JP4478573B2 - サージを抑止した矩形波インバータ - Google Patents

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Description

本発明は、矩形波を出力する矩形波インバータに関し、当該インバータにおけるサージの発生を抑止せしめたサージを抑止した矩形波インバータに関する。
従来から、エンジン駆動の発電装置においては、エンジン駆動の発電機の出力が負荷条件などによって変動する点を解決するために、発電機の出力を一旦直流に変換し、その上で、周波数を一定に制御できるインバータを介して交流出力を得るようにされる。
そして、この際に、矩形波を出力する矩形波インバータを用いるようにされる。しかし、出力波形のひずみ率が比較的大であることを考慮して、従来の技術(例えば、特許文献1参照。)に開示される如く、ブリッジ形に配置されている4つのスイッチ(以下、トランジスタと記述することもある)に印加する矩形波ゲート信号を考慮して、インバータの出力波形において、例えば正の期間から負の期間に移行する時点と逆に負の期間から正の期間に移行する時点に、零電圧期間を介在させることが行われている。
すなわち、4つのトランジスタが同時機にすべてオフとされる期間が存在するようにされている。
〔特許文献1〕特開昭62−272873号公報
上記において、零電圧期間を介在させることは好ましい点もあるが、当該零電圧期間が存在することから、その間の分だけ上記の全トランジスタがオフとなる。このため、当該零電圧期間において、負荷側にもうけられているチョークコイルの存在などのために、非所望にサージが発生することが生じかねない。
本発明は、上記の点を解決して、サージの発生を抑止できるようにしかつ入力側直流電圧が同じ条件の下で出力側の実効電力を大にしたインバータを提供することを目的としている。
本発明は、矩形波インバータにおける第1の周期に対応して動作する2つのスイッチの一方がオンに立上がるタイミングと他方がオンに立上がるタイミングとに差をもたせると共に、前記矩形波インバータにおける第2の周期に対応して動作する2つのスイッチの一方がオンに立上がるタイミングと他方がオンに立上がるタイミングとに差をもたせるようにして、サージの発生を抑止することを目的としている。
第1図は、本発明の原理構成図を示す。
第2図は、本発明の実施例に対応する要部構成を示す。
第3図は、第2図に示す構成についての動作を説明するタイムチャートを示している。
第4図は、本発明の場合にサージが抑止される状況を説明する図である。
第5図は、3相整流回路におけるサイリスタを制御する構成を示している。
第6図は、第5図に示す構成の下でのサイリスタのオン・オフ状態を示す説明図である。
第7図は、第5図に示す構成の下でのサイリスタのオン・オフ状態を示す説明図である。
第8図は、磁石界磁交流発電機の出力周波数が100Hz程度に低下されている場合における第6図に対応する図である。
第9図は、磁石界磁交流発電機の出力周波数が100Hz程度に低下されている場合における第7図に対応する図である。
第10図は、系の安定性の劣化を防止する構成を示す。
第1図は本発明の原理構成図を示す。図中の符号1は磁石界磁交流発電機、2は3相整流回路、3ないし5は夫々整流器、6ないし8は夫々サイリスタ、9はサイリスタ用ゲート信号発生回路、10は平滑コンデンサ、11はブリッジ型インバータ、12は第1のスイッチ(トランジスタ)、13は第2のスイッチ(トランジスタ)、14は第3のスイッチ(トランジスタ)、15は第4のスイッチ(トランジスタ)、16ないし19は夫々ゲート信号供給部、20はゲート信号生成部、21は負荷、22はチョークコイルを表している。
そして、図示のゲート信号生成部20とゲート信号供給部16,18とが本発明にいう第1の矩形波ゲート信号生成回路を構成し、ゲート信号生成部20とゲート信号供給部17,19とが本発明にいう第2の矩形波ゲート信号生成回路を構成している。
磁石界磁交流発電機1は、図示しない内燃機関(エンジン)によって回転駆動されて、エンジンの回転数に比例した周波数の交流電圧を発生する。勿論、磁石界磁交流発電機1からの出力もエンジンの回転数に比例する。
