JPH0746847A - 三相整流装置 - Google Patents

三相整流装置

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JPH0746847A
JPH0746847A JP20853193A JP20853193A JPH0746847A JP H0746847 A JPH0746847 A JP H0746847A JP 20853193 A JP20853193 A JP 20853193A JP 20853193 A JP20853193 A JP 20853193A JP H0746847 A JPH0746847 A JP H0746847A
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JP20853193A
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Yoshihiro Sekino
吉宏 関野
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流入力と直流出力間を直流的に絶縁し、小
形で、力率が1に近く、かつ交流入力電流波形を正弦波
とする三相整流装置を提供すること。 【構成】 三相交流eu,ev,ewの各相に対応した
入力電圧を整流する3組の単相ダイオード整流回路Rec
u ,Recv ,Recw を有し、各単相ダイオード整流回路
の直流出力をそれぞれ対応した高周波インバータ回路I
NVu ,INVv,INVw に給電し、各高周波インバ
ータ回路の交流出力をそれぞれ絶縁トランスTu,T
v,Twの1次巻線に与え、この3組の絶縁トランスの
2次巻線の出力をそれぞれ対応した高周波整流回路Rec
u2,Recv2,Recw2に与え、この3組の高周波整流回路
の出力を直列接続して加算し、この加算した出力をリア
クタLdとコンデンサCdからなる平滑回路に与え、各
高周波インバータ回路を正弦波PWM制御する制御装置
を備えた三相整流装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整流装置に関するもの
で、詳しくは三相の交流入力電流波形を正弦波状に整形
し、かつ力率を1になるように制御し、また交流入力と
は絶縁した直流電力を得る三相整流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商用電力系統に負荷側で生じた高調波電
流が流れ、これが交流電圧波形に歪をもたらし需要者側
に設置されている進相コンデンサ,トランス,リアクタ
の焼損を引き起こす等の公害が目立つようになってき
た。これを受けて高調波電流の商用電力系統への流入を
規制しようとする動きが出ている。交流電力を直流電力
に変換するいわゆる整流装置は入力側に高調波電流を発
生する典型的な負荷である。そこでこの整流装置から高
調波電流を発生しないようにする工夫が種々検討されて
いる。高調波電流を生じない、つまり入力電流が正弦波
状に制御され、しかも入力力率を1にするコンバータが
その1つで、一般に高力率コンバータといわれている。
ここで、総合力率は(有効電力)/(皮相電力)で定義
される。高調波成分が大きいほど皮相電力が増し、従っ
て力率は低下する。この高力率コンバータの回路構成例
を図11に示す。この回路は一般的なものなので回路動
作の詳細は省略する。三相ブリッジダイオード整流器の
各ダイオードと逆並列に半導体スイッチとしてトランジ
スタを接続している。各トランジスタにはリアクタL
u,Lv,Lwに流れる電流の波形が正弦波になるよう
PWM制御信号を与える(制御装置は示されていな
い)。この高力率コンバータには商用周波数のトランス
を必要とするので、これが装置を大形化してしまう。こ
の高力率コンバータには装置の始動時に電解コンデンサ
Cdを充電する電流が大きくなるため突入電流抑制のた
めの手段を別途付加する必要がある。この付加物は装置
を大きくし、信頼性を低下させる要因になる。さらに、
装置には負荷側に何か異常があって過電流が生じた場合
の保護機能がない(トランジスタの動作を止めてもダイ
オード整流器を通って電流が流れ続ける)ので何等かの
過電流抑制手段を設けておく必要がある。これも装置を
