり、優れた光触媒活性を示した。
(2)テープ剥離試験
各試料表面に、切り傷によって2mmの間隔で25個のマス目を形成し、JlS K5400に規定する碁盤目テープ法試験により付着性の評価を行った。実施例1〜3、比較例1の光触媒担持構造体ともに剥離しなかった。
(3)指摩擦試験
光触媒を担持した試料裏面を、指で摩擦した。実施例1〜3、比較例1の光触媒担持構造体ともに剥離しなかった。
(4)光沢保持率の測定
JIS Z 8741(1983)鏡面光沢度測定方法に従い、鏡面光沢度測定装置(GMX−202、(株)村上色彩研究所製)を使用して60度の鏡面光沢を測定した。実施例1〜3の光触媒担持構造体は、1500時間経過しても80%以上の光沢保持率であり、剥離しなかった。一方、比較例1の光触媒担持構造体は1000時間経過した後の光沢保持率は60%であり、さらに剥離した。

Claims (15)

  1. 担体の表面上に、第1接着層、第2接着層、光触媒層を順次設けた構造を有する光触媒担持構造体であって、前記第1接着層が、ケイ素を2〜60重量%含有するシリコン変性樹脂、コロイダルシリカを5〜40重量%含有する樹脂、及び式(1)
    Figure 0004482338

    〔式中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表し、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。nは0〜2の整数を表し、n及びnは0〜3の整数を表し、nは1〜4の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。〕で表される化合物の重縮合反応生成物を3〜60重量%含有する樹脂の中から選ばれる少なくとも1種から形成されたものであり、
    前記第2接着層が、(a)成分:式(2)
    Figure 0004482338
    〔式中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル基を表し、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは0〜2の整数を表し、nは0〜3の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、かつn+n+n+n=4である。〕で表される化合物、この化合物の部分加水分解物及びその縮合物の中から選ばれる少なくとも1種、並びに
    (b)成分:式(3)
    Figure 0004482338
    (式中、Rはアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基を表す。)で表される化合物、この化合物の部分加水分解物及びその縮合物であるオリゴマーの中から選ばれる少なくとも1種とを、(a)成分:(b)成分の重量比で1:10〜10:1の割合で含有する混合物から形成されたものであることを特徴とする光触媒担持構造体。
  2. 前記第2接着層が、前記(a)成分、(b)成分及び(c)シランカップリング剤を含む混合物から形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光触媒担持構造体。
  3. 前記光触媒層が光触媒複合体から形成されてなり、該光触媒複合体が、光触媒活性成分、及び金属酸化物又は金属水酸化物のゲルを、固形分として、25〜95重量%含有したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光触媒担持構造体。
  4. 前記金属酸化物又は金属水酸化物のゲルが、ケイ素酸化物若しくはケイ素水酸化物のゲル、並びにジルコニウム酸化物若しくはジルコニウム水酸化物のゲル、及び/又はアルミニウム酸化物若しくはアルミニウム水酸化物のゲルであることを特徴とする請求項3に記載の光触媒担持構造体。
  5. 前記ケイ素酸化物又はケイ素水酸化物のゲルが、球状コロイダルシリカ粒子が細長い鎖状に結合してなる鎖状コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする請求項4に記載の光触媒担持構造体。
  6. 前記球状コロイダルシリカ粒子が、粒子径が10〜50nmである球状コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする請求項5に記載の光触媒担持構造体。
  7. 前記鎖状コロイダルシリカ粒子が、長さ50〜400nmの鎖状コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光触媒担持構造体。
  8. 前記鎖状コロイダルシリカ粒子が、動的光散乱法による測定粒子径(D1)が40〜300nmであり、D1と窒素ガス吸着法による測定粒子径(D2)の比(D1/D2)が5以上であって、電子顕微鏡観察による5〜20nmの範囲内の一様な太さで一平面内のみの伸長を有する非晶質コロイダルシリカ粒子であることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  9. 前記ジルコニウム酸化物又はジルコニウム水酸化物のゲルが、ジルコニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、炭素数1〜4のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物から得られたものであることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  10. 前記ジルコニウム酸化物又はジルコニウム水酸化物のゲルが、150℃で乾燥後の比表面積が100m/g以上の多孔質ゲルであることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  11. 前記アルミニウム酸化物又はアルミニウム水酸化物のゲルが、アルミニウムの、酸化物、酸化水酸化物、水酸化物、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、炭素数1〜4のアルコキシド及び該アルコキシドの加水分解物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物から得られたものであることを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  12. 前記アルミニウム酸化物又はアルミニウム水酸化物のゲルが、150℃で乾燥後の比表面積が100m/g以上の多孔質ゲルであることを特徴とする請求項4〜11のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  13. 前記光触媒複合体が、鎖状コロイダルシリカ粒子を、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して5〜50重量%含有し、光触媒活性成分を、光触媒複合体全体に対して5〜60重量%含有することを特徴とする請求項5〜12のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  14. 前記光触媒複合体が、ジルコニウム酸化物又はジルコニウム水酸化物のゲルを、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して5〜40重量%含有することを特徴とする請求項4〜13のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
  15. 前記光触媒複合体が、アルミニウム酸化物又はアルミニウム水酸化物のゲルを、光触媒複合体全体に対して、酸化物に換算して20〜90重量%含有することを特徴とする請求項4〜14のいずれかに記載の光触媒担持構造体。
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