磁石界磁交流発電機1で発電された3相交流電圧は、3相整流回路2において直流電圧に変換される。そして当該直流電圧は平滑コンデンサ10によって平滑されて、ブリッジ型インバータ11に供給される。
なお、3相整流回路2は、3個の整流器3ないし5と3個のサイリスタ6ないし8にて構成されており、図示のサイリスタ用ゲート信号発生回路9は、3相整流回路2の出力側電圧を一定値に保つようにサイリスタ6ないし8の導通量を制御するゲート信号を発生する。当該ゲート信号は、サイリスタ6ないし8に印加される。即ち、3相整流回路2の出力側電圧は一定値に保つようにされる。
ブリッジ型インバータ11において、周知の如く、第1のスイッチ12と第3のスイッチ14とは第1の周期においてオンされ、第2のスイッチ13と第4のスイッチ15とは第2の周期においてオンされる。即ち、そのように夫々のスイッチ12ないし15に対してゲート信号が印加される。また、後述するように第1の周期と第2の周期の和は50Hz又は60Hzの周波数の周期であり、商用周波数と同じ交流が出力されるようになっている。
これによって、第1の周期において、第1のスイッチ12、チョークコイル22、負荷21、第3のスイッチ14を通って、負荷21に対して例えば図における左から右に向かって電流が流れる。また、第2の周期において、第2のスイッチ13、負荷21、チョークコイル22、第4のスイッチ15を通って、負荷21に対して図における右から左に向かって電流が流れる。即ち、負荷21に対しては、交番電流が供給される。当該交番電流は所定の変動のない周波数を保つようにされる。
第1のスイッチ12ないし第4のスイッチ15に印加されるゲート信号としては、図示のブリッジ型インバータが、いわゆる矩形波インバータを構成するように、周知の如く、矩形波ゲート信号の形に形成される。しかし本発明においては、第1図の下段に示す如く、第1の周期にオンされる第1のスイッチ12に対する矩形波ゲート信号と第3のスイッチ14に対する矩形波ゲート信号とは、次のように生成されている。
即ち、第3のスイッチ14に対する矩形波ゲート信号がオン状態からオフ状態に移行されるタイミングは、第1のスイッチ12に対する矩形波ゲート信号がオン状態からオフ状態に移行されるタイミングよりも早くなるようにされる。
また、同様に、第1図の下段に示す如く、第2の周期にオンされる第2のスイッチ13に対する矩形波ゲート信号と第4のスイッチ15に対する矩形波ゲート信号とは、次のように生成されている。
即ち、第4のスイッチ15に対する矩形波ゲート信号がオン状態からオフ状態に移行されるタイミングは、第2のスイッチ13に対する矩形波ゲート信号がオン状態からオフ状態に移行されるタイミングよりも早くなるようにされる。
このような各矩形波ゲート信号を印加することによって、チョークコイルにおけるエネルギを巧みに放散することができて、前述の特許文献1に開示されているインバータ装置における如き零電圧期間に生じるかも知れない非所望なサージの発生を抑止することができる。
なお、本発明にいう第1の矩形波ゲート信号生成回路と第2の矩形波ゲート信号生成回路とは、基本となる早い周期の方形波クロックにもとづいて当該方形波クロックをいわば分周するような形で、夫々の矩形波ゲート信号を生成している。
従来一般には、当該方形波クロックとしては、デューティ比50(例えば10対10)の方形波クロックが用いられるけれども、本発明においては、当該方形波クロックのデューティを例えば10対9の方形波クロックとし、これによってインバータの出力側での実効電力を多少でも大となるようにしている。
第2図は本発明の実施例に対応する要部構成を示す。図中の符号12ないし15、16ないし19、20は夫々第1図に対応している。そして、符号23ないし26は夫々第1スイッチないし第4スイッチが内蔵しているダイオードでありまた必要に応じて外付けされるダイオードである。なお、図示のFETaは第1のスイッチ12を意味し、FETbは第3のスイッチ14を意味し、FETcは第2のスイッチ13を意味し、FETdは第4のスイッチ15を意味する。