複雑にし、信頼性を低下させる欠点を伴っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
改善するために提案されたもので、その目的は、交流入
力と直流出力間を直流的に絶縁し、小形で、力率が1に
近く、かつ交流入力電流波形を正弦波とする三相整流装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は三相交流の各相に対応した入力電圧を整流
する3組の単相ダイオード整流回路と、前記のそれぞれ
の単相ダイオード整流回路の直流出力が与えられる高周
波インバータ回路と、前記それぞれの高周波インバータ
回路の交流出力が与えられる1次巻線を有する絶縁トラ
ンスと、前記絶縁トランスの2次巻線のそれぞれの出力
が与えられる3組の高周波整流回路と、前記高周波整流
回路の出力を直列に加算する回路と、前記加算回路の出
力が与えられる平滑回路と、前記それぞれの高周波イン
バータ回路を正弦波PWM制御する制御装置とを具備す
ることを特徴とする三相整流装置を発明の要旨とするも
のである。さらに、本発明は三相交流の各相に対応した
入力電圧を整流する3組の単相ダイオード整流回路と、
前記のそれぞれの単相ダイオード整流回路の直流出力が
与えられる高周波インバータ回路と、前記それぞれの高
周波インバータ回路の交流出力が与えられる1次巻線を
有する絶縁トランスと、前記絶縁トランスの各2次巻線
が直列に接続された交流出力が与えられる高周波整流回
路と、前記高周波整流回路の出力が与えられる平滑回路
と、前記それぞれの高周波インバータ回路を正弦波PW
M制御する制御装置とを具備することを特徴とする三相
整流装置を発明の要旨とするものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、三相交流の各相の電圧を、整
流する3組の単相ダイオード整流回路の夫々に高周波イ
ンバータ回路を設け、この高周波インバータ回路をPW
M制御することによって、力率が1に近く、かつ交流入
力電流波形を正弦波とする作用を有する。
【0006】次に本発明の原理について説明する。本発
明では各相の電流の波形が180°通電の方形波になる
ような条件をつくり、さらにこの方形波電流を正弦波状
に整形するようにPWM制御し、得られたPWM電流か
らコンデンサで高周波リップル分を除いて正弦波状の入
力電流とする。図1は本発明の原理を説明するための図
で、単相交流回路で180°通電角の方形波電流を発生
する方法を示したものである。図1(a)は単相ダイオ
ード整流回路の構成図である。図1(b)は各部の電
圧,電流の波形を示す。図1(a)でes,iaはそれ
ぞれ商用交流電源の電圧と電流である。Recはダイオー
ド整流回路で、Ld,Cdはそれぞれリアクタとコンデ
ンサである。破線部は平滑フィルタを構成している。e
dおよびifはリアクタLdの入力電圧および電流であ
る。図1(b)において、リアクタLdのインダクタン
スを十分に大きくすればフィルタの電流ifはリップル
のない直流電流となり、従って交流入力電流iaは18
0°通電角の方形波状となる(実線で示した電流波
形)。リアクタLdの大きさを十分に大きくしないと電
流isおよびifが脈動して交流入力電流iaが方形波
からくずれてしまう(破線で示した波形)。図1(a)
でリアクタLdとして大きな値を必要とするのは、平滑
すべき電圧ed(図1b)の波形が正弦波の半波になっ
ており、交流入力の2倍周波数をはじめ偶数調波の低周
波数成分を多量に含んでいるためである。
【0007】図2は三相交流電圧、すなわち、順次12
0°の位相差をもつ3組の交流電圧eu,ev,ewを
それぞれ単相ダイオード整流回路Recu ,Recv ,Rec
w で整流してから加算した回路でリップル電圧に含まれ
る高調波は6倍調波以上と高くし、しかも成分の少ない
整流電圧edを得る(図2b)。平滑すべき電圧edに
リップルが少ないので直流電流ifをほぼ一定に保つた
めのフィルタリアクタLdは容量が小さくしてもよいこ
とになる。従って、リアクタLdは小さくて軽い部品と
なる。各整流回路Recを流れる電流ifは共通であり、
従って180°通電(半サイクルの全期間通電)の方形
波状で振幅の等しい交流電流iu,iv,iwが得られ