更に、符号27はデューティ比10対9の矩形波発振器(周波数500kHz又は600kHz)、28は10進ジョンソンカウンタ(4017)、29はAND回路、30はOR回路、31はAND回路、32はOR回路、33は反転回路を表している。なお発振器27のデューティ比は以後10対9で説明するが、この数値でなくても良い。
10進ジョンソンカウンタ28は、発振器27からの矩形波クロックを受けて当該クロックを計数し、クロックを1つずつ受けるたびに、端子Q1からクロック1周期分の矩形波、端子Q2からクロック1周期分の矩形波、…端子Q9からクロック1周期分の矩形波を発し、かつクロック5個分毎に反転し、クロック10個を1周期とする矩形波を発するキャリ・アウト端子を有する。
第3図は第2図に示す構成についての動作を説明するタイムチャートを示している。
第2図に示す発振器27からのクロックはデューティ比が10対9の矩形波であり、第3図の最上段に示されている。当該クロックは10進ジョンソンカウンタ28において計数され、当該カウンタ28は端子Q1ないしQ9に逐次、クロック1周期分の矩形波を出力する。
第2図に示すOR回路32は、端子Q1ないしQ3がハイの間に論理「1」の出力を発しかつ端子Q4の出力とクロックとが同時に論理「1」となる区間をAND回路31が論理「1」を出力する。したがって、第3図に示す「(B)点」の信号が生成され(周波数は50Hz又は60Hz)、第3のスイッチ14(FETb)をオンさせる。このとき、第3図に示す左端よりも早い時点から、カウンタ28において「キャリ・アウト」がハイとなっており、第1のスイッチ12(FETa)がオンされている。第3図に示す「(A)点」の信号キャリ・アウトは当該「キャリ・アウト」がハイの状況を表している。当該キャリ・アウトは、端子Q9がローになった時点でハイとなって続く5クロック分ハイ状態を続けるものとして示されている。
第3図に示す如く「(B)点」の信号は、端子Q4がハイでかつクロックがハイからローになった時点でローになる。
この結果、第3のスイッチ14(FETb)がオフになった後に一瞬遅れて第1のスイッチ12(FETa)がオフとされる。そして、第1のスイッチ12(FETa)がオフとなった時点で第2のスイッチ13(FETc)がオンとされる。その理由は、第2のスイッチ13(FETc)に対する矩形波ゲート信号が上記の信号キャリ・アウトを反転回路33で反転したものであるからである。
第2のスイッチ13(FETc)がオンされた後に、1クロック経過して端子Q6がハイとなった時点でOR回路30を介して「(D)点」の信号がハイとなり、以後AND回路31の出力がローとなる時点までハイ状態を続けて、第4のスイッチ15(FETd)のオン状態を維持する。そして、カウンタ28の「キャリ・アウト」がハイとなる時点において「(C)点」の信号はローとなり、第2のスイッチ13(FETc)はオフされる。その時点で、言うまでもなく、「(A)点」の信号はハイとなり、第1のスイッチ12(FETa)がオンされる((A)点の周波数は50Hz又は60Hzである)。
したがって、第1のスイッチ12(FETa)ないし第4のスイッチ15(FETd)がオンとなる状況は、第1図の下方に示したタイムチャートにしたがう形となる。即ち、
(i)第2のスイッチ13(FETc)がオフした時点で第1のスイッチ12(FETa)がオンされ、
(ii)1クロック分遅れて第3のスイッチ14(FETb)がオンされ、
(iii)次いで、第3のスイッチ14(FETb)がオフされ、
(iv)続いて、略いわば半クロック分遅れて第1のスイッチ12(FETa)がオフされ、同時に第2のスイッチ13(FETc)がオンされ、
(v)1クロック分遅れて第4のスイッチ15(FETd)がオンされ、
(vi)次いで、第4のスイッチ15(FETd)がオフされ、
(vii)続いて、略いわば半クロック分遅れて第2のスイッチ13(FETc)がオフされ、同時に第1のスイッチ12(FETa)がオンされる。即ち上記(i)の状態に戻る。
第4図は本発明の場合にサージが抑止される状況を説明する図である。図中の符号は第2図に対応している。そして、第4図は(i)第3のスイッチ14(FETb)がオフされて、次いで(ii)第1のスイッチ12(FETa)がオフされかつ第2のスイッチ13(FETc)がオンされる際の状況を説明している。
第1のスイッチ12(FETa)と第3のスイッチ14(FETb)とがオンしている間に図示i1で示す電流が流れているとする。この状態の下で、上述の如く第3のスイッチ14(FETb)がオフされたとする(第1のスイッチ12(FETa)はオンのままにある)と、その時点でチョークコイル22に蓄積されているエネルギは、図示i2で示す電流が、チョークコイル22、負荷21、ダイオード24、オン状態にある第1のスイッチ12(FETa)、負荷21、チョークコイル22と流れる。
そして、次いで、第2のスイッチ13(FETc)がオンされかつ第1のスイッチ12(FETa)がオフされるが、このときに1クロック分遅れて第4のスイッチ15(FETd)がオンされる。即ち、この第4のスイッチ15(FETd)がオンされた時点で、負荷21に対して、図示i1で示す電流とは逆方向の電流が流れはじめることになる。
上述の如く、本発明の場合には、第3のスイッチ14(FETb)がオフされた後にも、第1のスイッチ12(FETa)がオンし続けている限り、負荷21には、図示i2で示す電流が流れつづける。そして一瞬(1クロック分)を経過して、負荷21に対して逆方向の電流が流れることになる。
本発明の場合、上述の如く、第3のスイッチ14(FETb)がオフされた後の、第1のスイッチ12(FETa)がオンされつづけている間に、チョークコイル22に蓄積されたエネルギが放散されると共に、その間に図示i2で示す電流の存在によって、負荷21に電流(即ち、実質上の負荷電流)が流れつづけることになる。この結果、インバータにおける変換効率が高くかつサージの抑止を可能にしている。
なお、第3図において「発振クロック」に対応して「10」と「9」とを記入しているのは、デューティ比10対9に対応する期間の大きさを表している。そして、「(B)点」の信号、「(A)点」の信号、「(D)点」の信号、「(C)点」の信号の夫々に対応して「67」と「123」、「95」と「95」、「67」と「123」、「95」と「95」を記入しているのは、デューティ比10対9のクロックを10進ジョンソンカウンタ28に供給したことに伴って生じる期間の大きさを表している。
第3図における「発振クロック」がデューティ比が50(即ち「10」対「10」)であるものとし、当該発振クロックの周期が、第3図に示す「10」対「9」の場合と同じに選ばれているとすると、次のようになる。
即ち、「10」対「9」の場合には、「10」対「10」の場合にくらべて、オン期間が約1.05程度となり(大となり)かつオフ期間が約0.94程度となる(小となる)。
この影響が、第3図に示す「クロック&Q4」や「クロック&Q9」のオン期間の幅に現れる。即ち当該「クロック&Q4」や「クロック&Q9」のオン期間が大となり、第3図に示す(B)点や(D)点のオン期間がその分だけ延びることになる。
したがって、インバータの出力側での実効電力が大となっている。
なお、言うまでもなく、本発明においても、第2のスイッチがオンに移行した直後に、第3図に示す場合に1クロック周期分だけ遅れて第4のスイッチがオンされることから、先の特許文献1に示されていた「零電圧期間」が存在する形となっている。即ち、本発明においても、出力波形のひずみ率の値は比較的小さいものとなっている。
第1図に示したインバータ側の動作については上述したが、3相整流回路2側の動作に伴う問題について以下に記述しておく。
第1図に示す磁石界磁交流発電機1はエンジン駆動される。このエンジン駆動に当たって、インバータの出力側での負荷が十分に小さい状態にある場合に、当該小さい負荷に見合う程度にエンジンの回転数を落として、いわゆる省エネルギ化をはかることがある。このような運転状態の下では、発電機からの交流電圧の周波数が大きく低下している。そしてこの際には、エンジンと磁石界磁交流発電機1と3相整流回路2とサイリスタ用ゲート信号発生回路9とコンデンサ10とインバータ11とを含む制御系全体の安定性が劣化する。
この点を改善するために、第5図に示す如き電圧制御手段が採用されている。第5図は3相整流回路におけるサイリスタを制御する構成を示している。図中の符号1ないし10は第1図に対応し、51,52は分圧抵抗、53はコンパレータ、54ないし56はダイオード、57は基準閾値電圧を表している。