る。
【0008】180°通電角の方形波状電流を正弦波状
に整形する方法を次に示す。図3に単相整流装置の入力
電流を正弦波状に整形する方法の原理を示す。図1と比
較して異なるのはダイオード整流回路RecとリアクタL
dとの間に電流をオン−オフ制御する半導体スイッチQ
cを備えた高周波スイッチング回路および半導体スイッ
チQcがオフしているときリアクタLdの電流をバイパ
スさせるダイオードDcを設けた点である。リアクタL
dが十分に大きいと電流ifは連続であり、一定とな
る。半導体スイッチQcには、これをオンさせている期
間に電流ifと同じレベルの電流iadが流れる(図3
b)。半導体スイッチQcがオフしている期間には電流
ifはダイオードDcにバイパスして流れる。この期間
には電流iadはゼロになる。電流iadとダイオードDc
に流れる電流の和はリアクタLdに流れる電流ifに等
しく一定である。半導体スイッチQcを交流入力電圧の
半サイクルにわたって正弦波状になるようにPWM(パ
ルス幅変調)制御してオン−オフさせると、電流iadは
正弦波PWM電流パルス列iapとなる。コンデンサCa
で高調波成分を減衰させると基本波成分、すなわち正弦
波状の交流電流iaが流れる。交流電圧esと電流ia
の位相を合わせるようにPWM制御すると力率は1にな
る。コンデンサCaはパルス列電流iapに含まれる高調
波成分をバイパスさせる機能、すなわちハイパス・フィ
ルタの機能を持ち、従って、交流電源es側には高調波
を含まない基本周波数の電流が流れる。コンデンサCa
に代わってダイオード整流回路Recの直流側に破線で示
したコンデンサCadを挿入しても同等の効果が得られ
る。この場合、整流コンデンサCadには電流iadに含ま
れる高調波電流がバイパスして流れ、整流回路Recには
高調波成分が除かれた連続した電流が流れる。従って、
ダイオード整流回路RecにはコンデンサCaを使った場
合のようなパルス状の断続電流は流れないので整流ダイ
オードの電流断続にともなう損失の発生やノイズの発生
が少なくなるという利点がある。図3におけるリアクタ
Ldは図1の原理と同じく電流ifを一定に保つために
大きな容量が必要であり、従って大きくて重い部品とな
る。
【0009】図3における高周波スイッチング回路にか
わって高周波インバータを使った例を図4に示す。Q1
〜Q4はそれぞれ半導体スイッチ素子である。図ではバ
イポーラ・トランジスタ(以下、単にトランジスタとい
う)を例にとって示したが、パワーMOSFETやIG
BT(Insulated Gate Bipolar Transistor )も一般に
使われている。D1〜D4はダイオードである。トラン
ジスタとダイオードの組で半導体スイッチを構成してい
る。半導体スイッチを4組使ってブリッジ・インバータ
INVを構成している。半導体スイッチのQ1とQ4の
対およびQ2とQ3の対を交互にオン−オフ動作させる
と端子X,Yに交流電圧が現われる。この交流電圧の振
幅はダイオード整流回路Recの出力電圧に等しい。点
X,Y間の電圧を絶縁トランスTの1次巻線に印加する
と、2次巻線に1次巻線とは絶縁された交流電圧を誘起
する。この電圧を高周波整流回路Rec2で整流すると直
流出力に図3(a)の電圧edに対応した電圧が現われ
る。この電圧は絶縁トランスTの巻線比によって決まる
振幅を持つ。リアクタLdの電流ifは連続であるから
絶縁トランスTの出力電圧がゼロである期間(高周波イ
ンバータのスイッチ対がオンしていない期間)にも高周
波整流回路Rec2は通電している。この電流ifのうち
絶縁トランスTの1次側から給電される電流はif(こ
れは電流iadに等しい)だけである。電流iadはダイオ
ード整流回路Rec1の交流側では電流iapとなって流れ
る。この正弦波PWM電流iapからコンデンサCaによ
って高調波成分をバイパスさせると交流電源側に流れる
電流iaは正弦波状になる。図4の回路の特徴は絶縁ト
ランスTで入出力間が直流的に絶縁出来る点にある。イ
ンバータのスイッチング動作を高周波、例えば20kH
zで行えばこのトランスは極めて小さくできる。しか
し、平滑フィルタのリアクタLdは図3の例と同じく大
きいものが必要である。図4における高周波インバータ
回路INVはいわゆるブリッジ・インバータの構成であ
るが、この他にも、一般に使われているハーフ・ブリッ
ジ・インバータやプッシュプル・インバータの回路も使
えることはいうまでもない。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図5
に本発明の第1の実施例を示す。ただし高周波インバー
タの制御装置は省略されている。図4は高周波インバー
タを3組使っている。各高周波整流回路Recu2,Recv
2,Recw2の出力はそれぞれ交流入力側とは絶縁トラン
スTu,Tv,Twによって絶縁されている。従って、
図2のように三相交流入力側に交流入力周波数(50ま
たは60Hz)用の大きな容積を占めるトランスを設置
する必要はない。図2の例と同じくリアクタLdは小さ
な容量でもこれを流れる電流ifをリップル成分の少な
い直流電流に保つことが出来る。各相の電流波形は図4
(b)の単相の波形例と同じである。ただし、位相関係
は120°づつずれている。
【0011】図6に本発明の第2の実施例を示す。図5
の実施例では高周波トランスTの2次巻線は1つであ
り、その出力がつながる高周波整流回路はフルブリッジ
の構成となっている。これに対して図6の実施例では高
周波トランスTの2次巻線は2つあり、整流回路と組み
合わせてセンタータップ整流回路を構成している。この
場合、同時に通電するダイオードの数は1個であり、2
個が通電する図5の例に比べ電圧ドロップが小さいので
整流装置の効率が高くなる。
【0012】図7に本発明の第3の実施例を示す。ただ
し高周波インバータの制御装置は省略されている。図5
の実施例では各絶縁トランスTu,Tv,Twの出力を
整流した後に直列に加算したが、図7の実施例では3組
の絶縁トランスの2次巻線の交流出力を直列に接続して
加算している。この加算した交流電圧を1組の高周波整
流回路Rec2で整流し平滑フィルタに与える直流電圧と
している。各高周波インバータ回路INVu , INVv
, INVw のスイッチング動作を同期させ(同期させ
る方法の1つは図7で示す)、かつ各絶縁トランスの2
次巻線を電圧が加算するように直列接続する。このベク
トル的に合成された交流電圧を整流した直流電圧波形は
図4の電圧と同じパターンになる。絶縁トランスTuの
2次巻線に電流ifが流れているとき、アンペアターン
の法則によって絶縁トランスTuの1次巻線にも大きさ
ifと同じifu (トランスTの1次と2次の巻線の
比が1:1とする)が流れる。トランジスタQ1,Q4
の対がオンしているときには電流iaduが電流ifu の
絶対値に等しくなる。1対のトランジスタの一方、例え
ばQ1をオンさせたときにも電流ifu を連続して流す
ためにQ4は引続きオンさせておく。これによって電流
ifu はダイオードD2とトランジスタQ4のつくるル
ープに流れる。トランジスタQ2,Q3の対をオンさせ
たときも同様な回路動作をし、高周波インバータの電流
ifuが流れる。他の交流電源ev,ewの回路も同様
に動作する。このように図6の実施例では対になってい
るトランジスタのうち、少なくてもいずれか一方はオン
させておく。(この制御装置は図9に示す) 図5の実施例に比較し、直流電流ifが流れるルートに
挿入されている高周波整流回路Rec2のダイオード数
(通電時に約1ボルトの電圧ドロップを生じ損失をまね
く)が少ない(ダイオード数で1/3に減る)ため整流
装置の効率が高くなる。特に直流出力電圧が低電圧のと
きには効果が大きくなる。
【0013】図9に本発明の三相整流装置で使う制御装
置の例を示す。制御装置から制御信号を受ける半導体ス
イッチは各単相整流回路毎に独立して設けられているの
で三相整流装置では3組の制御装置が必要となる。3組
とも同様の構成をとるので1相分を示す。図9(a)は
図5の実施例に適用する制御装置である。第1の誤差増
幅器Dに直流の基準電圧Eref と定電圧に制御すべき三
相整流装置の直流出力電圧Vdを入力する。一方、三相
整流装置の交流入力電圧をセンシング用トランスで絶縁
して取り出しこれをesとする。この信号esを、交流
入力電流波形を正弦波状にするためのパターン信号とし
て使う。乗算器Xで正弦波信号esに第1の誤差増幅器
Dの出力を乗算して振幅を調整した正弦波信号Seを得