3相整流回路2の出力側の電圧(直流電圧)が分圧抵抗51,52によって分圧され、コンパレータ53において基準閾値電圧と比較される。図示の直流電圧が所定値以下にある場合、コンパレータ53は、図示のサイリスタ6ないし8のいずれか1つでもが導通可能な位相状態になった際には、即ち、当該サイリスタが導通できるようなサイリスタ用ゲート信号を全サイリスタ6ないし8に供給する。また逆に図示の直流電圧が所定値以上にある場合、コンパレータ53は、図示のサイリスタ6ないし8のいずれか1つでもが導通可能な位相状態になった際でも、当該サイリスタが導通しないようなサイリスタ用ゲート信号を全サイリスタ6ないし8に供給する。
このようにして、図示の直流電圧の変動に対応して、当該直流電圧を上記の基準閾値電圧に見合う所定の電圧レベルに保持するようにする。即ち、磁石界磁交流発電機1における電圧変動に対処するようにしている。
当該第5図に示す如き比較的簡単な構成によって、直流電圧を所定の電圧レベルに保持できて、第5図に示す構成はきわめて有効な手段である。
しかし、次の如き問題が生じることが判明した。
即ち、第5図に示すコンデンサ10の端子電圧(上述の図示の直流電圧)は、コンデンサ10の存在に拘らず、リップル分を含んでいる。一方、磁石界磁交流発電機1からの交流電圧は一般に600Hz程度の高い周波数を持つように設計されているが、エンジンの回転数を小に落とした場合に磁石界磁交流発電機1からの交流電圧の周波数が100Hz程度に低下することが生じる。この場合には、上述のリップル分の最低周波数成分も比較的低いものとなって、エンジンと磁石界磁交流発電機1と3相整流回路2とサイリスタ用ゲート信号発生回路9とコンデンサ10と第1図に示すインバータ11とを含む制御系全体の安定性が悪くなり、系全体で非所望なフリッカ現象が生じることがある。
このような現象は、例えば第5図に示す構成において、図示の直流電圧が上昇した結果でコンパレータ53が全サイリスタ6ないし8に対してオフとなるように指令を発したとしても、オン状態にされていたサイリスタに対して、当該サイリスタに対する印加電圧が零となるまでの間、当該サイリスタがオンし続けることが1つの原因となる。
第6図と第7図とは第5図に示す構成の下でのサイリスタのオン・オフ状態を示す説明図である。
第6図は直流電圧が所定レベル以下になった時点からの状況を表している。
磁石界磁交流発電機1からの交流出力がU相、V相、W相の3相であって、3相整流回路2における各サイリスタ6ないし8に印加される電圧が、第6図の上段に「UVW」として示されている。このような印加電圧がサイリスタに対して印加されている状況の下で、第6図の中段に「ゲート」として示すように、コンパレータ53がサイリスタに対するオン指令を発したとすると、第6図の下段に「出力」として示すように各サイリスタはオンでき位相状態の下で逐次オンして、リップルを含む「出力」を発する。
第7図は直流電圧が所定レベル以上になった時点での状況を表している。
第7図の上段に第6図に示す「UVW」と同じものが示されている。そして、第7図の中段において、コンパレータ53がサイリスタに対してオフ指令を発したとする。このとき、オフ指令が発せられた時点でちょうどオン状態になっているサイリスタは、オフ指令が発せられた瞬間にはオフとなることができない。即ち、当該サイリスタに流れる電流が零となるまでの間、オン状態を続ける。このオン状態が第7図の下段においてクロスハッチングで示されている。更に言えば、オン状態がオフ状態に移行するまでに遅れが存在する。
この遅れが上述の系の安定性に影響を与える。
第8図と第9図とは、磁石界磁交流発電機の出力周波数が100Hz程度に低下されている場合における、第6図と第7図とに対応する図である。
第8図と第6図とは周波数が異なるだけで同じ状況の図である。また第9図と第7図も周波数が異なるだけで同じ状況の図である。
第7図と第9図とを比較すると判る如く、サイリスタに対してオフ指令が発せられた時点でちょうどオン状態にあるサイリスタがオフ状態に移行するのに第9図の場合比較的長い時間を要する。この遅れのために、磁石界磁交流発電機の出力周波数が低下した際に系の安定性の劣化が顕著に現れる。