る。このSeを整流装置の入力電流を正弦波化するため
の基準信号として使う。第2の誤差増幅器Aに信号Se
と交流入力電流iaを入力し、両信号の誤差補正信号S
Iを得る。三角波発生器Trは高周波の三角波信号ST
を発生する。信号SIとSTをコンパレータCに入力
し、信号STがSIよりレベルが高い期間に信号Seを
出力する。アンド回路ANDOに信号SCと電圧Hとし
てハイレベル(例えば、5ボルト)を入力し、信号SC
と相似な信号SCを得る。このアンド回路ANDOは整
流装置の異常時の割り込み処理に使う。装置の出力電
流、あるいは入力電流が何らかの異常によって過電流に
なったときには電圧Hをゼロレベルにする。これによっ
て信号SCが入力しても出力信号SCはゼロとなる。こ
れは高周波インバータ回路のトランジスタをオフにする
ことを意味し、回路を保護する。アンド回路ANDOの
出力信号ScでフリップフロップFF1をトリガーする
Scが入力する毎に反転して信号f11,f12を出
力する。アンド回路AND1に信号Scとf11を入力
し出力a1を得る。またAND2にScとf12を入力
しa2を得る。この信号a1,a2は信号Scを交互に
2つのグループに振り分けたものである。信号a1を必
要に応じて絶縁、増幅してトランジスタ対Q1,Q4に
与える。また信号a2を必要に応じて絶縁、増幅してト
ランジスタ対Q2,Q3に与える。
【0014】図10は交流入力電流の半サイクルの内の
一部の期間の信号を示したものである。esを基準にし
て交流入力電流波形を制御するので電流は交流入力電圧
esと同相となる。従って入力の力率は1となる。ま
た、入力電圧esが正弦波状であるから電流波形は正弦
波状となる。
【0015】図7に適用する制御装置の例を図9(b)
に示す。図9(a)のアンド回路ANDOまでは同じ構
成とする。信号Scを微分回路(d/dt)に入力して
その立ち上がりの信号SDを取り出す。また微分回路
(−d/dt)に入力して立ち下がりの信号SDを取り
出す。信号SDをフリップフロップFF2に入力し信号
f21,f22を得る。また信号SDをフリップフロッ
プFF3に入力してf31,f32を得る。f21〜f
32をそれぞれ絶縁,増幅してトランジスタQ1〜Q4
に与える。トランジスタ対をなすQ1,Q4をるいはQ
2,Q3のいずれか一方は信号がありオン状態を保つ。
この図9(b)の制御装置の信号は図5のトランジスタ
に与えても使える。以上述べた制御装置は三相のうちの
1相分の制御装置であるが、1組の三角波発生器Trを
各相用の制御装置に共通して使うと各相のトランジスタ
を同期してオン,オフのスイッチングをさせることが出
来る。同期させるとリップルを減らす効果をもち、平滑
フィルタの小形化を可能とする。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、三相交流の各相に対応
した入力電圧を整流する3組の単相ダイオード整流回路
と、前記のそれぞれの単相ダイオード整流回路の直流出
力が与えられる高周波インバータ回路と、前記それぞれ
の高周波インバータ回路の交流出力が与えられる1次巻
線を有する絶縁トランスと、前記絶縁トランスの2次巻
線のそれぞれの出力が与えられる3組の高周波整流回路
と、前記高周波整流回路の出力を直列に加算する回路
と、前記加算回路の出力が与えられる平滑回路と、前記
それぞれの高周波インバータ回路を正弦波PWM制御す
る制御装置とを具備することによって、平滑用リアクタ
が小容量ですみ、また入出力間絶縁用トランスが小形な
ものですむことから、交流入力電流を正弦波状とし、力
率が1に近い、入出力間を絶縁した直流電圧を出力する
小形で軽量の三相整流装置を得ることが出来る。また、
半導体スイッチの数が少ないので制御装置が簡素にな
り、従って信頼性が向上する。装置の始動時にコンデン
サを充電する電流は高周波インバータによって過大にな
らないように制御できるので、従来例のように特別な突
入電流抑制の手段を設けなくてよい。このために装置が
簡素になり、この点でも装置の小形化、信頼性の向上に
寄与する。さらに、装置の負荷側に異常があって過電流
が生じたときにも高周波インバータによって抑制が出来
るので従来例のような特別な付加物を必要としない。こ
の点でも装置は簡素化され信頼性が高くなる。各高周波
インバータ回路の動作を同期させることによって平滑フ
ィルタをさらに小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単相交流回路で180°通電角の方形波電流を
うる方法を示し、(a)は回路構成、(b)は各部の波
形を示す。
【図2】三相交流回路で180°通電角の方形波電流を
うる方法を示し、(a)は回路構成、(b)は各部の波
形を示す。
【図3】単相方形波形電流をPWM制御し正弦波状に整
形する方法を示し、(a)は回路構成、(b)は各部の
波形を示す。
【図4】高周波インバータを使って正弦波状電流に整形
する方法を示し、(a)は回路構成、(b)は各部の波
形を示す。
【図5】本発明の第1の実施例であり、3組の高周波イ
ンバータ回路を使った三相整流装置の例である。
【図6】本発明の第2の実施例である。
【図7】本発明の第3の実施例であり、3組の高周波イ
ンバータ回路と1組の高周波整流回路を使った三相整流
装置の例である。
【図8】本発明の第4の実施例である。
【図9】三相整流装置に適用する制御装置を示し、
(a),(b)はそれぞれ異なる実施例である。
【図10】制御装置の実施例の各部の波形を示す。
【図11】従来の高力率コンバータの例である。
【符号の説明】
Rec ダイオード整流回路 Ld リアクタ Lu リアクタ Lv リアクタ Lw リアクタ Cd コンデンサ Recu ダイオード整流回路 Recv ダイオード整流回路 Recw ダイオード整流回路 Dc ダイオード Qc 半導体スイッチ Q1〜Q4 半導体スイッチ INV ブリッジ・インバータ INVu ブリッジ・インバータ INVv ブリッジ・インバータ INVw ブリッジ・インバータ Rec2 高周波整流回路 T 絶縁トランス Tu 絶縁トランス Tv 絶縁トランス Tw 絶縁トランス Recu2 高周波整流回路 Recv2 高周波整流回路 Recw2 高周波整流回路 D1〜D4 ダイオード D 第1の誤差増幅器 X 乗算器 Tr 三角波発生器 A 第2の誤差増幅器 C コンパレータ ANDO アンド回路 AND1 アンド回路 AND2 アンド回路 FF1 フリップフロップ FF2 フリップフロップ FF3 フリップフロップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流の各相に対応した入力電圧を整
    流する3組の単相ダイオード整流回路と、前記のそれぞ
    れの単相ダイオード整流回路の直流出力が与えられる高
    周波インバータ回路と、前記それぞれの高周波インバー
    タ回路の交流出力が与えられる1次巻線を有する絶縁ト
    ランスと、前記絶縁トランスの2次巻線のそれぞれの出
    力が与えられる3組の高周波整流回路と、前記高周波整
    流回路の出力を直列に加算する回路と、前記加算回路の
    出力が与えられる平滑回路と、前記それぞれの高周波イ
    ンバータ回路を正弦波PWM制御する制御装置とを具備
    することを特徴とする三相整流装置。
  2. 【請求項2】 三相交流の各相に対応した入力電圧を整
    流する3組の単相ダイオード整流回路と、前記のそれぞ
    れの単相ダイオード整流回路の直流出力が与えられる高
    周波インバータ回路と、前記それぞれの高周波インバー
    タ回路の交流出力が与えられる1次巻線を有する絶縁ト
    ランスと、前記絶縁トランスの各2次巻線が直列に接続
    された交流出力が与えられる高周波整流回路と、前記高
    周波整流回路の出力が与えられる平滑回路と、前記それ
    ぞれの高周波インバータ回路を正弦波PWM制御する制
    御装置とを具備することを特徴とする三相整流装置。
  3. 【請求項3】 3組の高周波インバータ回路を同期させ
    てスイッチング動作させる制御装置を備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の三相整流装置。
JP20853193A 1993-07-30 1993-07-30 三相整流装置 Pending JPH0746847A (ja)

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