第10図は系の安定性の劣化を防止する構成を示す。図中の符号は第5図に対応し、かつ符号58は増設したスイッチングトランジスタ、59はトランジスタのドライブ回路、60はダイオードを示す。
第10図の場合には、分圧抵抗51,52と平滑コンデンサ10との間に、スイッチングトランジスタ58がもうけられ、コンパレータ53からの指令にもとづいてサイリスタ6ないし8に対する指令と対応づけられて、当該スイッチングトランジスタ58が制御される。
第6図ないし第9図において述べた説明を考慮すると判る如く、コンパレータ53がサイリスタをオフする指令を発した時点以降においても、1つのサイリスタがオフされるのに遅れが生じていた。
しかし、第10図の構成の場合には、第7図や第9図に示すクロスハッチングの所で、サイリスタはオン状態を続けているとしても、スイッチングトランジスタ58が強制的にオフされる。
したがって、第10図の構成の場合には、第7図や第9図に示すクロスハッチングのタイミングで、分圧抵抗51,52の点とコンデンサ10側とで切り離される。即ち、クロスハッチングの部分は実質上存在しない形となる。更に言えば、コンパレータ53によるオフ指令が実質上、即時に実行されたと同じ状態となる。したがって、第5図に関連して述べた系の不安定性は改善される。
以上説明した如く、本発明によれば、矩形波インバータに生じかねないサージの発生を抑止できる。そして、その上、インバータにおける変換効率を向上することができる。

Claims (2)

  1. エンジン駆動の磁石界磁交流発電機によって発生された3相交流電圧が印加される3相整流回路、
    当該3相整流回路によって整流された直流電圧が供給される平滑コンデンサ、および
    前記3相整流回路によって整流された前記直流電圧が供給される矩形波インバータであって、第1の周期の間にオンされる第1のスイッチと第3のスイッチとを備えると共に第2の周期の間にオンされる第2のスイッチと第4のスイッチとを備え、第1のスイッチと第4のスイッチとの接続点と第2のスイッチと第3のスイッチとの接続点との間にチョークコイルを介して負荷が接続されてなり、かつ第1のスイッチと第3のスイッチとに矩形波ゲート信号を印加するに当たって、第1のスイッチに対する矩形波ゲート信号がオフとなるよりも早い時点において第3のスイッチに対する矩形波ゲート信号をオフするようにした、第1の周期に対応する第1の矩形波ゲート信号生成回路と、第2のスイッチと第4のスイッチとに矩形波ゲート信号を印加するに当たって、第2のスイッチに対する矩形波ゲート信号がオフとなるよりも早い時点において第4のスイッチに対する矩形波ゲート信号をオフするようにした、第2の周期に対応する第2の矩形波ゲート信号生成回路とをもうけた矩形波インバータ、
    を備えたサージを抑止した矩形波インバータにおいて、
    前記3相整流回路が、前記直流電圧の正極側に接続される3個のサイリスタと、前記直流電圧の負極側に接続される3個のダイオードとで構成されてなり、
    かつ、前記直流電圧の値と予め定められた値の閾値とを比較するコンパレータと、前記3相整流回路の出力側と前記平滑コンデンサの接続端との間に、直列に、第5のスイッチとがもうけられ、
    前記直流電圧の値が前記閾値よりも小さい場合に、前記コンパレータからのオン指示信号が、前記3個のサイリスタの夫々のゲートに対して、同時にかつ個別に印加されると共に、
    前記コンパレータからの前記オン指示信号によって前記第5のスイッチがオンされかつ前記オン指示信号の消滅によって当該第5のスイッチがオフされる
    ことを特徴とするサージを抑止した矩形波インバータ。
  2. 前記第1の矩形波ゲート信号生成回路と前記第2の矩形波ゲート信号生成回路とに供給されて、前記第1の矩形波ゲート信号と前記第2の矩形波ゲート信号とを生成する基となる方形波クロックに関して、当該方形波クロックのデューティが50対50でないことを特徴とする請求項1記載のサージを抑止した矩形波インバータ。
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